→2項述語・2変項命題関数とは? →2項述語・2変項命題関数を表す記号 : 文から記号への翻訳 →2項述語・2変項命題関数を表す記号 : 記号から文への翻訳 →2項述語・2変項命題関数の具体例 →2項述語を1項述語として解釈〜順序対 2変項命題関数・2項述語とは?【命題関数・述語のかたち】 ・「二変項(二変数)の命題関数propositional function」 「二項述語two-place predicate」 とは、 様々な対象を代入できる変項(変数)を二個組み込んだ 「《変項1》《変項2》は〜の関係にある」 「《変項1》《変項2》は〜という条件を満たす」 というかたちの文のこと。 ※前原は、p.5では、命題関数と述語を区別しているが、 §7多変数命題関数(p.20)では、 命題関数と述語は同義語だと述べている。 ・「二変項命題関数」「二項述語」の変項は、通常、 アルファベット小文字で表す。 変項をx,yで表した場合、 「二変項命題関数」「二項述語」は、 「x,yは〜の関係にある」 「x,yは〜という条件を満たす」 という形になる。 →2項述語・2変項命題関数の記号表現 →2項述語・2変項命題関数の具体例 【命題関数・述語と命題】 ・様々な対象を変項(変数)へ代入するに応じて、 「命題関数」「述語」は、様々な命題を表す。[井関 p.24] ※「命題関数」「述語」そのものは命題ではない。 「命題関数」「述語」の変項に対象を代入して、 はじめて,命題になる。 |
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【文献−数学】 ・中内『ろんりの練習帳』 2.1(pp.77-80):「変数xの変域あるいは定義域」(p.77脚注);「変数の動く範囲」(p.78;80) 2.3(p.91);直積 ・中谷『論理』 4.1(pp.77-78):「xの変域をU,yの変域をVとすれば、命題関数p(x,y)は、直積U×Vから命題の集合への写像}」 6.1.A(p.135):「集合U,Vがあって、その直積U×V上で一つの命題関数p(x,y)が定義されているとき…」 6.2(p.137):「集合U,Vの直積U×V上の命題関数をp(x,y)とするとき…」 ・本橋『新しい論理序説』2.3問題4(p.31;p.35):変数ごとに。 ・新井紀子『数学は言葉』3.2.6(pp.90-91):変数ごとに。 ・前原昭二『記号論理入門』多変数の命題関数に関して対象領域の説明なし。 【文献−分析哲学・論理学】 ・野矢『論理学』2-2-2-多重量化(pp.98-9);2-4(p.121):変数ごとに。 ・野矢『入門!論理学』2項述語「議論領域」(p.218):変数ごとに。 ・戸田山『論理学をつくる』6.1.1(p.134);6.2.4(p.136):変数ごとに。;7.2.2順序対の集合 |
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二項述語・命題関数を表す記号 : 文から記号への翻訳・2変数命題関数・2項述語 「x,yは〜の関係にある」 「x,yは〜という条件を満たす」 を記号に置き換えて表すときには、 以下の手順に従う。 [step1] 「x,yは〜の関係にある」の「〜」 「x,yは〜という条件を満たす」の「〜」 をPなどの《アルファベット大文字》に置き換えて、 |
※"x loves y"具体例1/具体例2/ |
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「x,yはPの関係にある」[前原p.20;岡田光弘2008定義4.1脚注(p.30)] 「x,yは条件Pを満たす」[前原p.21?] などと表す。 [step2] 「x,yはPの関係にある」の「はPの関係にある」の部分 「x,yは条件Pを満たす」の「は条件Pを満たす」の部分 を P( , ) などと表す。 ※ P( , ) こそが、述語predicateと呼ぶにふさわしいので[前原p.5]、 2項述語記号と呼ぶ。[岡田光弘2008定義4.1脚注(p.30)]。 [step3] ・二項述語・命題関数 「x,yはPの関係にある」 「x,yは条件Pを満たす」 は、 その変項x,yを その「はPの関係にある」「は条件Pを満たす」の部分を表す記号 P( , ) の( )内に入れて、 P(x,y) と表す。 ※二項述語・命題関数を xPy などと表すこともある。[前原p.20] |
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2変項命題関数・2項述語を表す記号 : 記号から文への翻訳・2変数命題関数・2項述語を表す記号 P(x,y) が、いきなりでてきたときは、 これを、 「x,yはPの関係にある」[前原p.20;岡田光弘2008定義4.1脚注(p.30)] 「x,yは条件Pを満たす」[前原p.21?] などと読む。 |
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二項述語を一項述語として解釈 〜 順序対を用いて・変項xの議論領域をX, 変項yの議論領域をYとする2変数命題関数・2項述語 P ( x , y ) 「x,yは関係・条件Pを満たす」 を、 X×Yという範囲を動く一個の変項(x,y)のみを組み込んだ命題関数・述語 P ( (x,y) ) 「順序対(x,y)は、性質・条件Pを満たす」 と解すこともできる。 |
※応用:「∀x∈S ∀y∈T P(x,y)」 別表現 〜 順序対・直積を用いて。 |
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