数学についてのwebノート ~ 線形代数のビブリオグラフィー

佐武一郎    『線型代数学』   裳華房、  1974年。

日本における線形代数教科書の古典的名著となった一冊。 旧題『行列と行列式』。日本数学会出版賞受賞

【著者について】
1927年生。東大数学科で学ぶ。東大教授・シカゴ大学教授・カリフォルニア大学教授・東北大学教授・中央大学教授を歴任。2014年逝去。[詳細 ]

【メモ】

・数ベクトルからはじめて一般の線形空間へ。

・他のテキストに比べ、数ベクトルの説明が丁寧。



斎藤正彦    『線型代数入門』   東京大学出版会、  1966年。

佐武の著書の次に現れた線型代数教科書の「古典的名著」。 日本数学会出版賞受賞

【著者について】
1931年生、東大理学部数学科で学び、パリ大学で博士号取得。東京大学教授・放送大学教授・湘南国際女子短大学長を歴任。

【メモ】

・実ベクトル空間・複素ベクトル空間に限定。



永田雅宜ほか    『理系のための線型代数の基礎』   紀伊国屋書店、  1986年。

線型代数教科書の「名著」入りしつつある一冊。

【著者について】
代表著者の永田雅宜は京都大学教授(→動画)。

【メモ】

・いきなり線形空間一般からはじまる。抽象代数学の理論の流れのなかで線型代数を論ずるというスタンス。



川久保勝夫    『線形代数学』   日本評論社、  1999年。

【著者について】
東大で学び、大阪大学教授を務めた。1999年逝去。


藤原毅夫    『理工系の基礎数学2:線形代数』   岩波書店、  1996年。

工学者による線形代数教科書。

【著者について】
東大工学部教授を務めた(→動画)。


砂田利一    『現代数学への入門:行列と行列式』   岩波書店、  1995-6→2003年。

【著者について】
1948年生まれ。東工大数学科で学ぶ。東北大教授・明治大学教授をつとめる。[動画 ]


Gilbert Strang,    Intorduction to Linear Algebra   [3rd edition],   Wellesley Cambridge,  2003.

【著者について】
マサチューセッツ工科大学(MIT)教授(→著者ホームページ)。このテキストをつかったMITでの講義がネット動画でブレイク。(→講義動画


ギルバート・ストラング    『世界標準MIT教科書: ストラング線形代数イントロダクション』   近代科学社、  2019年。

Intorduction to Linear Algebraの邦訳版。

【著者について】
マサチューセッツ工科大学(MIT)教授(→著者ホームページ)。このテキストをつかったMITでの講義がネット動画でブレイク。(→講義動画


Kenneth Hoffman,  and Ray Alden Kunze,    Linear Algebra  [2nd edition],   Prentice Hall,  1971.

マサチューセッツ工科大学(MIT)教授が、 MITにおける1-2回生向け講義のためのテキストとして執筆。

【著者について】
訃報(MIT)


ホフマン・クンツェ    『線形代数学I,II』   培風館、  1976年。

マサチューセッツ工科大学(MIT)教授が、 MITにおける1-2回生向け講義のためのテキストとして執筆。

【著者について】
訃報(MIT)



志賀浩二    『線形代数30講』   朝倉書店、  1988年。

【著者について】
東京工業大学教授を務めた。日本数学会出版賞受賞


志賀浩二    『ベクトル解析30講』   朝倉書店、  1989年。

【著者について】
東京工業大学教授を務めた。日本数学会出版賞受賞


志賀浩二    『固有値問題30講』   朝倉書店、  1991年。

【著者について】
東京工業大学教授を務めた。日本数学会出版賞受賞


草場公邦    『線形代数ー増補版ー』  (森毅、斉藤正彦編『すうがくぶっくす』2巻)』   朝倉書店、  1999年。

【著者について】
1937年生まれ。 東大数学科卒。東海大学教授(当時)。


堀田良之    『加群十話』  (森毅、斉藤正彦編『すうがくぶっくす』3巻)   朝倉書店、  1988年。

【著者について】
1941年生まれ。東大数学科卒。岡山理科大学教授(当時)。


石村園子    『すぐわかる線形代数』   東京図書、  1994年。



柳井晴夫  ・竹内啓    『射影行列・一般逆行列・特異値分解』  (UP応用数学選書10)   東京大学出版会、  1983年。

【著者について】
柳井は大学入試センター教授などを務めた統計学者。竹内は東大教授などを務めた計量経済学者。


木村英紀    『線形代数:数理科学の基礎』   東京大学出版会、  2003年。

工学者による線形代数教科書。

【著者について】
著者は1941年生まれ。東大工学部卒・東大新領域創成科学研究科教授・工学博士。


David A. Harville,    Matrix algebra from a statistician's perspective ,   Springer,  1997.

【著者について】
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D.A.ハーヴィル    『統計のための行列代数』   シュプリンガー・ジャパン、  2007年。

David A. Harville,Matrix algebra from a statistician's perspective
の邦訳。



二階堂副包    『経済のための線型数学』   培風館、  1961年。

数理経済学者による線形代数のテキスト。

【著者について】
著者は1923年生まれ・東大数学科卒・阪大教授等をつとめた。


小林道正    『Mathematicaによる線形代数』   朝倉書店、  1996年。