【記号∃の説明】 ・論理記号∃の呼称 ・論理記号∃の使用法 ∃x P(x) / ∃x∈X P(x) ∃x P(x,y) / ∃x∈X P(x,y) ∃x P(x1,…,xn) / ∃x∈X P(x1,…,xn) 多重量化 ・論理記号∃の読み下し方 ・論理記号∃の推論規則 論理記号∃の導入則 論理記号∃の除去則 | 【用語別】 ・存在量化記号 ・存在記号 ・特称記号 ・existential quantifier ・存在量化子 ・特称量化子 ・存在作用素 ・特称作用素 | ・対象領域 ・議論領域 ・変項の定義域 |
・存在量化 ・存在量化子による量化 ・束縛する ・束縛変数(束縛変項) ・自由変数(自由変項) |
・「∃変項 一項述語」の意味と読み下し方 ・議論領域が有限集合の場合の「∃変項 一項述語」 ・「∃変項 一項述語」の読み下し例一覧 ・「∃変項 一項述語」の具体的な使用例 ・「∃変項 一項述語」のなかで用いられる用語 ・「∃変項 一項述語」の集合表現 |
「∃変項 一項述語」の意味
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有限集合が議論領域のときの「∀変項 一項述語」の解釈
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「∃変項 一項述語」に関わる諸用語
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【スコープ】 ・「∃変項 1項述語」というかたちのなかで、 存在量化子・存在作用素「∃変項 」によって量化された 「1項述語」 の部分は、 存在量化子・存在作用素「∃変項 」の スコープscope[岡田光弘p.31;松本p.28] 適用範囲[松本p.28] 視野[高崎V-1.5] 作用域[高崎V-1.5] などと呼ばれる。 ※「∃変項 1項述語(1変数命題関数)」の後ろに、記号が続いていく場合、 「∃変項 」が支配しているのがどこまでかを明示するために、 「∃変項 」の適用範囲に入っている述語を( )で括る。 |
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【束縛する/束縛変項/自由変項】 ・存在量化子・存在作用素「∃x」を、xの性質・条件P(x)の前につけて、 「 ∃x P(x) 」とする行為を、 「変項(変数)xを束縛するbind」と呼ぶ。[井関p.26;前原p.5] ・「 ∃x P(x) 」において、 「∃x」のスコープ P(x) のなかに登場する変項x つまり、 「∃x」によって量化された1項述語(1変数命題関数)P(x) のなかの変項x は、 束縛変数bound variableと呼ばれる。 [前原1章§7-8][岡田光弘p.31;][本橋2.4(pp.31-34)] ・存在命題「∃x P(x)」に自由変項(自由変数)free variableは存在しない。 |
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「∃変項 一項述語」の読み下し例:一覧
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議論領域Ωにおける「∃x P(x)」 読み下し例 【かたい: 「Pな変項」型】 ・P(x)が真な命題となるxが存在する[前原p.4; ] ・P(x)というxが存在する[前原p.4; ] ・P(x)となるxが存在する[中内p.94;本橋p.40;杉浦p.400] ・P(x)であるようなxが存在する[杉浦p.400] ・P(x)であるようなxが少なくとも一つ存在する。[中谷p.80 ] ・P(x)であるようなものxが(少なくとも一つ)存在する。[戸田山p.117:] ・P(x)という性質を満たすxが存在する[新井p.91;] ・P(x)という条件を満たすxが存在する[鹿島p.5; ] ・P(x)を満たすxが存在する[杉浦p.402] ・P(x)という条件を満たすxが少なくとも一つ存在する[鹿島p.5;本橋p.40 ] 【かたい:「ついてP」型】 ・或るxに対して、P(x) [前原p.7; ] ・あるxについて、P(x)である [中内p.94;;中谷p.80;鹿島p.5;本橋p.40 ] ・適当なxについて、P(x)である [鹿島p.5 ] 【かたい:「存在してP」型】 ・あるxが存在してP(x) だ/である。[中内p.94;神谷浦井p.21;岡田p.252; 入谷久我p.6;野矢2006p.213;227;238;野矢1994p.92] ・あるxが一つ以上存在し、P(x)だ [野矢2006p.214] ・あるxが少なくとも一つ存在し、P(x)だ [野矢2006p.214] ・あるxがあって、P(x)である [中内p.94;] ・あるxがΩ中に存在して、P(x)。[松井p.37] ・あるxがΩ中に存在して、P(x)が成り立つ。[松井p.37] ・ある「Ωの元」xが存在して、P(x)。[松井p.38] ・あるものxが存在してP(x)。[戸田山p.117:] 【柔らかい】 以下の「Ωの元」には、Ωに応じた具体的な言葉がはいる。 たとえば.Ω=Rならば、「Ωの元」には「実数」を入れる。 たとえば.Ω=「全人類」ならば、「Ωの元」には「人間」を入れる。 ・P というものがある/存在する[前原p.7; ] ・ある「Ωの元」はP(だ/である)。[中谷p.80;野矢1994p.93;岡田光弘p.30] ・Pな「Ωの元」が少なくとも一人存在する。[中谷p.80 ] ・Pな「Ωの元」が少なくとも一つ存在する。[中谷p.80 ] (ex.Ω=Rならば、「Ωの元」は「実数」になる) ・Pであるような「Ωの元」xが存在する[斎藤p.57;] (ex.Ω=Rならば、「Ωの元」は「実数」になる) ・Ωには少なくともひとつPなxがある[斎藤p.57;] ・Ωには少なくともひとりPなxがいる [斎藤p.57;] ・Pという性質を満たすようなxが存在する[新井p.57;] ・Pであるものが存在する[野矢p.198] ・Pであるものがいる[野矢p.197] ・Pであるものがある[野矢p.197] 【英語で】 "there is at least one element x of Ω such that P(x) is true"[DeLaFuentep.8] "There exists an x such that P(x) "[en.wikipedia.org;新井p.58;] "There exists x such that P(x) "[新井p.58;] "There exists P ". [戸田山p.118] "Something is P ". [戸田山p.118] "For some x, P(x)"[岡田光弘p.30] "For some 「Ωの元」x, P(x)"[en.wikipedia.org;] "For at least one x, P(x) "[en.wikipedia.org;] | ※関連事項:∃x∈X P(x)の読み/ ∃x P(x,y)の読み / ∃x∈X P(x,y)の読み ∀x P(x)の読み / ∀x∈X P(x)の読み
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「∃変項 一項述語」の具体例
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