くるすま2月号



 まいど、えーすけです。
んん〜、更新滞った・・・。
12月頭から1月半ばまで緊急の仕事があってバタバタしていたのだが・・・それでも余裕はあったんだけどねぇ・・・。
モーターショー話をまとめるのも・・・なんかダルくてね・・・。休日も起きたら日が暮れてたりしてて・・・。
あああ、ダメ人間。

○2005東京モーターショー

 突然だが2005年11/4に東京モーターショーに行ってきた。

 なんで四輪がメインのモーターショーにお前が行くのかって? 今年は二輪もあったからさ。といっても四輪も全く興味が無いわけではない。モーターサイクルショーだけでなく、大阪モーターショーにも行っている。最新の技術を確かめるのも楽しいものである。

 しかし、私は大阪在住の人間である。いくら新幹線で3時間とは言え、東京へ出向くのはコスト的にも時間的にもかなりしんどい位置である。なぜそんなものに行ったのか。

 大阪には大阪モーターショーがある。当初のころは東京モーターショーの出がらしが来てるような感じでかなりショボかったが、年々レベルが上がってきた。これも出展者側が東京モーターショーに加え大阪(+名古屋)も視野に入れてき始めたということだろう。なのでいちいち東京に行かなくてもそれなりのものがわざわざ大阪に来てくれるわけである。

 しかし、まだ規模の差があった。東京は今年は3週にわたって開催するのに対し、大阪は4日間。その規模の差と言うものを一度見てみたかったのだ。

 それと・・・大阪モーターショーやモーターサイクルショーで私が不満に思っている、『来場者に訴求する何かサプライズなものが欠けているのではないか?』というものが東京にはあるのかを確かめたかった。

 ・・・と、まぁ、そういうこともあったが、もう一つ動機があって『大阪から東京までバイクで下道で自走する』それがしたかった。その思いに至る過程やその行程にもいろいろあった(実際は浜松-裾野間は東名高速に乗ってしまった)が、次の機会にしよう。ではでは、モーターショーがどうだったか、以下に述べるとしよう。

−−−−−−−−−

 当日の朝、東京・浜松町の宿から幕張に向けて出発。ところどころトラックでダダ混みの国道357号を走り幕張メッセに到着。二輪駐輪場への案内がある割に入ることが出来ず、ぐるぐる回っていたが何とか到着できた。


↑駐輪場にて

 初めて幕張メッセに入ったが、印象的にはインテックス大阪とほぼ変わらない。収容規模も同じくらいかやや幕張が勝る程度であろう。しかしショーの規模は大阪と東京では異なる。幕張をほぼフルに使用する東京に比べ、大阪はインテックス大阪を半分も使っていない。これは期待出来るかも・・・。

 早速二輪&部品ブースへ向かう。私の興味は二輪なのだからそれは当然の行動なのだが、考えてみれば朝一なんだから最も混むところから回るべきだった・・・。後で地獄に遭遇することになる。

 真っ先に二輪ブースに行くか、とも思ったが、通り道の部品ブースを見てからにする。いろいろ見て回ったが、一番面白かったのは四輪のマニュアルトランスミッションの動かせてその動きが見れる展示。まぁこんなものは別にここで無くともどこかで見れるような気もするのだが、私はお目にかかったことが無かった。なるほど〜、こんな風になっているのか〜、とサルのようにシフトを動かしまくった。・・・しかし・・・これ、考えてみれば機構も複雑でなんかスマートなやり方じゃないような気もするな・・・。これがエンジンと共に歴史を歩んできたトランスミッションの姿なのか・・・。

 二輪のシーケンシャルミッションはもっと簡単な構造になっているのかいな・・・実は知らなかったりする。エンジンバラさないとわからんな。

 その先に欧州の家電メーカー、PHILIPS(フィリップス)のブースがあるのに私は驚いた。PHILIPSが車の何を作っていると言うんだ? と入ってみると、なんとライトバルブであった。へー、知らんかった・・・。後で四輪に詳しい友人リラ君に聞くと日本ではあまり出回ってないが、知られてはいるらしい。そういった認識が無かった私にとってはプチ衝撃であった。

 そんなこんなで本命の二輪のブースに行く。


↑スズキ:すとらとすふぃあ

 スズキブースへ行く。ストラトスフィア・・・なんかパッとしないと思うのはわしだけ? カタナ的なスタイルはスズキ感があっていいのかもしれんが・・・。6気筒って・・・どうなん? アンチ4気筒な人間の私には6って別次元なので判断出来ん・・・。まぁ強烈な個性にはなるだろうなぁ。どうせならエンジン縦置きにしてしまったほうが男前だったかも。それをしたらエンジン幅を狭くした意味が減るか。


↑スズキ:GSR400/600

 GSR400/600いいなぁ〜。私は好きである。ところどころに鋭角的なイメージを持った重厚感のあるスタイル。ある意味、マニアバイクと言われたカワサキザンザスのデザインラインの復活とも言える。・・・ってことはやはりこいつもマニアウケしかしないのか・・・?


↑スズキ:SMR

 う〜ん・・・SMR・・・。なんか面白味が無いなぁ・・・。コメント以上。

 ところで細かいことだが、スズキのブースの片隅で連続可変ミラーサイクルエンジンの紹介をしていた。詳しいことは書かないが、ようは理想的な燃焼のためにバルブタイミングを調整できるようになると思いねぇ。

 その展示に書かれてあったのだが、どうやらどんなエンジンにも連続可変ミラーサイクルエンジン化が出来るらしい・・・。・・・、って、じゃジェベルに付けてよ! まぁ、SOHC2バルブに付けたってたいした向上は得られないのかも知れんが・・・。エンジン特性が変われば膨大な量の試験をしなければならないだろうし、簡単にはいかないんだろうなぁ。


↑ヤマハブース

 ヤマハのブースがなんか変な雰囲気をかもし出していた。なんだ? このi-podが似合いそうな空間は・・・。血迷ったか、ヤマハ・・・。


↑ヤマハ:セローモタード(写真写りが暗くてスマン)

 まぁそれはさておき、セローモタードがどんな仕上がりか気になる。おっ、これか・・・。どれどれ・・・。んん〜、なんか、

普通

だなぁ・・・。

 セローと同一フレームを使用するトリッカーのイメージがあるせいか、あまりにも当たり前なスタイルになっている。唯一アクセントとして取り入れたフェンダー一体のライトカウルもうまくいっているとは言いがたい。

 なんか残念だな〜。いつぞやの大阪モーターショーで見た旧セローのモタードはカッコ良かったのに・・・。まぁあれは削り出しステムに倒立入ってたしリヤ150履いてたからなぁ。いや、あのときはそう思えただけなのかなぁ・・・。まぁ・・・私は改造していることに注目してしまう人間なので、メーカーが作り上げたもの、って感じたら興味が無くなるのかもね・・・。この調子だと当分、新車は買えそうに無いな・・・。

 ホンダブースへ。んん〜。なんか面白くないなぁ・・・。


↑ホンダ:ゴールドウィングのエアバッグ

 強いて言えばゴールドウィングのエアバッグシステム。以前から情報は知っていたが、2輪が衝突したときにエアバッグが開いたら、衝突のエネルギーは緩和するかもしれないが、反動で巴投げ状態で投げ飛ばされるんじゃないかと思っていたのだが・・・。

 ・・・実物見てもやっぱりそうにしか思えないんだがなぁ・・・。いや・・・ホンダもそれくらいは考えて作っているとは思うのだが・・・。

 で・・・国内二輪4メーカー、残るカワサキのブースだが・・・特にコメントはありません・・・。(ひでぇ)

 ほか・・・海外二輪メーカーもあったが同様にコメントはありません・・・。いや、ホントに記憶に残るものが無かったのだ。なんか大阪モーターサイクルショーのデジャヴというか、見たことのあるものしかなかったから。ある意味、ヤマハブースみたいに『いっそ血迷ってみる』ぐらいのインパクトが無いと驚けない。・・・まぁ、展示物とは全く連携しないので私は評価しないが・・・。

 ただ、せっかくのお祭りなんだからもっとお客さんを楽しませたりメーカー側も楽しんだりできるものにして欲しいんだが・・・。

 ・・・ということで本命は見終わったが展示はまだまだある。二輪ブースを離れ、残りの部品ブースへ行く。京浜気化器のブースへ。京浜気化器と言えばレーシングキャブレターFCRで有名なあのKEIHINである。今回最も気になるところであった。というのも二輪の燃料電子制御技術に興味があるからだ。発表してから音沙汰が無いFCR-iがあるかな〜。

 あれー、FCR-iの影も形も無い・・・。あるのは搭載例の紹介とスロットルの電子制御補正の展示ぐらいであった。

 残念・・・アジアの小型スクーターが採用している例が増えているようで、将来的にはコスト・性能の向上に期待は出来るか・・・。

 二輪関係も見終わったのでそれでは四輪に行くか・・・。と思っていたら、途中のホールでなんと三輪を発見。なんだこりゃ!!! コケてるぞ、こいつ!!!


↑何者だ!!! こいつは〜〜〜!!!

 うおおおぉぉぉ〜〜!!! カッコエエ〜!!! リーンしてるぞ!!! ピザ屋のバイクよろしく後輪ユニットを残してリーンすることによって旋回力にキャンバースラストを使う思想なのだろう。1人乗りか? いや、後部座席があるな・・・2人乗りか・・・。

 後輪の2輪とエンジンが1つのブロックとなっておりボディがバンクするのだが、バンクの軸が結構下のほうにあるのでかなり二輪に近い形で傾くことが出来る。しかも45°傾くらしい。そのため後輪が小さくせざるを得なかったんだろう、かなり異様なシルエットになっている。・・・これは好き嫌いが分かれそうなところである。


↑は、ハンドルがハンドルだ・・・

 ドアは左側1枚のみ。まぁ片側開けばいいだろう。運転席を見ると・・・うむ、四輪そのものだ。ペダルが・・・3つある??? クラッチか!!! よく見ると右手にマニュアルシフトがある・・・。えー、逆ハンドルですかー。いや、この場合は逆シフトというべきか・・・。

 関係者とお客が話しているのを聞いたのだが、免許は車の普通免許になるとのこと。そりゃー、運転席があれじゃあなぁ・・・。後で知ったことだが、エンジンは660ccらしいので軽自動車扱いになるんだろう。

 ・・・で、こいつは何物かというと、どうやらPHIARO(フィアロ)という会社のP67b"ETERNITY"という三輪らしい。横でプロモーションビデオっぽい映像が流れていた。ストーリー仕立てで、偉い人がなんかババーンとカッチョエエデザインは無いんかいと会議した後にコイツが走り去る姿を目撃して衝撃を受ける、ってな感じ。商品コンセプトに則した映像だわい。んん〜、他のメーカーが出来ないことをやってのけるってのは明確なコンセプトがあって気持ちいい。

 コレ、市販する予定らしいが・・・どうなんだろう、価格にもよるだろうが市場に受け入れられるのだろうか・・・。とは言え、ダイハツミゼット2、smart、スズキのtwin、そしてあのトヨタもなんか2人乗りを考えているようなので、2人乗りは見直されているとは思うのだが・・・。しかし、こいつはバイク並にしか荷物が載らない。果たしてニーズがあるのか・・・? 難しいところである。

 その隣の隣にあったのが慶応大学のリチウムイオンの電気自動車。これは有名な車体でTVとかでよく見る奴である。しかし・・・8輪って、あーた・・・。ホイールにモーターを仕込んでいるので多ければ多いほどいいのはわかるが・・・。新幹線と同じ原理とは言え、これを乗用車でやってのけるのはすごいなぁ。まぁ、ある意味、そうやってインパクトを与える効果も狙っているのだろう。

 その他、モーターショー歴代の代表車などがあったが、割愛。そしてついに四輪のホールに足を踏み入れた。

 さてさて・・・やっと四輪のエリアにやってきたか・・・何から見ようかにゃ〜。


↑ぎゃあぁぁぁ〜〜!!!

 なななんんんだぁぁぁ〜〜〜 この人ごみはぁぁぁぁ〜〜〜!!!

 しまった・・・朝一から行ってるんだから、まず混むところから行けば良かった・・・。そのあとは、人に揉まれながら見て回った。いろいろと面白いものもあったが、ちょっと辟易したところもあって割愛。

 結論的には・・・なんだろー・・・ショーってやっぱりこんなものか、といったところか。規模はデカいし、何かものすごいものがあるかと思ったが、結局本質的なところは大阪モーターショーと何ら変わるところは無い。

 そりゃ見方によるんだけどさ・・・。ブガッティ、マセラッティとか普段お目にかかれないものも見れるし、丁寧な展示をしてある。でもなんか・・・心踊る何かがあったわけでもなく、メーカー側が訴求する何かが感じられたわけでもなく、業界の流れ・進歩・発展性をつかめたわけでもない。そりゃ私は四輪は生活で身近に感じている人間ではなく、興味程度の人間だが・・・。しかし、何かを肌で感じられなかったのは、正直首をひねってしまう。

 ・・・と、いうトコで締めくくっておこう・・・。

 実は次の日にお台場近くのMEGAWEBなるトヨタの施設に行った。ここはトヨタ車大型ショールームと言うべきなのだろうか? とにかく広くて車に触りたい放題の施設である。ここへ来るのは2回目だが、何回来ても楽しい。今回は時期的にラクティスのプロモーションだった。まぁ、とにかく手当たり次第にいろいろと座ってみる。


↑LEXUS:GS430

 トヨタのプレミアムブランド、LEXUSのコーナーもあり、GS430に座ってみた。電源が入っており、カーナビや電動シートも動かせる。おおっ、コリャ楽しい。おもむろにギヤを入れてみた。





 ポーン





 何? 今の音・・・。ふと、カーナビのモニタを見てみると車体の外が映っている。どうやら車体にいくつか動体センサーが付いていて、反応するとその部分のカメラが起動するようになっているようだ。はっはっは、さすがプレミアム、笑ってしまった。

 こういう楽しみがあるのはやはり実車を体感できるからであろう。こういったものでもモーターショーで味わえたらなぁ・・・。いや、実際は体感できるものもあるのだろうが、人が多すぎて多すぎてとても・・・。結局のところ、ディーラーに試乗に行かなきゃならん、ということか。試乗するとなぁ、いろいろとめんどくさいことになるしなぁ・・・。

 見るだけで期待感を煽られるような展示というものは無いんかのう・・・。と、再度中途半端な締めくくりで御愛嬌。

−−−−−−−−−

 まぁ何にせよ、これで大阪モーターショーに行ってどれだけ東京との差があるかどうか確認すれば、今回の目的は達成だ・・・。早く大阪モーターショーやらないかにゃ〜。

 ・・・と思ったら寝すぎて大阪モーターショー行きそびれたー!!!

 ちゃんちゃん。

○「磨き」について

 私はあまり見た目を気にする人間ではない。塗装が剥げようが傷がつこうが直そうとはしない。

 ただ、「錆び」は機械的性能を下げるため、ある程度は気を配っている。錆びたネジの交換、フロントサスのインナーチューブのちょい錆びのペーパーがけ、ステムの防錆剤の塗布などなど。まぁ、その程度で他は放置している。

 なぜ放置して置くかと言えば、基本的に錆びは止められないからである。多くの部品は耐蝕メッキがなされているがそれでも錆びは出てくる。それをむやみに削ったところで他の部分のメッキを剥がす事にもなりかねない。

 このことについてはいろいろな意見があるとは思うが、根本的には部品交換、または、削りまくって再メッキしか対策はないだろう。

 ・・・と、まぁ、こんな私ではあるが、かなり外装関係が傷んだジェベルを見るとさすがに何とかしようかと思わずにいられない。10年目を過ぎ3年近く放置していたため、赤錆の百貨店と化したその姿は見るも無残なものである。

 基本は部品交換ではあるが、交換できないものはそのもので整備するしかない。アルミ部品はアルマイト処理されていないもの(されてたとしても、もう意味の無いもの)は磨くことが出来る。アルミは錆びることは錆びるのだが、その最初の錆びが酸化膜を形成して自前で錆びの進行を防いでくれる男前の材料なのだ。

 Holtsのアルミ磨きでアルミバークバスターを外して磨いてみた。

うおおおおおぉぉぉっっっ!!!!!!

 こいつはスゲー!!! まばゆいばかりの光沢がっっっ!!! そんなに必死にならなくてもかなり光る。なんか楽しくてサルのようにシャコシャコシャコ・・・もう止まりません。

 ・・・なんてただのケミカルのインプレッションで私がキーボードを叩くことはない。私の主義に反する。

 今回実は失敗談があって原稿を書いている・・・。

−−−−−−−−−

 前項でも書いたが、東京モーターショー2005に行ってきた。

 当初は、大阪から東京まで基本下道でバイクで行くという無謀な計画であった。2001年に一度チャレンジしていたが、1日で爆走したので観光など全くしていなかったし、途中、長野でコケてラジエターに穴があいたり眼鏡が無くなったりとトラブルに見舞われたので個人的に納得のいかない旅であった。今回はそのリベンジを兼ねていた。

 出発1ヶ月前から準備を開始、愛機VTR250は絶好調そのもの。半年ぐらいジェベルのミラーで代用していた左ミラーも社外品を購入、消耗品交換は前々から進めていたので、日常点検を念入りに行い、チェーン清掃、燃料添加剤注入ぐらいで調子を確認。いつでも出発できる状態にあった。

 しかし、マシンの調子がいいといっても、バイクは人間剥き出しの乗り物である。ツーリングに行っていつも悩まされるのが雨だ。さすがに防水装備は整っているが、ヘルメットの透明シールドに水滴がついて視界を奪う。

 今までその対策はしたことが無かったが、今回はついにヘルメットの透明シールドの撥水剤を塗布しようと撥水剤を買ってきた。

 東京へ出発する前の最後の週末の土曜に、撥水剤を塗布するためヘルメットをバラしてシールドだけ取り出す。ところが取り出したシールドは傷だらけであった。むう・・・これは傷を取っておくか・・・

 ・・・と思ったのが間違いだった・・・。

 久しぶりにコンパウンドで磨こうとしたら、コンパウンド自体がどこかに行っていて見つからなかった。まぁコンパウンドに溶剤が入っていたらシールドを傷めるかもしれないから使わないほうが良いのかもしれない。とりあえず手元にある#1500でペーパーがけしておくか・・・。

 無知とは恐れを知らない。手元にあった#1500の耐水ペーパーで何気なく全体的にシャコシャコシャコとやすりがけを敢行する。シャコシャコシャコ・・・





んッ?





 何かとてつもなくイヤな感覚に襲われる。ペーパーを傍らにおいてシールドを眺めてみた。

・・・。(写真撮ってれば良かったんだけど・・・残念ながらありません)





どわわわわわわわああああぁぁぁぁぁぁ〜!!!!!!





 やべぇ!!! 半透明になってるじゃねぇか!!!

 ・・・いや、実は私はプラスチック関係の仕事をしてるので、透明部品が透明度を保つためには鏡面磨きぐらいのミクロン単位の処理が必要なことは知っていた。知っていたのに、知っていたのにぃぃぃ〜!!!(泣)。

 よく考えたら耐水ペーパーごときでミクロン単位の表面処理が出来るはずが無い。やってしまった・・・。俺はなんてことを・・・。激しく大後悔時代。今さら新しいヘルメットを購入してぶっつけ本番で戦線投入するのはリスクが高い・・・これは現状で何とかしなければ・・・。

 翌日の日曜、ホームセンターに出向く。何かいいコンパウンドは無いものか・・・いや、あってもらわなくては困る。

 Holtsのプラスチック用コンパウンドがあった。2ミクロンの研磨剤だがこれではたして透明度が復活するのか? いや、こいつに賭けるしかない・・・。

 ついでと言っちゃなんだが、コンパウンド用スポンジ、アルミ用コンパウンド、ミニサイズ3種入ったコンパウンドセット、#2000耐水ペーパーも購入。家にコンパウンド系がほとんど無かったので、いつか何かの役に立つと思ってね。

 家に戻り早速プラスチック用コンパウンドでシャコシャコやってみた。結構力を入れてやってみたが、どうだ・・・。と、見てみたが透明度は回復していない模様。むう・・・もしかしてダメかも・・・。

 しかしよく見てみると、部分的には何やら透明度が戻っているような気が・・・。耐水ペーパーによる傷が深すぎて研磨しきれていないようだった。燃え尽きるまでこすってやる〜!!!

 ハァハァ・・・。見てみるとかなり改善が見られる。し、しかし、こんな体力の使うこと長くはできないぞ・・・。・・・と、ここでふとひらめいた。一応買っておいた#2000の耐水ペーパーでなでるようにペーパーがけする。不透明度は変わらないが傷の深さは浅くなっているように見える。これだ!!! この状態でコンパウンドをかけてみる。むっ!!! さっきより楽に透明度が確保できる!!! おりゃああああぁぁぁ〜!!!

 苦節2時間・・・シールドは透明度を取り戻した・・・(でも考えたらたいした時間じゃねえよな)。とりあえずの危機は去った・・・。

 手はくたくただったがアルミ用コンパウンドも試して見たくなったので、バークバスターにかけてみる。まぁ結果は前述のように少ない力で効果覿面。楽しいからって、手が限界なのにシャコシャコやってしまう羽目に。

 ・・・そして今、この原稿を打っている左手がこむらがえりしてたりするのだが・・・。ああっ、ピクピクするし自分の手じゃないみたい。

 普段使わない筋肉を酷使するとこうなる。まぁほどほどにやれってことだな。


くるすま10月号



 まいど、えーすけです。
んん〜、更新滞った・・・。
・・・なんか最近バイクイジる気力が無くてね・・・。休日も起きたら日が暮れてたりしてて・・・。
あああ、ダメ人間。

○最近のジェベル

 夏前に復活したジェベル、とりあえず調子良く走っている。9月にVTR250を封印して、ジェベルだけで街乗りを楽しんでいた。

 ストールする症状は依然残ってはいるが、エンジンが暖まっていないときに起こるだけで、暖まっていれば大丈夫のようだ。

 車体の軽さ、ハンドリング感、体重の乗せ方に呼応するグリップ感、どれを取っても楽しい。

 しかし正直、VTR250に比べるとあまりの非力さに辟易しているのだが・・・。ジェベル200のエンジンが欲しいなぁ・・・。

 ここんところ全然イジっていません・・・。左ミラーの調整、パワーフィルターに新しいオイルの吹付け、RSVサイレンサーのグラスウール交換した(これがかなり往生したが・・・)だけに留まっている。いろいろと傷んでいる箇所が多いのだが、どこから手を入れていけばいいか、正直迷っている。

 とは言え、実はハンドルは購入済。ZETA(ジータ)の黒ハンドルである。しかし、ハンドル周りの整備も同時にしたいのでまだ装着はしてない。クラッチワイヤーにクラッチホルダーも交換したいし、ハンドルストッパーの調整もしたい。

 チェーン・スプロケも交換したいのだが、リヤ周りもジェベル200のスイングアームへ交換したいので今のところ考え中である。520にコンバートを考えていたが、428のままでいくことにしている。

 元々、なぜ520にコンバートしようかと考えていたかというと、問題としていたのが428サイズのリヤスプロケが純正品しか無いと思っていたからだ。確かひと昔前はどこのメーカーも出してなかったはずだが今回調べ直してみると、AFAMがジュラルミンスプロケを出していた。うむ、となれば428サイズでいけるぞ。

 ただ、そうなるとまた悩みが増えるのだが、チェーンをノンシールチェーンにするか、シールチェーンにするかはまだ悩んでいる。そりゃあシールチェーンのほうが良いに決まっている(一般的にフリクションが高まると言われているのでジェベルのような非力なバイクには一概には言えないが・・・しかし一説には真逆とも)が、値段がなぁ・・・全然変わってくるのよ〜。何で2,500円ぐらいから11,000円まで値段が上がるんだ・・・。まぁノンシールチェーンでも耐久性の高い奴が6,000円ぐらいであるので間を取ってこれに落ちつくような気もするが。

 あと、チェーンカッターも428用を買わなくてはならない・・・。クリップ式ならカシメもいらないから3,000円ぐらいの出費で済むだろうが・・・。

 気力が無いわりには、やりたいことがいっぱいあってどれから手をつけていけばいいか・・・簡単に出来ないものばかりだからなぁ・・・。

○ホンダバイク用ナビGATHERS-M

 私は常々、バイクで使えるナビは無いものかと考えている。いろいろと思ったことはここで書かせてもらったが(バックナンバーを見てくれい)、いまだベストなものは見つかっていない。

 まぁ、一応おさらいと補足をしておくと・・・。

 国内でバイク用のナビというものは存在してない(北米BMWでは以前からあったようだが)。ただ、ポータブルナビをバイクに積むためのキットはあった。

 ポータブルナビゲーションと言えば、テレビ通販のおかげでメジャーになったSANYOゴリラだろう。それともう一つ、あまりメジャーではないが、PANASONICストラーダ。バイク用(主にビッグスクーター)で取りつけキットが出ている。

 しかしこれらはやはり四輪で使用することを想定しているため、バイクに乗せるのはちとデカい。ナビとしては7〜8インチのモニターは確かに欲しいが、取り付けるスペースも無いしそこまでの情報がなくてもナビゲーションは可能だ。それに何より、防水防塵仕様でないのも気にかかる。バイクがコーナリングすると必然的にバンクするため、ジャイロが狂うという問題もある。

 その他、ナビ代わりになるものといえば、登山や自転車ツアラー御用達のハンディナビ、パーソナルナビ。防水防塵性能があるので安心。ただ、携帯性のため、一般的に画面が小さくバイクに取り付けて見ることが出来るかどうか・・・。あと、PDAにGPSユニットを付けて(内蔵のものもあるが)使用することが挙げられる。PDAだと画面サイズが3〜4インチなのでバイクでの使用に適した大きさと言える。ソフトでパーソナルナビゲーションも可能。

 しかし・・・、車道を走る場合のナビゲーションは徒歩の場合とは異なるので、どこまで有用性があるかは判断しがたい。私が所有するSONY製PDA、ClieNZ90でナビゲーションが出来ないものかといろいろ考えてみたが、イメージできなくて進展はしていない。

 それに最も懸念しているのが、バイクと言うものは外界からの光がかなり影響する。条件が悪ければ画面が見えなくなるので、光を防ぐひさしが必要だが、どうやっても入ってくるものは仕方が無いし、あまり囲いすぎても操作性が悪くなると考えられる。外部の光を取りこんでバックライトの補助にする、なんちゃらクリスタル液晶だがなんだかの機能は必要となるだろう。

 で、結論としてまだ書いたわけではないが、いろいろ考えるとバイク用のナビは難しいなぁ、と。それに、前述の問題が全てクリアしたバイク用のナビが出たとしても私は購入するかどうか怪しい。私個人としては、ツーリング行くのは年に1〜2回なので、そのためだけにナビに投資する価値を見出せない。そのプラスアルファ、PDAサイズのパーソナルナビゲーションユニットが車道を走るナビに対応したものが、最もバイクに適したものだろうと思っていた。

 −−−−−−−−

 ところがある日、ホンダのHPを見ているときにあるものを発見した。





「バイク用ナビゲーションGATHERS-M」





 なんじゃそりゃ???





 ・・・とおそるおそるクリックしてページをジャンプする。

 うわっ!!! 本物のバイク用のナビだこりゃ!!!

 画面は3.8インチ、PDAとほぼ同等のサイズ。表示色が256色しかないが、ナビ機能だけを考えれば十分過ぎるので問題無い。

 ひさしが無いようだが、液晶画面が見えないことは無いのだろうか。どうやら調光機能があることから、外界の環境にあわせられるようなので問題無いのかもしれない。

 ストレージはコンパクトフラッシュ。『耐震性のある』と書かれているってことは・・・マイクロドライブはダメってことか・・・ダメだろうな。とはいえ、四輪のナビで5GBもあれば全国の地図が音声付きで入ることを考えれば、1GBのコンパクトフラッシュを使えば十分なデータが入るということだ。

 30mまで拡大できるとはすごい。そこまでデータがついてくるかは謎だが。

 本体は着脱可能で、ACアダプタで室内に持っていける。これはすばらしい。当然、電源が必要になるが宿で明日の行程を下調べしたり、設定したり、PCから必要なデータをダウンロードすることも可能だ。

 バイク用を名乗るだけあって当然、防水防塵性能あり。防水レベルはIPX7、いわゆる水没レベル。これが欲しかった。

 で、気になる価格は本体15万円。高からず安からずといったところか。

 取りつけキットに含まれる左ハンドルにつける手元のボタンは3つ、地図のZOOMのUP/DOWNに音声再案内用のSPEAK。タッチパネルもあるし、四輪のナビと同様に走行中は操作出来ないようになっているだろうから、恐らくこれで事足りるのだろう。しかし、私は四輪のナビはレンタカーでしか使ったことがないので、それで本当に十分なのかいまいちイメージが出来ない。しかし、分岐でいちいちモニタを見てたら危ないので、音声案内が最も効果的ではあるとは思う。

 本体左端にどうも赤外線送受信があるように見えるのだが・・・、もしかして左手元ボタンとは、有線接続じゃなく赤外線通信してるのか・・・? んん〜、謎だ。

 −−−−−−−−

 しかし、こんなもん、いつ出たんだ・・・? 調べてみるとなんと今年の4月末に発売開始ということがわかった。なんだ結構前から出てたんじゃねえか。全然気づかなかった。

 さらに調べてみるとBMW純正のナビとほぼ同じものである事が発覚。しかもGARMIN(ガーミン)社OEMであることわかった。そうか・・・GARMINのOEMか・・・それはやられたなぁ・・・。

 GARMINと言えば、前述した登山や自転車によく使われるパーソナルナビゲーションユニットで有名かつトップメーカー。それがバイク用のナビを作っているということは信頼性とGPS基本性能はお墨付きということだ。

 ただ、車道を走るナビ性能(交差点ガイド機能とか)はどれほどのものかは不明。記事によるとホンダが開発に携わっているようで、日本語対応(2バイト文字対応)について書かれてあった。だからと言って、ホンダがどれだけ開発に参加しているかはわからない。しかし、ホンダが自前のブランドで出していることを考えれば、車道を走るナビ性能についてはそれなりに注文を出したり技術提供をしているとは思うが・・・。

 GARMINのOEMとなると、気になるのが防水性能だ。GARMINの製品は元々アウトドアで使われることから当然防水性能はお墨付きなのだが、逆にどしゃ降りの雨の中を100km/hで走ることは想定していないだろう。防水レベルはIPX7という水没しても大丈夫というものだが、これは1mの水底に沈めても水が進入しないという試験方法であり、水流を浴びせられる試験は含まれていない。

 JIS防水レベル(元を正せばIEC)の基準もなぜか明確なものではなく、IPX6までの水流試験は下位の防水レベルを満足する必要があるのだが、IPX7〜IPX8の水没試験はIPX6以下の水流試験を満足する必要は無いのである。IPX8は水没水圧試験で、これを満足すれば恐らく水流試験も満足すると考えられるが、なぜかどれだけの水圧に耐えられるかは『適当』と言う不明確なものである。

 ということは、実際はIPX8並の防水性があったとしても、どれだけの水圧に耐える必要があるのか基準が決められない場合は、『IPX7』としかスペックには表示出来ないのである。これではどこまでハードに扱っていいのかが、ユーザーには分からない。困ったもんである。

 まぁ・・・BMWにしてもビッグスクーターにしても風防があるから、走行中でもそれほどの水圧がかかるわけではないので水没級の性能で問題無いのかもしれない。が、まともに雨がぶち当たる状態はマズイのかもしれない。

 おそらくそんな基本的なことは対策されているとは思うのだが・・・。

 ・・・まぁ、何にせよ、バイク用に開発されているということは、当然信頼性が高い。そのアドバンテージは大きい、唯一無二の存在である。

 バイク用のナビが出てしまったことに、正直、意外と面食らってしまった。いや、別に引いてるわけではない。このGATHERS-Mはかなり私が求めているものに近い。

 ただ、前述したように、ただのバイク用のナビというものは私は購入対象にはしない。バイクのナビは、携帯電話または専用機器によるダウンロード型の次世代のパーソナルナビゲーションシステムが最も適していると思っていたからである。それを今更通常のナビシステムで出してくるか・・・ということである。

 

 まぁ・・・総評としては、さすがはホンダ、ということか・・・。新規商品を開発してユーザーに提案する商品開発のスタイルはさすがである。

 個人ユーザーが購入するケースが多いかどうかは何とも言えないが、これがあれば職業ライダー(バイク便とか)のサポートにはなる。1台あたり15万円+αなら企業としては導入する価値は高いと思われる。

 まぁ、バイク用のナビが実現したわけだから、あとはバイク用のETCだけだな・・・。バイク用のETCは意外と望んでる人も多いと思う(そんなに使うことがあるかは別として)。この際、四輪でもまだ実用化されていない、ナビとETCのコンボを!!! ・・・なんてな。いや、ホンダならやりかねんな・・・。

 これからバイクナビが進化していけばうれしい限りである。


くるすま8月号



 まいど、えーすけです。
予告どおりと言いますか、先月はお休みでした。いろいろと忙しくてね・・・。
・・・でもそれほど忙しくもないのかも知れないが、夏カゼをひいたり味覚障害になったり、心の余裕が無くて・・・。
・・・まぁ、がんばります。

○ジェベル・リヤホイール17インチ化への道・・・ひっひっひ・・・

 ジェベルは入院してしまった。

 一体、修理費どれぐらいかかるんだろう・・・。新車買ったほうがお得な金額かもしれない。その場合は、この際、ジェベル200にステップアップか!? いや・・・それをすると、ウチのジェベルはステアリングまわりのフレームを改造しているので車体本体の処分に困る・・・。それにその他、428サイズのドライブスプロケ&ドリブンスプロケと諸々のパーツが無駄になってしまう。

 まぁ・・・そんなものはたいしたことではないが。ただ、細々と集めていたものを無駄にしてしまうのはもったいなくてね・・・。それにこだわると前に進めないかもしれないが、出来れば使いたいよね、やっぱり。

−−−−−−−−−

 ジェベルを持ってかれた次の日、早くもバイク屋から連絡が入る。

メンテの兄ちゃん「キャブレターのオーバーホールとフューエルコックとバッテリーで4万5千円ぐらいかかりますけど部品頼んでいいですか?」

私「キャブだけでいけそうですか?」

メンテの兄ちゃん「うん、キャブのオーバーホールで直りそう」

 なんだ!? メンテの兄ちゃんの異様にやさしい声にあっけに取られる。ホントにキャブだけで直るのか? 妙に不安感を煽る・・・。

 とにかくそれでお願いすることにした。キャブのオーバーホールで直らない場合はまた部品代がかかる・・・。これだけで終わってくれればいいが・・・。

 そんなこんなで1週間後、また電話がかかってくる。

メンテの兄ちゃん「直ったよ。ところでジェット類って番手上げてる?」

私「ええ、上げてます・・・セッティングおかしいですか?」

メンテの兄ちゃん「濃い。メチャメチャ濃い。なんぼか種類持ってる?」

私「ええ、ありますよ」

メンテの兄ちゃん「とりあえず持ってきて。それでセッティングするから」

 なんだ、直ったのか・・・ちょっと肩透かし。しかしセッティングが濃いのか・・・2次エアを吸ってると思われる症状があったが、元々キャブが死にかかってたのか・・・。キャブのオーバーホールで全てが解決したかもしれない。

 週末、メインジェットとパイロットジェット一式をバイク屋に持っていく。メンテの兄ちゃんとは、特に話らしい話もしなかった。

 あくる日の月曜日、また電話がかかってきた。

メンテの兄ちゃん「取りに来て」

 んんん〜〜? なんか、すんなりいったなぁ・・・。まだ、ジェベルが帰ってくる心の準備が出来てないのだが・・・。

 週末、取りに行くと、あっさり渡された。んん〜、3年間の不動が嘘のようにあっさりだ。あっさりすぎてあっけにとられる・・・。

 久々のジェベル。キーを挿してセルを回した。

キシャシャボボボブーン。ボボボボボボボ・・・。

 あ、エンジンかかった。

 ・・・。

 ・・・なんか・・・あっさりだなぁ・・・。

 まぁ・・・プロに任せればこれぐらいは当たり前か・・・。

 とにかく自走して帰ることにする。走ってみると、初めはジェベルのカンを取り戻せなくて乗りにくかった・・・。セパハンVTRに慣れているから仕方ないが。なにせ、ハンドルが広いし近いので後ろに座ると足がかなり前になってる・・・。

 それに右にばかりコケていたせいでブレーキレバーが内側に入りこんでいたのだが、これが踏み難い・・・。よくこれで走ってたもんだなぁ・・・。

 感覚を確かめつつスロットルを回し始めると、うわっ、変だこいつ、中速トルクが無い・・・。低速トルクはそこそこあるし高速まで回すとモリモリパワーが出てくるのだが、真ん中が無い。

 それにしても、高回転がウルセー!!! なんじゃこのバイク、最悪だな!!!(←自分で言うな)

 とりあえずグルグル近くを回って感触を探った。たまに信号待ちでエンジンがストールする症状が出る。これはエンジンが動かなくなる前から出ていた症状である。しかし・・・通常のアイドリングが低いんじゃないか? いや、アイドリングが安定してないのか・・・。

 走っているうちにジェベルのカンを取り戻したようで、非常に楽しくなってきた。なんて軽いんだろう、ステアリングも思うように切れるし、リーンアウトも気持ちよく力をかけれる。リヤを17インチに換えた効果も出ているのだろうか? やっぱこれやで〜。

 とにかく、やっぱりエンジンは不安ではあるが走れるようにはなったようだ。

 後日、久々のメンテナンスを敢行する。まずはチェーン。錆びまくっていたが、この前ある程度走ったおかげかかなりほぐれている。注油して具合を見るがまだいけそうだった。まぁ、交換時期が来ているのは確かなので早急に交換しなくては・・・。

 それと右ステップを中古で買ったものに交換。ブレーキペダルも引っ張って修正。

 あと、パワーフィルターにフィルターオイルを噴く。その他はとりあえず掃除しただけ。それにしてもいろいろと錆びが出ているなぁ。スイングアームも鉄製のため錆びが酷くなっている。ぼちぼち、ジェベル200のアルミスイングアームに交換準備しないとな。問題はリヤサスをどうするかだが・・・。

 なんにせよ・・・





ジェベル復活!!!





 いや〜、3年、いや4年の歳月をかけてジェベルが復活したー!!!

 まぁ・・・ただ、放置していただけなのだが・・・。

 傷んでいる部品を交換していくだけでかなり金がかかるなぁ・・・。がんばろー・・・。

○はじめてのチェーン交換〜VTR250

 VTR250ももうそろそろ6年目のバイクである。いくらノーメンテとも言ってられなくなってきた。いや、別にノーメンテと言ってもチェーン注油とオイル交換はマメにやっている。バイク乗りとしてはそれぐらいは自分でしないとね。

 少し前からぼちぼちと消耗品の交換は進んでいる。ブレーキフルード、ラジエタークーラント、エアクリーナーエレメント、ヘッドライトバルブ・・・。

 フロントフォークのオイルシールが以前からむしれていたが、自分ではフォークをイジる自信が無かったのでほおって置いていたのだが、いい機会だからフォークのオーバーホールもしてしまおうとショップに頼んだ。工賃12,000円も取られたが・・・。トータル18,000円。自分でやれないからしかたがないだろう・・・。

 ちなみにリヤサスのオーバーホールはする必要があるのかどうか分からないからやっていない。かなり汚れが溜まって汚くなっているのだが・・・。

 さて・・・最大の消耗品交換、チェーン。

 チェーンの伸びが気になっていて、チェーンアジャスターで伸ばそうと思っても伸びないし、もう5年も経つからさすがにそろそろ交換しようと思っていた。

 これは以前から、自分で出来そうなのでチャレンジすることに決めていたのだが、ついにそのときが来たようである。

 ある日、用品店のダイレクトメールが届く。おお、夏前のセールか。このチャンスに前後スプロケとチェーンを購入するかと考えた。

 何かと忙しかったのでセールの最終日に用品店に行った。

 スプロケはなんとなくサンスターがお気に入りである。これを機会に一度購入してみようと考える。するとそこにサンスターの「Zスプロケット」なるものがあった。これはスチール製だが厚みを減らして段違いにして、チェーンを交互につかむスプロケであった(詳しくはサンスターのHPで見てくれい)。おおっ! これは面白い。これにしよう。

 チェーンは特にどれでも良かった。が、いざ商品群を見比べてみるといろいろとあってなかなか悩ましい。値段の差もそれほど大きいものでもないので、個人的に黒が好きなのでRKの黒チェーンを購入することにする。

 その他、バッテリー、プラグ、オイル、あと何やかんやを取ってレジに持って行った。

 スプロケは取り寄せになるとのことで注文書を書く。そこでふと気づいたのだが、私が提示していたのはZスプロケではなくジュラルミンスプロケあった。しまった!!! 間違えた!!! しかし注文書を書かれてしまっている状況でいまさら「やめます」とは言いづらい・・・。ど、どうしよう・・・。

 ドキドキしている私を尻目に注文書は完成してしまう。ところが、値段が割り引きされていない。すかさず尋ねてみた。

私「今日までセール期間なんですよね?」

店員「えっ!? 違いますよ!

 話を聞いてみると、セールをやっているのは別の店舗でここではやっていないという。あちゃ〜、そうだったのねん〜。

 まぁ、でも、ある意味助かった・・・Zスプロケを頼みたかったので調べ直して出直してくるか。

 ・・・と思っていたら・・・

店員「ちょ、ちょっと待ってくださいね」

 と、店員さんは店の奥に入ってしまった。何をするつもりだ? と思っていたらしばらくして帰ってきて、

店員「大量に買って頂いているので、今回特別にセール価格にします」





せんでええっちゅうねん!!!





 こうなってしまっては引くに引けないので、結局ジュラルミンスプロケを頼んでしまうことになってしまった・・・。ううっ、もう二度とZスプロケ買うチャンスは無いかもしれないのに・・・。

−−−−−−−−−

 後日、到着したとの連絡を受けて引取りに行く。さて・・・それではチェーン・スプロケ交換といくか・・・。


↑SUNSTARの前後スプロケとRKの黒チェーン

 ところで今回もサービスマニュアル無しで作業した。・・・だって行方不明なんだもん・・・。


↑南海部品のチェーンカッターセット

 今回の新兵器、南海部品のチェーンカッター。今回のためだけに大金はたいて購入したものだ。¥8,000-もするのだが・・・まぁ、自分でやりたかったらこれぐらいの出費は覚悟しないとな・・・。


↑積もり積もったドライブスプロケの汚れ。ギャー!!!

 ドライブスプロケのカバーを外す。な、なんじゃこりゃ〜!!! そういや、ここ、今回初めて開けるような気もするなぁ・・・。5年間の汚れが溜まっていたのか・・・。

 あらかた掃除してから、チェーンカットの作業に入る。どうやるのかな、とチェーンの箱を見ると、チェーンをカットして古いものに新しいものを引っ掛けて入れ替える、と書いてある。なんでそんなことするんだ? ああ、チェーンだけ交換する場合のことを書いてあるんだろう。今回はリヤホイールも外すからチェーンカットする必要は無いよな。

 ・・・なんて思ってチェーンカットはせず、そのままリヤホイールを外そうとした。まぁ・・・これは間違いなのだが・・・。

 で、リヤホイールを外そうとしたが、なぜかリヤアクスルがビクともしない。なんじゃこりゃ! 割ピンでも入っているのか!? 下からも眺めたりしてみたが、それらしいものは何も無い。ふつー無いわな、そんなもん・・・。じゃあ何なんだ!? このかたさは・・・。

 固着している可能性もあるので、CRCを大量に吹いてプラスチックハンマーでリヤアクスルの先端を・・・

ガンガンガンガン!!!

 別にゲッターロボの歌い出しではない。ドツいただけの話である。

 するとやや浮いてきた。う〜む、錆びで固着しかかっているようである。先端がスイングアームに埋まるまでドツいたが、固さは変わらず手では抜けない。こうなったら・・・ジェベルのフロントアクスルを持ってきて、ノミで岩を砕くように・・・

ガンガンガンガン!!!

 ・・・なんだ? この作業・・・絶対バイクのメンテをやってるポーズじゃねえよ・・・。

 しかしながら、この作業はかなり効率的であれだけ固かったアクスルが抜けた。アクスルとチェーンアジャスターを見ると酷く腐食している。んん〜、これはもしや、3年前の四国ツーリングと去年の伊勢志摩ツーリングのときの凍結防止剤のせいか・・・?

 豪快にやすりをかけて錆びを取っておく。あとCRCを大量にふりかけておいた。

 さて・・・だらしなく垂れ下がっているチェーンを引き上げるか・・・。

 ん? ・・・取れない・・・。

 そうか・・・スイングアームがいたか・・・。これはチェーンカットはチェーンを張った状態で作業したほうが楽だったのでは!? いかん・・・ドツボにはまってる・・・。

 がんばってチェーンカットしました。

 ところでチェーンカットって、私はホントに切るものだと思っていたのだが、違うのね・・・。ピンを押し出して1つリンクを壊すんだね。知らんかった。

 それからドライブスプロケを外して新しいものに交換。トルクがどれぐらいかよく分からないので、外した感覚で締めなおす。ええんかいな、これで・・・。まぁ、ころあいを見計らってチェックするか・・・。

 そして、ドリブンスプロケを外そうとホイールを見てみると・・・こいつハブダンパー付きだったのか!? それは知らなかったな・・・。しかし、ハブから外した状態でスプロケのネジを外そうとしても、持つところが無くて力の入れ方が分からない。どうやって力を入れればいいんだ!? ダメだこりゃ、ビクともしねぇ〜!!!

 ・・・と思ったのだが、気を取り直して普通にホイールにはめてから、えい。

スコン。

 ・・・なんだ・・・簡単に取れるんじゃねえか・・・。焦って損した・・・。

 外したスプロケットとサンスターのジュラルミンスプロケットを比べる。うむ、確かにかなり軽い。と言ってもホイール自体がかなり重いから、たいしたバネ下荷重の軽減にはなってないだろうな・・・。と見比べていると、

 ・・・あれ、外したスプロケ、


↑新旧ドリブンスプロケ。ほとんど減ってねぇ・・・

全然減ってへんやん!!!

 い、勇み足か・・・? まだまだ、使えていたのではないか・・・。んんん〜〜、たかが走行距離1万kmぐらいじゃ、まだまだ大丈夫なんかな・・・。

チェーンアジャスターも固着しかかっていたから調整出来なかっただけのようだし・・・。ま、まぁええか・・・、もう5年も使ってたわけだし・・・。

 などとやっているうちにかなり日が傾いてきた。この日はなんとかリヤホイールを組みつけるところまで作業は終えることが出来た。

−−−−−−−−−

 閑話休題。

 翌週の土曜日、会社のレクリエーションがあった。休日出勤やレクリエーションのときはバイクで会社に行っている。

 バイクで行くからいつもより朝はゆっくり出来る・・・、とゆっくり朝食を食べてゆっくり支度して、ゆっくり家を出てVTRを見た。





・・・チェーンが無ェェェェェ!!!





 ・・・正しくは「チェーンを張っていない」なのだが、すっかり頭から抜けていたのだ。

 急遽、公共交通機関で行ったのでこの日は遅刻でした・・・。

−−−−−−−−−

 後日、改めてチェーンを張る作業に入る。VTR250は標準104リンク、前後スプロケとも歯数変更はしてないので標準に準じて6リンク外すことにする。

 グリグリ、とチェーンカット。それから本体へと装着する。

 やはり、チェーンは張った状態で作業したほうが楽である。接続用のリンクを嵌め込んで、グリグリとカシメる。いっちょ上がり!!!


↑接続用リンクをセットしてシャフトの端をカシメる

 チェーンアジャスターで張りを調整してチェーンオイルを吹いて作業完了。むー、短いようで長かったなぁ・・・。

 いざ、出陣。ちょっと出かけてみる。

 走り出してみると、どことなく軽快な感じはするが明確な違いは無いように思える。チェーン・スプロケを換えると走りが変わると聞いていたのだが・・・。まぁ・・・VTRごときではそんなに差が出るものでもないのか・・・。

 しかしながら、VTRのメンテが進んだってことは1つ心配事が減ったということだし、気持ちはいい。

 ・・・とはいえ、左後方ウインカーは折れたままだしシートは破れてきているし、タンクとラジエターはパテが盛ってあるし、まだまだ満身創痍なのだが・・・。

 見た目が回復する日は来るのか? いやぁ・・・来ないだろうなぁ・・・(ひでぇ)。



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