コロナストレス(コロナうつ)と漢方

2020年発生した、新型コロナウイルスの感染の影響で日常生活が制約され、その都度緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出自粛要請がなされ在宅勤務、テレワークなどが続き、飲食店など多くの店舗が時短営業、休業となり社会・経済・生活が大きく変わりました。緊急事態宣言解除後も6波、7波、8波と推移し、2023年5月感染症第5類に指定されインフルエンザなどと一緒の対応となりました。

 

 新型コロナ感染以降「新たな日常」「新しい生活様式」から手洗い、消毒、マスクの励行を実行しなければ普通でない状況が続き、5類移行以後もなかなか元の様にならないのが現実です。
コロナ感染症以来、健康に関しては、とにかく感染症対策が中心となっていましたが、今日に至っり真の健康とは何かという原点に戻って感染症はもとより、慢性病も含め病気にならないため、不快な症状が出ないための健康な心身づくりを考えていかねばならない時が気とと思っています。

 

漢方には「未病を治す」という考え方があり、現在の予防医学に似たものですが、いかに日々の養生または、薬養生が大切かということを再認識し、自らの健康を作り上げ維持していきたいものです。

 

漢方芍薬堂は、自らの健康を前向きに考え取り組もうとしている方たちを応援いたします。東洋医学の長い歴史の中に私たちにとって大切な叡智が宿っています。漢方芍薬堂は、その叡智を分かりやすくご説明し自らの生活の中で実践できるようご指導いたします。

 

 

 

参考ページ「うつと漢方薬」「不安神経症と漢方薬」「不眠症と漢方薬
     「自律神経失調症と漢方薬

コロナストレスによる心の変化

誰しも外的ストレスがかかると自律神経が乱れ心身に様々な不調を感じますが、人それぞれ強弱の差はあれ自然な反応で特別なものではありません。

 

<新型コロナウイルス感染拡大によるストレス>
うつ

 

恐怖

  • 誰かにうつされるのではないか
  • 家族の誰かがかかるのではないか
  • 感染すると死ぬのではないか

不安

  • 失業するのではないか
  • 収入がなくなってしまうのではないか
  • 子供の教育が遅れるのではないか

不満

  • 人と会えなくなる
  • 自由な行動ができない
  • 健康のためにスポーツができない

 これらの気持ちが増幅すると平常心が保てなくなり、心身に様々な影響を与え、症状や症候群として現れます。
精神的にもネガティブになり流れる情報に振り回され一喜一憂しストレスの塊となってきます。

こんな不調はありませんか

こころの不調
・不安 ・心配 ・落ち込み ・イライラ ・落ちつかない ・集中できない
・憂欝(うつ) ・パニック ・晴々しない ・やる気が出ない ・恐怖感
身体の不調
・不眠 ・よく夢を見る ・疲労感 ・元気がない ・食欲がない ・頭痛 
・めまい ・のぼせ ・動悸 ・のどが詰まる感じ ・腹痛 ・胃痛

心身の健康を保つための養生

心身の健康を保つためには常に平常心で、物事を客観的に考えられなければなりません。
現状認識をきちんと持ち、在宅勤務、テレワーク、休校、外出の自粛の状況であっても日常の生活リズムを自分らしく規則正しいものにすることを意識し実践していきましょう。
・仕事とプライベートのON/OFF
・リラックスタイムの確保
・寝る時間、起きる時間は規則正しく十分な睡眠時間
 12時までに寝て、起きたら朝日を浴びる。昼まで寝たりしない。
・食事の時間を定めバランスの良い食事
 腸管免疫を高める食事内容。発酵食品を毎回の食事に採り入れる。
・自宅にいてもストレッチ、ヨガ、スクワット、体操などで体を動かす
・飲酒は控えめに
・長時間のパソコン、スマホは控える
・今まで読めなかった本を読んでみる
・ゆっくり音楽を楽しむ
・メディア、SNSの情報に振り回されない
・免疫力を低下させない
 ストレスがかかると自律神経が乱れ免疫力が低下する
・基礎疾患がある人はより注意を
 インフルエンザの時もそうですが新型コロナウイルスに感染すると基礎疾患がある人は
 重症化しやすいと言われています。
 先ずはコロナより今の持病に心して当たりましょう。
・香りのある生活でリラックス
 アロマ、ハーブ、お香、スパイスなどでリラックスしましょう。漢方薬で精神安定の
 効果がある気剤は究極のアロマです。
・丹田呼吸法を採り入れる

 

【アフターコロナ】【ウィズコロナ】
新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活、リモートワーク、緊急事態宣言、休業など様々な制約に中での生活が日常化している状態で、いかに平常心を保てるかがポイントになります。
自分らしい生活パターンと平常心が保てるよう、心養生やリラックスに心がけたいものです。

 

平常心や、精神の安定を維持しやる気を出させるには、一歩進んで漢方薬を取り入れるのもいい方法かもしれません。
漢方は「気の医学」「心の医学」とも言われ、平常心ややる気を起こさせたり、憂鬱な時は元気づけさせ、イライラしている時には気持ちを鎮めてくれる漢方薬があります。
麝香、龍腦などの気剤をを中心とした処方で、長い日本漢方の歴史の中、多くの研究臨床の蓄積でその効果が立証されています。
漢方芍薬堂は、29年以上の経験の中、気剤を熟知し適切にご提供できますので、実際、ここ一年多くの方が、コロナストレス、コロナうつといった症状の中から抜け出しお元気の生活されておられます。
また、予防的に気剤をうまく使わてQOLの向上に役立てられています。

 

コロナうつ、コロナストレスの漢方相談は、漢方芍薬堂へお気軽にご相談ください。

 

参考ページ「うつと漢方薬」「不安神経症と漢方薬」「不眠症と漢方薬
     「自律神経失調症と漢方薬

心身の健康を保つ食養生

今回の新型コロナウイルスの影響による自粛を機に内食・中食が多くなった今、今まで何気なく食べていたものを見直してみませんか。安易にお持ち帰り、デリバリー(出前)、お取り寄せなどに頼るのではなく正しい内食・中食にしてみませんか。
 基本は旬の食材、薬膳の理論に基づいた自分や家族に合った食事内容にしましょう。漢方芍薬堂の漢方相談(カウンセリング)では、個別の食養生・薬膳を漢方薬の処方と合わせてご指導していますがここでは個別の内容は割愛させていただきます。

 

 誰しも共通した食養生は、旬の食材、一物全体、身土不二と伝統的発酵食品です。乳酸菌を中心とした発酵食品は免疫力を高めるということで様々な商品が市場に出ていますが、それもいいのですが毎日の食事の中に入っていないと本末転倒です。伝統的発酵食品は、味噌、醤油、みりん、酢、酒、糠漬け、納豆などです。
 主食は、薬膳では脾胃のエネルギーの素となる物で、日本人には米です、玄米だとさらに栄養価が高くお勧めです。

 

 漢方でいう食養生や薬膳の話ではありませんが、精神安定や睡眠の質を上げるのに「トリプトファン」という必須アミノ酸が注目されています。トリプトファンはセロトニン・メラトニンを合成する元となります。
トリプトファンを多く含む食品は、私たちの主食「米」です。「玄米」ですとさらに含有量は多くなります。その他納豆、味噌、醤油、豆乳、豆腐、きな粉・・・つまり大豆です。
そしてセロトニン合成に必要なのが炭水化物とビタミンB6です。炭水化物を多く含む食品は、勿論主食の米です。そしてビタミンB6を多く含む食材は大豆で、その他の豆類にも多く含まれます。
また、セロトニン合成の調整に重要な役割も担っているのが腸内細菌です。豆の発酵食品である納豆、味噌、醤油などは理にかなった食材といえます。

 

しかし、すでに漢方の食養生、薬膳ではトリプトファンやセロトニンの認識以前に実践していることで先人の叡智には、ただただ驚かされ感謝に耐えません。

 

これらが一度に摂れるのは、薬膳粥です。詳しくは薬膳ブログ「日々塩梅」でご紹介していますのでご参考にしてください。

 

 また、新型コロナウイルスにかからない体づくりは、ガンやインフルに負けない体づくりと同じで、自己の免疫力を活性化させ維持することにあります。その一番基本となるのが、人の最大の免疫器官である腸管免疫です。濃縮乳酸菌で毎日、腸内細菌叢(腸内フローラ)の状態を良くして腸管免疫を高めておきましょう。

 

参考ページ「腸内細菌フローラ

もし不調を感じたり不安になったら

漢方は「こころの医学」「気の医学」ともいわれ気やこころを重要な要素としてその人に対応していきます。
漢方には、七情という考えがあり、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚が人の持っている感情であるとしそれらは五臓と関係し調和がとれていればそれぞれ助け合い健康ですが、過不足があれば病気の原因となります。
この七情のバランスをとることが漢方の心の養生になります。
心養生は勿論のことですが、ここぞという時は漢方薬の出番となります。漢方薬には、気剤といって精神を安定させたり元気づけたり、その人の中庸を保つ手助けをしてくれる貴重な高貴薬があります。習慣性、依存性もなく安全で子供から大人まで使えます。
いざという時には、心養生と合わせて気剤をうまく使い自分らしく元気に乗り切りましょう。

 

アフターコロナをうまく乗り切るために上手に漢方薬を取り入れることも必要かなと思います。

 

 

 漢方薬・養生・食養生(薬膳)は先人から受け継いだ叡智で、人にやさしい健康法です。
こころの漢方相談は漢方芍薬堂へお気軽のお申し付けください。

 

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貝原益軒の養生訓から

<心と体>
 心は身体の主人である。だから平静を保たなければならない。身体は下僕のようなものであるから、大いに労働させるべきである。心が平静であると、身体の主人である天君もまた豊かで、苦しみもなく楽しむことになる。身体を動かし労働すれば、飲食したものは停滞しないで、血気の循環はよくなって病気とは無縁の存在となる。

コロナストレスの漢方相談は漢方芍薬堂へ

漢方芍薬堂

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