漢方古典から見た五月病

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 漢方の古典医書「素問」には、春の養生法について
「春は、冬の間隠れていた全てのものが芽を出し、活動的になります。陽気が多くなり人体も活動的になる季節です。日の入りとともに寝て、日の出とともに起きなさい。心身のびのびと、活動的な気持ちを持って生活するのが良い。この春の気に逆らって静かに沈んだ状態でいると病気になる。」と書かれています。

 

 漢方医学の五行説では、春は肝に当たり、気を廻らせたりコントロールしたりするのが肝の働きだと言われています。この肝の働きが悪くなり七情をうまくコントロールできなくなると気の病となりそれが春なら「五月病」ということになります。

 

五月病とは
 さて、五月病とはよく耳にしますがはたして何が原因で起きてどのような症状が現れるのでしょうか?

 

五月病の原因

 春になり、新入社員となったり新入生となったりし一人暮らしを始める人もいて、新しい環境の中で生活を始めます。クラス替えや転勤などもあります。

 

対人関係や環境の変化、緊張などいわゆるストレスからさまざま症状が出てきます。そして5月ゴールデンウイークを終えて、職場や学校に戻るとそのギャップで症状が一気に噴き出します。今年は特に10連休の方も多いかと思います。リラックスできる環境で体調管理とオン・オフの切り替えのあるメリハリある休日をお過ごしください。

 

2020年今年の5月の状況は、かつてのような状況とは一変して、新型コロナウイルスの影響で緊張し萎縮し、自粛ムード中、自宅に閉じこもりうつうつとした時間を出口のないトンネルの如く過しています。ここに新たなストレスが生まれ、以前とは違った5月病が生まれるのではないかと危惧しています。
 今までストレスとは無縁であった人も、いやおうなしに自粛を余儀なくされなにがしかのストレスを感じずにはおられません。

 

五月病の症状

 抑うつ感、無気力、不安感、焦り、不眠疲労感などが起こりやすくなります。
病院へ行けば「適応障害」「気分障害」ということで抗不安剤や抗うつ剤が処方されます。
人によっては、胃痛、腹痛、下痢を訴える方もいらっしゃいます。

五月病の漢方薬

漢方薬には「気剤」と言って、気の巡りを良くして安定させてくれる生薬があります。元気のない人にはヤル気を起こさせ、イライラする人は鎮静させてくれる訳で、同じ生薬で人によって別の働きをしてくれます。つまり調節的に働いてくれるのです。

 

 春になりストレスを感じたり、気分や精神的に疲れたらそんな気剤配合の漢方薬を味方にして本来の自分を取り戻すのもいいかもしれませんね。
その気剤の中で即効性があり頓服としても使えるのが「麝香」です。麝香製剤は、子供から高齢者まで幅広く服用でき大変ありがたい貴重な漢方生薬です。特に麝香製剤の応用は、長年の経験と研究を行ってきた日本漢方の真骨頂とも言えます。
そして、自分らしい自分を取り戻す一つの方法として漢方薬を上手にお使いください。

 

 漢方薬は、同じ症状でもその人その人により処方が変わります、詳しくは、ご来店の上ご相談ください。
五月病の漢方薬・養生法のご相談はお気軽にどうぞ。

 

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五月病にならないために

先にも言いました「素問」の中にもヒントがあります。「規則正しい生活、のびのびと気分転換をする、活動的になり、くよくよ落ち込まない。」
と言っても五月病は、なりやすい人となりにくい人がいます。なりやすい人は、真面目、几帳面、完璧主義な人がやりやすいようで、おおらかにして頑張り過ぎないことが大切です。と言ってももともとの性格なのでなかなか意識したり、コントロールするのが難しい面もありますが、そんな時、漢方薬の助けをちょっと借りるのです。

五月病の漢方相談は漢方芍薬堂へ

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