前立腺肥大と漢方薬

前立腺肥大とは
 前立腺肥大は、男性特有の症状で、膀胱の下に位置する前立腺は尿道を取り囲んでいて、この前立腺が加齢とともに肥大して尿道を圧迫するために徐々に尿の出が悪くなり、排尿困難や残尿感、頻尿といった不具合を引き起こします。50歳以上の男性の約70%位がこれらの傾向を示すと言われています。

 

 前立腺肥大による排尿障害は、尿管がチョロチョロと細くなり排尿に勢いがなくなり遠くまで飛ばなくなり、足元にダラダラ落ちたりします。
尿意があっても排尿まで時間がかかり、排尿後もスッキリせず残尿感があったり、いつまでも尿がポトポト落ちて(尿のキレ)すっきりしないというような残尿感が起こります。
排尿が終わったと思ってトイレを立ち去ったとたんじわーとズボンを濡らしてしまう粗相あ(追っかけもれ)に悩まされます。また、夜間頻尿も出てきます。 

  • 第1期前立腺肥大・・・・夜間頻尿(夜間尿)、会陰部の不快感、尿が出にくい、前立腺肥大と漢方薬 漢方芍薬堂 上郡町

                尿の切れ(尿のキレ)が悪い

  • 第2期前立腺肥大・・・・残尿感
  • 第3期前立腺肥大・・・・残尿増大、膀胱拡張、腎不全

前立腺肥大の診断
 前立腺肥大の診断には、触診(直腸診)、検尿、排尿状態、残尿検査、尿道造影、超音波検査その他が用いられ前立腺がんとの鑑別も重要になります。

 

前立腺肥大の治療

  • 第1期前立腺肥大・・・・経過観察
  • 第2期前立腺肥大・・・・薬物療法、手術
  • 第3期前立腺肥大・・・・対症療法

西洋医学での薬物療法は、α1交感神経遮断剤が用いられる。
また、症状が激しい場合は、外科的処置が必要になってきます。

前立腺肥大と漢方薬

前立腺肥大に対する漢方薬は、主に第1期から第2期前半が適応だと思われます。特に高血圧腰痛浮腫(むくみ)などが伴う場合は漢方薬の服用が最適です。

 

 漢方から前立腺肥大を見た場合、「腎虚」と捉え、腎を補う漢方薬を選択します。その目標となるのが「臍下不仁」と言って臍のあたりが軟弱であるとか「少腹拘急」と言って腹直筋が緊張した感じが目標となります。
また、下半身に力が入らない、腰痛、下肢痛、下肢の痺れ、皮膚の乾燥、生殖機能の低下、疲れやすいなどの症状があります。

 

 腎虚には、腎陽虚とといって上記の証に足が冷える、小便の色が薄いタイプと腎陰虚といって、口渇、小便の色が濃い、のぼせて熱がこもるタイプとどちらでもない腎の陰陽両虚とがあり、それによりそれぞれ用いる漢方薬が異なってきます。ここは、漢方独自の物差しで判断するところで、単に症状だけでは判断できません。

 

腎陽虚では、陽が虚して冷えているので、附子、桂枝など腎陽を補う生薬が配合された漢方薬を基本に用います。

 

また、腎陰虚は本当の熱ではなく仮の熱であり、漢方では「仮熱」と言って冷えてるが故に熱となった状態で、不足した腎の潤いを補うことで腎の熱を冷ます地黄の配合された漢方薬を用います。

 

 このように漢方の物差しに基づいてその人その人に合った漢方薬を選択しますが、証に合った漢方薬は前立腺肥大の改善だけではなく、加齢に伴う諸症状にもよい影響を与え、若々しく久しく健康を維持することが出来ます。

 

 前立腺肥大の改善に用いる漢方薬はいわばアンチエイジング漢方であり、思わぬ良いおまけも付いてきます。男性として充実しやる気も出てき、仕事への意欲もわいてきます。

前立腺肥大の養生

前立腺肥大と過活動膀胱を併発している場合もあり、そういった場合も漢方薬はお役に立ちます。漢方は養生次第で更に改善の効果が出てきます。
夜間尿、頻尿などおしっこのトラブルもお気軽のご相談ください。

 

 前立腺肥大を中心とした諸症状は、漢方で言う「腎」の機能が低下した状態です。
食養生においても腎を補う薬膳を中心とした食養生も欠かすことが出来ません。前立腺肥大の食養生(薬膳)のご相談も承ります。

 

前立腺肥大の漢方薬・養生法(薬膳)のご相談は上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

 

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