ねずみの大家族の、四季を通じての生活の様子を、やさしい視点で描いた絵本です。
この家族の素晴らしいところは、家づくりに始まり、食料の調達・備蓄まで、なんでも自分たちで協力してやってしまうことです。 日常の家事は段取り良く、てきぱき働きます。 チームワークも抜群で、誰かがズッコケても、仕事は順調に進みます。 得意な大工仕事では、木の上にお月見台まで作ってしまいます。 自然のものを利用するエコロジーの精神も見上げたものです。 (といっても、自然のものしかないのですが)
また、季節感あふれる美しい自然の描写も見逃せません。 この絵本を通して自然とふれあうことができますよ。 (全11巻)
森の奥をめざして、14ひきのひっこしが始まりました。 イタチをやり過ごし、慎重に川を渡り、新しいおうちを探します。
いきなり14ひきの大移動から始まるシリーズ第1作です。 2作目以降で生活の中心となる大きな木の根元に新居を作り上げます。
最初、14匹は多すぎる!と思いましたが、10人の子供と4人の大人(父・母・祖父・祖母)それぞれに名前と個性があるので、何回も読んでいるうち区別できるようになりました。
森に朝がおとずれます。やはり、いちばんの早起きはおじいさんです。
朝の空気の清清しさが、絵本の中に充満しています。 朝食のしたくも、みんなで協力して行なうと楽しさが広がります。
実りの秋。ということで、みんなで「やまいもほり」です。
やまいもというと1メートルくらいは掘るというイメージが強いです。 いくら働き者のねずみたちでも1メートルは無理なので、この絵本ではお子様サイズのやまいもになっていました。
14ひきの冬の生活は、家の中でゲームをしたり、外でソリ遊びをしたり、まんじゅうを作ったりして過ごします。
家の中での生活が多くなっても、いろいろ工夫して退屈にならないようにしています。 三角の帽子のゲームやってみたいです。
今日はみんなで、春の野原にピクニックにお出かけです。 森の中や野原は春の植物でいっぱい。カエルもぬうっとお出迎えです。
つくし、ほとけのざ、ぺんぺんぐさ、たんぽぽなど、野原で見られるおなじみの雑草が、本物の特徴そっくりに描かれています。 14ひきシリーズには、この本のように表紙の裏に植物の絵などが描かれているものがあり、ちょっと勉強になります。
今夜は十五夜です。 みんなは木の上を目指してどんどん登っていきます。 そして、木の枝を切ったり、結んだりしてお月見台を作ります。
ねずみたちの身体能力もすごいですが、ここではうっとりするような自然の美に目が奪われます。 夕日が差し、日が暮れ、大きな月が昇り始める・・・時間経過ごとの描写が見事です。
雨上がりの夏の暑い日、お母さんは洗濯をすることにしました。 洗濯物を持って、家族みんなで川に出発です。
川の水が澄みきっていて、冷たくて気持ち良さそうです。
わたしも昔、川で洗濯したことがありますが、上流でおじいさんが不審な動きをしていたのであわてて中止しました。
迷子になったろっくんを探しに森に入ったみんなは、森の祭りの最中に飛び込んでしまいます。
カエル、ナメクジ、きのこのお祭りは、なんともグロテスクですが、楽しい雰囲気でいっぱいです。
おふろに入ってから寝るまでの、くつろぎのひとときを描いています。
こんな楽しい夕べなら、ベッドに入るのも楽しみになりますね。
おじいさんが、かぼちゃの種を持ってきました。 さっそく、みんなで、かぼちゃの畑をつくることにしました。
最後に大きくなったかぼちゃを収穫して全員で食べる場面は、本当に美味しそうです。
夏はとんぼいけで水遊びです。
とんぼいけというだけあって、いろいろな種類のとんぼがいっぱいです。
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