がんと向き合う

ガン(癌)の患者様は様々な思いで漢方薬への期待を胸に漢方芍薬堂へご相談に来られます。
漢方薬はガン細胞を直接攻撃するものではありませんが体力を補い心身を元の状態に戻そうとし、ガンに立ち向かう身心の手助けをしてくれます。又、抗がん剤による副作用軽減にも漢方薬の期待が高まっています。

 

 漢方という一つの道を選択し自分のものとするとしないとではその差は大きいと思います。日本漢方は漢方薬を飲むというだけではなく養生(生活習慣改善)や食事(食養生)、心の持ちようまで全てを含み全人的な体系が調っています。
 漢方薬を飲み始めることで健康に対する意識も変わり生活も食生活も変わっていきます。一つ一つ養生法を身につけ漢方薬をのむことで意識、心のありよう、がんのとらえ方がポジティブな方向に向かっていきます。がんと漢方薬 漢方芍薬堂 上郡町 赤穂市

 

 漢方の古典である傷寒論の序文には「それ 天は五行をしき、もって万類をめぐらし、人は五常をうけもって五臓あり」と論じています。
 天つまり自然界は木火土金水の配置で自然界のバランスをとり、人は「仁義礼智信」の五常が正しくバランスとることで五臓つまり身体(五臓六腑)が健やかになると言っています。五常は、人を思いやり愛し自ら省みることです。

 

 ガンになる人はそれぞれの原因があったかもしれません、食事、生活習慣、環境、ストレス、つらいことなど、それぞれガンの原因は違いますが養生・食養生・心養生は共通するところが多くあります。

 

天地の恵みであり先人の叡智である漢方薬は、ガンと向き合う人の力になってくれると私たちは強く信じています。
人は常に心身のバランスを立て直す恒常性や免疫力をもっていて、強く生きようとする力があります。そんな自分自身に目を向けガンと向き合って明日へ歩き始めませんか。
さあ小さな幸せを感じながら一日一日を楽しく過ごしましょう。

 

腹水
 難治性の疾患が長期になると腹水が発症する場合があります。浮腫・腹水や水分代謝の改善には、水分代謝を改善し利水効果のある漢方薬を用いますが、時間経過と共に体力が衰え元気がなく食欲も低下した人にはその状態にに合った体力を補いながら利水を促す漢方薬が必要となります。そういった時、胃腸機能を調えながら元気をつ利尿を促し腹水を改善してQOLを高める漢方薬に期待が高まっています。
腹水については、肝硬変と漢方薬のページもご参考にしてください。

がんと免疫

私たちの体の中の細胞内のDNAが何らかの原因で損傷を受け、それによって細胞がガン化し増殖します。このがんの増殖は、常に起こっている訳ですが体の中をパトロールしている白血球(免疫細胞)が絶えずガン細胞を攻撃して、やっつけてくれているのです。この働きを免疫と言います。
 免疫力は、加齢、ストレス、生活習慣、食事などの影響を受け低下することがあります。人の免疫細胞の70%は、腸管の周りに集まっています。腸管免疫 上郡町 漢方芍薬堂 赤穂市
 免疫細胞は全てが絶えず元気に体内をパトロールをしている訳ではなく休眠状態の免疫細胞も多くいます。それらを活性化してくれるのが腸内細菌(腸内フローラ)善玉菌で、善玉菌は、小腸にあるパイエル板というリンパ組織に取り込まれ、そこを経由して免疫細胞を活性化させます。
 FK-23菌などの濃縮乳酸菌は善玉菌を活性させてさらに小腸を通過する際パイエル板の中に入り樹状細胞を直接刺激し免疫細胞を活性化します。

 

 活性化された免疫細胞は全身をパトロールし、病原菌やガン細胞を強力に阻止します。このような免疫の働きを腸管免疫といい、腸が元気で健やかであることが免疫力の源でもあります。
 最近の様々な免疫の研究でもがんに対する腸管免疫が注目されています。

 

 またガンなどに対する免疫力アップのために毎日食物繊維、発酵食品は勿論、FK-23濃縮乳酸菌なども積極的に摂りましょう。

がんと漢方薬

漢方薬は、人ががんと向き合い、自らの免疫力を高めQOLを高める手助けになります。術後の体力回復、抗がん剤、放射線治療などによる副作用の軽減、胃腸機能低下(嘔吐、下痢など)の改善、腹水、むくみ、シビレの軽減にもお役に立ちます。

 

 がんなどによって体力が弱っている状態は、漢方でいう「気虚血虚」の状態です。この状態を元の元気な状態に戻す手助けとしての漢方薬は重要な役割を果たし、気血を補い心身ともに活力を生み出す手助けをしてくれます。

がん(癌)と養生

養生は、漢方理論に基づいた健康増進のための生活方法で、養生をしておれば「がん」を始め病気になりにくく、病気の回復を早めるために行う養生、病後のたの養生とあらゆる場面で活躍します。病気にならないように養生するということは漢方で言う「未病を治す」につながります。「未病を治す」は、下部のコラムで説明します。

 

 ガンと向き合う時の養生も他の病気と基本的には同じです。漢方的な養生としては陰陽のバランス、気血水のバランス、五行のバランスなどがあります。自然界に中で生かされている私たちは、自然界の法則、日本の気候風土に合った生活、食事などのバランスが重要になります。
 バランスですから常に中庸を目標とします。簡単に言いますと陰陽は温める又は、冷やすことですが、体力が低下したときは体を温めるのがポイントになります。特にがんに対しては体を温めることが肝腎です。気血水は気の巡りが良くなることで血水の巡りが良くなります。気とは目に見えない生命エネルギーと思ってもらってもいいと思います。気のめぐりが良くなると血流、水分代謝、免疫力が向上します。「病は気から」はよく聞く言葉ですが意味深長な先人の教えでもあります。

 

 五行は四季とそれに配当する臓腑のバランスを言い春夏秋冬土用それぞれに五行論 漢方芍薬堂 上郡町 赤穂市適した養生法があります。食べ物についても食養生があり、陰陽では体を温める食べ物、体を冷やす食べ物の食べ方。気血水では気の巡りを良くする食べ物、血液の流れを良くする食べ物、水分代謝を良くする食べ物などをその人に合った食材、旬の食材、調理法を漢方の理論に基づいた食べ方をします。
 五行では、季節(旬)の食材を食べることが肝腎で、その人の弱っている臓腑に配当する食べ物を食べ、その臓器の気を補います。
「一物全体」=野菜ですと葉も根も食べる。小魚は丸ごと食べると言うものもあります。

 

 現代では伝統的な食養生に加え新たな食養生としては腸管免疫を助ける発酵食品、食物繊維、乳酸菌を加えることが基本です。ガンを患って放射線治療、抗がん剤治療などを行いますと食欲も落ち、栄養吸収が低下します。胃腸機能を高める漢方薬、腸内環境を高める乳酸菌などは積極的な養生法と言えます。最近ではフィトケミカルといった様々な成分も注目され研究されています。

 

がんと向き合う養生法は
心養生(ストレスを溜めない生き方、ポジティブな思考)
食養生(いわゆる食事療法ですが、自然の摂理に合った漢方養生食「薬膳」)
腸管養生(FK-23乳酸菌・濃縮乳酸菌による腸管免疫の向上です)

 

漢方コラム
「未病とは」
未病とは、病気ではないが「半病人」「半健康」といった状態で、西洋医学にはない概念です。つまり検査をしても数値に異常はなく、病気とは言えない状態です。しかし、病気へと向かっている、病気の一歩手前という状態です。
 漢方の古医書(後漢時代)である「黄帝内経・素問」の四気調神大論(養生法)には「いまだ病まざるを治す」と言って、病気になってから治療するのではなく、先ず、養生をして、病にならないようにすることが大切であると言っています。現代で言う、予防医学でありセルフメディケーションにもつながります。この「四気調神大論」とは、四季(季節)に神(心身)を調和させる養生を説いている項です。
また、貝原益軒の「養生訓」には、「病気にかかる前に予防しておけば、病気にならない。病気になってから、薬をのんでもなかなか治らない。小さい欲望を我慢しておけば、大病にならない。大病は、つらいものだ。つらい大病のことを思えば、病気にならないよう予防するのが一番だ」と記されています。

がん(癌)と食養生

ガンの食養生は、他の疾患の食養生と同じで五味の調和を調え、「身土不二」「一物全体」を基本とし、注意したいことは、他の疾患と同じですが厳格にし過ぎることでストレスがかからないようにしましょう。マクロビオティックも大変有益ですが厳格過ぎると逆にストレスになったりします。食物の良さを引き出す調理法、食材の組み合わせや、食害をカバーできる調理法、食材の組み合わせが大切になります。
がんには、この食材がいいとかこの食材が悪いとかに固執してしまうと楽しい食事が台無しになります。
正しく楽しく美味しく旬をいただくのが一番です。

    がんの食養生 漢方芍薬堂 上郡町 赤穂市

  • 脂の多い肉類、加工食品、インスタント食品は避けましょう。
  • 動物性たんぱく質は、鳥のささ身などにして、魚を中心に食べましょう
  • 食物性たんぱく質は、多種類の豆類を中心にしましょう。
  • 炭水化物は、穀類(玄米、ハトムギ、雑穀)、豆類から
  • キノコ類、海藻類などの食物繊維を摂りましょう。
  • 季節ごと旬の野菜、果物を食べましょう。
  • 塩は、減塩するのではなく多種類のミネラル豊富な伝統海塩「海の精」を使いましょう。
  • 油は、オリーブ油、リノレン酸、ごま油を使いましょう。
  • 伝統的発酵食品を摂りましょう。味噌、醤油、粕漬、酢、本みりん、納豆、糠漬けなどを食べましょう。
  • 発酵食品や食物繊維(水溶性食物繊維・非水溶性しょくもつせんい)は、機能的にも腸管免疫を高める効果が期待できます。

 先ずは出来ることから一つ一つ積み上げ、伝統的な日本の食事に戻すことがお勧めです。素朴な中にも食材そのものの味があり、滋味を感じ、大地の気をいただくことが出来ます。

 

 食養生は、がん体質改善には大変重要です。私たちの心身は、食べ物から出来ています。間違った食べ方、食べてはいけないものを改善し、食養生・薬膳の五味の調和、陰陽の調和など理にかなった正しい食べ方、正しい食材を理解し食養生を実践しましょう。薬膳は、本来、大陸からもたらされた医学と共に日本に渡来し日本ナイズされ、日本人の体質、日本の気候風土に合うものに確立されました。私たちが現在、伝統的に食する食事(和食)にもそのエッセンスや真髄は生きています。その根底には、漢方の理論がバックボーンとしてそれを支えています。
中国大陸とそこに暮らす民族とは、体質、気候、環境、食文化が違いまったく同じとは言えません。周囲海に囲まれた環境にいる日本人と、大陸で暮らす人とはおのずから違いがあります。それを踏まえ発達したのが江戸時代の漢方医学であり食養生・養生法であります。 
身近な食材を使った薬膳から、漢方食材を使った薬膳まで、漢方理論に基づいた薬膳を漢方の専門家ならではの薬膳をご自宅で実践できる方法でご提案いたします。

 

薬膳は、漢方薬同様その人その人に合った薬膳を具体的にご提案いたします。

 

 ガンに良いと言われる健康食品、機能性食品、サプリメントは様々な物がネットをはじめ市場にあふれて玉石混交な状態です。ガンの種類によっては避けた方がよい健康食品もあります。詳しくは、漢方薬・生薬の専門家が相談をお受けいたし、その見地の立ってご提案いたします。

 

がんの漢方薬・養生法(薬膳)のご相談は上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

 

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