くるすま10月号
まいど、えーすけです。
前回、前2輪トライクの話をちょろっとしたが調べていくとメッサーシュミットKR200という、前2輪の三輪自動車にたどり着いた。あのメッサーシュミットが車を作っていたとは!? 第二次大戦後すぐぐらいのものなので、もう旧車も旧車だが、なかなか興味深い・・・。
もちろんバンクはしないのだが、そういう三輪が存在したと言うことは、これから前2輪トライクのあり方を探っていくには良い材料になる。資料が少ないけどね・・・。
○ひよりもひよって日和見主義−−ジェベルFCR装着編:その3−−
◎アイドリングしないFCRとの戦いの日々
前回、ウチのジェベルはFCRを装着してテスト走行を実施する事が出来た。しかしそれも1回だけで、その後なぜだかジェベルは不動に陥ってしまった・・・。スロットル全開のみでなら走りそうだが、さすがにそんなんでは走る気にもならない・・・。
前回のおさらいを兼ねつつ症状をまとめてみることにしよう・・・。
・アイドリングしない。加速ポンプの疑似チョーク効果でエンジンはかかるがすぐにエンストする。
・スロットル半開ぐらいキープするとエンジンは回り続けることから、メインジェットはちゃんと燃料を吸えている。
・加速ポンプの疑似チョーク効果が確認出来ることから加速ポンプにも燃料が来ている。
・暖気状態まで暖めても症状は同じ。
・・・と、いうことを前回までに報告済み。これらから以下のことが推測できる。
・エンジン内で燃焼は起こっているので、キャブへの燃料供給に問題は無い。
・上記同様に点火系の問題ではない。
・スロットル半開以下でエンストするので、アイドリング設定が低すぎるわけではない。
・暖機してもダメなので冷機時のエンジンのかかりにくさではない。
・エンジンがかかっている状態では何の異常も感じていないので、何かが抵抗になっている訳ではない。
・・・んん〜、ということはどう考えてもスロー系が死んでいるということになるな・・・。スロー系とはスロージェットの燃料系統のことである。主に低速〜中速の燃料を受け持つ。
ところで、一般的にキャブにはアイドリング付近の燃料供給には「アイドリング系」というのもあるのだが、このFCRはスロー系の空気量を調整できるエアスクリューというものがあり、そいつでアイドリング調整が出来る。ただ、FCRにもアイドリング系は備わっており、最終的なセッティングには調整が必要かもしれないが、現段階では関係ないみたい。
とりあえずFCRの分解洗浄することにする。さて・・・キャブから燃料を抜くか・・・これがやっかいなのだが・・・。FCRにはドレーンパイプが無く、エンジンオイルのドレーンみたいにドバーッと出てくる。さすがはレース用、フレンドリーじゃない。スプレー缶のキャップで放出される燃料を受け、何とか燃料抜き取りに成功。捨てるのももったいないので、タンクに戻そうとしたが・・・抜いた燃料を見て愕然となった。
↑燃料の底に・・・
んじゃこりゃー!!!
金属の粉!? 削りカスだ。そうなのか・・・新品エンジンは金属の粉が出るからシェイクダウンが必要なことはよく知られているが、キャブも摺動部があるから同様に削りカスが出るんだ・・・。考えれば分かることだが私は全く想像できなかった・・・。
てーことは?、この削りカスがスロー系に詰まっているんじゃ? スロー系どころじゃない、放っといたら全部詰まってしまいかねんぞ・・・。
こりゃあ出来るところは全部外して丸洗いだな・・・。ということで外せるところを外し、パーツクリーナーで洗浄。ただし、スロットルボディはベアリングを使用しており、なおかつ超高級グリスを使用しているらしいので、ヘタに脱脂できない。どのくらい超高級なのかは知らないが、よく分からないものは触らないほうがいい・・・確認だけにとどめておいた。経路の詰まりもありうるので穴という穴からパーツクリーナーを注入。圧力で飛んでいってくれることを祈るばかりだ。
それで再度組み直しエンジンを動かしてみたが・・・。全く症状は変わらない・・・。削りカスが原因ではないのか・・・。じゃあ何なんだ・・・。
またキャブをバラし、ボーっと眺める・・・。スロー系に問題があるのはほぼ間違いない・・・何が起こっている・・・? で・・・眺めているとあることに気づいた。
↑左メインジェットと右スロージェット(奥にあって見えないが)
メインジェットは下に突き出しているのでフロート室の下側の燃料を吸っているが、スロージェットはかなり上、油面ギリギリを吸っている。ということは・・・油面が下がったらスローは燃料を吸えない? だとしたら、メインジェットと加速ポンプが生きてるのにスローが死んでいるのにも納得がいく。
フロートピンにゴミがかんだのか・・・? いや、それじゃ逆にオーバーフローするはずだ。フロートが引っかかって動かなくなってるのか・・・?
↑疑惑のフロートくん
原因はよく分からないが、フロートを真犯人と断定してフロートの分解洗浄・取付確認を行ったが・・・別にこれといって悪い部分は見られない。組み直してエンジンをかけてみたが、当然というかやっぱり症状は変わらず。
う〜ん・・・コイツだと思ったんだけどな・・・見当違いだったか・・・。疑って悪かったよ、フロートきゅん・・・。
・・・さらに1ヶ月ほど原因究明のためバラしては組みを何回も繰り返したが・・・全くジェベルは動こうとしない・・・。このまま諦めるのか・・・諦めてしまうのか・・・。FCRは6万円もしたのに・・・しかも一度は走ったんだ、諦めきれるものではない。執念の原因究明の日々は続いた・・・。
ここはひとつ、原点に立ち返るべきではないか・・・? そうだ!!! 捜査の基本は現場に立ち返ることだ!!!(←何の捜査だ
んん〜・・・やっぱり削りカスが原因じゃないのか・・・。それがジェット類ではなくスロー系の経路の途中に詰まっているんじゃないか? パーツクリーナーの圧力で飛ばない手強い奴が・・・。
・・・ふと思いついた。
スロー系は、スロージェットの経路・エアージェットの経路・ボア側出口、の3つ穴が開いているので1つの経路にクリーナーを吹いても残り2つの出口のどちらかに圧力は逃げてしまう・・・? 当然片方が詰まっていたらもう片方に全部逃げてしまう・・・圧力はかからない・・・。もしかして・・・これか・・・。
どうやったかは詳細はうろ覚えなのだが、たしかエアージェットの開口部を指で塞いでスロージェット側からクリーナーを吹いてみたと思う。あまり手ごたえは無い。しかし祈りを込めて、いつもより多めに吹いておいた。
FCRを組み付けてエンジンをかけてみる。・・・カスを飛ばせた手ごたえが無かったが・・・期待が大きいとダメだったときの落胆が大きい、あまり期待せずセルを回した。
きゅるきゅるきゅる、ぶい〜〜〜〜〜〜んんんっっっ
そうそう、エンジンはかかるんだよ。で、このままストールしちゃうんだよ・・・。
ぱかかかかかかかか
・・・ンン? なんか、変な音が鳴ってるゾ・・・? これは・・・アイドリングしてる・・・?
・・・間違いなくアイドリングしていた・・・。
ぱかかかかかかかか
おおっ! 直った!!!
やっぱり削りカスが原因だったか・・・。いや、必ずしもそうではないのかもしれないが、断定してもいいだろう・・・。
さっそく実走。う〜ん、調子いいねぇ〜。FCRを付けて初めて走ったときと同じようにそれなりに走るし、高回転域のターボ感がたまらんね〜。おっとイカンイカン・・・セッティングが出てないのに回し続けたらエンジンがぶっ壊れる・・・。
しかし、今回はいい勉強になったよ・・・。新品の部品は慣らしとかシェイクダウンは重要なんだね・・・。
◎加速ポンプ殺害事件
さて・・・正確なセッティングを出すに当たって、まずしなければならないことがある。加速ポンプを・・・コロすか・・・。
←FCRの加速ポンプ
前に書いたがもう一度説明&補足しておくと、加速ポンプとは、スロットルを開けたときに燃料が薄くなる症状を改善するための機能である。これは、キャブレターの機構として、エンジンが吸気するときの負圧を利用して燃料を吸い上げ&気化混合させるのだが、スロットルを開け始めた時は空気の方が先にエンジンに流れ込んでしまうので燃料が薄くなる傾向がある。そこでスロットルと機械的に同調した燃料供給機構で燃料を補おうと言うものが加速ポンプである。
つまり、「加速ポンプ」という名称がついているが、サイボーグ009の「加速装置」みたいにコレがあるからよりよく加速する、わけではなく、どちらかといえば「加速時にエンストするのを防ぐ装置」となる。・・・まぁ「加速時にいい感じになる」と言う意味では間違ってないのかもしれないが・・・。
ちなみに、ジェベル純正BSTキャブや普通の二輪の純正キャブはCVキャブと言って、急激なスロットルでも燃料が薄くならないようにワンクッション置いてなめらかに作動する仕組みになっているので問題ない。それに対しFCRはVMキャブと言う構造になっており(VMキャブを強制開閉キャブと呼ぶのは間違いらしい)、直接スロットルボディを作動させるため、問題が起こる。レスポンスが良くなる副作用である。
さてその加速ポンプにはいろいろと問題がありスロットルに連動して機械的に供給するため、低回転だろうが高回転だろうが、低速だろうが高速だろうが、お構いなしにドッバドバ出すので場合によっては燃料過多でパワーダウンすることも考えられる。いわゆる「かぶる」症状を引き起こすのである。コーナリング中にパワーダウンなんかされた日にゃ目も当てられない。
加速ポンプのセッティングについて、ネットでいろいろ調べると割と多いのが、「加速ポンプをコロしてしまう」という身も蓋もないセッティングである。んん〜確かに、FCRは加速ポンプが無くてもそれなりの恩恵は受けられるし、下手に加速ポンプが作動すると問題があるので手っとり早い結論だが・・・。
しかし、まぁなんにせよ、加速ポンプ無しでセッティングが出ていることが根本的に必要である。とにかくコロしてセッティングを出さなければ・・・。
・・・ところで加速ポンプはどれぐらいの量の燃料を供給しているんだ・・・? 量だけではない、スロットル開度のどこからどこまで出しているもの気になる・・・。それは重要なことなので、燃料が入った状態でインマニから外してスロットルをひねってみることにする。買ってきた状態では洗浄油か何か残っていたのでスロットルを回すと液体がボア内に噴き出しているのを確認できた。これが実際、燃料が入った状態ではどれだけ吐き出すんだろうか・・・。
FCRのボアを覗き込んでスロットルをひねってみた。
びゅしゅーーーー!!!
噴き出した燃料が、狙いすましたかのように、私の右目を直撃した。
目がぁぁぁ目がぁぁぁああああ〜〜〜〜!!!
まるでバルスを受けた特務のおじさんみたいに私はのた打ち回った。・・・いかんいかん、早く洗わないと・・・。大量の水道水で洗い流す。洗いながら失明したらどうしようか・・・と考えていたが、別にそれほど沁みたわけでもないし、洗い終わったあとちゃんと見えていたし異常は無かった。ガソリンがそれほど劇薬じゃなくてよかった・・・。これがヒドラジンとかだったらヤバかった・・・。(←ロケット燃料!?)
しっかし・・・一体何が起きたんだ・・・? で、またジェベルに戻り、今度は覗かずにスロットルをひねってみた。
ぴゅ〜〜〜〜
↑加速ポンプ作動!!!
いい画像が撮れなかったので上の画像では分かりにくいが、ものすっごい量の燃料が一直線に飛んでいっている。・・・え? ナニこれ・・・。想像以上に放出されている・・・。しかも「キャブのボア内に燃料を出す」というレベルじゃなく、シリンダーに直接注入する勢いだぞ・・・。
・・・まさかこれほどのものとは・・・。そりゃかぶるよ・・・。
※結論:加速ポンプを覗き込んではいけません
・・・何の結論だ。
↑加速ポンプのレバーピン
ちなみに加速ポンプをコロすオペは簡単、レバーピンを外せば加速ポンプは死ぬ。簡単である。
とりあえずそのまま実走してみる。ぶいーん。んん〜、パンチは効かないが普通に走るな・・・まぁやっぱり、というかなんというか、加速ポンプがあった時より薄い感じはする。いや、ホントに薄いかどうかはよくわかっていないのだが。
さて・・・これでやっと本来のセッティング作業に入れる・・・。まず上も下も薄感じなので同時にメインジェット、スロージェットを上げていくことにする。
私のやり方は間違っているのかもしれないが・・・、今回のセッティングの出し方は、
@下と上を同時にあたりを探る
Aまず下を決める(下が先に決まると言った方が正しいが)
B次に上を決める
C最後にその中間であるニードル段数を決める
と、いうやり方になってしまった。別に私はこのやり方に自信があるわけではないが、私は感覚的に中域を効くニードル段数は最後に設定していいと感じている。これは純正ジェベルのキャブでパワーフィルター化したときに、ニードル段数はメインジェットにつられて、なおかつ効きが悪いと感じたからだ。
↑FCRのジェットニードル。やたら長い
しかし、FCRのジェットニードルはクリップ段数だけでセッティングするだけでなく、ジェットニードル自体を交換すると言う手段も存在する。事実上一万通り存在するらしいが・・・それだけニードルが重要だと言うことだろう・・・しかし実際そこまで手を出すのはもっと先の話だ。今はクリップ段数だけでいい。
スロー#45、メイン#135とジェット類を一回り上げて実走。下は割と良くなったがまだまだ感。上に関しては若干良くなった感じがするが全然感・・・。えーっと・・・効きが甘いって事は・・・かなり薄い? マジで!? 当てが外れたか・・・。
こうなったら今ある最も大きいスロー#50メイン#140をつけて走ってみる。おおっ!!! 良くなった!!! 下だけ・・・。上はホント若干ずつ良くなってるような感じ・・・。まだまだ薄いってこと!?
あれー、読み違えたかぁ・・・。まさかジェベル200の設定より濃いとは・・・。
(続く)
○今月のにゅーかまー
9月の半ば、我が家に新たなキャラがやってきた・・・。
↑新キャラ
その話をしよう・・・。
−−−−−−−−−
盆休み明けのある日の休日、普段は乗らない家車、ステップワゴン号で買い物に出かけた。
9年目になるこの車ももうすぐ車検だ。まだ35,000kmしか走ってないのでまだまだ元気である。全然走ってないが、親父がもうゴルフに行かないし私もビールをケース買いする以外全く乗らないからだ。しかしながらこの日はビールをケース買いするついでに、なんとなく足を伸ばしてみたかったのでショッピングモールへ行ってみた。
ショッピングモールで買い物をして駐車場から出ようと出口で左に曲がったところ、
ゴゴンッ
と、異音と共に左後方のタイヤを押されるような衝撃が。? 何も無かったと思ったんだが? 縁石かなんかあったのか・・・? 別段、走行する分には異常は無い。気にすることなく自宅へ戻ったが・・・。
車から出て左側面を見て、私は驚愕した。・・・まぁよくある話だが、目の前には惨劇の傷跡が。
やってもーた・・・
左スライドドアからタイヤハウスにかけてどエラい傷が・・・。へこみはそれほどでもないが、傷の範囲が広いなぁ・・・。ジタバタしても始まらないので、親父に報告。
親父「あーあ。まぁ水曜に車検のことでディーラー呼んでるから修理見積もりしてもらうわ」
・・・水曜の晩、親父から修理代15万との報告が。んん〜、それぐらいはかかるかな〜。私の所有物ならちょちょいと傷隠しをして済ますが、家車だからな・・・直しとくか。修理する方向で進めてくれと親父に言っておいた。
・・・そして次の日の木曜・・・家に帰ると出てきた親父が言った。
親父「おう、車買おたで。ゼスト。軽」
私「ふーん」
・・・。
・
・
・
はぁーーー!!!???
−−−−−−−−−
・・・これは遡ること数ヶ月前だが・・・家族で車検の話が持ち上がっていたのだが・・・親父は新車を買いたい、おかんは車不要で真っ向から対立していたのだが・・・私としても車が無いとビール買うのに不便だし親父から車を取り上げるのはかわいそうなので、そこで私が、
私「新車を買うのは、我が家の車稼働率を考えればありえない。車に乗りたいのであれば今の車で車検を通して乗り続けるべきだ。ただし、軽なら維持費が下がるので5年後のトータルでコストダウンになるなら、買い替えも検討の余地がある」
と、言っておいた。親父は軽が嫌いだし、そもそも新車買ってコストダウンすることなど到底無理な話だ。それにステップワゴン号は全然現役なのでまだまだ使える。処分するのはもったいない。
結局、現状維持でステップワゴン号の車検を通すことにまとまったのだが・・・まとまっていたはずなのだが・・・。
しかしだな・・・どうやら親父は軽なら買っていいと勘違いしたみたいで、私がぶつけたことがトリガーとなって暴走してしまったようだ・・・。
ううっ・・・悲しいなステップワゴン号・・・。ビールを買う以外、車を使わない私にとってみればほぼ無用の長物だったが、いつかは遊びに使いたかったのにな・・・。ありがとう、ステップワゴン号・・・ビールを運んでくれて・・・。
ところで・・・
・・・結局・・・私がぶつけた修理代の15万は宙に浮いてしまったのだが・・・。これは新車購入資金として提供するべきなのだろうか・・・? 勝手に話が進められているので口出ししてなく、その話は話題にしていないのだが・・・。う〜ん・・・。
−−−−−−−−−
話は進んでゼスト号が納車された日、土曜日だったので昼過ぎに起きた私は、真新しい車のキーが食卓に置いてあるのに気づく。表を見ると銀色の後姿が確認できる。あー、もう納車済みなのね・・・。
そーいやビール切れてたな・・・。買いに行くか・・・。
特に何も思わず、そのキーをかっぱらって新車で買いに行くことにする。外に出てゼスト号と対面。
↑ホンダ:ゼスト
・・・あっれ〜、親父はグレーメタリックって言ったじゃん・・・。これ、めっちゃシルバーメタリックだよ・・・。まぁいいけどさ・・・。それに今どきミラーウインカーじゃないんだ? ホンダの力の入れてなさが伝わってくるなぁ・・・。
で、ドアを開けるときビビったのは、こいつ生意気にもキーレスエントリーになってやがる。おおう、思いがけずハイテクに遭遇してしまうとは。でもなんか気持ち悪いなぁ・・・。
さらに乗り込んでエンジンをかけようとしたらキーを挿すところが無い。ええっ! キーレスイグニッション!? うおー、何か気持ち悪ぃ〜!!!
・・・そこでふと思った・・・。
・・・じゃあ、このキーはどこで使うの・・・?
・・・まぁいいか・・・。細かいことを気にしてられない。
とりあえずエンジンをかけてからじっくりインターフェイスを調べる。当たり前なのかもしれないが、それほど理解には困らない。サイドブレーキもフット式だし、コックピットの全体的な感じがステップワゴンと同じなので親しみやすい。ただ、コラムシフトではないのでそこが大きな違いか。
さて、問題も無さそうなので発進。うおっすげっ!! ウチの車庫を切り返さずに一発で出られる!!! さすがは軽だな。走り出しは好調、低速ではスムーズな印象だ。いやー、これぐらい車体が小さいと危険が少ないしよく回るなぁ・・・。
・・・しかし・・・大通りに出て走ってみたら・・・
超非力。
んん〜、そりゃ軽なんだから仕方が無いという話もあるのだが・・・エンジンも進化して軽でもそれなりのパワーがあるのかと思ってたのよ・・・。
ちなみにオドメーターは10kmを示していた。親父がディーラーから乗って帰ってきた距離だろう。新車はシェイクダウンを済まさないとフルスロットルはしてはならん・・・。それは分かっていたが・・・。
えい、ふんじゃえ。
・・・と、我慢しきれずにベタ踏みしてやった。キックダウンして、うお〜〜〜ん、とエンジンはうなり声を上げたが・・・全く前に進まない・・・。んん〜、この感覚はステップワゴン号でも感じたんだが、ATの特性なのか・・・? どうもこの感触が気に入らない・・・。中低速重視のVTRエンジンも高回転域が感触は良くないが、それとも違う・・・。なんか「暖簾に張り手」を繰り出しているような感じ・・・。
ビールを買った後も、ちょっと走ってやろうと思ったのでテクニカルコースをグリグリ走破してやった。やはり旋回性能はすばらしい。グリグリグリグリ〜〜〜〜。
・・・まぁいろいろと思うところはあるが、我が家のニーズにはぴったりの車なんじゃないかな。なにわともあれ、新キャラを快く迎え入れてやることにしよう・・・。
−−−−−−−−−
少し遠出をしたので帰るのが遅くなってしまった。帰るとおかんが言った。
おかん「おとーちゃん、心配してたで」
車をか!!!
(終わる)
くるすま9月号
まいど、えーすけです。
あああ、更新が3ヶ月滞ってしまった・・・。すいません、仕事なりいろいろありましてね・・・。
そういえば、前2輪トライクの免許が二輪免許になるようですねぇ・・・。これも動向を見守りたいところ。
○ひよりもひよって日和見主義−−ジェベルFCR装着編:その2−−
◎FCRをジェベルに取り付ける!!!
前回までにとりあえずの事前調査はし終えた・・・。いや・・・どうしても燃料ホースを挿すところは分からずじまいだったが・・・。
いろいろと不安要素はあるが付けてみない事には先に進めない・・・。ある日、とりあえず取り付けることにした・・・。
↑これまでの純正キャブ、パワーフィルター仕様
ジェベル純正キャブを取り外す。ジェベルは既にエアクリボックスを外している設定なので、キャブの取り外しは簡単である。これで純正キャブとはオサラバ。今までご苦労であった・・・。思えば初めてスロットルワイヤーをキャブから外したな・・・。なんてったって、キャブの分解洗浄なんかしたことが無い。エヘン(←威張るな)。ジェット類のセッティングはワイヤー付けたままでやっていたせいで、ワイヤーの付け根が痛んでいるのはナイショだ・・・。
↑外すとこんな感じ
キャブを外すとさすがにエンジンが寂しい。エンジン吸気口にあたるインテークマニホールド(以下インマニ)がマヌケに口をあけている。
↑FCRのジェットを交換
さて次に、本題のFCRと取り付けるのだが、初めからメインジェットを#130、スロージェットを#42にしておく。これは購入した標準設定より燃料が薄い設定である。なぜならこのFCRはジェベル200用なので、当然ジェベル200用のセッティングになっている。なので125に当てはめるなら、薄くなるのが当然だろうと。ちなみに薄くする理由はあっても、薄くした量はあてずっぽうである。
・・・しかし・・・実はこれは見当違いだったのである・・・。後で考えてみりゃエアクリボックスを使わない仕様になっているのに、そんな簡単に判断できることではない・・・。・・・まぁこのときはそう思い込んでいたんだ・・・。
↑FCRを取り付けた状態
グサッとFCRをインマニに挿す。径はさすがにバッチリ。バンドで締め上げて固定は完了。キャブは付いたが・・・なんか首の座りが悪い、というかマニホールドにしっかり引っ付いていない感じが・・・。本来はエアクリで挟み込む仕様になっているのでこれでイイのかもしれないが・・・今は完全にマニホールドのホールド力にかかっている・・・。大丈夫か? 走ってる最中にボトっ、て落ちないだろうな!?
それと・・・FCRを垂直にしようとすると・・・加速ポンプがエキパイに当たるような・・・。んん〜、ジェベル200はステンレスのエキパイなので実は形が違ってて当たらないとか・・・? まぁ・・・若干傾いていてもキャブは問題ないから無視するか・・・。
↑スロットルワイヤー整形を変更
FCRの固定はそれでいいのだが、前回書いたようにアクセルワイヤー取り付け位置を車体左から右に変更しなければならないため、アクセルワイヤー整形を変えなくてはならない。タンクを外し、ステアリングヘッド周りから引っこ抜き、車体右側に這わせる。うーむ、やはりつらいな・・・。予測はしてたがワイヤーを十分たるませることが出来ない。たるんでないと抵抗になる・・・とにかく現状で出来るだけたるませておいて、ダメだったらワイヤーを長いものに交換しよう・・・。
引きなおしたワイヤーをFCRにつけて完了。
↑L字ション
さて・・・あとは問題の燃料ホースをつなぐだけだが・・・。謎の物体「L字ション」が燃料供給口と信じて繋ぐことにする・・・。でもどう考えても純正の燃料ホースじゃ入らない大きさなんだが・・・。
FCRの説明書には『純正の燃料ホースをお湯で暖めると入りやすくなる』と書いてあるので実行。まぁ確かにゴムだからねぇ・・・器に熱湯を入れホースを浸してみる。んー、確かに柔らかくなったぞ。おりゃ、と差し込んでみたが、全く入る気配が無い・・・。純正のホースではどう考えても入りっこねぇ・・・。いや、ゴムが劣化していて伸びなくなっているのかもしれないな・・・。
あきらめて用品店に燃料ホースを買いに行った。内径φ8のものをゲット。
↑燃料ホースを繋ぐ
買ってきた燃料ホースならさすがに楽々挿入。L字ションがクルクル360°回るのでどの向きにするか悩んだが・・・いや、どの向きでも燃料タンクが上にあれば燃料は流れていくはずなので問題はないか・・・。
あと、エアーベントホースなるものをつけるかつけないかという問題があった。どうも吸気圧と同じになるようにしなくてはならない模様。走行風を取り入れるラムエアを採用している車体は対応が必要なようだ。まぁジェベルはそんなもの装備されてないので関係ない・・・と思ったが、純正のジェベルのキャブはエアーベントホースがついていて、確かエアクリボックスに突っ込まれていたような気がする・・・。いや、ジェベルにエアクリボックスが付いていたのはあまりに昔のことなので覚えてないのよ・・・。本来ならばFCRでもそのようにしたほうがいいのだろうが、ラフ&ロードのキット内容には無かったし、今はどのみちエアクリが付いてないので気にしなくてもいいと思われる。
−−−−−−−−−
さて、これで今のところのFCR取り付け作業は終了。まぁ難しいものではない。難しいのはこれからだ・・・。
何? パワーフィルターは付けないのかって? いやぁ・・・付けようとしたんだけど、付かないんだよ・・・。なぜかって? それはFCRの吸気口が円形ではなく異型になっていて外周長が増えてるからだ・・・。口径のデカいフィルターを買わなければならないのだ・・・。
いわゆる『直キャブ』状態でセッティングをスタートすることにする。んんー、まぁ『直キャブ』状態なのは気が引けるし、ゴミを吸ってしまう事が気になるのだが、人の話によるとセッティング出しするときは直キャブである程度当たりをつけておいて、頃合を見てフィルターをつけるらしい。ベストな選択かは分からないがそれを採用することにする。
・・・しかし疑問が残る・・・。吸気口が純正キャブのものよりデカくなっているって事は・・・純正のエアクリに入らねぇんじゃないの?
・・・まぁいいか・・・考えないことにしよう・・・。
◎FCR始動!!!
さて・・・エンジンに火を入れてみるか・・・。
ところで、FCRにはチョークが無い。「チョーク」とは、エンジン冷機時、つまり暖まってないエンジンをかける前に、エンジンがかかりやすくするために燃料を濃くする機構のことを言う。昔は四輪もキャブだったのでチョークが付いていたのだが、チョーク操作無用のオートチョーク化→FI(フューエルインジェクション)化と進化しているので今ではチョークがある四輪はまずお目にかかれない。マニアックな旧車で見られるぐらいであろう。しかし二輪はコストもかけられないのでチョークは手動のまま現在に至る。(近年の二輪はFI化が進んでいるが、さすがにチョークは無いのかな? 実は私は知らない)
普通はキャブにそのチョーク機構がついているのだが、このFCR、レース用を謳っているだけあって、そんなやぼったい機構はついていないのだ。
じゃあ、エンジンをかけるのはどうするのかって? それがだね・・・驚きと言うか何というか、なるほどというか・・・前回書いたようにFCRには加速ポンプというものが備わっている。なんとそれでチョークの代わりにするというのだ・・・。
セルを回す前にスロットルを数回ひねって加速ポンプを動かし、ボア内に燃料を出しておくのだ。ガソリンは気化しやすいので、それだけでエンジン始動時に燃料が濃くなるというわけだ。荒業と言うか・・・何と言うか・・・加速ポンプを開発した人はたぶん最初はこういう使い方は考えてなかっただろうな・・・。
いきなりエンジンはかからないと思うが、とにかく状態を見なくてはならない。スロットルを数回ひねって、イグニッションON!!!
きゅきゅるきゅる、
ぶおぉぉぉーーーーっっっ!!!
かっ、かかった!!! すげー!!!
ボア内の燃料を吸い込んだので高回転まで吹け上がったが、すぐに回転は落ち、アイドリングし始めた。ええっっっ!? アイドリングまでしている!?
ジェット類はあてずっぽうだし、アイドリングの調整なんてしてないし、本当にそのままでいけるとは思ってなかったので、まさか一発でエンジンが回ってアイドリングまでするとは夢にも思わなかった・・・。
さて、アイドリング調整と行くか・・・エアースクリューを回す。エアクリが付いてないのでエンジンをかけた状態でも作業が出来る。スクリューを緩めると劇的に回転が上がった。アイドリングを1,300回転にあわせて、さらに調整・・・と思ったが、調整してもほとんど変わらない。スクリュー戻し量は1と1/2戻しに決定する。
スロットルをひねる。急開は厳禁と言われているので、ゆっくり。んんー、割とスムーズに吹き上がる。最適かどうか、パワー的なところは分からないが、とりあえず動きは何も悪くない。まぁ低速がもたつく感じがあるが、これは今までの純正キャブでも暖機するまでよくあることだ(エアクリ外してからのこと。完全純正では問題ない)。・・・もしかして、もう、テスト走行出来る???
・・・しかしだな・・・音が・・・キャブから聞こえてくる音が・・・。
パカカカカカカ
なんだろう? この期待感と不安感をあおる音は・・・。
明らかにキャブから聞こえている・・・。エンジンの吸気行程の衝撃やノイズ、吸気脈動が吸気音としてキャブから聞こえてくる。キャブ自体はアイドリング時には何も動いていない。と言うことはキャブをFCRに換えたからって音が大きく変わるわけではないはずだが・・・。いや・・・これはたぶん・・・キャブが震えてるからだな・・・。
キャブは、スロットル全閉状態はスロットルバルブは空気の通り道をほぼ完全に塞いでいる。しかしエンジンが動けば吸気を行うので、キャブは断続的に吸われている。つまり前後に微妙に振動しているのだ。それで音がしているのだろう・・・。
んん〜、まぁいいか・・・。
(後で入手した話によると、FCRはスロットルボディの摺動にベアリングを使用しているらしく、どうもそれで音が鳴るそうだ)
エンジンも暖まってきたので、とりあえずジェベルにまたがって走り出した。低速は微妙な感じだが回転が上がると何となくいい感じに走りやがる・・・。ぬおおっ? そんな簡単に走っていいものなのか!? キャブを換えるってたいそうなことだと思ってたのに・・・。これは高回転も試せるって事だな? ということで住宅街を抜け大通りに出た。
信号スタートでフルスロットル。7,000回転を超えエンジン音が俄然ヤル気を出してきた。すると恐ろしくターボがかかったかのような加速を始めた。
うおおおおっっっ!!!
こっ、怖ェェェェ!!!!!!
いろんな意味でっっっ!!!
これが話に聞いたターボみたいな感覚か!!! これはスゴい・・・。
しかし・・・本当に空燃費があってるかどうか分からない段階で回し続けるとエンジンが逝ってしまう可能性が・・・短時間だけ前回にして様子を見たが・・・何となく悪い感じはしない。高回転域、つまりメインジェットは#130で良さそうな感じ。ええ? ホントに? メインジェットもあてずっぽうで選んだのに・・・。
ただ、中回転から高回転の繋がり、つまりジェットニードル段数が、悪くは無いけど比較して検討する余地はありそうな感じだった。んん〜、いろいろ変更して試したほうがいいかも。
この週末はこれで終わり。とりあえずこの状態でもう少し走ってみてどこをイジるか考えることにしよう・・・。ホクホクしながら次の週末を楽しみにした。
−−−−−−−−−
次の週末が来た・・・。では、今日もテスト走行といくか・・・。先週のターボ感を味わえると思うと心はウキウキ。ジェベルにまたがった。
スロットルを数回ひねり加速ポンプを作動させ、イグニッションON!!!
きゅきゅ、ぶおおおおおおおお!!!
おおう、さすがに先週エンジンに火を入れてたのですぐかかるわい。
ぶうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんんんんっっっ・・・・・
しーん
・・・・・・。
はぁ? アイドリングしない・・・?
何回やっても同じ症状・・・なんか・・・加速ポンプを動かした分だけ、つまり余分にガソリンを送り込んだ分だけでエンジンは作動するが、それが無くなったらエンジンが止まる、という感じ。アイドリングに移行しない。
スロットルを少し開け回してもダメだったが、半開ぐらいならエンジンは回り続けた。しかしエンジンが暖まった頃合でスロットルを戻してみても、やはりアイドリングせずにエンジンが止まる。これも何回もやってみてもダメだった。
なぜだ・・・なぜアイドリングしない・・・!!! まさか!!!
アイドリングだけにアイドル卒業もとい、故障とか言わないだろうな!!!
・・・よもや、ここからジェベル不動の日々が始まるとは思いもよらなかった・・・。
(続く)
○お台場の白いアイツ
バイクには関係ない話だが・・・実はこのお盆休みを使って東京へ行ってきた。そのついでとして・・・巷で噂になっている「白いヤツ」を見て来た。そのときの話をしよう・・・。
−−−−−−−−−
2009年8月15日11時ごろ・・・私はJR浜松町駅にいた。
なぜここにいるのかといえば、ここからレインボーブリッジを通りお台場へ渡る都営バスが出ているのだ。並走する『ゆりかもめ』より運賃安く座れる可能性の高いこのバス路線が私は好きだ。お台場へ行くときにはいつも利用している。今回もそれに乗ろうとバスターミナルへ行った・・・。
しかし、何かバスターミナルの様子がおかしい。都バスの職員と思しき人物に事情を聞いてみた。すると、
職員「次はいつ来るか分からない」
・・・。
は・・・?
理由はレインボーブリッジが渋滞していてバスが動いていないとのこと・・・。お台場では他のイベントもやっているのでそれで混んでいるのだ・・・。
さて、どうしようか・・・いつ来るか分からないバスを待つほどそれに乗りたいわけではない・・・。竹芝桟橋まで行って前述の「ゆりかもめ」に乗れば多分問題無く目的地に着けるのだろうが・・・。
とにかくバスターミナルを出て東に歩き出した。ゆりかもめの駅がある竹芝桟橋方面に向かって・・・。
しかし一つ問題があった。私は・・・竹芝桟橋からゆりかもめに乗るのが嫌なのである・・・。
というのも以前・・・、今回同様にお台場イベントがあるときに竹芝桟橋からゆりかもめに乗ったことがあるのが・・・その体験が嫌なものでね・・・。
ゆりかもめは始発駅の新橋からレインボーブリッジを渡るまでは、基本的に乗客の出入りはほとんど無い。途中駅付近の住人や勤務している人は乗り降りするだろうが、お台場でイベントやってたらほぼ全ての乗客は『レインボーブリッジを渡りたいからゆりかもめに乗っている』と言える。そのため乗客同士で『みんなレインボーブリッジを渡るまで窮屈だけどがんばろう!』と心を通わせ、自らすし詰めになることをいとわない。いわば一時的共同体として機能するのだ。
・・・そこへ途中駅から乗ろうとする私に、彼らはどういう反応を見せたか? まぁ・・・だいたい分かると思うが『なんで君はこんなトコから乗ってくるかなぁ?』みたいな目で見てくるわけだ。これが・・・つらくてね・・・。
いや・・・別にそんなもの無視して特攻すればめり込めるのだが・・・そのときは結局めり込んだのだが・・・やはり嫌なものは嫌である。
・・・そんなことを思いながら歩いていると竹芝桟橋を通り過ぎてしまった。いや、別にうっかりしていたわけではない・・・。もう一つ、レインボーブリッジを渡る手段があるのだ・・・。
それは、
徒歩。
3年前にレインボーブリッジを徒歩で渡ったことがあるのだ(バックナンバー参照)。結構しんどいのだが、嫌な思いまでしてゆりかもめに乗りたくない・・・となると徒歩で行くしかないのだ・・・。つーか、私は無駄に歩くことが好きなのだ・・・。
ここからは画像メインでいきます。
↑日の出桟橋付近から
竹芝桟橋を過ぎ、日の出桟橋が見えてきた。ここは東京湾を走る水上バスの発着場になっている。おっと、よく考えたらここからお台場行きの船が出ているので別にこれに乗ってもいいのだ・・・が、もう踏破すると決めたのでスルー。
レインボーブリッジが見えてきた。目を凝らしてみると、車が渋滞していて動いてないように見える。そりゃバスも動かないわけだわ。
・・・それにしても、あぢー・・・。今日は晴れまくっていて日差しがキツイ。まぁ死ぬほど暑いわけでもない。
↑車道の入り口
レインボーブリッジの車道入り口に到着。そういや4年前はVTR250でここからレインボーブリッジを渡ったなぁ・・・思い出してきたぞ。
ところで・・・この画像の路肩に停まっている観光バスが・・・すぐ傍を通ったときに側面に『自家用』と書かれていたのだが・・・つまり『自家用観光バス』?
・・・アレは一体なんだったんだろう・・・。
↑レインボーブリッジ到着
いやぁ・・・ついに来た〜レインボーブリッジ!!! 3年前を思い出す。なつかしいなぁ。
↑禁止
・・・敷地内に入ろうとしたら『自転車進入禁止』の看板が三位一体で待ち構えていた・・・。そ、そないがんばらんでもええやねん・・・。確かに私も3年前は自転車で渡ろうとしてたけどさ・・・。
↑騒音?
途中、こんな看板があった。えーっと・・・それ、どういう意味・・・? 上を見上げても周りを見ても、特に何か作業をしている気配は無い。名残なのだろうか・・・つーか、そんなに不安をあおるような騒音だったのか・・・?
↑入り口
ほどなくアンカーレイジのエレベーターホール入り口に到着。
↑中
そして中はこんな感じ。外見もロビーもちょっとした科学館みたいな趣である。
↑安い
入ってすぐの右壁に、気を利かせてドリンク自動販売機が置いてあるのだが、なぜか若干安い。レインボーブリッジをランニングする人が割にいるのでサービスなのだろうか。それとも誰も買わないから値下げしただけなのだろうか・・・。
↑エレベーター
初めて気づいた・・・のか、忘れてしまっただけかもしれないがなんとエレベーターは道路対岸同士それぞれ1基ずつあり、つまり2基存在する。なぜ2つもあるんだ・・・輸送能力の問題か・・・? 前回は北側通路を歩いたので今回は南側通路を選んだ。
このエレベーター、意外に狭い。ランニング中のおじさん達に囲まれて乗り込んだ。
↑通路
おおお〜、ついに来たねぇ、レインボーブリッジ遊歩道。ここから1.7kmの空中散歩が始まる。
↑台場方向
少し歩いてからお台場方向を見る。白いヤツはどこだ・・・? さて皆さん、わかるだろうか。
↑答えはこれ
ほぼ中央にいるのだが・・・やはり実物大とは言え、たかだか18mの物体はこの距離では米粒レベルだ。近くまで行かないとダメだな・・・。
さて、お台場に向かって歩く歩く。暑いのは暑いが、風が涼しい。割と快適に歩くことが出来た。
↑謎の島
てくてくと15分ほど歩いてもう少しで終点と言うときに、なにやら人工島のようなものが見えてきた。んん〜? なんか見たことあるような気がするが、じっくり見るのは初めてだな・・・。かなり整備されている感じ。地続きになっていて、ちょうどレインボーブリッジ終点から歩いて入れるようである。これは・・・行ってみるか・・・。
↑終点
レインボーブリッジ終点はエレベーターではなく、スロープ状の橋が車道部分から離れお台場海浜公園に繋がっている。ここにも警備員がいて、自転車が入れないように見張っているのだ・・・。
↑人工島入り口
レインボーブリッジ出口から出て人工島に向かう。ほどなくして入り口に到着した。おお〜、なんかワクワクするねぇ〜。
↑公園内
いいねぇ〜。緑いっぱいで公園っぽいのだが、人工的に造られたものの上に自然が根付いている雰囲気が、何とも史跡感を醸し出している。ここは一体何なんだ・・・?
看板が出てたので見てみると、どうやらここは「台場公園」として整備されているそうな。「台場」とは、「砲台」のことであり黒船来航のときに防衛のために海上に築かれたものだそうな。なるほど、そういうことか・・・。
外周をグルリと一周する。パン一で日光浴しているおじさんたちがチラホラ・・・。んん〜、都会の中でもやっぱりお台場はなんか雰囲気が違うなぁ・・・。
↑お台場海浜公園
台場公園を出てお台場海浜公園に入る。そのまま海岸沿いに歩いていくことにする。お台場海浜公園は人出はあまり多くはない・・・。夏本番と言っても別に芋洗い状態ではない・・・遊泳禁止でなおかつ水質に疑問がある東京湾はあまり人気がないのかな?
↑てくてく
歩く歩く。
↑足洗い場
そこへ行けば私も足を洗えるのだろうか・・・。(←?)
そんなことはさておき、まだまだ歩いてついに砂浜が無くなり整地された海岸線になった。さらに歩いて、そしてふと遠くに目をやると・・・
↑この頃流行の白いヤツ〜
あ、なんかいた!
↑おしりの小さな白いヤツ〜
海岸側からアプローチしたせいかヤツは背中を見せている。近づいていくと人がわんさか蠢いている。おおお、近いぞ!!! 左背面から近寄ってそのまま左から回ろうとしたが、柵があり無理の模様。さらに背面側から攻めて回りこんでいくと・・・。
↑こっちを向いてよキャ(自粛)
やっとたどり着いた〜。・・・近くから見ると確かにデカイな・・・。
・・・でもなんかリアリティが感じられないな・・・。建造物としては小さい部類に入るから存在感的には微妙・・・まぁ動かなければこんなモンか・・・。本当は頭が動いたり蒸気が出たりするらしかったが私が見てる間は、全く微動だにしなかった。まぁ・・・そんなことでリアリティが出るとは到底思えないが・・・。
どうやら台場駅方面から入るルートが本来の人の流れらしく、私はそれを無視して割り込んだようだ。まぁどちらにしても背中からアプローチするみたい。
適当に見回って正面側からの出口で台場駅方面へ脱出した・・・。
−−−−−−−−−
ということで終わり。
・・・え? 正面からの画像とか会場のコメントは? って? ・・・いや・・・私は道中について書きたかっただけなので、別にそれはどーでもええやん。他所でも語られていることなので私がわざわざ書くことも無いでしょう・・・。
・・・と思いきや画像がもう一枚・・・。
↑夜の白いヤツ〜!!!
その日の夜、またヤツを見に行ってしまった・・・。1日に2回も見ることになろうとは・・・。
時間が遅かったのか・・・ライトアップされていない・・・。足元にライトあったのに・・・。なぜだ・・・。
でも、夜のほうが存在感があるような気がする・・・やはり、はっきりくっきりしていないほうが得体の知れない存在感があると言うか、重量感と言うか。んん〜、夜は一味違うねぇ〜。
くるすま6月号
まいど、えーすけです。
大阪モーターサイクルショーの話が長くなっちゃったので、FCRの話はお休みです・・・まぁFCRはあんまり進んでないしね・・・。
○大阪モーターサイクルショー2009
2009年3月22日・・・外を見ると雨が降っていた。んんー、まぁどうせ電車で行くつもりだったから雨でも問題は無いのだが・・・。
今年もまたこの季節がやってきた。大阪モーターサイクルショー。何を期待するでもないのだが、まぁ業界の動向を知るにはいいイベントである。いや・・・今回は新型VTR250を見るという目的はあるか・・・。
出かけるときには雨足も治まり傘をささずに歩ける程度になっていた。地下鉄、ニュートラムを乗り継ぎ、会場であるインテックス大阪の最寄り駅、中ふ頭駅に到着。ここでも雨は降っていなかった。会場に入る。
会場に入ると、いつもながらの光景。うう〜ん、前回が1年も前のこととは思えないぐらい最近のことに思える・・・。まぁそれだけマンネリ化しているということか・・・。
では、レポート開始といきますか。
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目の前はKTMだった。チラリと覗いてとりあえずぐるりと回ってみることにする。小ブースはとりあえずさらりと流しておいて、まずはメーカーを見て回ることにする。まず出くわしたのがカワサキ。
↑カワサキブース
カワサキは・・・なんかあったっけ・・・? あんまり覚えていない(ひでぇ)。カワサキは最近ラインナップも少なくて・・・それに私は小中排気量しか興味ないからね。去年はNINJA250があったから目を引いたが、今回はそれのカスタム車もなくそのまま展示。一応またがってみたような気もするのだが・・・いかんせん印象が無いので覚えてない(ひでぇ)。他の展示も私の目に止まることもなくそのまま通過した(ひでぇ)。
↑ホンダブース
次にホンダ。ホンダは今回見るものがあるんだよ・・・。それは新型VTRだ・・・。
↑新型VTR250
ウチにあるVTRの大幅マイナーチェンジバージョンである。大幅なのにマイナーチェンジなのかって? いやぁ、キャブからインジェクションに変わってスペックも変わってるから大幅変更には間違いない。そのほか、タンク・カウル類の外装もどさくさにまぎれて変更となっているので、見た目にも『変わった感』はある・・・。
それでもマイナーチェンジと言えるのは・・・主要な部品はほとんど変わっていないからだ・・・。エンジン、フレーム、スイングアーム、ホイール、タイヤ・・・そして、あの、問題のサイレンサーですら変わってないのだ・・・。サイレンサーの何が問題かって・・・? 安っぽいのよ・・・。
新型と言うなら片手落ちじゃないか? とも言えるが、不人気の小中排気量のモデルを、一から開発するなんて無駄だし、もともと良いフレーム構成を変更する理由が無いので、まぁ当然のことと言える。しかし・・・どさくさにまぎれて変更した外装は・・・なんかビミョーなんだよな・・・。
その外装変更に関しては、巷でもいろいろと言われているのだが・・・いや、私は悪いとは思っていない。ただ、旧型が「ニセモンスター」と言われるぐらいのヨーロピアンテイストを、今回あっさり否定してしまったことには、かなり腑に落ちない部分がある。私としてはヨーロピアンテイストには食らいついてほしかったからだ。それがあのアメリカン崩れに・・・いや、これ以上言うのは止めよう・・・あれはあれで間違っているわけではないのだから・・・。いや、でもなぁ・・・。
それともう一点、後述するスズキ:GSR400もそうなのだが、ミラーが何のひねりもなく全部メッキ仕上げというのがどうもね・・・。
そもそも私はメッキがあまり好きではない。だからそういう辛口な意見になりがちなのだが。ワンポイントとして輪郭がキラリと光るというのはいいと思うのだが、節操もなく全部が光ってるのは気に食わない・・・。アメリカンでもないのに、「メッキにしていれば高級感漂うでしょ?」みたくやられると、私は面食らってしまう。ああ〜、俺はヨーロピアンテイストが好きなんだ〜。
とはいえ外装変更にて機能的に改善されている部分もある。それは・・・シートを外すとテールカウルまで付いてくるという荒業は、やはりマズかったようで(個人的には大胆で好きなのだが)、今回改善された。それに伴ってか既に改善済みだったかは把握してないが、ヘルメットホルダーが無くてシート挟み込みで対応しているのも廃止して、普通にヘルメットホルダーをつけている。それと、バッテリーを後ろに追いやって小物入れが用意されたのはナイス。これからのETC対応を考えると、格納する部分を用意するのは必須だしね。
まぁ、それらの点は既に雑誌などで情報は収集済みの内容である。細かいトコを見ていこう・・・。まずは今回の目玉のインジェクターを覗いてみる。
↑新型VTRのインジェクター
VTRはトラスフレームゆえ、インジェクターにかぶるようにフレームがあるが、そこはそれ、トラスなので隙間から見えなくも無い。んん〜、スロットルワイヤーがあって前後インジェクター間にリンクが付いていて、これはもう現行キャブと同じ伝達系。ホントにキャブがインジェクターに置き換わっただけで、なんか電子制御なんてしてなさそうな雰囲気。実は私はよく知らないのだが、大型バイクや四輪のFI(フューエルインジェクション)のスロットル系も実はこうなのか・・・?
航空機における電子制御のことを「フライ・バイ・ワイヤー(fly-by-wire)」と言うが(この場合のワイヤーは「電線」のこと)、四輪や二輪がFIになったってことはスロットルの信号伝達はその「電線」でいいはずだ。機械的なシステムのほうが信頼性が高いのか・・・? うーむ、わからん。
そのほか気づいたことは、ライトが今風のリフレクタータイプに変わっているのと、ウインカーが変わっているのか根元断面形状が円から楕円になっていて空気抵抗は良くなっている感じ。そのあたりはさすがにグレードを上げてきたか、という感じである。
まぁ・・・総評としては、『まぁいいんじゃない?』ってな感じかな? デザインが旧型と比べてどうこう言っているだけであって、車体構成が同じでさらに機能の改善がなされてあるなら、これからも私はオススメするバイクにしたい。しかし・・・価格が556,000円とはエラくなったものだなぁVTRよ。・・・私が購入したときは42万円だったぞ・・・? いつの間にか『普通のバイク』の仲間入りしていたんだなぁ・・・。
・・・それはそうと、会場にVTR250の参考出品車に外装カスタムがあったのだが・・・。
↑ナニコレ!?
ナニコレ、つまんねー。
・・・いや、世の中にはこういうカスタムをする人がいるんだからそんな失礼な物言いは良くないのだが、すまん、旧VTR250のユーザーだから許してくれ・・・。まぁ、新型VTRはヨーロピアンテイストを否定したわけだから、こういうこともありうると言うわけだよな・・・。わかったわかった。
↑ハーレーブース
次はハーレー。残念ながら私は興味がない・・・。流し見しようかと思ったが、アンケート取りのお姉ちゃんに捕まってしまったので仕方なく記入。するとアンケートの写しを別会場のハーレーのイベントに持ってきたらプレゼント進呈とのこと。んん〜・・・今日は雨だから遠慮しよくよ・・・(ひでぇ)。
その次はドゥカティなのだが、ハーレーの横のブースに目が釘付けになった。
↑バイク庫
バ、バイク庫!!!???
目の前にはこじんまりとしたシャッターで囲まれたバイクガレージが。なんてウハウハなものがあるんだ!!!
よく見たら・・・おおっ!!! これはあの有名なイナバ物置じゃないかっっっ!!! すげー、こんなもの出してるんだ・・・。欲しいぃぃぃ〜!!! いや、何となく・・・。私は、一般人が抱く『ガレージつきの家』に住みたいのではなくて、『部屋つきのガレージ』に住みたいと思っているので、これはそれにそぐわないのだが、次点として『バイク庫つきの家』に住んでみたいというのはあるのだよ・・・。
しかし・・・安くても20万ぐらいはするのか・・・やはり高いなぁ・・・。まぁ考え方によっては安い部類に入るのだろうが・・・。う〜ん、私がこれを購入できる状態になっても買うかどうか・・・。どうせ盗難を危惧するようなそんな高いバイクを今後も所有しないし、雨ざらしでいいと思ってるからな〜。でも、あればいいなぁ。
↑ドゥカティブース
さて今度こそドゥカティ。お、モンスターがいるな・・・前年と同じか、と思ったのだが、実はモンスターの兄貴分だった・・・。
↑モンスター1100
う〜ん、予測をしてたわけじゃないけどやはり出してきたか・・・。1100ccのエンジンを搭載した、いわば長男モデルである。基本ラインは696と同じ・・・というかほぼ同じ部品で構成されているのだろう、シルエットは全く変わらない。ただ、ホイールが違っていてデザインも異なるし1100のほうがリム幅が太い。個人的には・・・696のホイールのほうが好きだなぁ。
ほかにストリートファイターとかいう新型もあって、これもなかなかいいデザイン。んんー、最近のドゥカティのデザインは結構私好みかも知れん・・・いや、買わないけどね・・・。後ろ髪を引かれつつ後にする・・・。
↑BMWのブース
欧州メーカー3連チャンで次はBMW。私はBMWは好きなんだが、どうもピンとこないんだよな・・・。
↑BMW:K1300R
私の目に止まったのはK1300Rぐらいかな・・・。あの奇っ怪なフロントサスが惜しげもなく剥き出しになっている。外装やフレームも独自のラインを奏でていて非常にキモカッコいい。
あと、参考展示でレーシングマシンを置いていたのだが、これが水平対抗エンジンを載せていたのはちょっとビックリ。以前からあったものかもしれないが私は初めて見た。なかなか面白い一品である。
↑スズキのブース
さてさて、お待ちかねの我らがスズキ(←我ら!?)。といっても・・・気になるのはGSR400ぐらいしかないのだが・・・。
そんなことを思いつつブースに入ったのだが・・・ちょうど行った時に開発者インタビューみたいなのをやっていて、なんとGSR400のことを話していた。んんっ・・・? GSR400はなんか変わったのか・・・? 確かめようとしたが人だかりが出来ていて実車が見れなかった。チェッ、とか思いながら他の車体を見回っていたのだが、そのインタビューだか話の中になんか最大出力61ps出してるという文言が聞こえた。
61ps? そ、そりは400ccメーカー自主規制の53psをオーバーしているのでは??? 後で調べたらメーカー自主規制は撤廃だそうな・・・んん〜、時代の流れか・・・中排気量も寒い時代なので当然だろう。まぁ400ccで法的制限がある国なんて日本だけだから、世界で売っていかなければならない二輪業界としてはパワーまで自重する変な制限なんて無くしたほうがいい・・・。
・・・それにしても・・・排ガス規制クリアして61ps出してくるとは・・・VTRは下がっているのに・・・やるなスズキ・・・。
↑スズキ:GSR400
インタビューイベントが終わってやっとGSR400の車体を見物・・・。・・・ん? ・・・デザインラインは同じなのだが・・・なんか前と違うな・・・。後で知ったことだが、今回若干のデザイン変更がなされているらしい。メーターバイザーのショート化にカラーリングの変更・・・ミラーが全メッキになっているのは今回の変更か・・・? 確かにマイナーチェンジはされている。されているのは分かったのだが・・・今でも私にはどうも違うバイクに見えるのだが目の錯覚か??? バイザーが新型になってることとカラーリングの変更でこんなにも変わるものか・・・? これが意図的というのなら私は脱帽するしかない。んんんん〜・・・まぁいいか・・・。
しかし・・・VTRの項で述べたが、やはりミラーが全メッキなのは気に食わない・・・。なんなんだ? 流行りか??? 萎え〜。
何にしてもこのGSR400・・・400ccクラスにテコ入れする存在になりえるかどうか・・・。少なくとも一石を投じたことにはなるだろう。・・・でも心躍らないのはなぜなんだろう・・・。やはり車体が重いからか・・・はたまた、あの『ザンザス』的イメージがなんかひっかかるのか・・・いや、私はこのデザイン、結構好きなんだけどね。
↑スズキ:バンバン200
お、バンバン200だ。このバンバン200はジェベル200/125と同型のエンジンを持つので、こいつが生きてる間は何かと安心・・・。いや、絶版車であるジェベルはサービスパーツの消失という危険性を孕んでいるからだ。少なくともエンジンパーツのサービスパーツは、このバンバンが生きてる間は安心だからね。まぁ、海外向けでまだDRの系統は生きてるし、消耗部品で無い限りネットオークションで手に入れることも出来るので、そこまで心配する必要は無いのかもしれないけど。
↑バンバン200のインジェクター
そうそう、、バンバン200のインジェクターを観察するのは今回が初めてかもしれない。時期的には前年のモーターサイクルショーには間に合っているはずだが、私は見た覚えもないし画像にも収めてなかったので展示が無かったのかも。・・・いや、あったのかな・・・? 近くに寄れなかっただけかもしれない。
しかし・・・このバンバンのインジェクター、もっさいなぁ・・・ナニコレ、そんなに苦労しなきゃインジェクター化できなかったのか・・・? VTRのインジェクターはもうちょっとスマートだったと思うぞ・・・。んー、空冷と水冷という差はあるかもね・・・空冷のほうが環境の変化を受けやすいからそれに対応しようとすると大変なのかも。
ジェベルにこのインジェクターを付けようかと考えたこともあったが・・・これは付ける気無くなったな・・・。
↑ヤマハのブース
国内4メーカーのトリは・・・ヤマハ・・・。んん〜、気になるのはVOXだけかな・・・。
↑ヤマハ:VOX
・・・いや、別に新型でもないし原付スクーターだし注目する車種を間違えているのだが・・・。・・・いや、その、最近私は積載性というものを考えていてね・・・。こいつはたくさん荷物が載りそうだなぁと・・・。
えっ? 他のバイクは? って? いいいやぁ〜、なんかあったっけ?(ひでぇ)
ここ数年はヤマハが熱かったが、このところは勢いが落ちた感じ。・・・い、いや、決して下降していると言っているわけではないぞ。
−−−−−−−−−
・・・と、いうことで館内外周の二輪メーカーを回ったので、中央付近の小さめのブースを回っていくことにする。輸入代理店経由の車体も置いてあったりするが、だいたいは部品メーカーや用品メーカー、雑誌関係などなどがひしめきあっている。それをグルグルと見て回る。
↑ピアッジオ:FUOCO(フォコ)
私がとりわけ気になったのは、ピアッジオの3輪スクーターだ。MP3というモデルは少し前からリリースしているが、今回は新型・・・FUOCO(フォコ)という500ccを投入してきていた・・・やる気満々だな、ピアッジオ・・・。
この3輪スクーターは前輪が2輪あるスクーターで、なんと二輪と同じような感覚でバンクが可能。サスペンションがバンク時にひし形に動くことによって地面に追従する仕組みを持っている。二輪業界にとって・・・っと言ってもこいつは3輪なんだから二輪ではないのだが・・・これはちょっとした革命なのである。
3輪といえばいわゆるトライク、前輪は二輪と同じシステムで(つまり前輪は1輪)、後輪が四輪と同じ2つのタイヤを持つものが主流である(前2輪、後ろ1輪でもトライク)。しかし、それでは二輪の特性であるバンクができず、安定性では四輪に劣るという中途半端なものになってしまう。そこで、ジャイロと呼ばれる、後輪とパワーユニットだけを残し車体はバンクするシステムがある。しかし、その場合、後輪と車体の間にバンクする空間を空けなければならない。これが意外にやっかいで、あまり後輪を大きく出来ないし、後部座席エリアの制約が生まれてしまう。
そんなことより、根本的な問題としてバンクするためにラウンド形状をしている前輪は元々接地面積が少ない。ブレーキをかけたときに最も効果的なのは前輪であって、それの効きが悪いというのはいかんともしがたい状況だ。トライクとはジレンマに泣かされる運命に翻弄されているのである・・・。
そこでピアッジオは逆の発想で前を2輪にしようという荒業に出たんだろうな・・・。それなら前述のジレンマはほとんど解消される。当然フロントタイヤがかなり移動するので空間は設けてやらないといけないわけだが、元々乗り物のフロント周りというものはほとんど載せるものが無いので(四輪の主流がフロントエンジンなのはいろいろと理由はあるが、フロントに配置するものがエンジンぐらいしか無かったということも大きい)、特に問題は無い。
それに前輪が1輪で後輪が2輪だと、障害物を前輪が避けれても後輪にぶち当たる可能性がある。特に旋廻時には内輪差が生まれる。そういった意味でも前2輪は合理的と言えるかもしれない。
また、3輪あるので法的にも二輪とは異なる点がある。海外ではどうかは分からないが、日本では道路交通法上では『オート三輪』、道路運送車輌法上では『側車付き二輪』扱いとなる。これが意味するのは「運転免許は普通自動車免許、ヘルメットを被らなくていい、税金は二輪並に安い、駐車場では普通自動車扱い」ということである。そう、なんと普通自動車免許で乗れるのである。
これはトライク全般に当てはめられることなのだが・・・、しかしこのピアッジオの3輪スクーターは・・・乗り方・性質は二輪そのものであり、今までのトライクの概念に当てはめるのはあからさまに変だ。・・・まぁ、この形式のスクーターに法的整備が整ってないだけなのだろうが・・・。
この形式のスクーターが今後どうなっていくかは注目していきたいところだが・・・そうとは思いつつも・・・前が広くて後ろが細いシルエットは・・・どうも生理的に受け付けないんだよなぁ〜。
・・・と、それぐらいしか私には見るものが無かった。そういや、今回は部品や用品では興味をそそるようなものは何も無かったなぁ・・・。まぁ一つ印象的だったのは「XENA」というアラーム付き盗難防止ロックのメーカーがあってそれの実物展示があったのだが、そのブースがやたらうるさかった。10〜20個か置いてあったと思うのだが、複数の人間が同時にそれに触るとアラームが合唱し始めるのだ・・・。勘弁しちくり〜。
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と、いうことで、今回のレポートは終わり。・・・え? 今回は「大阪南港」ネタは無いのかって? いや、別に毎回毎回あるわけじゃないよ・・・。でも実はあったかもしれないな・・・。橋下知事のおかげで注目を浴びたWTCに行けば、なんかネタが転がってたかもしれない・・・。