9月29日(土)
夜に渋谷で用があったため、午後それまでレコ屋をうろつく。とはいっても、いつもと殆ど似たようなコースである。で、まず渋谷H店へ。
ここは普通の中古店では置いてないようなジャンルも置いてあるため、その手のコーナーを見ていると、普段見慣れぬジャケットが多いので、なかなか新鮮な気分が味わえる。特にフォーク系なんかは、これまで避けて来たというと語弊があるが、あまり真面目に見てこなかった方面なので、当然のことながら知らないものが多い。
今日買ったのはThe Watersonsの『Frost & Fire』というアルバム。UKのフォーク・グループで、オリジナル盤は'65年にUKのTopicから出たものだが、これは'67年にElektraから出たUS盤。クリスマス・アルバムではないのだが、各シーズンのキャロルが歌われており、クリスマス・シーズンのものも数曲含まれている。このUS盤のジャケットは、何だかUKのビートグループのような雰囲気。
渋谷A店に移動。H君が見つけて来てくれた、ワーナーの'96年版クリスマスシーズン用サンプルCDがあったので買う。ジャケットは酷かったが、収録された音源はナタリー・コール、TAKE6、エンヤ、イーグルス、オーティス・レディング、プリンス、竹内まりや、達郎などで計15曲。悪くない。
<本日の収穫>
LP:The Watersons “Frost & Fire”
CD:V.A. 『The Christmas Songs』
※9月の収穫は、CD6枚、シングル6枚、10インチLP4枚、LP7枚、SPアルバム1枚、以上。
9月27日(木)
東芝の中古盤買い取りの中から、他にもクリスマスものが出ましたとのメールが来たので渋谷A店へ。シングル盤は2枚で、どちらもジャケなしのサンプル。まず森山加代子の「ジングル・ベル」。B面が水原弘の「ホワイト・クリスマス」になってる'60年盤。正規盤は持っていたが、ミントのサンプルはありがたい。でもこびサンプルって赤盤じゃなかったのね。
もう1枚のシングルはキャピトルの白ラベルでテスト盤。キャピトルのラベルも片面だけで、裏は真っ白。「SC-1」の番号らしきゴム印の他には、曲目も何も書いてない。聴かせてもらうと、ディーン・マーチンの「赤鼻のトナカイ」だとすぐ判ったが、私の持っている日本盤シングルは「7P-」ナンバーの'60年盤なので、となるとこれはいつぞや買い逃したもう1枚の日本盤シングルだろうか。オレンジの地で、イラストサンタの身体に顔写真をくっ付けているジャケットの日本盤があったのである。
あとはオマケで10インチLPが3枚。カーメン・ドラゴン指揮のインストもの、日本の二期会合唱団の賛美歌集、そしてマーティ・ゴールド児童合唱団。あとは今後のクリスマスの新譜情報の資料等を見せてもらう。しかし11月21日発売の、氷川きよしのクリスマス・マキシシングルというのはどうしたものかと悩む。タイトルは「きよしこの夜」なのだが、プロデュースは河村隆一で、宣材によれば河村のオリジナルらしい。10万枚限定ってのが・・・困る。
アーサ・キットのKAPP音源の10インチ、ペラジャケ日本盤があり、「サンタ・ベイビー」も入っていたのだが、このアルバムは全曲再録音なのだそう。そういえばRCA Victorだもんな。聴かせてもらうと、確かにオリジナルよりさらっとした歌いっぷり。う〜、ちょっと気になるが、これはパス。
で、その帰りに渋谷H店を覗く。ヴォーカルものを見ていると、何とさっきのアーサ・キットのKAPPオリジナルLP(12インチ)が。どうしようかと迷うが、KAPPで「サンタ・ベイビー」のシングルが切られたかどうかが気になり、まずそれを調べることにする。
調べてみたところ、「サンタ・ベイビー」のKAPPシングルのデータは見つからない(断定は出来ないが)。このアルバム(『Revisited』というタイトル)は'60年のもので、KAPPでは'59年にもアルバムが1枚出ているので、移籍はこの年だったのだろう。更に調べて分かったのだが、このKAPP音源って、その後MCA名義で出てるのね。そういえば、20年位前にアーサ・キットのベスト盤を買ったけど、あれってMCA盤だったような気がする。ということは、最初に聴いた「サンタ・ベイビー」って、再録の方だったのかぁ。でもあのLP、部屋のどこにあるんだろう?
<本日の収穫>
シングル:森山加代子(B面:水原弘)
「ジングル・ベル/ホワイト・クリスマス」
ディーン・マーチン 「ホワイト・クリスマス/赤鼻のトナカイ」
10インチLP:カーメン・ドラゴン指揮 ハリウッド・ボール交響楽団
『クリスマスの音楽』
二期会合唱団 『いざ歌え いざ祝え〜クリスマスの賛美歌』
マーティー・ゴールド児童合唱団 『ママとサンタ』
9月21日(金)
店長からメールをもらっていたので、渋谷A店に顔を出す。60年代前半の東芝のペラジャケLPや10インチが大量に入荷していて、しかもどれもこれも状態がイイ。これだけ並べられると壮観である。店長はいなかったが、H君が「クリスマスものはこれだけでした」と言って出してくれたのが、中島安則とラテン・リズム・キングの『ラテン・クリスマス』10インチ。'61年の盤である。以前このグループのクリスマスシングルを見た覚えがある。これは買い。
オマケとして付いてきたのが、ペギー・リーのクリスマスアルバムのペラジャケ日本盤。邦題は『ペギー・リーとメリー・クリスマス』。もう1枚がPower Pakという、GUSTO傘下のレーベルから出た『Christmas Guitars』というアルバム。デイル・セラーズという人が弾いているようだがよく判らない。印刷の版ずれがひどくて、見ていると目が痛くなるジャケットである。
ちょっと歩いてH店にも寄る。サイトで気になる盤があったので、それをチェックしに行ったのである。エディ・カマエ率いるサンズ・オブ・ハワイの、'78年に出たクリスマスアルバム。渋いジャケットでこれはイイ。気にいったので買う。
<本日の収穫>
LP:『ペギー・リーとメリー・クリスマス』
Dale Sellers “Christmas Guitars”
“Christmas Time with Eddie Kamae and The Sons Of Hawaii”
10インチLP:中島安則とラテン・リズム・キング 『ラテン・クリスマス』
9月11日(火)
都内では台風も午前11時頃がピークだったようで、夕方には少し晴れ間ものぞいていた。先週の旅行前にネットで注文していたLPを、渋谷H店に取りに行く。'81年に出たドビー・グレイの『Welcome Home』。AOR系のファンには人気の1枚らしいが、このアルバムのことは知らなかった。家族と過ごすクリスマス休暇をテーマにしたものらしく、ジャケットの表は秋の風景で、裏は冬の情景の絵になっている。これは店頭でジャケットを見ただけなら、クリスマスアルバムとは思わなかっただろう。
で、その夜、テロ事件が起こったのだ。シアトルの疲れが今頃どっと出てきてしまい、今日はゆっくり寝ようと思ったのに、ニュースを見ていて眠れなくなってしまった。
<本日の収穫>
LP:Dobie Glay “Welcome Home”
9月10日(月)
時差ボケというより、歩き回った疲れが脚に出ている。やばい。会社帰りに池袋P店に寄る。こうやってみると、日本のマニア向けショップの品揃えなんてのは、その筋のアメリカ人が見たら狂気乱舞するのではなかろうか。
以前渋谷辺りで見かけたことのある、Crossfiresのベスト盤があった。1曲だけクリスマス絡みのサーフィンものが入っているのである。このバンドはタートルズの前身。もう1枚、ブートっぽいCDだが、Dale and Graceのベスト盤にも、1曲クリスマスソングが収録されていた。この2枚を買う。
<本日の収穫>
CD:The Crossfires “Out Of Control”
※「Santa And The Sidewalk Surfer」収録
Dale and Grace “I'm Leaving It Up To You”
※「Please Come Home For Christmas」収録
9月5日(水)〜9日(日)
[シアトル篇]
※レコ屋を回れたのは9/5〜9/7
[9月5日]
9月5日から9日までシアトルに行って来た。とはいえ、時差の関係で5日の午後に発って、現地に着いたのは5日の朝。ホテルにチェックインしたのは夕方近かったので、この日はホテルの入口出口と東西南北の関係の確認をするのが精一杯。昼食をとったのはホテル近くのPacific Placeというテナントビルで、1階の一角と地下に本屋(CDコーナーもあり)があったので、チェックイン後にそこだけちょっと覗きに行く。
●Barnes & Noble Booksellers
かなりフロア面積は大きく、CDコーナーも結構なスペースをとっている。置いてあるものは広く浅くといったセレクションだが、比較的近くに劇場があるせいか、ミュージカルのオリジナルキャスト盤とか、俳優もののCDが割と多いのが目に付く。ここでの買い物はなし。
[9月6日]
●Borders Books And Music
昨日ホテルの近くを歩いたときに探したのだが、地図につけたポイントの位置がずれていたようで見つからず、現地のパンフレットの中の地図に載っていた場所を探しに行く。9時から開いている充実したセレクションの本屋で、2階がCD・ビデオとその関連書籍。かなりマニアックなジャンルのものも置いている。ここで買ったクリスマスものは、イヴァン・リンスのクリスマスCDとアラン・シャーマンのベスト盤。イヴァン・リンスのCDはネットで探すと納期がかかったりしたのだ。アラン・シャーマンは「クリスマスの12日間」の替え歌をやっている、60年代に活躍した冗談音楽系の人。Rhinoから出ていたベスト盤の存在を最近になって知ったので、見つけたかった1枚だった。一旦ホテルに戻り、準備をしてからUniversity Districtと呼ばれるワシントン大学地区にバスで向かう。
●2nd Time Around
ここはアナログ、CD、テープ(8トラも少しあり)等を扱う中古ショップ。大学近くということもあって、ロック寄りだが、アナログはオールジャンルでコーナーが出来ている。ただ如何せん、状態がどれも悪い。渋谷R店なんかだと、入口近くにセール品のLPがダンボール箱でずらっと並べられているが、基本的にあれと同じグレードで、背割れ底抜け当たり前の状態である。台の下にもダンボール箱が並んでおり、そこにクリスマスものが3箱ほどあったのでチェック。テープがべたべた貼られていたり、落書きがあったり、しょうもないオムニバス盤ばかりだったり、あまり面白いものがなかったのだが、レオンタイン・プライスとアーサー・フィドラーの'69年RCA盤(スティーヴ・ローレンスとイーディ・ゴーメがゲスト参加しているもの)と、ビリー・ヴォーンのイラストジャケの'58年Dot盤があったので、この2枚を買う。
●Tower Records
スペースニードルの近くにもあったのをバスから見かけたのだが、この地区にもあったので、タワーはこの1軒だけのチェックにする。ややこじんまりとした構えで、何だか雰囲気が暗い。学生相手なのに、これでいいのかといらん心配をする。特にめぼしいものは見つからず、主なアイテムの値段をチェックして、ホテル近くのBordersの方がむしろ安いと判断。
●University Book Store
本屋さんのフロアと大学関係のグッズとかが置いてあるフロアに分かれており、グッズのフロア内にCDショップも入っていた。ブルースもののポップが前面に出ていたが、ものはあまりなし。
●Cellophane Square
ここは割と大きな中古店。2階にもフロアがあり、取り扱いはオールジャンルだが、メインはロック。CDが殆どで、アナログは新譜しか印象に残らなかったが、よくまとまった店ではある。クリスマスものは見つからず。
●Nanoo's
閉まっていた(怒)。
●Bedazzled Disks
ここも閉まっていた(怒)。外から覗く限りでは、アナログとCDが半々くらいか。
●Earth River Records
下記の「Half Price」を探しに向かった途中で、道の角に「Blue Note Espresso」という、ブルーノートのレーベルデザインをもじった看板を出しているカフェがあった。気になって見に行くと、その角を曲がったところにあったのが、この店の看板。脇の階段を地下に降りて行ったところにあるレコード店である。看板のデザインは酷いが店はいい。CDやカセットも少し置いてあるが、メインはアナログで状態も凄く良い。7インチは再発盤が箱に入れられて並んでいるが、オリジナル盤はレーベル毎に整理されて、カウンター奥の棚に入っている。LPの専用袋には、プライスガイドの値段とこの店の値段が並んで表示されており、良心的である、と言いたいところだがそれは「(決して)安くはない」ということでもある。あいにく時間がなくてクリスマスものは見つからなかったが、多分探せば眠っているはず。サイトも持っているようなので、そちらでコンタクトをとった方がよいかもしれん。
●Half Price Books
古本屋の方がメイン。CDも扱っているけど今ひとつ。
●Wherehouse
ここはレンタルビデオと、CD・ビデオの販売(CDは中古もあり)を扱っている。結構広い店で、かなりマニアックなアーティストのコーナーもあるけど、そうしたアーティストのストックが全然ない。
ここで一旦ホテルに戻り、今度は2nd Av.から北方向に向かう。
●Singles Going Steady
ここは途中で見つけたPUNK専門店。CDも置いてあるが、アナログの方が多い。2箱位「POP」という名前のコーナーがあり、要するにPUNK以外のLPは、ジャンルに関わらずそこに押し込まれているようで、JBとかボビー・ブランドのオリジナル盤なんかが目を引いたが(盤質チェックは出来なかったが結構安め)、特に欲しいものではなかったので、ここでの収穫はなし。
●Wall Of Sound
店の名前の印象とは違い、ワールド寄りのセレクト。QDKのアジアものコンピレーションとかが置かれているといえば、想像してもらえるだろうか。CDオンリー。クリスマスものはなし。
●Confounded Books & Hypno Video
「Wall Of Sound」と隣り合わせで、店内からも移動が出来る。アナログも少し置いてあるが、隣のCDと同じようなセレクション。ビデオはSomething Weirdのものとかを置いてあるといえば、雰囲気が分る人には分ってもらえるか。
●Sam Goody
これはホテルの方に戻ってくる途中で見つけたCD・ビデオ店。ちょっと大きめだが、中身は普通のショップだった。収穫なし。
[9月7日]
●Borders
朝食後にまたこの店へ。何といっても朝9時から開いているというのは気分がいい。昨日気が付かなかったが、ラテンもののコーナーにPatricia NavidadというねーちゃんのCDがあり、オマケのピンナップカレンダーと一緒にシュリンクされている。「Navidad」といえばクリスマスである。とはいえ、ただの名前のようでもあるし、ジャケットの写真も妙に肌を露出していて、どうもクリスマスの感じがしない。曲名もカレンダーに邪魔されて分らない。ハズレの可能性が高いが、このねーちゃんが色っぽかったので買ってしまう。ついでに安売りのビデオコーナーにBBの映画が何本かあったので抜く。その横のカタログコーナーに目をやると、RHINOのカタログが。ちゃんと背表紙のある、雑誌サイズのカタログで、ちゃんとクリスマスもののページも組まれている。定期的に発行されているようで、これは第40号。当然ただなので、お土産代りに何冊か抜く。肝心のCDだが、ホテルに帰って開けてみると、・・・やっぱりただの色ボケねーちゃんでした。反省。
気を取り直して、Broadway地区に向かう。
●Platinum
ここはDJ御用達といった雰囲気の店。アナログの他に、ターンテーブルやミキサー等の器材も取り扱っている。私の欲しいものはなし。
●Play Back
「Disk Go Round」という店を探していたら、代りに見つかったのがこの店。どちらかというと中古CD中心で、アナログも少し置いてある。
●Orpheum
ここは比較的ネットでもよく見る店で、深夜までやっているらしい。1階は新譜で、2階が中古。割とマニアックなロックのセレクションで、店のカラーが出ているが、クリスマスものは見つからず。
●???
店の前の通りというかビルの工事をしていたようで、ついぞ店の名前は分らず。DJ向けの小さな店で、Platinumよりもストックがない。
●Fallout
その並びにあるPUNK専門店。欲しいものはないが、ここは何となく気に入った。
●Fillipi Book & Record Shop
ホテルに帰る途中の道沿いで発見。昨夜ホテルでイエローページを見ていて、ネットで検索出来なかった店で、近くにありそうなところをチェックしていたところ、ここの名前があったので控えておいたのだが、こんなにすんなり見つかるとは思わなかった。
古びた店だが妙な風格があって、ここはイイ。お婆ちゃんがカウンターにいて、入口の右側に7インチ、横の棚にはシートミュージックや楽譜類。左手の方には主にジャズのLP、更に奥の方の部屋にはSPや書籍がある。カントリーならあるが、少なくとも70年代以降のロックはない。7インチの方はあまり触られていないようで、チェックする度に埃が舞い、くしゃみが出そうになる。安いという値付けではないので、埃が舞うのはそのせいもありそう。スタン・フリーバーグのクリスマスシングルがあったので、これを抜く。PSはなかったが、とりあえず何か1枚は買おうと思ったのだ。シートミュージックで何かクリスマス関連のものがないかとも思ったが、それらしきものはなし。その少し上に映画『若草の頃』のSPアルバムがあった。SP3枚組で、ちゃんと例の「Have Yourself A Merry Little Christmas」のSPも含まれている。1944年の映画だから、多分その頃に出たものだろうが、状態もまあまあだし、ジャケの雰囲気も良い。
ジュディ・ガーランドのSPアルバムとスタン・フリーバーグのシングル。若い(多分そう見えるだろう)日本人が買うレコードとしては、不思議な選択だったのだろう。カウンターで「どんなものに興味をお持ちなの?」(てなニュアンス)と聞かれたので、「クリスマスレコードを集めてるんです」と答えると、「あらそう」とニッコリ。アメリカ人なら、『若草の頃』にクリスマスとくれば意味はすぐ分る。店の事を誉めて、気持ち良く店を後にする。
もう何軒か行きたい店はあったのだが、時間や移動の関係でここまで。収穫は少なかったが、自分の嗅覚で店を見つける楽しさは、分からない人にとっては永久に謎なんだろうな。
<シアトルでの収穫>
CD:Ivan Lins “Um Novo Tempo”
“The Best Of Allan Sherman”
LP:Billy Vaughn “Christmas Carols”
Leontyne Price,Arther Fiedler
“Christmas In Carol And Songs”
シングル:Stan Freberg
“Green Chri$tma$/The Meaning Of Christmas”
SPアルバム:“Meet Me In St.Louis Selections”(3枚組)
9月4日(火)
明日から今週一杯シアトルに行くことになったので、会社帰りに更新ネタを探しに新宿U店へ。Jazzフロアに行くと、ローズマリー・クルー二ーの10インチLPの2in1CDが出ていた。'54年の『Irving Berlin's White Christmas』が収録されている。映画『ホワイト・クリスマス』に使われた曲を吹き込んだもの。
ローズマリー・クルー二ーは、この映画に出演していたが、ビング・クロスビーとレコード会社が違うために、デッカから出た(サントラとは表示していないが)アルバムでは、彼女のパートは全てペギー・リーになっていたのである。ということで、コロムビアから出したのが、彼女の単独名義のこの10インチ盤。めでたく初CD化となった。当然買い。
さて、9月のシアトルでクリスマスものは見つかるのか。
<本日の収穫>
CD:Rosemary Clooney “Irving Berlin's White Christmas”
9月2日(日)
久し振りに池袋R店を覗く。古い7インチの輸入盤で1コーナー出来ている。主にRCAとかVICTOR系列のものが多く、サンプル白ラベルもちらほら見える。ざっとチェックすると、見つかったのが、アーサ・キットが「サンタ・ベイビー」を出した翌'54年に出したクリスマスシングル、ブラウンズが'60年に出した唯一のクリスマスシングル、ミミ・ハインズが'59年に出した「サンタ・ベイビー」のシングル、この3枚。何れもPS付きでは出なかったようだが、音源としては聴いたことのないものばかりだったので、これは買いである。
<本日の収穫>
シングル:Eartha Kitt “This Year's Santa Baby/Hey Jacque”
The Browns “Blue Christmas
/Greenwillow Christmas”
Mimi Hines “Santa Baby
/I Saw Mommy Kissing Santa Claus”
8月25日(土)
届け物があったので、会社帰りに渋谷A店へ。店長より、買い取りの中から出てきた古いクリスマスEPをいただく。エリッヒ・ベンダー少年合唱団の「クリスマス・タイム」というタイトルのもので、賛美歌とドイツのクリスマス・キャロルが2曲ずつ入っているが、ポリドールから出たドーナツ盤タイプの45回転盤。ジャケットははっきり言って味もそっけもない。年代は昭和30年代くらいのものか、何れにしてもかなり古いものだと思うが、盤質はミントである。
そういえば、デスティニーズ・チャイルドがクリスマス・アルバムを出すという話が、プロモーション来日の時に出ていたが、10月24日には、何と天童よしみがクリスマス・アルバムを出すらしい。
<本日の収穫>
EP:エリッヒ・ベンダー少年合唱団 『クリスマス・タイム』
※8月の収穫は、CD12枚、シングル3枚、EP1枚、10インチLP1枚、LP2枚、ソノシート1枚、以上。
8月23日(木)
渋谷H店を覗く。昨日その店のサイトを見ていたところ、新着リストの中にクリスマスものがあったのである。ティファナ・ブラスのクリスマスシングルで、アルバムからカットされたもの。7インチの新着コーナーには見当たらなかったので、誰かに買われてしまったかと思ったが、壁にディスプレイされたシングルを見ると、その中にあった。「The Bell That Couldn't Jingle」という、バート・バカラックが書いた曲のDJ COPY。PSはないが(元々無いという話もある)、好きな曲なのでこれを買う。
渋谷A店の店長から、クリスマスもののストックがたまったとのメールが入っていたので寄る。こちらも先日帰省した際に、クリスマスものこそなかったものの、数年前に廃盤になっていたGSもののデッドストック新品とか、その他サンプル等を、地元のレコ屋から入手していたので、それを持って行ってトレードとなる。
ということで入手したのは以下のアイテム。チャールズ・ブラウンのシングル盤2種。どちらもKING盤で青レーベル。白洋社の宣伝用クリスマスソノシート。三保敬太郎と道志郎の10インチアルバム。CDは、まず昨年出たARISTA系のアーティストによるコンピレーション『プラティナム・クリスマス』、'96年に出たコンピレーション『クリスマス MAX2』、TVドラマ『イヴ』のサントラ盤、富樫明生率いるソング&ダンスユニットだというLUV2 SHYのアルバム、TUBEの前田のソロアルバム(クリスマスソング1曲収録)、KANのアルバム(これもクリスマスソング1曲収録)、マンハイム・スティームローラー、正体不明のParty Poppersというユニットのメドレーもの、この8枚である。
<本日の収穫>
シングル:Herb Alpert & The Tijuana Brass
“That Bell That Couldn't Jingle/Las Mananitas”
Charles Brown(Side-B:Amos Milburn)
“Please Come Home For Christmas
/Christmas (Comes But Once A Year)”
Charles Brown
“Christmas Questions
/Wrap Yourself In A Christmas Package”
ソノシート:白洋社宣伝用 「ジングルベル/聖夜」
10インチLP:三保敬太郎、道志郎 『ダンシング・クリスマス』
CD:V.A. 『プラティナム・クリスマス』
V.A. 『クリスマス MAX2』
オリジナル・サウンドトラック 『イヴ』
LUV2 SHY 『ザ・テイスト・オブ・クリスマス』
前田亘輝 『ギャンブル』※「Merry Christmas To You」収録
KAN 『TOKYOMAN』※「KANのChristmas Song」収録
マンハイム・スティームローラー 『クリスマス・アルバム』
The Party Poppers “Sing-Along Christmas Party”
8月21日(火)
台風11号が接近中である。明日の朝には関東上陸という話なので、多分明日はレコ屋に寄る気にはなれないだろうから、今日覗いておくことにする。とはいっても、新宿駅から一番近いT店だけにする。
明日発売の竹内まりやの新譜がすでに入荷していた。初回プレスはカラオケCD付きの2CDになっており、先着で抽選に参加とも書いてある。これにつられて、つい買ってしまう。「Winter Lovers」、「すてきなホリディ」なんてのが入っており、特に後者はちゃんとしたクリスマスソングである。ちなみに抽選はハズレというか、紙袋だけだった。ちぇっ。
<本日の収穫>
CD:竹内まりや 『Bon Appetit!』
8月17日(金)
昨日まで実家に盆休みで帰っていたが、地元のレコ屋では流石にこの時期、クリスマスアイテムは見つからず。今日は昼休みに新宿U店の中古フロアを覗きに行く。あまりブツはなかったが、ナディア・ギフォードの'93年のCDがあったのでこれを買う。「ラスト・クリスマス」が入っているミニアルバムで、正直いって特に興味がなかったので、ずっと買わずにいたのだが、久々に見かけたのでちょっと聴いてみたくなったのである。
会社帰りに池袋P店に寄る。Rocky Sharpe & The ReplaysのCDがあったのでこれを買う。70年代末に出てきたイギリスのホワイト・ドゥワップ・グループ、とでもいったようなものだが、'80年にクリスマスEPを出しており、その中の2曲、「Christmas Tears Will Fall」と「White Christmas」が収録されている。
<本日の収穫>
CD:ナディア・ギフォード 『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』
Rocky Sharpe & The Replays “Looking For An Echo”
8月11日(土)
渋谷H店が新店舗に移転したので覗きに行く。移転は昨日付けだが、数日前にネットでLPをオーダーしていたのである。最初は発送してもらうつもりというか、それしか出来ないものだと思っていたら、店頭での受け取りという方式もありだったので、新店舗も見たいし、渋谷まで出向いた次第。
オーダーしたのは、2枚ともクリスマスアルバムで、まずアニタ・カー・シンガーズの'71年に出した『A Christmas Story』。Ampexからのもので、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラと一緒の名義のもの。アニタ・カー自身のナレーション入り。もう1枚は、'80年に出たインペリアルズの『Christmas with The Imperials』。
アニタ・カーのLPは、DOTから出たクリスマスアルバムとは全く別のものだが、DOTとは違うレーベルのクリスマス音源のEPを1枚持っていて、てっきりそれのLPがこのAmpex盤だと思っていたら、それとも違っていた。あのEPの音源はなかなか出来もよいのだが、いまだに年代が特定出来ずにいる。この辺の音源はデータ本からも抜け落ちており、謎が多いのである。
<本日の収穫>
LP:Anita Kerr Singers “A Christmas Story”
“Christmas with The Imperials”
8月4日(土)
こう暑いと行動半径がどうしても狭くなってくる。ということで、今日も乗換駅の池袋でP店を覗く。カントリーのコーナーにJoe Pooveyという人のCDがあり、この中にボーナストラックとして、クリスマスソングが2曲入っていたので、これを買う。“テキサス”ジョーという呼び名もあったらしいが、'53年に12才でヒルビリー・バンドを始め、上記のクリスマスソングは'54年の録音だから、ごく初期のものらしい。
<本日の収穫>
CD:Joe Poovey “Greatest Grooves”
※「Santa's Helper」「Christmas Filled With Cheer」収録
7月28日(土)
池袋P店を覗く。あまり気になる新譜はなくて、帰ろうと思った途中で、棚にディスプレイしてあった「ONE HIT WONDERS」という数枚のCDに目がとまる。写真も何もない、どこで出しているのかもよく判らないCDだが、グループものとか単独シンガーものとかで、それぞれ出ている。その中にノヴェルティものでまとめた1枚があり、曲目を見ると、'59年に出た「The Happy Reindeer」が入っていた。
この曲は'59年の暮れに全米34位まで上がったヒット曲で、その前年に大ヒットしたチップマンクスの線を狙ったもの。Dancer,Prancer&Nervousというのがそのグループ名で、「チップマンク・ソング」と丸っきり同じイントロから、テープ操作による歌が入ってくる。この音源は持っていなかったので買い。
<本日の収穫>
CD:V.A. “One Hit Wonders〜A Novelty Experience”
※Dancer,Prancer&Nervousの「The Happy Reindeer」収録
※7月の収穫は、CD6枚、シングル1枚、EP1枚、LP4枚、ビデオ1本、以上。
7月27日(金)
今日は午後から有楽町の方で仕事があったので、帰りに中古店Hを覗く。奥の方にクリスマスCDのコーナーがあるのだが、目ぼしいものはなし。その横の童謡関連のコーナーに、子供向けのクリスマスCDがあった。1枚はNHKでやっていた(らしい)「英語であそぼ」という番組のクリスマスCD。歌っているのは羽生未来という、私の知らない女の子、そしてジェリー伊藤である。'96年にコロムビアから出たものらしいが、ま、普通チェックしないよな、こういうのは。300円なので買う。
もう1枚、こちらは'91年にビクターから出た、『たのしいファミリー・クリスマス』というCD。ボニー・ジャックスとかリチャード・クレイダーマン、小鳩くるみ、カラオケと、もう滅茶苦茶だが、何といっても最初に3曲入っているチェリッシュ。クリスマス音源があるのは聞いていたが、お目にかかったことがなかったので買うことにする。これも300円。
<本日の収穫>
CD:『NHK英語であそぼ ★メリー・クリスマス★』
V.A. 『たのしいファミリー・クリスマス』
7月21日(土)
渋谷A店の店長から、ストックありとのメールをもらったので、借りているCDもそろそろ返さないといけなかったので、会社帰りに渋谷に向かう。生憎と店長は不在だったが、返却分のCDの他に、最近Rhinoから出た、22年前にピンク・レディーがアメリカでやった番組のビデオと、某GSのCDボックスからマニア受けしそうな盤を数枚、貸し出し用として渡す。
で、ブツの方であるが、7インチが1枚とCDが3枚。7インチは、ホセ・ファーラーが'60年に出した(多分唯一の)クリスマス・シングル。CDは'96年の『MOJAZZ CHRISTMAS』のVol.2。見たことはあるけど、持っていないCDだったが、これってMOTOWN絡みのものだったのね。知らんかった。あと、'93年のMeldacレーベルのプロモ盤。あがた森魚とTHE 虎舞竜のクリスマス音源が入っている。そして'91年に出た椎名恵の『Because of the rain』というCD。「X'masには花を抱えて」という曲が入っている。これを頂いて帰る。
<本日の収穫>
シングル:Jose Ferrer
“Yes, Virginia, There Is A Santa Claus/Santa's Marching Song”
CD:V.A. “A Mojazz Christmas Vol.2”
V.A. 『Meldac Artists Compilation 1993』
椎名恵 『Because of the rain』
7月19日(木)
昼休みに新宿T店を覗いていると、クリスティーナ・アギレラのLIVEビデオというのが入荷していた。昨年のクリスマス・シーズンにアメリカのTVで放送されたもののようで、終盤にはドクター・ジョンとの共演で「メリー・クリスマス・ベイビー」、ブライアン・マックナイトとの共演で「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」、ソロで「クリスマス・タイム」(CDのオープニング曲)なんてところを歌っている。店頭には輸入ビデオも並んでおり、日本版の約半額の値段だったので、こちらを買ってみる。日本盤DVDには、ボーナストラックとして、数曲のクリップが収録されていて、その中の1曲は「ザ・クリスマス・ソング」だったのだが、これは多分CDにエンハンス収録されていたものと同じだろうから、テープの方で充分と踏んだ。
で、家に帰って見たのだが、さほど凄いビデオじゃなかった。というかこれはTVプログラムとしての話ね。本当に歌っているのか(歌えるのか)という下世話な興味も半分あって、それは納得したのだが、問題は、ドクター・ジョンの扱いが悪い。個人的にはブライアン・マックナイトと順番を逆にしてもらいたい位だが、そうはならないのね。
この「扱いが悪い」というのは、スタッフが分かっちゃいない、という意味ではない。つまりクリスティーナ・アギレラのファン層にとって、ドクター・ジョンを丁寧に撮っても仕方がない、ファンから文句が出る恐れすらある、という事で、それをスタッフは充分承知しているから、ああいう酷いアングルからのショットばかりになるという事だ。だからこそ、ブライアン・マックナイトはアギレラと対等に撮ってもらえるし(まあ、デュエットだから当り前だが)、ドクター・ジョンより扱いが上になる訳だ。
フルバンドをバックに、ドクター・ジョンのピアノで歌う、このLIVEヴァージョンの「メリー・クリスマス・ベイビー」は確かに聴きもの。ただし、ドクター・ジョンのアメリカのポップス・シーンにおけるポジションを突きつけられたような気がして、ちょっと悲しいのである。輸入版にしておいてよかった。
<本日の収穫>
ビデオ:Christina Aguilera “My Reflection”
7月14日(土)
会社帰りに新宿U店を覗く。暑いので中古フロアまで上がって行く気力はなく、新譜で何か変なリイシューでもないかと思ったのだが、これはと思うようなものはなし。帰ろうとすると、入り口近くの段ボール箱の中に、輸入本のサービスセール品が入っている。以前これで、数千円のガイド本を破格値で入手したことがあったので、今日も何か掘り出し物がないかと目をやると、見慣れた背表紙が。
'97年に出た「Christmas Record Price Guide」である。Goldmine誌の編集によるこの本は、私のようなアナログ盤を収集している者にとって、バイブルのようにありがたい本である。もちろん発刊当時に1冊入手したが、結構傷んできたので、そろそろ1冊予備で購入しておかねばならないかと考えていたのだ。定価$19.95のこの本は、以前某T店で3000円弱位で購入したはずだが、今日のこの本につけられたプライスシールは800円。安い!まあ、こんな夏場にクリスマスレコードのガイド本を買うような酔狂なヤツは滅多にいるもんじゃないが、それにしても安い。安すぎる。2冊あったらまとめ買いしようとも思ったが、生憎あったのは1冊だけ。残念。
<本日の収穫>
Tim Neely 『Goldmine/Christmas Record Price Guide』
7月11日(水)
新宿B店の方で、モンドもののクリスマスLPを取り置いてくれているという連絡を受け、会社帰りに覗く。Karine et Rebeccaという姉妹のレコードで、モンド本によれば、フランスのキャン・ギャルとなった子供たち、とあるがよく分らない。店長によれば、人気があるのは確かでジャケット違いが何枚かあるので、残しておいてくれたのだそう。
とりあえずLPはジャケ違いで3枚あり、2枚はベルギーのHebraというレーベル。音源自体は、姉のKarineが8才、妹のRebeccaが6才、とかの年代のものらしいのだが、ベルギー盤のジャケットは、1枚が高校生くらい(?)、もう1枚が小学校高学年くらいか。どちらも曲順、番号等同じで、レーベルにも1974年の表記がある。オリジナルが'74年なのか、再発が'74年だったのか、さっぱり分らない。高校生ジャケの方がジャケットの紙質、盤の感じとも古く、となると、オリジナルが'74年ではこのLPが80年代のプレスということになってしまい、それもちょっと疑問。やはり60年代の音源なのか。となると、キャン・ギャルというのは、一体いつの時期の話なのか。謎、である。
もう1枚、これはオランダ盤のようなのだが、ポリドールから出た同LP。曲目表記や曲順が違っており(もしかすると一部入れ替えがあるのかもしれない)、こちらのジャケットの2人は明らかに子供で、後ろに両親も写っている。ジャケの質感もやや古く、こちらの方がオリジナル、またはオリジナルに近い年代のものと思われるが、ジャケ写はベルギー盤の方が可愛いので、レア度より色気を取って、先の2枚を買うことにする。
そういえば、と店長が探してくれたのが、この子たちのクリスマスEP。収録された4曲とも、LPに入っているが、味のあるジャケだったので、これも併せて購入。う〜、誰かこの子たちの正体教えて。
<本日の収穫>
LP:Karine et Rebecca “Petit Papa Noel”
Karine et Rebecca “Petit Papa Noel”※同番号ジャケ違い
EP:Karine et Rebecca “Chantent Noel”
7月5日(木)
昼飯を食べたあと、新宿U店の中古フロアに行く。こう暑いと、レコ屋も涼みに行くようなものである。CDでクリスマス・コンピレーションが2、3枚あったのだが、どうも今ひとつ買う気がしない選曲のものだったので止める。帰り際に女性ヴォーカルもののLPコーナーを見ていると、ブレンダ・リーの日本盤が。デッカ盤のやつだが、'84年の再発で、しっかりMCAの表示もされている。とはいえオビ付きで安かったので買うことにする。
もう1枚、今度はミレイユ・マチューの日本盤。'69年にキングから出たバークレイ盤である。フランス盤もバークレイとPHILIPSの2種類を持っているが、これはオリジナルのバークレイ盤のジャケット写真を使いながらも、写真の抜き方を始め、何だか貧相な仕上がりである。オリジナルはかなり凝った作りだったのに、こちらはただのシングルジャケットだし。でもこれも買うことにする。
<本日の収穫>
LP:ブレンダ・リー 『クリスマス・デラックス』
ミレイユ・マチュー 『ミレイユ・マチューのクリスマス』
【Record Hunting Diary】
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