マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙/The IRON LADY  |
[HUMAN DRAMA]
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2012 アカデミー賞[主演女優賞:メリル・ストリープ]
2012 ゴールデングローブ賞[主演女優賞(ドラマ部門):メリル・ストリープ] |
2011:イギリス作品/2012.03日本公開(GAGA) |
監督:フィリダ・ロイド |
出演:メリル・ストリープ/ジム・ブロードベント/オリヴィア・コールマン |
アレクサンドラ・ローチ/ハリー・ロイド/イアン・グレン |
ニコラス・ファレル/リチャード・E・グラント/アンソニー・ヘッド |
フィービー・ウォーラー=ブリッジ/アンガス・ライト/他 |
どうした?春休みシーズンだというのに全く観たい映画がない!エアポケット状態に入っていた3月後半!
出かけついで、いきあたりばったりで、時間が嵌った映画を観よう!という博打状態
ということで「マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙」…まあまあの線かな!
公開3週目だし、ガラガラを予想していたら、悪天候だったせいか、それなりの入りに驚いたしだい点 |
【STORY】
夫デニスは他界、双子の子供達は独立、一人静かに晩年を送るマーガレット・サッチャー(86歳)
夫の遺品を整理する決心がつかず、先送りにして8年
夫は今もマーガレットの(認知症の中の)幻想の中に存在…彼はいつもそばにいる
自叙伝へのサインをしながら…ふと過去を振り返る
マーガレット・ロバーツ、食料品店を営むアルフレッド・ロバーツの娘、父は市議&市長…その演説を見て育つ
高い政治思想、オックスフォード大学を卒業、政治家を目指すマーガレット
下院議員選挙に立候補するも落選、落胆するマーガレットを励ます青年デニス・サッチャー、突然のプロポーズ!
「料理や育児や掃除だけじゃなく、人生にはもっと大切なことがある… 私は食器を洗って一生を送りたくない」
デニスに好意を持つも…専業主婦にはならないことを告げるマーガレット
「だから君と結婚したいんだよ」と微笑むデニス
まずは男の子と女の子の双子に恵まれ、幸せな家庭を築くマーガレット
政治家としても、ついに下院議員に当選を果たす、国会議事堂に向かうマーガレットを泣いて追いかける子供達
国会議事堂内は完全なる男社会、差別と蔑む目(食料品店)
トレードマークの青いスーツと帽子…戦闘服?
決して負けないマーガレット、ついに教育科学相として国会答弁の場に立つ!
ヒース内閣が総選挙で破れたとき…マーガレットは決心する!保守党党首選の出馬を決意
驚く夫デニス&娘キャロル、複雑な思い
「私はたぶん当選しない…でも立候補することで党に揺さぶりをかけたい!」
そう決意したマーガレットを本気でバックアップするエアリー・ニープ議員達
帽子を外し髪型の変えてのイメージチェンジ、甲高い声を発声練習で落ち着いた威厳のあるものへ!
成果は実を結び…党首に当選
1979年には保守党を率いて総選挙で勝利へ導き…ついに英国史上初の女性首相が誕生する!
だが彼女を待ち受けていたのは…容易い道ではなかった1934年以来の高い失業率と不況に続発するスト!
反感を買いながらも支出削減政策を推進、ストライキ活動の即刻停止を命じる
(断固とした反共産主義に…ソ連が「鉄の女」と命名)
一方でIRA(アイルランド独立闘争)がテロ攻撃を仕掛けてくる…政情不安、有能な支援者を失う…
そんなとき英国領フォークランド諸島にアルゼンチンが侵攻!
国内外の慎重派を押し切って英国軍を出動させる
戦死者の家族に直筆の手紙を書くマーガレット、母でもある彼女、子供を失った親の気持ちを理解…
ついに英国軍が勝利を収め…豪腕ゆえ?嫌われ者だったマーガレットはカリスマ的リーダとして人気を博す
(が、IRAの標的となって爆弾テロには遭遇…無事)
軌道に乗る経済の立て直し!3度の総選挙に勝利する
ところが…いつまでも順風満帆な状況が続くわけではなかった
恐いものなしで提案した「人頭税」が国民の怒りと党の分裂を招く…彼女の理解者ジェフリー・ハウ副首相が辞任
まだまだ続投する気であったマーガレットに…「あなたは勝てない」と告げる大臣達
ただ世界を良くしたかった〈鉄の女〉にも…引き時がやってきたのだ
◇
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マーガレット・サッチャーという特異で魅力あるキャラクターを映画化
前年の「英国王のスピーチ」の2匹目のどじょう狙いで映画を作製したのでしょうが…
史実の切り張りに終始、ベタベタと!ただただメリル・ストリープに頼り切った映画でした
で、この作品で第84回アカデミー賞の「主演女優賞」ですか…力入ってたのは理解できますが…
申し訳ないが他の映画で頑張られた方に渡されるべきだったでしょうね
それから前述のとおり編集が上手くないし、実映像が粗くて…見せ方を工夫すべきであったな
主題は「マーガレット・サッチャー英国首相伝」なのか?「夫デニスとの回顧」なのか?どっちつかず…
ストーリー的にも、もっと膨らませるとこもあっただろうに…レーガンとダンスなんかは失笑だな!
まあいろいろと不満あり!映画自体は…それほど面白いもんでもなく?
「2匹目のどじょう」はいなかったということで…
メリル・ストリープのメリル・ストリープによるメリル・ストリープのための映画ってかな?
実は…最初から期待してなかったので
TOHOシネマズのポイントを使って、タダで見ようと思って窓口に並んだんだけど
「ポイント1点足りません」と…あああああっ失策!であった! |
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公開16日目の第3回(16:00)、646席の映画館で4割程度の入り(TOHOシネマズ六本木ヒルズSCREEN 7)
嵐の中…みんな避難してきたかな? |