アメリカン・ハッスル/AMERICAN HUSTLE  |
[COMEDY & NON FICTION]
|
2014 ゴールデングローブ賞[主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門):エイミー・アダムス] |
2013:アメリカ作品/2014.01日本公開(ファントム・フィルム) |
監督:デヴィッド・O・ラッセル |
出演:クリスチャン・ベイル/ブラッドリー・クーパー/エイミー・アダムス/ジェニファー・ローレンス/ジェレミー・レナー |
ルイス・C・K/アレッサンドロ・ニヴォラ/マイケル・ペーニャ/コリーン・キャンプ |
ロバート・デ・ニーロ/ジャック・ヒューストン/シェー・ウィガム/ポール・ハーマン |
ダニー・コルボ/ソニー・コルボ/エリザベス・ローム/パッツィー・メック/アビー・レヴィン/
エイドリアン・マルティネス/サイード・タグマウイ/他 |
2013年のアカデミー賞に10部門ノミネートされた作品が日本公開(1月31日(金))となった!
2月1日(土)は映画の日ゆえ、興味に駆られて観に行くこととしました
なんか役作りでクリスチャン・ベールが無茶苦茶やってるらしいのも大いに興味ありです!
ただし松葉杖生活なので、端っこの席を事前に予約(松葉杖を立て掛けておけるように…)
さて如何なもんでしょうか? |
【STORY】
プラザ・ホテル、禿げ頭に接着剤、髪の毛を盛って&整えて…必死に整える男
準備万端!会談の場、何を焦ったかチリチリ頭の男、必死に相手にスーツケースを渡そうとする!
いぶかしがる相手、怒って席を立つ!自分の失態の責任を転嫁、怒鳴り散らす、禿げ頭が走り出す…
(時はさかのぼる…)
「騙されるより、騙す側になる」!
子供の頃に父親がカモにされるのを見て決意したアーヴィン・ローゼンフィールド、詐欺師の道をまっしぐら!
表向きは5軒のクリーニング店を経営、裏(本業)では盗品や贋作アートを売っていた
一方シドニー・ブロッサー、田舎のストリップ・クラブで踊っていたが野心を抱きN.Y.へ、出版社に潜り込む
パーティーで知り合った2人
シドニーのセクシーで個性的、何より頭脳明晰な点に惹かれたアーヴィン
身体はぶよぶよ、頭は悲惨な一九分けだけど…「余裕に満ちたところがステキ」…恋に落ちる2人
引き取り手のないクリーニング、中には高級品の山、シドニーへ提供するアーヴィン
シドニーこそ運命の女と信じたアーヴィン、彼女に本業を打ち明ける…パートナーにならないか?
銀行融資をエサに手数料を騙し取るのだ…1件5,000ドルなり
シドニーはロンドンの銀行にコネがある王族に成りすます…見事な英国訛の英語を披露
商売は大繁盛、豪華なオフィスに移転、贅沢な日々を楽しむのだが…
SEXしても、そそくさと出ていくアーヴィン
アーヴィンには妻ロザリンと子供(連れ子・養子)ダニーがあったのだ!特にダニーを溺愛
うつ病持ちとは知らず…かなりの気分屋、無思慮、でも読書家、自由奔放な言動に振り回される
毎日喧嘩ばかり、だけど彼女に離婚する気はなし
ある日…いつものように引っ掛けた冴えないチリチリ頭の男(こだわり?)、小切手を受け取るシドニー
突然乗り込んできた警官達に囲まれる、いきなり逮捕されるシドニー、男はFBI捜査官リッチー・ディマーソ
詐欺の全貌を明らかにすることはできなかったが…
無茶苦茶な捜査官、4人の同業者を売れば無罪放免にしてやるという条件!仮釈放!
即、アーヴィンと逃げるつもりだったシドニー、だけど息子ダニーに類が及ぶことを心配するアーヴィン
リッチーの取引に応じる決心
家族を優先したアーヴィンの自身への愛を疑うシドニー、アーヴィンへの当てつけで…リッチーに接近
アーヴィンが考えた作戦、偽者のアラブの大富豪シークを用意、詐欺師仲間を引っ掛けるというもの
すぐにカールという詐欺師が引っ掛かるが…彼はもっと大きな話を持ちかける
ニュージャージー州カムデン市のカーマイン市長をシークに紹介するというもの
カーマイン市長は市民の生活を豊かにするためアトランティック・シティにカジノ建設の計画を進行中
ただライセンス購入の資金が圧倒的に足りなくて困っていた…
詐欺師を囮捜査で逮捕するというチンケなミッションが…大事に
一度でいいから汚職政治家を逮捕したかったというリッチーの願望に火がつく!
上司を脅してでも用意したプラザホテルのスイート・ルーム、隠しカメラ設置
FBIと詐欺師の合同チームによる囮捜査開始
招き入れられたカーマイン市長、功を焦った捜査官リッチーが早々と脈絡もなくスーツケースを渡そうとする
怪しむカーマイン市長、怒って退席、作戦失敗を取り繕えとアーヴィンに命令するリッチー
走り出すアーヴィン、ホテル前の道路でカーマイン市長に詫びる、必死の弁明、その中で…
彼らの出身地が一緒だったことが幸い、意気投合、各々の妻を連れてのディナーに出かける約束までに発展!
すっかり打ち解ける両夫婦、面白くないシドニー、リッチーを誘う、2人の距離も近づく…
カーマインが建設中のカジノ(金が無いので既存建物の改装で間に合わせる計画)でパーティを開催
強行される作戦、その場には全米1のカジノ経営者達のグループ…つまりマフィア
そしてフロリダでは伝説のマフィアのドン、テレジオまでが現れる
嫉妬と欲望とそれぞれの目的を秘めた嘘つき達が顔を揃えた、果たして最後に勝つのは誰か?
◇
|
クリスチャン・ベールを始めとした役者さんは超熱演なんですが…
これって本当にアカデミー賞10部門もノミネートされた作品なんですか?
実話の映画化なので、ラストに大逆転がある訳ではなく、だんだんとショボクなっていく?
多少の脚色は無いんですかね?悩ましいな?コメディとして観ればそこそこ笑えたけど…大笑いではない!
ネットではラストが大評判だけど、ほとんど提灯記事じゃない?本気であのラストが面白いの?信じられない…
「自分の手柄の為に事件を捏造!善人を犯人にして大喜びのFBIと協力したことを反省する詐欺師」の映画!
たぶん病んだアメリカを描いてアメリカ人が理解している映画、日本人には理解度低いだろうな!
一度でいいから汚職政治家を逮捕したかったという願望だけで…
事件をでっち上げ、市民のことをよく考える善良な市長を悪人に仕立てて…逮捕!で大喜び
(可哀想な市長…だけどそそのかされて悪事に手を染めちゃったんだよね)
なのにウロウロとしている巨悪は全く捕まえないという皮肉!
詐欺師が上手く立ち振る舞ってくれなきゃ〜更に一大事だったろうにね…FBIをコケにした映画なのだろうか?
崩壊していく家族、結婚と離婚の現実、そして醜いまでの親権の奪い合い!金の威力!
日本人は無理しなくて良いよ!そこそこ笑って済まそう!まああその程度と思う!
ただし、クリスチャン・ベイルの役作りは相変わらず特筆すべきものがある!これは凄い!
それから…ロバート・デ・ニーロがハマり役で現れて、何ら疑問なく観ていたのだが…
ここは驚くところだったのね!?アンクレジットの出演とは知りませんでした…調査不足過ぎ!(笑)
一つ悔しいのが、シドニーが英国訛の英語からアメリカで使われる英語を使い分けるシーンが全く理解できない事
分かったなら楽しかっただろうな!
しかしラストが妻はマフィアの元へ、詐欺師達は真っ当な生活に付きました…では、あまりに陳腐じゃねえか?
しかし映画の日で1,000円で観ましたので、打撃は少なかったですかね?
ちなみに足を疲労骨折で松葉杖生活のため、松葉杖を立て掛けることが出来る端っこの席になってしまいました! |
|
公開2日目の第1回(9:30)、371席の映画館でほぼ満員(TOHOシネマズ六本木ヒルズ SCREEN2) |