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「“きれい”になって出かけよう」

あなたは、お化粧って好きですか?私は…、実はほっておけばすっぴんで一日過ごしてしまうような人間なのです。でも、ひと様の前に出る仕事をしている以上、必要に迫られて最低限のお化粧はしています。

こう言ってしまうと、いわば義務感だけでしているお化粧のようですが、必要に迫られる境遇に、むしろ感謝しているほどなのです。

歌舞伎の役者さんは、顔に汗をかかないそうです。これは、一種の緊張感によるコントロールですが、私はこの緊張感が人にとってある程度必要なものだと思うのです。

ちょっと話が飛んでしまいますが、人間は、鬱状態になると、誰でも外出したくなくなります。と同時に着る物も構わなくなる、もちろんお化粧だって面倒になる。そうなると、もう悪循環です。構わないから出かけたくない、出かけないから構わない…。


輝く笑顔で

最近は、基礎化粧品なども、お風呂でゆったりマッサージするものや、アロマ効果やリラクゼーション効果のある物もたくさんそろっています。

また、お化粧すると、同じ人でも表情がイキイキして肌の張りが違ってきたりと、内面的にもいろいろ変化があるそうです。

お化粧も、ある意味で習慣です。毎日必ずこれだけはする、と決めてしばらく実行してみると、表面上の変化だけでなく、内面的にも大きな変化があると思うのです。

きれいになることは、いくつになってもステキなこと。きれいになろうとすることは、誰のためでもなく自分のため。さあ、とびっきりの笑顔で鏡に向かってほほえんでみましょう。


「名古屋リビング新聞」2001年8月
『わ・た・しの時間』