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定義:実正方行列の固有ベクトルeigenvector 固有値eigenvalue固有空間eigenspace |
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[文献] |
・「正方行列Aの実固有値」は、 |
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定義 |
固有空間とは、 |
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※固有値・固有ベクトルの求め方→特性根との一致 |
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活用例 |
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定義:実正方行列の固有多項式・特性多項式characteristic polynomial・固有方程式・特性方程式characteristic equation・特性根characteristic root |
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[文献] |
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定義 |
n次正方行列Aの固有多項式・特性多項式characteristic polynomialとは、 |
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定義 |
n次正方行列Aの固有方程式・特性方程式characteristic equationとは、 |
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定義 |
n次正方行列Aの特性根characteristic rootとは、 |
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定理:実正方行列の固有値と特性根の一致 |
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[文献−線型代数] |
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n次正方行列Aの(実) 固有値は、 |
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定理:相異なる固有値に対する固有ベクトルは一次独立 |
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[文献] ・西村『経済数学早わかり』2章§5.3定理5.2(p.95):証明つき; ※一次変換の固有値・固有ベクトルについての同じ定理。 |
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設定 |
R:実数体(実数をすべて集めた集合) |
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定理 |
k個の実数λ1 ,λ2 ,…,λkはそれぞれ異なる値 |
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証明 |
松坂『解析入門4』18.1-B-命題5 (p.87):帰納法による証明。 |
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定理:固有空間の次元 |
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定義 |
※一次変換の固有空間の次元 |
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定理:対角行列の固有値・固有ベクトル、対角行列であるための必要十分条件―固有値・固有ベクトルの観点 |
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定理:相似な実正方行列の固有値の一致 |
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[文献] ※発展:対角行列の固有値固有ベクトルとあわせて考えると、 |
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証明 |
[命題P ⇒ (命題Q⇒命題R) ] |
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定義:実正方行列の対角化diagonalization対角化可能diagonalizable |
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[文献] |
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・「実n次正方行列Aは対角化可能」とは、 |
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[文献]
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証明 |
[命題T⇒命題S] |
→[トピック一覧:固有ベクトル固有値] [文献] |
(step 2) Aの固有値・固有ベクトルを、対角行列の固有値・固有ベクトルに還元 |
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定理:行列が対角化可能となるための条件−固有ベクトルの観点 |
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[文献] |
証明 |
[命題S⇒命題T] |
→[トピック一覧:固有ベクトル固有値] [文献] |
(step1―Pを定義) |
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証明 |
[命題T⇒命題S] |
[文献]
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・一般に、 n次正則行列を構成するn個の列はベクトルとして一次独立であるから、 |
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定理:行列が対角化可能となるための条件−固有値の観点 |
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[文献] |
証明 |
[命題S⇒命題T] |
→[トピック一覧:固有ベクトル固有値] [文献] |
(step1―Pを定義) |
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証明 |
[命題T⇒命題S] |
[文献]
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・したがって、 |
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定義 |
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定理:実対称行列の固有値・固有ベクトル |
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[文献] |
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実n次対称行列Aの固有値は、すべて実数。 |
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[文献] |
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実n次対称行列Aの異なる固有値に対応する固有ベクトルは、直交する。 |
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定理:n次実対称行列の固有ベクトルからなる「Rnの正規直交基底」の存在 | ||
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次の二つの命題は同値。 命題S「実n次正方行列Aは、実n次対称行列である。」 命題T「実n次正方行列Aの固有ベクトルから『n次元ユークリッド空間Rnの正規直交基底』をつくれる。」 実n次正方行列Aの固有ベクトルを列とする直交行列をつくれる。 |
[文献] ・永田『理系のための線形代数の基礎』定理5.2.7系5.2.8(p.141) |
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・固有空間への直和分解と次元(→一次変換の対角化)。各固有値の固有空間の基底を、全ての固有値についてあつめてくると、n個になるから、Rnの基底になる。 ・直交行列の性質より、 正方行列が直交行列であること⇔正方行列の各列がRnの正規直交基底であること。 ・直交系・正規直交系は一次独立 ・n個の一次独立な実n次元数ベクトルがそろえば、Rnの基底になる。 |
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→[トピック一覧:固有ベクトル固有値] →線形代数目次・総目次 |
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[文献] |
1. |
n個の相異なる実数λ1 ,λ2 ,…,λnが、《実n次対称行列Aの実固有値》であるならば、 |
[文献] |
2. |
実n次対称行列Aは、無条件に、対角化可能 次の二つの命題は同値。 命題1: 実n次正方行列Aは、実n次対称行列である。 命題2:実n次正方行列Aは、直交行列Pによって、対角化可能 すなわち、 「実n次正方行列Aに対して、 diag(λ1,λ2,…,λn)=P−1APを満たす直交行列Pが存在する。」 ※直交行列の性質より、P−1= tP だから、 「実n次正方行列Aに対して、 diag(λ1,λ2,…,λn)= tPAPを満たす直交行列Pが存在する」 といっても同じこと。 固有空間の視点。固有空間に直和分解される。 |
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3. |
diag(λ1,λ2,…,λn)=P−1APの両辺に、左からP,右からP-1をかけると、 |
[文献] |
定理:実対称行列と正値定符号行列・負値定符号行列 |
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[文献] |
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