6月30日(土)

 しかし暑い。何度でも言うが、私は暑いのが嫌いである。こう暑いとレコ屋を回る気力がなくなってしまう。現にこのところのこのページもしっかり週一ペースに落ち着いてしまっているではないの。

 渋谷A店を覗くと、店長がコレ持ってきます?と差し出したのが、'94年に徳間ジャパンから出た、WILDJUMBOレーベルのウィンター・コレクション『地球は青かった。』という1枚。天野小夜子が歌う「Holy! Holy!」というのが入っている。最後に五木ひろしの「ブルースシティ」というのが入っている謎のCDだが、そういえばこの五木ひろしが入っている妙なCDということで見覚えもある。

 近くの渋谷R店に、また先週のように7インチの補充が出てないか、覗きに行くもさしたるブツはなし。最後に大型店Tを久々に覗く。先週からずっとあるパンク・バンドのCDを探していて、No Use For A Nameというのがバンド名だが、ポーグスの「ニューヨークの夢」をカヴァーしているのである。Tiltというバンドの女性ヴォーカル、シンダー・ブロックがカースティのパートで参加しており、このCDのタイトルも分っているのに、新宿ではTにもHにもVにも置いてなかったのだ。先週渋谷A店やR店に行った際に、途中のH店もチェックしたが、やはりなかったし、ここで見つからなければネット購入するしかないかなと思いつつ、ROCKフロアを探すと・・・あった。ちぇっ、初めからここに来ればよかった。

 <本日の収穫>

  CD:V.A. 『地球は青かった。
〜ワイルドジャンボより愛をこめて
        
※天野小夜子「Holy! Holy!」収録
     No Use For A Name “More Betterness!”
        
※「Fairytale Of New York」収録

※6月の収穫は、CD4枚、CDシングル1枚、シングル4枚、EP3枚、LP3枚、以上。



6月23日(土)

 昨夜ジョン・リー・フッカーの訃報を聞いたが、今日の新聞を見ると老衰だとあった。海外のサイトを見ても「passed away peacefully in his sleep」といった書き方がしてあって、このところ、ロック系アーティストの訃報では悲惨な事故とかが多かったので、それだけでも救われる思いである。2年位前のCDでもヴァン・モリソンとの共演なんてのがあって、とにかく60年ものキャリアを現役として全うしたのだから、大往生ではないか。

 今日はあるCDを探しに渋谷に出たのだが、結局そのCDは見つからず。最後に渋谷のR店の中古コーナーにないかと探したが、ここにもなし。帰ろうかと思ったら、10枚位のアメ盤EPを持っている若い兄ちゃんがいる。例の買い付け盤の7インチ放出コーナーに補充があったかと思い、そちらに向かうと、確かに少し厚めのジャケットが10数枚入っている箱が何箱かある。

 前に見たときは、EPは殆ど無かったはずだがと箱を漁ると、シナトラのEPが大量に出てきた。それも安い。慌ててチェックするが、クリスマスものはなし。まさか、さっきの兄ちゃんが抜いたんじゃないだろうな、と気になって店内を探す。LPのコーナーを漁っている後姿が見えたので、さりげなく近づいて、LPを漁っているふりをしながら、横に積んである7インチをちらちらっと見る。どうもそれらしきものはなさそうだが、1番上には梅木マリのCD(Pヴァインから出たベスト盤)が置いてあるし、これってクリスマス音源も入ってるしな〜と、どうも疑念が頭をかすめる。・・・しかし、これじゃストーカーと同じじゃねーか。

 あきらめて7インチのコーナーに戻る。よく見ると他の箱にも、何枚か補充と思しき当て台紙付きの盤が入っている。それだけをまず見ていくと、ぐえっ、ウィリアム・ベルの「Everyday Will Be Like A Holiday」のオリジナルシングル!探してたんだよ、これ。さほど高い盤じゃないはずだが、STAXのシングル置いてある店なんて、とんと少なくなっちまったもんなあ。その後ろには、オーティスが亡くなった後にウィリアム・ベルが出した、トリビュート・シングルも出てきて、これも大好きな曲だったので抜く。結局、収穫は先のシングル1枚だったが、今日はこれで満足である。

 <本日の収穫>

  シングル:William Bell
        “Everyday Will Be Like A Holiday/Ain't Got No Girl”
        
※B面は一般曲



6月16日(土)

 渋谷U店を久々に覗く。緊急セールで「軽音楽」特集をやると聞いたのだ。インスト、ポピュラー、カントリー、ジャズ等々、何でも「軽音楽」という言葉でまとめられていた時代のレコードを集めてみました、ということらしい。したがって60年代前半位までの、ペラジャケLP中心になるのじゃないかと思ったのである。

 床置きの段ボール箱に入れられたセール品は、ざっと400枚、いやペラジャケが多いので500枚位か。通路に置かれているのですごく狭い。端の箱から見て行く。最初の箱は・・・なし。2箱目も・・・なし。3箱目も・・・なし。ヤバイ。4箱目・・・なし、いやあった。キティ・ウェルズの日本盤ペラジャケLP。その後も探してみると、次の箱に60年前後の楽団インストもののクリスマスLPが数枚出てきたのだが、状態が今ひとつだったのと、ジャケット・デザインもコレというのがなかったので、今日はキティ・ウェルズだけにする。

 ジョーダネアーズがコーラスで参加しているこのデッカ盤は、アメリカでは'62年の発売だが、日本でもその年に出たのかどうか。'63年のテイチクの年末資料には載っていたので、'63年までに日本盤が出ていたのは確実であるが、この資料にはクリスマスものしか載っていなかったので、他の一般レコードの番号と比べて、発売時期('63年かそれとも前の年か)を類推することが出来ないのである。

 家に帰って中を見てみると、何と白ラベルの見本盤だった。それも真っ白ではなく、ちゃんとDECCAのマークも入った渋いラベルで、これは400円にしては得をした気分。

 <本日の収穫>

  LP:『クリスマス・デイ
 ウイズ キティー・ウェルズ』 


6月9日(土)

 先日渋谷A店のオーナーから、知り合いの店にレス・ポールのクリスマス・シングルが入ったらしいけど欲しい?との電話をもらう。イラスト・ジャケの日本盤シングルだというので、東芝盤のジャケのデザインを言うと、どうも違うらしいとのこと。もしかするとキングからキャピトルが出ていたときの盤かもしれないと思い、キープしてもらうことにした。確かにキング=キャピトルのイラスト・ジャケEPは1枚持っている。ただ、この4曲入りEPも、センターはドーナツ盤状の大きな穴があいているので、もしかしたらシングルと言っているのはこれのことかもしれないとも思ったが、盤質が今ひとつなので、ダブっても良しとしたのだ。

 昨日A店の店長から、オーナーが言っていたシングルが届いたとのメールが入ったので、会社帰りに渋谷に出かける。店長はいなかったが、H君が私宛ての詰め合わせセットを出してくれる。他はオマケだそうで、まずブルー・ハワイアンズという日本人グループによる、'66年のEP「ウクレレ・クリスマス」。'94年に出た須賀響子という女の子のシングルで「19回目のXmasはちょっと違う」。久保田洋司の作った曲なので、アミューズ系だったのかもしれんが、知らない曲だった。あとクリスマスに関係ないシングルCDが数枚入っていた。

 代りに一昨日名古屋で買った、なかなか味のあるイラスト・ジャケットのシングル盤を、店長に渡してくれと言付ける。これも最後に寄った大須のG店で見つけたものだが、あの店は要チェックかもしれない。

 <本日の収穫>

  EP:ブルー・ハワイアンズ 「ウクレレ・クリスマス」
  シングル:レス・ポールとメリー・フォード「ジングル・ベル/サイレント・ナイト」
  CDシングル:須賀響子「19回目のXmasはちょっと違う」



6月7日(木)

 今日は名古屋に出張である。ほぼ夕方、5時ピタ位で仕事が終わったので、久し振りに大須の近辺のレコ屋を覗く。最後にこの辺に来たのは12年位前だが、その数年前には仕事でよく来ていたこともあって、しょっちゅうこの辺のレコ屋を漁っていたのである。

 その当時、一番よく利用していたレコ屋が12年前にはなくなっており、ちょっと悲しかったのだが、その後の調べで、すぐ近くに引っ越しただけだと分り、まずはそのV店に行くことにした。しかし、店の中に入ると何だか雰囲気が違う。当時はオールジャンルの店だったが、妙にパンクとかガレージ色が強い。ひょっとしたら代替わりしたか、以前のオーナーが手を引いたのかもしれん。それでも一応チェックしたが、特にめぼしいブツはなし。う〜、淋しい。

 その近くのE店に行くも、ここもやっぱりガレージ色が強い。元からそういう傾向はあったのだが、その他のジャンルに掘り出し物があったのに。やばい。このままだと名古屋まで来て収穫ゼロで終わってしまう(別にレコ探しの目的で来たのではないが)。

 ちょっとブルーになりながら道を歩いていると、以前はなかったレコ屋が。G店という初めて聞く名前だったが、さほど期待せずに中に入る。うっ!?ここは私好みの匂いがするっ!何だか出物がありそうな予感。7インチのコーナーを漁っていくが、・・・特になし。日本もののコーナーを見ていくと、・・・加藤登紀子と河島英五の「燃えろジングルベル」。確かに持ってないシングルなのだが、あんまり興味のない1枚でもあったのだ。それでも、河島氏の追悼代りに買わせてもらう。

 他にはないかと見ていくと、・・・小沢なつきの「クリスマスには間に合わせたい」。確か都内で見たときには結構高かったのだが、ここはやけに安い。ただ、歌詞をみると、これってクリスマスソングではないのよ、私の基準で言うところの。ジャケットにも[秋のファンイベント入場握手券]なんてのが付いてるし。ただ、せっかくだからこれも買い。

 この2枚じゃちょっと淋しいので他を見ていくと、ダーク・ダックスの見たことのないジャケットのEPが出てきた。テイチクの'62年盤で、スリーブタイプではなく、ジャケットが分れているタイプで、4人のポーズがなかなか渋い。これはイイ。こういうのがもっとないかと奥を見ていくと、一番後ろにあったのが、「フォークでクリスマス」というEP。何じゃこりゃ?と思って手にとると、キングから'69年に出たもので、小林啓子、親分&子分ズ、パードリックス、ダボーズの4組がそれぞれクリスマススタンダードを歌っている。これは珍品。初めて見た。親分&子分ズ、見てたよ〜、「あなた出番です」のオーディション。まさか「遠山の金さん」の主題歌歌うなんて思わなかったよな(当人たちが一番思ってないか)。いや、これは参った。私もまだまだ修行が足りません。ありがたく買わせていただきます。

 <本日の収穫>

  EP:ダーク・ダックス 「ダーク・ダックスのジングル・ベル」
     V.A. 「フォークでクリスマス〜Christmas on Campus」
  シングル:加藤登紀子・河島英五「燃えろジングルベル」
         小沢なつき 「クリスマスには間に合わせたい」



6月2日(土)

 会社が昼までだったので、渋谷A店を覗く。店長から昨日メールで、モンキーズのCDに「RIU CHIU」が入ってると教えてもらったのだ。「RIU CHIU」といっても知らない人が殆どだと思うが、16世紀のスペインのクリスマス・キャロルで、TVの『ザ・モンキーズ』の'67年12月に放映されたクリスマス篇の中で、彼らのアカペラで歌われているのである。このビデオはRhinoから出ていたものを先日入手したが、'90年にこれまたRhinoから出た『ミッシング・リンクス』という未発表曲集の「Vol.2」に、この音源が収録されていたのである。これは買い。オマケに喜多郎が'96年に出したクリスマスCDのサンプルを頂く。

 近くのR店をついでに覗く。クリスマス以外の探し物が何枚かあったのだが、これは見つからず。フロア奥の方のイージーリスニングやカントリーの棚を漁っていると、うひょ〜!アル・ハートの'65年盤LP。以前神田で買い逃した1枚だが、CDも出たことだし、アナログ盤入手は半分あきらめていたのに、こんなところで見つかるとは。しかもあの時の3分の1のプライス。ジャケット上部のタイトルの余白が、記憶にあるものより多いので、あの時の盤はモノラルだったのだな(これはステレオ)。もう1枚、カントリーの人だと思うが、ボブ・ブラウンという人が'68年にユナイトから出したLPがあったので、この2枚を買う。

 <本日の収穫>

  CD:モンキーズ 『ミッシング・リンクズ Vol.2』
     喜多郎 『Peace on Earth』
  LP:Al Hirt “The Sound Of Christmas”
     Bob Braun “Christmas In Your Heart”



5月25日(金)

 寺内タケシとバニーズのシングル集が2枚出たというので、昼休みに新宿T店に見に行く。2枚目の方のボーナストラックとして、'68年にEPオンリーで出た「バニーズのクリスマス・パーティー」の音源が4曲とも入っている。初期シングルの「1」の方も捨てがたかったが(特に三橋美智也の三味線との共演インスト「津軽じょんがら節」)、今日のところは「2」だけにしておく。

 そういえばザ・バンドの5月発売のリマスターCD(残り4枚の方)が出ていたので、どうしようかなとチェックしに行くと、ビーチ・ボーイズの2CDレアトラック集が入荷していた。「ローズ・プレイヤー」のステレオ・リミックスが収録されている。他にも未発表トラックが満載で、国内盤を待とうかとも思ったが、我慢できずに買ってしまう。

 <本日の収穫>

  CD:寺内タケシとバニーズ 『バニーズ・シングルズ2/太陽の花』
     The Beach Boys “HAWTHORNE,CA”(2CD)

※5月の収穫は、CD2枚、CDシングル1枚、シングル3枚、EP2枚、12インチシングル1枚、LP5枚、以上。



5月19日(土)

 ペリー・コモが先日亡くなってから、いろいろこの人のクリスマス音源を調べなおしていたのだが、想像以上に多くの音源を残している人だったんだと再認識。アルバムはSP時代の音源を集めた'51年の10インチ、'59年と'68年のステレオ録音のアルバム、この3枚が基本だが、これ以外にもアルバム未収録曲とかがあったり、アルバム収録音源がシングルテイクではなく再録音だったりする。

 新宿H店のポイントがたまっていたので、ペリー・コモのCDでも買おうかと思い、コーナーを見てみると、一昨年発売のクリスマス・コンピレーションがあった。持っている音源が殆どだと思ったので、あまり気にもとめないまま買わずにいたのだが、日本盤のオビを見ると、未発表曲が1曲収録されているとある。しまった。輸入盤しか見ていなかったので、よくチェックしていなかった。US盤を買おうか、それとも日本盤にしようか、ちょっと迷ったが、結局US盤のブックレットがあまりに薄かったので、日本盤をポイント交換する。

 しかし、日本のTVバラエティ史を考えたときに、日本でも放送されていたTV番組『ペリー・コモ・ショー』の影響は計り知れないものがあったと思うのだが、この人の訃報に際してそんなことを書いた日本の新聞記事や、話題にしたTV番組なんてなかったようだ。もっとも、今の日本のワイドショーなんかで取り上げられてもかえって迷惑か。

 <本日の収穫>

  CD:ペリー・コモ 『グレイテスト・クリスマス・ソングズ』



5月12日(土)

 大阪から帰って以来、どうもレコ屋を回る気力がなくて大人しくしてたのだが、そろそろ活動せねばと思い、渋谷A店に向かう。2週間前に寄ったときには、アナログは買わずに取り置きにしておいてもらったのを、店員のH君に言われて思い出す。

 ビートルズの「ULTRA RARE TRAX」シリーズというと、80年代末に登場して、その音質の良さに驚いたブートだが、その「Vol.5」は、例のソノシート用クリスマスソングとかが入っていたので、この盤だけは今でもCDを持っている。しかしこのアナログが出ていたとは知らなかった。もう1枚はスプリングスティーンの「マイ・ホーム・タウン」の12インチシングル。先月このシングルのカードスリーブ仕様CDシングルを入手したばかりだが、この12インチはUK盤。「サンタが町にやってくる」のライヴ・ヴァージョンがB面に入っているやつである。オマケとしてグラディス・ナイト&ピップスのクリスマスLPをもらう。'75年にBUDDAHから出た盤で、1枚持っているのだが、そちらはジャケットに「RCA」のシールが後貼りされたものだった。これはシールなしのものだったので有り難い。

 <本日の収穫>

  LP:The Beatles “Ultra Rare Trax Vol.5”
     Gladys Knight & The Pips “Bless This House”
  12インチシングル:Bruce Springsteen
          “My Hometown/Santa Claus Is Comin' To Town”



5月4日(金)

 この連休は大阪に来ているのである。半日だけ時間をもらえたので、いそいそとハンティングに出かける。まずは、神戸元町R店のクリスマスコーナーをチェックしに向かう。三宮で降りたので、センター街の方から歩いていく途中で、量販店のV店、ブラック専門のA店も覗くが特にコレといったものはなし。

 R店ではまず7インチをチェック。フォー・エイセスとパートリッジ・ファミリーの日本盤EPがあったので、これはキープ。次いでLPの棚の方をチェック。ラテン系の見たことがないコンピレーションが数枚あったが、全く知らないアーティストのものだったので今回は止めて、アーサー・ライマンの'63年のクリスマスLPを買うことにする。5年位前に高円寺M店で買い逃してしまった1枚だったが、これで一安心。しかもあの時より安い。

 あまり時間がなかったので、元町を早々に引き上げ、大阪は難波に向かう。心斎橋までは何度か足を運んでいたのだが、難波は7年振りである。地下街にあったJ店、ここは元々大型店Tがあった場所だったと記憶しているが(もっともその後1度別の店になっている)、現在は家電系列のCDショップに変っていた。地上に上がって久々にF店へ向かう。梅田の店舗の方は、ここ数年でも何度か覗いているが、難波店の方は以前大阪に転勤していたとき以来である。途中にあるN店をついでに覗く。ここは交差点近くとF店に向かう途中にも店舗があるのだが、すっかりこの店があったことを忘れていた。しかし中をちょっとチェックして納得。基本的にプライスが高かったのだ。

 F店は以前はビルの2Fの1フロアだけだったが、現在はこのビルの1Fも店舗になっている。棚の構成が以前と変ってしまったため、ひと通りチェックするのに結構時間がかかってしまったが、やはりここはイイ店である。とはいっても肝心のクリスマスものが見つからず、最後にオールディーズのシングルを漁っていると、見たことのないエルヴィスのジャケットとchristmasの文字。「!?」となってジャケットを手にとると、何とホリー・ツインズのクリスマス・シングルだった。エディ・コクランがバッキングをしているので、その筋では有名な曲である。もっともオリジナルのリバティ盤ではなく、70年代か80年代に作られたと思われるUK盤だが、エルヴィスの顔写真入りのPS付きであるこのシングルは当然買い。

 心斎橋のB店に向かう途中、老舗の中古店のひとつであるK店を見かける。ただ、以前のビルの5Fにある店舗ではなく、地下1Fが丸々K店になっている。へ〜、このビルこんなに大きかったっけと思いつつ、軽くチェック。1枚全然知らないパンクもののクリスマス・シングルがあったが、地元(?)のバンドのものらしい。別にクリスマスをコケにしようが何だろうが構わないけど、日本人なんだから、「○UCK」をタイトルに使うような小手先の真似しないで、大阪の放送禁止用語でやりゃイイじゃないの。メディアに取り上げられなくなるのはイヤだという下心が見え見え。ガッカリしたので却下。

 店を出て改めてこのビルを見ると、前にK店が入っていたビルじゃなく、昔レコード市とかの祭事をやっていたところの地下だった。ここって確かボーリング場だったんじゃなかったのか?じゃあ、ここに引っ越したのかと思い、店があったビルを探してみると、前のままビルの5Fにあった。しかし、こんな近くに店舗増やすなんて、儲かってるんだな、K店。

 B店を覗く。新入荷のコーナーを見ると、ウッ、いきなりロイ・ウッドのクリスマス・シングルのオランダ盤が。ウィザード名義だが、ジャケットが全然違うPS付きである。あとジョージ・ハリスンの「ディン・ドン」のPS付きフランス盤も発見。文字だけのジャケットだが、なかなか味がある。ジョン・レノンのプロモCDも東京よりかなり安い。あ〜どうしようかと財布を見ると、ゲッ、金が足りない。仕方ない、カードを使うしかないかと思ったら種類が限られていて、手持ちのカードは使えないじゃないの。ガクッとなって店を後にする。

 その後サントラ専門のR店と、同じビル内のH店を覗くも、目ぼしいブツは見つからず。オマケに結構時間が経ったので、最後に梅田の店を何軒か回ろうと思っていたのに時間がない。あ〜さっきのB店でカードが使えりゃと落ち込み、帰ろうかと思ったが、ふと目に付いたのがパチンコ屋のネオン。よし、3千円だけやって、出たらその金をレコ代に回す。ダメだったらこのまま帰ろう。そう決めて台につく。いかん!全然回らんぞ、この台。ああ〜、もう千円使っちゃったじゃねえか、くそぉ別な台に換えるか、・・・と思ったら来たあ〜っ!!!

 確変が来たのは良かったが、2回目でアウトだったので無理をせずここで止める。くそ〜、4回はいきたかったが。とはいえ、これでさっきのB店のブツ代がほぼ確保出来た。ま、3千円のカード買ってるから、丸々儲かった訳じゃないが、3千円で買えると思えば大ラッキー。ニコニコしながらB店に向かい、本日最後の品々をゲットしたのである。

 <本日の収穫>

  LP:Arthur Lyman “Mele Kalikimaka”
  EP:フォー・エイセス 「フォアー・エイセスのクリスマス(4曲入り)」
     デビッド・キャシディーとパートリッジ・ファミリー
              「パートリッジ・ファミリーとクリスマス(4曲入り)」
  シングル:The Holly Twins (with Eddie Cochran)
          “I Want Elvis For Christmas/The Tender Age”
        Wizzard
          “I Wish It Could Be Christmas Everyday”
        George Harrison “Ding Dong, Ding Dong”
  CDシングル:John Lennon
          “Happy Xmas”
from The John Lennon Anthology



5月2日(水)

 しかし寒いぞ、何とかしてくれ。明日から連休だというのに、こんな寒いんじゃ気分が高揚しないではないの。とりあえず何かブツを探しに渋谷R店を漁る。何枚か出てくるのだが、どうも今ひとつ気持ちが盛り上がらない。いかんな、悪い兆候である。

 そんな中で無理矢理抜いたのがこの2枚。ビング・クロスビーのワーナー・ブラザースから'62年に出したLP。日本盤のペラジャケのやつは持っていたが、これはオリジナルUS盤。現在はキャピトルに権利が買われて、別ジャケットのCDになっている。もう1枚はスティービー・ワンダーのクリスマスLPのセカンド・ジャケットというか、'78年に再発されたUS盤。当然オリジナルのTamlaレーベルではなく、Motown名義。日本盤とはまた別ジャケだったので、この際買うことにする。

 <本日の収穫>

  LP:Bing Crosby “I Wish You A Merry Christmas”
     Stevie Wonder “Someday At Christmas”



4月28日(土)

 暑い。こういう日、しかも土曜に渋谷に行くのは気が進まないのだが、ブツがあるとのメールをもらっていたので、会社帰りに渋谷A店に顔を出す。「これですね」と店員のH君から渡されたのが、ブツがひとまとめにパックされたものだった。

 まず、ライノから出ていたという、モンキーズの「The Christmas Show」のビデオ。例のテレビ番組の'67年12月25日に放送されたものだそう。当時見てたのかもしれないが、何れにしても内容はさっぱり覚えてない。あと、ユーハイムのソノシート。真っ白なシートに「クリスマスダンスパーティー」とあって、裏を見るとジャケットがなかなか渋い。

 CDは、まず'94年に出たMama, Baby&Deer FriendsのシングルCDと、5曲入りのプロモCD。ブラザーTOMがプロデュースしたというユニットで、久保田利伸が書いた「Many Merry Christmas」という曲をフィーチャーしたアルバムも出ている。そんなのあったっけ?と思ったが、プロモの方にウィリアム・ベルのカヴァーが入っていたので思い出した。が、全然聴いたことがなかったのよ、コレ。

 UK-Triveの「Christmas Eve」、'95年・・・か。知らん。露崎春女の「Wish」、どこかにプロモがあったかもしれないが、これは5ヴァージョン入りマキシシングルのサンプル。あとは杉真理のオリジナルのクリスマスソングが2曲入っているアルバム('89年?)、須藤薫の'91年に出たウィンター・アルバム。以上、8点をいただいて帰る。

 <本日の収穫>

  CD:杉真理 『Ladies & Gentlemen』
     須藤薫 『ウィンター・ムーン』
     Mama,Baby&Deer Friends 『Many Merry Christmas』
          ※5曲入りサンプラー
  CDシングル:露崎春女 「Wish」
          UK-Trive 「Christmas Eve」
          Mama,Baby&Deer Friends 「Many Merry Christmas」
  ソノシート:「ユーハイム/クリスマスダンスパーティー」
  ビデオ:The Monkees “The Christmas Show”

※4月の収穫は、CD11枚、CDシングル5枚、シングル1枚、EP3枚、ソノシート1枚、ビデオ1本、以上。


4月21日(土)

 寒い。昨日とはえらい違いじゃないの。もうちょっと暖かい格好してくればよかった。今日は新宿V店が新店舗にお引越ししての新装開店である。会社が昼で終わって、寒いから早く帰ろうかと思ったが、開店初日となれば覗かぬわけにもいかないだろう。

 えらく立派なビルの4フロアが店舗構成だというが、つい先日まで近くで営業していたんだから、商品は基本的にはそう大きな違いはないはず。多分限定ボックスだの初回盤のストックをそれなりに用意してあるのと、輸入盤新譜やいくつかの旧譜が特価になっているくらいだろうなと思っていたが、まあ大体そんなところのようである。買い物をした先着順に「10%割引カード」をくれるというが、使用は5月末まで1回限りだそう。う〜ん、何かケチ臭い。

 とりあえず各フロアをひととおり回る。買い忘れていたファッツ・ドミノのクリスマスCDが、他の店で見たときよりも安かったので抜く。あとシングルCDのコーナーに、スプリングスティーンの「マイ・ホーム・タウン」のカードスリーブ仕様CDシングルがあったので抜く。B面(いやC/Wか)に「サンタが町にやってくる」が入っているやつだが、このタイプは見たことがなかった。

 今日はカードで買ったのだが、カウンターの中に外人のオッちゃんがいて、伝票にサインをしてたのを見ると、近づいて来て、「ハーイ!」とか言いながら手を出してきた。こっちもつい握手してしまったが、アンタ誰?

 しかし、この前のジョーイ・ラモーンの訃報だが、一般紙には全然載っていなかったぞ。たまたまスポーツ紙を読まなかったら、気が付かなかったところだ。どうなってるんだと言いたい。三波春夫センセイや河島英五と同じ扱いは無理としても、せめて小島三児と同じくらいの記事にはしてくれてもいいだろうによ。ああ、でも三波センセイのことは結構ショックだったな。何せファンだったからね。河島英五はむかしホモ・サピエンス時代のステージを見たことがあるのよ。誰かの前座だったんだが、どうも思い出せない。NSPだったかな。改めまして、合掌。

 <本日の収穫>

  CD:Fats Domino “Christmas Gumbo”
  CDシングル:Bruce Springsteen
         “My Hometown/Santa Claus Is Comin' To Town”



4月17日(火)

 昼休みに新宿U店の中古フロアを覗く。新入荷コーナーにワムのマキシシングルCDが100円であったので抜く。あとオールディーズのコーナーに、シナトラ絡みの怪しいクリスマスCDが2枚あったので、これも一緒に。1枚はUS盤だが、知らないレーベルで、どの音源かは聴いてみないと分らない。もう1枚はビング・クロスビーとのカップリング・・・じゃない、2人のクリスマス音源を1つにまとめたもので、イタリア盤とのクレジットがあるが、まあどういう素性のものかは不明である。もう1枚、ガース・ブルックスの最初のクリスマスCDがあったのでこれも買う。これが出た頃は、カントリー系のクリスマスものはあまり好きじゃなかったんだよな。当時アメリカではすごく売れていたはずだが、未だに聴いていなかったのだ。

 で、家に帰ってからシナトラ絡みの怪しい2枚を聴いてみると、まずUS盤の方は、TVのクリスマス特番のビデオ起こしと思われる、ヒドイ音質のもの。最後に収録されている「ホワイト・クリスマス」はビング・クロスビーとのデュエットだ。イタリア盤の方は、これもまたビングの音源は、いつのものかは不明だがすべて再録ヴァージョン。シナトラはコロムビア音源。ただやっぱり音質悪し。

 <本日の収穫>

  CD:ガース・ブルックス 『季節を越えて』
     Frank Sinatra “Holiday Classics”
     “Christmas with Frank Sinatra & Bing Crosby”
  CDシングル:Wham! “Last Christmas”



4月14日(土)

 仕事が思っていたよりも早く終わったので渋谷A店に行く。先週メールをもらっていた取り置きのレコードをを受け取る。1枚は妙なピクチャーレコードで、タイトルに「ジンジンジングルベル」とあるので、森高かぁ?と思ったら、ただの日本語版「ジングルベル」だった。

 もう1枚は「クリちゃんレコード」。すでに持っているものだったのだが、手持ちのものよりも、ジャケがキレイだったのでありがたくいただく。

 <本日の収穫>

  EP:「こどものうた/メリー X'mas」(2曲入り)
     「クリちゃんレコード ジングル・ベル(+4)」



4月13日(金)

 昨日まで久しぶりに出張に出ていたので、全然レコ屋を回れていない。出張先では時間もなかったし。第一、CD自体このところあまり聴いていないというか、買っても聴く時間がないのがツライ。しかし、更新ネタとしては結局ブツ探しが1番楽なのも確かなので、会社帰りに手近なところで池袋P店にする。流石に渋谷まで出る気力はなかった。

 とはいえ、この時期にお目当てのCDがある訳でもなく、ベスト盤等に1曲位含まれていないかと思い、カントリー系のCDを漁ろうとすると、げっ、棚の配置が変っているではないの。以前の棚の裏側に移ったカントリー・コーナーに、ジーン・オートリイのクリスマス・コンピレーションがあったので、これを買うことにする。Columbia時代のものではなく、再録のChallengeやRepublicでの音源だが、こうしてまとまっているのはありがたい。

 他のコーナーがどの位置に移ったのかを見ていると、ポピュラーものの中にナナ・ムスクーリのクリスマスCDがあったので、これも一緒に買う。昨年発売のヨーロッパ盤だが、そういえばこの人のクリスマスソングって、聴いたことがなかったのだ。

 <本日の収穫>

  CD:Gene Autry “Here Comes Santa Claus”
     Nana Mouskouri “The Christmas Album”



4月7日(土)

 渋谷A店から、子供用のピクチャーシングルの取り置きありとのメールをもらっていたが、渋谷まで行く気がしなかったので、乗り換え駅の池袋で何軒か回る。先月下旬にH店では古本を買ったが、レコードの方はそのときと殆ど変っておらず収穫なし。そのままC店に向かい、2Fのアナログフロアから覗くも、こちらも特に収穫なし。プロモカセットまでひと通り見るが、クリスマス関連のものはなし。1FのCDフロアに行く。といっても、昨年まであったクリスマスコーナーがなくなってしまっているので期待薄。

 まず新着コーナーを見るが、・・・なし。他のコーナーをいろいろ見るも、これはというものはなし。ワールドのコーナーに「ラップランドのクリスマス」というCDを見つける。そういえば昨年、クリスマスコーナーで見かけた覚えがある1枚だ。歌っているのは、サリ・カーシネンとマリ・カーシネンという、多分姉妹なんだろうか。Finlandiaレーベルとあるので、フィンランドのものらしい。普段ならあれこれ考えた挙句に棚に戻しそうな1枚だが、収穫がないのでこれを買うことにする。

 <本日の収穫>

  CD:サラ・カーシネン&マリ・カーシネン 『ラップランドのクリスマス』



4月3日(火)

 しかし春ともなると、会社の年度が変って何かと忙しい。更新ネタをじっくり練る時間もないので、何か買うかとばかりに新宿U店の中古フロアを覗く。でも無理矢理買い物をして更新ネタを作るのもなあ、と後ろ向きな気持ちで何気なくCDの棚から1枚抜くと、・・・これが知らないアーティストのクリスマスCDだった。こんな事ってあるのかしらん。

 そのCDはスティーブ・グリーンという人の輸入盤で、何となく引き抜いてすぐ返そうとしたのだが、ちらっと目に入った曲名に反応して、もう1度見たらキャロルを中心にした選曲のCDで、'96年に出たものらしい。オリジナルと思しきタイトルも何曲かあるので、多分カントリー系の人なんだろうか。レーベルのクレジットにテネシー(TN)とあるし。これは買い。

 他には目ぼしいCDはなかったので、7インチをチェックする。プラターズの日本盤クリスマスEPがあった。手元にあるものよりジャケがキレイだったので買うことにする。棚の奥の方にロッテンハッツのクリスマスシングルを発見。これは知らなかったので買い。

 <本日の収穫>

  シングル:ロッテンハッツ 「Christmas for you」
  EP:プラターズ 『ホワイト・クリスマス(+3)』
  CD:Steve Green “The First Noel”



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