くるすま6月号



 まいど、えーすけです。
仕事が忙しくなってきた・・・でも何とか6月中で更新成功。7月は更新できないだろうなぁ・・・。

○ジェベル・リヤホイール17インチ化への道・・・ひっひっひ・・・

 芯出しにも成功してタイヤを組むのを待つだけとなったジェベルの17インチホイール。

 実はタイヤは既に注文はしていた。DUNLOP:TT900GP、サイズは予定通り130/70-17である。このタイヤはハイグリップタイヤではあるがバイアスである。まぁジェベルのパワーを考えればこれで十分だろう。

 実はこのタイヤ、いかんせんタイヤパターンがあまり気に入ってないので他にいろいろと考えていて国外メーカーもいろいろと調べていたのだが・・・いいのが無くて結局これに落ち着いたつもりだった。し、しかし・・・あとで気づいたのだが、国内メーカーIRCのRX-01に130/70-17あるじゃん!!! RX-01のパターン好きなのに!!! しもた!!! ・・・といっても後の祭りである・・・無情にもGWの終わりになってTT900GP到着。


↑TT900GP。まぁ、肌触りはしっとりとして、食いつきは良さそうだが・・・

 早速タイヤをつけてみる。組んでいく作業は全く同じだが、今回はバリバリのオンロードタイヤだ、簡単に入るものなのだろうか・・・。

 やはりビードをリムに入れる作業はこれまでになく難しいものだった。ホントにこれ、入るのか? と悪戦苦闘を続けること数十分、何とか入った。う〜む、無理そうに見えてもこれがちゃんと入るとは・・・不思議だなぁ・・・。

 ここまでやれば後は簡単だ・・・と思ったが、チューブに空気を入れてもなかなか最後のビードが出ない・・・4kg入れてもびくともしない。さすがにこれ以上入れるのはコワイので、何回かやりなおしてみるが、やっぱり1箇所だけ出てこない。MTリムにはビードの落ちこみを防ぐハンプ形状なるものがついていて、それを乗り越えられないようである。

 あれ? そういえばこういうときの対処法があったよな? と思い、ネットで調べてみる。あったあった、そうか中性洗剤か! 早速、中性洗剤をたらして3.5kg入れてみるとパンッ! というか、ポンッ! みたいな音が鳴ってビードが出る。やっと出たか・・・。空気圧を2.5kgに落として完成。

 本体にセッティングする。チェーンとの干渉は・・・ギリギリ大丈夫。パッと見たところアライメントはズレていないようだが・・・。


↑バランスは良さそう・・・

 全体のバランスはいい感じ。やっぱこうでなくっちゃなぁ〜。

 ・・・とは思うものの・・・なんか新鮮味が無いな・・・。つーか、普通? なんか全然違和感無くてこういうバイクだったような雰囲気を醸し出している・・・。・・・んんん〜・・・まぁ・・・いいか・・・。

 走ってみたいのはやまやまだが、動かないものは仕方が無い。

 エンジン不動に関しては先延ばしにしていたが、やはりもう入院しかないか・・・私はショップに頼るのはあまり好きではない。なぜなら大半のバイク関連の店というものはサービス精神というものを欠落している感があるからである。

 特にジェベルはやりたい放題にイジってしまってるので、こんなもん直せないと言われても仕方が無い。と言ってもこのまま放置してもどんどん錆が進行していくだけだしな・・・。背に腹は代えられん・・・。

 ちょうどそのとき、VTR250を買った店にそいつのフロントフォークをオーバーホールを頼んでいて、それを取りに行ったときに聞いてみた。

私「ここで買ったんじゃないんですけど、長い間エンジンが動かないジェベル125見て欲しいんですけど・・・」

メンテの兄ちゃん「どれだけ動いてないの?」

私「2年動いてないんですけど・・・」(ホントは3年動いていないのだがサバを読んでみた)

メンテの兄ちゃん「フン、そんなんガソリン腐って無理やろ」

 ・・・と、メンテの兄ちゃんはそのまま立ち去ろうとする。

 あんたバイク屋だろ!!! あんたのためにモゴモゴモゴ・・・いかん、こらえろ〜こらえろ〜、こんな対応は想定内だ(誰かさんのセリフに習って)〜。ここで引き下がってはジェベルは動かない。こらえるんだ〜。

 ・・・まぁ、このあといろいろ交渉して、とりあえずトラックに積んで引き取って診てもらうことになった。トラックを自宅に誘導する。

 そしてジェベルを載せたトラックを見送る。

 ・・・なんとなく頭の中にドナドナが流れる。いや、違うっ! 売られていくんじゃないって!

 果たしてジェベルは直るのだろうか・・・?

○4/23〜24四国ツーリング(後編)

谷町山岳警備隊のメンバーで3年前の四国ツーリングのリベンジとして走れなかった国道195号線を走るツーリング計画。のんびりツーリングのつもりが、いつの間にか路頭に迷ってるぞ!!! 急遽高速を使って宿まで爆走することにするが、徳島道・脇町ICに到着してみるともう既に18時30分だ!!! どーするどーなるえーすけ!!!

 徳島道・脇町ICから高知方面へと走り出す。本線に乗ってみるとやはり片側1車線、対面の2車線だった。

 走り出して間もなく、ついに日が落ちる。寒さが急激に強くなる。暗くなると視界が狭まり、体感速度が増してストレスを感じ始める。まぁ、いつぞやの埼玉ソロツーリングのときに比べれば、こんなものたいしたことではないが、やはり嫌なものは嫌だ。

 それに、前編では書いていなかったが、前回のクラッシュで左ミラーが、ジェベルに付けていた可倒式のオフロードミラーになっていて、高速走行をするとミラーが風圧に負けて倒れるという、微妙に嫌なコンディションであった。左後方の視界が失われるのは高速道路では致命的な問題ではないが、精神的負担を強いる結果となっている。

 19時20分、吉野川SAで休憩。なんか腹に入れておいたほうがいいかなー、と、さまよってみるが、串やてんぷら等のつまめる出店はもう閉まっていた。あるのはロッテリアだが・・・やめておこう。ロッテリアシェーキ23,24日限定100円って・・・こんな寒いのにいらねぇよ。他の隊員も食べてないので今は別にいいか、と思ったが売店にあった、くんたま(燻製卵)を一目見て食べたくなったので、買ってその場で食べる。カロリー摂取にはもってこいだし。

 さて・・・これからどうするか対策ミーティングを始める。まだ高知・南国ICまで80kmほどある。kawa君の話では20時がライダーズイン奥物部のチェックインリミットとのこと、まだ20時を回るとは伝えてはいないらしい。現在19時40分・・・どう考えても20時入りは不可能である。

 問題はAちゃんの速力を考えるとどうしても遅くなってしまう。本来であればライダーズイン奥物部は20時にセンターが閉まってしまうため、部屋の鍵が渡される。部屋の鍵さえもらえばあとはどれだけ遅くても出入りは自由なので、誰か先行してチェックインだけ済ませる作戦に出ることにした。総合的に考えて、Y先輩に決定。

 Y先輩、Z1000の速力で突っ走って下さい。

 ということで出発。Y先輩を見送り、おって5台のバイクは走り出す。なぜだったかは覚えてないが私が先頭になる。そういえばさっきまでY先輩1番で私は2番手だったが・・・はっ! 繰上当選ですか!? 先頭はイヤだが、高速走るぐらいなら、まぁ・・・。

 寒い〜!!! やっぱりコワイ〜!!! と心の中で叫びつつ走る。しかしながら、80km/h程度で巡航しているのでそれほどでもなかったが。

 20時30分、南国ICに到着。

 南国ICを出て道の駅南国に入る。しばし休憩。もうくたくたである。その間、kawa君がライダーズインに電話をかけている。電話を切って彼はこう言った。

kawa君「なんか、『徳島側からは来れませんよ』って言われた」





は? なんじゃそりゃ。





 どうやらまだY先輩は到着していないようでチェックインは済んでいないようだった。確かに南国からライダーズイン奥物部までは距離があるからまだ無理か・・・トラブル無ければいいが・・・。

 また私を先頭に走り出す。残る問題は食糧である。おそらくこの時間帯だともうコンビニしか開いていない。195号線は途中までJRの土讃線の線路と平行して走る。土佐山田駅以降は線路を離れてしまうので駅前のコンビニが最終防衛ラインと考えられる・・・。

 走り出してそれほど経っていないところで、コンビニ発見。止まってみるがみんなまだいいと言う。いいのか? 大丈夫か? この先食料が調達できるかどうかわかんないんだぞ???

 といってもこの先ホントに食料が調達できないのか分からないし、とにかく先を急ぐことにする。走り出してまもなく、物部川を渡る橋を渡ってしまった。しまった!!! この橋を渡ったってことは既に土讃線から離れたってことだ!!! さっきのコンビニは土佐山田駅前のコンビニだったのか!!!

 やばい!!! 食料調達の危機が!!! 橋を渡って程なく、閉まりかけのスーパー発見。もうここ以降は無いかもしれない。またもや止まってみる。

 時刻は21時を回ったところ。しかしyama君が・・・

yama君「もー、何やってんのー。早く行こうよー」

こんな状況でテンション下げてんじゃねーよ!!! 俺だってテンション下げてーよ!!!(?)

 やっぱり俺一人だけテンパってるのか!? ・・・まぁyama君は調子が悪いと言っていたからマジでしんどいのだろうが・・・。

 とりあえず若干の食料を調達して出発しようとすると、kawa君が電話をかけている。誰にかけているかはその時は分からなかったが、どうやらY先輩のようだった。よくわからないまま今度はkawa君を先頭に走り出す。

 そのまま195号線を走るとコンビニがあった。なんだあるのかよ〜!!! 心配しすぎたか・・・。Y先輩とも合流、チェックインを済ませて食料調達のために引き返してきたようである。コンビニの前でみんなカップラーメン等のとりあえずの食事を取る。極楽極楽・・・極楽? いや、事実至福のときだったが・・・なんか違う気がする・・・。

 そのときY先輩が驚愕の事実を告げた。

Y先輩「なんか電光掲示板に『195号線徳島側崩壊』って書いてあったよ」





は!? 崩壊!!!???





kawa君「ああ、ライダーズインに電話かけたらそう言うてました〜」

あ、そういうことか!!!

 徳島から高知に行くには、ほぼ直線に結ぶ道は国道195号しかない。他のルートとしては我々が通った吉野川を通り南下するルート、但しこの場合ライダーズインは大きくオーバーしてしまう。百歩譲って室戸岬をぐるっと回る海岸線ルート国道55号だが、これもかなりの回り道となる。いや・・・回り道と言うのもおこがましいな・・・。

 実質2ルートしかないうちの1本が通行不能となっていたわけで、望まずに最良の選択をしていたことになる。ある意味、結果的に我々の道のチョイスは良かったわけである。195号で行き止まりとなっても回りこめたかどうか怪しい。もし神山温泉から出発するとき、あわてて195号線に入っていたらどうなっていたか・・・考えただけでゾッとする。

 ふと、夕方のトラックのこと(前編参照)を思い出す。あのトラックはもしかして・・・徳島から195号で高知入りしたかったが、通行止めのため回り道を探してさまよっていたのではないのか? ・・・まぁそんなこと考えていても確認も取れないし、我々には関係無い話だが。

 空腹を満たして数キロ離れた宿に向かって最後のライディングに挑む。まぁ、挑むったって・・・もうまともな感覚は麻痺してしまってるけどね。

 23時30分ライダーズイン奥物部到着。23時30分ですよ!!! 23時30分!!! 一時はどうなるかと思ったが、何とか無事に辿り着くことが出来た・・・。kawa君の奥さんのAちゃんもよくがんばったなぁ・・・始めてのロングツーリングがこんなんとは災難である。バイク嫌いにならなけりゃいいけど・・・。

 部屋に入って恒例の宴会開始。結局、先のコンビニであらかたの腹ごなしをしてしまったため、あせりながら買い溜めた食料がつまみになる。つまみにしては大量にあるが・・・。

Y先輩「食い物にありつけないかもしれないって言っても、これは心配しすぎやで」

 いや、まぁ、だって・・・すんません・・・。そうです、俺が悪いんです・・・

 まぁそんなことはさておき楽しく歓談し、そうこうしているうちに夜もふけていった・・・(既に日付またいでるって)。1時ごろ解散。

 私は残ったビールを処理するために外で夜風に当たりながら飲んでから部屋に戻ったら、奇妙な寝床が出来ていた。マットが2枚しか借りれず各部屋1枚ずつのため、男4人、川の字にもう1本足したように寝るようだ。私のスペースは中ほど。私は気にしいなので人に挟まれて寝れるかどうか心配だったが、疲れと缶ビール500ml3本のおかげで電源を落とすように眠りに落ちた。

−−−−−−−−−

 8時起床。3年前のように寒さに起こされることもなく、今回はぐっすり眠れた。

 昨日は閉まっていて入れもしなかったセンターで昨日の余りモノを朝食として食べる。

 さて・・・今日は・・・。195号で徳島に行けないのであればまた吉野川沿いで帰るしかない。また、今日は計画では、国道32号線から脇に入る「かずら橋」に行くようなのでほぼ選択の余地は無かった。またほとんど同じ道を帰るのか・・・これじゃとんぼ返りじゃないか。非常に気がめいる・・・一体、奥物部に何しにやってきたんだ・・・。

 そんな思考が私を支配していたためか、昨日テンション高かった反動か、朝から私のテンションは下がりきっていた。足が重い・・・気も重い・・・。

 そんなこんなで10時ごろ出発。195号を逆方向の高知市に向かって走り出す。

 暖かい。非常にポカポカしている。3年前のツーリングでは「『南国』なのになぜ寒い」と言い続けていたし、昨日も夜は南国もやや寒かったのだが、さすがに今回は汚名返上だな、と思っていたら、物部川を渡る橋の手前でショートカットした。南国、汚名返上ならず、残念。後で調べたら県道31号を走るルートで、若干のショートカットにはなっていた。

 ショートカットの出口は南国ICのちょい北、四国を縦に貫通する国道32号に入る。うねうねとした道だが、さすがは主要道、道幅も広くよく整備されている。走ってる最中、よくバイクの集団に出くわした。大半が単なるツーリングではなさそう。イベントか走行会なのか・・・まぁいいや。

 途中で道をそれ、県道32号線に入る。国道32号に県道32号が繋がっているってのはややこしくないんかいな? といつも思うのだが、実際そうなっているんだからしかたがない。ほどなくかずら橋駐車場に到着。

 時刻は12時前、ここで昼食を取る。祖谷渓(いやけい)は祖谷そばと川魚のアメゴ塩焼きが名物。なのに私はテンションが下がっているせいか、かろうじて祖谷そばは頼んだがセットでカレーを付けてしまう。私は地方特産というものに全く興味が無く、気をつけないと地の料理も食べずお土産も買わない人間である。出来るだけ矯正しようとはしているがテンション下がるとそれが出てしまうようだ。

 一人カレーの匂いを充満させる。かなりイケてない存在であった。ああそうさ、おれは場の空気が読めない人間さ、ふん。

 ともかく昼食を済ませ、かずら橋へ。かずら橋は蔓を編んだような橋で(といっても極太の鋼鉄ワイヤーで補強してある)、このあたりの名所である。ここは5年前にも来て既に渡っていた。800円もするのでテンション下がっている私は渡りたくなかったが、みんなが行くので仕方なくついていく。まぁ久々に渡るのも面白くはあったが。


↑かずら橋。スリルとサスペンス

 その後、程近い祖谷渓温泉へ。ここは5年前にも来たがこのあたりではここしか温泉が無いので再度入泉〜。・・・って、入泉料1,500円!!! 高っ!!! 前もそんな高かったっけ!? まぁ、いいけどさ・・・。ここの醍醐味は露天風呂までケーブルカーで降りていくことである。なにせ250m差があるらしい。んん〜ん、なかなか絶景。露天風呂は、記憶も曖昧だが、なんか小奇麗になってる。湯もこんなぬるめ・・・だったっけ? いかん、覚えて無いや。とにかく30分ぐらいゆっくり湯につかる。


↑祖谷渓温泉。この高さを川原までケーブルカーで降りる

 時刻は15時30分ぐらい。川原の休憩所で一服しつつこれからのミーティングを行う。全員、徳島道→フェリー→阪和道で帰ることにする。18時20分のフェリーに乗るようにすると、若干時間の余裕はあったように思われた。

 ツーリングマップルを見ると、ここから近い井川池田ICから徳島ICまで73.8km、1時間弱で高速は突破できる。

kawa君「ここから池田まで9kmって書いてあったで」

 9kmか・・・ということは2時間あれば十分すぎるか。高速使わなくても地道を走っても間に合うかもしれないぞ。・・・って、そこまで考えていたのに井川池田ICまでの道のりをチェックしていなかった・・・。

 走り出して全然井川池田ICに着かない。おいおい、9kmってどうゆうこと。池田町に入るまでが9kmってことか!

 井川池田IC到着。祖谷渓温泉から結局20km強はかかった。徳島道を爆走し始める。

 給油のためにまたも吉野川SAに入る。といっても昨日とは反対側だが・・・。給油してる最中、時刻を確かめたら既に16時45分を回っていた。ああっ!!! いつのまにかこんな時間になってる!? フェリー出発に間に合わないってオチはないだろうな!!!??? 大丈夫か!!!???

 ・・・なんて思ったが、18時フェリー乗り場到着、無事乗船。20時和歌山港着。そこからはそれぞれ分かれて家路につくことにする。その後は何事もなく帰れました。・・・別にオチらしいオチは無いですよ。


くるすま5月号



 まいど、えーすけです。
今回早めの更新です・・・。GWだからね、原稿書く時間があったもんで。
どこにも出かけなかったら時間余っちゃって・・・いや、やることはいろいろあるのだが・・・。

○ジェベル・リヤホイール17インチ化への道・・・まだまだ続いてます・・・

 性懲りも無く続けているジェベルのリヤ17インチ化への道。

 あー、ついに頼んでしまった・・・EXCELリム。まぁ、長い間悩んできたものだし、取りつく可能性も高まった今、買ってすっきりしたほうがいいや。

 とにかくリムが来るまでに現在のホイールをバラしておく。結局ほとんど走りこむことなくバラされるEXCEL・2.50-18MTリムとDUNLOP・K180:130/80-18タイヤ・・・。すまぬ・・・元々付けてみた瞬間から車体のアンバランスさに遅かれ早かれこうなる運命だったのだよ・・・。

 久しぶりのホイール分解作業。MTリム特有の、ビード脱落防止のハンプ形状がタイヤを外すのを困難にしていた。さらに、タイヤがいつもより太かったためビードブレーカー代わりの日曜大工用具のストロークではタイヤを潰せない。が、今回は大型のタイヤレバーを購入していたので、何とかそれで取り外しに成功。やっぱりちゃんとした工具がいるなぁ・・・。

 スポークは2年ほど放置していたのと、パーツクリーナーにつけ置き洗いして耐食めっきが剥がれてしまったのか、えらいサビサビだった。固着してなければいいが・・・。まぁ固着はしていなかったが、かなり危ない状態だった。なんとか分解に成功。

 しかし、また何も考えずにバラしてしまった・・・。これでまた後悔することになる。

 注文してから2〜3週間ほどでEXCELリムが届いた。さて、ニップル穴がどれだけ外側へ寄っているか・・・恐る恐る中身を見るとグーッ! 結構外側に来ている。これは期待できそうだ・・・。


↑バンドで仮固定

 ホイールを組むに当たって、今回は試験的にバンドでスポークを仮固定して組んでみることにした。これはスポークが遊んでいると、スポークをリム穴に入れる順番が狂うと入れられなくなってしまうことを改善するためである。

 で、実際やってみたが・・・うーむ、微妙だなぁ。スポークがバラけないのはいいが、そのままではリムに入れられない。結局バンドをプチプチ切っていかないと入っていかない。まぁ全く効果がなかったわけではないのでこれからの課題だな。

 とにかくリム穴にはスポークは入っている。やはりリム穴が外側に来ているのは効果絶大だ。スポーク長さもかなりちょうどいい感じである。これなら間違いなく組めるぞ・・・。

 ニップルを締めていく。ところが、内側スポークをニップル締めるのは何の問題も無いが、外側スポークを締めようとすると締まっていかない。まぁ無理からやって締めれないことはないが素直には締まっていない。

 むむむ・・・こいつはニップルの角度がズレているな・・・。いや、ニップルの角度は本当は正しいのだが、今回使用しているカワサキのスポークは首の部分が太くなっている段付きのスポークなので、本来よりもスポークの軸中心がどうしても外側に振ってしまうため、結果的に合わなくなっているのである。

 ううっ・・・ハブ側は余裕があっても、リム側はかなりガチガチの設定になっているということか・・・。リム穴を拡大することである程度改善はされると思うが、それだけガチガチになってることを考えると不用意にやるのは危険だ。このまま締めてもスポークが曲がるのは明白だが、今回は何とかこのまま締めてみよう・・・。

 ニップルをとりあえず均等に締めていく。心配されたスポーク長さだが、これがビックリ、ほぼジャストであった。計算上の値より5mm短い設定であったが、ニップルが迎えにいっている分、ちょうどよい長さになっているようであった。おお、ナイス。

 ところで本来であれば軸方向の位置あわせをしなければいけないのだが、例によって測っていない。これは車体のシンメトリ(左右対称)に関わってくる非常に重要な要素なのだが、ホイールをバラす前に計測していないといけない。しかし、ホイールを組むことしか頭に無かったので測らずにバラしてしまっていたのだ。今となってはもう後の祭である。

 こうなってしまっては、後はカンに頼るしかない。といっても、今回のスポークは純正18インチ用スポークと同じ10mm差になっているので、おそらく均等に締めていけばそれらしいところに来るはずである。最悪、チェーンとタイヤの干渉を避けるため、こころもちチェーンから遠ざけておくぐらいか。ここまでくれば、実際にタイヤつけて本体にくっつけてみてどうなっているか見てみなきゃ分からない。それからまた考えることにする。

 均等に締めた後は、何年ぶりかの芯出し作業に突入。万力とシャフトをセッティングしてホイールをくるくる回す(詳細は改造計画1&バックナンバー参照)。

←芯出し作業

 今回は決め打ちでいきなり強く締めてみる作戦でやってみる。始めのうちはフレている部分を引きこむように強く締めていき、作業後半は他の部分を締めつつ、締め過ぎたところを緩めてバランスを取る。作業は非常に短縮される。30分ぐらいで締まった。

 とりあえず出来たホイール。フレも左右、円周方向1mm共に程度のフレに収まっていると思う。メーカーはMAX3mmとしているぐらいなので全然OKなのだが、せっかく自分でやっているのだから、ここで納得するわけにはいかない。

 うーむ、まだフレが酷いな・・・くるくるくるくる・・・むっ!!! ここか・・・!!!

 ここぞと思うところを緩めてみると、ピタっと左右のフレが収まった。円周方向のフレは若干残るが許容範囲であった。





ああっ!!! すげー、きもちいい〜〜!!!





 まるでサルのように延々ホイールを回しながら仕上がりに酔いしれる。くるくるくるくる・・・。いや、ホント、サルであった。

 自分で言うのもなんだが、俺って才能あるかもよ? なんて、ちょっとうぬぼれてみたり・・・。ピタっと来た時の快感はたまらない、ホント。ああ、もっとホイール組みたいよ〜!!!

 と、まぁ、喜んでばかりもいられなかった。仕上がったホイールをよく見てみると、やはり外側スポークが微妙に曲がっている。それに同じく外側スポークの頭が妙に傾いて固定されている。うーむ、ちょっと不安だなぁ・・・。走りこんだら緩みが出てくる可能性があるな・・・。と言ってもここまで来たらどうしようもないので、要注意事項として頭に入れておこう。

 さぁ、次はタイヤを組んで本体にセッティングだ。と言ってもタイヤがまだ到着してないのだが・・・。

○4/23〜24四国ツーリング(前編)

 いつもの谷町山岳警備隊のメンバーで行ってきました。

 大阪モーターショーの後のしゃぶしゃぶの店で4/23〜24に四国ツーリングに行くと決定していた。

 私はいつもついていくだけなのだが、それでえらい目に遭うことが多々あった。一応、今回は旅の行程ぐらい事前に把握しておいたほうが安全かな? とは思ってはいたが、今回は楽々のはずだから出発前でいいだろうと踏んで何もしていなかった。

 すると2週間前ぐらいにkawa君から「旅のしおり」なるものがメールで送られてきた。なんだ、えらい気合の入りようだなぁ。

『谷町山岳警備隊春ののんびりツーリング計画書』

 そうそう、のんびりが一番だよ・・・。

『集合9:00、和歌山港』

 ううっ・・・それだと出発が7時半じゃないと間に合わないではないか・・・。私は朝は非常に弱いので起きれる自信が無いのだが・・・。

『ライダーズイン・奥物部』

 んん〜、懐かしい〜。いろんな思い出が蘇る・・・。3年前も利用したが、まぁよいトコである。センターが早く閉まってしまうのが難点だが・・・。

『行程』

 おおー。それそれ、俺が気にしてたのはそれなのよ。今回はなかなか気合入っているじゃないかー。

 ページを送っていくと画像が現れた。そのまま掲載するのは気が引けるので私が再現したものを掲載する。


↑こんな感じ

 ・・・以上。これだけ。





なんじゃそりゃぁぁぁ〜〜!!!???





 ・・・まぁ、地図の見た感じ、とてつもない感じはしないし、今回は3年前のリベンジツーリングだから走る距離もそう多くはないでしょう・・・。

 ・・・なんて軽く考えていたのが間違いだったのか、ただ単に運が悪かったのか・・・、とにかく今回も酷い目に遭うことになるのである・・・。

−−−−−−−−−

 当日の土曜朝は気分が悪かった。

 起床6時、普段出勤するよりも早い時間と言うこともあるが、前日早めに残業を切り上げて退社したのだが、帰宅途中会社の後輩といっしょになり、飲みに行ったので結局寝たのが3時を回ってしまったからだ。軽く飲もう、と言っていたはずなのだが、この私が軽く済むわけがない

 別に朝気分が悪かったのは悪酔いしたからではない。そんなに飲んだわけではなく、用意する時間のため睡眠時間が減ってしまっただけのことである。

 出発は7時10分。天気は予報どおり快晴、気温もちょうど良い温度である。阪神高速で貝塚まで行き国道26号線で峠を越えて和歌山まで行く。家から和歌山港までは最も早いルートは阪和道を使うことだが、私は高速道路が嫌いなので出来るだけ乗らないようにすると、渋滞と信号をパスしてなおかつ最短距離の阪神高速→26号のルートになる。

 ここで念を押しておこう、私は高速道路が嫌いなのである。

 途中、休憩する気分にならなかったのでノンストップで走ったが、走行中、時間がわからないので着いてみたら8時30分、早すぎた・・・。

 フェリーに乗り遅れるわけにいかないので余裕はみていたが、これじゃまるで久しぶりのツーリングにはりきってるみたいじゃないか・・・。

 ほどなくyama君が到着。さすがしっかりもののyama君、きっちりしている。

yama君「今日、どんな道走んの?」

私「知らんよ、俺はついていくだけやから」

 彼も詳細は知らんのか・・・。いつものパターンと言えばそれまでだが、なんか不安になる。とにかくフェリーの切符を買おうかと言っている時に主催者kawa君からメールが届いた。

『1便遅れます』





あんたが遅れてどうすんじゃぁぁぁ〜〜!!!





 とにかく彼が遅れるのは避けられない。それは現実として受け止めなければならない。次の便まで2時間ある。ここで時間潰すのも難しいので先に徳島入りすることにして切符を購入する。購入後にY先輩と合流。Y先輩は3年前のツーリングで今回通るルートを一度走っているので心強い。ということを話すと、

Y先輩「あのときは夜中で道が凍結してたからよくわからない」

 ・・・ごもっともです・・・。

 9時10分頃、とにかく乗船。おそらく参加するであろう、Mさんが来ていなかったが時間が来てしまったので乗らざるを得なかった。この3人だけでどうするんだ・・・。

 2時間ほどの船上生活、微妙にやることが無い。いつも思うことだが、この南海フェリー、レストランぐらい整備すればいいのにあるのは出港したら閉まる売店とカップヌードルの自販機しかない。2時間あるんだからゆっくり飯を食わすサービスがあってもいいだろうに・・・。まぁ、昔はあって利用者が少ないからやめちゃったのかもしれないが。

 これから走るルートのチェックを出来れば良かったのだが、全員地図を車両甲板に忘れてきたので、それすら出来なかった。まぁ、それ以前に私はそもそも地図を持ってくるのを忘れたのだが。とにかくやることがないので1時間は話しこんでいたが、残り1時間ほど私は仮眠を取った。

 11時20分頃、徳島港到着、下船。とりあえず時間をつぶすためにどこか店に入ろうということで走り出す。懐かしい徳島港近辺の風景を見ながら走る。するとほどなく見覚えの無いモスバーガーを発見、そこに入る。

 やたら真新しいモスだなぁ、と思ったら開店したてのようで花輪がそこらじゅうにあった。なんかやたら店員がいるのも納得がゆく。私は好物のチキンバーガー、オニポテセットを頼む。お二人はバーガーとドリンクのみ、

yama君「これ朝飯やで」

 合流してみんなで昼食をとるつもりか・・・それは頭に無かったな・・・。これじゃまるで私が裏切り者みたいじゃないか・・・。

 バーガーを食べながら、近郊の温泉でゆっくりして後発隊を待つことにしよう、と話は落ちつく。徳島から高知に入るには国道195号しかなく、またこの道が3年前のリベンジのルートであるので、Y先輩はこの道沿いの『鷲敷温泉』を選んでくれた。距離的にもここから50km程度、ちょうどよい。

 するとkawa君から、今船の上とメールが届く。どうやらMさんも一緒のようである。徳島で合流するメンバーがいるのかと尋ねると、誰もいないという。徳島合流はBMW・1150Rに乗っているしんちゃん御一行だが、後で聞いた話だがそのBMWの調子が悪くて今回断念したらしい。

 ならば鷲敷温泉で待ち合わせようとメールを返す。すると、すぐ返事があった。

『いやや、この前行った』





なんじゃそりゃ!!!





 ・・・と思う間もなく、指示が飛ぶ『438沿いの神山温泉』

 Y先輩がここから25km程度と試算してくれた。そんなもんすぐ着いてしまうが、温泉でゆっくり出来るので行くことにした。

 12時ちょうど、出発。快適に走る。ほどなく市街地を抜け、ワインディングをぐりぐり快走する。おおー、やっぱこれやでぇ、とか思いながら走っていたが、険しさの増加は留まるところを知らず、なんかもう、走るのがつらくなってきた。

 勘弁してくれ、と思っているにもかかわらず、やたら険しくなり、しまいには通行止めで回り道しなければいけなかった。田舎の側道は激しい。ひーひー言いながら回り道を突破し、なんとか13時15分、神山温泉に着いた。結局1時間ほどかかってしまった・・・。後発隊はもう船を下りて走っているかもしれないが、一応、438号はきついことをメールを入れる。

←神山温泉。かなりオススメ

 神山温泉は非常に整備されたところで、これで500円とはかなりのお得感がある。ああっ、意外と効く泉質だ!!! これはいいっ!!! どうせ後発隊が2時間遅れているのだから、と30分ぐらい半身浴したりして堪能した。んんー、気持ちいいー。もうなんか、今日はツーリング終了ー、と言いたい気分である。

 実を言うと、和歌山港までの行程とこの神山温泉までの行程で、私の体はもう悲鳴を上げていた。背中痛いわ内腿痛いわ・・・やはりセパハンにした影響が出ているようである。いや、それだけじゃないか・・・もう歳だということもあるか・・・。

 風呂から上り、一休みしているときにyama君が不穏なことを言い出した。

yama君「そういえばあいつ、新旧セローそれぞれの見積もり取ったらしいで」

 なんだとう!? この前の大阪モーターショーでかなり興味を示していたが、まさか今回セローに乗って登場するんじゃないだろうな・・・。3年前のツーリングではkawa君と今日は来てないしんちゃんは、予告もなくバイクを乗り換えていきなり登場したから、今回もまたやりかねん。

 14時30分、後発隊到着。その姿をみると、MさんのCBR250RRと・・・新旧のセローが1台ずついるじゃないか!!! 後発隊が3人いる??? どういうことだ!!!???

 何者だ、貴様!!! と出て行くと、旧セローに乗っていたのはkawa君だが、新セローに乗っていたのは・・・kawa君の奥さんのAちゃんであった。彼女は大学時代のkawa君、yama君共に共通の後輩で昔からよく知っている。よく知っているから言いたい。





Aちゃん、あんたバイク嫌がってたやんかー!!!





 うう〜ん、さぷらーいず。人はこうも変われるものなのだろうか。まぁダンナの影響が強いということか・・・。

 時間も無いので、話もそこそこに後発隊は温泉に入り、我々は神山の道の駅で待つことにする。

 道の駅で待っている間、地図を見ていたY先輩が重大なことを告げた。

Y先輩「我々はどうやら選んではいけない道を走ってしまったみたい」

 よくよく地図を見せてもらうと、現在走っている438号と目的の195号は、あの有名な「剣山スーパー林道」を挟んだ反対側同士なのである。つまりここから195号へいくには、スーパー林道を横切る道を走るしかない。唯一存在するのが国道193号。あからさまに険しそうな道だった・・・。

 それを回避するには一旦徳島に戻り、195号に入りなおして鷲敷温泉を通っていくルートか、目的地を大きく回りこんで、3年前に3回も通過した高知県南国市を通るルートしかない。どれを取ってもかなり時間がかかるのは明白だった。

 既に時刻は15時・・・3人に不穏な空気が流れる。まずい・・・このままでは、例の如く、例によって真夜中に宿に着くことになる・・・。

 ・・・やはり谷町山岳警備隊のツーリングはいばらの道になってしまう運命にあるのか・・・。

 とにかく食料を確保する必要があった。宿に着いたところで食料を調達出来る保証は無い。近くの商店でとりあえずの食料と500mlビール6本パックを買う。なんでビールをそんなに買うのかって? 何を言う、ビールがあれば飯なんざ食わなくてもいいんだよ

 そのとき、店のおばちゃんが438号は綺麗に舗装されたから速いよと言った。そうか? 結構ぐねぐねしてたぞ? いやまぁ、確かに綺麗に整備されて舗装されているかも知れないが、基本的に道がぐねぐねしているのは山の斜面にとりあえず削って作ったからで、よって1.5車線、場合によっては1車線しかないことが多い・・・。それでどこまで距離が稼げるのだろう・・・。

 買い出しから帰ってくると後発隊と合流していた。状況を説明して、飯もそこそこに出発することにするが、気になるのは免許とりたてのAちゃんの巡航速度だった。Mさんから聞いてみると30km/hぐらいだという。ううっ・・・この危険な状態に追い討ちをかける事実であった。ぐねぐねした峠道、大丈夫かなぁ・・・。

 15時30分、とにかく走り出す。193号線に賭けるしかない。

 走り出して間も無くのところに電光掲示板があり、チラリと見る。





・・・。





 なんかとてつもないことが書いてあったような気がしたが・・・自分でも目を疑ったが、走っているともう一度見ることは難しい。とにかくそのまま走ったが、ほどなくして再度電光掲示板は現れた。先頭を行くY先輩がその前で停車している。私もバイクを止めて何が書かれているかをよく見てみた。





『国道193号』





 は?





『通行止め』





 ・・・。





またかぁーーー!!!





 3年前のツーリングでは、つくづく四国の道には通行止めに泣かされ続けたが今回もまだ継続中のようである・・・。神は・・・死んだ・・・。

 ここまで来てしまった以上、438号経由439号を走り続けるしかない・・・。おばちゃんが言っていた事を信じるならこのまま突き進んだほうがいい。

 仕方が無いのでそのまま438号を走ることにする・・・。

 193号への分岐を通過。その入り口と行く先はあからさまに険しさをかもし出していた。出来るなら走りたくはない道だが、これが唯一の望みだったのだが・・・。

 438号を走りつづける。しかし193号から離れ、一山を越えるだけでもとてつもなく険しい道だった。まずい・・・こんな道をひたすら走っても体力を消費するだけで、たいして距離を稼げない・・・。やばいぞ、まずいぞ、なんとかしなければ・・・。

 私の脳裏にある秘策が思い浮かんだ。これは見た目遠回りかもしれないが、一旦吉野川に出て川沿いの国道197号か対岸を平行して走る県道を走ったほうが、結局高知入りは早くなるはずだ。どのみち438号経由439号で国道32号に合流して南国入りするんだし。それに私は乗りたくないが、吉野川沿いは高速道路・徳島道が走っているのでそれで時間を稼ぐことも可能だ・・・。

 一山を越えて町に入ろうとしたときに先頭のY先輩が分岐の確認のため一旦止まった。その時に、私がこの道をひたすら走っても距離を稼げない可能性がある、吉野川に出たほうがいいと進言してみんなで検討していると、その目の前で作業をしていたおっちゃん二人に声をかけられた。地元の人ならいい手を知っているかもしれない。

Y先輩「高知県の東に行きたいんですけど」

おっちゃん「剣山越えるのはたいへんやで。穴吹に下りて回り道したほうが結果的には早いで」(方言の入り方は定かではない)

 穴吹ってどこだろう、と思ったがおそらくここから吉野川に出たところの地名だと思われる。やはり地元の人間でも高知行くならそれが早いと判断するか・・・。

 そのアドバイスを受け、程なく分岐する国道492号に入り一路、穴吹へ。入って間も無くのガソリンスタンドで給油。するとその横を10tぐらいの砂利トラックが爆走していく。あんた・・・こんな1車線しかないとこ勢いよく走ったら犯罪やで・・・。

 日が傾いたせいか、走っていると寒くなってきたので、途中休憩中にフリースを着る。やっぱり夜は寒くなりそうだな・・・フリースを持ってきて正解だった・・・。するとその横をまたあのトラックが爆走していく。あんた一体何をしてるんだー!!! 道に迷ってるのか? 今度は対向車で現れないことを祈りつつ出発。まぁ、トラックに出会うことなく、そんなこんなで穴吹に到着。

 ・・・ところでこのトラックはこれで二度と出会うことは無かったのだが、実はこれがネタふりだったりする。詳しくは後編で書くが、驚愕の事実を知ることになるのである・・・。

 18時30分、脇町ICに到着。


↑ああ・・・悪魔がささやく分かれ道・・・

 あー。日が暮れてしまう・・・。ここって徳島からたったの50kmしか進んでない場所なのに、もう日が暮れてしまう・・・。俺達ゃ、7時間も何やってたんだ・・・。しかも前述したように私は高速道路が嫌いなのである。なして今から日が暮れようとしているときに高速に乗らなきゃいけないんだ・・・。





ぐっばぁーい!!!





 と言って、隊員を見捨てて私はこのまま徳島方面に一人で逃げ帰りたかったが、そんなことも出来るはずもなく。

 なんで・・・いつもいつもこんな目に遭うんだ・・・。

 ・・・って、

 つーか、みんな平気なのか!? こんなテンパっているのは俺だけ???

(次号に続く)


くるすま4月号



 まいど、えーすけです。
あー、また更新滞っちゃった・・・。一応、細々とは活動してます。
去年はジェベルを何とか年内に動かすぞ、と思ってたはずなのに、もう年が明けて既に春ですよ、まだジェベル動いてないですよ、さすがにもう手遅れか・・・。
う〜ん、う〜ん、これからどうしよう・・・。
ちなみに最近Clieが壊れました・・・近いうちにまたそのネタ書くかも。

○ジェベル・リヤホイール17インチ化への道・・・まだやってます・・・

 えー。まだ性懲りも無くやっております・・・。まぁホント気が向いたときにしか進めてないが・・・。

 前回、エストレアと250TRのスポーク(145mm&155mm)ではやや短い感じだった。ということで前にも書いたようにジェベルの短スポーク(165mm)と250TRのスポークで試しに組んでみることにする。

 ホイールをバラしてまた組みかえる。当然スポークを刺していく作業自体は10mm長くても変わりはないが、リムに合わせていく作業が今度はスポークが長すぎてかなり大変である。一旦穴に通すのも、36穴全周だし微妙に角度ついているのであちらを入れればこちらが入らず、てな感じで非常に苦労した。

 ・・・んん〜、なんかスポークがエラい長いような気がするが、前回の作業ではやや短い感じがしたのに10mm長いだけでこんなに感じ変わるものなのか・・・? まぁ確かにたかが10mm、されど10mmだが・・・。

 何とか通してニップルを締めてみる・・・キュッキュ。これが完全に締まらないかもしれないが、ジェベルのリヤをMTリムに換えたときにかろうじて締めれたからなんとかなるんじゃないか・・・。キュッキュ。

・・・キュッキュ・・・キュッキュ・・・





・・・。





(ホントはClieで画像撮ったのだが、壊れちゃったので抜き取りが出来ないんです・・・)





 ・・・って、全然締まってねぇぇぇぇ!!!

 予想以上に締まっていない。なんだこりゃ、10mmの差がこれだけ出てくるとは思えないぞ。全くもってスポークが長すぎる感じである。なぜこうも違うんだ!!!

 ・・・う〜む、一つ考えられることはジェベルのスポークは段付きになっていないのでハブフランジ部の余裕があることだ。前回は余裕がなくて外側スポークがしなっていたのである。でもそれでここまでの差が出てくるとは思えないんだがなぁ・・・。

 あと、もう一つ考えられるのは現在フィッティングしているのは#9ニップルを使用しているボルティのリムで、無理やり穴径を拡大して#8を入れている。つまりニップルが正しい位置で止まってなかった可能性はある。今までホイールを組むとき、ニップルはザグリ(凹み)に嵌まりほぼリム同一面上に収まる感じだったが、前回はなんか飛び出しているような感じを受けた。ちゃんとしたリムならちょうど良い形になるんじゃないか? ・・・もしかして・・・。

 こうなってしまってはもう、250TRとエストレアのスポークを使うことを前提として、EXCELリムを頼んでリムのニップル位置が外側に寄っていることを期待するしかない・・・。やっぱり頼むしか手はないのか・・・?











 結局、頼んじゃいました・・・。

 3.50x17MTリムです・・・。ブラック仕様、税込み40,000円弱。本当は1,000円しか値段の変わらない4.00にしたかったのだが、どうせジェベルに140/70-17のタイヤは入らないだろうと思い、ジェベルのパワーを考えて細めにしておいた。

 果たしてこれで組めるのか? 非常に不安だ・・・。

○2005大阪モーターサイクルショーとヤマハ・ニューセロー

 3/20に大阪モーターサイクルショーに行ってきました。はぁ〜。

 何か見るものあったっけ・・・? などと思いながら毎年の恒例行事なのでとりあえず出かける。ツーリングチーム、谷町山岳警備隊の仲間でとりあえず行って、そのあと食い放題しゃぶしゃぶで肉の水炊きミーティングを毎年実施しているのだ。近年はどちらかといえばしゃぶしゃぶを食うのがメインになっている。

 ここのところモーターサイクルショーに行っても、なーんか心のトキメキが無い。心くすぐるものが無い、と言うか面白さに欠ける。お祭り気分にはなれないんだよな〜。

 バイクの横に居座るねーちゃんとそれをバズーカみたいなカメラ抱えて集団で撮りまくるヤローどもが気に食わない・・・というわけでもない。それはそれで活気があるということはいいことだ。しかし、それは本質として何ら関係無いことである。とにかくなんかイベントとして盛り上がりに欠けるのだ。

 まぁ、以前にも書いたような気もするが、イベントとしてメーカー側一方的な感じがする。もっと双方向のやりとりがあってもいいと思うのだが、メーカー側がそれを望んでいない感じを受ける。せっかくこれだけお客が集まっているんだからデータを収集するべきだと思うし、生の声を聞くのも重要だと思うんだけど・・・。

 これを言い出したらキリがない。モーターサイクルショーの内容を書いておこう。

 ショー全体としては毎年の内容とほぼ変わらない。今回特に目を引いたのはヤマハ・ニューセロー、これは後に書くとして、他は同じくヤマハ・マグザム、スズキ・DR-Z400SM。個人的にはホンダ・XR50/100モタードは興味があったが、大きく目を引く展示ではなかった。

 ヤマハ・マグザムはついに出た、と言うか出てしまったと言うべきか・・・これはもう『車』と呼ぶべきバカデカいカウルに包まれたビッグスクーターである。このフロントカウルの中に何が入っているのか・・・と下から覗いてみたが、スカスカだった。ほとんど何も入っていないに等しい。つまり見た目だけ、この割り切りは男前である。

 しかし、これだけ大きく見せているのにタイヤが小さいのを装備している(前後13インチ)のはなんとかならんものかねぇ・・・アンバランスさがなんとも気持ち悪い。いや、一般的なビッグスクーター用のタイヤサイズ12〜13インチから離れるのは得策ではないが、17インチ、とは言わないが、せめて15インチくらいのタイヤは欲しいよなぁ。

 こういったビッグスクーターの魅力というものは私には理解出来ないが、一般的な見た目のインパクトからこれを買おうとする人は多くいるのではないだろうか。売れ筋になる予感がする。もちろん傍からみてそう思うだけだけど。最近のヤマハはおいしいとこを持っていくなぁ・・・。

 で、次はスズキ・DR-Z400SM。現時点では国産最強のモタードマシン。私も興味があり、展示もそれなりにしてあったのでいろいろと見まわしてみたが、なんと言うか・・・完成されすぎて面白くないと感じた。いやもう、全てが完璧すぎる。そりゃリヤフェンダーとか気に入らない部分はあるが、そんなマシンの本質とは関わりのない点は私は評価対象にしない。戦闘的な足回り、ディメンジョン、これはもう最強と言わずして何というべきか。(そりゃまぁブレーキやらマフラーやら交換する余地はあるが)

 ただ、私はこういった最強の装備の高額商品というものは、気がそがれてしまう。すごくて当たり前、って私の反大勢主義の精神を逆撫でる。それ以前にどうせ私は乗りこなせない。展示車にまたがってみたがやっぱり・・・足届いてねぇよ(シート高870mmだが私は背が低い)。ほかは特に私の心をつかむようなものはなく、各部を確認するだけに留まった。

 250ccでこいつが出れば、いじらない前提でメインマシンにするなら買うかもね。足が届けば・・・

 試乗会にこのDR-Z400SMもあってせっかくだから乗ってみたかったのだが、なにせ人がいっぱいいて乗れそうになかった。並べば乗れたかもしれないが、私は並ぶのが嫌いなのだ。結局乗らずじまい。どうせ足届かないし・・・

 ホンダ・XR50/100モタードは興味があった。なにせ私はホンダ・エイプ50/100とカワサキ・KSR110を欲しいと思ったことがある。このXR50/100モタードはその2機種を足して2で割らないマシンと言える。パーツも豊富にあるし弄り回せるし遊び倒せる。

 XRモタードシリーズの一環として出た感じがあるが、KSR110の対抗馬としてなぜもっと早く出さなかったのだろうか。

 実際にまたがってみると非常に小さい。小さいと言ってもモンキーほど小さくはないが、これで公道走行するのはやや不安感がある。武川のシリンダーとクランク入れて18psにしたらどんな感じになるんだろう・・・。なんか怖い乗り物になりそうだなぁ・・・。

 ところでニーグリップしてみると、シュラウドとタンクのクリアランスか取付が遠いのか、パカパカする。別にホールド自体は問題無いだろうが、これはいただけないだろう・・・。

 さて、前置きはこれぐらいにして本題に入ろう。

−−−−−−−−−

 本題とはヤマハ・ニューセローのことだ。

 トレールモデルのパイオニアであり代名詞でもあるセロー。今回20年ぶり、というか初めてのフルモデルチェンジとなる。一応、雑誌で前情報は入っていたが細部まではよくわからなかった。ともかく先に発売されたトリッカーと共通ということだけしか頭に入ってなかった。


↑カッコいい〜

 いざ実車を見る。見た感じ、シルエットは旧モデルとあまり変わらない。フロント21インチ・リヤ18インチチューブレスの設定はそのままだが、リヤハブは多分新型を採用していると思う。タンク・シュラウドも流行りのものを採用しつつ、旧モデルの落ちついた感じを残している。リヤフェンダーが変わった感じでこれはこれで面白そうである。

 ヘッドライトはトリッカーと同じものを使いつつ、丸みを帯びたビキニカウルを装備している。今回この「顔」が最も特徴的と言える。友人kawa君曰く、『マクロスみたい』だそうだ。それはVF-1Aのことか、リガードのことか、それとも白黒ツートンがVF-1Sなのか・・・と脳裏を駆け巡ったが、それらをひっくるめた漠然としたイメージとして了承。

 基本的にはホントにトリッカーをベースとしている。細かいところは何とも言えないが、エンジン・フレームは共通(サブフレームは別物らしいが)、フロントフォークは車体の特性上ストローク設定が異なるためかアウターケースは別物だがハブ周りの設定は共通と思われる。スイングアームもトリッカーより延長しているらしいしリヤがチューブレスホイールのためハブは特殊なものを採用しているが、ハブ周りの取り付け設定は同じように見える。ということは、ポン付けでトリッカーの16インチリヤホイールは入るわけか・・・。

 と、ここで私の脳裏にある思考が働いた。トリッカーのリヤホイールは16インチ。リムはMTリムではない。? と、いうことは・・・? これをモタードの17インチホイールにすることが可能か・・・? 頭の中で計算が始まる。1インチは25.4mm、半径でいえば12.7mm。そしてMTリムになると9mmニップル位置がが持ちあがるから、単純計算で3.7mm長くなるだけ・・・トリッカーのスポークそのままなんとかしてニップル締められないか・・・? ジェベルはMTリムにしたときノーマルのスポークでどうにか締めれたからいけるだろう・・・。

 んん〜、なんか17インチ換装が簡単に出来そうな気がするぞ・・・。

 いや、ホントにポン付けで取り付くかどうかの細かい寸法関係がわからないので何とも言えないが、かなり脈ありだな・・・。

 ・・・などと、セローのまわりをぐるぐる見まわして悶々としている私がいた。傍から見たらただの挙動不審者だっただろう。

 そのあとでY'S GEARのニューセロー用パーツのチラシを見つけた。そこには私がひいきにしているモンベルとセローのコラボレート、と書いてあった。は? なんじゃそりゃ、と思って写真をよく見るとなんとドライモトツーリングバックとドライタンクバックを装備していた。おお、やるなモンベル〜、憎いね、いいとこついてくるやないか!

 ・・・と思ったが、白ベタのmontbellロゴマークの下に同等の大きさの「SEROW」の文字。いや、ちょっと小さいかも・・・。


↑コレ・・・画像加工するのがめんどくさかったもんで・・・

 んー。なんかコラボレートしている感じがあまりしないんだけど・・・。

 どうせやるんなら「SEROW」の文字をもっとデカく入れたほうがいいように思うけどな・・・。セローユーザーをターゲットにしているのに、そこを満足させない理由がわからない。ホントにやる気あるのか? アピールの足りないタイアップほど情けないものはないからね・・・。

 そりゃあ、いろいろと事情はあるんだろうけどさ・・・。

 まぁ、モノはいいからセローを買ったらぜひ購入を検討してください。私は同じ形式のモンベルのドライダッフルを持っているが、口を開けるのが難点だが完全防水なので気に入っている。口を完全に閉じたら水は浸入しないので川にはまってもフロートとしてプカプカ浮いてられるので安心・・・でもシュノーケル付けてないと、エンジンに水入ったら終わりなのでやめときましょう。

 その話はここまでにしておいて。で、そのチラシにはそのほかいろいろとパーツがリリースされているのだが(半分ぐらいはトリッカー用の色換えだが)、その中に車高ダウンキットがあった。車高ダウンと言ってもローダウンスタイルのためのものではなく、ツーリングマシンとしての足つき性を良くするためのものである。さすがはY'S GEAR、同時期発売とは押さえるとこは押さえている。

 ? と、いうことは? モタードにしたときの前傾問題が簡単に解決するって事か? 前傾問題とはリヤ18→17インチ化に対してフロント21→17インチのため前後で単純計算で3インチ差が生まれ、その分車体が前のめりになるのだ。3インチの半径分、38.1mm・・・これはデカい。当然タイヤのチョイスで若干変わるが、何にしても前傾しすぎてしまう。

 で、この車高ダウンキットは30mmダウン、リヤだけつければ8.1mm差になりほぼ解決してしまう。いや、モタード仕様ならその程度前傾しているほうがベストかもしれない。ただ、どうも前後セットみたいなのでフロントの部品が無駄になるがキット自体が4万円なのでそれほど痛い話ではない。

 まぁ出来る可能性が高いだけであってホントに出来るかどうかはわからないし、たとえパーツが付いたところでバランスが悪ければ性能が発揮できない見た目だけのバイクになってしまう。完成形だけを求めるのであれば、そんなリスクの高いことをしなくてもレアルエキップからニューセロー用のモタードキットがある。コンプリート品ではないためスポークを組まなくてはいけないが、プロが用意したものなのだからセッティングさえすれば何の心配もいらないだろう。・・・とはいえタイヤ径変更によるメーターギヤの狂いは依然残るが・・・。

 あと、同じくレアルエキップから倒立フォークキットも出ている。これもお金さえ出せばポン付けで倒立になるのである。うう、すげー。

 くっそ〜、つくづく恵まれたバイクだな〜。人気車種ってのはお金さえあれば何でも出来ていいなぁ。うらやましい〜。(←ジェベルと比べてね・・・)

 まぁ、羨ましがっているのは事実ではあるが、じゃあニューセローを買うかと言われれば買わないだろう。毎回こんなことを言っているような気がするが、これは確実に買わないであろう。それは車体の問題ではなく好き嫌いでもなく、あまりにもジェベルとかぶりすぎるからである。

 私は改造をしていくステップと言うものを楽しんでいる。モタードにしたいという漠然としたものはあるが、完成形が存在しないからこそ自分に出来る範囲の改造を模索して実験をすることが楽しいのである。それで出来あがったものがたいしたことなくてもそれを良くするにはどうしたらいいか考え始める、言ってしまえば対処療法だが、そうやってのんびり勉強しながらやっていくのが面白いのである。

 そういう意味ではあんまり恵まれたバイクってのは、改造意欲をそがれてしまう。だって、自分ががんばらなくても既に出来上がっているモノがあるわけで、それは面白くない。まぁ、パーツを選んで自分の目指す形を実現する楽しみはあるんだけどね・・・。

−−−−−−−−−

 てな感じで締めくくっておこう。モーターサイクルショー自体は他にはたいして特筆することは無かった。やっぱり今回もドキドキしなかったなぁ・・・。まぁいいか。

 ショーを出て、近くで開催されているハーレーの展示会に行き、883Rの乾装260kgと格闘したり(説明員曰く走り出したらキビキビしてるって・・・そりゃそうだろうけど、こんなん信号待ちできんって・・・)無料のコーヒー飲んだりしてから恒例のしゃぶしゃぶに突入する。

 次のツーリングの予定を話し合う。3年前に行った四国ツーリングで凍結のためひき返した道のリベンジに行くことでほぼ決定した。四国はなかなか走りごたえがあるので楽しみではある。

 ・・・が、なんか落とし穴が無いか不安だなぁ・・・。




月刊くるすま04年5月、6月、12月号

月刊くるすま03年8月、04年2月、3月号

月刊くるすま02年11月〜03年5月号

月刊くるすま02年8〜10月号

月刊くるすま02年4〜6月号

月刊くるすま02年1〜3月号

月刊くるすま01年10〜12月号

月刊くるすま01年7〜9月号

月刊くるすま01年4〜6月号

01年1〜3月のトピックス

00年のトピックス





Return to index