声の工夫で接客が変わる

○きつく命令的に聞こえる声
ワインを選んでいた時の事です。赤ワインで深みがあり、でも鉄分を感じなくて等と色々好みや値段を伝えると販売員は3本ほど選んでそれぞれの特徴や良さを説明してくれました。でも「この3本の中で決めろ、どうせ他の物を見ても分からないだろうと」命じられているように感じるのです。丁寧な言葉遣いで詳しく説明しているのですが、語尾がすべて下がり、きっぱり言い切るため高圧的に感じるのでしょう。語尾を柔らかく上げ、問いかける言い方にすれば同じ事を言っても感じ方が違ったでしょう。

○やる気がなく疲れているように感じる声
振り替え輸送になり乗ったバスの運転手さん、録音ではなく直接バス停名を告げるのですが、まずハーと息を吐きそれから話し始めます。おまけに語尾は伸ばし息が漏れて半分音になっていません。「ハー、次は〇〇お降りの方はいませんか~」のように。息を入れず語尾も伸ばさなければ、疲れてやる気の無いようには感じなかったでしょう。

○周りの話し声に消される声
レストランで料理の説明を聞いた時の事です。隣のテーブルに4人連れの女性客が居ました。楽しそうに笑い声を上げて話しています。接客者は一生懸命に説明をしてくれるのですが笑い声に消され聞こえません。「えっつ」と聞き返しても同じ声の調子で答えます。
この時もう少し大きな声で口を大きく開いて話せば説明が伝わったでしょう。

○一人で話しているようで落ち着かない声
惣菜売り場でシュウマイの説明を聞いた時の事です。「こちらの肉シュウマイはいかがですかこちらは黒豚を使っておりまして屑肉は一切使用しておりませんですからジューシーで美味しい肉シューマイなんですおまけにこの皮は・・・・・」
このように相手に話しかけず、覚えていることを一息で話そうとしています。内容がまるで伝わりません。重要な言葉の前でお客様の反応を見て間をとって話しをしていけば、分からす事ができたでしょう

○発声発音訓練の必要な声
声が小さいと言われる、モゴモゴ言って分からない、暗くておとなしいように思われる、やる気が無いと言われる、自信がなさそうで説得力に欠ける,元気がないように思われるというような人は発声発音訓練で声を磨きましょう