くるすま9月号



 まいど、えーすけです。
まだまだ暑いかな、と思ってたらだんだん気温も下がってすごしやすくなってきた!!! やっとジェベ公の改造に拍車がかかる・・・。
・・・と思いきや、なんか時間が無くなってきた。冬までには何とかしたいな・・・冬のほうがジェベ公は調子がいいからね。いや、単に夏のセッティングが出てないだけの話だが・・・。

○今月のジェベ公

 今月も忙しいかったのでほとんど何もしていない。いや、マジで時間無かった。やったことと言えばジェベ公のフロントフェンダーが付けたことぐらいだろうか。先月の状態ではフェンダーが無かったので見た目のバランスがいまいちだったが、だからといってDRの黄色のフェンダーをつける気にはならない。じゃ、ジェベ公の純正フェンダーは付かないのか試してみたのだった。アップフェンダーのボルト位置が設計的に苦しいわけが無いので運が悪くない限りボルトオンで付くはずだと思い、付けてみた。うむ、ボルトオンであった。これにより125cc車特有のフェンダーに白いラインを入れる(ウチのジェベ公は白なので黒のふちだけだが)というダルい作業をしなくて済んだのでラッキー。

←こんな感じ

 例によって遠くからバランスを見てみる。ん〜、これなら前とおんなじ。やっぱりちょっとフォークが長いような気がするが・・・。こういうぱっと見、なんにも変わってないような改造が最近楽しいなぁ。見た目に自分流のスタイルにいじるのもいいが、さり気無さを出すのもいいものである。なんだか無理やり自分に納得させている気もするが。

○さらばVTR250〜埼玉旅行記(前編)〜

 先月号にVTR250のブレーキパッド交換の記事を載せたが、実はこの盆休みに大阪から埼玉までソロツーリングを計画していたのでそれに向けての整備だったのだ。「行きは下道で山間部を2日間でGO!!! 帰りはフェリーで那智勝浦」というだけのものであった。なぜ下道で山間部かって? 走ってて面白いし気温が低いので熱中症がはやるこの猛暑でも走れるからだ。走行距離を計算すると600km、今年は渇水が危惧されるほど雨が降ってないので速度も出るだろうと踏んでいたので2日あれば十分いけると思った。

 しかし事前準備が全く出来ず、VTRもしっくりこないのでやめようかと思っていた。私は楽観主義者だが心配性でもある。頼りのVTRが信用できない状態では楽観的にもなれない。だが、実は3年前からずっとやりたかったことなのであきらめたくはない。特に今年は雨が少ないという好条件がある。来年がまた雨が少なかったら取水制限で苦しむ人が出るから、来年に神様にお願いするのも考えものである。

 気分的にはめちゃくちゃやめたいのだが、このチャンスを逃すわけにもいかない・・・。どうも決めきれない・・・無理もない、念願の計画である。しょうもない事でつぶしたくはない。でもホントに行きたくないのも事実である。で、この時点で計画の主軸となる帰りのフェリーのチケットを出発4日前でもまだ取ってなかったので、これが取れるかどうかでバイクで行くかどうか決めることにした。東京でイベントがあり、人とも会う約束があったから行くのは行かなければならないのだ。行かなきゃならんならフェリーのチケットぐらい事前に押さえておけって? うん、そうなんだけどね、予定を決めるのって嫌いなんだよ。世の中には新幹線という便利な乗り物があるから東京に行くのは問題が無いわけで。

 というわけで、旅行代理店でチケット代行を申し込んで翌日の電話を待った・・・。このときの心理状態は「フェリーのチケットが取れなかったら計画自体がおじゃんになり悩んでいる根本を打ち壊してくれるのでその方が丸く収まる・・・時間的な余裕もないし盆時期だしたぶん取れないだろう!!! そうさ、取れるはずもないさ!!!」・・・というものだった。そんなに行きたくなかったのかと自分でもツッコミ入れたくなるが正直そんな感じだった。そうこうしているうちに電話が入った・・・。






旅行会社の人「この日の便、空いてますけどお取りしてよろしいですか?





空けるなコノヤロウ!!!

 ・・・仕方ないので取ることにする。

 フェリーのチケットを取ってしまったので仕方なく計画再開。だが、あまりに準備が整っていないし、VTRをプロに見てもらうことにしたので出発は1日ずらして1日で埼玉まで行くことにした。イベントがあるのでどうしても到着はずらすことができないのだ。1日で下道600km・・・かなり無理がある。が、バイクで高速道路を走るのは嫌いだし面白くないしコストがかなりかかる。別に金が無いわけではないが、面白くないことに金をかけるのは嫌。それに朝3時に出発すれば、日が登っている間に埼玉の主要幹線国道17号に入るまでにかなりの時間が使える。十分休憩しても問題無いと判断したのだった。もう夜中に峠を走ったり明かりの無い高速を走ったりするのは勘弁したい・・・その条件もクリアした計画だった。

 休暇の前日、退社前に会社の上司にあいさつしに行った。

私「すみません、有給を取らせてもらって・・・では行ってきます」
上司「ああ、気ィつけて行ってな。事故だけはせぇへんように」
私「はい。でも今回はちょっと厳しいんでちょっと心配ですけど」
上司「イヤやで、休み明けに出勤したら包帯巻いとったりしたら」
私「ははは・・・

 後々とこの言葉がきいてくるとは予想しなかった・・・。

 次の日、バイク屋に行く。リヤのブレーキを見てもらうためだ。ブイ〜ン、ぎゅぎゅぎゅぎゅ〜。やっぱりブレーキタッチがおかしい。これでキャリパーがいかれていたら終わりだなぁと思いながらバイク屋に見せた。一通りの説明をして見てもらう。するとバイク屋のおっちゃんはブレーキキャリパーのスライドピンのボルトを外した。ひょい、とキャリパーが浮いた。・・・。





書けよ!!! サービスマニュアルに!!!

 そういうことか・・・。ああ、もういいや。今の問題はキャリパーがいかれてないかだ。おっちゃんに見てもらったところ異常は無いらしい。じゃ、パッドの問題か? で新しいパッドを買いに行こうと走り出したら、なぜかすんごいブレーキタッチが良くなってたりする。どうも付けなおしたことにより異常が解消されたみたいである。おお、問題解決だ!!! 他にも準備があるので家に帰った。

 家で準備するが思いのほか時間がかかって就寝が11時、睡眠時間が3時間になってしまった。何とか寝れたがいかんせん眠りが浅かった。2時半起床、外は真っ暗。朝飯を軽く済ませ荷物を載せて予定通り3時出発。ちょっと道を間違える程度でほぼ順調に快走、6時には岐阜県大垣に入っていた。予定では各務ヶ原に6時だったのだがまぁ平均速度があまり出ていないせいである。ちなみに天気予報は各地曇り、今のところ予報どおりで雨の心配も無かった。出発までのアクシデントが嘘のように快調に飛ばしていた。

 と、そこまではかなり精神的に余裕があった。しかし、そのあと道路的に狭く交通量の多い道になりいきなり速度が出なくなる。そこからなぜか精神的におかしくなり始めた。予定から遅れているとはいえ、十分余裕を持った計画である。ところが、意味も無く焦りだしてきたのである。その焦りが予感から来るものであったなら私はかなりスゴイ・・・これに関しては次号後編で。休憩を取らず爆走し出す私。チェックポイントである諏訪湖まで辿り着きたい一心であった。その甲斐あって諏訪湖到着も午後1時、予定の1時間遅れで各務ヶ原からの予定速度はクリアしていた。やっと辿り着いた・・・と思ったが、また意味も無く前進し出した。時間的に昼食を取っていいはずである。が、先を急いでしまった・・・。

 なんなんだろう? この焦燥感は。今になっても分からない。私は極限状態になると思考が停止し、目の前にあることにのみ集中する癖がある。思考が停止しているのにがんばってもしかたがないのに。それが出てきたとは思う。しかし、私は何に焦っていたのだろうか・・・。

 諏訪湖から国道142号線を使って笠取峠を抜けて長野県浅科村に入ったとき、事態は一変した。





暑っっっっっ!!!

 いきなり開けた一面田んぼか畑の盆地のような地形に出てきたのである。時刻は午後2時、日差しが強く外気温は急激に上がった。うっ・・・、なんと意識が遠のき始めた。睡眠不足、11時間乗車による疲労、さらに空腹のジェットストリームアタックが気温上昇に乗じて襲い掛かってきたのである。いかん・・・今度こそ休憩しよう・・・、さすがにそう決めるのは時間はかからなかった。しかし、休憩するには日陰となる場所にしたいしトイレもあったほうがいい。その条件を満たす場所までは歌でも歌って気を保とう・・・、と誰も聞いていないことをいいことに歌を歌い始めたが、歌い終わって次の曲のイントロを頭の中で流している段階で意識が飛びそうになる。い、いかん!!! このままでは本当に死んでしまう!!! が、今走っている周りには何にも無いのでそのまま走りつづけた。で、必死に歌っていると逆車線の道の駅を通りすぎてしまった。ああぁ!!! しまったぁー!!! とは思ったが思考停止している私には引き返す気など無かった。思えばこれが最後の運命分岐だったと思う。

 実はここから先の記憶が無い。どうやら2kmほど小人さんが運転していたようだ。次に見た光景は左足元に縁石が迫っている状態だった。

 ・・・それが事の起こりの直前なのか直後なのかは定かではない。





ドガガガガガガガガガガッッッ!!!

 私は縁石の向こう側の草むらに投げ出されていた。着地の衝撃はそれほどでもなく草むらに転がったため擦り傷もたいした事はなかった。やっちまったぁ〜、オンロードバイクでこけたらダメージがでかいぞ、と立ち上がりVTRを探した。5mほど先に寝転がっていた。たいした速度ではないなと向かおうと思ったら左足の靴が脱げている。まず先に靴を取りに行ったら(先に靴なのが酷い話だ)靴に穴があいていた。見ると縁石に5mほど靴が削れた跡があった。よくこれでケガが無いもんだなと思ったが、それに重なるように金属の削れた跡が10mほど確認できた。一瞬不安になる。

 と、そこへ乗用車のドライバーが助けにきてくれた。おお〜、こんな俺に救いの手を差し伸べてくれる人がいるとはっっっ!!! ・・・と思ったのかもしれないが、いかんせん真っ先に靴を取りに行ったりするほど変に落ち着いていた(あきらめモード)ので特に何も有難く感じなかった(ひでぇ)。とりあえずいっしょにVTRを起こすことにした。よいしょ。あれ? なんか液体が漏れている。ガソリンか? と思ったがタンクから漏れている形跡は無い。

 よく見ると液体にはなんか色がついていた

 ふとラジエータを見る。





 ・・・。





ラジエータに穴がっっっ!!!

 ラジエータ左側面がえぐりとられていて、時折ピュ〜っと緑色の液体を噴き出していた。仮面ライダーかお前は、などと冗談言っている余裕はもちろん無かった。ショックを受けている私に助っ人さんは「気をつけてくださいね〜」とだけ言ってそそくさと去っていった。一応私は条件反射的に礼は言ったが、ラジエータに穴が空いてしまった奴に言うセリフかっっっ!!! しかもそのまま立ち去ってしまうのか!!!??? と心の中で叫んでしまった。いや、居てもらっても問題の解決には結びつかないとは思うけど。

 精神的にピヨっている状態だがこのまま路側帯に止めておくのも危険なので、バイクを歩道内に入れて破損状況を確認する。フロントフェンダー、左アウターチューブ、フレーム、シフトペダル、シートに擦り傷を確認(後でフェンダーレスキット破損確認)。しかし、たいしたことは無い。Vツインだけあってエンジンも無傷。ということは15mほど縁石の上を滑走していたのはラジエータということになる。・・・比較的出っ張っているしなぁ。ちなみに事故直後の写真は無い。撮ろうと思う余裕が無かった。

 しばし途方に暮れる。比較的交通量の多かったこの道で自損事故で済んだのは不幸中の幸いであった。しかし、問題はこれからどうするかである。この猛暑の中をラジエータ無しで走れるかどうか。でも考え直してみるとラジエータの水圧はそれほど高くないはずだから穴さえふさげば走れるかと思い始めた。持ち合わせたテープでふさごうとしたが、残念ながら濡れているので食いつきがよくなかった。しかし、これでも一気に飛び出すのをかなり防いでくれそうだったので、行けるような気がしてきた。と、そうこうしていると近くの人が声をかけてきた。状況を話すと、近くに自動車修理工場があることを教えてくれた。その人がその場を去ったあと、せっかくの話だが漏れながらでも水を足しながら走れば走れるかと思い出発しようとした。ところが・・・





眼鏡が無い・・・

 無くなっている、眼鏡が。私は眼鏡を使っているのだが、近くを見るときは眼鏡を外すのである。事故直後は確かにあった。が、どこにどうしたかまでは覚えてなかった。近くをくまなく探したが出てこない。クッションになった草むらの中にまぎれている可能性があるが、だとしたらそう簡単には見つからない。軽傷で済んだ代償がこれか・・・と炎天下の中30分捜索したがはやり出てこなかった。これは致命的だった。

 再び途方に暮れる。とりあえず今の位置を確認しようと地図を見る。正確な位置はわからなかったが、電車も走っていないところであることがわかった。これによりイベントに行けるようにバイクを置いて単独で埼玉に入ることは出来なくなった。出来なくは無いだろうが、再びバイクを回収しに帰ってくるのが大変だしフェリーのチケットを取っているので時間的に余裕が無い。困った・・・。

次号後編に続く


くるすま8月号



 まいど、えーすけです。
暑いですね〜、もう嫌になりますわぁ。外に出るのもおっくうになるほど。バイクに乗れないほどじゃないけど、降りる気になれない・・・。作業をする気にもならない・・・。ということであんまりバイクに乗ってません〜。

○訂正&お詫び

 先月号でDR250Sのフロントアクスル径をφ20と書いていましたが、実際はφ15の間違いです。申し訳ありませんでした。

○今月のジェベ公&DR250Sフロント移植計画

←ついについた!!!

 今月はあまり進んでいないと言えば進んでない。私事で忙しかったこととうだるような暑さにやる気を無くしていたのだ。うーん、寒くてもつらいし暑くてもやってられないとはバイクをいじるのも楽ではないな。空調の効いたガレージが欲しいなぁ・・・。

 さて、先月でジャッキ上生活を余儀なくされたジェベ公の顛末だが、今は何とか自分の足で立っている。と言うより立たざるを得ないのだが。実は改造ジャッキアトラス君が逝っちゃったんだね、これが。ということで不遇の戦士アトラス君の後半生を紐解いてみよう。

 先月号にあるように改造ジャッキアトラス君の上に載ったままのジェベ公。より良い解決策も出なかったしやる気が失せたので、ジェベ公は2週間ほどほっとかれることになる。とりあえずキーシリンダーだけは取りつけた・・・、フレーム側のハンドルロックの突起を削って。ふっふっふ、これでもうお前はカタギ(ノーマル)には戻れねぇぜ!!! などと宣言してみたがジャッキに載りっぱなしになってる時点で既にカタギにはほど遠い世界である。で、キーシリンダーをつけても事態が改善するわけではない。このままアトラス君に載せっぱなしにするわけにもいかないのでやっぱりハブをDRのものに組替えることにした。そう言えば1年前にこれを組んだなぁ、と懐かしく思いながら18インチホイールをバラしてゆく。さぁはたしてうまく組みなおせるのか? と不安になりながら同じ手順で組みなおしていった。3日で完成。うーん、ホントにこれでええんか? なんかごっつう簡単なんだが・・・。まぁいいか・・・。で、最後の難関はタイヤである。予想通り苦労した。チューブレスタイヤであるTT100GPが硬いのか良く分からないが、最後のビードを入れるのが異様に硬い。ビードワイヤー切れるんちゃうか? と思えるぐらい力入れても入らない。それでも何とか組みつけに成功。やっぱりコツがあるんかなぁ・・・。今度はリムプロテクターを使用したので新たにリムに傷がつくことも無かった。ということで前輪完成である。

 それを週末にジェベルにつけることにする。虎の子の倒立フォークを物置から取ってくる。げっ!!! オイル漏れてる!!! まぁオイル漏れがあると書いてあったものを購入したから当然なのだが、購入時はきれいだったのでちょっとショックを受けた。まぁいいや、どうせフロント移植が成功したらメンテに出すつもりだったから。ひょいひょいとフォークと前輪をつける。でメーターケーブルをギヤにさしたらアトラス君から下ろそう・・・と思って付けようとすると届かなかった。? あれ? 届かへん? ・・・フォークが長すぎる? フォーク突き出しを限界までやってもダメだった。そうか、そういう落とし穴があったか・・・。ちらとガレージの片隅で各座しているDRを見る。その足元にさびにさびたDRのメーターケーブルが落ちていた。うーん、もったいない・・・、メーターギヤ無くしたりしてるし部品取り車買った意味が無いよなぁ。

 と、ふと気づいた。じゃ、ブレーキホースも短いってことか・・・。てーことは真価を発揮することが無かったメッシュブレーキホースはその役目を終えてしまうわけだな・・・。うーむ、無駄な買い物だったか・・・。仕方ないのでDRのブレーキ周りを装着する。部品取り車のものとフォークについてきたものの2つあるのだが、どちらもかなり傷んでるが比較的綺麗なほうを付けることにした。

 とにもかくにも足回りは付いたので、メーターケーブルは外したままジェベ公をアトラス君から下ろすことにした。よくがんばってくれたアトラス君・・・と、キコキコと下ろしていく。・・・するとグラっとジェベ公が左によろめいた。何ぃぃぃ!!! ここまできて倒れると言うのかっっっ!!! と、一瞬あせったがサイドスタンドを出していたので倒れはしなかった。助かった〜、と思ったがよく見るとアトラス君のアルミのコの字アングルがへしゃげていた。どうやら下ろしていく過程で前輪が接地し、車重が左方向に集中したためアングルが耐えきれなくなったと考えられる。

 ・・・ついにくたばったか、アトラス君・・・。君のことは忘れないよ。

 さて、それはさておき(ひでぇ)、配線関係を整えることにする。うーむ、ごちゃごちゃになっててもうわけがわからん。ライト周りは前のものを使うことにしていたので、とりあえず合わせてみる。・・・うーむ、全然つかん。まぁいい、タイラップで止めておこう。2ヶ月エンジンに火を入れていなかったのでとりあえす一通りのものを付けておきたかったのだ。

 さぁエンジンかかるか・・・ドキドキ、と少々不安になりながらセルを回す。以前2ヶ月ほっといたらエンジンがかからない事態に陥ったことがあるだけに気になっていたのだ。と、そんな不安をよそにエンジンはいとも簡単に回り出した。やったー!!! やるなこのヤロー!!! と思ったが、久しぶりの爆音があまりにうるさかったのでちょっとしおしおになる。なんとかならんか? この音・・・。エンジン全体にオイルを回すためにアイドリングしたかったので、表に出すことにする。全体像も把握したかったし。

←横から見てみる・・・

 アイドリングさせながら遠くから眺めてみる。・・・うーん、フロントフェンダーが無いせいか、なんか見た目のバランスが後ろによってるなぁ・・・。ダウンフェンダーをつけたらライトの位置を下げないと変に見えるなぁ・・・。と、なんだか倒立化したことにあんまり喜びを感じなかったりする。まぁいいか、いつかカッコよく見えるときが来るだろう。

 とはいえ、まだ問題は山積みである。ハンドルロック、ハンドルストッパーの件が片付いていないし、ワイヤー類の整形、フォークとブレーキキャリパーのオーバーホール、ライトの取りつけなどが残っている。さぁジェベ公がまともに走れるようになるのはいつの日か・・・。乞うご期待・・・あうー(涙)。

○今月のネタ

 ある日、私の行きつけ(と言っても最近行ってないが)のバイク用品店のHPに久しぶりにアクセスしてみた。何っ!? 夏初めのセールはもう終わったのか!!! ボーナス時期の前にか!!!???(実は後日あった)と、ショックを受けながらいろいろ見ていると「アースイング」というパーツが紹介してあった。なんじゃこりゃ、とクリックしてみるとフレームアースを低抵抗ケーブルに置き換える(いや並列と言うべきか)と言うものであった。ああ、アーシングのことか、と納得する。

 実を言うとアーシングは既にジェベ公に一部導入している。これは四輪お手軽パワーアップ改造の一つで、1年ほど前に友人リラ君が彼のニセスカイラインに導入したのを参考に配線したのだった。「一部」というのは、ジェベ公へのノロジーホットワイヤー導入時に店の人に「バッテリー食うかも知れませんよ」と言われたので、少しでも電力消費を減らす意味でホットワイヤーのアースとイグニッションコイルをアーシングしたのだった。本当はフレーム接地している電極を全て繋がないといけないらしい(よくはわからないがそうしないとグランドが「浮く」らしい)。全部やろうとするとイグナイタを繋がなければならないが、どれがアースなのかよくわからない。というかあんまりやる気が無い。で、一部だけアーシングした効果のほどはよくわからない・・・なぜならジェベ公は既にまともに走れるセッティングじゃないから・・・。

 ほほう、二輪の世界にもアーシングが入ってきたかと微笑ましい気持ちになった。メーカーが作るぐらいだからさぞかし効果があるんだろうなぁ。・・・で、ふと値段を見た。

¥14,500-

高いんじゃないの!!!???

 ただ単にちょっと太めのケーブルでフレーム接地を繋ぐだけなのに!!!???

 しかたないか・・・パーツってものは技術料が入るからなぁ・・・。ポン付けできるなら安いものだと考えるしかないか。

○危うし!!! VTR250に設計に問題が!!!

 私の普段の足&ツーリング用に維持しているVTR250。機動性、快適性、信頼性全てに満足のゆく旅のパートナーである。これといった改造をすることも無くメンテナンスもオイル交換、ラジエーターのコア掃除、チェーン清掃程度で済ませれる手のかからない(手をかけてない)バイクである。走行距離もたかだか5000kmとまだまだこれからなのだが、もう2年も乗っているのでさすがにブレーキパッドを交換しようと思った。私はほとんどリヤブレーキしか使わないのでリヤのパッドが結構無くなっている。フロントは減っている形跡が無いほどだったが、まぁ2年も使っているのでついでだから両方交換することにした。

 久しぶりに昔よく行っていた用品店に出かける。で、金額的に安いデイトナの赤パッドを買うことにした。が、リヤは見つかったがフロント用が無い。仕方なくフロントはAPロッキードのものを買った。そのときリヤもAPロッキードのものを買えばもう少し事態は好転していたかもしれない・・・。

←減ってない・・・

 後日、パッドを交換する。まずフロントから。サービスマニュアルを読むとパッドピン1本を抜くだけで良いと書いてある。おお、これはメンテしやすい!!! 実際やってみると楽チンである。やっぱりバイクたるものこうでなくては・・・(?)。で、フロントの旧パッドを見てみると全く減ってない。新パッドを出してきてビックリ!!! 新パッドのほうが薄い!!! なんじゃこりゃ!!!??? まぁ元々が太いパッドだったんだろう・・・(でもなんか納得いかない)。そんな感じでフロント終了。で、次はリヤである。これもパッドピン1本抜きゃ終いだと気楽に作業に入る。マフラーでピンを回し難いなと思ったがこれぐらいは勘弁してやろう。ピンを抜きパッドを抜こうとした。ブレーキディスク内側のパッドは取れたが、外側のパッドが出る気配がなかった。? 出ない・・・。パッド上部に突起があり、しかもパッド下側がキャリパーサポートに当たっている。・・・、取れない・・・。サービスマニュアルを読みなおした・・・がそれに関することは一切書かれてなかった。んん〜、どうしよう〜。仕方ないのでスパナで叩いて取り出した。

←赤っっっ!!!(違うって)

 その後、もちろん新しいパッドを入れなくてはならない。だがどうやっても入る気がしない・・・。いろいろ考えてみたが、結論は

設計ミスだ

この内容には間違いがあります。設計ミスではありません。もう一つネジを外せば何の問題もありません。

と言うものであった。純正で付いているものと社外品が同じ状況と言うことは、社外品パッドが悪いわけではない。でこのパッドはVT系先祖で代々使われているパッドである。以前のバイクで問題になることをその次の世代に残すことは考えにくい(設計者として)。ということはこのバイクに限ったことである可能性が高い。品質管理などの人間がメンテナンス性のチェックもやってるはずなのだが、どうも抜け穴だったようである。いろいろな事情はあると思う。量産試作品で問題ないから大丈夫と思っても、設計者が量産までに改良を施した結果、市場に出てから大問題が発生することがある。まぁ、チェックが厳しければ問題ないことなのだが・・・。

 ということで設計ミスなものは仕方がない・・・。パッドをやすって、またスパナで叩いて入れた。ふふん、ザマアミロ!!! と意味もなくののしりながらテスト走行に出かける。フロントはピキピキ効きまくってる。が・・・

リヤが全然効かない!!!

 いや、止まることは止まるのだが、ロックしない。デイトナのパッドが悪いのか、はたまた無理矢理叩きこんだのが悪かったのか・・・。くそ〜600km爆走計画が・・・!!!

○カスタマイズについて思うこと

 ここ数年、私はバイクを改造するのが趣味となっている。特にカスタムに不向きなジェベル125をいじることに燃えている。なぜこんなに燃えるのか、それはポン付けパーツの無いジェベルだからだろう。全く資料の無いやりたいカスタムを調査に調査を重ねて推測しバクチ気分でパーツを購入するスリルがたまらない、ということが快感になっていることが大きい(それで痛い目も見てたりするが)。VTRのおかげで最近ジェベルに実用性を求めてないので改造することが目的となっている。

 今まで調査、改造してきて最近思うことは、部品共用、同一設計やベアリングなどのOEM部品使用が分かれば、他車種部品の流用によりカスタマイズの幅はかなり広がることを感じる。これらの資料が容易に手に入ればもっと簡単にカスタムが可能なのに、なぜ改造についての資料が手に入り難いのか。ここで少しバイクを改造すること、またそれ以前のバイクを自分に合わせるカスタムについてを考えてみた。

 バイクという乗り物は個人の趣味、嗜好により大きく好みが分かれるものである。さらに外観をドレスアップパーツにより見た目を自分流にファッションするのも当然のようになっている。これもカスタムである。逆にバイクも搭乗者の体格を要求している面もある。自分の体格に合わせてバイクをカスタマイズするのが当たり前になっている。ハンドルが遠ければハンドル交換するし、シート高が高ければシートをアンコ抜きするのが常套手段となっている。しかし、何にしてもパーツを買ったり加工するのにお金がかかる。どノーマルは嫌だ! とか、人と同じは嫌! という人にとってはパーツ代は当たり前の出費になるが、それ以外の人にとってみればカスタム代はアホらしいお金である。メーカー純正で自分にピッタリのバイクがなぜ無いのか・・・バイクを購入しようと考えた人の多くは数台まで候補車を絞り込んでから悩んだ経験があると思う。買うバイクを1台に絞り込んだ人でも実際にまたがってみて違和感を感じて考え込んだことがあるのではないか。どうしてこのバイクとこのバイクの中間が無いんだ・・・とか。どうしてこのバイク、リヤがドラムブレーキなんだ・・・カラーオーダーシステムを作るぐらいなら、スペックをオーダーできるようにしろ!!! ・・・とか。バイクの車種がもっと多ければいいのにと思うのではないだろうか。

 しかし、メーカー側の立場から言えば、車種を多くするわけにはいかないのである。バイクはそれほど市場が大きいわけでもないので台数が出ない。つまり生産車種を増やすと多種少量生産という最も効率の悪い状況に陥るのだ。それに1機種毎に開発・試験を行い、カタログやサービスマニュアル等の書類を作るとなるとコストがかかり、1台のバイクの価格が高くなる。すると高いバイクは誰も買ってくれない。悪循環に陥ってしまうのだ。それに少量生産になると下請け工場からの部品納入発注量が少ないことにより部品単価も上昇する。かと言って一度に大量発注しても在庫の山を抱えることになる。サービス部品在庫もしかりである(部品共用、共通設計はそういった部品コストや在庫を抑える効果がある)。つまり多種少量生産はメーカーにとってデメリットが大きいのである。メーカー側として最も良いのは大規模生産ラインによる単一製品の大量生産である。それにより機種開発費等のコストが薄まり、部品単価の低下が期待できる。それによりバイク1台の販売価格が抑えられるのである。

 つまりユーザー側とメーカー側で全く正反対の思惑が発生しているのである。純正で自分にピッタリのバイクは存在しないと考えたほうが良い。だからユーザー側でカスタマイズが必要となるのである。じゃあ個人のカスタマイズをサポートするべきではないか、とも考えられる。だがメーカー側はカスタムを推奨していない。なぜならバイクと言うものは大いに人命に関わるからだ。ど素人が勝手に改造して事故られても困るのだ。先に述べた比較的簡単なカスタムであるハンドル交換でさえもワイヤー類の長さを考えていなければ事故に至る可能性はある。左コーナリング時に左いっぱいにハンドルを切ったときにクラッチが切れてしまった場合、転倒するのは必至である。「ハンドルが遠い」→「ハンドル交換」と安易に改造されてはメーカーとして責任の取れないのだ。メーカー側はその責任の追及から逃れるためにカスタマイズできないように資料は公開できないのである。

 しかし、雑誌やホームページでカスタムを紹介しているのも事実である。バイクはカスタムが可能な乗り物には間違い無い。ノウハウさえあれば十二分にいじれるものである。そう、全てはノウハウである。世の中のカスタムショップが成り立つのも、彼らはノウハウを持っているからである。カスタムにはノウハウが必要であり、ノウハウにはお金がかかるものである。ノウハウを手に入れるのであれば努力と根性が必要であり、時間とお金がかかるものである。自分でやって安く上げようとするのはノウハウを手に入れてから考えることである。自分流のカスタマイズを手っ取り早くかつ実用性安全性を手に入れるのであればプロに頼んだほうが早くて安い。

 じゃ、お前はなぜ自分で改造するのかって? 自分でやるのが楽しいからに決まってるじゃないか。私はジェベルの18インチ化に1年をかけた。プロに任せれば2週間ぐらい(予想)で仕上がる改造である。が、それはそれで面白かったし、ハブを組替えるノウハウも手に入れることが出来た。結果的に後々役に立っている。

 なんとなく話がズレてしまったが、カスタマイズには安全性と実用性が関わるのである。だから一般の人間がいじり難い環境にあるのだが、カスタマイズの方法を分かり始めた人間にとって資料が無いことは、そこから先への発展の妨げになる。カスタマイズのニーズは確実に増えてきているのである。社外パーツの市場は拡大しっぱなしである。ここで思うのは、メーカー側の中途半端でなく根本的なカスタマイズサポートをするべきではないかということである。

 具体的な案としては、バイクの排気量や各スタイル(ネイキッド、オフ、アメリカンなど)を設計統合することが考えられる。そしてバイク自身の設計を根本的に見なおし各部位ごとにユニット化して容易かつ安全に交換できるシステムにすれば、部品共用など考えるまでも無く部品は共用となる。例えばネイキッドとレーサーレプリカで足周りの共用、ネイキッドとビンテージでフロントフォーク(出来ればステアリングごと)の共用、ビンテージとアメリカンでライトやメーター周りの共用、などが考えられる。細かな部分では各メーカーともやっているが、もっと大胆に行うのである。

 製品単体としての品位が損なわれるという意見もあるだろうが、付いてればいいという人もいれば気に入らなければ自分で交換するという人もいる。というよりむしろカスタマイズのニーズから考えれば最初は安全に走れるだけでいい。また、ユニット化による交換性は、四輪販売に見られるようなディーラーオプションのような、バイクショップが部品を交換してバイクを売る販売システムも確立できる。これが確立すれば、ユーザーはいろいろ部品をチョイス出来るし、バイクショップは余ったユニットを再利用でき在庫を減らすことになる。メーカーとしても、部品共用による部品単価や在庫量の減少が期待でき、メーカーオプション品で利益も取れ、さらにハイスペックパッケージとして高性能オプション品を使いバランスの取れたバイクを販売すれば市場価値の上昇が期待できる。

 もちろんこのプランを実現させるためには、メーカー側の努力とバイクショップの対応と技術力向上が必要(いくら簡単に交換できても安全に関わることだから)である。まぁ、ショップに関してはベーシックパッケージとして出来合いのものを販売、メンテするだけの従来の立場でもかまわないが。

 と、バイクもこんな自作PCのような時代が来るといいな、と思うのであった。でもメーカー1社だけで統一規格作っても意味無いだろう。バイクメーカー国内4社が足並みをそろえないと無理か・・・。そんな時代が来るか? いや来ない(キッパリ)。

くるすま7月号



 まいど、えーすけです。
6月は梅雨時期でバイクは休業か、おとなしくADSLの移行によるホームページ引越し作業を進めるか・・・と思いきやなんとあんまり降ってなかったりする。あれ〜? と思ってたら次の土日も晴れの予報が・・・。おおっ、これはステム移植が出来るかも!!! と思ったのが運の尽きか・・・。

←バラす!!!

○今月のジェベ公

 6月のジェベ公は青空雨ざらしジャッキアップの刑に処されていた。これに関してはステム移植の項を見ていただきたい。

○ジェベ公最大のピンチ!!! ジェベル125が消えた日

 ある日、スズキのホームページにアクセスしてみた。最近バイクネタが無いので探しに行ったのだった。イントルーダー800はいいんだよぉ〜、RF900Rのファイナルエディションがなんでたったの30台なんだよぉ〜(でもRFは個人的に好き))、とか思いながらこれといった情報も無かったのでその日はふて寝した。しかし、次の日、仕事をしている最中ある不安にさいなまれていた。ジェベル200はあったけどジェベル125の紹介が無かったぞ・・・。それにDFも無かった・・・。家に帰ってスズキのホームページに行ってみた。やっぱり無い・・・。もしかして、

生産中止!!!???

 ば、バカな!!! ほかに競合する機種も無く125ccオフロードツアラーとして確固たる立場を築いていたジェベルが絶版!!!??? 何かの間違いじゃないか?

 しかしyahooのバイク情報でもジェベル125は消えていた。後日、本屋に2001年度のバイクカタログを見に行ったが載ってなかった。これは確実かもしれない・・・。まいったな・・・、これでジェベ公も絶版車の仲間入りか・・・燃える!!! とわけのわからないことを思ったりした。

 本当に絶版したのか? ウチのホンダVTR250は排ガス適合のときに一時期生産が滞っていたときがあったが、それみたいに再販される可能性は無いのだろうか。それともジェベルの後継機が発売されるのだろうか・・・。気になる・・・。

○フロントまわりDR250S(SJ44A)移植計画

 ついに大手術が始まった・・・。もう後戻りは出来ないだろう。

 6月某日、ステム移植を敢行してしまった。準備に準備を重ねたが梅雨入りしたこともありこの時期はやらないことにしていたのだが、上旬はほとんど雨が降ってなかった。それに今年は渇水の可能性が示唆されていたのでこのまま梅雨明けしてしまうのではと考えた。今度の土日も天気予報は晴れ。よし、やってしまおう、と。

 作戦は土曜にジャッキアップしてステム装着確認、日曜にDRのサス装着に今のジェベ公の18インチホイールのベアリングをDRのものに交換してホイールを付けてジャッキから下ろす、というものだった。私は仕事持ちなので作業は速度が要求される。ジャッキが先月号に書いたように不安定な改造ジャッキなので、あまり長い間ジャッキの上に載せておけない上に、次の週に雨が降っても困るからだ。今の18インチホイールを流用するというのは、ジェベル125とDRのホイールハブが寸法的にまったく同じものだったから品番違いの同じ部品だと確信したからだ。これはよくあることらしい。でも刻印が違ったのでちょっと不安だったが、外形が同じならば設計的な観点から言えば部品在庫の種類が減るので同じ部品を共用して設計するのが当たり前である。ということでベアリングを交換するだけで(アクスル径がφ12からφ20(φ15の間違い)に変わるため)、特に何の苦労もせず最初から18インチを装着できるわけだ。これはラッキー!!! と思ってベアリング関係の部品を頼んだ。そしてDRのホイールも邪魔になるのでバラした。・・・ところが・・・まぁこれの結果は後述する。

 万を持して迎えた土曜日、作業開始。ジェベ公を例の改造ジャッキに載せてフロントを浮かす。ぐらんぐらん・・・。うーむ、不安定だ・・・何とか作業に耐えてくれよ。ジェベ公のフロント周りを外す。ハンドルを外さずにやったため作業は困難なものになったが何とか終了。もう後戻りはできんぞ、とちょっとドキドキしながらDRのステムを装着してみることにする。ロアベアリングが同じなので問題ないとしてアッパベアリングの違いがどう影響するかが問題である。合わせてみる前にジェベ公のステムシャフトと見比べてみる。するとまったく同じ物に見えた。む、これはいけるかもしれない・・・。ということで、ジェベ公に合わせてみた。もしここでダメだったら計画の大幅な修正を余儀なくされる。ステムピボットに刺してアッパベアリングを入れナットを締めてみる・・・。

いけた!!! ピッタリだ!!!

←装着完了!!!

 やったー!!! 一つ目の難関をクリアだ!!! これでDRステム移植は確実なものになった。長かったなぁ・・・。

 さて2つ目の難関、ハンドルストッパーだが早速ゴチゴチとフレームの突起に当たっていた。むう、やはりな・・・仕方がないので切り飛ばす。これは見たときから絶対当たると確信していたので(でも高さ的に避けれるかと思ってた)、覚悟は出来ていたので問題なし。

 もう1つ、ハンドルロック問題もあったので早速見てみる。ジェベル125とDRのキーシリンダーは同じ物なので、フレームの突起の設定が同じであれば付く。しかし、これはハンドルストッパーとの兼ね合いがあるため、まずそのまま使えるとは思っていなかった。合わせてみる・・・と、なんとそのままでは突起に干渉して付きもしなかった。あいたた・・、キーシリンダーぐらいは固定できるかと思ったが甘かったようだな。まぁ、これは小さな問題なので良しとしよう。

 今日の作業はここまで。これで明日にはジェベ公をジャッキから下ろせそうだ・・・。改造ジャッキ君はなんとか耐えてくれた、ありがとう・・・明日までの辛抱だからね。・・・と思ったまでは幸せだった。

 ところが次の日、工具箱を探すとφ20(φ15)のベアリングリムーバが無いことに気づく。ヤバイ!!! DRのハブからスペーサが取れない!!! しかも、DRのメーターギヤも行方不明である。スペーサはバイク屋に行けば取ってもらえるが、メーターギヤはどうしようもない。部品注文となると来週までジャッキの上に載せておかなくてはいけない。どうしよう・・・スペーサを取ってもらってメーターギヤ無しでホイールを付けるか・・・。とりあえずジェベ公の足周りを付けなおすか・・・と、いろいろ考えたが結論は、

めんどくさいからそのままにしよう

だった。我ながらいいかげんな結論である。あれだけジャッキに載せたままになるのが嫌だったのに・・・。部品注文をして遊びに出かけた。

 ところがその翌週から天候は急激に悪化の一途をたどった。火曜日は台風かと思えるぐらいの風が吹いてたりした。それを会社の窓越しに見て、いかん・・・絶対コケてる・・・とドキドキしてた。仕事を済ませ、家に飛んで帰ってみると改造ジャッキ君はしっかりジェベ公を支えていた。やるな!!! 改造ジャッキ君!!! これで君の名前はアトラスだ!!! と、わけのわからないことを心の中で叫んでみた。

 その土曜に部品を取りに行き、ついでにスペーサも取り出してもらった。よっしゃー!!! これでフロント周りが組める!!! と家に帰ってジェベ公のフロントホイールのベアリングを外した。ついでにDRのブレーキディスクがつくかどうか試してみた。うっしゃ、付いた、よしよし。さてDRのベアリングとスペーサを組むか・・・とスペーサの挿入チェックをしてみた。? 入らない・・・。よく見るとハブのセンター付近の位置決めの形状に当たっている。それにベアリング外径がデカくて入らない。・・・もしかして、

同じハブじゃない!!!???

 ・・・。・・・。・・・。同じハブじゃなかった・・・。あいたー・・・。どーしよー・・・、ハブを組替えるのにお金はかからないが、「タイヤを外してスポークをバラして組替えて芯出し作業してまたタイヤをつける」という作業がしんどい・・・。かと言ってこのままジェベ公をジャッキアップしたままにするわけにもいかないしなぁ・・・。DRのホイールをバラしてしまったのが悔やまれる・・・。

 とまぁ、こんな感じである・・・。ただいまジェベ公ジャッキアップ継続中。つらい・・・。

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