6月21日付けでしばらくサイトを休止していたため、これ以降は10月まで中断

6月21日(土)

 渋谷A店の店長からメールがあり、この前入ったクリスマス関係のレア盤で、少し状態の悪いものがもう1枚入荷したということで見に行く。アメリカで'56年に出たリトル・ラムジー・ペンの「I Wanna Spend Xmas With Elvis」の日本盤シングルで、邦題はクリスマスとは全然関係のない「わたしはロカビリー娘」。ビクターから出ていたアトランティック盤で、多分翌'57年位に出たものだと思うが、特に年代表示はなかったので、調べてみないとわからない。

 この前入った方は、ジャケット・盤質ともに上々で、さすがにちょっと手が出ないプライスだったが、これはレコード会社のファクトリースリーブがなく、盤もセンター折れだったので、かなり割安。持参したブツとのトレードの形で交渉成立。B面がボビー・ダーリンとリンキー・ディンクスの「アーリー・イン・ザ・モーニング」だったのだが、このリトル・ラムジー・ペンの曲の作者がボビー・ダーリン(ドン・カーシュナーとの共作)だったとは知らなかった。

  シングル:リトル・ラムジー・ペン 「わたしはロカビリー娘」
 
※原題は「I Wanna Spend Xmas With Elvis」。B面は他アーティストの一般曲。



6月14日(土)

 渋谷A店で『GODZILLA'N'KID-SOUND with TOY』というミニアルバムを入手。今年の初めにビクターから出たものらしいが、この中に雷門ケン坊が歌った'70年の東宝レコードのシングル曲、「怪獣のクリスマス」が入っていた。その他には子門真人が歌う「ロック・ロック・ゴジラ」「ゴジラのお嫁さん」とか、石川進「ゆけ!ゆけ!ゴジラ」とか、ボーナストラックを入れて全9曲。

  CD:V.A. 『GODZILLA'N'KID-SOUND with TOY』
  
※雷門ケン坊「怪獣ののクリスマス」収録



6月8日(日)

 池袋H店で、探していた「ピーナッツとクレージーのたのしいクリスマス」を見つける。いや、これまで何度も見かけてはいたが、あまりにも高値なので手を出せずにいたもの。これはかなりリーズナブルなプライス。協同企画・出版部の製作で、「KYODO MUSIC GRAPH」の頭をとったKMGという品番のソノシートになっている。音源自体は、キングから出たナベプロ歌手によるオムニバスLP『たのしいたのしいクリスマス』に収録されたものと同一。

  ソノシート:「ピーナッツとクレージーのたのしいクリスマス」
  
※「クレージーのクリスマス」「ジングルベル」「サンタが街にやって来る」収録



6月7日(土)

 渋谷H店に取り置きしてもらったLPを取りに行く。ウェブリー・エドワーズ率いるハワイ・コールズのクリスマスアルバム。ハウナニなんかも参加している。これは60年代半ば頃に出たのではないかと思われるキャピトル盤。ドリルホールがラベルの端ぎりぎりにある。音溝には影響ないものの、何もわざわざこんなとこに開けなくてもいいだろうに。

  LP:Hawaii Calls “A Merry Hawaiian Christmas”



6月3日(火)

 会社帰りに池袋P店に寄る。ジャック・スコットの2CDアンソロジーが入荷していた。以前買ったジョニー・プレストンと同じUKキャッスルのコンピレーションで、あれはマーキュリー時代の全音源集だったが、こっちはメジャー・デビューとなったABCパラマウントからカールトン、トップランク、グルーヴといった、'57〜'64年のシングルを中心にまとめたもの。

 ジャック・スコットといえば、やっぱり'63年にグルーヴから出したクリスマス・シングルで、これはぜひオリジナル盤を手に入れたいのだが、いまだお目にかかったことがない。両面ともすでにCD化されていて持っている音源だが、1枚で一緒に聴けるのは嬉しいので購入。

  CD:Jack Scott “baby she's gone”
     
※Disc2に「There's Trouble Brewing」「Jingle Bell Slide」収録



5月26日(月)

 所用があって久しぶりに高円寺に行ったついでにM店を覗く。多分半年以上ご無沙汰だと思うが、さすがに何がどこにあるのか分らなくなっている。時間もあまりなかったのでLPのコーナーはあきらめ、7インチのコーナー中心にチェックすると、シャンタル・ゴヤのEPがあった。'81年に出たもので、「シャンタル・ゴヤと歌おう」みたいなシリーズの1枚。

 この中に「Pere Noel」というタイトルの曲が入っているが、「Pere Noel(ペール・ノエル)」というのはフランス語でサンタクロースのことのはず。内ジャケを見せてもらうと、確かにサンタのイラストもある。ということでこれを購入。

  EP:“Chante avec Chantal Goya VOL.2”
     
※B-2に「Pere Noel, Pere Noel」収録

今月の収穫はシングル2枚、EP1枚、LP3枚、CD2枚。



5月24日(土)

 渋谷A店にダイナ・ショアの古いクリスマスシングルが入ったという連絡が入ったので行く。'54年の日本盤シングルで、スリーブはEP盤のような厚めのタイプになっており、A面がダイナ・ショアの「蛍の光」、B面はペリー・コモの「サイレント・ナイト」。この2人のカップリングで、ダイナ・ショアが「蛍の光」ではなく「ホワイト・クリスマス」を歌っているSPを持っているが、その歌詞カードとこのジャケットは全くデザインが違う。

  シングル:ダイナ・ショア/ペリー・コモ 「蛍の光/サイレント・ナイト」



5月17日(土)

 渋谷U店にスティーブン・ビショップのクリスマスアルバムが、季節はずれの入荷という情報を聞いてチェックに行く。どうもWEBでの通販オンリーだったらしく、CD-R仕立て。それにしてはちょっと高いが、これ1枚だけを公式サイトでオーダーするのも面倒なので購入。7曲入りで18分程度だから、ミニアルバムと呼ぶべきか。オリジナルが2曲入っており、どれかは不明だが2曲アンドリュー・ゴールドがプロデュースしてるのだそう。

  CD:Stephen Bishop “Happy Bishmas!”



5月15日(木)

 買いたい音楽雑誌があったのだが、一般書店にはまだ入荷していなかったので、久しぶりに池袋の大型店Tに行く。雑誌を買ったカウンターの横に、ユニヴァーサル系列のジャズ旧譜の名盤セレクションが4月と5月に計150枚出るらしく、4月の第1回発売分が棚にまとめられていた。1枚買うとシリーズのサンプラーCDが付いてくるようなので、どんなのがあるか見ている中に、ヴァーヴから出たビル・エヴァンスの『トリオ'64』があった。これ、「サンタが街にやってくる」が入ってるのだ。名盤かどうかはともかく、たまに思いかえして聴きたくなってしまうことがある。CDは持っていなかったのでこれを買う。

  CD:ビル・エヴァンス 『トリオ'64』
      
※「サンタが街にやってくる」収録




5月12日(月)

 どうも身体がダルいのだが、久々に池袋C店に行く。そこで見つけたのが中尾ミエの「ジングルベル」のシングル。もっともオリジナルの'62年盤は持っている。これは'73年に出た再発盤。ネットのオークション等ではたまに見かけるが、クリスマスとは思えない、何の変哲もないジャケットで、沖縄だけで発売されたものだという話を見たか聞いたかしたこともある。ただし、真偽のほどは定かではない。えらく安かったので即買い。

  シングル:中尾ミエ 「ジングルベル/ホワイトクリスマス」




5月5日(月)

 渋谷A店でエレキインストもののクリスマスLPを3枚入手。まず'65年に出た、ゴールドフィンガーズの『サンタクロース・ア・ゴーゴー』。このグループは、オランダのユトレヒト(柔道のアントン・ヘーシンクがここの出身)のバンドで、もともとはJETSというのがバンド名。日本から映画『007ゴールドフィンガー』のインストバージョン録音の依頼があり、そのシングルがゴールドフィンガーズ名義にされたことから、以後もその名前で何枚かレコードが出ている。これはその1枚。

 しかしタイトルこそクリスマスだが、クリスマスソングが収録されているのはA面だけで、B面はビートルズやストーンズ、クリフ・リチャードにビーチボーイズ、フランス・ギャルのインストカヴァー。それだけではない。この翌年に、同じゴールドフィンガーズ名義で『エレキ作戦』というLPが出ているが、A面こそ'65年暮れに公開された『007サンダーボール作戦』のテーマ曲を加えた007ものだが、B面はこの『サンタクロース・ア・ゴーゴー』と曲目曲順全て同じ。ということで、当時の日本の洋楽事情も窺える1枚である。

 次はベルギーのフェビュラウス・ジョーカーズのクリスマスLP。テイチクのユニオンレーベルから'65年に発売されたもので、当時シングルやEPも出ている。現地では「Fabulous」が付かない、ただのジョーカーズというのがバンド名で、このクリスマスアルバムも日本だけで発売されたもの。

 最後はそのフェビュラウス・ジョーカーズの日本オンリーのクリスマス音源が、本国ベルギーで多分80年代に発売されたものではないかと思われる、味もそっけもないイラストジャケットのLP。曲目は全て日本盤と同じ。もちろんアーティスト名は「The Jokers」である。

  LP:ザ・ゴールドフィンガーズ 『サンタクロース・ア・ゴーゴー』
     ザ・フェビュラウス・ジョーカーズ 『ビート・オン・クリスマス』
     The Jokers “Beat On Christmas”




4月30日(水)

 会社帰りの本屋で、出たばかりの湯川れい子著『熱狂の仕掛け人』という本を買う。もともとは「FMfan」誌での連載が母体のようで、永島達司、渡邊美佐、草野昌一、堀威夫、横山東洋夫といった大物たちへのインタビュー集。最後にエイベックスの依田巽なんて人も出てくるが、CCCDの話が出てくるところをみると、今回の単行本化に際して追加されたものだろう。

 一番興味深かったのは、草野氏の新興楽譜出版社(現シンコーミュージック)とアメリカの出版業界を結ぶきっかけになったのが、クリスマスソングだったというエピソード。当初、シンコーで出していたクリスマスソングの本を見て、著作権料を払わないで出しているのは訴えられる可能性があるとして、アメリカの出版社まで謝りに行った方がいいと注意してくれた人がいたそうで、それで初めてアメリカに行くことになったとか。堀威夫の記憶で一部明らかな誤りがあるのが気になったが、とにかく面白い。帰りの電車の中で読み通しだった。

今月の収穫はシングル4枚、10インチLP1枚、LP3枚、CD2枚。



4月26日(土)

 大好きだったニーナ・シモンが亡くなったが、この人は特にクリスマスソングというのは録音してないはずで、取り上げようかどうしようか迷っているうちに何日か過ぎてしまった。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 届け物があったので午後渋谷A店に行く。先日のオールディーズ買い取りの中に、トミー・ロウの「イッツ・ナウ・ウィンターズ・デイ」のシングルが入っていたそう。クリスマスソングではないが、ウィンターソングの名曲。ただ盤面がビニやけで音もヒドく、さすがに売り物にはキツいということで頂いてしまう。感謝。

  シングル:Tommy Roe “It's Now Winters Day/Kick Me Charlie”
        
※B面は一般曲



4月20日(日)

 日曜に池袋に出たついでにH店に寄る。あまり時間がなかったので、壁のレコードをざっとチェックし、奥のソノシートと10インチのコーナーだけ見て帰ることにすると、ぐええっ、マヒナ・スターズのクリスマスアルバムがある。10インチ盤。こんなの出てたのか。

 '58年の盤で、A面4曲B面3曲の7曲入り。何故か同年にシングルで出た「ホワイト・クリスマス」は入ってない。タイトルは『ブルー・クリスマス』で、マヒナの10インチ盤でよく見る「魅惑のコーラス」のサブタイトルも付いている。ジャケットはメンバーの写真がなく、楽器の先にサンタ帽が引っかかっているだけの、ちょっと淋しいもの。これは珍しいので買い。

  10インチLP:和田弘とマヒナ・スターズ 『ブルー・クリスマス』



4月18日(金)

 届け物があったので渋谷A店に行く。オールディーズ関連の大量買い取りがあったようで、もしクリスマスものが紛れていたら、ひとつよろしくとお願いする。'76年に出たショワディワディのベスト盤にクリスマスものが入っていた。UK版シャナナとでもいうか、'74年にデビューしたオールディーズ・リバイバルっぽいバンドで、同年暮れに3rdシングルとして、オリジナルのクリスマスソングを出しているのである。この曲は持っていなかったので買い。

 ネットで注文したLPを取りに、その足でH店に向かう。'86年にチェット・ベイカーが、アルトサックス奏者のクリストファー・メイソンとのデュオ名義で出したクリスマスアルバム。探していた1枚だった。

  LP:ショワディワディ 『グレイテスト・ヒッツ』
     
※「ミスター・クリスマス(Hey Mister Christmas)」収録
     Chet Baker/Christpher Mason “Silent Night”



4月12日(土)

 久々に渋谷H店に行く。サイトでクリスマスもののシングルを見つけたので取り置きしてもらったのだが、店に入ると先に別のクリスマスシングルを見せられた。ハワイのシンガーで、エディ・ケカウラという人のPS付きクリスマスシングル。何年のものか分らないが、盤の感じからすると70年代半ば以降か。取り置きしてもらっていたのは、これまたいつの盤が分らないシングルで、Wardettesというバンド(?)で女の子が歌う曲と、Fumblersというバンドの「ジングルベル」の妙なインストヴァージョン、この2曲のカップリング。

 その他にもう1枚気になるシングルを見つける。Sinceresというバンド(?)のもので、B面が「Our Winter Love」という曲。A面は普通のガールポップっぽいヴォーカルものだが、B面はインストで、試聴させてもらうと、確かにプライスカードに書いてあるように、60年代半ばのアメリカのインストバンド、アバランシェーズっぽい雰囲気がある。というより彼らのシングル「Ski Surfin'」をどこか思い出させる曲。クリスマスものではないが、ウィンター繋がりでこれも購入。

  シングル:The Wardettes
(A)/The Fumblers(B)
         “Santa Is A Dirty Old Man/Jangle Bells”
        Eddie Kekaula
         “Christmas In The Islands/Hauoli Makahiki Hou”
        The Sinceres “Kookie Ookie/Our Winter Love”



4月10日(木)

 池袋H店で韓国盤のクリスマスアルバムを見つける。有名な歌手のパティ・キムのものらしい。もっとも歌手名はハングル表記なので読めんが、アルバムタイトルだけは英語で「White Christmas」とある。編曲・指揮は当時の夫である吉屋潤で、この人は「1990年」とかを作った、やはり韓国では有名なソングライター。ジャケットの中に年代表記はなく、唯一パティの年齢が28才とあるだけなので、多分'67年か'68年のものと思われ、確かにジャケットの質感も60年代半ばから後半にかけてといったところ。選曲はほとんど有名なクリスマスソングばかりだが、1曲だけ聞いたことのないタイトルがあったので、これだけはオリジナルかもしれない。

  LP:パティ・キム “White Christmas”
     
※アーティスト名はハングルなので片仮名にしました



4月2日(水)

 会社帰りに新宿U店の中古フロアに寄る。特にクリスマスものという訳でもなくCDのセール品を物色してたのだが、棚の上にカーリー・サイモンのボックスセットを見つける。'95年にアリスタから出た3CDのもので、デビュー時期からのレーベル跨ぎのセレクト。その中にまだ入手していなかった、サントラ用として'92年に出た曲、「The Night Before Christmas」も収録されている。やけに安かったのでこれは買い。

  CD:Carly Simon “Clouds In My Coffee 1965-1995”
     
※「The Night Before Christmas」収録



【Record Hunting Diary】
2004 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2003 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2002 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2001 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2000 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC

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