「11ぴきのねこ」は、リーダー格のとらねこたいしょうと、見た目も性格も同じ10匹のねこたちが繰り広げるナンセンスなストーリーの絵本です。
ねこたちは、ずるがしこく、欲深く、好きな事だけ集中力を発揮するといった、まったくもって、いいかげんな性格です。 その反面、人情に厚く、やさしい面もあわせもっています。 ただ頭の中はほとんど空っぽで、行動が全て直線的なので、敵にいっぱい食わせられたりします。
馬場のぼるのアニメチックな絵は、きれいで、とてもわかりやすいです。 (全6冊)
11ぴきのねこたちは、いつもお腹をすかせていました。 ですから、1匹の魚を見つけても、奪い合いになってしまいます。 ある日、じいさん猫から、湖に大きな魚がいるという情報を聞き、ねこたちは湖へ出発します。
ねこたちの身体能力はすごいです。これも空腹のなせるわざでしょうか。
このストーリーは名作「老人と海」のパロディのような気がします。 オチが最高にふざけています。
コロッケ屋を始めたのはいいけれど、毎日、売れ残ったコロッケを食べることにうんざりしている11ぴきのねこ。 鳥の丸焼きが食べたいと想像をめぐらしていると、そこへ一羽のあほうどりが現れます。
おとぼけ顔のアホウドリがかわいいです。 ねこたちの欲望に気づいているのでしょうか? いたって言動はマイペースです。
お約束のアッとするラストも健在です。 シリーズ中、わたしが最もお薦めする作品です。
旅の途中、古い空家を見つけた11ぴきのねこは、そこで一泊することにしました。 あまりに汚いので掃除したら、なかなかきれいになりました。 そこで、ここを自分たちの家にしようと決めますが、おじさんの家を探しているというブタが現われ、話は意外な方向に進みます。
ブタにばれないように、おじさんの写真入りの額を裏返しにしてあるのが笑えます。 結局は、天罰がくだるのですが、ねこたちの情けなさも、ここまで来ると救いようがありません。
11ぴきのねこ、今回は楽しいハイキングです。 でも、行く先々「〜するな」と禁止の立て札ばかり。 ねこたちは、注意書きと反対の事をしながら、先へ進みます。
ねこ達の、徹底した天邪鬼ぶりは、全く感心してしまいます。 ただ、その性格が災いして、怪物「ウヒアハ」の罠に引っ掛るところは、情けないですけどね。
ウヒアハは全身が緑色の牛のような怪物です。 「11ぴきのねこ」シリーズでも、1・2を争う強烈なキャラクターです。 さすがのねこ達も、今回はヒドイ目にあわされて、少しは改心したみたいですよ。
11ぴきのねこが魚を釣って晩ご飯のしたくをしているとき、水玉もようのへんなねこを見かけます。 翌日、そのへんなねこが落ち葉を拾っているのを目撃したねこたちは、そっと後をつけてみます。
学校や職場などにも必ずひとりはいる不思議なオーラを放出している人。へんなねこも、そんなキャラクターです。 とぼけていても、なかなか抜け目が無く、ねこたちよりも1枚も2枚も上手でした。
山小屋でくらす11ぴきのねこは、今日も、えものを探しに森へ出発です。 その途中、森の近くの泥沼で恐竜の子供が遊んでいるのを見かけます。 次の日、がけの下で泣いている恐竜の子供をみんなで助け、友達になります。
ねこと恐竜の友情が熱いです。
11ぴきのねこがマラソンに挑戦。 ずっこけながらゴールを目指します。
全長2.8メートルのパノラマ絵本です。 アコーディオンのように折りたたんであるので、ビヨヨーンとの伸ばして使います。 絵本といっても、字が書いてないので読むというより眺めるという感じです。
小さい子供などを、この本で丸く囲ってあげると、喜んでずっと中に入っています。 長さが2.8メートルあるので、丸くすれば直径90センチくらいはあります。 高さは30センチくらいです。
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