くるすま12月号



 まいど、えーすけです。
 いやぁ、めっきり寒くなりましたね。もうバイクで走るのがつらい時期になってきました。改造するのもつらいです。ああ、部屋付きのガレージに住みたい・・・。

○今月のジェベ公

 さて、

 ケーブル類の取りまわしのためまたフロント周りを分解する必要があったが、めんどくさいので配線関係を全部外して行った。うーむ、結局外すんなら最初から外してりゃあんなに苦労しなかったものを・・・と思いつつ。必要なたるみなどの確保、防水関係などのチェックを行った。とりあえず問題無し。

 それと同時にブレーキ問題を解決することにする。DRのブレーキが実は2セットあるので、この二つをチェックしてどちらが程度がいいのか調べてみた。とりあえず今の状態で部品取りDRのものを付けていたのだが、作動はするがパッドピンが固着していてブレーキパッドの交換が出来ないという問題があった。もう一つのフロントフォークに付いてきたブレーキは既にブレーキとして作動しないという問題があった。とりあえずのメンテで作動してくれればいいのでなんとかどちらかの問題をクリアしたかった。

 始めに部品取りDRのパッドピンをがんばって外してみる。私の持っている工具は安物ばかりなのでこういうときに困る。なめそうだなぁ・・・まぁいい、おりゃ!!! ・・・なめてしまった。仕方がないのでもう一つのほうを付けることにする。組みつけてとりあえず握ってみた。ふにゃふにゃ。やはりな・・・。でもこちらを整備して使えるようにしないと話が始まらない。エアが入ってふにゃふにゃなのか部品(ピストンまたはシリンダー)が死んでいるのか・・・。後者だったらお手上げ、ジェベル純正のシリンダーを付ける作業に入らなければならない。とりあえずマスターシリンダーの蓋を取ってみた。かぱっ。





←ぎゃ〜!!!

なんじゃこりゃ

 ジェベ公のフルード交換(メッシュブレーキホース交換)時も大概だと思ったが、これは酷すぎる。こんな感じだと部品のほうもヤバイんじゃないかと思ってしまう。まぁ仕方がないのでフルード交換を敢行してみる。

 お金がないので外したジェベ公のブレーキからフルードを頂戴する。メッシュブレーキホースに付いてきたフルードの残りを取ってあるので量は十分にあった。交換方法はよく知られる上から継ぎ足しで行ってみる。握ってみたらとりあえずシリンダーは作動しているようだった。が、一向に圧縮が掛かる様子はない。交換が終了してもダメだった。うーむ、もともといかれているのか? それともエアが入っている状態で継ぎ足しても無駄なのか? 仕方がないので下からフルードを注入してみる。こうすれば手っ取り早くエアが抜ける・・・とりあえずやってみた。ぶくぶくぶく・・・とエアが出てきた。おおっ、やはりエアが入っていたか!!! と効果覿面さに感動する。これで作動してくれたら言うことないんだけどなー、と握ってみる。

←こんな感じに入れる

おおおぉ〜、効いてるよぉ〜。

 おっけい!!! ブレーキが効くようになったぞ!!! んん〜、好調だねぇ〜。助かる助かる。

 これでハンドルの切れ角問題以外が解消した。とりあえず走ることが出来る。早速各部のチェックをして走行試験に臨むことにする。うお〜、5ヶ月ぶりのジェベルだぁ〜。VTRがクーラント漏れ問題でまともに走れない今、ジェベルが走れることはめちゃくちゃうれしいぞ!!!

 片道5kmのテスト走行計画を立てた。またがってみると久しぶりのジェベルはなんか変だった。仕方ない、5ヶ月ぶりだから。でもフロントフォークが長くなったことも関係あるかもしれない。セルを回す。回らなかった・・・バッテリーが上がっていることを忘れていた。押し掛けした。とりあえず走り出す。低速でのコーナリングはVTRに慣れていたせいか、なんとなく違和感がありタイヤの細さが感じられた。まぁ別に危険なことはない。低速で前ブレーキをかけてみる。ぎゅっぎゅっぎゅぅぅぅ〜。フルブレーキしたわけではないが結構いい感触である。サスが柔らかいので結構へこむが、とりあえずダイブすることはなさそうである。

 そして大通りへ。一気に加速する・・・が、パワーがない。うう〜む、そういやこいつ、これぐらいのパワーしか無かったよな・・・、となんとなくむなしさが漂った。ターボでもつけたろか、ほんまに。直進安定性に問題は無い。とりあえず中速コーナリングも問題は無さそうである。でもなんか足の長さが感じられるのが気になる・・・。よれているのだろうか・・・単にVTRに慣れているだけなのだろうか・・・分からない。また日を改めてコーナリングはチェックするということでこの日はおとなしく乗った。

 後日、メインジェットを冬用の140番に交換しオイルをcastrolのactive4Tに交換。このオイル、VTRで以前使用していたcastrolXJRより高回転がスムーズになるのはいいが低速トルクが覿面に無くなったので、これ以上ジェベ公に低速トルクが無くなったらどうしようかと考えたのだが、今はこれしか余ってなかったので仕方なく入れた。ついでにオイルフィルターも交換。

 ところが走り出してみるとこれがスムーズに回る回る。もともと高回転型のエンジンだけあってこのほうがいいみたいだ。メインジェットを交換したこともあってかエンジンフィールはとてもいい。とりあえず不自由無く走れるようになった。不自由・・・いやまだ一つあるな・・・高回転キープしてからアイドリングまで回転を落とすとエンストするのである。まぁこれは以前からそうなのだが、アイドリングが不安定なせいである。これに関してはまたじっくり対処しよう。

 さあ〜て、とりあえず復活したジェベ公。タンク干渉問題は後回しにしてリヤのリム交換しようかな。ワイドタイヤにすると旋回性が落ちるのでまたドツボなのだが・・・まぁいいか。

○最近のVTR

 長野でこけてラジエターを破損、クーラント漏れ問題を抱えるVTR250であるが、未だに良くならない。パテ盛りをしても突き破って漏れて来るしパテを換えても効果が無い・・・。こりゃ交換しかないかと思う今日この頃である。以前も書いたが純正のラジエターを買うと¥25,000-もかかる。解体屋に行ってもVTRは最近のモデルなので転がってない。もちろんネットオークションでも出てくるはずが無い。

 そこで考えるのは社外品または他車種流用であるが、前者の社外品というのはたいてい大型バイク用のラウンドラジエターで¥60,000-ぐらいするものしか無い。もちろん却下。で、最も濃厚な線の他車種流用であるが・・・これが、なかなか・・・。

 私が考えるにラジエターなんてものは共用部品でいいと思うので、ホンダ車でVTRと同じものを共用にしている車種を探してみたのだが、これが全然無い。それどころかそれぞれバラバラで共用している車種は無いように思えた。同型のエンジンを装備するVツインマグナやスパーダまで違った。なんで? エンジンの冷却性にラジエターの専用設計は重要なのか? コアや容量によって確かに冷却性能は変わってくるとは思うが、部品を共用にしてエンジンやポンプで調節したほうがコストメリットが出ると思うんだけど・・・。もしかしてマウントの問題で専用設計になっているのか? だとしたら設計の無駄である。

 マウントの問題で専用設計になっているのならスパーダのラジエターを装備しても問題は無い。だが、ラジエター設計が性能に大きく影響するなら他車種流用はマズイ。そのあたりがどうなっているのかが分からないことには交換に踏み切れない。どうなんだろう・・・。

 まぁ冬の時期はVTR君の活躍の場は無いからじっくり考えることにするか・・・。

○今月のファーストフード

 ふと会社帰りに久しぶりにいつもは行かない○ッテリアに行ってみた。今の期間限定はなんだろう・・・と思いつつレジに行く。実のところ私はこの店とは相性が悪い。以前あったカツどんバーガーはうまかったが腹が痛くなったし、BBバーガーだったかな? 食べたら気分悪くなったし・・・。かなり前にあった鳥ごぼうバーガーはめちゃくちゃうまかったのにな〜、とか考えながらメニューを見てるとあるもので目が止まった。

 松茸バーガー 半額160円





なんじゃそりゃ!!!

 私はよくファーストフードを利用する。といっても朝昼晩の食事に利用するのではなく、夕方にふらっと行って愛機リブレット50(遅くて死にそう)でHPの原稿を打つためである。家で原稿打つよりはかどるからだ。それと毎週休日はバイクに乗りたいので、ファーストフード店を目的地として定めておけば本来出不精(デブ性ではない)の私もバイクに乗れることもある。

 注文するものはハンバーガー類(サンドイッチ含)単品とアイスコーヒーまたはアイスカフェラテ。ポテトがついたセット販売があっても普通は頼まない。ご飯にするつもりではないのであんまり食べるわけにはいかないのである。それに私は○クドナルドでバイトしていた経験があるため、いろんな意味でポテトは食べたくないこともある(別に衛生的に問題があるわけではない・・・長く勤めすぎたせいだ)。お気に入りのお店は○トールコーヒー、ここのコーヒーはうまい。サンド類も品質がいい。次点で○ブウェイ、ただ店舗が私の行動範囲になかなか無いのであまり行かない。最もよく行くのが、昔取った杵柄で○クドナルド、単価が安くドリンクの量も多いので長時間ねばるのにはちょうど良い。あと最近気になるのはフレッシュネスバーガー。でもまだそんなに行ってない。

 前述の○ッテリアはそんなに行かない。なぜなら評価するところが少ないからである。ハンバーガーのパン(業界ではバンズという)もいまいちだし、ドリンクの量と質は疑問だし・・・。でもたまに行くのはここは期間限定メニューがなかなか奇抜で面白いから。かなりキワドイ味を楽しむのは私の趣味の一つである。

 と、まぁ私のファーストフード生活をちらっと書いたが、話を戻そう。

「松茸バーガー、単品で。それとアイスカフェラテ」

 思わず頼んでしまった・・・。一体何が出てくるのだろう・・・。ドキドキ(?)

 メニューの写真を見てみるとどうもグラタンコロッケのようなものを挟んでいるようである。ははぁ〜ん、なるほどな、松茸の香り成分と松茸のようなもの(推測。ホントに松茸かも知れん・・・最近安いし)を入れておけばそれらしいからな。と思っていると隣のレジで「松茸、ストックワン!」という声が。すると私のレジを受けたバイトが「ストックワン出ま〜す(このセリフはうる覚え)」と被せてきた。ちっ、最後の作りおきをつかまされたか、と業界人しか判らないことを考えたりする。

 何はともあれ試食タイム。見た目はえびバーガー、レタスとソースがいっしょに挟まっている。とりあえず食べてみる。パクッ。





うっ・・・

 不自然なまでの強烈な松茸の香りが口の中に広がる。ふっふっふ・・・予想どおりと言えば予想どおりだ。ついでに予想したとおり気分が悪くなった。ポーションの中はやはりグラコロ状態で中に松茸を連想させる何かが入っている。ふふふ、期待は裏切らないようだな、○ッテリア・・・。なんとなくうれしくなってしまう。とりあえず全部食べた。

 その後、特に気分が悪くなることも無く何事も無くて良かった。今回は私のファーストフード魂をくすぐる品物に出会えたことはうれしいことである。こんな商品を提供する○ッテリアにこれからも期待大!!! ・・・でも気が向かないと行かないけど・・・。


くるすま11月号



 まいど、えーすけです。
なんか急激に寒くなってきました。しかも日が落ちるのが異様に早いし・・・。休日は夕方まで寝る私にとって、起きて暗かったらバイクいじる時間がない・・・。あ〜、室内ガレージ欲しい・・・。


ステムにストッパー位置に印


特殊工具にてタップ切り


ボルトでストッパーの役目


作動確認


ハンドルロック調整


タンクを外してます


装着

○今月のジェベ公

 先月号は作業をしたにもかかわらず実質上のお休みでしたので、今月はその作業報告を。じゃあ、今月の作業報告は? となるがやっぱり忙しかったので進んでません。

 さて、今まで何をやっていたかといえば以前までは倒立フォークの装着チェックをやっていたわけで移植が可能であるとわかった今、ちゃんと走れるようにすることが必要であった。やらなければならないことは倒立フォークとブレーキのオーバーホール、ハンドルロックとハンドルストッパー機能確保、ライトステー取りつけであった。とりあえず再びステアリングの分解から始める。壊れてしまった改造ジャッキアトラス君に無理やりジェベ公を載せて分解。かなり安定感が悪いががんばってもらうことにする。フォークは近くのバイク屋に持っていきオーバーホールを依頼、ブレーキもやってもらいたかったがお金無いので後回し。ステムを家に持ち帰りハンドルストッパーを立てることにした。

 DRとジェベルでハンドルストッパーの位置が全く異なっていた。作戦としてはステムにタップ(めねじ)を切り、ボルトを立ててその役目を果たすことにする。ジェベルのステムを見ながらしるしを付け6mmのタップを切る・・・のだが、タップハンドルがステムシャフトに干渉し作業が出来ない。仕方ないので専用工具を作ることにした。5.5ソケットレンチにM6タップを叩きこみラチェットで作業できるようにした。え!? もったいないことするなって? いーんだよ、どうせ安物ソケット&タップなんだから。切れたタップにナットをつけたキャップボルトを入れダブルナットの要領で固定。これでスペーサー等を入れて調整すれば良い。

 またステムを装着する。RONさんのHP「2cycle noise」の作業報告で倒立フォークが干渉してハンドルが全開まで切れないとの報告があったのでそれを確かめる。ジェベルでも干渉していた。あーあ、タンク交換しないとダメだよ・・・。また新たな作業が増えた・・・。

 次にやるのはハンドルロック。ハンドルロックの位置もDRとジェベルでは全く異なる。以前にキーシリンダーが干渉していたことからも明白である。キーシリンダー位置が決まっている以上、フレーム側のハンドルロック用の突起に加工する以外に手は無い。ハンドルストッパー作動角あたりの位置を調べ、ハンドルロック突起を切り飛ばす。タンクが無ければハンドルロックが作動することを確認した。

 後日、倒立フォークが仕上がったとのことで取りにいった。だいたいこういった特殊な作業はかなりの工賃が取られる。頼むときに見積もりを聞いたら2本で¥20,000-〜25,000-と言われたので、まぁ¥25,000-だろうと思っていた。ところが実際は¥19,000-だったりする。ラッキー、思ったよりかは安くすんだ。でも本当にこれが相場の値段かどうか気になると言えば気になるな・・・。まぁそのショップは家から徒歩1分のところに最近出来た店で、これからのことを考えると顔を売っておくためにも必要なことだったからしかたがない。バイク本体がおかしくなったときの駆け込み寺として確保しておく必要があったからだ。で、その後日、VTRのタイヤを切られてホントに駆け込んだ。タイヤは藤原流通センターから購入した中古のSP10、つまりタイヤ持ちこみのタイヤ交換だけを依頼した。以前顔を売ってるからそれなりに安くなるかな〜、とちょっとだけ期待したが、タイヤ前後交換工賃¥10,000-と言われた。・・・カモられてる? おもっきりカモられているような気がするのだが・・・。まぁこっちも緊急事態だったからしかたがない、それでお願いした。うーむ、考えどころだなあ。これにブレーキのオーバーホールも依頼しようかと考えていたのだが、ちょっと二の足を踏んでる状態である。困った困った。

 しかし・・・、ネットオークションで¥5,000-で手に入れた倒立フォークのオーバーホールに¥19,000-を掛けるというのは、なんかスゴイ無駄があるような気がしてきた。それなら完動品¥20,000-で買ってるほうが安い。自分でオーバーホールすれば安くすんだんだろうが、自信が無かったのでそれを言っても始まらない。購入時点で要オーバーホール品を手に入れたのは、ジェベルへの装着が可能かどうかその時点ではわからなかったのでとにかく安く手に入れたかったのだ。いくら完動品でも装着出来なければ¥20,000-のゴミなわけだから。そうはいってもやっぱり悔やまれるなぁ・・・。これにブレーキのオーバーホール代を考慮したら、最初の予定通り実動TS200Rの車体を¥50,000-でも買ってりゃよかった・・・とか思う。タンク干渉問題が発生してTSのタンクが気になる今日このごろだから。まぁでも何度も言うようだがそんなことを言っても始まらない。

 話を元に戻してフォークを装着。ライトステーを装着するだけだが、そのままでは付かない。30mmぐらいトップブリッジの幅が広くなっているのでそれをなんとか解消する必要があった。広くなっているのはかなり致命的で、ライトステー取りつけステーを作らねばならなかった。金属板を曲げる設備が無いので既に曲がっている金具をホームセンターに探しに行く。あるにはあったがこれでは前後方向にかなりオフセットしてしまう・・・が、とりあえず付きゃいいのでこれでいくことにする。ドリルで穴を拡大して装着。かなり前に出てしまった。まぁいいか。

 久々にエンジンを始動する。セルが回らない。やべぇ、バッテリーが上がっちゃってる。押しがけにて始動。動いた。ガソリンの色もなんか変色しているし早く走れるようにしないとまずいなぁ。

 とりあえずこれでタンク干渉問題とブレーキ問題のみとなったが、実はまだケーブル類の取りまわし問題がある。タンク干渉問題はこれからの走行試験にとりあえず支障は無いので後回し。ブレーキは早急に対処しなければならないが、オーバーホールするお金が今無い。現状でなんとか作動を確保するよう自前でメンテするしかない。今見なければならないのがケーブル類の取りまわしである。今現在、配線類がむちゃくちゃになっているのでそのあたりのチェックが必要であり、またメーターケーブル、ブレーキホースが垂れ下がっているので固定が必要である。DRのブレーキホースはフォークプロテクタに固定されているので、それを付けるかどうかが悩みどころである。

 しかし・・・作業を楽に済まそうとしてケーブル関係をつけたままステアリング交換していることが、逆に作業を難解なものにしていたことが悔やまれる。何回も何回も組んではバラし組んではバラし・・・、ケーブルがステムベアリングに挟まれたり、ワイヤー類の付いたハンドルが落ちてバランスを崩したり・・・と結構大変だった。何回も組んでいるのは、装着して具合を見てまた加工、とやっているせいである。いらんもんは外しときゃ良かった・・・。







○DUNLOP K180に新しいサイズが!!!

 造形社発行カスタムバーニング12月号に恐ろしい記事が載っていた。

 なんと私が好きなタイヤDUNLOP K180に3.00-21、4.60-18のサイズの試作品の記事が乗っていた。

 3.00-21、4.60-18と言えば250オフロードの標準タイヤサイズである。

 つまりこれが正式にリリースされれば無改造のオフ車でそのままK180を楽しめるわけだ。

 前輪21インチがイヤなら19にしてもリヤはそのままでOKである。

 いやぁ、いい時代になりそうだ。

 ・・・。





なんだとう!!!
俺がどれだけ苦労してK180を履こうとしてるのか分かってんのか!!!


 はぐぅ〜〜ぅ、時代が俺を追い越していくよぉ〜(涙)。いやまぁ、そのタイヤサイズが出ても特に私の計画に変更があるかと言えば無いんだけど。でもそのタイヤサイズが始めから念頭にあれば、また違う改造になっていたかもしれない・・・。特にリヤの4.60-18はかなりすれすれのラインだね〜、でももう既にK180:130/80-18とEXCEL:2.50-18MTリムは買ってあるから変更のしようがないのさ。いや、かなり悔しいかも・・・。

 特に気になるのがEXCEL:2.50-18MTリムを購入してしまったことだ。K180:130/80-18のタイヤ幅が124mmでジェベルにギリギリ入るレベルでこれをなんとか入れようとしているわけだが、DUNLOP指定最低許容リム幅が2.50なのでEXCELリムもその幅をチョイスしたのだ。ところが、明確な情報ではないが、リム幅2.15でも装着が可能らしい。リム幅を詰めていくとタイヤ幅が狭くなり扁平率が増す。リヤは扁平率は低いほうがいいので2.15リムで130/80を履くのはリスクが高い。が、タイヤ幅は減少するのである。もし、130/80タイヤを2.50リムでジェベルに入れた場合、チェーンに干渉したらあとの祭りなのだ。4.60-18タイヤが選択肢にあれば、リスク回避の面から言えば2.15リムをチョイスできたのだ(補足しておくとK180は1年前に購入、リムは最近購入した。リム幅をどうするかで最近まで悩んでいたのだ)。

 まぁでも4mmチェーンオフセットする方法は考えてあるので、最悪それで何とかクリアはできるはずだから計画進めているんだけどね。

 と言うことで、ちょっとだけショックな話でした。





○近頃のバイク産業

 ここ数年、大型のバイク(排気量400cc以上のバイク。ちなみに巷の400ccバイクは実際は400cc未満(399ccとか)の排気量である)のラインナップが各社揃っている。これは大型免許が教習所で実技試験免除の資格が得られるようになったからだ。一昔前は大型バイクは海外向けモデルを逆輸入する、俗に言う「逆車」が当然であった。しかし大型免許取得が容易になった今、国内販売でも大型バイクの販売が活気付いている。これはこれで一種の規制緩和で良いことである。大型バイクは売れに売れ、バイク産業を活性化させた。

 ところがこれにより中型(125cc以上400cc未満)及び小型(50cc以上125cc未満)、つまり大型でないバイクがしぼみつつある(ここでは原付は考慮しない)。数年前の2ストロークモデルの廃止も輪をかけ現在国内4メーカーの中型小型のラインナップは減少の一途をたどっている。カウル付きモデルはカワサキZZR400、スズキSV400Sを残し各社全滅、残っているのは一部オフロードモデルと売れ筋であるカスタムベース車、ビッグスクーターのみと言っても過言ではない(でもなぜかスズキイナズマがある・・・売れ筋バンディットが無くなってなぜイナズマがある!?)。スズキも売れないDF200/125、ジェベル125は絶版としている。これはゆゆしき事態である。

 なぜこのような事態に陥ったのか。それは前述のように大型バイクが市場として活性化したことである。その理由として大きく2つの要因があると思われる。

 1つ目は古来バイクは排気量と価格が比例関係にあるとユーザー側が思いこんでいて、そして実際のメーカー希望価格もそうであったことである。これはある意味不思議な現象である。同設計の動力系のみが異なるジェベル200と125、はっきり言って製造コストは全く同じと思われるこの2台がなぜか200より125のほうがメーカー希望価格は2万円安い。しかも、200と125ならやはり200のほうがおそらく売れるのでこちらのほうがコストは安くなるはずである。なぜこんなことになるのか。それは排気量が小さいほうが価格が高いことにユーザー側が納得しないからである。メーカー側はコストのかかるものを安く売るわけにいかないので排気量の多いほうのメーカー希望価格を高くしていると考えられる。ただ、それは卸値が下がることによって値引率があり実売価格という形でユーザーに還元される。・・・はずである。そこはバイクショップの良心だからだ。

 つまり製造コストがいくらであっても、排気量が大きければユーザーはそれだけ高い価格に納得するのである。リッターマシンと250ccマシンは恐らく製造コストは2,3割程度しか変わらない。2,3割というのは出力に見合った強化部品の推定価格増加であって(これでも多いかもしれない)、製造工程コスト増加はほぼゼロであると思われる。しかし、リッターマシンに250ccマシンの倍以上の値段がついていてもユーザーは喜んで買ってくれるのである。新車の導入試験に金と時間をつぎ込んでも十分お釣りがくるのである。メーカーとしてこんなに嬉しいことはない。バイク市場は非常に小さいため利益を取りづらいのでメーカー側が大型バイクに力を入れるのも当然と言える。

 しかし、バイク市場は大変狭い。パワー至上主義ユーザーが大型バイク市場に流れ込むということは、今までの中型バイクに乗っていたユーザーを奪うわけでそれらバイクが売れなくなるのである。売れない上に売っても大型ほど利益の出ないバイクを作り続けても意味が無いのである。比較的売れているモデル以外が絶版となるのはある意味しかたがないと言える。

 2つ目は中型小型バイクの中古車の飽和である。四輪同様、バイクの中古車業界が整備されている。長年、メーカーは中型小型バイクを製造販売していたため、中古車業界に大量のストックを生じているのである。バイクは搭乗者との相性、嗜好性ファッション性の高い乗り物であるため短期間に手放すユーザーも多く、中古車でも良品が多い。そしてバイクの世界では初めて買うバイクは中古車、という風潮がある。新車を買うより安いし数年前のバイクでもたいして性能差があるわけでもないし、初心者にありがちな立ちゴケを新車でやらかすのは悲しいことであるから当然と言える。そして十分慣れたら新車を購入・・・ということになるのだが、次に新車を買うほどバイクが好きなら大型バイクが買いやすくなった今、大型バイクを買う人間は多い。となるとさらに中型小型の新車市場が冷え込むのは必至である。

 こういった事情があり中型小型のバイクが冷え込むのはしかたがない。バイクに乗りたいのなら大型を買え、というメーカー側のメッセージが伝わってくる。電車の世界で言えば在来線を分断し不便にして、長距離は新幹線に乗れ、というJRの意図のようである。確かに昨今の大型バイクのハイパーテクノロジーは目を見張るものがある。華やかな世界。多くのバイクユーザーが憧れる世界である。

 しかし、多くのユーザーは中型免許を所持しているのは事実である。そう言った人々にとって魅力的な世界が遠のいて行くのは悲しいことであり、そしてこれからのバイクの世界が特殊化に進んでゆくことに危機感を覚える。このまま進んでいくとバイク業界の恐竜的進化の末、隔たりのある世界を作り衰退してしまうのではないか・・・。確かにそれは私の妄想に過ぎないが、中型小型中古車があふれる今だからうまくいっているわけで、これでもし数年後中古車が評価されない時代がきたとき何が起こるのか。ライダー予備軍にとって手に入れられるバイクが無かったらバイクの世界には飛び込んでこなくなる。それはバイク市場のさらなる衰退を意味するのである。

 ぜひともこのような事態は避けたいものである。ここはやはり中型小型の革命的なテコ入れを・・・例えば先々月に書いたようなディーラーオプションシステムのような・・・。ダメ?

(結局そこに持っていくのかい・・・)


くるすま10月号



 まいど、えーすけです。今月は〆切に間に合わなくて申し訳無いです。いや〜、忙しくて忙しくて。更新作業は日々の積み重ねで出来るので、間に合わせでやることも出来ないの。
 と言っても今回は移植計画は写真だけです。コメント書く時間無かった・・・。まとめて来月にでも・・・。どうせ資金も尽きちゃったし・・・(マジで)。

○今月のジェベ公

 というわけで写真のみでお楽しみ下さい。

さらばVTR250改め復活のVTR250〜埼玉旅行記(後編)〜

(前編のあらすじ)
長野県佐久市で単独事故でラジエータに穴があいたVTR250、さらに搭乗者である私が眼鏡を無くしてしまった。只今午後2時、今日中に埼玉入りしなくてはいけない。時間はもう無いぞ!!! どーするどーなるえーすけ!!!

 私は途方に暮れていた。ラジエータに穴があいていても走れるが、眼鏡が無ければ走ることすらかなわない。かと言って電車が走ってないのでバイクを置いて電車で埼玉入り出来ない。・・・どうしよう、打開策が出てこない・・・。

 しかしこのまま途方に暮れていても日が暮れてしまう。それに暑い・・・。何か行動に移らなければ・・・、となると今出来ることは通りすがりのおじさんに教えてもらった自動車修理工場にVTRを持っていくことだけである。早速仕度を始める。何にしても誰か相談できる相手がいなければ策が出てこない。地元でかつ自動車修理工場の人ならばメカのことも地理的なことも相談できる。行くしかなかった。

 セルを回す。VTRがエンジンの鼓動を打ち始める。異常は無い。クラッチをつないで発進する。車体に異常は無い。車体にダメージは無いようだ。おじさんに教えてもらったとおり信号2つ先に自動車修理工場はあった。

 修理工場の人は快く応急手当に応じてくれた。一度クーラントを抜き、アルミパテでラジエータの穴を塞ぐ作戦で行くことになる。作業をしてもらっている間、オーナーの奥さんに飲み物をご馳走になり、地図を片手に高速道路と眼鏡屋を教えてもらう。話の途中、おもむろに奥さんに聞かれた。

奥さん「大阪の人なのに関西弁じゃないのねぇ?」
私「ああ、吉本の芸人が標準的関西弁作ってますけど、関西でも方言がいろいろありますし標準語も使いますから」
奥さん「そうよねぇ、話し方上品ですものねぇ。京都の言葉に近いような」
私「ああ、そうですね。そうですそうです





嘘つけ、俺!!!

 と、思いつつそれで通すことにした。

 2時間後、作業が終わり出発できるようになった。クーラントがまた漏れる可能性があるからと、ペットボトルにクーラントを入れたものをもらえた。ありがたい。で、工賃は4,000円。はじめは同情票でタダという話もあったが、ここまでしてもらったので払わせてもらった。礼を言って工場を後にした。

 現在の時刻午後4時半。まだ日没までは少し時間がある。しかしこれから眼鏡問題を解決しなければならない。教えてもらった場所に眼鏡屋はあった。店に入って店員に尋ねてみた。

私「実は眼鏡を無くしてしまいまして・・・緊急用の眼鏡なんかはないでしょうか?」
店員「そうですか。緊急用、の眼鏡は無いのですが・・・」

 うっ・・・ヤバイ・・・。

店員「在庫のレンズでしたら従来の眼鏡が1時間でご用意できますが」

 は? そうなん? そんなんで出来んの? 1時間なら5時半出発、まだ走れる。ということで頼むことにした。視力検査をしてフレームを選ぶ。ここでお金を使っても仕方が無いので一番安い9,000円のフレームにした。どうせレンズ代もかかるし、と思っていたら・・・

店員「レンズは在庫が1番したのものしか無いので選択の余地は無いのですが、9,000円以上のフレームをご購入していただきましたのでこのレンズはサービスになります」

と言われた。おお、これはラッキー! というか1番安いフレームが9,000円なんだって。

 レンズを加工している間、友人にメールで事故報告をして時間をつぶした。で、出来かけの時点で書類を書いてお金を払うことになった。そのとき店員はおもむろに言った。

店員「9,000円以上のフレームをご購入いただきましたのでサングラスをサービスしているのですが・・・」
私「え?」

 沈黙。

 店員の目が申し訳なさそうに私を見ている。





だから、1番安いフレームが9,000円なんだって!!!

私「・・・いえ、結構です・・・」
店員「そうですよね・・・」

 そんなこんなで眼鏡は予定通り5時半に完成、まだ明るいので一気に距離を稼ぐために佐久インターまで飛ばすことにしていた。外に出て空を見る。? なんか空が暗いぞ? 少し雲が出てきたようだ。ちょっとこれは日没までに暗くなりそうだ・・・。まぁいいか、と佐久インターまで走り出す。ちょっと走れば着く距離である。ところが空はどんどん暗くなり、

ポツ

ポツ

ポツ

 ・・・。







雨が降ってきた!!!???

 な、何ぃぃぃぃぃぃ〜!!! 渇水渇水と言っていたのになぜ雨が降る!!! ちっくしょう!!! バーロー金返せ!!!(?) と心の中で叫んだが誰も聞いてくれない。私は靴以外は完全防水装備なのでぱらぱらと降る程度なら大丈夫なのでそのまま走った。佐久インターに着き高速に乗ってぶっ飛ばし始めるとさらに雨はきつくなり始めた。夕立か? とも思ったがしかたなくすぐにあったサービスエリアにブーツカバーを装着しに行った。サービスエリアにバイクを止め西の空を見上げた。





どす黒い。しかもなんかピカピカ光ってる。

 唖然とした。熱射で気を失うほどの炎天下はどこへ行ったんだ・・・。

 まもなく呆然と雨宿りしている私にとどめを刺すかのように





どっばぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!

と空からバケツが降ってきそうな勢いで大粒の雨がアスファルトを叩いた。

←ぎゃ〜!!!

 やることがなくなった私はなんとなく携帯で天気予報を見てみることにした。ピッピッ。

 長野県南部「曇り」。





どこがやねん!!!

 そんなこと言っても始まらない。飯を食ってないことを思い出したのでなんか食べることにした。食堂でそばをすすりながら考え込む(私は大阪人だがそば派)。現在6時半、もう空は光を失いかけている。これからの道のりは過酷を極めるだろう。なぜこんなことになったのだろうか? 雨が降ることは仕方がなかったこととして考えると・・・・そりゃ事故ったからだ。予定通りならもう到着している時刻である。なぜ事故った? 最大の原因はなんかあせっていたせいだ。何にあせっていたんだろう? ・・・雨か?

 私はなんかすごいことに気がついたような気分になっていた。私は雨を予感していたのではなかろうか・・・。もちろん意識的に明確な理論で予測していたわけではない。無意識の領域である。と言っても今まで雨を予感したことはない・・・思うにこの私が順調に何の障害もなくツーリングが進行していることに不安を感じていたのではなかろうか。特に今回は長距離かつソロである。トラブルが発生したら解決できないかも知れない。必ず何かの障害が発生する・・・そう感じていたのでは・・・。

 と、そんなこと考えてしまったのだが、それで現在の状況を打破したわけじゃないので「それがどうした」の世界である。そばを食べ終わって外を見る。雨は降り倒していた。少しの間ボケーっと雨の音を聞いていたが、このまま待っていても仕方ないので出発することにする。現在7時半、もう外は真っ暗、雨が降っている上にここの高速は明かりが無いので視界はほぼゼロである。覚悟を決めた。まさか輪島のときの明かりの無い高速道路爆走高知のときの明かりの無い超大雨国道爆走が合わさったような道を走る日が来るとは思わなかった。





今度こそ死ぬ。

 そう思った。じゃあ走らなければいいじゃないかという意見もあるが、計画を立てて走り出した以上止めるわけにはいかないのだ。無理があるなら計画変更で対応するが既に高速に乗っていることもあり変更は不可能だ。高速さえ走り抜ければ目的地には着くのである。今出来ることがあるならばやらなければ気持ちが悪い。

 出発することにした。あと気がかりなのはラジエータの液漏れだが、この状況では漏れているのかどうかも確認できないしどうせ土砂降りなのだから、冷却の必要性も無いだろう。走り出して本線に合流する。予想通りのゼロ視界であった。対向車のライトで濡れた地面が反射し白線が見えなくなる。しかしここは高速道路、それでもスピードは出さなくてはならない。かなり胃が痛くなる状況であった。こういった場合はやることは一つ、前の車のテールランプを参考にライン取りを行うことだけだ。おう、いけるいける、と安心していたのだが最近HIDヘッドライトという強烈な光を照射するライトが横行していて、それに照らされると前の車のテールランプまで見えなくなる。初めに攻撃を受けたときはかなりあせった。この犯罪車め!!! 殺人未遂で訴えてやる!!! と心の中で叫んだが、以後すれ違う対向車の犯罪車率があまりに高すぎて困った。

 ああ、いかん・・・また悟りを開いてしまう・・・。もう悟りは間に合ってるから勘弁してくれ〜(泣)。

 1時間ぐらい走っただろうか・・・気がつけば雨はその勢いを緩めていて山々を通りぬけたようで目の前には関東平野の街の明かり瞬いて見えていた。タイヤよ、あれが関東平野の火だ、とリンドバーグの気持ちになった。スケールは小さいが。遥か彼方に花火が見えた。後で聞くとどうやら熊谷のほうで花火大会があったらしい。た〜まや〜、となぜかうきうきした。状況が状況だけにどうやら自前でラリっていたようだ。そこから先は街灯もあり道も広かった。いつしか雨もやんで走行に全く支障が無くなった。一気に距離を稼ぐ。目的の東松山出口まで問題無く着いた。

 そこからは少々道に迷った(埼玉が田舎であることを再認識した)が無事に目的地に到着した。10時着、私の600km19時間に渡る強行軍は終了した・・・。すぐに後輩と飲みに行きビールがうまかった。

 埼玉に5日間滞在し遊び倒した。自民党本部見学なんかしたりもした。VTRの修理もしたかったが、盆時期と言うこともありバイク屋がしまっていたし、ラジエータ液漏れも確認できなかったので現状のままでいくことにした。

 さて、帰る日がきた。帰りは先に述べたようにフェリーのチケットを購入してある。午後7時までに東京湾フェリーターミナルに着けばいい。といってもここから100km程度距離があるのであんまりボヤボヤもできない。しかし、帰るに当たってぜひ行っておきたいところがあったので少し遠回りだが行くことにした。それは桶川サイクルスポーツセンター。ダートトラックのメッカである桶川サイクルボウルがあるのである。

←いいねぇ〜

 着いてみるとオフロードコースがあってマシンがギャンギャン走っていた。おおすげー、初めて見たよ、こういうの。ダートトラックマシンが走っている姿もこの目で見られるのか!!! と、探し始めたがそれらしいところが無かった。あれ? おかしいなぁ・・・とかなり先のほうに行くと人だかりが見えた。

←?

 ここか!!! と行ってみたが車が走っていた。どうもジムカーナのようである。インプレッサやR32、33、こともあろうかカプチーノなんかが走っている。うお〜、助手席乗りてぇ〜。しかし、ダートトラックのダの字も無かった。あんまりちんたらやってる時間も無いので諦めることに。残念。

←いつもは取らない2ショット。なんとなく←パテ盛りが痛々しい

 国道17号を南下し大宮へ。思い出深き大宮の街である。2度も終電を逃した経験がある・・・。裏手に回って大宮公園で休憩。VTRもラジエータ漏れも無く快調である。大宮の南海部品で入手したチェーンオイルを補給して万全の体制に。

←東京国際展示場前にて

 その後も何事も無く走れてフェリー乗り場近くまで余裕で辿り着けた。東京国際展示場(ビッグサイト)前のビルで少し早い夕食を取った。フェリーの中で食べると高いから。

←お台場の方かな?

 フェリーに乗船。私はフェリーが好きである。乗り物が好きということもあるが、寝ている間も進んでくれることが合理的で良い。これで安ければいいんだけどね。数年前からこのフェリーに乗りたかったのでうきうきしていた。外洋に出るからさぞでかい船なんだろう・・・と思いきやそんなに大きくなかった。残念。少し時期をずらしたせいだろうか、お客の数はそんなに多くなかった。あんまりごみごみするのもイヤなので快適であった。船室は2等洋室にしていた。少し高いが荷物の安全性が高いし、電源が期待できる。部屋に入ってみると電源があった。ラッキー!!! 早速携帯と愛機リブレットを充電する。風呂に入っていると出港した。風呂上りにビールと枝豆をつまむ。ん〜、なんて快適なんだろう。フェリーはこれがたまらんね。

←さんふらわあ号。テーマソングが涙を誘った

 次の日朝8時、那智勝浦港に到着。下船してさんふらわあ号に別れを告げる。さあ、ここから250kmのプチ旅が始まる。大阪港まで来てくれたらもっと楽なのに。まあいいか。国道42号から168号に乗り、和歌山の山に突入する。海岸線は遠回りで信号が多いのである。紀伊山脈はまさに秘境、大自然の塊である。信号も無いし、ワインディングが楽しい。国道168号が最も整備された道で安心して走れる。でも車はお勧めできない。山の上で日が出て間も無いころだったので気温が低くて寒かった〜。

 和歌山を抜け奈良盆地へ入る。時間は12時ごろ。今度は逆に暑かった。うっ、ヤバイ・・・。これでは長野の再来ではないか・・・。いや〜な気分になる。2回もこけるわけにはいかない。かといって他に解決策があるわけでもなく、気力だけで走ることにした。

 まぁなんとか無事に家に辿り着けた。全走行距離950km、1週間にわたる私の旅は終わった・・・。よくがんばった、VTR・・・。

(その後のVTR250)
 さてその後のVTRであるが、再びラジエータ漏れし応急処置をして奈良のツーリングを完了、また後日三度漏れ出してさらにタイヤを通り魔に前後とも切られる災難にあった。うっ、ジェベ公が走れない今VTRだけが頼りなのに・・・。タイヤは中古タイヤ販売の藤原流通センターでIRCのSP10を買い、履かせた。望まずして憧れのタイヤを履くことになろうとは・・・。IRCさんには申し訳無いが中古タイヤです。だって安いんだもん。今お金無いし・・・。タイヤの性能はすごい。さすがラジアル、ガンガンに倒れてグリップ感もスゴイ。

 ラジエータに関しては今検討中。やはり中途半端な修理は無理である。純正新品を注文すると25,000円かかる。中古や解体屋にあるわけも無く、安く手に入れることも出来ないし社外品も無い。うーむ困った。

 ・・・ってなんか改造に走ってないか? VTRはおとなしく乗って売りさばくはずじゃなかったのか!? いや、もうこけた時点で売っても買い叩かれるだけである。それならばもうやっちゃってもいいでしょう。はっはっは。

 うう〜、また金のかかるモノが増えた・・・。



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