−−−月刊くるすまバックナンバーはページ最後尾から!−−−

 

くるすま7月号



 まいど、えーすけです。

 う〜ん・・・、もう7月ですねぇ・・・。

 ・・・って、2017年の7月だよ! ついに更新期間2年に達してしまったか・・・。

 ホントはさくっとモーターサイクルショーの記事を更新するつもりだったんですが・・・私事ですが、昨年9月に転職しまして。住まいも大阪から関東に一人暮らし・・・ジェベルを置いたまま・・・。

 私生活がバタバタしていて新職場もすげー忙しくて、原稿の大半が出来ているのに放置してました・・・。仕事のほうも少し落ち着いてきたので今回やっと更新に至ったわけです・・・。

 ・・・関東に引っ越したので、今度からは東京モーターサイクルショーに行けるなぁと思ってたのだが・・・今年は行けなかった・・・。むむむ、これではイカン。なんとか環境を改善したい所存・・・。

 ・・・ということで、賞味期限切れの記事ですが、2016年大阪モーターサイクルショーのレポートをどうぞ・・・。

 

 

○2016/3/21大阪モーターサイクルショー2016

 

 ・・・またこの季節が来てしまったか・・・。

 

 ・・・いや、別に嫌じゃないんだけど、ここ数年、情報を取ってないのに現場に行ってしまう状況に陥っている・・・。ちゃんと予習しないとイカンと思いつつ、今回も何もしてなかった・・・。

 

最近バイク業界に興味なくなっちゃってー!!!(テヘペロ)

 

 嘘です嘘です・・・。興味はあるんですよ・・・でも、やっぱりなんか食指が動かなくなってきてると言うか・・・。あんまり自分から情報は取らなくなってきてるのは確かなんです・・・。

 とはいえ、今年も大阪モーターサイクルショーには行く! 何か面白いものがあるかもしれないじゃないか!!!

 ・・・と言うわけで、1週間ぐらい前にチケット情報だけは調べる・・・昨年はチケットで失敗しているので、そこだけは事前に調べておかねばならなかった。

 というのも、一昨年(2014年)までは公式HPに「画面を印刷して持っていけば200円引き」となるクーポンがあったのだ。前売り券もあって300円引きなのでそちらの方が値引率が高いのだが、もし行けなくなったときにまるまる損失になってしまうリスクがあるので嫌いなのだ。

 いつもはそのクーポンを使ってたのだが・・・昨年はそのクーポンが無かったのだ・・・。仕方なく当日券で入場した。

 話を戻して、公式HPを見てみるが・・・やはり今年もクーポンは無いか・・・。仕方がない、今年は前売り券を買うか。300円はデカいからね〜。

 ということで、今回コンビニのチケット販売機で前売り券を購入したのだが、私はこれを使うのは久しぶり過ぎて緊張した。かなり昔に1回だけ使った事があったが、イマイチ使い方がおぼつかなくて怖いんだよ・・・。


↑コンビにで購入したチケット

 まぁ、フツーに無事購入できたが・・・。いやー、もっと簡単に買えるようにはならないものかねぇ・・・例えば、スマホの画面に公式HPから前売り券購入用QRコード出しておいて、それをコンビニの券売機が読み取るとか・・・。

 

 当日。昨年のように13時ぐらいに会場に着きたいと思っていたが、ちょっと出発が遅れてしまった。電車で向かう。会場のインテックス大阪へ。

 

−−−−−−−−−

 

 14:00、会場に入る。


↑会場

 さて、いつものように左回りに見て行くか〜。

 ・・・ああ、最初に言っておきますが、この記事は私が興味を示したものしか取り上げないので、独断と偏見のかたまりとなってますのでご了承ください。

 

 ドゥカティのブース。


↑ドゥカティのブース

 お、去年と同様にドゥカティ:スクランブラーがあるなぁ(画像なし)。前と同じ感じだが、今年は何か少しアレンジが違うのか? まぁいいか〜。

 と、会場では気づかなかったが・・・、実は400ccのスクランブラーがリリースされているのだ・・・。それはネットのニュースで見た記憶があったのだが、現場ではすっかり忘れてたな・・・。

 ドゥカティの400ccかぁ〜、昔、ドゥカティ:モンスター400と言うのが日本市場専用で売られていたが、販売終了して久しい。ある意味では、その需要を満たすことになるんだろうが・・・日本ではちょうどいい排気量と言えるが、売れるのかなぁ〜。まぁ、今ではアジア市場がターゲットなのだろうが。

 ドカに憧れる人は多いとは思うが、果たしてこのカタチを求めるかなぁ。いや、今となっては400ccという排気量は日本では『大型』的な感覚になってるかもしれない。意外にアリなのかもしれない。あのクラシックスタイルであれば、スピードに対する要求は無いと思うのでパワー的にもマッチしているのではないか。

 さて、他になんか面白いものはあるかな〜? と歩いていると・・・なんかSFものの出てきそうな物体がいた・・・。


↑ドゥカティ:Xディアベル

 新しいのはどうもこのドゥカティ:Xディアベルという超大型マシン。エンジンも1262ccのハイパワー!!! この存在感はスゴイ。独自の世界観を持ってるね。でも重そうなんで興味無ェっス(ヒデェ。

 

 BMWのブース。


↑BMWのブース

 ・・・さて、まず初めにBMWのブースの角がどうなっているかを確かめに行かないとな・・・。


↑今年の角の角

 おおう、これまた今年もなんか変わってる感じはする。とはいえ通路幅は前回と同じような。でもなんか雰囲気が違うと感じるのは・・・ああ、いつもより前に出てるのか!! やるな、BMW!!!(←なんだそりゃ)。

 ・・・何をやってるんだって・・・? ・・・ただの定点観測です・・・。

 さてさて、今年は何を展示してるのかな〜?


↑BMW:C EVOLUTION

 『C EVOLUTION(C エボリューション)』という電気バイク。電動でもこんな大きいサイズのものを提案する時代になってきたのか。もしかして、日産:リーフのような使い方が出来るのか。

 んんー、電気ねぇ・・・全く食指が動かないんだよねぇ・・・。まぁ使えるシロモノだったらいいんだけど、やっぱり航続距離がどれぐらいあるのかとか、充電はどうするのかとか・・・。最近は電気自動車用に充電スタンドが作られつつあるので、それを使えるのか。んん、カタチだけ見せられてもピンとこないよね〜。

 ・・・と、思ってたら、実はこれ、海外では既に市場投入されているものだった・・・。なんで日本国内には投入されてないの? ・・・まぁ、それは私が前述したように充電インフラが整備されてなかったからなのだろう・・・。

 え? 今だったらOKなの? そんなに充電インフラは整備されてないと思うんだけど・・・私が知らないだけで、実はされてるのか・・・。

 


↑BMW:G310R

 ん〜? なんだこの、BMWにしては軽そうなマシンは・・・。見てみると「BMW:G310R」という車体とのこと。

 

 んん〜? 310cc? しかも単気筒エンジンか!!! 

 

 おおう、BMWも小排気量(いや、日本では中型なのだが)を出してきたか〜! これはアジア市場を狙ってのことか。これはビックリ。

 最近の日本車的な感じのヘッドライトを装備した親しみが持てるマスク。前後バランスが取れたシルエット。フロント倒立サスにリヤタイヤが150になってて日本人にはたまらない装備になってるなぁ〜。


↑BMW:G310R

 う〜ん、とはいえ『BMWらしくない』というべきなのか・・・いや、カッコいいんだけどね。さらにダウングレードして250ccをリリースすると面白いと思うんだ・・・この軽そうなスタイルなら250ccでも大丈夫でしょう。いや、そんな日本国内の事情にBMWが付き合う必要はないとは思ってるんだよ。・・・思ってるけど、あったら面白いよなぁ〜。

 とかなんとか思いつつ後にしたのだが・・・。ところがだ・・・後で調べてみたら、これがスゲーことになってたのだが・・・。

 いや、エンジンがおかしい。エンジンが『後方排気』で『ドライサンプ式』って。

 誰が何を言おうと

 

 

変態エンジンじゃねーか!!!

 

 

 いや〜、後方排気とかドライサンプなんて言葉、共に久々に見たよ・・・。

 甘いマスクの下に変態ハートを隠した欧州スピリットがアジア市場を駆け回るというのか。こりゃ楽しみだなぁ〜!

 

 ヤマハのブース。


↑ヤマハのブース

 さて、今回の注目しているヤツを見に行くか・・・。


↑ヤマハ:MT-25

 それが、ヤマハ:MT-25。前回出たばかりの人気のヤマハ:YZF-25Rのネイキッド版である。やっぱり出してくるよね〜。

 これは面白いマシンになるかと思ってたのだが・・・期待したのだが・・・うーん・・・なんか違うんだよなぁ・・・。ネイキッドにすることでライトウェイト感を出すことがメリットなのだが、画像では分かりにくいかもしれないが、なんだかすごく重そうなんだよ・・・。

 2気筒エンジンだし、MTシリーズの名を受け継いでいるだけあって、ボリューム感はあって良い、という考えもアリだとは思うが・・・私はやっぱりライトウェイト感が欲しかったんだよ〜。

 そりゃあ、もちろん既に存在する車体をネイキッドにするわけだから、スタイルの限界もあるし、共通パーツは多いほどメリットが出る。それは分かるんだが・・・そこをなんとかできんかったのかね・・・。

 ステージというか一段高くなった場所にコンセプトモデルと思われるものが鎮座していた。


↑ヤマハ:XSR900

 んあ? XSR900だと? 『SR』に『X』を付けているのか? ははぁ〜ん、ドゥカティ:スクランブラーとかのクラシックスポーツの二番煎じを狙ったのか〜。

 以前もヤマハはモーターサイクルショーに『XTW250』というコンセプトモデルを展示していた。『TW』に試作機を表す『X』をつけていたのだ。つまりこれも同じことだろう・・・見た目はレトロに、中身は最新式のスポーツバイクというわけだな。確かにSRにそのカラーは昔からあったのかもしれないが、なんか『流行に乗ってみたコンセプト』のように見えるよ・・・。

 

 ・・・と思ってたら、私の勘違いだった・・・。 

 

 

 ・・・『ヤマハ:XS-1』というバイクが昔あったんだって・・・。それの復刻で『R』を付けて『XSR』なのだ・・・すいませんでした・・・。

 ・・・しかも、既に市販化されていた・・・。なんだとう!? なぜそんな開発が早いんだ!!! ・・・どうやらMT-09のボディをそのまま使っている模様。ああ〜、そういうことね〜。


↑ヤマハ:トリシティ

 おおう、ヤマハ:トリシティが飾ってある・・・飾ってあるけど、別に何も変わってないなぁ・・・。この車体のような、「前2輪の三輪バイク」に期待しているのだが、今回も特に動きはないのかなぁ、と画像だけ撮ってスルーしたのだが・・・。

 ・・・後で調べてみたら・・・実はこれ、155cc版だったのだ。おおー、ついに動きがあったのか!!! とはいえ、おそらく排気量のみの変更であって、車体はほとんど変更はないものと思われる。

 長年私が注目している「前2輪の三輪バイク」は、このところ動きが無くて寂しい限り。トリシティは突破口として期待しているのだが、後が続いていない。なんだろう・・・やっぱりカッコ悪いのかな〜。ライダー達が求めているカタチじゃないのか。そこを何とか打破していって欲しいものである。

 

 カワサキのブース。


↑カワサキのブース

 さて、もう一つ私が注目しているアレ・・・!!!


↑カワサキ:Z250SL

 

 カワサキ:Z250SLだー!!! 

 

 ついに国内販売が開始されたか! いや〜、ホント、嬉しい限りである。海外向けでのみの販売で悔しい思いをしていたのだが、このたび、正式に国内リリースされた。

 んん〜! カッコいいなぁ! このライトウェイト感がたまらんなぁ〜!!!

 


↑カワサキ:Z250SLメーター周り

 またがってみる。んん〜、走ってみなければなんともいえないが、なんかハンドリングは軽そうな感じ。液晶メーターのユニットはninja250SLと同じもののようだ。

 価格は税込み44万円(千円単位は切り上げ)・・・う〜む、安い!!! 

 ・・・いえ、買いませんけどね・・・。まぁ、今バイクを買わなければならないとなったら、間違いなくコレ。・・・とはいえ、ちょっと熱は冷めてきてるけどね〜。


↑カワサキ:Z125

 この隣に、これも今回の初お目見えのカワサキ:Z125もいた。私はこれも期待してたのだが・・・なんかカッコよくないんだよ・・・。なんだろ、軽そうじゃない感じがするのか・・・? 以前の同カテゴリー車、カワサキ:KSRシリーズに比べるとボリュームが増えて見える。

 んんー、まぁ、実は私はこのコンパクト感をコンセプトとしたカテゴリーには、しっくりきていない部分があって、どうあるべきなのかは答えを持っていない。なので、それで否定しても説得力は無いのだが・・・それでも何かしっくりくるものが欲しいのだよ・・・。

 

 この2輌の前でしばらく画像を撮っていたのだが、突然、おねーさんに呼び止められた。

おねーさん「アンケートいいですか?」

 振り向くと、タブレット端末を持ったおねーさんがそこにいた。そして隣に、よくわからないが何だか落ち着きの無い感じのスーツ姿の男性も。

男性「アンケートに答えて頂いたら粗品を進呈します!」

 と言って何かをチラッと見せたが、すぐにポケットにしまいこんだ。

 え? 何コレ? アンケート? ここカワサキのブースなんだけど・・・。国内メーカーのブースでアンケートなんて普通はやらないのだが・・・。

 いや、私はこういうイベント事を活用してリサーチしたりアンケート取ったりすることには賛成だ。国内メーカーがあまりそういうことをしないのは、ショー的なイベントでがっつく感じを見せたくない、と言うか、『こういうイベントでは一方通行の発信でいい』という企画マンの悪い思考があると推測する。アンケートを取る気になったのなら協力したいのだが・・・。

 ・・・でも、なんかひっかかる。

私「え、ホントにカワサキさんがやってるアンケートなんですか?」

 男性が名札を見せてくれたが、私はそれが正式なものかどうかも分からないし、そんなしっかりした作りでもなかったし、判断の助けになっていない。

 渋々、といった感じで、結局私はタブレット端末を受け取った。まぁ、腑に落ちないがやるか・・・。タブレット端末だからボタンをポチポチ押していくだけで済むだろう・・・。ところが、初めからつまずくことになる。

 

  ・・・え? 名前・住所も入力するの?
 個人情報とかそういう問題ではなく、打ち込む手間!!!
 

 

 ・・・んんー、まぁタブレット端末なら両手でソフトキーボード打てるから問題無いか・・・と、思い直したのだが・・・。

 

  あれ? なんか、両手が使えない状況になってる? 

 

 左手は荷物持った上でタブレットを保持してるので使えない。荷物が無かったとしても、タブレットを左手で持ったらやっぱり左手は使えないやん。

 

  ん? 右手だけでキーボードで打つの? 

 

 俺、なんか使い方間違ってるか? いやいや、そんなことはない!!! まさかフリック!? フリックは俺使えんのよ〜。

 ・・・仕方なく、右手だけでポチポチ打ち始めたが・・・、当然遅い。これはやばい・・・。

 すると、打ち込んでいた画面が突然小さくなった。は? iPADでホームボタンダブルクリックしたようにウィンドウが小さくなっていた。小さくなった画面を押してみるが戻らない。何で? ふと気づくと、左手親指が画面に触っていた。これがマズかったのか??? よく分からないが左手親指を離したのが効いたのか、画面は戻ったが、私はもう付き合いきれなくなっていた。

 

私「めんどくさいんでやめてもいいですか」 

 

 

 お二人は、「大丈夫です!」と言ってタブレット端末を回収して、そそくさと引き上げていった・・・。

 ・・・なんか・・・私が悪者のようで非常に不愉快な気分だった。

 

 −−−−−−−−−

 

 アンケートをタブレット端末に入力させようとした理由は分かる。手書きのアンケートというものは、データ分析の為にも後で人の手で電子情報に入力する必要があるのだが、それには当然手間がかかる。それはつまりコストということだ。だったら最初からお客さんに打ち込んで貰えばいい、と考えるのは自然なことではある。それは全然いい。

 しかしだ。入力してもらう状況を想定しなかったのか? テストしなかったのか? せめて両手が使えるようにスタンドに立てて打ち込ませるとか、そういった配慮が必要だったんじゃないか。

 または、氏名は仕方ないとしても、住所は郵便番号を入力したら自動入力してくれるようにすれば、負担は減るのではないか?

 なんとなくだが・・・声をかけられた時から感じていた違和感は、私がやる前から私と同じような状態に陥っていたのだが、会社的には止められないから大丈夫そうな人を選んで恐る恐る声をかける、ということをしていたからではないか? ・・・いやいや、根本的に改善してからにしてくれ・・・。

 

 −−−−−−−−−

 

 モヤモヤしながらまだカワサキのブースでいろいろ見ていたら、また声をかけられた。まさかまたアンケートじゃないだろうな!? と振り向いたら、やっぱりアンケートだった・・・。ところが、今度は紙のアンケートだった。えっ!? 紙!!! 紙もあるの!? 

 ・・・さっき断ったから同じように断ろうかとも思ったのだが・・・、とある設問があるかどうかをアンケート用紙に目を走らせる・・・。

 

『今注目しているバイクは何ですか?』

 

 あった! 手書きならすぐ書ける! よし書こう。

 もちろん、前述の項目は『Z250SL』と書いておいた。

 

 トライアンフのブース。


↑トライアンフのブース

 ・・・以上。(ひでぇ

 

 ホンダのブース。


↑ホンダのブース

 ホンダねぇ・・・最近のホンダはよく分からんことになっているから、あんまり期待が沸かないのよね・・・。


↑ホンダ:CBR400R

 おお、ホンダ:CBR400Rがマイナーチェンジされて顔が変わったのか。LEDヘッドライトを採用しているとのことだが・・・これがLEDだからこそ形作れるという、ホンダの答えなのか・・・。

 しかし、この顔の作りは・・・今の1つ前のカワサキ:ninja400のバロム1顔の感じに似てる感じが・・・いや、これはアリだな。とはいえ・・・ホンダはデザインの統一性を意識している割にはブレてる感じがして、どーにも納得いかんな〜。

 ・・・そういえば新型250ccレーサータイプの『CBR250RR』はやっぱり無いなぁ。昨年の東京モーターショーで、コンセプト車が展示されてたらしいのだが。ちなみにモーターショーね。モーターショーは注目度は高いのでコンセプト車がよく出てくるのだが、CBR250RRは期待を持たせておいてコンセプト止まりというパターンじゃねー? はははー!

 

 ・・・とか思ってたら、ホントに出しやがった・・・。2016年7月にアジア市場向けにリリース、国内販売も2017年5月に開始したようである・・・。しかも、最高出力37psというホンダが本気出したらここまで出来るんだぞと言うスペック・・・。

 やりやがったなホンダ・・・250は装備やデザインを格下にしないと、それ以上の車体に価値が出ないので「それなり」バリューを課せられるのが宿命だったが・・・これは本気で世界を取りに行ったな。しかしその代償がお値段75万円(税込み)・・・。強気だねぇ〜、それだけの価値があるということか。果たしてこれが売れるのかどうか・・・今後の展開が楽しみである。

 

 スズキのブース。


↑スズキのブース

 最近のスズキも期待感が無いんだよなぁ〜。何か面白いものはあるかな〜?


↑スズキ:SV650

 おおう、SVだ・・・。私はコイツのエンジンが好きなのだが・・・なんか車体にしたときにしっくりくるカタチにはなってないんだよね〜。このSVは新型なのか??? ・・・でもやっぱりなんか違うんだよなぁ〜。

 ・・・さっき、このエンジンは車体に恵まれていない、という話をしたが・・・実はあるにはあるんだよ・・・。こいつのエンジンを積んだ、欧州のカジバ:ラプトール650だ・・・。今でも好きなのだが、まぁ・・・高いので手が出ないけどね〜。

 隣(だったかな?)にSVのカスタム車があるみたいだ。もしかしてカッコいいカタチを示してくれるのか! どれどれ〜。


↑スズキ:SV650カスタム

 ・・・い、いや、これはなんか違うと思うのだが・・・。

 

 ところでホンダと同じくスズキも、新型250ccレーサータイプの『GSX250R』の噂があるのだが・・・これはまだスズキが発表すらしてないものだ。当然、アジア市場向け250ccクラスのマシンの開発はしているだろうが、果たしてリリースまで持ってくるかどうか・・・まぁ、でも、期待はしたいよね。

 ・・・と思ってたら、やっぱり出してきた・・・もう既に2017年4月に発売が開始されているとのこと。気になる出力は・・・24ps・・・おおう、出力競争には降りた形になってしまったか・・・。とはいえ出力だけが全てではない・・・GSR250みたいに意外と売れたりするかもしれないので今後の動向を見守りたい。

 

 ハーレーのブース。


↑ハーレーのブース

 ・・・以上。(ヒデェ

 

 KTMのブース。


↑KTMのブース

 KTMなぁ〜、最近までは390DUKEがお気に入りだったのだが・・・。その390DUKEを超える、私にどストライクなカワサキ:Z250SLを知ってしまったので、ちょっと熱が冷めてる・・・。いや〜、でも、かっちょいいトラスフレームとかスパルタンなシルエットとか、さすがヨーロピアン! と言えるものづくりは好きなんだけどね。


↑KTM:1290SUPER DUKE GT

 新しく出たモデルで気になったのはKTM:1290SUPER DUKE GT。1290DUKEのツアラーモデルになるのかな? 攻撃的なボディにパニアケースが付いているのは、似合わないかと思いきやバッチリキマってるのがたまらないねぇ。ライト周りが大きく変わっているようでウインドシールドもついているが、これぐらいのボリュームがちょうどいいように思う。

 

 車体メーカーは見終わったようなので、部品関連のブースを見て回るか。

 


↑SHAD(シャッド)のブース

 ぬ? SHAD(シャッド)!? SHADがブース出してるとは!!

 ここはトップケースのメーカーなのだが、最近まで日本では知名度は低かった。つーか、流通してなかったよね。代理店が無かったのか何なのか、そのあたりの事情はよく知らない。最近はネット通販にもよく出ているし、用品店に置いてある場合もある。まさかブース出してくるまでになるとは。


↑SHAD:SH36サイドケース

 おおっ!! パニアケース(商品名はサイドケース)があるぞ!! これいいなぁ〜!! 36Lも入るの? 見た目はスリムに見えなくも無いが、フルフェイスヘルメットが入っちゃうぐらいだから意外とボリュームあるのかも。大型バイクならちょうどいいのかもね。

 しかもこれのいいところは、車体側のマウントがあまり目立たないようになっている点である。文章で説明しても分かりにくいのだが、よくあるトップケースと同様に3点で固定するのだが、2点が上部側で残る1点、下側の固定が最大限車体前方に配置されてある。そうすることでパニアケースが無い状態でも、車体側のマウントが目立ちにくいようになっているのである。

 ・・・実は私はジェベルにトップケースを付けただけでは留まらず、パニアケースまで付けようと企んでいるのだが・・・でもパニアのマウントが結構存在感があってためらっているのだ・・・。これならいい感じになるんじゃねー?

 でもジェベルにこれをつけるのはちょっとボリュームあり過ぎる気が・・・。つーか、私はいったい何を目指しているのか・・・。


↑SHADでもらったバッグ

 ブースにいたおねーちゃんにパンフレットをもらいに行ったら・・・なんかバッグをもらった! しかもかなり大き目で、紐は肩掛け出来る長さがある。いや〜、これは助かる!!!

 昨年は帰り際の駅のエスカレーターで、カタログを詰め込んでいたカワサキの袋の取っ手が破けてカタログをぶちまける災難に見舞われた。しかもエスカレーターを降りかけのところで。

 エスカレーターが巻き込んで緊急停止とかなったら俺死ぬ!!! と必死になってかき集めたが間に合わず、ギリギリのところで「よいしょ!!」と言って、全部すくい上げてエスカレーター外に放り投げて事なきを得た。

 一部始終を見ていたおばさんの視線が痛かった・・・。

 まぁ話を戻して、モーターサイクルショーでは集めた大量のパンフレットをどう持ち歩くかが問題となる。国内メーカーでもらえるビニール製の袋ではすぐに限界をむかえる。つーか、最近スズキは袋無し陣営に寝返っている。

 そこに、SHADはこれだけ容量があり丈夫なバッグを提供してくれる心意気!!! いや〜、ファンになっちゃいそ〜。・・・でも、ジェベルにはトップケース付けちゃったからね・・・次、何か機会があれば買わせて頂きます・・・。

 

 他にもいろいろあったが、他は食いつくものが無かったな。では1号館に行きますか〜。

 ・・・あれっ? 今年はヴィクトリー・インディアンのブースが無かったな・・・。あとで調べてみると、確かに大阪には無かったのだが・・・東京のモーターサイクルショーには出展していた・・・。ああ〜、大阪はハブられたのね〜。

 まぁ、東京にだけ出展してりゃ宣伝効果は十分だからね・・・大阪は費用対効果を重視して、販売につながるとかのメリットが無けりゃ出展しない、って選択になるわな。そりゃあ、まぁ・・・何と言っても、お値段が高いからね〜。

 そういや・・・SYMも無かったな。これも同じく東京のみ・・・って実は去年も大阪も出てなかった・・・気づいてなかった・・・。昔からずーっと出展していたのに・・・うう〜ん、大阪は見捨てられる運命にあるんだね。

 

 さて、1号館に来た。毎回、1号館はフルに使っていないのだが、昨年に続き今回も敷地を結構使ってる感じ。

 やって参りました。自衛隊ブース。


↑自衛隊ブース

 いつものように自衛隊と警務隊の車両が置いてある。んん〜、まぁいつもの展示かな〜。


↑さ、サンダーバードとコラボ・・・

 ・・・と思っていたら、壁に貼ってあるポスターが・・・サンダーバード・・・。・・・アレか、警察とか行政がコラボしてるポスターの自衛隊版なんやね。

 んー、実は私は自衛隊が国際救助隊になるべきだと思っているんだよ・・・。他国の救助要請があれば国家間を跨いで助けに行くって組織。最新装備で『駆けつけ救難』! まさにサンダーバードなのだ。

 だからといって武装は放棄するわけではない・・・武力は維持し、救難任務を妨げる存在は実力で排除し、部隊や救難者の生命を守る。サンダーバード1号だって、なんか武装持ってたでしょ?

 PKOとは違う国際貢献の一つだと思うし、存在感は国際社会にアピールできるだろう。・・・まぁ、国家間の取り決めや事故があったときの保障など、そんな単純な話ではないのは分かっている。でも、表向き軍隊ではない特殊性を持つ自衛隊が、本来軍隊が持つ「災害救助」という任務を増強・拡大することは意義があると思う。それが他国から信頼されるまでに高められたなら、日本と言う国が信頼されることに繋がるのではないか・・・。

 


↑まもる君

 あ、まもる君だ。一応ゆるキャラなんだろうが・・・なんかゆるさがにじみ出ないのはなぜなんだろう・・・。

 なんとなくだが・・・画像を撮っておこうと横からカメラを向けた・・・。

 

 

すると!!!

 

 

 その巨体が鋭い動きで右旋回して私を正面に捉えた!!! その動きに一瞬私はひるんだ・・・!!!

 

 すかさず親指を立てるまもる君・・・私は撃ち殺された感覚に陥った・・・。

 ・・・気を取り直して、その勇姿を画像に納めた・・・。一礼してそそくさと去った・・・。

 なんだろ・・・中の人は屈強な自衛隊員だったのかな・・・。そして、実はアレ、横も見えてるだろ・・・視線が外れていると思わせて油断させるとは・・・さすがだな・・・。(←?)

 

 1号館の他のエリアも回ってみたが・・・特に面白いものは無かったね〜。物販のエリアが増えていっている感じがするが・・・でもなんか安くなってる感じはしない。アウトレット感というか、お値打ち商品が無いと購買欲は刺激できないよ。せっかくのイベントなんだから、お客さんに楽しんでもらって、そしてお金を落としていってもらわないともったいない。大阪近郊のバイク乗りとその家族が大挙して集まってくるんだぞ。

 フリマ的に中古販売とかは出来ないのかなぁ・・・ちょっとそれはいろいろ問題がありそうだし難しいかもしれん。まぁ、バイクで来た人にパーツを持って帰ってもらうのは難しいかも知れんが。

 

 16:00、会場を出る。やっぱり2時間だな。

 

 さてさて、定点観測と言うほどではないが、ATCに向かった。

 途中、元WTCも通ったが・・・商業区画は瀕死の状態だった・・・。大阪市咲洲庁舎となってからというもの、寂れが激しい・・・。お弁当屋さんと定食屋さん、歯医者だったか、何らかの医院が確認出来たがそれくらいしかなかった。

 隣接するATCに向かう。ここは10年くらい前は瀕死だった。特にITM棟という建屋があるのだが、瀕死どころかゾンビ状態だった。フロアに1店舗しか営業してないと思われるときもあったのだ。

 ところがどっこい、今は別府行きのフェリー乗り場が移設されたりしている。


↑別府行きさんふらわ

 多くのフェリー航路は厳しい経営を迫られているが、この別府航路は人気のようだ。私も1度だけ利用したことがある。ああ〜、また別府行きたいなぁ〜。

 ITM棟の各階を見て回ると、半分ぐらいはテナントが入っているような感じか・・・以前に比べれば増えている。・・・と思ったら大きな空き店舗が目に入った・・・これは免税店!?


↑免税店跡

 免税店の残骸があるという事は、一時期は外国人観光客が押し寄せていたが今は減ってしまったのか。あー、もしかして、さんふらわに外国人観光客を乗せるツアーがあってそれを目当てにしていたのか・・・。でもその流れはなくなったのか・・・? 近年大阪は「エキスポシティ」という、外国人観光客をも囲い込む大型複合施設が開業したりしているので、需要が減った可能性もある・・・。それが原因の一端と考えるのは邪推か。

 ITM棟のロビーにたどり着いた。


↑ITM棟のロビー

 あら〜、結構お客さんいるじゃないの。とはいえまだまだ低空飛行だが、人が増えている感じはする・・・。

 

 ところでなぜ私がこんな定点観測をしているかと言えば・・・私は街が寂れていくのを見ると悲しいのである。別に何のゆかりも無くても。特に港湾地区のような新たに開発された地域が寂れるのは悔しい。時代に合わなくなってしまったとか、行政のアホな計画だったとか原因はいろいろあるだろうが、それはニーズに合わせて発展していかなければならない。そうでなければ、ここに引っ越してきた住人や店舗を構えた企業が離れていってしまう。それでは誰も幸せにならない。

 近年は外国人観光客の影響もあって一時的な活気が沸いた面もあるが、それもいつかは終わるものだと考えたほうがいい。恒久的な施策を行い、何とか活路を見出して街が元気になっていってほしいものである。

 

 

(終わり)

 

 


くるすま7月号



 まいど、えーすけです。

 う〜ん・・・、今回はもう少し早く更新するはずだったのが・・・安定の遅さですいません・・・。

 今回の更新は、今年の大阪モーターサイクルショー2015のネタです・・・。いやー、やっぱりこのイベントをちゃんと書こうとしたら、ボリュームがある・・・。今後はネタを削ってももう少しスリムにしたほうがいいかも・・・。

 

 ところで速報ですが、ジェベルにハコを付けました・・・。


↑ハコ付き


↑ハコ付き

 K-MAXの50Lを付けました・・・。購入から2ヶ月でのベース取り付け完了!!! これは私にとっては、かなり早い結果です。今まで私は、取り付けに加工が必要なものは、部品を買ってから3年ぐらい寝かしてからやっと取り付けることが多かったのに・・・。

 今回は買う前から取り付け構造を検討していたので、買ってからの動きが早い早い。平日も加工に費やしたのでなおさら早かったです・・・。

 これは次の更新時に、記事にする予定です・・・。え〜、年内には更新したいなぁ・・・(汗)。

 

 

○3/22大阪モーターサイクルショー2015

 

 ・・・え〜っと・・・。

 

さぁ〜て! 今年もこの季節がやってきたなぁ!(汗

 

 ・・・いや・・・前回の更新が、11ヶ月遅れの昨年の大阪モーターサイクルショー2014の記事だったのだが・・・。それをアップして1週間しか経ってない状態で今年のイベントに参加するのだ・・・。まぁ、ちょうど予習をしたような状態になっていると考えればいいか・・・。まぁ、記事に取り上げていない事柄については情報は不十分だが。

 ところで・・・最近のところ大阪モーターサイクルショーは皆勤賞だし、今年も行く予定なので、

 

事前に前売り券を買ってもいいよな、と思いつつ、いつも買ってない・・・。

 

 入場料が300円引きになるのだが、私は前売りとかはあまり好きではないのだ・・・。もし急用で行けなくなったら無駄金を払うことになるリスクがあるじゃん・・・。それに・・・買いに行くのがめんどくさいのよ・・・。

 今回も結局、めんどくさくて買わなかった・・・。まぁ、いつものように公式HPにあるクーポンを印刷して出せば200円引きになるからなぁ〜。100円の差があるが、リスクが無いことはいいことだ。

 

 当日・・・今回も13時に会場に到着するように準備をする。

 ああ、そうだ、前述の公式HPを印刷して持って行くだけで200円引きになるクーポンを印刷しよう。

 えーっと・・・確かいつも「チケット情報」というページに割引クーポンがあったよな・・・。おおう、今回は入場料がいつもより100円upの1,600円になってやがる!!! 円安ファッキュー!!! いやいや、今はそれどころではない・・・クーポンクーポン〜どこだどこだ〜。

 

・・・えっ・・・どこ・・・???

 

 

・・・・・・。

 

 

あれっ?割引クーポンが見つからない・・・???

 

 おおお??? ・・・どこにも無い。 いつもならチケット情報のページにあるはずなのに・・・。

 えーっと・・・これってもしかして・・・

 

 

割引クーポンが無くなってる!?

 

 

 JAF会員なら同じ200円引きになる特典は以前のようにあるのに・・・!!! 私はJAF会員ではないのでこれは使えない・・・。

 んあ〜、事前に調べときゃよかった〜!!! それ判ってたらめんどくさくても前売り券買ったのに〜!!!

 まぁ・・・後の祭りだね。

 

 イベント行く前から意気消沈した私を乗せて電車は走る。コスモスクエア駅でニュートラムに乗り換えるのだが、なんか人が多い!? そういや、なんかイベントが重なってたような気がする。地下鉄からニュートラムでは輸送能力が劣るので満員になってしまう・・・。コスモスクエア駅で降りて会場となるインテックス大阪まで歩くことにした。そんなに遠くないからね・・・。

 予定通り13時ぐらいに、会場となるインテックス大阪に到着。

 

−−−−−−−−−

 

 チケットを買って2号館に侵入。おおー、いつもの雰囲気だね〜。


↑会場

 いつものように、車両展示があるブース外周を左回りに見て行くことにする。

 すると最初に出くわした車両展示はcan-amのブースだった。おおう・・・いきなりcan-amとは。


↑can-am:SPYDER

 う〜ん、やっぱりSPYDERだね。バンクしない前2輪の三輪だ。いい加減新型出さないのか・・・???

 と、思ったら・・・


↑can-am:SPYDER F3

 

 

な、なんだこいつ!!!

 

 


↑can-am:SPYDER F3

 

 

これはカッコいい!!!

 

 

 SPYDER F3だと!? これ、SPYDERなのか!? ・・・前から見ると確かに面影が残っている・・・。ああううおお〜!!! これはいいな〜!!! よりスポーティになってる!!! 地を這う感じが出てるね〜。

 今までのもの(SPYDER RTというらしい)に比べトランク関係がオミットされた感じではあるが、フレームは共通なのだろうか・・・。しかし、これは明らかに軽量化されているはずだ!!!

 SPYDERはバンクしない前2輪の三輪だ。バンクしない三輪は、二輪やバンクしない三輪よりは運動性能は劣る。

 しかし、このSPYDERは四輪並みのフロントトレッド(前輪の輪距(左右のホイールの距離))があるので、ラフにコーナーを攻めても強烈なロール(車体の左右の傾き)に耐えうる(操縦者が飛んでいく可能性はあるが)。タイヤも十分太いのでブレーキング性能も期待できる(操縦者が飛んでいく可能性はあるが)。

 当然、四輪に比べれば車体重量は格段に軽いので、アグレッシブな走りを提供してくれるだろう・・・。

 ・・・ところで・・・。

 どういうわけか、会場内で外人さんをちょくちょく見かけるのだが・・・。円安のおかげで大阪には結構外人さんが観光に来ている。しかし、だ・・・まさか観光でモーターサイクルショーは見に来ないだろう・・・。いや、来るのか・・・???

 それは別にかまわないのだが・・・ただ、この目の前のSPYDERに白人の外人さんの親子が座って楽しんでいる。『お乗りにならないでください』と書かれてあるにもかかわらず。

 こういうとき、日本人は注意できないものだ。しかし、can-amはカナダのメーカーなので誰かスタッフが注意するかと思ってたのだが・・・誰も動こうとはしない。まぁ、いいけどさ・・・。

 ・・・これは今後深刻化する問題かもしれない。今後は注意文を多言語化する必要性が出てきたね・・・。


↑can-amのブース

 ・・・ああ・・・こっちがブースの正面だったのね・・・。ちゃんとメインにSPYDER F3が据えられていたのに裏から入ったもんだから・・・。

 

 ドゥカティのブース。


↑ドゥカティのブース

 今年は何を展示してるのかな〜?


↑ドゥカティ:スクランブラー クラシック

 ・・・えっ??? 何これ・・・スクランブラー? そんなん前からあったっけ? 見た目はストリート系だが、803cc空冷120°Lツインエンジン、倒立サス、リヤサス周りも最新のものだ・・・。これは羊の皮を被った狼だぞ・・・。

 このスクランブラー、4タイプあるようで、コイツはその「クラシック」というタイプのようだ。

 なにやら最近は『スポーツクラシック』というカテゴリーがあるようなので、これもその一環なのかもしれない。私はクラシック系は好みではないのだが、ライトウェイトな感じは好感が持てる。

 ああっ!!! コイツのライトウェイトな感じと、ドゥカティ:ムルティストラーダのハイテク感を足して2で割ったようなヤツ、出してくれないかな〜!!!

 

 BMWのブース。


↑BMWのブース

 いつものように左手前の角地を占拠しているな・・・。まず初めに・・・確認することがある・・・。それは角だ・・・。


↑今年の角の角

 ここはBMWブースの奥の角・・・会場の左手前角に位置する場所だ・・・。んん〜?? 昨年よりさらに空調設備の隠れ量が増してる???

 ・・・何の話かって・・・??? いや、この3年・・・なぜか私はこの場所に取り憑かれているのだよ・・・。まぁ、まずは昨年・一昨年の画像を見ていただこう。


↑昨年のBMWのブース


↑一昨年のBMWのブース

 

 

3年でかなり迫ってきている・・・。

 

 

 この調子では、あと5年ぐらいで壁ドンする勢いだが・・・さすがにもう動かないだろうな・・・。

 ・・・私は何を定点観測しているのだろうか・・・。どうでもいい話でした。

 

 展示スペースに、BMW:K1600GTL Exclusiveというツアラーを発見。


↑BMW:K1600GTL Exclusive

 んん〜、これは初めて見るねぇ。直列6気筒1,600ccエンジンを搭載したバケモノだが、ラグジュアリー感・ボリューム感はありつつ軽快に走りそうなスタイル。これはすばらしい。

 ふと目を横にやると、上記車両のスタンダードモデルであるBMW:K1600GTを発見。


↑BMW:K1600GT

 コイツはトップケースは無いが、どうやらパニアケースは標準装備のようだな。


↑BMW:K1600GT

 おお〜!!! コイツのパニアケースはボディに一体化されたデザインになっている!!! これだよ〜、私が求めているのは〜。

 ・・・ところで、これ・・・パニアケースのトップにハンドルが付いてるから、取り外せるはずだが・・・。後でメーカーHPとかで調べてみたが、外した場合にどうなるかが書かれてなかった・・・。まさか・・・外したら走ってはいけないと言うことは無いよね!? そんな馬鹿なことはさすがに無いとは思うのだが・・・、ただ単に装着した状態でデザインされてるので外して走ることはおススメしない、というだけだとは思うのだが・・・。


↑BMW:カスタム『Highway Fighter』

 なにやら『Highway Fighter』というカスタム車両のようだが・・・。おおう、これはBMWらしからぬスタイル・・・。もしかして・・・最近、日本での売り方に悩んでる・・・???

 でも、これはカッコいいなぁ〜。ヌルッとしていて独特の世界観を感じる。

 ・・・しかし・・・こいつのベース車両は何だ・・・??? やたらめったら改造しているようなので、こうなったらエンジンしか手がかりがない・・・。ボクサーツインということはBMW:R1200なのか・・・??? 結局その場では分からなかった。

 ・・・後で調べて分かったのだが・・・あの時、私に分かるわけがなかったのだ・・・。

 このベース車両は『BMW:RnineT』という名称で、私は「RnineT」を知らなかった上、「RnineT」という文字の並びを見たとしても(たぶん見たとは思う)車両名称であるとは導けなかったはずだ・・・。

 

 カワサキのブース。


↑カワサキのブース

 おおおっ!!! 国内販売が開始された、カワサキ:ninja250SLがあるなぁ〜!!!


↑カワサキ:ninja250SL

 おお〜!!! これはカッコいい!!! 画像では証明の具合なのかカメラの特性なのか、オレンジっぽく見えているが実際は赤々しい真っ赤である。

 ninja250SLは、既に海外向けに発売されているものである。カワサキは先んじてninja250R、ninja250という並列2気筒250ccエンジンの車両を、国内を含めて全世界にリリースしているが、アジア市場の活況をみて、さらに単気筒エンジンのラインナップも出してきたのだ。スゲェぜ、カワサキ!!!


↑ninja250SLリア周り

 「SL」の意味はS:シングル=単気筒、L:ライトウェイト=軽量で、パワーは少ないがキビキビとした走りを提供すると期待できる。また、それと合わせて価格を抑える意味もある。なので、こういった車種は安っぽくなりがちなのだが・・・これが安っぽくないぞ!!!

 ・・・ただし、タイヤ幅は130になっているので、これを気にする人にはガッカリなんだろうが・・・。タイヤは太いほうがいい!!! という人は多いからね・・・。


↑ninja250SLメーター周り

 おおー、このトップブリッジも無駄にカッコいいね〜!!! カウルの裏のスカスカ感も無いし、これはすごい!!!

 同時に海外で発売されてる、ninja250SLのネイキッド版であるカワサキ:Z250SLも出してよ!!! い、いや・・・出ても買うわけじゃないけどさ・・・。

 

 −−−−−−−−−

 

 ・・・Z250SLが国内で販売されない理由はわかる気がする・・・。それは価格のバランスである。ninja250SLは46万円(価格は千円単位は切り上げ:以下同)なのだが、既存のninja250は56万円、そのネイキッド版であるZ250は5万円引きの51万円。・・・そうなるとninja250SLのネイキッド版であるZ250SLの価格は41万円が妥当となる。

 最新250ccロードスポーツを41万円で買えるのは非常に安い・・・。ユーザーとしてはありがたい話だが・・・。しかし、メーカーの事情として、安過ぎるものを市場に投入すると、他社への牽制にはなるだろうが、自社の高価格帯が売れなくなると言う問題が発生する。リリースして間もないninja250やZ250を食いつぶすようでは、投資額を回収できなくなってしまう。本来ならばカワサキはninja250SLですら国内投入をしたくなかっただろう。

 それでも・・・良心というか、妥協点と言うか・・・まだ単価の高いninja250SLだけでも国内投入したほうがいいと判断したのだろう・・・。

 ・・・いや、ただ単純に・・・国内では250ネイキッドの売れ行きがイマイチだから、Z250SLはやめておこうと言う判断なのか・・・???

 

 −−−−−−−−−

 

 ホンダのブース。


↑ホンダのブース

 昨年はマイナーチェンジしたホンダ:CBR250Rをスルーしてしまう失態を犯してしまったからな・・・今年はちゃんと見ておこう・・・。

 お、ホンダ:VFR800Xにケース3点セットがついてるな。


↑ホンダ:VFR800X

 デザイン的に一体感があっていいなぁ〜! でも・・・このリア周りのデザインではトップケースが余りにも浮いてる感があるよな・・・。街中でも原付スクーターが、トップケースを飛び出させて装着しているのを見ると、すごく違和感と言うか、不安感にさいなまれるのだが・・・これはそれに近いものを感じる・・・。

 タンク部分がメットインになっている車両を発見。あれ? こんなんあったっけ???


↑ホンダ:NC750の従来のタンクに位置するメットイン

 ああー、そうかぁ〜。ホンダ:NC750かぁ〜。そういえばコイツの従来のタンクに位置する部分にメットイン(ラゲッジボックス)があったんだね〜。すっかり忘れてた。

 やっぱり最強の収納は、コレなんじゃないの??? 乗車時でも開けられるし・・・。そりゃタンクバッグ付けてたら、乗車時には開けられないかもしれないが、降りてるときは開くと思うし。

 

 ブース奥のステージ(お立ち台と呼ぶべきか?)には、コンセプトモデルなどの重要な展示車両を置いてあるものだが・・・。その左端に見慣れない・・・というか、妙な車両が置かれていた・・・。

 

んん??? なんだこれ!?

 


↑ホンダ:コンセプトモデルSFA

 どうやら「SFA」というコンセプトモデルのようだ。・・・って、コレ何なの??? カッコいいけどコンセプトが見えてこないのだが・・・フロントサスが倒立だし片持ちスイングアーム(ホンダだからプロアームか・・・)なので、ヤル気マンマンなのは分かるが・・・。とはいえ、特にビビッとくるものはない・・・。

 後で調べて分かったことだが、コレ、エンジンが単気筒150ccなのだ・・・。ああ〜、アジア向けか・・・。いや、この装備では安くは作れないだろ???

 どうなんだろ? アジア市場の動向はよく分かってないのだが、150ccクラスの高級車種ってニーズあるのかな・・・。

 

 ・・・でステージの右端まで行って(途中にいろいろあったけどスルー)、その右端の右側にまたコンセプトモデルが置いてあった・・・。

 

 

なんじゃこりゃ!?

 

 


↑ホンダ:コンセプトモデルBULLDOG

 「BULLDOG」というコンセプトモデルのようだが・・・。これは・・・なんだろう・・・ホンダ:ゴリラ風味というか・・・ホンダ:モンキー BAJA(バハ)感がある250ccクラスと言う感じなのか・・・。いや、その前にブルドッグって、猿じゃなくて犬に走ったのか!? それは犬猿の仲になるのでは・・・。

 ・・・まぁ、ホンダがTWを作ったらこうなるということかな・・・。とはいえ・・・ちょっとヘビーデューティさは感じるが、いまいち走破性があるようにも見えない。

 タンクの両サイドがどうやら収納になっているようだが・・・。燃料タンクがシート下になっているのか? いや、タンク天面にはタンクキャップが付いている。おそらく中央に細〜いタンクがあるのか、下部が膨らんだタンクがあるという想定なのだろう。それじゃ収納も燃料もあんまり入らないんじゃないの???

 う〜ん、タンク部分がメットインになっているNC750とかは、乗車時でも取り出しが容易なので、これもちょっとしたことには使えるかもしれないのだが・・・。どう考えても容量が少ないよね・・・。

 性能云々はさておき、デザイン的な愛嬌さは感じられる。シート高は低めのようなので、女子が乗るのにはいいかもしれない。ただ・・・もう一つ、ワンポイントが欲しいなぁ。

 

 さぁ〜て、ホンダブースも一通り見終わったから、次行くか〜。

 

・・・・・・って、あれっ???

 

 

CBR250Rは!? 何処にも無かったぞ!!!

 

 

 探したんだけど見つからなかったんだって!!! なんでよ!!! 前回見逃したんだよ〜!!!

 ホンダのHP見たら、この大阪モーターサイクルショーの展示予定車の中にCBR250Rは書かれてあるのだが・・・。探したけど私の目に映らなかったというのか・・・。

 っていうか、力を入れている車種にはカスタム車両の展示を出したりするが、それも無かったよね!? ええっ!!! やる気無いの!?

 これは・・・ホンダは250cc抗争から一歩身を引くということなのか・・・

 

 スズキのブース。


↑スズキのブース

 うーわ、出たー。スズキ:GSR250Fだー。


↑スズキ:GSR250F

 付いてるよ・・・カウルが・・・。

 コイツはネイキッドタイプのスズキ:GSR250に、カウリングを施してツアラーっぽくしたものである・・・。国内各社の新生250ccの中で、唯一レーサータイプをリリースをしていないことを気にしたのだろうか・・・。

 元々考慮されていないものを後からいじくったって、いいものが出来るはずがない・・・異様なスタイルになっている・・・。元々のテールのボリューム感を相殺するためか、かなりボリュームを持たせたカウルになっている。ウインドスクリーンもデカいしタテガミっぽい感じもあるし、テール周りがデカいのはビッグスクーターのスカイウェイブに似た感じもある・・・。

 なんだ・・・??? スズキはどこを目指してるんだ???

 

 

んん?? なんだこれ??

 


↑スズキ:GIXXER

 GIXXER(ジグサー)というアジア向けの新型車らしい。単気筒150cc・・・これもアジア市場を狙ったものか。GSR250は元々、中国生産中国市場向けのはずなので、東南アジア市場向けに新規に設計したのか。

 ・・・しかし・・・、デザインは最近の単気筒ライトウェイトスポーツのデザインに寄せてきているが、イマイチ寄せ切れてない・・・。惜しいなぁ・・・。

 ・・・スズキはコイツを125ccにして国内販売することを考えているのかなぁ・・・。当然検討はしているのだろうが・・・いやぁ〜、それは無いなぁ〜。

 

 スズキブースを後にして隣へ。おお、トライアンフのブースがこんなところに。


↑トライアンフのブース

 そういえば、このあたりにはいつもはステージが設けられたりしているが今回は無いなぁ。そこにはまり込んだというわけか。

 えー、以上。(ひでぇ

 

 ヤマハのブース。


↑ヤマハのブース

 んん??? ブースがなんかちょっと妙な構成になっているな・・・。

 というのも、なぜかブースが2つあるのだ。後で大阪モーターサイクルショーのパンフレットを見てみたら、片方はヤマハなのだが、もう片方は『ワイズギア』になっている・・・。えっ、フツーに車両展示とかしてたけど・・・。

 そのワイズギア側のブースに、私にとって今回の目玉、ヤマハ:YZF-R25を発見!!! この車両とは初めて対面する。おお〜、いいなぁ〜、と見てたのだが・・・どうもこれはカスタム仕様の展示車のようだ・・・。あれ? 市販タイプのR25は何処だ・・・。

 ああ、あったあった。


↑ヤマハ:YZF-R25

 ぬ!? 『R25軽さ体験コーナー』だと!? 順番に人が入れ替わり立ち代りまたがってゆく・・・これではゆっくり撮影が出来ないではないか!

 ・・・と思ったが、ヤマハ:YZF-R3を隣に発見。別にR3でも排気量が違うだけでエンジンも見た目は同じはずだし、たぶん装備も全く同じはず。これを見て行くか・・・。


↑ヤマハ:YZF-R3

 うお〜!!! カッコいいね〜!!!

 250ccとは思えないくらいマッシブなシルエット。他社の250ccは意図的なのか勝手にそうなるのかは謎だが、大型車とは異なるデザインラインになっていると感じる。だが、コイツはそれを感じない!!! これはヤマハ、大盤振る舞いだなぁ〜!!!

 新生250ccロードスポーツの波に、国内メーカー最後発で飛び込んできたヤマハが満を持して送り込んだのが、このYZF-R25(画像はYZF-R3だが)だ。並列2気筒エンジン、最大出力36psとクラス最高峰のパワーを誇る。さすがヤマハ、プライドを見せたねぇ〜。


↑YZF-R3のフロントホイール


↑YZF-R3のリア周り

 ・・・なんか・・・前後のホイールのハブ部分がなんかすげーことになってるんだが・・・。これは中空なのか!? 形状を大きくして中を中空にするのは、強度を増し材料を減らす効果がある。バネ下荷重を減らすということは、それだけで性能が上がることなのだ。材料削減はコストダウンになるのかも? と思ったが・・・鋳物は作るのに手間がかかるので、あんまりならないかもしれない。

 う〜ん、カッチョイイなぁ〜!!! 作りも安くないし価格も56万円と他社同クラスに合わせてある・・・。いや、どう考えてみんなこれを買うでしょ!!! 間違いなくヤマハの一人勝ちだな・・・。

 

 おお、こんなところにインディアン&ヴィクトリーが!!!


↑インディアン&ヴィクトリー

 あいやー、またこりゃブースが小さくなったねぇ・・・。売れてないのかな・・・まぁ利益があがっていたとしても、イベントでの手ごたえが無いから縮小しちゃったのかな・・・。

 

 ハーレーのブース。


↑ハーレーのブース

 以上。(ヒデェ

 

 KTMのブース。


↑KTMのブース

 KTMなぁ〜、最近までは390DUKEがお気に入りだったのだが・・・。その390DUKEを超える、私にどストライクなカワサキ:Z250SLを知ってしまったので、ちょっと熱が冷めてる・・・。いや〜、でも、かっちょいいトラスフレームとかッスパルタンなシルエットとか、さすがヨーロピアン! と言えるものづくりは好きなんだけどね。


↑KTM:RC125

 KTM:125DUKEにカウルを付けてRCというラインナップが出てきたのだが。いかんせんカウル付きには食指が動かないんだよな。しかも、何だこのデザイン!!! 誰得なんだ。なんか・・・残念だなぁ・・・。

 ・・・と思ってたら、やりやがった・・・KTM。

 大阪でのイベント1週間後の東京モーターサイクルショー2015で『250DUKE』を発表しやがった!!!

 

 

ちっくしょう!!!

 

 

大阪をディスりやがったなぁぁぁ!!!

 

 ・・・えー、恨み言はさておき。その250DUKE、エンジンは新規開発で最大出力は単気筒なのに31psとハイパワー!!! さすがKTM・・・やることがとがってるねぇ〜。

 いや〜、でもやっぱり・・・なんでここで発表しなかったのよ〜!!!

 

 さてさて、車両メーカーは終わりのようだな。用品メーカーを見て回るか。

 用品メーカーのPLOTのブース。


↑用品装備のホンダ:CBR250R

 おお? CBR250Rじゃないか!!!

 まさかここでCBR250Rの実車を初めて見ることになるとは。思わぬ出会いに喜んだのもつかの間・・・・・・なんか・・・実物を見ても『コレジャナイ』感があるんだけど・・・。

 なんだろ? やっぱり前モデルのマイナーチェンジに無理やり2灯にしてるのがイカンのか??? スタイルがなんか納得がいかないものになっている・・・なんか残念だな〜。

 私は前モデルは結構好きだったんだけどな・・・。だけど、『CBRなのに速そうじゃないし、スペック的にも単気筒だから見劣りしている』という評価になったのだろうか。『カワサキ:ninja250が2灯にしてきたから』『CBRだからレーサースタイルにしなきゃいけない』なのに『マイナーチェンジで対応』ということで不協和音が生じているような気がする・・・。


↑ソフトパニア

 ところで・・・テールにはPLOT製のソフトパニアが付いていたのだが・・・いくらなんでもこれは無いんじゃないかなぁ。テールカウルに合わないといっても、こんなにフィット感無いのはちょっと無いわー。

 既存のソフトパニアを取り付けるとなるとどうしてもこうなってしまうのかもしれないが・・・これは潔く諦めるべきではなかったのでは・・・。

 

 お、アクションカムがあるねぇ。最近私はアクションカムが非常に気になっている(←まだ買えてない)。


↑アクションカム

 geanee(ジーニー)というブランドのようだが・・・。えっ・・・!!! これ・・・ソニーのアクションカム、ASシリーズじゃないのか!? まさかソニーがOEMしてるのか!!!

 ・・・と、思ったら・・・似て非なるものだった・・・。ビックリさせんなよ・・・。

 

 サインハウスのブース。


↑サインハウスのブース

 おおう、サインハウスか・・・ここの商品は高いんだよな〜。でも、商品開発力はすごいし、ブランド力もある。未来があるのかどうかも判らない二輪業界にあって、活気があるのはいいことだ・・・。高いけど・・・。


↑LED RIBBON

 LEDヘッドライトだね〜、ブースの大半がこれ関連になっている。もうHIDは古いと言うことか・・・。

 しかし・・・ネーミングが『LED RIBBON』って。リボン状の放熱部材が、LEDの熱を放熱しているのだろうが・・・いや、形から入ってない??? つか、名前から入ってない???

 LEDは電球に比べると、非常に効率がよくて省エネになるのだが・・・これはよく知られている、家庭用に使われる電球型LEDと同じ効果である。しかし、いくら効率がよくても高光度にするとLED自身が熱でやられてしまう問題があるのだ。

 そのための工夫がこのリボン状の放熱器で、それを「機能を目に見えるカタチ」にして商品価値に繋げている。うまいやり方だ。高級炊飯ジャーの『当社独自の特別な釜です!!!』に通ずるものがある。

 しかし、地味ーにLEDとリボン状放熱器の間の熱の輸送を、ヒートパイプを使ってやがる・・・。ヒートパイプって高いんだぞ? それをアピールしないってことは・・・もしかしてLEDヘッドライトには必須なのかもしれないね。


↑電力計

 1.2Aで12.5Vってーことは15Wか。ううーん、確かに省エネだねぇ。

 それにしても・・・LEDのもう一つのウリが・・・通常のハロゲン球の寿命が400時間に対して、LEDは100倍の40,000時間て。そりゃ長いにこしたこたないが、明らかにオーバースペックだよなぁ・・・。私は人生の中でヘッドライト球が切れたことって、1回しかないんだぞ・・・。

 

 

 さてさて・・・2号館は見終えたな・・・さて、1号館に行ってみよう。

 

 おおっ、広い! 1号館ほとんど使ってるぞ!

 前回同様、観光関係とかがこちらにあるのだが、トークショーなどのステージがこっちに来ている。それに小さいブースが固まって設置されている。そのほとんどが物販関連だった。ああ〜、なるほど〜、物販メインのところはこっちに集められているのか。

 

 ウロウロと歩いていると、キャブレター部品専門メーカーのKEYSTERのブースがあった。


↑KEYSTERのブース

 えっ、こっちなの? と思ったが、ブース一面商品で埋め尽くされていた・・・。 うーわー、ガチで売る気満々だな〜。

 え・・・、もしかしてジェベル125用の燃調キットあるの・・・??? 探してみたら・・・あった!!!

 でも・・・ウチのジェベルはキャブをFCRに替えてるからいらないんだよな・・・。

 いや、待て!!! ここはジェベル125用のものを用意してくれたことに感謝の意味を込めて買うべきではないか〜!!!

 

・・・・・・。

 

 

買っちゃった。

 

 

 −−−−−−−−−

 

 後日、ジェベル125用の燃調キットの内容をチェックしてみた。


↑ジェベル125用の燃調キット内容


↑ジェベル125用の燃調キット説明書

 メインジェット6種・スロージェット3種・ジェットニードル4種・・・これが燃料調整の部品なのだが・・・それだけではない・・・。交換用に、

 ・ニードルジェット
 ・ニードルジェット用ワッシャ
 ・エアジェット
 ・パイロットスクリュー
 ・パイロットスクリュー用スプリング&ワッシャ&Oリング
 ・ドレインスクリュー
 ・ニードルバルブ
 ・ニードルバルブ用ニードル&フィルター&Oリング
 ・フロートチャンバーガスケット(キャブのフロート室のゴムシールガスケット)
 ・何用か分からないOリング2枚・・・

 それにしてもこの品揃えで3,000円(税抜)というのはスゴい・・・。惚れ惚れする・・・。

 スロージェットの標準#40に対してリッチ(濃い側)が、#47.5っていきなり濃すぎやしませんかね・・・。まぁそれぐらいがちょうどいいということなのかもしれないが・・・。

 −−−−−−−−−

 

 で、KEYSTERのジェベル125燃調キットを買ったわけだが・・・あれ? 3,000円しか払ってないぞ!!! 税抜きの価格でしょ??? ああ、8%消費税分はイベント割引ってことか・・・これはさらに得したなぁ!!!

 

 陸自のブースを発見。お、今年もまた来てるねぇ。まぁ、前回とそんなに内容は変わってなかったので割愛。その隣のブースに、なぜか古い白バイが置いてある・・・。


↑白バイ

 これは警察のブースか・・・。以前は場外ブースを構えることが多かったと思うのだが、ついに中に入ってきたのか・・・。なんとなく、このモーターサイクルショーで最近「陸自枠」みたいなものがある気がするので、警察もそれに乗っかったのだろうか・・・。

 そう思っているせいか、陸自と隣り合わせというのはなんか意図を感じるのだが・・・いやまぁ、離れていてもおかしな気はするので悩ましいところだ・・・。まぁ・・・公務員同士仲良くやってください・・・。

 

 ところで・・・その向かいのブースで・・・なぜかコーヒーを売ってるのだが・・・。


↑藤岡、珈琲

 

藤岡、珈琲・・・だと・・・?

 

 場違い・・・と言ったら失礼だが、あまりにも突拍子もないものが目に飛び込んできたので、しばし硬直してしまった。まさに、目を疑った・・・藤岡さん・・・。

 今回の大阪モーターサイクルショーのイベントで、特設ステージにて「藤岡弘、」氏本人のトークショーがあったので、その関係かもしれない・・・。いや、逆??? ここで売るからトークショーに出たのか!?

 思わず・・・1パック買ってしまった・・・。まだ飲んでないけど・・・。

 

 ・・・ということで、今回は以上です・・・。

 

−−−−−−−−−

 

 今回のまとめー。

 

いや〜、ついに国内4大二輪メーカーの『新生250ccロードスポーツ』が揃ったなぁ〜。

 

 前述のとおり、国内4メーカーの最後発でヤマハがついにYZF-R25を投入してきたわけだが・・・これの出来がすばらしいので、今年は間違いなくこれが売れるでしょう。

 んん〜、熱いねぇ・・・またこれで、これからも激化していくのか!!! ・・・と、思っているのだが・・・。

 ・・・なんか、ホンダが熱くない気がするのである・・・ホンダ:CBR250Rで一時期は熱かったが、なんかもう、テコ入れするような雰囲気ではなくなっているような気がする・・・。

 2010年、満を持して「CBR」でありながら単気筒250ccエンジンを搭載してきたというのは、ホンダにしてはなかなかの決断だったと思う。他メーカーは並列2気筒250ccエンジンをメインに据えているところを、単気筒1本で闘うと言うわけだ。確かに単気筒はそれだけのポテンシャルを持っている。ホンダの技術力を持ってすれば!!!

 ・・・ただ、時は経ち、現実を見れば・・・250ccレーサータイプの中では、やはり並列2気筒に比べてパワー面でのスペック差はどうしても見劣りする(スズキ:GSR250には勝ってるとはいえ、ネイキッドタイプなのでここでは除外)。正直な話、単気筒ではもう太刀打ちできないところまで来ているのかもしれない・・・。

 ホンダはさじを投げたのだろうか・・・。

 

 いやいや、ホンダにはもう一つ250ccロードスポーツがあるじゃない・・・。

 

 それはVツインエンジンを搭載したホンダ:VTR250だよ・・・。いや、今でも売ってるんだけど・・・とはいえ、現行のものは30psと残念なスペックになっているが。

 このVT系エンジンは大昔43psをたたき出していたものなので、ポテンシャルは備えているはずなのだ。それが2/3の30psになっていると言うことは、排ガス規制や騒音規制対応やなんやかんやで、設計が古いエンジンでは対応できなくなっているのだろう。

 ここにテコ入れを行うということだ。Vツインエンジンで最大出力35psぐらいをたたき出して、ホンダ栄光のVT系を復権させる!!! これは非常にカッコいいストーリーになる。

 ・・・ただ・・・それはカッコいいだけで、おそらくホンダは世界戦略的にそれを望まないだろう。『アジアで売るものはアジア(日本は除く)で作る、その中からニーズがあるものは各国(日本含む)に輸出する』これが鉄則だからだ。

 それと近年ホンダは『同じエンジンで多くの車種を作り分ける』ということに重点を置いているので、『250ccクラスは単気筒エンジンでロードスポーツ(CBR250R)とオフロード(CRF250R)&モタード(CRF250M)を共用化する』ことで方針が決まっていると考えられる。そうなると250ccロードスポーツでちょっと他社に負けているからって、別の新規エンジンを開発することは無い話だ・・・。

 ・・・そこで、VTR250をテコ入れする、という話なのだが・・・。しかし、だ・・・今でもVTR250を販売してるのは、国内のラインナップ維持と、定評のあるエンジンだからだろう。様々な規制対応でスペックダウンせざるを得なかったところを、テコ入れすれば簡単にパワーアップできるわけがない。そうなると、エンジンの新規設計が必要だ・・・んん〜、ここを突っつくことは、やぶへびなのかもしれないのだが・・・。

 

 とはいえ、今の現状を打破するためには改革が必要ではないか。

 今のホンダは海外生産の影響で不具合も多いと聞く。そして、数年前とは異なり今は円安に動いている。VTR250は国内生産なので、それをそのまま維持して、つまり『メイドインジャパン』の付加価値はアリなんじゃないか・・・。国内およびアジア市場でも、それは有効に思える。

 そして、レーサータイプとして新生VTR250をリリース!!!

 

 そう、『VTR250R』だ!!!

 

(既にショップオリジナルでそういうのがあったけどね・・・)

 まぁ・・・為替は流動的なので、いつまで円安なのかは予測できないし、そうでなくとも価格は高くなってしまうだろうが、『メイドインジャパン』の付加価値は当分薄れないだろう。

 そうした場合、CBR250Rをどうするかだが・・・単気筒であることからレーサータイプをやめて、ライトウェイトスポーツに転向するのがいいんじゃないかな。まぁ、既にCBR250Rのネイキッドタイプ「ホンダ:CB250F」というものがあるから、それ1本に絞るかだね。とにかくこの際、「CBR」の名前は諦めてもらうことになる・・・。

 

 ・・・まぁ・・・これは私の勝手な妄想であって、何の根拠も無い話。今の「新生250ccロードスポーツ抗争」に、中途半端な位置のVTR250が参戦したら面白いかなぁ〜、って。

 

 いや、まぁ・・・ただ、私はVTR250を所持してたことがあるので、思い入れがあって、そういう妄想を抱いているだけなんです・・・。

 

 

(終わり)

 

 


くるすま3月号



 まいど、えーすけです。

 う〜ん、また更新滞ってますね・・・。

 

ほぼ1年・・・。

 

 い、いや、正確には11ヶ月ですけどね!!!(←大して変わらない

 去年は仕事はそんなに忙しくなかったのですが、私事で忙しかったので・・・。

 ジェベル・・・細々とイジってますよ・・・。ジェベルの改造レポートもかなり貯まってきたので、いい加減書かなきゃならない・・・。

 とか言いながら、今回は去年の大阪モーターサイクルショーのネタです・・・。いやー、これがまとまりきらず、こんだけ引っ張っちゃったんですよ〜。ほぼ1年前のネタ・・・(汗。すごく中途半端感があるのですがもういい加減、公開します・・・。

 

 

○3/21大阪モーターサイクルショー2014

 

 毎年、大阪モーターサイクルショーは自宅を昼過ぎに出発して会場着は15時・・・という感じだったが・・・今回は少し早めに出発した。別にお目当てのものがあったわけでもなく、心を入れ替えたわけでもない。ただ、なんとなく、である。

 ・・・まぁ、後述するが、下調べもしてなかったしそれまで注目していたものをすっかり忘れてるし、このときちょっと呆け過ぎていた感じがする・・・。そのせいで後でこの原稿を書くときに苦労したのだ・・・。

 話を戻して。13時過ぎ、会場の最寄り駅となる、中ふ頭駅到着。会場までの道中、そんなに人は多くは感じない。まぁ、昨年までは15時入りだったので、帰る人たちと多くすれ違っていただけなのかもしれないが・・・。

 チケットを購入。いつものように公式ホームページの200円引き券を印刷して割り引きしてもらう。・・・ここ10年は皆勤な気がするから、いい加減前売り券を買ってもいいよな・・・。前売り券のほうが100円安いし。

 中に入る。いつものように2号館が会場だ。いざ、突入!!!


↑会場

 目の前にはいつものように小ブースが広がる。んん〜、なんかいつもより静かな気がするが・・・気のせいか・・・? 今回はイベントのようなものも無い様で、その分静かなのかも。

 まぁ、とりあえずいつものように左周りに見て回ることにする。

 

 ドゥカティのブース。


↑ドゥカティのブース

 いつもながらかっこいいブースだねぇ〜。今回のウリはモンスター1200かぁ〜。

 ・・・かっこよさは目の保養になったが、なんかピンと来ないんだよな・・・。いや、モンスター696は好きなんだけど、排気量がどんどん増してるだけで存在感は変わらないような気がしててね・・・。

 

 インディアンモーターサイクルのブース。


↑インディアンモーターサイクルのブース

 おお〜、今年も来てたか〜。ここは昨年も来ていてその存在を初めて知ったのだが、不遇な経緯があったことに加え、新たな勢力として今後の発展を期待している。ただ・・・私はアメリカンには興味は無いし、それに何より、お値段がニャ〜。

 とか思いながら、ブースに入っていくと、とんでもないヤツがそこに居た。


↑VICTORY:VISION TOUR

 

 

デカっっっ!!!

 

 

なんじゃあ、こりゃあ!!! とにかくデカイ!!!

 

 画像ではわかりにくいが、白ベースのカラーと、ぬるっとしたボディラインがボリューム感をさらに膨張させている・・・。

 コイツは『VISION TOUR』というバイクらしい。お値段282万円(税込)・・・。

 

なんと排気量は1731cc!!! こりゃバケモンだ!!!

 

 比較はしていないが、車格・排気量から見て、ホンダ:ゴールドウイングと同系統だが、はるかに存在感がある・・・。・・・つーか、これ、ホントに人間の乗るものなのか・・・???

 ところで・・・エンブレムや看板に『VICTORY MOTORCYCLES』(ヴィクトリーモーターサイクルズ)と書いてあるのだが・・・。ヴィクトリーでモーターサイクルならアインラッドだろっ!!!(←違) ・・・そんな戯言は置いといて・・・ヴィクトリーって何だ??? インディアンではないのか・・・?

 少しブースから離れて見てみると、どうやらインディアンとヴィクトリーでブースを共同で使っているようだ。・・・これはどういうことだ・・・???

 後で調べてみたら、1998年に立ち上がったばかりのアメリカのブランドで、米ポラリスの子会社だった・・・。インディアンもポラリスの傘下だから共同で出てるんだろうね・・・。

 まぁ、なんにせよ、また新たな風が日本にやってきたというわけだな・・・インディアンより現代的なスタイルでまた面白い。これからの発展に期待する。・・・でも、お値段がなぁぁぁ〜。

 

 BMWのブース。


↑BMWのブース

 いつものように左手前角をキープし続けているのは何かポリシーでもあるのだろうか・・・。


↑角の角

 ところで、昨年の展示では外周通路側に無駄に空間が空いていたのだが・・・今回はしっかり使っているな・・・。とはいえ、そのせいで空調機器が半分以上隠れてしまっているのだが・・・(汗。

 何を言っているのかよく分からないって? では昨年のBMWのブースを見ていただきましょう。


↑昨年のBMWのブース

 

ほ〜ら。

 

 

 空調機器の隠れ具合にかなり差があるのがお分かりになるだろう。本来の外周通路幅は今年の幅が正しくて、昨年はなぜかやたら幅があったのだ。

 でも、通路スペースに明確な壁が無いと、結局どのみち違和感があるな・・・。いや、写真を撮ったりするのに通路側を開放してることはありがたいんだけど・・・。

 ・・・と、まぁ、くだらないことはさておき、展示についてだが・・・いつもながらBMWの車両にはピンとこないんだよね〜。・・・い、いや、BMWは好きなんだけどね・・・。

 まぁ、その中でもちょっと気になったのが・・・


↑BMW:R1200GSアドベンチャー

 R1200GSアドベンチャー。まとまっていてカッコいい。


↑パニアケース

 特にこのパニアケースとトップケースの3点セットが無骨過ぎてカッコいい。

 ところで一応、パニアケースとトップケースを軽く説明しておく。パニアケースというのは『車体後部の左右に分けて取り付けるケース』のこと。専用のステーも付けなければならないし、ケース自体も高価で、装備するにはそれなりの投資が必要となる。

 トップケースとは『車体後部の上部に取り付けるケース』であり、パニア同様昔は高価だったが、近年比較的安価な商品も出回っているので、街中でも取り付けてある車両も多く見られる。ステーも必要ではあるが、原付スクーター標準装備の簡易リアキャリアにも比較的容易に取り付けられるのも、出回っている要因と考えられる。

 ところで私はこれを「トップケース」とここで書いているが、実は呼び方は「リヤボックス」「リヤトランク」「ハコ」など、いろいろある。今回はパニアケースのことも触れるので、明確化のため「トップケース」と書かせていただく。

 ・・・初めに書いておくが、今回のレポートはケースに注目していきますので、よろしく。

 

 ホンダのブース。


↑ホンダのブース

 ホンダは今回何かあったかな〜?


↑ホンダ:CBR400R

 んん〜、CBR400Rがあるな・・・これは昨年出ていたものだ。一応写真だけ撮ってスルー。

 ・・・このとき・・・不覚にも私はすっかり失念していたことがあった・・・。

 この年、CBR250Rをモデルチェンジしたことを・・・。実は・・・まさにこのCBR400Rの隣に新型CBR250Rがあったのだ・・・。私は「なんか400Rが2台並んでるな」といっしょにスルーしていたのである・・・。

 そのことにまったく気がつかなかった・・・。この400の顔と同じデザインラインだった(見比べれば結構違う)ので、2台並んでいると思い込んでしまっていたのだった・・・。

−−−−−−−−−

 ・・・えー、スルーしてしまいましたが、CBR250Rのモデルチェンジは私にとっては大きなニュースなのである・・・。というのも、カワサキ:ninja250が昨年モデルチェンジした(しかもなぜか、ninja250RのRが無くなってninja250になった)ことに、ホンダは食らいついている、ということだからである。

 一昔前、販売不振でラインナップが消えていき、ぽっかりと穴の開いた『250ccロードスポーツ』に、颯爽と2008年にカワサキ:ninja250Rが登場し、話題と人気をかっさらった。そこに負けじと2011年にホンダ:CBR250Rが市場に投入され、追撃を開始。かなり売れたらしく、確か年間販売台数は追い抜いたはず。

 ところがどっこい、カワサキは昨年2013年にフルモデルチェンジしたninja250を再投入。これもかなり売れたそうで、逆転劇が展開された・・・。そこに、今年2014年にCBR250Rがモデルチェンジしてこれも再投入・・・まさに刺しつ刺されつ・・・じゃなかった、差しつ差されつのデッドヒートである。メーカーのプライドのぶつかり合いですな!

 とはいえ、実はCBR250Rは今回、マイナーチェンジの様である。形式が前と同じなのでね・・・。だが、ただのマイナーチェンジではなく、なんと、前モデルから最大出力を2ps上げて、29psにしてきた。やはりninja250の31psを意識しているな・・・ninja250が2気筒に対してCBR250Rは単気筒なので、絶対的に不利なのだが・・・。しかも、燃費を良くした上で・・・ホンダの根性を感じる・・・。

 がんばれ単気筒!!! 31ps越えまであともうちょっとがんばって!!!(←ひでぇ

−−−−−−−−−


↑ホンダ:VFR800F

 さてさて、次、ブースの中でも目立つ赤に近いオレンジの機体、今回モデルチェンジしたVFR800F。・・・って、後で調べて分かったことだが、VFR800って2008年で販売終了してたのね・・・。ヘッドライトが特徴的な新型って、VFR1200だけだったんだ・・・。

 それが今回LEDヘッドライトが導入され、それを印象付ける為にそのヘッドライト形状を一新。・・・なんか・・・すげー気持ち悪いのだが・・・。

 なんか、これを『新しいホンダの顔』にすると言う話だが・・・確かにVFR1200のヘッドライト形状は他車種に展開していたので、「ホンダの顔」として位置づけられていたようなので、それが800であってもVFRの名を冠するならば、新調されたらそうなってしまうのだろうが・・・。

 いや、前の形状で結構最近まで展開してたじゃん・・・。CBR250Rはモデルチェンジして顔が変わったからまだいいけど、出たばかりのCBR125とかVTR250Fとかどうすんのよ・・・。っていうか、本家本元、直系兄貴分のVFR1200も置いてけぼりなのはどうかしてるぜ・・・。

 確かにLEDヘッドライトはここ1〜2年で出てきた新技術で、メーカーが標準装備で採用できるレベルにまで舞い降りてきたモノだが・・・それを早速取り入れたいというのははわかるけど、看板取り替えるの早すぎるよ、ホンダ・・・。


↑パニアケース

 VFRにもパニアケース3箱セット。ケースカバーが本体色に合わせてあって統一感があるねぇ。

 ・・・ところで私はこのホンダのブースには横から入るような形になったのだが・・・。正面から出て行こうとしたときに、ブース正面に展示されていたものを見て、目を疑った。


↑ホンダ:NM4-02

 

 

んじゃこりゃ!!!

 

 

 ロボットアニメに出てきそうなフォルム。こっ、これは、あまりにも中途半端で短命に終わった、ホンダ:DN-01の再来か!!! いや、もっと鋭角的で、2000年に発表されたコンセプトモデル、スズキ:G-ストライダーに近いものだ!!!


↑ホンダ:NM4-02

 まぁ、円安で輸出関係は好調なので、こういうコンセプトモデルを提示するのも当然だよな〜。アグレッシブなホンダはこういうのはやりたいよな〜。・・・でも結局こういうのはコンセプトで終わる運命なのだよ・・・。特にDN-01で失敗してるホンダにとっては・・・。

 とか思いながら、撮影するために張り付いていると、ホンダのスタッフとお客さんの会話が聞こえてきた・・・。

 

スタッフ「実はこれ、もうすぐ発売されるんです」

 

 

何だとーーー!!!

 

 

コンセプトモデルじゃないのか!? 血迷ったか、ホンダ!!!

 

 この車両は『NM4』(エヌエムフォー)という名称で、スタンダードモデルは『NM4-01』、リアサイドトランクが付いているハイグレードモデルは『NM4-02』という名称だそうだ。

 実際、ホントにすぐ発売された・・・NM4-01は4/10に、02は5/30に。01と02のリアトランク以外の差は、もちろんお値段とETCが標準装備されているかそうでないか、ぐらいっぽい。

 この円安に乗じてホンダは攻勢をかけようという腹なのだろう・・・。エンジン共用で車種を増やすにしても、カテゴリーには限りがあるので、こういう色物に手を出す気持ちはわかる・・・。

 ・・・実は私はこういうのは好きだ。近未来的というか、まぁ、端的に言えばアニメ的な。しかし・・・あからさまなダメさを感じる。


↑ホンダ:NM4-02、サイドカウルの小物入れが開いてる状態

 フロントカウルというかサイドカウルというか、ヘッドライトを左右から挟んでいるデカいカウルは、実はなんと小物入れなのだ・・・。これ絶対にシートに座っていたら手が届かないぞ!!! デザインしたはいいが、まったく意味の無い形状だから小物入れに使おう、ということか!!! なんなんだ、これは!!!

 NM4-02にはリアタイヤの両サイドにカウル状のでっぱりがあり、これがまたトランクになっているのだが、ヘルメットも入らない大きさ!!! 一体何に使えというんだ!!!(後で調べたら7.5lという超中途半端な容量・・・)

 それに意味の無い風防・・・これは絶対に役に立たない。いや、これは透明なカウルと考えれば良いのか・・・??? とはいえ、最近はCAEによるシミュレーションが発達しているので、実は見た目以上に効果があるのかも知れないが、前述の中途半端な小物入れから考えて、デザインファースト(デザイン最優先)で「多少機能を果たしてなくてもユーザーがそれを理解して納得してくれるなら問題無い」というベースで、ものづくりされたように感じるので、これも楽観視できない・・・。

 前の小物入れといい後ろのトランクといい、デザインファーストでやったものは実用性がついていかないものである。そういうものづくりは許せない。

 なんか・・・次の平成仮面ライダーのバイクに採用されそう・・・。(←されました)

 ところで・・・コイツについては全くの情報も噂も聞いていないまま、すぐに発売となったのは・・・実は開発自体はほぼ完了していてお蔵入りになっていたものを引っ張り出してきたのではなかろうか。

 エンジンを共用していても、やはり車種としての試験などのいわゆる「開発」の期間は必要だ。発売することが決まっているものは開発期間中に予告したりプロモーション打ったりするのが定石である。

 ホンダとしてはやりたいけど、あまりにDN-01が不人気だったので、お金がかからない範囲の開発だけ進めて準備していたのでは・・・。カウルなどのプラ部品は金型費が高額となるが、最近では3Dプリンターを使って試験用の部品を作ることも出来る(全く同じ材料ではないので材料に関わる試験はやり直しになるが、問題抽出は出来る)からね・・・。

 で、そこまで準備できて、円安だからやってみようとなったときに、やはり恐れるのは『DN-01の二の舞になる』ということである。そこでいつも偉い人たちは言うのである・・・「デザインでなんとかならないか」と。『ものづくり』においてデザインは重要なファクターであるのは当然だ。だが、オブジェではなく製品だということを忘れてはならない。「小手先の技」的にデザインがあるのではない。

 ・・・うーん・・・またやっぱり『DN-01の二の舞になる』のでは・・・。

 

 スズキのブース。


↑スズキのブース

 目についたのは、スクーターのバーグマン200。


↑スズキ:バーグマン200

 スクーターといえば、国内市場には250ccスクーターが長らく幅を利かせているが、国内の特殊な事情があるのか、その全てがビッグスクーターである。しかし、近年『通勤快速』としての原付二種(51〜125cc)スクーターが人気である。使い勝手もいいし維持費が安いし、ビッグスクーターより小さく、原付スクーターよりやや大きいサイズなのがちょうどいいということもあるのだろう。

 そんな事情もあってか、この車体もビッグスクーターより小さく出来ている。それはアリだと思う。しかし・・・なんだこのデザインは・・・。・・・これ、10年前のデザインだぞ・・・。

 しかしながら、仕事場でご一緒してるアラフィフのバイク好きのナイスガイは、このバーグマン200を高く評価していて「これぐらいのデザインのほうが、おっさんはちょうどええんよ〜」と仰っていたので、それはそれでおじさんニーズに合ってるのかもしれない・・・。


↑Vストローム1000のパニアケース

 ここでケース特集第3弾、スズキ:Vストローム1000のパニアケース。

 BMW:R1200GSアドベンチャーと同じように右パニアが、サイレンサーの分だけ削られているのだが・・・いや、ちょっと、削られ過ぎてやしないかい???

 そりゃ、ケース無しで単体のみのデザインやコンセプトもあるとは思うけど、せっかくメーカーがリリースするんだから、もうちょっとスマートな所を見せてくれないと・・・。いやまぁ、そこがスズキの・・・いや、言うまい・・・。

 

 ヤマハのブース。


↑ヤマハのブース

 ヤマハは・・・なんかあったかなぁ・・・。

 前の年の2013年の東京モーターショー(サイクルがついていない、クルマのヤツ)で『YZF-R25』という250ccロードスポーツをコンセプトで発表はしたが、今回は出展していない模様。ええ〜、持ってきてよ〜。(ちなみに11月に発表した)


↑テレネのパニアケース

 ヤマハ:テレネのパニアケース。これはこれで、違った意味で無骨でいい感じ。


↑ミッドランド

 ブース内でこんなものを見つけた。bluetoothレシーバーにアクションカムを装備すれば気分はガンダムmk-U!!!

 これをヤマハブランドで出すのか??? いや・・・なにやら『ミッドランド』というメーカーの様だが、なぜヤマハのブースに???

 実は私はアクションカムは気になっているのだが、なかなか手が出せないでいる・・・。ドライブレコーダー的にずーっと回し続けたいので、バイク本体から給電したいのだが、ケーブルを繋いだ状態で防水というものが無いんだよね・・・。雨降ってきても大丈夫なようにはしておかないと、私は安心して撮影なんかできん・・・。

 

 ・・・まぁ、また私はブースの正面ではなく横から入っていたのだが・・・内部を見回してから正面側に出て行くと・・・なんかスクーターらしきものが展示してあった。???・・・なんだこれは・・・。

 

 

キター!!!

 

 


↑tricity

 

ヤマハの前2輪の三輪だ!!!

 

 そうだ、コイツの存在を忘れていたなぁ!!! 私が長年注視していた前2輪の三輪を国内メーカーがやっと出してくれたのに・・・。これを間近で見れるとは!!!(←存在を忘れてたくせに

 これは『tricity』(トリシティ)という前2輪の三輪である。二輪と同様にバンク出来る。

 バンクが出来る前2輪の三輪は、既に海外メーカーで実用化されていてピアッジオ:MP3というスクーターに採用されている。MP3もこのtricityもスクーターだが、『前2輪の三輪』をスクーターに採用するのには理由がある。

 どうしてもスクーターは構造上、後部が重く、後輪荷重になりすぎるという欠点がある。さらに二人乗りなんかしようものなら、前輪の接地圧が無くなってポルシェ状態になる。

 この問題が、前2輪の三輪スクーターであれば前部荷重を確保し、前後バランスを均等に出来る。スクーターでありながら、操縦安定性を高めることが出来るということだ。

 ところで、展示車体は左にステアした状態であった。少し高い位置に展示してあったのでステム周りを覗き込む。


↑ステアリング機構

 曲がる方向の車輪が前に出るリンク機構がある!? なんかこれがミソのような気がする!!! ハンドルの切れ角を確保する意味もあるだろうが・・・バンクをしたときには曲がる方向の車輪は沈んで、反対側は伸びなければならないが、この機構でそれが機械的に補助出来るのか!? それに輪距(トレッド=車輪間幅)が縮まることになるのが安定性を緩和し、旋回しやすくしているのかもしれない・・・!!!

 しかし・・・謎なことが・・・。左右で独立したサスペンションを持つのだが、なぜホイール1つにテレスコサスを2本つける必要があったのだろうか・・・。サス1本だとクルクル回るから? そんなんパンタグラフ式のアームつければいいじゃん・・・。何かそうせざるを得ない理由があったのか・・・??? 特許回避とか???

 3輪になっても省ける部品は無いので純粋にコスト増なのに、価格は35万円と比較的安価に抑えている。これはヤマハの本気が垣間見れるな・・・。

 『前2輪の三輪』というものが市場で受け入れられるかどうかを占う意味で、あえての125スクーターでの投入となったと思われるが(アジア市場の売れ筋が小型二輪だということもある)、これから排気量別に展開していくことになるだろう。また、スクーターではない車種に採用することも考えられる(ATVとかオフロードもアリだと思う)。今後の発展を期待したい。

 

 カワサキのブース。


↑カワサキのブース

 ninja400をモデルチェンジしてきた。


↑ninja400

 250にならって「R」が無くなった模様。あの謎の『バロム1』顔はやめたんだね・・・。正解だと思うよ・・・。

 一段高いところに展示されていた、ninja1000に装備されていたパニアケースがなかなかカッコいい。


↑ninja1000

 ・・・しかし・・・なぜパニアだけなんだろう・・・。ツアラーではないということなのかな・・・??? 確かにトップケースは重心を高くしてしまう問題点はある・・・。


↑ninja1000のパニアケース

 ・・・ところで・・・カワサキはこのイベントの事前に、「Z250SL」という単気筒ライトウェイトスポーツを海外向けに発表していたのだが・・・。参考展示も無かった・・・。何故だ・・・。

 カワサキの現在の250ccロードスポーツのラインナップである「ninja250」「Z250」は、並列2気筒エンジンを搭載している。これは海外向けでも同じなのだが、それらとは別に、250cc単気筒エンジンを搭載した「Z250SL」というマシンを海外向けにのみ発表したのだ・・・。

 まぁ、あくまで海外向けだということかもしれないのだが、当然、国内販売も視野に入れているはずだ・・・。それをこういったイベントで反響を試すのが定石である。それなのになぜ展示が無い・・・。国内で出しても売れると思うぞ・・・??? その分、ninjaの販売台数が落ちると推測しているのか・・・。

 単気筒マシンが好きな私にとっては、「Z250SL」の発表はいいニュースだったのだが・・・。最近私が買いたいバイク、KTM:390DUKEに取って代わるぐらい・・・い、いや、国内販売されても買わないけどね・・・。

 

 カワサキのブースから、次のハーレーのブースの間に通路があり、隣の1号館へ続いていた。いくつかのブースが見える。

 おおっ! 今回も1号館も使っているのか!? また後で来よう。

 

 で、ハーレーのブース。


↑ハーレーのブース

 ・・・いつもながらここには何も思うことは無い・・・。以上。(ひでぇ)

 

 さて・・・外周はクリアしたので真ん中の小ブースを攻めて行きますか・・・。

 

 部品メーカーなどが集まるブースを巡る。

 なんかハイテクそうなパッケージが目に留まった。むっ? これは・・・二輪用のETCか・・・。


↑二輪用のETCユニット

 ミツバサンコーワというメーカーで、二輪用のETCユニットをリリースしている。今私はVTR250を手放してしまって、高速道路に乗れないジェベル125しか所有してないので、まったく縁もゆかりも無いETCなのだが・・・まぁ、二輪の装備として興味はある。ちょっと話を聞いてみた。

 

社員さん「受信機別体でカード挿入部も完全防水になってますし、お値段もかなりお手ごろになりましたよ!」

私「ああ〜、以前はシート下に入れて、『ETCカードを乗せて嵌めるタイプ』でしたもんね〜」

社員さん「・・・それ、他社さんのヤツです・・・」

私「ああ! そうでしたか! それは失礼しました・・・」

 

 あー。知ったかぶりなのがバレバレだ・・・。

 


↑spider

 おおう・・・、can-am:スパイダーだ・・・。モーターサイクルショー常連の前2輪のトライクである。これはヤマハ:tricityとは違い、バンクはしない。

 ・・・しかし、コイツ・・・売れてるのだろうか・・・。気になる・・・。

 

 2号館を見終わったので、先ほど確認した1号館に向かう。

 どうやらここはバイク関連というより観光関係が集まっていて、九州のパンフをたくさんもらってしまった。んん〜、九州かぁ〜、長らく行ってないなぁ・・・。以前はフェリーに乗って九州の北半分を旅するのが多かったのだが、最近は飛行機に乗ることを覚えて、沖縄に注力してしまっている・・・。

 また、九州に行きたい気持ちはある。まだ南半分も回ってないし、長崎や佐世保にも行ってない。何より、またバイクで回りたいね・・・。

 

 いろいろと見て回ってると、ちょっと雰囲気の異なるブースに出くわした。


↑自衛隊ブース

 また陸自かっ!!!??? ・・・最近のインテックス大阪以外のイベントにもよく出ているような・・・。広報活動は出来るだけ出るようにしているのか・・・。大変だねぇ・・・。


↑カワサキ:KLX250陸自仕様

 おろ? 陸自の車両がカワサキ:KLX250になってるじゃないか。埼玉にある陸自の広報館「りっくんランド」で見たのはホンダ:XLR250だったが・・・後で調べたら、KLXに置き換えが進んでいるとのこと。まぁ・・・XLRのままじゃ、ちょっと古いわな。

 ブース奥にまた、ヤマハ:XJRが置いてあるが・・・白バイ仕様??? んん? あの制服の人たちは何者だ???


↑白バイ隊???

 あれ? 白バイ隊??? いやいや、いくらなんでも陸自のブースにいるのはおかしい・・・。あ、ミリタリーポリスか!!! え〜っと、自衛隊の中ではなんて言ったっけ? さすがに『憲兵隊』じゃ無かったよな・・・。(←ォィ

 ということで、本人たちに聞いてみた。

 

私「あの〜、お二人はミリタリーポリスってことですか?」

謎の人「そうです、『警務隊』です」

 

 ああっ、そうか、警務隊か〜。・・・って、あれ??? 聞き覚え無ーな・・・。

 軍隊ではない自衛隊にも、警務隊というミリタリーポリスが存在する。そもそもミリタリーポリスって何だ? という話だが、まぁ簡単に言えば『軍属の警官』である。軍内部の秩序維持と事件・事故を捜査したりする。軍事機密が絡むからそういう存在は必要である。他国の場合はわりと存在感はあったりするが、日本の場合はあまり存在感は無いよね・・・。それはわざとそうしている、という事情はあるのかも。まぁ、基本的には自衛隊内部でしか活動しないので露出することは少ないよね・・・。

 

−−−−−−−−−

 

 はぁ〜、これで全部見終わったかな。とりあえず1号館を出ようかな、と歩いていると、おねーちゃんに呼び止められた。おねーちゃんの手にはアンケート用紙みたいなものを持っている!!! ヤベェ!!! 逃げろ!!!

 

おねーちゃん「貴方がバイクに乗っているときに普段心がけていることを一言書いてください!!!」

 

 ・・・なんだ、アンケートじゃないのか・・・。どうも、なんかの団体かよく判らないが、バイク乗りのグッドマナー宣言を集めている「JAPAN RIDERS」という取り組みのようだ。じゃあ、書いてあげようかな・・・。用紙を受け取ってペンを取って・・・さあ何を書こうかな・・・。

 

 

・・・・・・。

 

 

あれっ・・・? 何も出てこねぇ!!!

 

 何かあるだろ!!! 十何年もライダーやってるわけだから!!! ああ、そうだ、出てきた出てきた!!!

 

『トラックを見たら殺人鬼と思え』

『1車線の道をレフトキープで走ってたら車が無理矢理追い越してくるぞ!!!』

 

 

 ダメだ!!! そんなの書けねぇ!!!

 

 

 ・・・私は無言で1分間立ち尽くした・・・。

 なぜか、おねーちゃんも1分間無言で待った・・・。

 ・・・私はおもむろに、

 

『車と並走しない』

 

 と、書いた。

 私は何を書いてんだろう・・・。

 

 

 その後、会場を出て友人と飲みに行きましたとさ・・・。

 

−−−−−−−−−

 

 今回のまとめー。

 

 今回はメーカーオプションのパニアケースやトップケースを装着した展示車が多く見られたように思う。

 ・・・いや・・・それは私が最近、ジェベルにトップケースを装備しようかとたくらんでいるので、特に意識しているからかもしれないが・・・。まぁ、そのおかげか、メーカーオプションのケースがどうコーディネートされているか、注目することが出来た。

 昔から海外メーカーはオプションでケースを装備できる車体は多かった。いや、国内メーカーも輸出モデルなんかもそうだったのかもしれない。

 私の認識が甘かったのかもしれないが、昔はケースといえば海外のGIVIという、ケースでは老舗の社外品メーカーしか知らなかった。車両メーカーとしてはケースなんてものをつけると事故のリスクが増えるから、「自己責任で付けて下さい」というスタンスだったのではないか、と私は思っていた。

 ・・・だって・・・車体付属のリアキャリアの制限荷重が『3kg』とかフツーだったからね・・・。そんなもんにケース付けたら、荷物は1kgぐらいしか入れられないよ!!! そんなバカな話は無い。

 そういった環境が、車両メーカーはオプションでもケースはつけないし、社外品ケースは高価でもしかたがないという雰囲気を醸し出していたと、私は思っている。

 ところが最近、比較的安価なケースが数多く出回るようになってきたと感じる。ホームセンターやショップがオリジナルで出したりしているのをみると、ニーズが高まっているのだろう。

 また、海外の車両メーカーがケースをオプションで用意しているのは、別に日本国内の事情なんて知ったことではないとは思うのだが、トータルコーディネートでブランド力・プレミアム感を発揮することになっている。

 そうなってくると、日本国内の車両メーカーとしてはその流れに乗って、ケースをオプションとして充実させて、売上げアップをもくろむのは当然の流れだと私は思う。

(あくまで私個人の主観と推測なので、あしからず)

 ここでケース事情にひとつ不満があるのは・・・いや、私個人としては全く不満も無いのだが・・・客観的に考えれば、もっと車体とケースの一体感を出せれば良いのではないか、ということである。

 ここ最近はケースの表面カバーを車体のボディカラーに合わせて、一体感をかもし出しているのも見かけるが、どうしても『取って付けた感』があるのは否めない。いや、『取って付けた感』が悪いわけではない。ある意味、カスタムパッケージであると誇示していることは、「ノーマルじゃないよ!」というオーナーの自己満足・優越感につながる。『取って付けた感』がありつつ、さらにボディカラーに合わせたカバーをつけるぐらいが、オーナーにとってはニーズがあることなのかもしれない。

 ・・・しかし、車両メーカーがやるのなら、もっとシステマティックな収納を提案できないものか・・・。例えば、テールカウル一体のリアトランクを着脱できるようにとか・・・。でも、ユーザーが下手な取り付けで落下してテールカウル無しで走り続けるようなことは、車両メーカーとしてはそういったことは避けたいはずだ。

 なら、どうするか。やはり車体構成はいじらずに、部品無しでも走るのに問題が無い形にしておくことが考えられる。例えば、前述のホンダ:NM4-02の車体デザイン上一体化されたサイドトランクも、考えようによってはパニアケースと言えなくもない。そのサイドトランクを着脱可能とし、トランク無しの場合は、サイドカバーを取り付けるようにする。デザイン上はサイドトランクまたはサイドカバーが付いているのが正しいが、別に無くても問題が無いようにしておく。

 また、サイドトランクも容量違いで何種類かあって、使い分けが出来るようになっているとか。私は面白いと思うのだが。

 

 

 なんにせよ、安価なケースが出回るということは、ライダー達の『収納ニーズ』というものは高まっているのだと考えられる。一昔前は「二輪は荷物が乗らなくても当然」とライダー自身がストイックに考えていたのだが・・・、時代も変わり、世代も変わり、シート下に大容量のトランクを備えたビッグスクーターなんてものが売れる時代を経て、「バイクにハコつけちゃってもいいじゃん!!!」という意識改革に至ったのではないか。・・・まぁ、それは日本国内の事情で、世界的にどうかは判らないのだが・・・。

 とはいえ、二輪業界が重点を置くアジア市場でも、『収納ニーズ』はあると思う。そもそもクルマが買えないから二輪に乗ってるわけで、荷物を安全に載せられる(突然のスコールでも防水できる等)なら、それに越したことは無い。

 『収納ニーズ』・・・それを満足させる何か画期的なカタチは無いものだろうか・・・。まぁ、そんな都合のいい話は簡単には出てこないので、取り急ぎ、トップケース・パニアケースが次のステップへ進化することを期待する・・・。

 

 ・・・スズキ:アクロスのような、タンクに見えてる部分が実は収納というツアラーなんてものが見直されないかな・・・。(ボソ

−−−−−−−−−

 ちなみに・・・250ccロードスポーツにも触れたいところなのだが・・・。

 たぶん、今月末に開催される、次回2015年のモーターサイクルショーで出てくるのでそのレポートで書くことになると思われる・・・。

 

 

 ・・・って、もう来週じゃん!!!

 

 

 

(終わり)

 

 


くるすま4月号



 まいど、えーすけです。

 いやー、今回はちょっとどころか、すんげぇ更新が遅くなりました・・・。

 ちゃんとジェベルもイジってますよ! とはいえその報告はまた今度・・・。

 

 

○2014年3/1〜3:横浜チョイモビ旅

 

 2014年3/1の土曜日・・・私は、横浜みなとみらいに居た・・・。


↑みなとみらい

 大阪在住の私だが、はるばる新幹線に乗って・・・そして地下鉄に乗ってこの地に降り立った。今にも雨が降り出しそうな空模様の中、みなとみらいを北上し、目指す「マリノスタウン」とやらを探していた。

 私はスマホを持ってない。スマホを持ったら、なんか負けた気がするので持ってない。それでも、ポケットWifiでiPodtouchをネットにつなぎ、地図アプリでなんとか地図は見れるようにしてある。しかし・・・地図は出てくるが、iPodtouchはGPSが無いのでなんとなくの現在地しか判別できない・・・。

 とはいえ、私は方向感覚は強いほうなのでそれだけでも十分。程なく目的地のマリノスタウンに到着した。

 おっ、いたいた。今日乗るヤツが・・・。


↑マリノスタウン前

 

 その名は『チョイモビ』!!!

 

−−−−−−−−−

 一体このクルマは何なのかといえば、「超小型車」である。なんか今は「超小型モビリティ」なんて中途半端な感じで呼ばれてるらしいが・・・。

 詳しくは、お手数ですがググって下さい。とはいえ簡単に超小型車を説明すると、

 

 ・車体:軽自動車より小さく、風防はあるが側面は開放(エアコン無し)

 ・車輪の数:3または4(今のところ決まりがあるわけではなさそう)

 ・原動機:基本的にEV(電気自動車)、定格出力8kW以下(内燃機関の場合は125cc以下)

 ・定員:2人(基本的にタンデム)

 ・高速道路:走行不可

 ・車検:無し(今のところ)

 ・維持費:軽自動車より安くなる予定

 

 てな感じ。

 この超小型車を「軽自動車」と「二輪」の中間に位置する乗り物として、政府が本気で導入を検討していて、既に国土交通省がガイドラインを発表している。この前の軽自動車税の増税は、この超小型車導入を視野に入れてのことでもあると私は思う。まぁ・・・導入はいつになるかは不透明だが・・・。

 超小型車導入に向けて日本各地で各メーカーが、実験を始めている。日産と横浜市が2013年10/11から日産が開発した「ニューモビリティーコンセプト」を使って、横浜市内で実証実験を始めている。これは太っ腹にも当初30台を投入(今は70台に増えてるらしい)、カーシェアリングの形態をとっていて、横浜在住でなくても乗ることが出来るというものだ。

 私はこの超小型車というカテゴリーに注目している。上記の横浜の実験なら、私も試しに超小型車に乗ることが出来る。これはぜひ乗ってみたい・・・。

 そのことを、昨年末ぐらいに知ったのだが、そのときは仕事やら私事で行けるような状態ではなかった。まぁ・・・1年の猶予があるので暇になれば、いつか・・・。

 

 ・・・そして今年2月・・・。

 私は、仕事も落ち着いてきたので消費税増税前に旅に出ようかと思って、「3月中に休みを取る!」と職場で公言してたのだが・・・まだどこに行くか決めていなかった。漠然と、「横浜で超小型車にでも乗ろうかなぁ」と思っていただけでまだ詳しく調べてもいなかった。

 ところが2/28の金曜日にいきなり「再来週から試作あるから休み取るなら来週しかないよ」と職場のリーダーに言われた。えっ!? 来週???

 旅するなら土日に付けたい。来週金曜は職場の送別会があるから・・・月曜??? これで土日月で3連休に出来るが・・・これって・・・明日からの3連休ってことになるよな。

 

 

えっ!? ってことは明日出発!?

 

 

な、何も準備できてないよ!!!

 

 ということで急いで準備・・・。

 帰宅して大急ぎでネットで調べる・・・。何? 横浜の超小型車カーシェアリングには『チョイモビ』って名称があるのか??? それすら把握してなかった・・・。そして1分あたり20円という微妙な料金設定が気になったが、まぁこの際気にしないでおこう。

 で、そのチョイモビ、会員登録が必要でWEBで申し込めるのだが・・・横浜市外在住でも申し込みはできるが、事前に審査が必要・・・とな。審査、があるのか・・・こりゃ、さすがに前日には無理か・・・? 審査にどれくらいの時間がかかるのかは調べてもわからなかった・・・。

 

 んん〜、あきらめるか・・・。

 

 と思ったが、「お問い合わせは事務局まで 8:00〜20:00」と書かれてあるのを見つける。・・・今、何時だ・・・? 19:30か・・・確認はできるな・・・。

 

 意を決して電話をかける。

 

私「あの〜、事前審査があるって書いてありましたが、どのくらいの時間がかかるんですか?」

局員さん「免許証の画像を人が確認をするだけなので、それほど時間はかかりません」

私「・・・それって事務局の人が確認する必要があるって事ですよね・・・?」

局員さん「はい」

 

 やった!!! あと30分あれば間に合うぞ!!! 一応、確認のため聞いてみる。

私「えー、実は明日乗りたいんですけど、事務局に人が居る、20:00までにネット申し込みを済ませたら大丈夫ってことですか???」

局員さん「20時には業務終了しますので19時50分には申し込みを済ませてください」

 

 

なんだとー!!!

 

 

 話をしてたから既に19時35分だ!!! 15分で完了できるか!?

 

私「わ、わかりました、やってみます・・・」

 PCで大急ぎで申し込む。急げ急げ!!! 免許証の画像はipodtouchで撮って・・・ああっ! これだとPCで吸い取らせるのは時間がかかる!!! ぐはぁ!!! そうだ! メールで飛ばせ!

 などとバタバタしながらなんとか完了!!! 今何分だ!? 50分!!! 間に合ったぞ!!!

 ドキドキして待ってると、19:54に登録完了のメールが届く。はぁぁぁ〜、間に合った〜。

 さて・・・、講習会会場を予約するか・・・。チョイモビは会員登録だけでなく講習も受けなければならない。これはWEBで登録するので、急いでやる必要はないだろう。2泊3日で行くから明日土曜が無理でも、日曜で問題ないからたぶん空いてるだろう・・・。

 と、思ってる矢先に携帯電話が鳴った。市外局番が「045」??? これって横浜だな。まさか・・・今、20時過ぎてるぞ!!! 電話に出てみたら、やはりさっきの事務局の人だった。

局員さん「講習会の予約なんですが、明日でしたらマリノスタウンで空きがありますが、どうしますか?」

 

おいおい、20時過ぎても仕事してんじゃん!!!

 

 いやいや・・・わざわざ電話をかけて頂いてるので、ここは感謝しなければならないところだ。マリノスタウンでの講習会を予約した。

 これでちゃんとした目的を持って横浜に行くことができるようになった・・・。3/1〜3の日程で、横浜旅に出かけたのであった。

 ・・・ちなみに天気予報は『雨』だったんだけどね・・・。

−−−−−−−−−

 話を戻して。

 今、目の前にある車両が講習に使う試乗車ということだろう。係りの人がいろいろ説明しているようなので、私が受ける講習会の前の組が今から走りにいくのだろう。確かに、私は集合時間よりかなり早く着いてしまっていた。

 まぁ、とりあえず講習会場は確認しておくか・・・。


↑講習会場入り口

 

・・・んー、これってどう考えても通用口だよな・・・。

 

 入ってみると、ホントにお店の通用口ですぐに階段があって、そこを登って会議室みたいなところが講習会場だった・・・。なんか、気分はバイトが出勤して更衣室に行くような感じ・・・。

 そこに係りの人が居たので、会場に間違いないこと確認。講習の時間まで他で時間をつぶして再度集合した。

 

 講習開始。私のほかに、カップルと思われる男女の3人で受ける。

 説明員さんのしゃべりと、液晶テレビにつながったiPadのムービーで説明。あらかたの内容は事前に調べていたので大体判る。

 特筆すべき追加情報としては、「チョイモビ」は1年限りの実験なのだが、好評であればもう一年延長するとのこと。車両を置くステーションの整備にも少なからずお金はかかっているので、ぜひとも続けていただきたいところだ。

 また、車両は日産とルノーと共同開発なので、外車のように左レバーがウインカーになるとのこと。おおう、それは知らなかったな・・・まぁ、バイクと同じだと思えば大丈夫だろう。これは実際に導入されてしまえば右になるだろうし。

 そして、チョイモビは実証実験のため、便宜上軽自動車のナンバーをつけているが、自動車専用道路(高速道路など)は走れない。さらに、走行を許されているのは横浜市内だけ。車体にナビが搭載されていないにもかかわらずGPSが搭載されていて、横浜市外に出ると警告音が鳴り響くそうだ。それでも戻らない場合は事務局が搭乗者に電話をかけるとのこと。とはいえ罰則は無い。

説明員さん「何かご不明な点はありますか?」

 と、最後に聞かれた。このとき、私には腑に落ちない、何かわだかまったものがあったのだが、それが何か判らなかった・・・。

 まぁ、参加者は3人しか居ないので、発言がしやすい。こういうときはくだらないことでも質問することにしている。

私「あの〜、今にも雨降りそうなんですけど、試乗中に雨が降ってきたらどうすればいいんですか???」

 ・・・などと、ホントくだらない質問をしてみた。

説明員さん「多少の雨は防げますし、試乗は5分もかからないので、問題ないと思います」

 

 

デスヨネ〜〜。

 

 

説明員さん「ご心配でしたら、カッパを用意しましょうか?」

 いやいやいや! 追い討ちをかけないで!!! くだらない質問してすいませんでした・・・。丁重に断る・・・。

 そのあと、チョイモビ会員カードが渡された。車両チェックイン時に使用するICカードである。

 ついに試乗へ。外に出て実車の説明を受ける。


↑日産:ニューモビリティーコンセプト

 ドアを開けて乗り込む。ちなみにドアといっても、窓ガラスは無く密閉されない。


↑コックピットはこんな感じ

 天井にカードリーダーが取り付けられており、先ほどもらったカードをかざすとチェックインとなり課金が開始される。だが、今からの試乗については、説明員さんが持っていた試乗用のカードでチェックインした。


↑コンソール

 『GO』のランプが点いていれば走れる状態を示しているとのこと。

 説明が終わり、順番に発進することに。先頭の車両に説明員さんがタンデムで乗り込み、道案内。私を最後尾として走り出す。

 四輪だしステアリングホイール(クルマのハンドル)だし、感覚はクルマと同じなのだが、ブレーキを離しても前に進まないことに違和感を持つのは、クルマのATに慣れてしまったせいか。歩道を横切り、車道に出てステアリングを左に切る。あまり、「小回りが利く」という感じは無いが・・・実際には回転半径はちゃんと短いのかもしれない。

 交差点を左折して巡航速度まで加速する。窓が無いので寒いのだが、風防があるので走っていてもそれほど風は入ってこないので、冬に乗るバイクほど寒くはない。ただ、気になってた乗り心地は・・・かなり辛いなぁ・・・。

 というのも、細い小さなタイヤにショボいサスペンションが4つも付いてたら、路面の起伏を拾うと突き上げ感がヒドイ。ホイールの上下動をいなせていない。おそらく、コーナリング時のロール(横回転)に対抗するために、サスが硬めにセッティングされていると思われる。サイズ的にもコスト的にも厳しいのはわかるのだが・・・。これは後ろ1輪の三輪だったら少しは改善することになるだろうか。

 最後尾であることをいいことに、前の車両から少し車間距離を開けてからベタ踏みして加速力を確かめる。最大出力は10ps程度のはずだが、モーターなのでトルクは強いかも・・・と思っていたが、ガツンとくることはなく、高回転で馬力を稼ぐような感じ。私はスクーターにほとんど乗ったことが無いので、無段階変速の感じがよくわからないのだが、それに似たようなものなのかな、と思う。

 なんか、乗ってる感触に既知感があるなと思ってたが、それがわかった。こりゃ「カート」だ。

 昔、三重県の「合歓の郷(ねむのさと)」で2st原付のエンジンを積んだカートに乗ったことがあるのだが、まさにそれ。サスが付いてないので、路面の起伏を拾うと突き上げが激しいのだが、その感じも似ている。無段階変速で高回転で馬力を稼ぐ感じもそう。

 マリノスタウンの敷地外周をぐるっと回っただけで、5分も乗ってたのか定かではないが、元の場所に戻ってきて講習会終了。お疲れ様でした。


↑試乗終了

 さてと・・・。てくてくと西に歩いて、すぐ近くにある日産の本社ギャラリーに行った。するとそこにもチョイモビがあった。もうひとつの講習会場はここだったのか! マリノスタウンと目と鼻の先じゃないか! まぁ、講習会のキャパを分散したいという思惑があったのかもしれない。

 その後、横浜の山奥に飛ばされたツレと合流して飲みに行った・・・。

−−−−−−−−−

 2日目・・・。今日のミッションはチョイモビを実際に借りて乗り回すことだが・・・。

 ホテルの窓から外を見る。う〜ん、雨降ってるな・・・。

 前日、飲んでたツレにチョイモビの話をしたら「タンデムで乗りたい!」と言ったので、今日の昼に桜木町駅に再び合流することになっていた。しかし、この雨では少しツライか・・・?

 とりあえず、傘をさして出発。京急井土ヶ谷駅近くまで歩いて、温泉に入る。いいお湯でした。

 帰りは井土ヶ谷駅から電車に乗って戻ることにする。お??? 雨が小降りになってきたな・・・よし、この隙にチョイモビ乗るぜ!!!

 チョイモビ予約サイトに繋いで、駐車ステーションに置いてある空いている車両を検索し指定する。するとどうも同時に降車ステーションを指定しなければならないようだ・・・。確かに昨日の講習会でもそんな説明があったような気がする・・・。よく考えてみれば、

 

着時間もわからないのに、なぜ行き先を指定する必要があるんだ??????

 

 あっ! これだ! 昨日の講習会で腑に落ちない感じがあったのはこれだ!!!

 ・・・後日談になるのだが、チョイモビのTwitterをフォローして、たまに見るツイートを見てるとチョイモビの説明で「ワンウェイ型カーシェアリング」と書いてあった。ワンウェイ(一方通行)!? それだ! 後でWEBサイトを見直したら、ちゃんと書いてあったのだが、どうも登録のときは急いでいたので見逃したようだ。

 そうか〜、元々のコンセプトがワンウェイなのか〜。どうりで行き先を指定しなきゃならんわけだ・・・。とはいえ、乗る前から行き先を確保するのは、効率が悪いんじゃないか??? エリアが狭いから利用時間が短いと前提にするなら、それほど無駄は無いのかもしれないが・・・。

 ・・・そのときは、それに気づいていなかったので、ともかく行き先をエイヤで『山下公園駐車場』に設定した。

 予約が完了。すると「30分以内にチェックインしてください」とのこと・・・。お??? 今、電車の中で、駅から少し離れたステーションなんだが・・・。間に合うか・・・???

 まぁ、なんとか時間内に、予約した車両のあるステーションにたどり着いた。


↑乗車ステーション

 そこはコインパーキングの一角。なるほど、空いてるスペースを利用してステーションを作っているのか。2台あるのでナンバープレートを確認して予約した車両に乗り込む。昨日教えられたことを思い出しながら操作して、準備完了。アクセルを踏む!!!

 

 

・・・・・・。

 

 

あれっ!? 動かねぇ!!!

 

 よく見てみると、動かせる状態を示す『GO』のランプが点いてない・・・。なんで??? 一旦電源を切ってやり直したら今度は点いた。一体何を間違ったんだ??? わからないが、まぁいいか。

 改めて、いざ、発進!!! 駐車場を出て・・・桜木町駅に向かうために、東向きに・・・。

 

 

んんっ!? 待てよ? 道がわからん・・・!!!

 

 

 前述のようにチョイモビにはナビが付いていない。左のピラー付近にスマホホルダーが付いていて、スマホをナビ代わりにするのだが・・・私のはスマホじゃないのでそれが出来ん・・・。参ったな・・・。

 とはいえ実は昨日、周辺を歩き回ったおかげで地図は頭に入ってる。なので自分のカンを頼って走った。なんとか桜木町駅に到着・・・。

 待ってたツレと合流。さて、タンデム・・・。


↑苦しそう・・・

 う〜ん、かなり苦しそうだ・・・。足の位置が操縦席の横になるのでガニマタ必至!!! 二輪の延長線上と考えればアリかも知れないが、これは女子には抵抗がありそうだな・・・。

 さて、山下公園へ出発!!! と、思ったら、雨が再びキツくなってきた!!! しかも寒くなってきてる!!! うわっ! それでも山下公園へ行かなきゃならんのか!!! やめるにやめられない!!!

 とにかく発進。多少の雨でも風防があるのでそんなに濡れない。風防にはワイパーが付いているので、それを動かして走る。

 ところが馬車道付近でクルマに囲まれ、運転に余裕がなくなったみたいで、右に車線を変更しようと右ウインカーを点けるつもりで、右レバーを下げてしまった。すると、ワイパーの速度が速くなった!!!

 

 

ああっ、違う!!! やってもーた!!!

 

 

 このときばかりは雨が降ってることに感謝した・・・。晴れてるのにワイパーが動いたらミスったのバレバレだが、速度が変わったところで誰も気づかない。クルマにほとんど乗らない私でも、一連の動作として体に染み込んでいたんだな〜。

 後ろのツレはコワイコワイって叫んでるし、私は私で道がわからんって叫んでるし、2人でワーワー言いながら何とか山下公園前に到着。すると『山下公園駐車場』と書かれた入り口を発見。

 しかし、平面駐車場ではなく、立体駐車場っぽい門構え・・・ここでいいのか??? でも『山下公園駐車場』って書いてあったしな・・・迷ってる暇は無い!!! 突入!!!

 で・・・駐車場に入ったら・・・やっぱり、というか・・・目の前にはバーが立ちはだかっていた。


↑山下公園駐車場・・・

 

えっ!? 入っちゃダメだったの!?

 

 ここじゃなかったのか!? いくら小回りが利くとはいえ、今さら引き返せないぞ!!! と、思ったが・・・。


↑「チョイモビ←」

 よく見ると棒の先に「チョイモビ←」という紙が付いている・・・。これは横を抜けていけということか!!!

 バーの横を抜け駐車場内に入り、駐車位置にチョイモビを止め、返却ボタンを押すとすぐさま携帯にメールが入って返却完了とのこと。そして料金が・・・。

 

 

34分680円・・・。

 

 

んんー、すっげえ微妙。

 

 まぁ・・・これで何とか乗り捨て成功。これで今回のミッションをクリアした・・・。


↑乗り捨て成功!

 このあと、氷川丸やら赤レンガ倉庫を見学したり、パンケーキに襲われたりして観光を楽しんだ。

 

−−−−−−−−−

 3日目・・・。天気は曇り・・・。

 今日は雨は降らなさそうだ。チョイモビ・・・昨日は雨でゆっくり走れなかったから今日はリベンジするか!!!

 

 

なんてことは全然思わず。

 

 

 ・・・なんかもうお腹いっぱいで、今回はもういいです・・・。また期間内にもう一度横浜来て、乗るつもりだけどね・・・。

 ということで、この日は昨日とはまた別の温泉に入って、帰路に着きました・・・。

−−−−−−−−−

 今回のまとめー。

 

 今回初めて超小型車に乗ってみたが、思ったことは「さすがに仕上がっているな」ということだった。

 まぁそれは当然であって、今回私が乗った日産:ニューモビリティーコンセプトは、既に海外で販売が開始されているものである。『チョイモビ』は実験とは言え、一般人に使わせるのだから車両自体は完成したものだ。法整備さえ済めば、日本国内どこでも走れる代物なのだ。

 

 じゃあ、なぜすぐに導入しないのか・・・。それはおそらく、「使いどころが決まってない」からだ・・・。

 なぜチョイモビが「ワンウェイ型カーシェアリング」というサービス形態をとっているかと言えば、超小型車のメリットである「小型」を活かして省スペースの駐車ステーションを作れるからだ。「そういう使い方が出来るか???」という実験なのである。

 法整備するにしても、「使いどころを想定した『枠』に入れなければ法律も作れない」ということなのだろう。

 

 こんなことになってるそもそもの根本原因は、「軽自動車」と「二輪」の中間に位置する乗り物の難しさにある。

 というのも、そのカテゴリーに近い「オート三輪」や「ミニカー」、海外では「キャビネンローラー」を代表とする3輪車などが昔は存在したのに、技術革新によって『淘汰』されてしまったからだ(趣味の世界ではトライクやATVもあるが特殊すぎる)。単にそれらをEV(電気自動車)化しただけの焼き直しでは、結局同じ道をたどる事になる。

 その観点から言えば、日産:ニューモビリティーコンセプトは焼き直し感がある。これがこれから普及していくようには思えない。何か、画期的な技術を持って投入されなければならない。

 

 その、画期的な技術の一つは、最近トヨタが開発した超小型車「i-ROAD」のように二輪のようにバンク(車体を傾ける)できる機構だ。これはかなりポテンシャルを引き上げる要素である。しかしそのバンク動作は、電子制御で行われているように思われる。電子制御は信頼性も高くなっているが、万が一、機能しなくなったときに即事故では危険すぎる。

 最近の航空機は『フライバイワイヤー(fly-by-wire)』、いわゆる電子制御で飛んでいるので、それが機能しなくなったら墜落する。が、何重もの伝達系統や予備システムなど配置して、いわゆる『冗長性』を確保しているので信頼性が限りなく高まっているのである。それはコストがかけられるから出来ることであって、価格を下げなければならない超小型車では足かせになってしまう。

 また、人々は新しいカテゴリーには懐疑的である。導入初期段階で事故が多発するようなことがあれば、悪印象を定着させることになる。日本でも話題になった、プロペラ機とヘリの中間(あるいは両方)とも言える、米軍が開発した「オスプレイ」がいい例である。

 オスプレイは軍用なので軍が使うと決めたらパイロットは乗るしかない。だが、超小型車は一般人が購入するものである。本人がなんとも思ってなくとも、周りの人に悪印象のあるものをわざわざ買うかどうか・・・。

 

 と、まぁ、苦言を呈している私だが、これでも超小型車には期待しているのである。特にバンクできる機構は是非とも成熟してもらいたい。だから、超小型車という新しいカテゴリー自体が、バンクできるようになったからって、勢い余ってまさに大ゴケしないか心配しているのである・・・。

 

(終わり)

 

 


 

 

 

 


 

 

月刊くるすま12年9月、13年4、7月号

月刊くるすま12年2、3、6月号

月刊くるすま11年7、9、10月号

月刊くるすま11年1、3、5月号

月刊くるすま10年6、9、10月号

月刊くるすま10年2〜4月号

月刊くるすま09年6、8、10月号

月刊くるすま09年2、3、5月号

月刊くるすま08年8、10、12月号

月刊くるすま07年12月、08年1月、4月号

月刊くるすま07年5月号臨時版、9月、10月号

月刊くるすま07年1月、2月、4月号

月刊くるすま06年6月、7月、10月号

月刊くるすま06年3〜5月号

月刊くるすま05年8月、10月、06年2月号

月刊くるすま05年4〜6月号

月刊くるすま04年5月、6月、12月号

月刊くるすま03年8月、04年2月、3月号

月刊くるすま02年11月〜03年5月号

月刊くるすま02年8〜10月号

月刊くるすま02年4〜6月号

月刊くるすま02年1〜3月号

月刊くるすま01年10〜12月号

月刊くるすま01年7〜9月号

月刊くるすま01年4〜6月号

01年1〜3月のトピックス

00年のトピックス





Return to index