男性の冷え症

ネットの調査によりますと、冷えを感じる人は、女性で86.1%、男性で61.5%と男性も結構冷えを感じているようです。女性の冷え症は、よく話題にも上り漢方薬をのんだり、その他の対策をしている人も多いですが、男性はそれほどでもありません。
冷えのタイプを大まかに分けますと

  1. 手足が冷える
  2. 下半身が冷える
  3. 手足は温かいがお腹が冷える
  4. 全身が冷える(低体温など)本人の自覚なしの場合もある
  5. 局所的冷え(神経系、循環器系の障害による)

 

などとなります。

男性に冷え症と漢方薬

漢方の考え方では、冷えを陽の気が低下した状態で「腎」「脾」が虚していると見ます。「腎」は腎臓だけを指すのではなく、泌尿器系、生殖器系、広くは骨髄、脳も含めた見方をします。また、「脾」は消化器系を指します。
 男性は、40歳、50歳、60歳とその節目を迎えますと多少なりとも体調の変化を感じます。老化とまではいきませんが、精力低下、尿の切れ、夜間尿、前立腺肥大、目のかすみ、疲れ、そして冷えを感じます。
これらは、「腎虚」と言いい、病気ではありませんが、未病と言ってもいいでしょう。その対策としては、「腎」の陽気を補う桂枝、附子などが配合された漢方薬を使います。その代表格が「八味地黄丸」です。また、「脾虚」と言ってやせ形で胃腸が弱く元気のない人も冷えやすく、腹痛、下痢便秘、食欲不振、疲労感などの症状があります。胃腸から陽気の元となる栄養が吸収されず、エネルギー不足になっています。そういった人には、胃腸を温め機能を高めてくれる生薬に更に附子が加わった処方をその人の証に合わせ使います。
 先にご紹介しました八味地黄丸は、別名「腎気丸」ともいい、腎を元気にしてくれる漢方薬ですが、「腎」の働きが良くなり、尿のコントロールで体の余分な水分を排出し、更に元気の元である腎気を全身に送ります。また、血流を良くしますので「腎」の子供に当たる「肝」の働きをも助けてくれます。この「肝」と「腎」は人の健康の中心でもあり、いわゆる「肝腎要」と言われる所以でもあります。男性40歳を過ぎると皆、八味丸をのみなさいと昔から言われるように男性には、大変ありがたい漢方薬です。勿論、男性に限らず、証により老若男女問わず使われる漢方薬でもあります。

 

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