おしじさんは、ホルムという小さな港町で奥さんのリンさんといっしょに古道具屋を営んでいました。
ある日、拾ったタンスを修理していると、中から１匹の黒猫が飛び出してきました。
猫の名前はプンダバー。
何と人間の言葉を、話すことができるのでした。

子供のように無邪気な性格のブンダバーが、とてもかわいいです。
友人のモモやドックンなど、彼を取り巻く町の人々の心も温かく、読んでいて心が和みました。

ホルムの町に夏がやってきました。
モモの学校も夏休みに入り、ブンダバーはいっしょに遊ぼうと大はりきりです。
初めての眼医者や海水浴にドキドキの毎日です。
そんな中、タンスのタンちゃんの様子がおかしくなります。

わたしもブンダバーみたいに飼い猫に目薬をさしたことがあります。
落ちてくる水滴をジィーと見ているんですが、水滴が目に着弾するやいなや「ギャア」と叫んで逃げ出しました。
その後、目薬の容器を見ただけで逃げるようになりました。

親友のモモが、学校のおしばい「草原のおばけ」のオーディションを受けることになりました。
ブンダバーは、応援するためにホルム芸術学校を探します。

内気なサワンさんや、テンコちゃん等の個性的な人物が登場。
みんな仕事で頑張っているのに、毛糸玉で遊ぶブンダバーが、おちゃめでした。

北風の吹く秋がやってきて、おしじさんの古道具屋には、さっぱりお客さんが来なくなりました。
そんなとき、ブンダバーは仲良しのモモの家に招待されることになりました。

タンスのタンちゃんの思いやりにジーンときました。
ちょっと心温まるお話です。

ホルム市場で、野良猫のガーガーに出会ったブンダバーは、町中の猫がブンダバーを無視しているという事実を聞かされます。
汚名返上の為、ブンダバーはガーガーに協力してもらい、猫たちの信用を得るため努力します。

猫たちの魚釣りが楽しそうでした。

古道具屋に、モモの妹のヒナナがあずけられることになりました。
ブンダバーはヒナナと仲良しになれるかな?

女の子なのに、男の子の格好をしているヒナナが気になります。

ホルムの町に、おしじさんの幼馴染のゴーゾウ船長が帰ってきます。
ブンダバーたちはタンスのタンちゃんもつれて、港へお出迎えに出かけます。

次作に続いている作品です。
２冊いっしょに読みましょう。

夏休みが終わり、新学期が始まりました。
モモは、ブンダバーに会いに古道具屋に向かいます。
でも、お店は休業中・・・いったい、何があったのでしょうか。

今回は、タンスのタンちゃんのダイナミックな活躍を見ることができました。
こんなタンス、一つ欲しいなあ。

仲良しのモモと、川原へコスモス摘みにでかけたブンダバーは、そこでポンちゃんとサワンさんのケンカを目撃してしまいます。
いつも仲のよい二人ですが・・・さて、ケンカの原因は何でしょうか。

二人のデートを成功させようと、一生懸命がんばるブンダバーや仲間たちが、微笑ましいです。
ラストは幸せな気持ちでいっぱいになりました。

きびしい冬が終わり、ようやく暖かい春がやってきました。
やっと外で思いきり遊べるぞ!
ブンダバーはネコの友達を探しに出かけます。

ネコ友達のお宅訪問や飼い主にご対面。
遊んでいる時は陽気な友達も、実生活では、けっこう苦労していたりします。
ちょっとシリアスな雰囲気ただよう10作目です。

子供の頃、この本に出てくるキンギンという同じ名前のネコを飼っていたことがあります。
ネコ嫌いの父親に蹴られて家出してしまいましたが・・・