七つの封印

スピード感あふれる単純明解なストーリーが魅力です。
登場人物たちの友情や恋愛も絡んでくる展開もあります。
2004年3月で第10巻が最終巻として刊行されていますが、物語自体は完結していません。
現在は充電期間かもしれませんが、続編の再連載を切に希望します。

ドイツのホームページです。イラストの雰囲気が全然違います。
http://www.siebensiegel.de/


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大魔術師の帰還
大魔術師の帰還

四方を森と牧草地に囲まれた小さな街ギーベルシュタインで、十二歳になるキラという少女が、叔母と2人で暮らしていました。
ある日の夕暮れ、キラは、使われていない古い線路の上で、挙動不審な女をみかけます。
その女は、ハンドバックの中から、奇怪な空を飛ぶ魚を出し、鳥を襲わせていました。

シリーズのプロローグとなる第1巻です。
「七つの封印」により運命づけられた4人の仲間が、最初の困難に立ち向かいます。

キラの母の秘密、「七つの封印」の謎、物語に関係するキラの仲間たち・・・今後の展開に大きく期待してしまう第1巻です。

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悪魔のコウノトリ
悪魔のコウノトリ

エルカーホーフ・ホテルで留守番をすることになったキラたち4人は、迷宮と化した広大なホテル内で、巨大なコウノトリと死闘を繰りひろげます。

前作で運命的に結ばれた4人が、協力して邪悪な魔物に立ち向かいます。
密閉された空間での活劇は、読んでいて息苦しくなります。

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廃墟のガーゴイル
廃墟のガーゴイル

イタリアのトスカーナ地方にある修道院を調査するためにやってきたラーベンソン教授とキラたち4人。
不気味な伝説が残るこの場所で、恐ろしい怪物たちがよみがえります。

前作同様の密閉された場所でのサバイバルゲームです。
かび臭さやほこり臭さが漂ってくるのも、このシリーズの魅力だと思います。

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黒い月の魔女
黒い月の魔女

ベビーシッターでへとへとのキラ、仕事も一段落して夜のテラスに出ると、何か邪悪な雰囲気が・・・
何かが起きるといわれる月食の夜。
キラの前に現われた月からの使者は、あまりにもおぞましい化け物でした。

再びアルカーヌムの魔女の登場です。
今回は、手ごわい敵を引き連れています。
化け物のがひときわ個性的で、妙な愛着を覚えてしまいました。

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影の天使
影の天使

イスラエル南部のラキシュの廃墟から、エーゲ海に浮かぶ孤島に舞台を移します。
ラキシュの頭の秘密をめぐり、スケールの大きな物語が展開します。

冒頭のシーンは映画トワイライトゾーンを思い出してしまいました。
堕天使アザキエルの登場で、このシリーズの世界観が一気に広がってしまったように感じました。

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黒死病の悪霊
黒死病の悪霊

騎士の墓で過ごした帰りにキラたち四人は、何物から逃亡しているクロップ爺さんに出くわします。
爺さんを追いかけている化け物は、何とも不気味なものでした。
キラたちは、公文書保管所のフレック氏の助けを借りて、謎の解明に乗り出します。

過去の謎を解き明かしていく過程が面白いです。
悪霊の「だるまさんがころんだ」は不気味ですが、ゲーム感覚で楽しそうです。

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深海の魔物たち
深海の魔物たち

今回の舞台は、人造浮島の深海にある秘密基地カルタゴ。
ラーベンソン教授と一緒に、深海の噴火口ブラックスモーカーに沈んだバイキング船の調査をします。
アルカーヌムの魔の手は、ここでもキラたちに迫ってきます。

これまでの作品の中でも、とりわけ閉塞感の高い作品です。
私はカナズチなので、水中のアクションは息苦しくて苦手です。

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マンドラゴラの恐怖
マンドラゴラの恐怖

キラたちの学校の旧校舎は、ハロウィーンパーティの催し物の化け物屋敷に改装されていました。
パーティの後、四人は旧校舎に行きますが、そこには悪霊と化したかつての校長が待ち構えていたのです。

学内の生徒のトビーとマーラを加えて、学校の怪談のようなノリで、ホラーサスペンスが展開します。
校長よりもマンドラゴラのほうが不気味です。

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異界への扉
異界への扉

イングランドにあるアーサー王の出生地ティンタジェルに、今回は一人で行くことになったキラ。
彼女は今度こそ、父であるラーベンソン教授に、ママについて話してもらう決心をしていました。
教授はキラを魔女博物館に行かせますが、そこでキラは自分にそっくりな女性に出会います。

「異界」というものの存在で、七つの封印の世界観がさらに広がってしまいました。
本書のほうが、次巻の「月の妖魔」よりも、最終巻として締めくくるのに相応しい気がします。

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月の妖魔
月の妖魔

ギーベルシュタインの街を不思議な濃霧が覆います。
奇妙な影絵ショーのちらしを拾ったクリスは、リーザと影絵ショーの正体をさぐろうと行動をおこします。

幻惑の最終巻とありましたが、そのとおり幻惑されてしまいました!
物語が未完結なので、ぜひとも続編をお願いしたいです。

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千年のかなた
千年のかなた―七つの封印・外伝

時は、終末思想が蔓延している西暦999年。
デーアはギーベルシュタインに母と2人で暮らしていました。
ある日、魔女狩り人ゴーテンが、悪徳商人を懲らしめにやってきます。
彼は、デーアの運命を大きく変える人物だったのです。

4巻と5巻の間に刊行されている番外編です。
キラの母親デーアの物語です。
七つの封印や、アルカーヌムの誕生の秘密も明らかになります。
読みごたえがあって、なかなか面白かったです。

カイ マイヤー 原作
山田 章博 絵
山崎 恒裕 訳
ポプラ社 各巻 約200〜220ページ (千年のかなた 333ページ) 漢 児



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