効果的な話の進め方

1.大勢をつかむ要点
大勢を前にして話す場合、目的、内容、場の状況などにより色々と表現の仕方が変わってきます。以下、大勢をつかむポイントを考えてみます。


(1)聴衆に話させる
 大勢の前での話は、1対1の会話の延長です。一人が集まって大勢になるのです。ですから一人ひとりに話しかけるつもりで話すことが重要です。
例えば皆さんが友人と話すときは、自分が話した内容に、友人がうなづいたり、相槌をして、内容が伝わり理解されてるとわかるから、話が次に進みます。
大勢の前でも同じです、聴衆を見て話しかけ聴衆の心の動きを受け止めてください。心の声を聞いてください。
そのために、聴衆に対して目配りを行い話しかけ、絶えず気持ちを働かせ、その変化に対処して話の効果を上げる工夫をすることが大切です。


(2)適切な例をあげる
聞き手がなじみのある話、聞き手のよく知ってる出来事などを例としてあげます。
できるだけ具体的に、聞き手が話を聞いて、その状況が頭に浮かぶような例話にします。


(3)身体全体で語る
大勢の前でも、1対1と同じだという話をしました。1対1の時の会話を思い出してください。私たちは相手を見て表情で語り、手の動きを活用してわからせようと工夫してると思います。大勢の前でも同じです。直立不動で話すのではなく、手の動き、表情など体全体で自分の思いを伝えてください。