くるすま4月号



 まいど、えーすけです。あががが・・・前回、1月中に無理やり更新したのも、2月からは定期的に更新できると思ったからであって・・・なのに、結局ギリギリ4月中の更新になってしまった・・・。

 いやー、2月から仕事が楽になるはずだったのに・・・。2月から別の仕事をねじ込まれてしまってね・・・。今まで自分の抱えてる仕事を1週間で全部片付けなきゃならなくなって、それをやり遂げたと思ったら・・・また新しい仕事が大変で大変で・・・。

 ところで今、別府に居ます。私は大阪在住なのだが、別府から更新できるなんて便利な時代になったもんだねぇ〜。え? なんで別府に居るんだって? 仕事じゃないですよ・・・もちろん。温泉入りにですよ・・・仕事から逃げ出すように・・・。

 ちなみにデジタルメータ化計画の続きはお休みです・・・。

○大阪モーターサイクルショー2008

 毎年恒例のことだが・・・3/16の日曜に大阪モーターサイクルショー2008に行ってきた・・・。しかもまた・・・一人で。谷町山岳警備隊のみんなはツーリングに行っちゃったんでね・・・。私は・・・一日しか空けられなかったんでモーターサイクルショーに行った次第です・・・。

 このとき、仕事が忙しくて忙しくて土曜も日曜も休日出勤するぐらいでホントに休みがなかったのだが、この、年に1度のイベントはこの時じゃなければ行くことが出来ない・・・。ということで、土曜は出勤するけど日曜はなんとか休むことにした。後で自分の首を絞めることになるが、そんなこと言ってたら何も出来ないし何も自分らしく生きていけない・・・。・・・って、毎年毎年「面白くない」って言ってるんだがな・・・。まぁ・・・それも私らしい、と言うことで。

 とかなんとかいいながら、その前日の土曜は休日出勤明けに友人と飲み。・・・慌ただしいなぁ〜。いや、飲みは私のライフワークなのでこれも外せないのだよ・・・。それほど飲んだわけでもないが、シメに最近出来たうまいと評判のところのラーメン屋でラーメンとギョーザを食べたのは余計だった・・・。歳とって食う量減っててね・・・それに仕事の疲れが出てたと思う・・・く、苦しいぃぃぃ〜(悶)。何とか家にたどり着いたが、腹一杯で眠くなって息絶えるように中途半端な状態で寝てしまった。

−−−−−−−−−

 まぁ、そんなこんなで、当日。朝10時に目が覚める・・・。ああ・・・中途半端な状態で寝てしまったので体がしんどい。でも行かなくては・・・。ふとここで思い返す。

 んんー・・・別に誰かと待ち合わせしているわけじゃない・・・。



じゃ、もうちょっと寝よう。



 ・・・なんだかんだモーターサイクルショーへ行く意味を自分に言い聞かせていたのに、睡眠欲に負けてる・・・。これで何回もイベント行きそびれているのだが、全く反省の色がない・・・。まぁ、惰眠は私のささやかな幸せ何だよ、分かってくれよ!(誰に言ってんだ?)。結局・・・12時半まで寝ていた。

 ああ、いかん、もうこんな時間か・・・さすがにもうこれ以上寝てられない。あんまり遅いとホントに行きそびれてしまう。ささっと支度して13時10分、自宅を出る。

 いつもながら交通手段は電車。バイクのイベントなんだからバイクで行けって? いや・・・イベント事は荷物も増えがちだし、電車だって、やっぱり(ちょっと言い訳風)。・・・それに何より、まだ寒いし・・・。とか思っていたら、電車に乗ってから重大なミスを犯したことに気づいた。しまった・・・公式サイトを印刷するだけの200円割引券を出し忘れてきた・・・。印刷するだけで200円引きなのに・・・。何? そんなに重大なことじゃないだろうって? 馬鹿者! 200円稼ぐのにどれだけしんどいか! 時給800円だったら15分働かないといけないんだぞ! ・・・そう言うとしょぼいって? まぁそうかも・・・。電車に乗ってから引き返すわけにもいかないのであきらめて会場に向かうことにした・・・。

 えー、またそんなこんなで、14時ちょうど、会場のインテックス大阪に到着。会場に向かって歩き出すと・・・やはり待ち構えているな・・・ハーレー軍団・・・。

 と、いうのも、毎年、モーターサイクルショーと同時開催されるハーレーのイベントがあって、モーターサイクルショーの客を引っ張ってこようと会場前にはチラシ軍団が勢ぞろいしているのだ。駅を出てから会場に着くまでに何枚も渡されるので結構困ったものなのだが・・・。取らなきゃいいだろ、って? いや・・・取ってあげないのもかわいそうでさ・・・。

 てな感じで、チラシをもらい続ける。もらい続けるが・・・んん? なんか・・・雰囲気の違うチラシは渡されたのだが・・・なんだこのチラシは・・・。まぁいいや、後で見よう。

 気を取り直してモーターサイクルショー。入場すると目の前はスクーターがパラパラと置かれていた。いつもながら、入った瞬間はどうしようか悩む。とりあえず左回りで回っていくことにする・・・。


↑ホンダ:DN-1

 まず出くわしたのはホンダ。以前も書いたが、大阪モーターショー2007(モーターサイクルショーではない・・・ややこしや)で大々的に展示していたDN-1がここでもさらに大々的にアピールされていた。ほわー、こりゃホンダも本気だなぁー。私もコイツには好感を持っているが、そんなに前評判良かったのかー?

 しかも3台もまたがれる展示車があったりする。すげー、本気だな。またがれる展示車があっても、私は本当に興味のあるものにしかまたがらない・・・。えー、・・・ということで、早速またがってみた。


↑ホンダ:DN-1のライダーズビュー



うわあぁぁぁーっっっ!!! なんだこれ、すっげーウキウキするぞ!!!



 いろいろなインターフェイス系が今までの概念からかけ離れている・・・と言っていいのかわからないが・・・とにかく私には新鮮に感じられる。何って・・・メーターやミラーが遠い・・・。特にミラーの位置は通常ありえないとこにある・・・。これは思いがけず衝撃を受けたな・・・。こんな脳髄かき回されるような感覚は初めてだな・・・。


↑ホンダ:DN-1と人・・・ちなみにこの人は赤の他人です

 アメリカンクルーザーとビッグスクーターを足して2で割らないスタイルが何とも言えない。私はその2つのスタイルは全く興味が無いのだが、その、カテゴリをまたぐという挑戦的なものづくりには非常に期待感がある・・・。V型2気筒680ccというエンジンチョイスもたまらない。

 たまらないけど・・・私は買いませんよ・・・。

 さて・・・そのお隣のスズキのブース・・・えー、なんかあったっけ・・・。GSXの体験コーナーみたいなのがあったような気がするが・・・んん〜、やっぱり何もないかぁ〜。(ひでぇ)

 ドゥカティのブースヘ。ちなみに私はドゥカティには興味がない。ふーん、てな感じで足早に展示をすり抜けていたのだが、展示エリア中央に、ホンダ:DN-1に負けじと同じ車種3台が大々的に並んでいた(これは飾ってあるだけで触りも出来ない展示だったが)。・・・私は・・・その車両に目が釘付けになった。


↑ドゥカティ:モンスター696

 な、なにこれ・・・。ネイキッドなのだがコンパクトで軽そうな機体が・・・。えっ、何これ。は? モンスター? えっ!? これがモンスター???

 ・・・なんか・・・私の知っているモンスターの感じでは全く無い・・・。いや、モンスターを長らく見てなかったので私の思い違いなのかもしれないが・・・、モンスターってこんなんだったけ・・・? 後で調べたらどうやらモデルチェンジするみたいで、まだ発表されたばかりでリリースはされていないみたいである。

 私はネイキッドは嫌いなのだが・・・。

 んん〜、んん〜、これ・・・いいかも・・・。

 いや・・・私のセカンドバイクである、ニセモンスターと呼ばれるVTR250を見慣れてしまったという要因はあるのかなぁ・・・しかしこの、ライトウェイトでサクサク走りそうなスタイルには、もう、脱帽である。ああっ、ウチのVTR250もこんな風にしたい・・・いやいや、ジェベルを差し置いてまた改造しだしたら金がかかるって・・・。・・・とかなんとか、いろいろな思いが交錯しながらフラフラとドゥカティを後にする。

 そんな感じでヤマハのブースヘ。すると、目を覚まさせる機体、WR250Xが目の前に!(画像を撮っておけばよかったのだが、なぜか撮ってなかった・・・)。この機体は昨年のモーターサイクルショーで展示されて程なく市販化されたハイパフォーマンスモタードマシンだ。このとんがったフォルムがたまんないねぇ。

 昨年とは違い、このWR250Xがまたがっていい展示車があった。何っ! またがっていいのかっ!? おっしゃー!!! またがってやるぜー!!!



・・・・・・。



 ・・・やはりな・・・。足が全く届かん・・・。いや・・・まぁそれは見た時からわかってたことだが・・・やっぱりそれをまざまざと体感させられると・・・ガックリくる・・・。

 そんな感じで意気消沈してカワサキのブースヘ。お、NINJA250だ。おお、実車があるではないか。


↑カワサキ:NINJA250

 これは確か昨年の東京モーターショーで発表されたものだったはず。そのときは、今さら何のひねりも無くレプリカなのかよ、と思ったものだった。しかし、それについて、思わぬところから情報が入った。古くからの腐れ縁の友人・・・彼もバイク乗りでアメリカン好きでホンダ:マグナ250に乗っている・・・と久々飲みにいったときに、その背景を語ってくれたのだった。なにやら今250レプリカが密かなブームになっているとのこと。レーサー系は大型クラスしかラインナップに無い昨今、小排気量でもそれに乗りたいというニーズが少なからずあるのだ。

 そういうニーズが、少数派でもあるのは当然だと思う。しかし少数はゆえに新車のリリースが無くなってしまったのも事実だ。確かに250レプリカの新車が手に入らなくなって久しい。だが、以前のリリース分で中古市場は相当数流通している。ただ、それもいつかは限界が来る。その限界が今まさに迎えつつあると言うことだろう。ここでニッチなカテゴリを他社より先んじて投入するのも手だ。それがこのNINJA250なのだろう・・・。・・・さて・・・この流れを受けて他社もリリースするのだろうか・・・少数派のニーズであることには変わりないし、これが一つの流れかも知れない。他社はどう動くのだろうか・・・。

 さて、NINJA250そのものに話を戻すが・・・外見の見た目は、「らしさ」が出てていいのだが、私は小・中排気量レプリカのステアリング回りのスカスカ感がどうも気に入らないのだよ・・・。大型クラスのレーサーレプリカはだいたいスカスカしない配慮がなされている。お金かけれるからね。新規モデルなのにそこはどうもカバーしてこなかったようで私は評価できない。私はカウルがついているほうが好きな人間なのだが、そういったスカスカ感があると逆に気に入らないのだ。まぁ・・・それ以前に、最近のカワサキの「顔」の造形がそのものが・・・私好みでないのも「そんなんだったらいっそ付けないでくれ!!!」という、カウル付きが好きなのに付いていればいいってわけじゃない根性が出てしまう。人間、我儘だよね。

 その他のパーツに関しては、タイヤが私の好きなIRC:RX-01を履いているのは、私的なポイント。でもフロントリム幅が2.75っていうのがどうなんだろう、排気量相応でバランスを鑑みてのチョイスなんだろうが・・・なんか・・・見た目に旨味が無いって感じは拭えない。

 カワサキを後にし、もう少しで1周するとなったときに、何とも古風な、と言っていいのか分からないが、今風でないサイドカーが目の前に現れた。んあ? これはもしかしてウラルか〜? ああ・・・やっぱりそうだ・・・。


↑ウラル

 ウラルと言うのはロシアのバイクメーカー。私がこれを知っているのは、私がバイクに乗り始めた頃バイクカタログを舐め回すように何度も見返していて(ジェベルに不満があったわけじゃないが、もっと自分にあっているものがあるかもって、気持ち分かるでしょ?)、その中でメーカーメイドでサイドカーをリリースしている希少なメーカーとして印象深かったのだ。

 見た目が古風なのは、元にしているのが第二次世界大戦中のドイツBMWのバイクだからである(wikipedia情報)。でも、ディスクブレーキやセルスターターなどの最新装備を搭載してる、とメーカー側は言っているが・・・いや、別にそれは最新でもなんでもないよ・・・。

 実車を見るのは初めてじゃないような気がするのだが、改めて見回してみる。おおう? へぇ〜、このサイドカー、サイドカー側の車輪も動力が伝達されていて2輪駆動になっているのか〜、それは知らなかったな。ブース前で流していたビデオも「ガレ場でもウラルはなんのその、でもウラルじゃないと全然進めません」と言った内容のものだった。そりゃまぁ、駆動輪が多いっていうことは四輪で言う四駆みたいなものだから悪路は強いわな。でも、ウラルはサイドカーなのである意味「三輪」なわけで・・・結局「三輪の内の二駆」だとパンチ弱いと思うよ・・・。バイクでも一応、「二駆」ってのはあるから、それと比べたらどうなのか・・・まぁそれを言い出したらキリが無いか・・・。

 しかし・・・そんなことより気になったのが・・・ロシア系のお母様方が子供たちの面倒見ながらブースに居たのが、思いっきり「当番で店番やってま〜すっ。うふっ」というアンニュイな雰囲気が何とも・・・平和と言うか・・・おまいら、売る気あるのか? と言いたくなる光景が・・・まぁ・・・んん、何でもいいんだけどね・・・。

 さて、外周の車体メインのところを見終わったので、パーツ関連のブースへ。特にめぼしいものは無かったが・・・サインハウスという用品ディーラーのブースに行ったら、ちょっとビビッたことがあった。近年、バイクナビがアツい時代になってきたが、ここにありとあらゆるメーカーのバイクナビが並んでいたのは爽快だった。確かにバイクナビは小さい割りに単価が高いし、マウントなどの付属部品で儲けることもできるので旨みの大きい商材だと思う。マウントも機器とのジョイントだけ専用部品を作れば共用出来るので、市場にあるすべての機種に対応させてもそれほど投資はかからない。うまい考え方だが・・・でも・・・ここのマウントが高いんだよ・・・。いい作りになってるとは思うんだけど、私はマウントに必要以上のお金をかけるほどブルジョワではないよ・・・。

 さぁ〜て、これでほとんど全て回ったな・・・。と、ここでふと気づく。あれ〜? そういえばLAVENがいないぞ? 何でだ? LAVENとはバイク関連のケミカル類や消耗品を出しているメーカー。モーターサイクルショーでは物販も行ってて、市場価格より安く手に入るので、いつも何かしらを購入しているし前回はガラガラで1等が当たったりと、密かに楽しみにしていたりする。それが、どこにも無い・・・。モーターサイクルショーのパンフレットを見るが・・・やはりどこにも載ってない・・・。今回は出展してないのか・・・残念だな・・・せっかく楽しみにしてたのに・・・。

−−−−−−−−−

 ・・・ということで、今回は以上です。今回は全く期待してない状態、頭空っぽの状態で行っているからかも知れないが、なんか充実感はあった。いや・・・充実感だけで中身が無い・・・。多分、仕事忙しいときに自分の趣味の時間を取れてそれだけで満足しているのかもしれない・・・。まぁ、何にせよ、こういったイベントがあることで私の生活に刺激を与えられるということは、幸せなことでありイベントにかかわった人に感謝したい。

 ・・・いつもは「つまらない」と言っているのに、なんだ? この変わりようは・・・。いや・・・人間テンパってる時に何かしてもらうと、人に感謝したくなるんだよ・・・。

−−−−−−−−−

 さて、会場を出て向かった先は・・・。南港ATC(アジア環太平洋トレードセンター)であった。とりあえず休憩がてら茶をしばきにいったのだが、何となく久しぶりにぐるりと散策してみることにした。するといきなり出くわしたのが、海側にあったハーレーのイベント会場であった。以前は別のところでやっていたのだが今はこんなとこでやってるのか・・・いや・・・今回は、というか、今回も行く気は無かったのだが・・・せっかく目の前にあるし、たまには行ってみるか。ちょっとBUELLも気になるしな・・・。

 行ってみたのはいいが・・・いかん、全然興味が湧かない・・・。ぐるりと1周してそそくさと立ち去った・・・。

 おっと、そういえばモーターサイクルショー会場前で妙なチラシをもらったっけ・・・。何のチラシだったんだろう・・・と、広げてみる。んん? 今いるATCのチラシではないか。割引券とかついているがあまりめぼしいものは無い・・・。んん? マーレが9周年? え、もうそんなに経つんだったっけ・・・。

 マーレ(MARE)とは、ATCの北端にITM棟という離れがあり、その4〜6階を占拠しているアウトレットモールである。多種多様なアウトレット、多くは衣料だが雑貨や家具など結構な店舗がひしめいているところである。以前、一度だけ谷町山岳警備隊のメンバーで、今回同様モーターサイクルショー後に行ったことがある。そのときはそこそこ面白かった記憶があるが、それも数年前のことだ。

 マーレか・・・1回しか行ったこと無いしゆっくり見回ったこともない・・・奇しくも場所はちょうどハーレーの会場からスグのところ、ちょっと行ってみるか・・・。ITM棟に足を踏み入れてみた。



な、なんだ・・・このゴーストタウンは・・・。



 何これ・・・? 大半の敷地が空きスペースになっていて人が人っ子一人いない・・・。おいおい、ナニこの寂れよう・・・。今日は日曜日だぞ? いくら何でもこれは寂れすぎだろ・・・。向かいのWTC(ワールドトレードセンター)はニュースで儲かってないって問題になっていたが、それはテナントが入らないからのことであって寂れているということではなかった。まぁ・・・人が居ないんだから結局同じことなのかも知れないが・・・。

 んん〜、近年各地に大型複合商業施設なるものが流行のように乱立していて、元祖とも言うべきここが弱くなっているのかも知れないな・・・。最後の最後に衝撃を受けた・・・。

 ・・・んん〜? そう言えば前回のモーターサイクルショーの記事もシメのネタは大阪南港はさみしい、ということを書いていたな・・・。やっぱり今年も南港はさみしい、ということなのか・・・?

 

 


くるすま1月号



 まいど、えーすけです。更新が遅れ気味で御座います。つーか、ギリギリ1月中の更新です。

 例によって仕事が忙しくてね・・・。いや、全く時間が無いわけじゃないのだが、やっぱりその、『原稿を書くシチュエーション』に持ってこないと書けないって言うのがあってね。私の場合、『ファーストフードでバーガー1個とコーヒー』と言うのがそれになる。以前は平日でもそのスタイルは週1,2回ぐらいは可能だったし、休日はジェベルたちとの散歩に組み込まれていたものだ。

 それがね〜、ちょっとでも自由時間が圧迫されると実質の時間の減少はたいしたことが無くても、シチュエーションが失われてしまうことがある。そうなると「それ」の産物だったものは生成されなくなってしまうわけで・・・。

 いえ・・・、何と言おうが、いい訳ですけど・・・。

○今回の排ガス規制対応

 大阪モーターショー2007に行ってきたことは前回書いたが、その時のスズキのパンフレットを後日見ていて、あることに気づいた。

グラストラッカー・ビッグボーイ・ST250・バンバン200・GS50・スカイウェイブ250・ヴェクスター150・レッツU・チョイノリ・・・



なんで軒並み2007年8月に生産終了してんだ???



 特にスカイウェイブ250が生産終了って意味がわからない。カタログにも250の紹介があるのに何で生産終了なんだ・・・? 400はその中に入ってないと言うことは・・・250なんて利益上がらねぇモノなんか売ってられるか!!! ってことか? でもカタログに書いてあるのは説明がつかないな・・・。

 それにグラストラッカー・ビッグボーイ・ST250・バンバン200までもが・・・えええ? 何で? あれほど今時のバイクを象徴するものもなかなか無いと思うし(私は好きではないが)、スズキにとっちゃそんなに売れてなくても売れ筋商品なんだし、簡単にやめれるもんじゃないだろう・・・。そんなに売れてなかったのか? いやぁ・・・んなこた無いだろう・・・。軒並み250が生産終了ってことはやはりスズキは250はやめていく方向ってことか!?

 しかし私にとってはバンバン200が生産終了したのが痛い・・・。いや、エンジンがジェベル200と同型なので何かと注目していたんでね・・・。別にエンジンパーツが出たわけでもないんだけど、やっぱり同型が現役であると言うことは心強いんだよ・・・。

でも、もう既に確定した事実だし、私が何を言ったって始まらない・・・。

−−−−−−−−−

 ・・・12月の半ばのある日、スズキのHPを見に行ったときだった。ニュースリリースに目が釘付けになった。

『バンバン200がフューエルインジェクションを搭載してして登場』



あ!



 いや〜、それは考えつかなかったな・・・まさかそう来るとは思わなかったよ・・・。

 ・・・ここでやっと気がついたわけだよ・・・。そうか・・・排ガス規制対応だったのか・・・。何年か前、我が家の2号機、ホンダ:VTR250も一瞬だけ販売終了になったことがある。その当時、私は焦ったが、しばらくしたらまた復活したので胸をなでおろしたものだ。それの理由が排ガス規制対応だったのだ。そういうこともあったので、『どうせ排ガス規制対応だろ?』という推測ができるはずだが・・・私は本気で『スズキは250を全部やめてしまうんだろうな』、と思って疑わなかったんだろう・・・。

 ちなみにFIを装備するマイナーチェンジは実はバンバンだけではなかった・・・。後になってスカイウェイブも復活する・・・しかし、元々スカイウェイブはFIだったはずだが・・・? まぁいいか・・・。他社では、ヤマハがトリッカーとセローを(でも同じエンジンを持つXT250XがFI化していないし生産終了になってないのか謎)、カワサキが250TR、エストレアがFI装備してリリースされている・・・。これらも軒並み250クラスってのは排ガス規制が一斉にリミットを迎えたって事か。しかしながら、ホンダはどうも対応が遅れているようで、250はほぼ全滅の様子。ウチにあるVTR250を筆頭に、コイツと同じエンジンを持つのマグナ、それに人気車ホーネット、XR250&XR250モタード、XR230、スクーターではフォーサイト、フュージョン、PS250(同じスクーターでは一足お先にフォルツァが新型エンジンを搭載してフルモデルチェンジで排ガス規制に対応した模様)、他小排気量車が生産終了したまま・・・(2008年1月28日現在)。

 いや、まぁ、生産終了と言っても、販売店には相当数在庫が残っているはずなので、品切れで買えないということはまず無いだろうが、あんまり対応が遅れると、いろいろ良くないことが出てくると思うよ・・・。

−−−−−−−−−

 軒並みFI化で対応しているってことは、キャブではどうやっても対応できないようになってきたんだろうなぁ・・・(しかしながらホンダ:FTRがなぜかキャブのまま排ガス規制対応している・・・同じエンジンを搭載するXR230が対応できていないのに・・・謎だ)。これには各社結構な開発リソースを使ってると思われる・・・。250という微妙なクラスのバイクにそれだけお金をかける価値があるのか・・・? それは重要な問題である・・・。おそらく各社それは悩んでいるだろう・・・この際、永遠に絶版にしてしまおうと・・・。ジェベルみたいにね・・・えっへっへっへ。

 そういう意味では、ST250とグラストラッカー&ビッグボーイは、なんとなく・・・復活しなさそう・・・。いや、何となくなんだけどね・・・たぶんラインナップ的には穴を開けるわけにはいかないから復活するとは思うのだが・・・。

 それはさておき、ジェベル200と同じエンジンを持つバンバン200がFI化したってことは・・・。ジェベル200にはインジェクターはポン付けできるのか・・・? 燃料調整は出来ないとしてもサブコン付けれるのかな・・・補正がかけれれば・・・ジェベル125でも使えるかも・・・。えっへっへっへ・・・。

 

 

○ジェベル、デジタルメーター化計画・・・−序章−

 ウチのジェベルは・・・時代遅れなその風貌に似合わない、ハイテク装備を手に入れた・・・。

 その外観はある意味安っぽいが、機能以外をそぎ落としたとも言えるコンパクトな樹脂筐体。視認性はさておきクールな白く光るバックライト。筐体両サイドにはインジケータランプが並び、表示系統が一つに統合される・・・。

 それは・・・台湾ACEWELL international社製、多機能デジタルメーターACE-3963。


↑ACE-3963

 それを装備したジェベルは、遥か先を行く存在になるはずだった・・・。

(一体、何の遥か先なのかはよくわからないが・・・)

 そして、生まれ変わったジェベルはとにかく遥か先を目指して走り出した!!! その途端・・・!!!





どわー!!! 速度表示が倍ぐらいになってる!!!
油温表示がLo(LOW=低すぎて測定できない状態)のまま動かねぇぇぇ!!!
タコメーターが無茶苦茶な動きをしてるぞー!!!






なんじゃこりゃぁぁぁあああ!!!



−−−−−−−−−

 ・・・さて、なぜACEWELLのデジタルメーターなんてものをジェベルに取り付けることになったのか・・・。それを紐解いていくことにしよう・・・。

 ところで、『デジタルメーター』の説明って、必要? ・・・ようは、時計のアナログ、デジタルと同じ、速度表示がデジタルになってるわけよ。メーカー純正のバイクでもデジタルメーターを装備しているものもあったりするが、バイクの世界では・・・っていうか、四輪も多分そうだが、一般的にはアナログメーターが大半を占める。デジタル表示は、目の端で捉えた時に感覚的にわかりづらいとも言われているし、『計器類というものは針が動くものと相場が決まっている!!!』と仰る人もいるし、まぁ意見が分かれるところなのだが、このACE-3963もそうなのだが「多機能」にできると言うメリットがある。それは時計も同じだね。

 このACE-3963は速度表示・トリップ&オドメーターは当然として、「多機能」と謳っているだけあってタコメーター、湯温表示、時計表示・電圧表示・インジケーター(ターンシグナル・ニュートラル・ハイビーム・ハザード・シフトワーニング・湯温警告・燃料)と、盛り沢山の機能が詰め込まれている。価格は税込み26,040円、高いと言えば高いのかも知れないがこの機能の多さから言えば、まぁ「相応」と言えるだろう。

 まぁ・・・そのハイテクなモノをジェベルに付けたわけだが・・・、でもジェベルはハザードも無いし、燃料警告灯も無いし、レブリミットまで気にして走ることもないし、何か・・・とてつもなく間違ったことをしている気もしないでもないが・・・。しかしながら、ただ単に目新しいからつけたわけではない。そこには切実な問題抱えていたのだ・・・。

 ウチのジェベルは皆さんご存知のようにモタード仕様である(ご存じじゃない方はバックナンバーご覧あれ)。つまり前輪をインチダウンしているわけだが、そのことによってスピードメーターに狂いが生じるのだ。だって・・・速度を計るメーターギヤはホイールの回転しか見ていない。それが1回転の円周長が変わるわけだから・・・。このため、スピードメーターはだいたい、実際の速度から10%ちょっと速い速度を指す。速度ぐらいならまだ脳内で補正すればいいが トリップメーターとオドメーターはさすがにちょっとね・・・特にオドメーターはイカンともしがたい。だって・・・ここまではホイール換装前でここからは換装後だから・・・っていちいち考えていられないよ。これを解決するにはメーターギヤを17インチタイヤ用のものに換えればいいのだろうが、一体どれに交換すればいいか調べようが無い・・・。インチダウンにはその問題がつき物のはずだが、なぜかその対策部品が販売されない・・・みんなどうやって対応しているんだろう・・・。不思議だ・・・。

 その問題は換装する前からわかっていて覚悟の上でやったわけだし、問題を抱えていることを懸念材料として認識していた。だからインチダウンしてからはジェベルでは遠出もしてないし、セカンドバイクとしてVTR250を購入したのもそれが理由の一つだ。いろいろ調べていけば何か対策が見つかるだろう、と。

 ・・・と、そうこうしているうちに打開策も出ないまま数年が経ってしまった・・・。ところが07年2月のある日、東京で立ち読みしたバイク雑誌にACEWELLのデジタルメーターの紹介があったのだ。ふーん、と流し読みしていたのだが、ある一文に目が止まった。『インチダウンによるメーターの狂いを補正出来る』・・・なんだと!? 詳細を読んでみるとどうも純正メーターギヤ&メーターケーブルを利用して電子的に補正できると書いてあった。おおっ!!! これなら我がジェベルでも使えるではないか!!! つーか、この方法しかないか。ちなみにこのときは私が購入したACE-3963の前のバージョンだったのだが。

 ほほう、こいつを装備すれば全て解決するではないか・・・。そのときの内容に『タイヤ径を入力すれば補正が出来る』と書いてあった・・・と記憶している。・・・ホントに書いてあったかもしれないのだが、実はこの間違い・思い違いが後で爆発することになるのだが・・・。

 調査の上、具合がよければ購入を検討しよう、と思ったのだがしばらくは構想段階で停滞することになる。というのも、ジェベルをイジる項目の優先度が高いものが別にあったからだ。LEDテールランプなるものを手に入れていたので、それを早く装着したかったのだがどうせならジェベルで最もカッコ悪いテールカウルを換えた上で取り付けを考えたかった。しかし、テールカウルを変更するならシートも含めて考えるべきだろう・・・シートを換えるならタンクも何とかならんもんか・・・と、いろいろ考えていくと芋づる式に内容が膨れ上がってしまって、ちょっとやそっとでは動けないものになってしまった・・・。元々腰の重い私はこうなったら全く動きようがない。結局仕事やなんやかんやで07年のジェベル改造は全く進まなかった。

 なんだかんだでもう9月のある日、ジェベルイジってないなぁ〜と思いながら、いつもの用品店のHPに繋いでみた。たまに出物があるときもあるので定期的に確認している。そこで秋のセールの紹介があった。それを見ていたら・・・

 む、ACEWELLのデジタルメーターが10%offか・・・。

 んん〜・・・。





じゃあ、とりあえず買っておくか。





(とりあえずかよ!!!)

・・・続く

 

 


くるすま12月号



 まいど、えーすけです。

 あ〜、また一月お休みしました・・・。ネタはあるんですけど、どーにもこーにもまとまってないもので・・・。

 ということで今回もお茶を濁し加減・・・大阪モーターショーネタです・・・。

 ・・・ところでスズキからDR125SMってーものが発売されましたね・・・。海外でですが。SMとあるように、メーカーメイドのモタードマシンです。ええ・・・もうびっくりです。

 雑誌で見かけただけでいかんせん詳細がわかんないんですが。スズキのグローバルサイトに出てきても、どーもよくわからない。さらに気になるのは・・・エンジン。こいつのエンジンは新型なのか? うう〜む、新型だろうなぁ・・・。新型エンジンを作る気概があったのか・・・それにもびっくり。

 カワサキもninja250Rなんてものを出してきたから(ホントに出すんだろうな?)、ちょっと小排気量に期待できる時代になってきたのかにゃ〜? いや、楽観するのはまだ早いか・・・。

 

 

 

○大阪モーターショー2007

 2007年12月2日、大阪モーターショーに行ってきた。ホントは今年は東京モーターショーに行きたかったのだが、仕事が忙しかったので断念・・・仕方ないので大阪で我慢することにした(←失礼な!)。

 ・・・12月2日は日曜日。起きたのは11時だった。あ〜、昨日は飲んでラーメン食って、余裕で帰ってきたのに急激に酔いが回って寝てしまった・・・こういうときは寝起きが悪いんだよ・・・。歳かなぁ・・・。あう〜、でもこういうイベントはあんまり遅く行ってもよくない・・・会場の雰囲気が佳境に入っているのに俺だけついていってないのも気持ち悪い。がんばって起きるかぁ〜。

 ということで電車に乗って会場のインテックス大阪へ向かう。近いんだからバイクで行けって? いやぁ、この時期は昼はまだいいけど、夜は寒いんだよ。イベント事は電車で行くのが一番だよ・・・。

−−−−−−−−−

 会場に入ってパンフレットを拝借。イベントの規模は・・・ぬ? あれっ? インテックスの1号館から6号館のBまで、ほぼフルに使ってる?(ちなみに6号館はCとDまであるのだが、これは2階になるので特殊) おんやぁ〜、私が知ってる大阪モーターショーはそんなに規模はデカくなかったぞ・・・? いつの間にこんな規模になったんだ・・・いや、俺の記憶違いかー? まぁいいか。さぁ〜て、どこいこうかな〜。えーと、・・・ぬ? ぬぬぬ?





あれっ? 二輪がある!?





 間違いない、スズキとホンダに二輪ブースがある・・・。あと、ハーレーも出ていた。あああれれれ〜? 確かにここのところ大阪モーターショーには行ってなかったが、二輪は無かったはずだが・・・? んん〜、かなり私の認識に食い違いがあるようだ・・・。まぁいいか、棚から牡丹餅だ。

 とりあえずホンダとスズキがある2号館へ。入ると左手にホンダが見えたが、とりあえず手前のブースから見て回ることにする。変な回り方をすると無駄な動きをしないといけなくなるからね・・・。で、ホンダのブースに到着。おおう、四輪のブースの隣に二輪のブースがある・・・以前の東京モーターショーでは、四輪は四輪、二輪は二輪で固められていたが・・・。さて、コンセプトモデルは〜、と。


↑コンセプトモデル、ホンダ:DN-1

 DN-1。んん〜、こいつは市販車化を意識して作りこんでるなぁ・・・と、展示を見て思ったのだが、ホンダのパンフレットを見たらホントに市販化するつもりだ・・・おおう。スタイルが次世代のバイク感が溢れてていいねぇ〜。私はこういうスタイルのバイクにかなり期待感を持っている。ビッグスクーターではない、アメリカンでもないクルーザー。・・・いや、私は絶対買わないが、これが街中を走ってる絵を見てみたいな。

 どうなんだろ、私がこのスタイル認識したのは2003年の東京モーターショーのスズキのコンセプト車、Gストライダーからだが、いまいちそれから進展してないんだよな・・・。まぁでもこれが市販化されるということは、このスタイルの大きな前進と言えるか。

 さて、他に印象に残ったものと言えば・・・コイツだ。


↑ホンダ:CB1100R

 伝統のCB系をイメージするコンセプトモデル、というか参考出品車のようだが・・・俺、あんまりCBとか旧車はよくわからないのよね。ネイキッドのCB1100Fというのと、画像にあるハーフカウルつきのCB1100Rというのが展示スペースにあった。そのCB1100Rのカウルは二つ目でその下部にオイルクーラーを配置した珍しいスタイル。まぁよくラムエア取り込み口を同様に配置したモデルがあったが、コイツは空冷エンジンなのでオイルクーラーを置いてみたと言うことだな。

 ・・・それにしても・・・


↑「コンニチワ、ボクCB1100R!」





エエ顔しとるなぁ。





 ホンダのブースの次は隣のスズキへ。スズキのブースにはほぼ真横からアプローチしたので、パッと見、全体の雰囲気がさっぱりわからなかった。まぁ別に端から端まで突っ切ればいい話なので何も考えずに突っ込んでいった。とりあえず視界に入ったのは車なのだが、まぁそれはともかく、コンセプト展示みたいなところにキッズオフロード車らしきものがポツンと置かれている。いきなりバイクのコンセプトモデルか、んー? 何のコンセプトなんだー? ・・・と思って前に回って解説が書かれている板を見てみる。


↑ん? なんだ?

「X-HEAD」(エックスヘッド)

 ふーん。

「全長3,750mm全幅1,695mm全長1,860mmホイールベース2,250mm」

 ふーん。(←ちなみに全く頭に入っていない)

「乗車定員2名」

 ふー・・・・・・





2名乗車!? いくらなんでもそれは無理だろっっっ!!!





 こここ、これはどういうコンセプトなんだ!!! これにどうやって二人も乗せるんだっっっ!!! これが未来のバイクとか言うじゃないだろな!!! それはそれで夢があっていいけど・・・って、どう見てもキッズオフロードだしっっっ!!! そんなワケはっっっ!!!

 ・・・とか一瞬思ったのだが・・・、実は・・・


↑・・・こいつか・・・

 ・・・こっちの車両のことだったのね・・・。あ〜、びっくりした・・・。

 さて・・・スズキのバイクブースへ・・・。スズキのコンセプトモデルだが・・・。今回の東京には3つ用意していたのだが、大阪にも持ってきていた。「ジェンマ」というビッグスクーターがかなり市販化に近いもので、まぁそこそこ印象的なモデルなのだが、割愛。(←ひでぇ)

 他、「バイプレーン」という、いかにもコンセプトモデルっ! というものと、「クロスケージ」という燃料電池車があった。このクロスケージなのだが・・・。


↑スズキ:クロスケージ





コイツ、イイッッッっっっ!!!





 コンパクトなボディに軽快さを醸し出す細身の足回りがイイっっっ!!! フロントがモノサスに片持ち、リヤも片持ち、フレームがトラスフレームを発展させたかのようなライン(いや・・・ホントに意味があるかどうかわかんないから)もイイ!!!

 んん〜、こいつにはヤラれたなぁ・・・。しかし・・・別に燃料電池車じゃなくてもこのスタイルは出来るのでは・・・まぁ、こんなバイク、ふつーにリリースしても売れんか・・・。つーか、モノサスじゃないとこのスタイルは出せないか・・・? モノサスは未だに数が増えないのはやっぱり剛性とコストの問題があるのか〜?

 ・・・と、ここで気づいたのだが、もしかして俺ってモタードより、こういうスタイルのほうが好きなんかも知れん・・・。ぬおうぅぅぅ・・・自分でも気づかんかったが・・・。

−−−−−−−−−

 え〜、ついでと言っちゃ何だが、「燃料電池モーターサイクル」って事に関して、私の所見なのだが・・・。

 正直、私は期待感を持っていない。自分で言うのもなんだが、私に期待感が無いのは致命的だと思う。四輪業界が「環境」を訴えて早十数年、近年ハイブリッドシステムや燃料電池技術が向上してユーザーを振り向かせる訴求力をつけてきたのは明白である。高いトルクを発生するモーター駆動のメリットや、回生ブレーキで運動エネルギーを回収するシステムは、周知の事実となっている。

 だからといって、

「同じ化石燃料エンジンを積む乗り物だから、同じ方向性でオッケー!」

と言って、四輪の進んだ道を二輪が追っかけて、果たしてユーザーの理解を得られるのか。私はそうは思わない。

 機器を搭載できる容積の少ない二輪に、現代の技術の総力を詰め込んで、どれだけの性能が出せるか・・・懐疑的である。地に足のついていない絵空話を見せられてもバイク乗りとしては感じるものが少ないと思う。もちろん今スグの話じゃないので、そういった方向性を展示会などで示してユーザーに意識改革を促すという社会的な役割と言うものをメーカーが感じている、ということはあるだろう。ただ・・・東京モーターショーでも、大阪でも、ここのところ四輪と一緒に二輪が展示されていることを考えると、バイク乗りじゃない人間に対してのアピール、なのか? と思わずにはいられない。

「同じ化石燃料エンジンを積む乗り物なのに、なんで同じ方向性で考えられないんだ!」

と、バイク乗りじゃない人に思われても困るわけで。・・・結局のところ、なんか、企業イメージを良くしたいor悪くしたくない、だけの問題なんじゃないの?

 ・・・いや、別にそれについて否定するつもりはない。むしろ、企業イメージはこういった展示会をうまく利用してどんどん高めていってもらいたいとは思っている。これはすべてのメーカーにそうあって欲しいと思っている。私が言いたいのは、ただ、実際の購買層に対しての訴求が無いんじゃないか、ということである。確かにバイクと言う商材は難しいところがあって、販売台数は望めないし社会的には立場が悪いし、人命にもかかわるものだ。四輪みたいに開発費もかけられないし、トヨタみたいに新車をバンバン出すなんて自殺行為にも等しい。と、言った状況があるにしても、だ・・・展示会などでの外向きの顔と、実際のものづくりがかみ合ってないのは、ユーザーとして鼻白むものがある。

 二輪ユーザーとしては、

「車乗るよりもバイクのほうが燃費が良くてエコですが、何か?」

というのが本音じゃないだろうか。まぁ排ガス成分に関してはキャブ車は不利な面があるから単に燃費だけの問題ではないのだが、絶対的な排出量ということから燃費重視で考えるのは間違ってはいない。そもそも二輪と四輪ではまったく別の乗り物なので、四輪ベースの考え方で二輪を語られても困るのである。二輪ユーザーに共感を求められても到底受け入れられるものではない。とどのつまりは、二輪には二輪のニーズをぶつけなければ期待感には繋がらない、それが唯一無二の真実じゃないだろうか。

 ・・・いや、まぁ、「別に二輪ユーザーにはわかってもらおうとは思ってません。別途モーターサイクルショーと言うイベントがありますので」というスタンスであれば別にいいんですけど・・・。いいだけど、なんかなぁ〜。

 ・・・それにしても、モーターサイクルショー行っても「面白くない」と言って、モーターショーでコンセプトモデルを見ても「期待感が無い」と言うし、うっとうしい奴だな・・・俺・・・。

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 その他の出し物として、モーターショーの割りに意外と二輪関連が多くて面白かった。

 まず遭遇したのは「バイク駐輪場を整備しろ」団体の署名活動があったことだ。モーターショーにもこういったものが来ているというのも今回は二輪が出品されているからか・・・? 少し意外でもあり、なんか四輪と二輪の垣根が取り払われた気がしてうれしく思った。最近二輪の違法駐車の取り締まりが厳しくなり、実際私も北新地にジェベル停めてたら駐禁切られてたことがある。日曜日の17時50分にバイク止めたら55分には切られていた。いや、実際確認したのは少し後だが、周りに他に切られているバイクは無い・・・これは・・・マトかけられてる・・・? ジェベルみたいなこんなわけのわからない改造しているは駐禁切っちゃえ!!! とか思われたか・・・。いや、バイクの問題じゃなく、乗ってる奴を見て「こんな小物は駐禁切っても問題を起こさないだろう」と思われたのか・・・。・・いえ、別に駐禁してる身ですから文句は言いませんけど・・・。

 しかし、駐輪場問題が深刻なのは事実だ。社会人になってから結構経ってからバイクを持った先輩がいるのだが、その人が嘆いていたのが「なんでバイクを停める場所が無いの???」ってことだった。通勤で駅まで行くにしても確かに駅前の駐輪場はミニバイクしか受け付けていない。そのほかの施設にしてもほとんどバイク駐輪場が無いのも事実だ。私は・・・その・・・っていうかほとんどのバイク乗りが適当にバイクを停めているわけだが、そういう感覚が無い人にとっては四輪のように指定された駐輪場に停めるのが当たり前だと思ってるわけで。だが、そんなものは用意されてない現実に対して憤慨していたのだ。非常にごもっともな意見だ。

 私の実体験としては、東京モーターショー2005に行ったとき、東京山手線大塚駅近くののホテルにバイクで乗りつけたら「なんでバイクで乗りつけてくるの!?」みたいな対応されて困ったことがある。東京ではその当時からバイク駐輪に関しては全く整備されていない上、駐禁は即刻持ってかれる状態であった。ホテルの敷地も置いてもらえないということで非常に困ったのだが、そのときは居合わせた工事のおじさんにバイクを置いてもらう場所を探してもらって何とか事なきを得たが。おじさん、ありがとう。

 まぁ、私も上記のようなことがあったこともあるし、駐金を厳しくしたわりにバイク駐輪場が整備されていない現実にも納得のいかないところがあるので署名をしておいた。

 ところで、最近ポータブルナビ業界が発展してきていて、これについて記事を書こうとしているぐらいなのだが(まだ書けてませんが・・・)、今回のモーターショーでもやはり何点かの展示があった。面白かったのはユピテルが出していたものだった。ユピテルは車のレーダーを出しているところなのだが、そこがナビを出したら・・・ナビとレーダーを融合させてきた・・・。これは面白い。ナビとして使って無くてもレーダーとして使えるし、しかも、まさにレーダー画面みたいな絵も出せるようである。ふつーの善良な市民はレーダーなんて要らないと思っていたのだが、これはこれでガジェット好きにはたまらんなぁ・・・。んん〜・・・正直・・・欲しい・・・。

 さて、同じくポータブルナビではXROADというブランドで何機種か展示を出していた。ここは私も最近までは知らなかったとこなのだが、どうも韓国のメーカーのようだ。うう〜む、わかってたことだがこのポータブルナビ市場では韓国とか台湾の海外メーカーの力が強いようだな・・・。まぁ、この商材はこれからのものだからな・・・。

 そこで、なんか丸っこい、画面にフードがついたものがあった。なんで・・・こいつだけフードがついているんだ・・・? 説明を良く見ると・・・


↑XROAD:RM-A4000





「防滴仕様バイクナビ」











なんだとう!!! バイク用!!!





 いや〜、ノーマークだったんでマジでビビったよ・・・。なるほど・・・それでフードがついているわけだ・・・。

 bluetooth内蔵でヘッドセット付属でデフォルトで音声案内が可能とな・・・。これは本気だな・・・。しかし、防水レベルがIPX3って・・・どうなんかな・・・。IPXとはJIS規格で決められている防水レベルである。IPX3とは「耐散水」レベルである。それで十分かどうかなのだが・・・。実際のバイク使用で要求されるレベルがどれぐらいなのかはわからないが、基本的には「耐水没レベルまでは必要ではないが耐噴流レベルが必要」と思われる。だって・・・バイクって高速道路じゃ最高100km/hで走るわけで・・・(それ以上で走ってる人まではフォローしなくていいとは思うが)。そういう意味ではIPX6レベルが必要では・・・? いや、まぁ、土砂降りの中でナビを使いまくる状況も異常と言えば異常だが、そういうこともないこともないわけで・・・。

 あとやはり、補正が無くGPSだけっていうのも気になる・・・。実際大丈夫なのかも知れないが、・・・どうも私の持ってるパーソナルナビ、マイタックmioP350がどうも使えないことから、GPSだけでは精度が出ないのではないかと疑ってるのよ・・・。

 価格はどうなんだろ・・・たぶんGARMINのバイクナビみたいに十万越えってことは無いと思うが・・・。・・・何にしても、バイク用のナビが出るって言うことはいいことだ・・・。

 さて、他の展示として二輪のコインパーキングシステムとかあったのは、ちとびっくりした。おお、こんな展示があるのも新鮮だなぁ・・・これもモーターショーに二輪が融合したことによる効果か・・・。こんなもの、モーターサイクルショーでは見ないからな・・・。いや、これもちょうど今の時代の流れだからか? 前述したように駐輪場問題が沸きあがってきているわけで。

 それに極めつけの展示は・・・


↑2階建て駐輪場





まっ、マジで!!!???





 おそらくマンション向けの設備だとは思うのだが、パレット式バイク二階建て駐輪場が・・・。ひぇ〜、これは思いつかなかったなぁ〜。確かにマンションでもバイク置き場には困るからこういうニーズもあるんだろうな。

 しかし・・・、多分大型バイクまで収納可能なパレットなのだが、実際に乗せているのが原付スクーター。これは・・・逆に原付ごときにこんな大掛かりな設備がいるのかと、ドン引きされるんじゃねぇの・・・? そこはケチらずに大型バイクを持って来いよ・・・。

−−−−−−−−−

 え〜、以上です。バイクに関することばかり書いたが、当然展示は車ばっかりなのだが、・・・別に・・・私が語ることもないかなぁ〜、と。私が特別気になったことも無かったしね・・・。

 ・・・ところで、ハーレーは? って? いや〜、別にハーレーについて語ることは無いにも無いよ・・・。(ひでぇ)

 

 

 

 

 

 



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