ゾンダー

   ゾンダーメタルに寄生された知的生命体の総称とされている。EI−04のが逃亡した際、マモル少年が核が変形した機械人間を「ゾンダー」と呼んだことから命名されている。マモル少年、あるいは戒道少年の浄解によって本来の心と姿を取り戻すことが出来る。また素体が子どもであれば、自力でゾンダーからひとへと戻ることも可能である。
   ゾンダーは素体となった知的生命体の日常の不満やそれに伴う欲望を満たすため行動する。具体的には機械類などと融合することで、その機械の能力を吸収、爆発的に増幅することでその目的の達成を図る場合が多い。しかし素体となっている知的生命体の意識は深い休眠状態になるため、当初の目的を達成してもその不満、欲求を満たす事が出来ない。素体が「満足」することが出来ないため、結果的に「ゾンダー」はその不満、欲求を満たすための行動(その殆どが特定のものの破壊であるが)を繰り返すことになる。機界31原種、あるいはゾンダリアンにより指令を与えられればそれに従い行動するが、原種、ゾンダリアンともに作戦目的に見合った不満、欲求を抱えた人物を素体に選ぶことが多いため、そのようなケースはそう多くは見られない。
   更にゾンダーは成長するに従い、より多くの素粒子Z0を発散するようになり、最終的にはゾンダー胞子の苗床となる。このゾンダー胞子が散布され生物に付着することで、付着した生物を瞬時にゾンダー化することが可能である。そうして生まれたゾンダーもまた成長し、ゾンダー胞子を散布する。この繰り返しにより惑星全体が機械と生物の融合体となった状態が機界昇華だといわれている。ゾンダーは機界昇華の鍵ともなるべき重要な存在なのである。
   ゾンダーの行動原則は以上の通りであるが、これは機界31原種の総体意志マスタープログラムの厳重な管理の下にある。マスタープログラムはゾンダーの行動原則すべての制御を司り、それゆえゾンダーはマスタープログラム無しでは活動することが出来ず、ひいてはその「生存」すらも不可能となる。マスタープログラムに対してゾンダーは隷属といっても過言ではない関係にあり、ソルダート・J−019が自らの意志を持ちながらなお機界31原種に従属しているのはそのためである。
 なお、プレイステーション専用ゲームソフト『勇者王ガオガイガー  BLOCKADED NUMEBRS』のミニゲームにおいて最も低い評価を得た者にも、同名の称号が送られる。