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「映画館」

夏がやって来ました。暑い時にも楽しめること、何でしょう。プールに行くのも一考。とはいえ多くの女性は、冷房の効いたデパートやショッピングモールで、半日ウィンドウショッピングといったところが一般的ではないでしょうか。

そこで今日は、少し趣向を変えて、映画館にあなたをお誘いしましょう。

このごろの映画館、特に最近次々生まれた郊外型のシネマコンプレックスは、いくつものスクリーンで、ありとあらゆる映画が常に上映されています。当てずっぽうで出かけても、きっとお気に入りの作品に出会えるはずです。

それにひと昔前の映画館と比べたら、客席の構造、椅子の座り心地、音響システムなど実によく考えてありますし、おしゃれなカフェやなども併設されていて、待ち時間も退屈しません。


悩みも忘れて

そして、何より映画の魅力は、日常抱える小さな悩みなどを忘れさせてくれることです。いえ、それだけでなく、さまざまな人生や世界観、美意識などに触れることで、ものの見方や考え方を大きく広げてくれる力も持っているのです。もちろん読書やテレビと違って、中断されることなくストーリーを完結出来ます。

それから、女性の料金が半額近くになる「女性デー」など、割引日のチェックもお忘れなく。

では、さっそくでかけましょうか。…あ、もうひとつ私からのお願い。

まだ音楽が終わらないうちに、席を立ってぞろぞろ出口に向かうのは、やめませんか。名画の余韻も台無しです。せっかく作った「私の時間」最後まで大切に…。


名古屋リビング新聞 2001年7月
「わ・た・し・の時間」