12月30日(月)

 年の瀬である。渋谷A店に行き、年末の挨拶。これ知ってます?と出されたのが、ドイツの4人組連弾ピアニストユニットのクリスマスCD。「Piano4te(ピアノフォルテ)」というのが名前らしいが、ライナーは独・英・日の三ヶ国語で書かれていて、これがまた妙。「戦場のメリークリスマス」はともかく、何故か小林亜星の書いた「あわてんぼうのサンタクロース」なんてのが入っている。

 あと60年代に活動していたデンマークのビートバンド、サー・ヘンリー&ヒズ・バトラーズの2CDで、'65年にシングルで出た「ホワイト・クリスマス」「ジングル・ベル」の2曲が入っているのがあった。ちょっと聴かせてもらったところ、実にヘンな仕上がり。これも欲しくなったので購入。

 その足で渋谷H店に向かい、先日ネットで注文したLPを受け取る。レオン・レッドボーンが'88年に出したクリスマスアルバム。奇人といっては失礼だが、アメリカのノスタルジック・ミュージックをごく自然体でやってしまう人。これはドクター・ジョンも参加している1枚。

 ということで、本日分がおそらく本年最後の収穫のはず。ではまた来年。

 <本日の収穫>
  CD:Piano4te “Merry Christmas -6 Hands On 1 Piano”
     “The Complete Sir Henry & His Butlers 1962-1967”
      
※「White Christmas/Jingle Bells」収録
  LP:Leon Redbone “Christmas Island”


12月27日(金)

 昼休みに新宿U店に寄ると、スペースケリーのクリスマス限定というCDシングルが売っていた。確か日独のハーフの人だったと思うが、雪景色っぽいジャケットで、盤には雪の結晶のような模様がある。「Schnee」というタイトルで、何て読むんだこりゃと思ったのだが、どうもランディ・ニューマンの「Snow」の独語カヴァーらしい。他の2曲は既発曲の未発表ヴァージョンだった。

 <本日の収穫>
  CDシングル:Space Kelly “Schnee/+2”


12月26日(木)

 クリスマス前に贔屓にしている池袋P店から、来年の1月末で閉店するとのハガキが来た。現在の総合店舗に統合される前に、オールディーズ系のセレクションに特化した輸入盤店があって、その店にはかなり以前から通わせてもらっていた。このサイトで紹介している盤の中にも、そこで入手したものが少なからずある。本日から閉店までセールをやるというので、会社帰りに覗く。

 基本的にここ1、2ヶ月以内に出た国内新譜以外はみな10%引きということらしい。ワゴンセールがあったのでチェックすると、げっ、クリス・ボッティのクリスマス新譜がある。昨日まで多分普通の値段だったと思うのだが、これは輸入盤だけど○百円。これは買い。あと、ジャズ系クリスマスの旧譜が何種類かあったが、タック・アンドレスのウィンダム・ヒル盤は買ってなかったと思ったので、これも買い。これも投げ売りみたいな値段。

 アナログ新譜で、シカゴのパンクバンドだが、プレスはオランダというクリスマスシングルが残っていたのでこれも買う。A面はオリジナルのクリスマスソングのようだが、B面は「ジングル・ベル」。

 この店で使える3000円分のポイントが貯まっていたが、これを使うまでもないかと思ってカウンターに向かう途中で、ジョニー・プレストンの2CDアンソロジーを発見。マーキュリー時代のもので、もしやと思って曲目を見ると、'60年のクリスマスシングル「アイ・ウォント・ア・ロックンロール・ギター」、それだけではない、そのB面のクリスマスソングも入っている。このB面は多分、西ドイツあたりのボックスセット位でしか聴けなかったのではないか。ポイントを使ってこれも購入。

 で、どうも1月末で閉店するのは確かだが、3月頃に以前のようなオールディーズ関連のセレクトショップを再開するとのこと。よかったよかった。ということで、今期のHunting開始である。

 <本日の収穫>
  シングル:The Vindictives
        “Nuttin' For Christmas/Jingle Bells”
  CD:Chris Botti “December”
     Tuck Andress “Hyms, Carols and Songs About Snow”
     Johnny Preston “Feel So Fine:The Mercury Recordings”
     
※「(I Want A) Rock And Roll Guitar」「New Baby Fo Christmas」収録


12月25日(水)

 昨日も会社帰りに神保町方面のレコ屋を回ったのだが収穫皆無。今日はやめにしようかとも思ったが、コーナーが残ってるのも今日までだし、しばらく行ってなかった西新宿界隈を回ることにする。

 ジャズ専門のH店を覗くが、ディスプレイも含めてそれらしいレコードはなし。その近くのU店に入ると、何枚か壁にクリスマスアルバムがあったが、何れも持っているものばかり。その先のカルト&モンド系のビデオショップに入り、何かクリスマスものでもないかと探す。生憎ホラー系のDVDはあったが、リージョン1なのでパス。奥の方に『What's Up? Tiger Lily』という、ウディ・アレンが日本のアクション映画を、設定をまるっきり変えて吹替えで公開した、実質上の監督第一作のビデオがあった。昔輸入盤ビデオで1度見たきりだが、やけにおかしかった。この改変版の音楽担当がラヴィン・スプーンフル。今月半ばにこのバンドのギターだったザル・ヤノフスキーが亡くなったし、これを追悼購入とするか。

 本当に久しぶりにW店に入る。同じフロアにあった系列店がW店のスペースに入ってきていて、やけに狭くなった感がある。昨年スペインで再発されたVainica Dobleの'71年のアルバムが壁にあったが、7インチが付いており、このスリーブに書いてあるタイトルが「Navidad」だった。オリジナルは'72年に出たもので、A面は「Oh! Jesus」と多分クリスマス関連といってもよいと思われるが、B面はよく分らない。が、これを購入して今期のHuntingは打ち止めとする。

 昨年12月26日からの収穫は、シングル27枚、EP7枚、LP29枚、10インチLP1枚、SP2枚、ソノシート1枚、CD78枚、CDシングル8枚、カセット1本、以上154点。およそ昨年の6割といったところか。

 <本日の収穫>
  シングル:Vainica Noble
        “Oh! Jesus/Evangelio Segun San Lucas”
         
※アルバム『Vainica Doble』再発時のボーナスシングル


12月22日(日)

 忙しい忙しい。いやサイトの更新もそうだが、年賀状。休み明けには出さないと正月に着かないじゃないの。そのことに昨夜はたと気がついた。で、朝からばたばたやってたら、友人から荷物が届いた。その荷物の中にシングルが1枚。フランキー&ザ・コルベッツとかいう白人グループのクリスマスシングル。いや、片面がボブ・クリューが書いた「シルエッツ」で、番号を見るとこっちの方がA面扱いのようだから、「サンタが町にやってくる」はB面か。となると、そういったオールディーズ/ドゥワップ系の人たちなのかもしれんが、ターンテーブルを出して聴いてる時間がない。検索しても手がかりがないし、知ってる人がいたら情報求む。

 <本日の収穫>
  シングル:Frankie & The Corvettes
        “Silhouettes/Santa Claus Is Coming To Town”
         
※A面は一般曲、PS付き


12月21日(土)

 今日はしばらくぶりに中央沿線のレコ屋巡りでもしようかと思ったが、あまりにも雨が冷たいので止めた。夜には雪になるとか言ってる人もいたし。ということで、届け物があったので渋谷A店に行く。店長から今年のプレゼントとして、オール・アバウト・イヴの新譜をもらう。『アイスランド』というタイトルのそのCDは、ワムの「ラスト・クリスマス」やクイーンの「ウィンターズ・テイル」、「スノーマン」のテーマといったカヴァーも含めたウィンターアルバムになっており、店長曰く「暗いです」とのこと。確かにジャケットを見ていても、何か非常に寒々としたものがある。自分ではまず買わなかったCDだと思ったので、ありがたく頂戴する。

 <本日の収穫>
  CD:All About Eve “Iceland”


12月20日(金)

 '65年の11月末に米ABC-TVで放送されたクリスマス関連のコメディ番組で、赤ずきんちゃんを元にミュージカル仕立てにしたものがあって、これは主演にライザ・ミネリ、シリル・リチャード、ゲストにヴィック・ダモンとアニマルズという珍品なのだが、このサントラLPがABCパラマウントから出ている。以前からこの盤のことは知っていたものの、なかなか実物を見かけるチャンスがなく、先日渋谷H店の通販リストに出ていたので取り置きしてもらい、本日会社帰りにH店に寄って購入。状態も良好。

 <本日の収穫>
  LP:OST “The Dangerous Christmas Of Red Riding Hood”


12月17日(火)

 この1週間というものスランプというか、シーズン直前というのにレコ屋に行く気が全くしなかったのだが、久々に池袋P店を覗く。聴いたことのない曲が流れていて、クリスマスという歌詞が入っていた。何だこれは、と思って見るとリサ・ミコルス(と読むのか?)という女の子のアルバムだが、曲目をチェックするとどうもクリスマスアルバムのよう。

 これがなかなかいい。しかし全然知らないアーティスト。盤はUKだが、プロデュースがワンダーミンツのダリアンとニックとあるからアメリカのアーティストっぽい。ということは以前、何かのインタビューでダリアンが、ワンダーミンツ結成前にリサとかいう女の子のアルバムをプロデュースしたとか言ってたけどその子か?でもそのアルバムって結局世に出なかったとも言ってたような記憶があるんだが。うーむ謎だ。でも気に入ったから買うのね。

 <本日の収穫>
  CD:Lisa Mychols “Lost Winter's Dream”


12月11日(水)

 先日オークションで入手した弘田三枝子のEP盤が届いた。'62年に東芝から出したクリスマスシングルではなく、'64年に東芝からEPオンリーで出した、クリスマスソング4曲入りのEP。アレンジは鈴木邦彦がやっており、全て新録音。音源は今年出た東芝のクリスマスコンピレーションでCD化されていたので、落札出来ればラッキーと思って安値で入札したら、そのまま落ちてしまったもの。

 <本日の収穫>
  EP:弘田三枝子 「ジングル・ベル/ウインター・ワンダー・ランド/+2」


12月10日(火)

 サイトで注文したLPを渋谷H店に取りに行く。メリーメンという、カリプソフォークとでも言えばいいのか、カリビアングループが60年代後半に出したクリスマスアルバム。前から気になってた1枚である。

 その足で渋谷A店を覗く。今年サンデイズドからCDが出た、クライアン・シェイムスの2ndアルバムの1曲目が「ア・キャロル・フォー・ローレライ」という曲で、これが歌詞にクリスマス云々とは出てこないものの、鈴の音とか入っていてそれっぽい、というメールをもらっていたのである。そういえばオリジナルは'67年の12月発売だし。ということで、これを入手。

 久々に近くのR店もチェック。クリスマスのコーナーはCDしかなさそうと思ったら、奥の方にLPのコーナーが出来ていた。おっ、アル・ハートの'65年盤があった。たしか昨年入手したものの、神保町のレコ屋で毎年のように見ては親しんでいたモノラル盤ではなく、ステレオ盤の方だったので、ジャケット上部の題字と写真のバランスが違っており、今ひとつ釈然としないところがあったので、この際買う。やけに安かったし。

 ラジオシティ・ミュージック・ホールのクリスマスアルバムがあった。ホールの楽団によるインストだが、ロケッツというかダンシングチームのお姉さま方の勇姿が見開きジャケットいっぱいに出ており、ほとんどジャケ買い。

 <本日の収穫>
  LP:“Merry Christmas with The Merrymen”
     Al Hirt “The Sound Of Christmas”
     “Christmas Holidays At Radio City Music Hall”
  CD:The Cryan' Shames “A Scrach In The Sky”
             
※「A Carol For Lorelei」収録


12月8日(日)

 池袋のレコード市が今日までだったので、何か補充されていないかとチェックする。LPの方はこれといって目ぼしいものはなし。シングルを見ていくと、パートリッジ・ファミリーのクリスマスシングル日本盤があった。2枚出ているうち、未入手だった方の1枚。いやー、見に来てよかった。

 <本日の収穫>
  シングル:デビッド・キャシディーとパートリッジ・ファミリー
   「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・トゥリー/サンタが町にやってくる」


12月6日(金)

 池袋P店を覗くと、シャ・ナ・ナのクリスマスアルバムが入荷していた。アメリカに注文していた分は、バックオーダーをかけていたが全然入荷しないので、キャンセル通知が来てたのだ。しかし、当初の発売予定は9月半ばだという告知だったが、公式サイトを見る限りでは、11月にずれ込んでいたようだ。じゃ、入荷するはずもねーよな。どーしようか迷ったが結局買うことにする。

 <本日の収穫>
  CD:Sha Na Na “Rockin' Christmas”


12月5日(木)

 渋谷で用事があったので、その前に渋谷A店に寄る。セール品のコーナーで桑田佳祐の「白い恋人達」のサンプルが安かったので抜く。そういえばこれ、まだ買ってなかった。あと小柳ゆきのバラード集でクリスマスソングが収録されたものがあったのでこれも抜く。例のマキシシングルで出た曲の他に、自分で詞を書いたオリジナルの「Blue X'mas」なんてのが入ってる。4枚セットでの安売りなので、あと2枚適当に見繕う。

 まだちょっと時間があったので、渋谷H店に取り置いてもらっていたLPを買いに行く。'68年にCADETから出た、ソウルフル・ストリングスのクリスマスアルバム。80年代に確かモノトーンっぽいジャケットで出た、チェス名義のリイシュー盤を持っていたと思うが、これはオリジナル盤。

 <本日の収穫>
  シングルCD:桑田佳祐 「白い恋人達(+2)」
  CD:小柳ゆき 『KOYANAGI the BALLADS 1999-2001』
      
※「Koyanagi the Christmas」「Blue X'mas」収録
  LP:The Soulful Strings “The Magic Of Christmas”


12月4日(水)

 PC本体とディスプレイの間に、小冊子とかシングル盤とかを、ちょうどブックエンドに挟むようにして立ててあるのだが、ここにあるシングルを久々に見てみると、何とロス・ストレイトジャケッツのクリスマスシングルが出てきたじゃないの。これっていつ入手したんだっけな。ここに書いたかどうかすら記憶にない。もしかしたら、入手当時は年代等の情報がわからず、保留のような形で立てかけておいたまま、ずっと忘れていたのかもしれん。とりあえずPC内を検索してみると、どうも今回のCDレビュー絡み以外では出てこないようなので、多分大丈夫だと思うのだが、すでに入手先も思い出せないが、これを本日の収穫ということで。

 <本日の収穫>
  シングル:Los Straitjackets “Sleigh Ride/A Marshmallow World”



12月3日(火)

 会社帰りに池袋P店に寄る。この店は渋いオールディーズのCDが入ってたりするので、クリスマスに関係なくチェックしているのだが、こっ、これは、見るからにブートとしか思えないポールとポーラのクリスマスCDが。ジャケットもインレイも、いくら何でももう少し作りようがあるだろうに、と言いたくなる位の代物(家に帰って開けたら、中も酷かった)。とはいえ、未だに正規CD化されてない1枚なので購入してみることにする。

 バリー・ブルーのシングル集が出ていた。70年代前半から半ばにかけて、イギリスで結構売れた人だったと思うが、このラストに1曲クリスマスソングが入っていた。これって確かリンジー・ディ・ポールとのデュエットで出した曲のはず。これは聴いてみたかったので買い。

 インストもののコーナーで、エド山口と東京ベンチャーズのクリスマスCDを見つける。そういえば今年出すという話をどこかで見たか聞いたかしたような記憶がある。フルアルバムではなく、7曲入りのミニアルバム。ついでにこれも買う。

 <本日の収穫>
  CD:Paul and Paula “Holiday For Teens”
     Barry Blue “The Singles Collection”
          
※「Happy Christmas To You From Me」収録
     エド山口&東京ベンチャーズ
           『激突!エレキ天国 番外編〜Oh!エド冬の陣』



12月2日(月)

 昨日調べたストライデルズのクリスマスソングが収録された、UK編集のカートムのCDがもしや置いてないかと思い、会社帰りに新宿T店をチェックする。コンピレーションのコーナーに行くと、レーベル別の棚の中にカートムもあった。4枚ほど入っていた内の1枚は、まさに昨日ネットで確認したコンピレーション。

 オリジナルのイヴェット盤は'68年だが、このCDのジャケット裏を見ると'69年とある。とはいっても、B面にクリスマスソングが入っていることから見ても、イヴェットからは'68年の秋以降に出たものと思われるから、ローカルヒット後のカートムからの再発は当然翌年になったということなのだろう。

 <本日の収穫>
  CD:V.A. “Curtom Soul Trippin' II”
         
※The Stridells 「I Remember Christmas」収録


12月1日(日)

 渋谷A店で「I Remember Christmas」という、聞き覚えのないクリスマスシングルを入手。70年前後位じゃないかと思われるソウル系の盤で、ストライデルズというのがそのグループ名。聴かせてもらったが悪くない。レーベルはワシントンのものらしいが、この名前にも覚えがなく、帰宅してから調べてみる。

 よく見るとこの曲はB面で、A面は「Mix It Up」という曲。この曲で調べてみると、カーティス・メイフィールドのカートムからシングルが出ている。更にカートムの線で調べると、UK編集のコンピレーションで、B面のクリスマスナンバーの方が収録されたものもあった。どうもこのシングルは'68年にワシントンのローカルレーベルで出て、それがヒットして、レーベルのオーナーが権利をカートムに売り、カートムから改めてシングルが出たものらしい。つまり今回入手したイヴェット(Yvette)というレーベルのシングルがオリジナル盤だった。

 <本日の収穫>
  シングル:The Stridells “Mix It Up/I Remember Christmas”
         
※A面は一般曲


【Record Hunting Diary】
2004 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2003 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2002 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2001 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC
2000 JAN-MAR/APR-JUN/JUL-SEP/OCT/NOV/DEC

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