くるすま4月号



 まいど、えーすけです。

 前にストライダという折りたたみ自転車とマイタックmioP350というパーソナルナビについて書いたが、どうもそいつらがバージョンアップしたようだが・・・。
ストライダは、バージョンが5.0に上がっている・・・。あれ? 4が飛ばされてるけど・・・縁起が悪いからですか?(日本製じゃないって)
いろいろ変更されているようだが、私が評価する改善点がクランク部がメタル部品になりフレームに溶接されていたことだ。おおお・・・これでペダルをこいでるときにギシギシ言わなくなるんだろうなぁ・・・。
だってフレームからオフセットされた位置にクランクの軸が設定されているのに、旧型は樹脂部品で構成されているからなぁ。そりゃねじられてギシギシ言うよ・・・。これはかなりの改善と言ってもいいだろう。
そして・・・たまげたのは・・・、前後ディスクブレーキになっていることだ。後ろはいいけど前がディスクって・・・。ステアリングが片持ち構造になっているのだが、ねじり剛性が無いためにきつくブレーキをかけると右に曲がっていくのである・・・。そのあたり改善しているのか・・・? ブレーキだけ強化しても意味無いぞ・・・。
しかし価格が、85,000円って・・・いきなり3万もアップするんですか? まぁそれでもブランド物の折りたたみ自転車の中ではまだ安いほうなのだが・・・。

 そしてmioシリーズは、mioC323という新型が出た。私の持っているP350の後継機ではなくて、兄弟モデルのC310の系列である。
4.3インチワイドモニタ・タッチパネルに2GBフラッシュメモリ内臓してやがる・・・。コイツは・・・すげぇなぁ・・・。
しかしいつもながら、モニタの解像度が判らない・・・。まさか4.3でQVGAって事はないだろうな・・・。VGAじゃないと怒るぞ・・・。

 

 

○はぢめての塗装(後編)

 前回までは本来の色である黒のための、下地のシルバー吹きまでだった。そのシルバー吹きに失敗したのだが・・・。やはり塗装は難しいのう・・・。まぁ下地だから多少の問題はたいしたことは無い。とにかくこの状態で本塗装の、黒を吹こう。

 ところで書いてなかったが、DF200Eのサイドカバー左右のほかに、春ぐらいからジェベルにつけているデイトナのモタードフェンダーも同時に塗装している。ウレタンコートが一回こっきりのスプレー缶なので(後述)、塗装する部品に加えたのであった。

 黒を吹いてみる。ぶしゅー。さ〜て、どんな黒だろう・・・。すると微妙にグリーンが見える黒だった。なんだろう・・・う〜ん、この嫌悪感は・・・例えるなら・・・





濃い青汁を吹き付けてる





 ・・・という感じである・・・。んん〜、どうなんだろう・・・まぁ塗膜の厚みがあれば黒になるのだろうが・・・。

 ところで、塗装は家の前の道路で行っている。塗装室なんて作れる余地など無い。なので結構風が吹いて塗装に悪影響が出たりする。風向きもしかり、埃もしかり・・・。ただ、実際塗装したのは秋の時期で、そのためか気候が穏やかで風もたまにしか吹かない良い環境であった。しかし・・・たまに不意にやってくる。





ひゅうううぅぅぅ〜





 塗装される物体の下に新聞を敷いていたのだが、風でペロッ!!!とめくれ、サイドカバーにペトッ!!!と張り付いた。





ぎゃー!!!





なーんてことすんだにゃろめー!!! 慎重に剥がしてみたが変な模様がついている。あああ〜、塗装面がぐじょぐじょになってるよ〜。ちょっと厚めに吹いておいてペーパーで慣らすしかないか・・・。

 1日置いて塗装面が荒れたところをペーパーでなぞる。なかなか直らないが、これはできる限りのことをしてもう一度吹くしかないな。まぁ、一度吹きの時でよかった・・・。

 で、2度目を吹く。んー、まだちょっと表面に違和感が出てるが良くはなってるな・・・。ほかの部品も結構いい感じになった。

 ところで、埃に関してだが、実は埃はついている。やはり塗装室でやっていないため、乾燥のため1日置いておくと埃が張り付いている。しかし、1000番、2000番でペーパーがけをすればだいたいの埃は取れる。運がよかっただけかもしれないが、意外と心配するほどのものでもなかった。

 ペーパーがけをしていい感じになった。が、やはり表面が塗料そのものでは塗装面に深みがない。さて・・・これがウレタンコーティングすることによってどうなるかな・・・。


↑ちなみに2度目からこのような台を作ってみた

 購入したウレタンコートは2液式。どうやって2液を混合するのかと言えば・・・。缶の底にピンが出てるのでそれを押し込んで液同士の隔壁を破る仕組みになっていた。ほほう、なかなかやるな。当然2液式は混ぜてしまうと硬化が始まってしまうので使い切らないといけないが、24時間まで使えると書いてある。すばらしくユーザーフレンドリーな商品であった。

 一度混ぜてしまうと取り返しがつかない。覚悟を決めて貫通式を敢行。ピンを押し込む。逆さにして5分間待って、いざ出陣。





しゅー。





 塗装と同じように吹き付けられるが・・・んん〜、塗料とは違うヤバイ匂いがする・・・。臭い、という感じではないのだが、お脳がキケン信号を発している・・・。これはあんまり吸わないほうがいいな・・・(←塗料も吸っちゃイカン!!!)。吹き付けたところがちょっと白濁しているが、たぶん硬化したら透明になるんだろう。んん〜、それにしてもヤバイ匂いだ・・・。

 今回同時に塗装していたものにも2度吹きしたがまだウレタンクリアーが残っていたので3度4度と吹き付ける。今回は塗料とは異なり、1回吹く毎にペーパーがけはしていない。だって24時間で硬化するんだもん。連続で吹き付けた。しかし、平日の仕事上がりなため、夜に作業していたので吹き付けた表面の状態がどうなっているかはよくわからなかった。まぁ、たとえ昼間だったとしても乾燥した状態にならないと仕上がり自身は確認は出来ないのではあるが。

 翌日、仕上がった状態を確かめてみると・・・





なんじゃこりゃ、ザラザラじゃねーか!!!






↑んん〜、ちょっと分かりにくいかな?

 接写した画像を取り忘れたので遠景からの画像しかないが、まー、なんとも見事なマット(つや消し)感。いや、つや消しと言うよりはダッシュボードのような荒めのシボ(プラスチック製品の表面処理。金型上にエッチングすることによりプラスチック表面に転写される)が入ったようになっている。んん・・・これはちょっと・・・ひどいなぁ・・・。

 吹き付けた直後に白濁していた感じがあったが、それは問題なく透明になっていて下地の色に影響は出てない模様。

 塗膜が厚いのでペーパーがけして表面の凸凹を無くせば、たぶん光沢になるんだろうが・・・とはいえペーパーがけして変なことになっても困るのでとりあえず、艶出しが出来るスポンジをかけてみた。これはLAVEN社製のもので、いつぞやの大阪モーターサイクルショーのおまけでもらったものであった。意外と表面が削れる一品でなかなか使い勝手がある。

 水にぬらしてこすってみる。おっ、ちゃんと削れているな。凹凸の差が大きいので光沢面にはならないが、凸部の光沢感が出ている。これで削っていけば綺麗な光沢になりそうだな。ふと、途中段階で全体を眺めてみる。全体が均等な半光沢状態になっていて、これはこれでなかなか面白い表面処理になっていた。それと、表面が荒れてしまったサイドカバーもこの半透明状態ならほとんど気にならないぐらいになってる。


↑接写したもの。凸凹がある

 んん〜・・・・・・・・・・、





これでいこう。





 ・・・ということで半光沢で行くことにした。今後、こういった外装部品は表面は傷がついてしまうことは避けられない。それを考えると、光沢面よりかはこんな感じの半透明のほうが傷が目立ちにくいはずである(プラ製品表面にシボを入れるのは無塗装で外観を良くする意味と、傷が目立ちにくい効果があるとされる。ただ・・・どれだけ効果があるかについては私は懐疑的である)。

 それに私はもともとテカテカの表面は嫌いなのである。ただ、マット塗装はしくじってしまうと修正がきかないのでチャレンジしなかっただけのことである。それが思いもせず出来上がってしまっただけのことであり、これを採用しない手はない。

 ・・・結果オーライ? ・・・棚から牡丹餅・・・? いや・・・と言うより、『初志不貫徹』というべきか? まぁ人生こういう事は良くあるじゃないか

 しかし・・・もう1度同じことをして、同じ結果になるのだろうか・・・? もしタンクに色を塗ることにした場合、サイドカバーとの質感の差がでないだろうか・・・。まぁ今考えても仕方のないことなのだが・・・。

 まぁ、くどくど考えていても話も進まないので本体に付けてみて全体のバランスを見てみよう。さっそく本体へ取り付けてみる。


↑こんな感じ

 んん〜、悪くないね。まぁ・・・その・・・なんだ、シートの質感とつながって見えるので違和感はそれほどないようだが・・・やっぱりタンクの白が妙なコントラスト生み出しているような・・・。まぁ・・・別にいいか・・・。

 塗装には興味がなかった私だが、なかなか気分のいいものである。機会があればまたやってみよう・・・。

 

 

○バイクには関係ないが、モバイルな話

 ・・・いきなりで申し訳ないが・・・

 私は今、後悔の波に襲われている。

 何を隠そう、今年の1月4日、ほぼ最新型のノートPCを新品で買った。

 それがこいつ、富士通のLOOX P70T/Vである。


↑富士通LOOX P70T/V


↑首が回って、


↑モニタを表にして倒れます。スタイラス(タッチパネル用ペン)

 最近安いノートもある中、そいつはなんとお値段189,000円也。中古のバイクが買えてしまう。当然、私の財布直撃で、清水の舞台からイズナドロップする覚悟で購入に至っている・・・。ひょー。

 ・・・ところで、ここ1年、大きな買い物をすると大失敗する傾向にあるらしい・・・。内、2強が最近ここで紹介した、折りたたみ自転車・ストライダ、それとマイタックmioP350である。その他、オーダースーツとかいろいろあるのだが・・・。

 そんな中、私生活向上の起死回生の一撃として、最新型のノートPCを購入することにしたわけだが・・・。





・・・もしかして・・・またやらかしてしまったのか・・・。





−−−−−−−−−

 購入動機は2点。

 一つは、ファーストフード等で原稿をたたいたりするのに、私はコンパクトノートPCとして一時代を築いた、東芝リブレットの初代シリーズのリブレット50を使用していたのだが、いかんせん化石同然の代物(CPUがペンティアム75MHz)でバッテリーが全く持たないため、新しいノートPCが欲しかったこと。しかし、ノートPCというものは非常に高価で、中古市場でもほとんど値段が下がらない。原稿打ちにしか使わないため新しいものを買おうにも費用対効果が出ない・・・。二の足を踏んでいたがさすがにバッテリーが持たないのが致命的であった。下手に中古ノートを買ってまたバッテリに苦しむのであれば本末転倒だ。新品を買わないとダメなのか、と悩んでいた。

 もう一つは、3年前に購入したSONYのPDAであるclieNZ90の代替機が欲しかったこと。私はNZ90のおかげでPDA好きになってしまったのだが(バックナンバーを読んでいただければわかると思う)以後PDA業界がしぼんで私の要求を満たす後継機が無いのである。業界がしぼんだ理由に、小型ゆえ機能が中途半端になり方向性に苦しんだことが挙げられる。が、私は機能はそこそこでも電源の入り切りが素早くメモがすぐ取れるPDAを非常に気に入っていた。しかし、やっぱりメールも取りたい、ネットも繋ぎたい、出来れば仕事もしたい(極力やりたくは無いが・・・非常時に使えたら、ね)。確かにいろいろ使いたいとなるとPDAより、どうせなら様々な機能が使えるノートPCに乗り換えたほうが話が早いのも事実だった。

 ・・・などといろいろ考えていたのだが、やはりコストが高い。そうこうしてるうちにマイタックmioP350というナビ付きのPDAが発売され、飛びつくように買ってしまったのだが(バックナンバーを参照)、これがまた使えなくてね・・・。「ここはやはり新品ノートPCを買うべきではないか」論が有力となっていったのだ。

 それに強いて言うなら、この時は無線LAN内臓型のノートPCならホットスポットやフリースポットでタダでネットが出来る、と思っていた(←間違い)。出先でネットをしたくて携帯電話に繋いだり、通信速度は遅いがPHS回線を買おうか検討したりしていたが、コストがかかるのでこれも二の足を踏んでいた。

 さて、ノートPCを買うことを決めたのはいいとして、なぜLOOX Pを選んだのかだが・・・。

 当初、頭に浮かんだのはPanasonic:Let'sNote Rシリーズと東芝リブレットU100とsony:VAIO Uシリーズの3種類。この時、LOOXは入ってなかった。

 Let'sNote Rシリーズは10.4インチのモニタと私の希望サイズからはかなりかけ離れて大きかったし、全体の作りが気に入らない。円形のタッチパッドの外周をくるくるとなぞると、スクロールホイールとして使えるのはかなりグッっときたが、それぐらいしかいいところがなかった。

 東芝リブレットU100は1、2年ほど前に出たもので、小さなリブレットの復活で期待していたのだが、どうも調べた時点では販売終了で次機種も出てなかった。以前触った感じでは、面白みに欠けていたので人気が出なかったのかもしれない。コンパクトさは合格点なのだが、面白みが無いのはツライ。

 ・・・さて、残るsony:VAIO Uシリーズだが・・・。この時、全くのノーマークで最新型が出てるのかどんなものが出ているのか知らなかった。B5サイズより小さいノートPCというものはマイナーな商材であり、費用対効果で考えるとスペックの割りに価格が高くなるのでなかなか売れる商材にはなりえない。そこを価格を安くしてリリースするのは非常に至難の業である。そうなると何かプラスアルファ、付加価値をつけるか何かに特化したような形で商品化する必要がある。

 そこはSONY、真っ向から勝負をかけ続けている。VAIO Uシリーズはいろいろと革新的な・・・と言うか、生みの苦しみを具現化したようなものばかりリリースされている・・・。ゲーム機かと思うぐらいの方向キーをつけたかと思えば、次はいきなりキーボード無しとか・・・。Uシリーズではないが巨大レンズつきとかもあったり。

 最新のモデルはどうなっているんだろう・・・そもそもそれ以前にあるのかな・・・。と、HPに行ってみたらちゃんと新型がリリースされてた。が、ビビッた。モニタが4.5インチ? OSがwinXPのタブレットエディションが入っててタッチパネル? しかもこの大きさでハードウェアキーボード装備? こっ、これってまさにPDAスタイルのPCじゃないか!? 何を血迷ったSONY!!!

 とか何とか言いながら、実はかなりドキドキしていた。ある意味、私の念願を具現化したようなものだったからだ。PDAのような使い方ができ、能力はさておき、PCなのだから。しかもSONYがやっているのだから面白く作ってきているはずだ・・・。

 P350を使ってみて身にしみたのだが、使い方を提案してくれるモノでないとどう使っていいのかわからない。そういった点ではSONYの形のまとめ方は実に巧妙である。私はアンチSONYな人間だが、そういった点で評価している。満足するためにはまた信念を曲げたほうがいいのか・・・。NZ90のモノ作りのうまさは身に染みてわかっている。

 とにかく実機を触ってみないことにはなんとも言えない。店舗に行って触ってみる。持った感じは悪くないが・・・んんー。寸法のわりに厚みがかなりあってハードウェアキーボードが打ちにくいし、4.5インチのディスプレイでWSVGA(1024x600)の画質は細かすぎる。逆にこれは使いづらい。軽くメモするならこれで十分だが・・・。いっそのことキーボードは無いほうがいいのかもしれないが、私はP350で手書き入力の煩わしさに辟易していたので評価したい。ただ・・・これは使いづらいな・・・なんかピンと来ない。

 それに重要なこと、OSがWinXPということは電源の入り切りがすばやくない。PDAのスタイルならばやはりPDAとして使えないと困る・・・。それはネックになった。それにお値段もピンきりだが、だいたい18万円ぐらいするのだ。ノートPCとしては妥当な値段なのだが・・・やっぱり・・・なんか・・・手が出せないなぁ。これがもうちょっと安ければなぁ・・・。10万円ぐらいだったら考えないでもないのだが・・・。

 他のメーカーで何かいいものが無いか、価格.comというHPで調べたのだが、良さそうなのは見当たらなかった。んん〜、やはり未だにコンパクトノートは冬の時代だなぁ。信念を曲げて買おうにも価格が痛すぎる。今回も見送るか・・・?

 という話を会社の同僚に話したら、「じゃあ、A5サイズのLOOXは?」と言われた。

 えっ、A5サイズのLOOX? そんなモン最新型ってあったっけ。確かに10インチクラスのLOOXは価格.comで見たような気はするのだが、そこではそんな小さなLOOXは出てこなかったのだが・・・。しかしながら富士通のHPに行ったみたら、最新型があった。この当時の最新型はLOOX P70R。なんだ、あるんじゃねぇか!!! なんでデータベースに入ってないんだ?

 説明を読んでいくと・・・んー、価格.comで調べても出てこないわけだ。なんでって、こいつ、上記VAIO Uと同じくOSがwinXPのタブレットエディションが入っててタッチパネル式のディスプレイを装備しているので、価格.comではタブレットPC扱いなんだわ。 一応、スタイルとしてはキーボード付きのノートPCなので、タブレットPCにカテゴリ分けされるのもどうかと思うんだが・・・。

 こいつはディスプレイが私の希望からは8.9インチと少し大きめだが、重量1kg弱で許容範囲であった。モニタが回転してタブレットPCとしても使えるのか・・・それは・・・





面白そうだなぁ。





 通常のノートPCとしても使えて、場合によってはPDAのようなタブレットPC、これは非常に使い道が広がるのでは・・・。何か新しい使い方を提案してくれるかもしれないし、編み出せるかもしれない。私の人生に一石を投じるアイテムの予感・・・! もう心はLOOXに傾いていった。

 あと問題は価格だが・・・。このときP70Rの価格が最安値で16万円ぐらい。んんー、高いけどこれぐらいの出費は覚悟しなけりゃならんか・・・。ところでいろいろ調べていると、あともう少しするとどうやら新機種、LOOX P70T/Vが出るようだった。んー、新型が出ると旧型は値段が下がるから、それをみて購入を検討しようか。

 ・・・という話を、例の家電量販で働いてた後輩と飲みに行ったときにその話題をしたら、





「当然新型に決まってるじゃないですか!!!」





と言われた。お前、また俺を煽ってんのか!!! ・・・と、思ったが、どうやら解像度が上がっててCPUがコアソロというものになっているのがいいらしい。特にコアソロというCPUが良いみたいで、速い上に省電力らしい。

 ん〜、確かにどうせ高い金払うんだから、いいもの買ったほうがいいのか・・・? と新型を買うほうに考えが変わっていった。

 ・・・で、1月4日、ついに買いに行ってしまった・・・。

 家に持ち帰り、ウザいセットアップ作業、必要なソフトなりを放り込んだりして環境を整えるのに2日ほど必要とした。その後、屋外での実戦テストに何度も挑んだが・・・。

 さすがに原稿打ちは快適である。それまで使っていたリブレット50の反応速度が悪すぎると言うこともあるが、テキストが当然すらすら打てる。それとバッテリは1回の原稿打ちなら気にしなくてもいいぐらいに持つ。しかし、試したことは無いが3時間ぐらいしか持ちそうに無いが・・・。何にしても、これらについては環境は良くなった。

 タブレットPCとしての使い勝手はなんとも言えない。手書き入力を試したりしたが、慣れてないこともあるが入力が遅くなる。正直、今のところメリットは見出せていない。これは使い方要検討だな・・・。

 ・・・と、面白かったのはそこまででその後はデメリットばかり見え始めた・・・。

 まず、軽いと思った重量1kgは、重い。常時持ち運んで使いたいのだがカバンに入れると2回りぐらい重くなる。肩が疲れて仕方がない。新潟出張があり、持っていったが、当然仕事で行っているのでスケジュールが決まっていて電車のチケットも持っているので、現場で調べ物をしたりする必要が無い。なんか・・・無駄にメールをとってみたが、別に他の役に立つわけでもなく・・・。

 1kgの重さはそれだけに留まらない。PDAライクにタブレットPCスタイルになるのだが、この状態を左手で保持できるのは3分が限度である。かといって、テーブルの上に置いたら外光の映り込みで何も見えない。

 電源の入り切りもディスプレイを閉じればスタンバイ状態になるのだが、この状態で電力を消費してしまう。15分経てば電力を食わない休止状態になるが、そうなるとハイバネにもたつき過ぎるし、気軽に開けたり閉じたりするには向いていない。これは当初から予想していたとはいえ、やはりPDAのようには使えない。

 それと、当初から期待していた、内蔵されている無線LANがあればスポットに行けば気軽にネットに繋げると思ったのだが、いざ調べてみて初めてわかったのだが、ホットスポットは月額1,500円ぐらいかかることが判明した。これはただ私の調査不足なだけだが・・・。無料でできるフリースポットは格段に設置場所が少なく、実用的じゃない。これでは無線LANのメリットが出せない。これはショックだった。LOOX Pを買う上で数少ないメリットのひとつだと思ってたことが・・・。ホットスポットを契約するか・・・? いやぁ・・・やっぱりコストがかかるのは許せない・・・。

 んん〜、全然ダメ過ぎる・・・。いや、LOOX Pが悪いと言ってるわけではない・・・。使い方を知らない私が悪いのだが・・・。一体、世の中ではノートPCをどう楽しんでいるんだろう・・・。わからない・・・。メーカーとしてどう使えばいいかぐらい提示してくれよ・・・。SONYはその点うまいよなぁ、やっぱり・・・。せっかく大金はたいたんだから、それ相応の見返りがあってしかるべきである。生活の質を向上させなきゃアイテムじゃない・・・。

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 閑話休題。


↑ウチの歴代モバイル達。左上東芝リブレット50、左下SONY ClieNZ90、右下mitac mioP350、右上富士通LOOX P70T/V


↑そのうち、2機が首を回します。

 ・・・並べてみると私がいかにギミック好きかを物語っている・・・。

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 そんなある日、SONYが『mylo』(マイロ)というPDAライクな代物がリリースされているのを発見。一瞬、新手のゲーム機か? と思うような風貌の、言っちゃ悪いがチャチな感じの機体だった。しかしながらハードウェアキーボードと無線LANがついている。どうも無線LANでSKYPE(スカイプ:インターネット電話と思ってくれい)ができるようだ・・・。んー、そんなのアリか? と思わんでもないが、インフラが整ってりゃ使えんことも無いか・・・。

 で、ビビッたのは、mixi(巷で噂のSNSの代表格)にお勧めって・・・そ、そんなニーズがあったのか・・・。しかし・・・カメラが内蔵されてないのは致命的じゃないのか・・・? いや、そのあたりは私はよくわからないのでなんとも言えないのだが・・・。何にせよ、私には理解できないことが多いので食指は動かなかった。

 しかし、だ。そんなライトなツールがリリースされているということは注目したい。PDAが終息して行ったのも、ユーザーフレンドリーに欠けてライトじゃないし、ヘビーに使おうにもスペックが中途半端だったことがある。ここでライトなもので裾野が広がればまたPDAの復活が期待できる。その意味でこのmyloは光明となりえるかもしれない・・・。

 もしかして・・・既にPDAにいい波が来てるとか? と 久しぶりに価格.comのPDAコーナーを見に行くとSHARPのザウルスの新型があった。SHARPのHPを見に行きスペックを調べるが、特に面白い感じでもない。んー、まだPDAにとって画期的な時代はまだ来てないか・・・。まぁそう簡単には来ねぇよな。

 ふと、他に何か無いかな〜、とSHARPのHPをさかのぼってみた。すると『EM・ONE』と書かれた、どうもPDAのようなもののサムネに目が止まった。何だろう? と思い、クリックしてみた。





なんだこりゃ





 どうもPDAのようなものがでかでかと画面に出てきた。当然タッチパネル、OSがwindows mobile・・・どう考えてもPDAだよ、これ・・・。4.1型ワイドVGA、デュアルスライド式のハードウェアキーボード&カーソル、133万画素CMOSカメラ、無線LAN&Bluetooth内臓・・・。私の欲しい機能が全て搭載されている。ちなみにワンセグも観れるがそれは私はどうでもいい。

 なんだ? 一体・・・いきなり直球ど真ん中のストライクを投げられて私は混乱気味になっていた・・・。何、この状況。

 いや・・・待て待て。何かこの状況はおかしいぞ・・・。確かに私はPDAの再燃を望んではいるし、おそらくごくごく一部の人達も熱望しているだろうからマーケットが全く無くなったわけではない。が、こんな唐突に、何にも無しにこんな復活劇を飾るわけが無い・・・。

 とにかくEM・ONEの紹介ページをくまなく見てみる。なんか、ブロードバンドがどうとか書いているが、これは何だ・・・? HSDTA通信で3.6Mbps・・・って何? なんか怪しい匂いがプンプンするのだが・・・。そしてたどり着いた先は「イーモバイル」という言葉だった。

い、『イーモバイル』? ・・・何それ・・・?

 で・・・イーモバイルのHPに行って全貌がハッキリしたわけだが・・・。ま、簡単に言うと『今のところデータ通信だけの携帯電話サービス。でも超高速通信かつ定額』と認識していただければ間違いではない。ADSL接続サービス大手のイーアクセスの子会社かなんからしい。そういえば・・・イーアクセスが携帯事業の免許を取ったとかなんかニュースでやっていたのは記憶にあるが・・・つまりそれが事業開始したわけだな・・・。

 と、HPを見ながら、見るわけでもなくつけていたTVから、





『イ〜モ〜バイル、イ〜モ〜バイル、イ〜モ〜バイルで〜ユビキタっス』





 ・・・と、歌が聞こえてきた。なぬー!!!

 こ、これはっっっ!!! 以前にも見たような気がするが、全く頭の中に入ってなかった。これかいな!!! おねいちゃんの横にでかでかと書かれた文字が・・・「ユビキタス」にかけているのだろうが・・・

『指来たっスね』





来たっス、って来るのがおせーよ!!!





 いや、逆にタイミングが良かったのか・・・? ノートPCに心移りしたことが幻想であったことを再認識したすぐ後だっただからな・・・。でもなぁ・・・いくら使いたい放題の定額とはいえ月5,980円は痛すぎる・・・。痛すぎるが・・・痛すぎるが・・・。

 あああ〜、

 

 


↑EM・ONE

 

 

 ・・・買っちゃった。

 

 


くるすま2月号



 まいど、えーすけです。
しまった・・・月初めに更新しそびれた・・・。先週、仕事の都合で新潟出張があったので作業が進まなかった・・・。
ちょっと輪行旅の原稿が長くなりすぎたので、はぢめての塗装の後編は見送りです・・・。

 ところで、ACEWELLと言うメーカーの『ACE-3803』というデジタルメーターを発見。お値段20,790円。コレ、去年の5月に発売されてるので新しい情報ではないんですけど、まぁ許してやってください・・・。
・・・えー、欲しいです・・・。もちろんジェベルにつけます・・・。だって・・・前輪インチダウンによるスピードメーターの狂いが解消するんですもん・・・。
しかもメーターケーブルを使用する点がイイ!!! タコメータ機能もあるししかもウィンカー等のインジケータ類もついてくる!!! ジェベルもインジケータが痛んでてどうしようかと思っていたのだが、コレに交換したら一石二鳥だ!!!
でも・・・25,000円もしたヨシムラのデュアルテンプメータが、タダのテンプメータに成り下がってしまうのだが・・・いや、まぁ、元々まともに動いてないし、今は外しているので特に問題ないといえば問題ないんですけど・・・。

 ・・・買おうかなー。

○「飛竜」、夏の日の実戦投入−−−『輪行』の旅(後編)

(前回のあらすじ)『東京・レインボーブリッジ遊歩道を自転車にて横断』と『江ノ島を自転車で1周』という目的を掲げ、大阪から折りたたみ自転車を担いで輪行に挑んだ2006年盆休み。しかしレインボーブリッジ遊歩道は自転車に乗っては渡れなかった!!! しかたないので押して歩く羽目になった!!! 一応渡ったので達成したことにしたが、微妙に目的からズレてるような気がするのだが・・・。大丈夫か? この自転車の旅!!!

 ・・・今回の旅において、前編ではレインボーブリッジを自転車で渡ると言う目的を達成した(・・・そうか?)ことを書いたが、もう一つの目的として江ノ島を自転車で1周するということを計画していた。計画ったって、別に何も下調べなんて何もしていない。ただ、鎌倉と友人と落ち合うことにしていたので、あたりの地図を見ていて、鎌倉から江ノ島が近いので、そこに乗り込むことにしただけである。

 友人とは10時半に鎌倉で落ち合うことになっていた。相手も時間が空いているのが昼までなので、鎌倉をちょろっと案内してもらいランチするだけの予定。私も江ノ島に突入しなければならないのでちょうど良かった。

 宿が田町にあったので、鎌倉へ行くならJR東海道本線で行けば速いし楽なのだが、そこはそれ、それじゃあ面白くないので新宿から小田急に乗って江ノ電に乗り換える計画だった。このルートだと2時間近くかかるのだが、まぁそれは乗ったことの無い私鉄に乗ると言う楽しみのために遠回りを選ぶのだ。私は真性のてっちゃんではないが、電車に乗るのは好きである。それに、その地の私鉄に乗るのは生活感を知る上でいい材料になる。

 楽しみにしながら眠りについたのだが・・・。

−−−−−−−−−

 8月14日、起床は7時半、朝の弱い私だがこの日は狙ったようにすがすがしい目覚めだった。んん〜、なんて気持ちのいい朝だぁ〜、空も晴れているっぽいし(窓の外はビルの壁で覗き見ないと外が見えないが、それでも明るさで大体わかる)体の調子もいい〜。さーて支度するかな〜。

 身支度し荷物をまとめ、自分で言うのもなんだが、何もかもが完璧だった。

 ところで・・・朝起きてからテレビをつけていて、チャンネルはNHKだった。8時前にザラッ!!! と強く短く画面が乱れたが、なんか機器の不具合だろうと特に気にはしなかった。

 そしてNHKは朝8時を告げる・・・さぁて、そろそろ出発しなくてはな、と荷物を担いでリモコンでテレビの電源を消そうとした瞬間、NHKの8時のニュースが始まって、その見出しが





「大停電、世田谷区・新宿区





 ・・・。・・・は・・・

はいぃぃぃ〜?





 ・・・そう、もう年も明けて今となっては記憶も薄れた事件かもしれないが、2006年8月14日の東京大停電事件(勝手にネーミング)である・・・。

 さっきの画面のザラつきは停電の瞬間か!!! しかも新宿区!!!??? まさに今から向かおうとしてる方向じゃねぇか!!!

 どうも天は私の進路を妨害したくてたまらないみたいだな・・・。いや、被害妄想かもしれないが、旅に出ると何かしらに進路を阻まれることが多くてね・・・。

 えー、あー、うん。JRにしよう・・・たぶん・・・JRも山手線あたりが動いてなくてダイヤが乱れているだろうが、東海道本線は影響が無いはずだから大丈夫だろう・・・(しかし後で聞いた話では新宿湘南ラインと言うものがあるので上りはかなり影響が出てた模様)。

 ホテルを出て田町駅まで飛竜に乗る。駅で飛竜をたたんで・・・さてどうしよう。折りたたみの自転車は輪行する条件としては、車体全体をカバーで包まなければならない・・・。しかし、ブリジストンのTRANSITcompactのようにタイヤを出していてもいい場合もあるようだ。こんなもの担いで歩くのは馬鹿馬鹿しいしなぁ・・・。

 ならば飛竜はその性格から、駅でも車内でも押して歩けるべきだろうと押して進入することにする。もちろん、車輪以外はカバーしておく。飛竜をコロコロ転がして改札を通過したが、駅員さんにも特に何も言われなかった。んん〜、いけるぞ。

 ホームへ行って東海道本線に乗る。若干の影響は出ていたかもしれないが問題なく運行していた。車両はロングシート式の通勤車両。ロングシートなら空間があるので飛竜も邪魔にならなくてすむ・・・と思ったが、隣の席に立てかけるのも不安定だし、床においておくのも見た目に邪魔である。どうしたものかな・・・と思っていたが、意外にも自分の足の間に置き、抱え込んだほうが飛竜も安定するし周りの邪魔にならない。抱え込むって肉体的に辛い様な感じもするが、これも意外としっくりくる。なんというか・・・抱き枕? それに近い。

 大船にて横須賀線に乗り換え。鎌倉到着9:40・・・。んん〜、早く着きすぎたな・・・。せっかくなので、飛竜であたりを散歩することにする。まずは北側を攻めてみる。観光客向けの商店が軒を連ねていたが、次第に収束、田舎の風景が現れる。典型的な観光地の雰囲気をかもし出していた。次に南側に向かう。なんかちょっと違う雰囲気が出てきた。なんだろう? と思い飛竜をギコギコ進めると目の前に現れたのは海岸線だった。どうやら由比ガ浜のようである。名前だけは聞いたことがあるな・・・。そうこうしているうちに友人との待ち合わせ時間となったので鎌倉に戻る。

 10:30、友人と合流。鎌倉と言えば大仏だが距離が離れているということで今回は見送ることに。鶴岡八幡宮にお参りをする。あたりを散歩してランチを食べて別れた。

 さーて、ここからどうしようか・・・。江ノ電に乗って輪行しようかと思っていたが、鎌倉のすぐそこ、由比ガ浜を見てしまったので海岸線を走りたくなった。飛竜で自走することにする。坂があるとヤバイが、海岸線なら飛竜でも大丈夫だろう・・・と思って走り出したのだが、ほどなく坂道。飛竜、前に進みません・・・。

 峠、と言うほどのものでもないが、坂を越え再び海岸線に復帰したら水平線の上に島が見えていた。

 あれが江ノ島か!!!


↑江ノ島

 ところで・・・道中、サーファーの兄ちゃん達が自転車にサーフボードをひっつけて走っているのをよく見かけた。どうやってあんなものひっつけているのだろうと思っていたら、サーフボードマウントと言うべきかハンガーと言うべきかよく分からないが、専用の部品があって車体前後2箇所に取り付けていたのだ。むー、サーファーも考えてるねぇ〜。確かにバイクでは運びづらいし車じゃ動きづらいのでベストな乗り物だ。金もかからないし。

 江ノ島に近づけば近づくほど一般の海水浴客が増え始めた。くっそ〜、こっちは汗だくで走ってるのにぃぃぃ〜。なんてちょっとなんだかムカついたので江ノ島手前のケンタッキーで休憩することにする。1時間ほど心も体もクールダウン、江ノ島突入に向けて調整を行った。やっぱり挑むには心の準備、っつーかテンションを高めることも必要だ。

 いろいろと調子を整えてケンタッキーを出発。ついに江ノ島にかかる橋にたどり着いた。よっしゃ〜走り倒すぞ〜。車でダダ混みの江ノ島大橋を飛竜でスイスイと渡りきる。しかし・・・橋の上の車が全く動いていないのだが・・・一体この人たちはどこに行くつもりなんだ? 江ノ島の駐車場が空くのを待っているのか? それはちょっと迷惑すぎるだろう・・・。んんー、やはり自転車で来て正解だったわい。

 ついに江ノ島に進入成功。島に入ってすぐ江ノ島中心部に向かう坂道が島中心部の山に伸びているのを確認。一応車も走れる道のようだが、観光客がいっぱいでほぼ歩道と化している。当然自転車でも走れる雰囲気ではない。おそらく観光でやってきたらこの道を進むのだろうが・・・。しかし・・・今回の目的は江ノ島1周!!! 車道が左に伸びていたので、そちらに舵を取る。するとすぐヨットハーバーが現れ、またそれを通過すると駐車場。・・・その先は・・・って、あれ?





道が無ェ・・・。





 な、なんで道が無いんだ・・・? とにかく駐車場の中に入り、先を見てみると理由が判った。切り立った崖、はじける波しぶき。江ノ島は岩で出来た島だったのだ・・・。当然、外周道路があるはずもなく。


↑んん〜、登らなきゃならんのか・・・

 あきらめて飛竜を江ノ島入り口にステイさせておくことにした。さて・・・進める道は・・・めっちゃ徒歩で上に登る道しかない・・・。これを登るのか・・・。

 ひーこらひーこら言いながら階段を上っていく・・・。う〜む、歳だなぁ・・・。一体どこまで登ればいいんだろうか・・・。と、そこに『エスカー乗り場』という表示が。何だ? 何か乗り物でもあるのか・・・? よくよく見てみると・・・

ただのエスカレータじゃねぇか!!!

 ・・・。(写真撮っとけばよかったな・・・なんか馬鹿馬鹿しくて撮る気にもならなかったのが本音である)

 んん〜・・・この事実は有名なのかもしれないが・・・確かにテレビか何かで見た記憶はある・・・。しかし・・・エスカレータって・・・なんか興ざめなんですけど・・・。足で登るのはしんどいが、エスカレータに乗るのも、なんかやりきれない思いになったので結局徒歩で登ることにする。

 とはいえ・・・やっぱりしんどい・・・。しかも1つ階段を登ってもまた次の階段が現れる。結構登ってるぞ? これ・・・。何回か階段を上ってついに開けたところに出てきた。

 ここが一番上かぁ、結構広い。そこに展望台が見えてきた。ここまできたらこれも登らねばなるまい。登るには・・・500円か・・・、私はあんまり観光地でお金払うのは好きじゃない。しかし、ここまできたら払うのも仕方ないだろう。よく見てみるとただの展望台じゃなくて展望灯台らしい。500円払って展望灯台に登ってみる。


↑展望灯台から陸地を見た風景

 結構高い。晴れてて眺めがいい〜。わはー、これは気持ちいい。私は高いところに別段興味は無いのだが、たまにはこういうとこに登ってみるのもいいもんだなぁ。登るのはエレベータを使ったが、降りるのはせっかくだから階段を使ってみた。おおお・・・怖ェェェェェェ・・・。足がすくむまではいかないものの、肝が冷えてしょうがなかった。ま、たまにはいいものである。

 灯台から降りたら、もう江ノ島踏破達成感いっぱいであった。も、もう『江ノ島1周』という目的は達成したと言うことでいいだろう・・・。この時点でもうくたくたである・・・。まぁ、江ノ島突入前に休憩してるので今なら帰れる余力は残っている、まだ大丈夫だな、休憩せずに足を進めるか・・・。

 ちなみに展望灯台までの1本道ではなく、まだ先に道が続いている。来た道を戻るのは主義に反するし、この時点で私はここが江ノ島ルートの最終ポイントだと思っていたのでここからの帰り道ルートがあると思っていた。特に何も怪しまずに足を進めてしまった。てくてくと歩き出すと、私の想像通り下り坂だった。しかしなんか分かれ道。どうも帰り道は右に曲がるようだが・・・左の道・・・この先には何があるのだろう・・・。ここまで来たら先に何があるのか気になる・・・また何も考えずに先に向かって足を進めてしまった・・・。

 先に進むと神社のような(つーか、神社)感じ。ふーん、と通過する。まだ先がある。するとまた、店の集落があり石段が直滑降のように下に下っていた。・・・んー、あんまり降りると戻ってくるのが大変なのだが・・・しかし、私の思考能力は疲れのため低下していたので、そのまままた足を進めてしまった・・・。延々と石段を下り続ける。そして、目の前の視界が開け、まさに世界は、





波どっぱーん






↑一番下まで降りてしまったぁぁぁ!!!

・・・であった。あああ〜!!! 一番下までおりてしまったぁ〜!!! ・・・ってーことはまた登らないといけないわけで・・・。しまった・・・やっちまった・・・。ここまできたら先に何があるか見なければっ・・・!!! 岩で出来た海岸線を下り、たどり着いた先は、なんと洞窟であった。


↑岩屋

 な、何コレ・・・。『江ノ島岩屋』と書かれてある。い、「岩屋」・・・? 何なの? 洞窟のことなのか・・・。ちなみに入場料500円。呆然と立ちすくんでいると出てきたお客さんが『中は涼しかったね〜』、と話しているのが聞こえた。んん〜、そうか、涼しいのか・・・。それは少し惹かれたのだが・・・、展望灯台で既に信念を曲げて金を払ってるのでここは負けてはイカンと思い、きびすを返すのであった。

 ・・・なんとか気力を奮い立たせて入り口まで戻った・・・。


↑一応、証拠写真

 またレインボーブリッジに引き続き、目的とは若干軌道修正があったが、一応、江ノ島攻略は『完遂』と言うことにしとこう・・・。

 時刻は夕方も夕方、日はかなり傾いてはいるがそこは夏本番のこの時期、まだまだ空は明るかった。宿のある小田原に向かう必要があるのでとにかく藤沢駅に行かなければならなかった。帰り道の江ノ島大橋も、渡った先の小田急と江ノ電の駅も人がいっぱいである。この感じでは両路線も混雑しているだろう。いくら輪行できるったって、混んだ電車には持ち込んじゃイカンわな。これは・・・藤沢まで自走するか・・・。P350を取りだしルート検索してみる。こんなときに限ってP350はGPS捕捉が早い。藤沢駅まで4kmか・・・自転車なら楽勝だな。案内開始、ほぼ道1本である。

 走り出すと気持ちがいいぐらいの精度が出た。かなり追従している。おおっ! これは普通のナビを使っているような感覚だ!!! なるほど、各所でそこそこ使えるという評価が多く見られたが、それはここから来ているのか・・・なるほどねぇ。まぁ・・・ある種のフィルタ(この場合ルート上を走っているであろうという制限)をかけることで使えるようになるということはよくあることだが。

 でもなぁ・・・自転車だと電力供給できないから電源つけっぱなしと言うわけにはいかなくてね・・・。5分でオートオフ機能が作動していつの間にか電源が落ちてる。あ、でもたった4km走るんなら電源つけっぱなしの設定にしてても良かったか。

 ギシギシと軋む飛竜にムチを打ち、藤沢駅近くまでたどり着いた。時間的にはほとんどかかっていない。で、藤沢駅近くになると信号が増えてきたので、P350が示しているルートに逆らい、大通りから離れて市街地を通っていくことにする。おもむろに左に曲がってみた。さて・・・P350はどんな反応をするんだろうか・・・。すると、ルート上で横を向いたまま微妙に震えていた。どうやらルートから離れたことを認めたくないのだが、GPS計測上、進行方向がルートに垂直になってしまったことは認めざるを得ないようである。よってナビ上ではまだルート上に、しかも真横を向いたまま存在していた。





早くこの現実を認めやがれ!!!





 程なく、さすがに現実を受け入れたのか、リルートを開始。結構リルートも速い・・・しかしルートが表示されたときには既にルート上に存在していない。すぐにでも大通りに乗せたいのは分かるけど、こっちだって走ってる最中なんだから、もう少しリルートに余裕を持たせようよ・・・。まぁ、そんなこと言っても分かってくれるはずもなく。やっぱりルート上に乗せたくて仕方が無いらしく、リルートする度に変なトコで位置が固定されて微妙に震えてる。うっとおしいのでルート案内を中止した・・・。

 藤沢駅に到着。ここで青春18切符を購入。元々、帰りは18切符を使って鈍行で帰るつもりだったのでホントは先に用意したかったのだが、なんだかんだで手に入れられず、結局現地調達してしまったわけである。まぁ、買えたから特に問題は無いんだけどね。

 ここからJR東海道本線で小田原まで行く。と言っても、先ほど買った18切符を使うわけではない。これは明日用のもの、藤沢〜小田原間で使用するのはもったいない。18:39発熱海行きの車両に乗る。その際、田町〜鎌倉間と同じ輪行スタイルを敢行する。盆明けとはいえ、まだ会社員風の人達が多く居る中、一人飛竜を携え、旅人をアピール。いや、アピールしたいわけではないのだが、そうせざるを得ない状況になっているだけだが・・・。まぁ・・・こんな感じもたまにはいいものである。いいねぇ、飛竜、いいよ、飛竜。

 あ、しまった・・・藤沢〜小田原間だったら、小田急に乗ればよかったか・・・。まぁ、遠回りなのも確かなので別にいいか。

 19:21小田原着。この時間だと外はさすがに暗くなっていた。駅を出てホテルに向かう。ホテルに着き、荷物を置いてシャワーを浴びてリフレッシュ。さて・・・飯でもを食いに行くか・・・。駅前の線路沿いの通りで、なんかよさげな飲み屋を見つけたのでそこで夕食、大変おいしゅうございました。でもビールをガバ飲みした所為か、トータル5,000円もかかったが・・・。

 で、その飲み屋でテレビがついていたのだが、22時のニュースで東京大停電のニュースが流れる。よくよく見てみると停電エリアが、私の泊まっていた田町をギリギリかすめている。おおっ!!! まさに不幸中の幸いだなぁ。よくこれで電車が動いてたもんだ・・・。いや、まぁ、確かJRは専用の発電所を持ってたような気はするのだが。もし、電車が止まっていたら飛竜で鎌倉まで走るところだったわい。(・・・いくらなんでも無理だろ)

 その夜はほろ酔い気分が疲れきった体を素直に眠りに誘ってくれましたとさ。

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 翌朝、6:50起床。今日が旅の最後の日かぁ〜。調子はまずまず、天気も昨日に引き続き快晴であった。んん〜、いいねぇ〜。

 ここからは青春18切符を使い、JR東海道本線ローカル線を乗り継いで西へ向かう。しかし、ローカル線乗り継ぎはかなり時間がかかる。東京〜大阪間でもおよそ10時間ぐらいかかる。今回、いくら小田原からスタートとはいえ9時間弱ぐらいはかかるので、途中立ち寄るポイントを決めていた。浜松でうなぎ、名古屋で友人と合流、である。

 7:48熱海行きの電車に乗った。JR東日本管轄の東海道本線の編成は15両だったはず。熱海でJR東海管轄の路線に乗り換えるのだが、これが4両編成って・・・。人ごみに揉まれながら数時間揺られる。いや、まぁ、過去に3度ほど経験しているので慣れてると言えば慣れてるのだが、やっぱしんどいね。

 そんな中でも飛竜は意外に邪魔になってない。どっちかと言えば体育会系の高校生のかばん直置きのほうが邪魔だ。ふっふ〜ん、勝ったな!!! と、わけのわからないことを脳裏で勝ち誇ってたりした。

 そんなこんなで11:02浜松着、駅を降りて飛竜を変形させ走り出し、向かった先は!!!


↑うなぎウマー

 浜松駅徒歩10分ぐらいにある「あつみ」といううなぎ屋のうな重。2,500円也。ご飯はお変わり自由。昨年、東京モーターショーにバイクで行くときに浜松に立ち寄って駅前のうなぎ屋に入ったのだが、どうも観光客商売の感が強くてね。本場の味をリベンジしたかったのだ。で、今回行ったのがあつみ。事前にネットで調べていた。位置情報もmioP350に入力済み。

 この店が11:30開店で行列ができるとのことだったので早めに行きたかったのだが、P350がGPSを捕捉するのに時間がかかり、しかも駅前の細かい地図に対応できなくて、逆に道に迷う罠。着いたら既に開店後だった。

ちっくちょー!!! P350!!! テメーはパーソナルナビとしては失格だ!!!!

 ともかく、店に入ってみる。すると45分待ちと言われた。でもなんか一人だと優遇してくれるようで、30分ぐらい待ったらうな重にありつけた。

 うまー。うなぎは身が締まってて食欲をそそるタレがごはんと16hitコンボですよ。いいピヨり加減。んー、でも本場ならではの新たな世界を見れたと言うわけでもないのでその点ではガックリ。いや、うまかったっスよ。

 何にしても、P350は街中では弱いな・・・。徒歩ではちょっと使えないか・・・。

 再び大阪方面へ向かうため浜松駅へ戻る。先ほど同様、飛竜を格納し車輪以外をカバーして、車体を押して駅に入る。ホームで電車を待ってると、おもむろにJR職員に声をかけられた。

職員「自転車持ちこみは全体をカバーしてるのが条件なので、そうでないと持ちこみを禁止させていただきますよ」

 口調はやさしいのだが、いかにも権力をバックに『ルールを守らない奴に言ってやった』的物言いにイラッときたが、

私「はいー、わかりましたー」

 ・・・と返事しておいた。確かに言われた通り、輪行の条件は車体全体がカバーされていることである。押して転がせるストライダなら車輪以外をカバーすればいいだろう、とグレーゾーンとしていたのは私の勝手な判断であって、ここでこの駅員に私の考えをぶつけたところでただのヤカラである。

 いそいそと車輪も覆うようにカバーして車輪をロック。人も多くなってきたので、ここからは立てて運ぶことにした。

 その後はJR東海道本線を乗り継ぎ、途中名古屋の友人のところへ遊びに行き、また電車に乗り大阪へと舞い戻った。

 米原からJR西日本の大動脈、ダダ混みの新快速の中で飛竜がまわりのお客さんに邪魔にならないかと心配だったが・・・。いや、この新快速の車両はボックスシートなので飛竜をひざの間に抱えても収まりきらないかもと思ったのだが、実際座ってみると綺麗に収まったので意外に迷惑にならなかったと思う。(出るとき大変だったけどねー・・・綺麗にハマりすぎて身動きが取れなかった・・・)

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 今回初めて輪行というものを実行してみたが、思っていた成果は得られた。やはり、徒歩に比べると機動力が違う。そして車・バイクに比べても街並みの感じ方は良い。いい経験になったと思う。

 ・・・しかし、浜松駅で車輪をカバーしていないことを注意された事に関してだが・・・

 ストライダは押して歩けるように作られているので当然駅構内・車両内でも押して歩けるべきである。そのスタイルが許されないならば私にとって輪行する意味など無い。その問題がクリアにならない限り私は輪行は二度としない。

 輪行時、押して歩ける折りたたみ自転車は特別に車輪はカバーしなくてもよい、という動きにならんもんかな・・・。そうでなければメリットが薄いように思う。そういったメリットがあれば旅の選択肢は広がり、電鉄会社(特に長距離路線を持つJR)としても旅の提案が出来ると思う。まぁ・・・そんな旅を提案したってお金を落とさないお客しか集まらないのは想像に難くないが・・・。電車使った上でレンタカーを借りてもらったほうが収益が上がるのもわかるし、また、普通の人には理解しやすいし便利なサービスであることは認めざるを得ない。少しでも露出している折りたたみ自転車を電車に持ち込んで予想だにしない問題が起こることもありうるので、車体全部カバーしないと持ち込みは許さない、という論理もわかる。そんな金の無いやつは旅をするな!!! ・・・悲しいが道理である。企業にとってメリットとそれに付きまとうリスクは天秤にかけなければならない。

 しかし、だ。日本の村山コーポレーションということの『MC-1』という折りたたみ自転車はストライダ同様、格納時に押して歩ける設計になっている(・・・今回、カッコ悪いので購入対象から外されたのだが)。これだけと言うわけではないが、何やらこういったアイデア商品は町工場や中小企業の振興という意味でも注目されているらしい。国外からの格安工業製品が大量に流れてくるこのご時世、日本のものづくりはニッチな商品で勝負するしかない。

 押して転がせられる折りたたみ自転車、というニッチなものを輪行に活かせられないのもわびしい。それでは一つの市場の可能性を殺していることになっている、と私は考える。・・・まぁ、私は輪行というものは押して歩ける折りたたみ自転車でなければ考えられない人だからそう思っているだけかもしれないが・・・。何にしても、輪行というものがこれから発展するならば、社会的な壁を越えなければならないだろう。そのためには認知度、理解が必要だと思う。

 理解してもらうには・・・やっぱり環境性能ですか? んん〜、ヨーロッパ圏ならまだしも、日本人にはまだまだ無理かな〜。その他では健康? んー、やっぱり日本ではウォーキングが強いか・・・。実際のところウォーキングも歩行による衝撃があるのでサイクリングのほうが体にはやさしいはずなのだが・・・?

 まぁ、何にせよ、輪行が私の思うものでない以上、ストライダ=飛竜はかわいそうだが用無しになってしまった・・・。

 ストライダは輪行以外に使い道はないのかって? うん、無いね。正直言って、性能が悪すぎてほとんど乗ってない。近くに飲みに行くときは歩くよりマシなので使用しているが、これがまた、酔った帰りによく植えこみに突っ込みそうになる・・・。別にベロベロに酔ってるからではない・・・。構造上前輪に荷重が乗ってないせいか、ハンドルが前についてるせいか、ちょっとだけでも平行感覚が鈍ると前輪があらぬ方向に飛んでいくのだ・・・。いや、しらふの時でも安定して走らせられないので同じことなんだが・・・。

 とにかく、これは買ってはいけない一品だ・・・。

 

 


くるすま1月号



 まいど、えーすけです。
また、更新滞った・・・。いやー、すんません、仕事は忙しくなかったんですが・・・。なんか、原稿がまとまらなくてね・・・。
まとまらなくてコラム2つとも前後編に分けてます・・・。

 ところで、バイクでミラーウィンカーって無いのかなぁ、と以前調べたことがあったのだが、結局見つけられなかったことがある。確かに、バイクのミラーは単にミラーホルダーに挿しているだけなので(フルカウルならまだしも)配線の問題があるしデザイン的にも難しいだろうし。
・・・と、思っていたらハンドルバーで有名な「ZETA」がハンドガードにウィンカーをつけた商品を出してきやがった・・・。やるな、ZETA・・・。
いえ、買いませんよ、別に・・・。

○はぢめての塗装(前編)

 前々から書いているが、ジェベルも生産されてから10年以上経つ・・・かなり腐食や経年変化が見られ、見た目がかなり悪くなってきた。ジェベル見た目改善計画を進めてはいるがなかなか進まない。だって・・・ただ部品交換するのって私の主義に反するから・・・。

 ところで、手っ取り早く見た目を良くするのに、「再塗装」という手段がある。塗装が経年変化で痛んでいる場合や傷がついている場合に有効・・・っつーか、ごくごく一般的なことである。車の場合はだいたいディーラーに行って全塗装することになるのだろうが、ホームセンターには車種・車体色に合わせて缶スプレーが数多く揃っているので、缶スプレーによる自家塗装も案外日常的なものなのかもしれない。雑誌等でのカスタムペイント特集には缶スプレーによる塗装の手引きが紹介されていることも多いので、そこそこの仕上がりにはなるのだろう。

 しかし、私はスプレー塗装とか言うものをやったことが無かった。興味も無かった。バイクいじりしてるんだったらカスタムペイントとか興味無いのか? と言われそうだが、ホント、興味なかった。いろいろと雑誌ではカスタムペイント特集とかやっているが、完全にスルーしていた(いや・・・全く見てないわけではないが)。なぜかと言うと、私はキズとか汚れなど、そういった見た目は全く気にしない人間なのだ。そんな人間が塗装をするはずが無い・・・。

 それに塗装が難しいことはよく知っている。色とか質感というものは、ほんの微妙な差で善し悪しが決まるし、また人によっても評価が変わる。技術的な部分でも、色ムラや艶ムラが発生したら取り返しがつかない。あと、埃。塗装室を作ってもどこからか入りこんできて、ピトっとついている。後で修正が効かないことを真面目に取り組んでもしんどいだけだし、仕方が無いから失敗したものをつけてても「あ、コイツ自家塗装失敗したなぁ〜」と思われるのも癪である。

 ・・・と、そんな感じで塗装には触れずにきたのだが・・・。しかしあるとき、なんか、ふと、・・・ほんとにふと、「塗装でもやってみようかな〜」とやる気が沸いてきたのである。最近、そういった気持ちの転換というものもなかなか無いので、素直に従ってみようと思った次第である。

 ・・・缶スプレーで1色丸吹き、仕上げとしてクリアでコーティング、ぐらいなら素人でも出来るか・・・。

 で、何を塗ろうかと考えたが、サイドカバーを塗ってみることにする。実はDF200のサイドカバーがネットオークションで安かったので手に入れておいたものがあった。ホントはサイドカバーを改造してもう少しカッコよい形状にしようと思っていたのだが、全く手をつけてなかった。ちなみに、なぜ元々本体に付いているサイドカバーを使わず、もう1組用意したかというと・・・、右のサイドカバーを友人が塗装の実験台にしてやるからよこせと言われて剥ぎ取られたままになっていたのである。私も別に無くても困らないのでそのままにしていたのだが。

 さて、塗装をするにあたってまずはネットで下調べ。雑誌の塗装特集など引っ張り出してきて読むのがめんどくさかったのだ。さて・・・缶スプレーペイント基本的なところから調べる。PPやABSなどのプラ部品には下地としてプライマーを吹くのが必須のようだ。DFのサイドカバーを調べるとPPと書かれてあった。ちなみにPPとは「ポリプロピレン」というプラスチックで対候性に優れ、やわらかくて割れにくい材料である。この性質は車やバイクには非常に適してるので外装パーツによく使われている。DFのサイドカバーもその例に漏れず、といったところか。

 ネットで調査中、あるところに『黒の下地にシルバーを吹くと黒の奥にメタリックが見えていい質感』、と書かれていた。おっ、これはいいなぁ・・・それに2回塗るのは塗装に慣れるという意味でもいいかも知れない。これをやってみよう。

 あとはクリアコーティングに関してだが・・・やはり・・・うれタン? ウレたん? ・・・失礼、ウレタンコーティングだろうとは思うのだが2液式って缶スプレーでできるのか・・・?(塗装に興味が無くてもそういう知識はある) 調べてみるとどうも2液式のウレタンクリア缶スプレーもあるようである。おおっ、すげぇ、2液式でも缶スプレーがあるとは・・・いい時代だなぁ。

 まぁ、とにかく店に行けば何かしらあると言うことだ。行きつけのホームセンターに出向く。おなじみのHOLTS製品が壁一面を占拠している。まずはプライマー。あったあった、バンパープライマー。これでPP部品に塗装が出来る。で、ウレタンクリアは・・・あったあった、2液式、おおう、2,500円ぐらいしやがるがまぁ仕方ないだろう。シルバーは正直なんでもいい。適当に選んだ。「T-31トヨタ車用176 スーパーシルバーVM」というシルバーである。

 さて、問題は黒だが・・・とは言え、下地にシルバーを使った場合の色見なんて使ってみないことには何とも言えない。ここはもうエイヤで買うしかなかった。で、単にイメージだけかもしれないが、トヨタ車の塗装ならそこそこいい色になるだろうと「T-29トヨタ車用205 ブラックM」を選んだ。とにかくこの4本でやってみよう・・・。


↑これが今回買った4本

 さーて、じゃあ始めるか・・・。とりあえずプライマー吹きだが、そのプライマーを食いつかせるために下地処理としてペーパーがけしないといけない。手元にあった400番で軽く下地処理。細かなキズやパーティング部のバリっぽくなってるところも処理すればよかったのだが、なんとなくどうでもよかったのであまり時間をかけていない。


↑DFのサイドカバーにペーパーがけ

 ではでは、プライマー吹き。んん〜、いい匂い。プライマーは透明でサイドカバー生地の色は変わっていない。が、ツヤが出てきている。


↑サイドカバーにプライマー吹き

 プライマーは速乾性だということで1時間ぐらい置いてからシルバーを吹いてみた。んん〜、いい匂い。2回に分けて吹いてみたのだが、1回目がちょっと薄く吹きすぎたので2回目はちと厚めに吹いてみた。ちなみに、塗装に関しては乾燥が重要なので1回吹くたびに1日乾燥させている。2回目吹きの状態がどうなってるか翌日見てみると、


↑シルバー吹き。垂れてる

うわっ! なんじゃこりゃ!!! 垂れてる!?

 メタリック成分か顔料かが偏って変な模様を作り出していた。やはりな・・・塗装は難しい。まぁ下地だから別にそんなに綺麗じゃなくてもいいんだが・・・。2000番でペーパーがけしたら結構いい感じになったので良しとしよう・・・。

 さて・・・次はメインの黒か・・・これからが本番だな。

(後編へ続く)

 

 

○「飛竜」、夏の日の実戦投入−−−『輪行』の旅(前編)

 バイクには関係ない話だが、この盆休みに旅に行ってきたことを書こう・・・。

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 2006年8月13日、時刻は12:00。場所はレインボーブリッジ遊歩道。

 私は汗だくになりながら、車輪の付いた奇妙な物体を押して歩いていた。


↑レインボーブリッジのエレベータすぐの場所。そこに現る謎の物体

 ああ・・・握力が無くなってきた・・・前腕の筋肉が笑い始めている・・・。遊歩道の距離は1.7km。まだ半分も歩いてねぇ・・・。この、車輪がついてる割に楽に転がせられない、重量10kgの不安定な物体を、なぜに押して歩かなきゃならんのだ・・・。

 眼下に広がる雄大な東京湾に向かって、


↑レインボーブリッジから見た東京湾

ばっきゃろーーーー!!!





・・・と、叫びたかった。(実際に叫んではいません)

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 今回の旅の相棒はストライダ・・・前回チラッとだけ紹介した折りたたみ自転車である。私はこいつに「飛竜」と名づけた。こいつに関してはまたいつか詳しく書くつもりだが(いかに2輪であることの基本設計がなってないかと言うことをね・・・)、今回こいつを大阪から東京に持ち込んでいろいろ走りまわる計画だった。

 目的は2つ。「レインボーブリッジ遊歩道を自転車で走る」「江ノ島自転車1周」である。なんでそんな目的かというと・・・特に意味は無い・・・。なんとなく・・・である。

 とはいえ、一応動機はある。レインボーブリッジ遊歩道はバイクで走ったときにその存在を知って、一度歩いてみたかったが何せ距離があるので自転車なら気持ちいいだろうと。実はこれには大きな落とし穴があったのだが・・・。

 江ノ島は、正直大阪人には縁の無い場所で、イメージはサザンオールスターズしかなかった。まぁ・・・バイクで乗り込むようなところでは無さそうなので、この機会に自転車で突っ込んでみようと思った次第だ。

 移動手段は自転車で大阪−東京間を自走するのではなく(当たり前だ!)、折りたたんで電車に持ちこむ、いわゆる「輪行」である。ただの輪行と違うのはこのストライダは格納状態が前輪と後輪が横並びになり、押して歩けることだ。しかも高速変形が可能で駅前まで飛竜に乗っていって即変形、電車に乗り込むことが可能である。

 そう、名づけて『アドバンスド輪行』!!!(センス無ぇ・・・)。それを可能とする自転車は数少なく、このストライダ=飛竜と数種しかないのである。それらの中で、タイヤサイズが小さすぎない・高速変形が可能・コスト的に許せる範囲の物となるとストライダしかない(実はもう1台、国産でMC-1というものもあったのだが、カッコよくないという理由で除外されている)。この計画のために、私は結構下調べをした上でストライダを選択している。

 ここで輪行について重要なことを書いておこう。輪行の条件として『全体をカバーされていること』である。多くの折りたたみ自転車はその制約があるためか、単に車に乗せることを重視しているのか、コンパクトにたためて専用のバッグに入れたりするのだが、10〜20kgのものをたとえ電車の中だけだろうとそんな重たいものを担いで歩くなんてことは正直私は考えられない。ストライダも専用のバッグはあるのだが、例に漏れず、バッグに入れたら転がせられない。なんとかカバーした状態でも転がせられないものか・・・。そういうこと先人は全く考えないもんなのかなぁ・・・。

 あんまり悩んでいても仕方が無いのでとりあえず専門店に出向いてみることにする。ネットで調べた折りたたみ自転車専門店に行くとストライダ実車が置いてあったので触ってみる。んん〜、いろいろと怪しいところはあるが、おおむねいい感触だ。とにかく買うことに決めた。今のところ私の要求を満たすものはこいつしかないので、買ってから後で考えようと。ちなみに、怪しいと感じていても、人間慣れれば何とかなるもんだろうと軽く考えていた。それが大きな間違いだったのだが・・・。

 で、カバーについて聞いてみたが、専用のバッグは品切れだった。その時、bridgestoneの「transit-compact」と言う折りたたみ自転車用のカバーを使えると言われた。上からすっぽりと被せるタイプなのだが、タイヤの部分が出ているのでカバーしたまま押して歩けるようだった。おおっ! これなら私の思ったカタチが実現できるではないか! と思ったが、色がシルバーだったことと、やはり代用なので余分な部分が出来るというのがどうも気に入らなかった。

 とりあえずストライダを購入してから、後で寸法を考えながら適当なもので自作しようと思い、その場は本体だけを持って帰った。ええ、持って帰ったんですよ・・・ジェベルで・・・。


↑んん・・・ちょっと無理があったか・・・

 しかしながら、カバーを自作する件はいい材料が見つからなかったため、結局無いまま戦線投入することになる・・・。

 そして同じ時期に、これも前に書いたが、「mioP350」というGPS付きのPDA・・・というか、市場的にはもうパーソナルナビとしてリリースされたシロモノを購入し、これも自転車ツーリングのともとして実戦投入することにしていた。

 しかし、飛竜とmioP350を買って、近隣にテスト走行するうちに重大なことが判明した。





両方とも根本的に使えねぇ・・・。





 こんなお荷物になるものを持っていって大丈夫なのか??? 土壇場でただの電車の旅に切り替えようかとも思ったが、頭の悪い私は十分な対策も取れず結局、飛竜を担いでmioP350を懐に入れ、旅に突入したのだった・・・。

−−−−−−−−−

 往路は寝台特急サンライズ出雲・瀬戸。新幹線よりコスト高だが、私は寝台列車とかフェリーとか大好きな人間なので一度これに乗ってみたかった。しかも寝台個室のBシングル!!! ウホっ、リッチな気分が味わえるぞ〜。それともう一つの理由として、輪行するにおいて自転車などと言う馬鹿デカい荷物を他人の邪魔にならないように格納できるというメリットもある。新幹線に自転車を持ちこむなんて無粋な真似は出来ないよ。

 22時ぐらいに自宅を出る。サンライズはJR大阪駅0:34発、自宅を22時に出るのは出発にはちょっと早いぐらいだが、あまりに遅すぎてやることがない。この時点でストライダ=飛竜は大きなかばんの中に下半分、長細いかばんに上半分、収まっていた。わかってたことだがそんじょそこらのかばんには入る大きさではない。何せゴルフバッグ大の大きさだ。のっけから押して歩いてもよかったのだが、いきなり寝台列車に車輪剥き出しで持ちこむのもどうかと思ったので、とりあえず担いでいくことにしたのだ。

 しかし・・・飛竜は10kg・・・これは折りたたみ自転車の中では軽量な部類に入るのだが肩紐に吊るして歩くには結構重い・・・。汗だくになりながら大阪駅に到着した。くっそー、重い〜、肩が痛いよ〜。

 ぼけーっと、1時間ほどホームで待つ。いろいろと最終電車が発車していき、あたりが寂しくなる中、電車を待ちつづけた。0時32分ぐらいか、時間どおりに特急サンライズ到着。乗りこんで指定の寝台個室に入る。

 おおっ!! これがBシングルかぁ〜。Bシングルは非常に狙いどおりに飛竜を置くために必要なスペースがあった。よっしゃ、狙いどおり。3年前に寝台特急「なは」のBソロ(Bシングルより格下の個室)を利用したことがあったが、狭いし低いしカプセルホテル程度のスペースしかなかった(だって立ち上がることも出来ないぐらい天井が低い)。サンライズはBソロもあるのだが、やっぱりBシングルにしてよかった〜。


↑特急サンライズのBシングル個室の内部

 サンライズは時間どおりに発車。サクッとベッドメイキングして浴衣に着替える。さて、もう2度と乗らないかもしれないサンライズの車内を探索するか・・・と部屋を出る。部屋は暗証番号の電子ロック。おおっ! すげぇ! さすが特急!!!(いや、そういう問題ではない)

 確かシャワーとかいろいろと設備があったはずだ。使うつもりは無いが、せっかくだからいっぺん見ておきたい。スタスタと歩き出すが、このサンライズ、16両あってそのほとんどが寝台車両である。歩けど歩けど寝台寝台・・・しかない。時刻ももう深夜1時ぐらい、歩きまわってるのは挙動不審者以外の何者でもない。私は小心者なので志半ばで引き返しました・・・。それに寝台のプロではないので、寝ないと明日に響くしね。(ちなみに寝台のプロは寝台列車を存分に愉しむため寝ないらしい・・・)

 7:08東京着。ここから京浜東北線で田町駅まで行く。本日の宿は田町駅の近くにあり、またレインボーブリッジにも近いのだ。ここでやっと飛竜、変形!!! よっしゃー! 行くぞ!!! まずはホテルまで行き、荷物を預けてから朝食・・・1時間半もねばってみたりする。そしてレインボーブリッジに向かう途中、立ち寄った100円ショップで物色していると『羽毛布団カバー』なるものが置いてあった。おおっ!!! こいつなら飛竜を包む事ができるな・・・どうせ100円だし、1つ買っておくか。

 田町駅からレインボーブリッジはかなり近いのだが、なんだかんだ時間をつぶしているうちに昼前になってしまった。やっとのこさ、レインボーブリッジに向かって走り出す。レインボーブリッジの麓に近づけば近づくほどその大きさが感じられた。これはデケェ・・・。国道2号線を走って淡路島へ渡る明石海峡大橋の下をくぐるときもこいつはデカいと思ったが、ここまで近づけるレインボーブリッジは実際の大きさよりさらにデカく感じるなぁ・・・。


↑レインボーブリッジ西側の橋脚下から

 ついに橋の麓まで到着。さて・・・どうやって登るのかな・・・? 恐らくはエレベータがあるはず・・・。殺風景なところにそれなりの設備感・・・と言ったらいいのかよく分からないが、なんか入れそうな雰囲気の場所が見えてきた。おおっ、ここかっ!!!

 すると看板が現れた。どうやらエレベータがあるようだ!!! 喜び勇んで近づいっていったら・・・よくよくそこに書かれていたのは・・・。





『自転車通行禁止』





はぁぁぁっっっ!!!???





 こ、ここまで来てそれはないよぉぉぉ・・・。たぶんネットか何かで調べればすぐ分かってたことなのだろうが・・・思いこみはコワイよな。自転車で渡れるものだと疑いもしなかった・・・。

 唖然としてると、私同様に自転車に乗った父子がやってきて警備員のおっちゃんに「自転車では渡れないのか?」と聞いていた。「渡れない!」と答える警備員のおっちゃん。スゴスゴと退散する父子。うむ・・・確認作業ご苦労だった、見知らぬ父子よ!!! 私の気持ちを代弁するために貴方達は現れたんだね!!!(なんて横暴な・・・)

 さて・・・自転車で渡れないことは間違いない・・・。これは危機的状況、旅の目的すら失う非常事態である・・・。しかし、まさにここまできて引き返すことなんてできない。これは・・・正面突破しかないな・・・。

 いや、別に乗ったまま突っ込むわけではない。飛竜の特性を活かし、変形させて転がしながら歩けば警備員のおっちゃんも納得させることができるだろうと踏んだのだ。あとは・・・警備員のおっちゃんをどう言いくるめるかだ。飛竜を変形させ、先ほど100円ショップで買った『羽毛布団カバー』で車輪以外をくるむ。よし、特攻!!!(?)

 飛竜をコロコロ転がしていると案の定、警備員のおっちゃんに呼びとめられた。

警備員「それ何? 自転車?」

私「ええ、これ、折りたたみの自転車なんですけど押して転がせるんですよ〜」

警備員「・・・それ、上に登ってから乗らないでね」

私「はい〜、分かりました〜」

 うっしゃあああ!!! 正面突破成功!!! いいよ、飛竜、いいよ。エレベータで上に登り、ついに辿り着いたレインボーブリッジ遊歩道!!! 残念ながら乗っては行けないが、この際押して歩くだけでも目的は果たせることにしよう。さぁ、踏破するぞ!!! ・・・と思ったのだが・・・!!!

 ・・・で、

 冒頭の状態である・・・。えっちらおっちら・・・いくら延々下りとは言え飛竜の重さを前腕だけでねじ伏せるのは限度がある。左右にフラフラするのを前腕の筋肉でコントロールしなくてはいけないのである・・・。例えるなら、土砂を運んだりする土木作業用の「一輪車」を片腕だけで押しているような状態、と言えばわかるだろうか。既にタイヤ付いてて転がしてるように思えないぐらいつらい・・・。





誰だ、こんなもん設計した奴はっ!!!

いっぺんレインボーブリッジを押して歩いてみろっ!!!





 ・・・まぁ、たぶん、設計したのはイギリス人だろうが・・・。イギリス人はこんなもん、簡単に押して歩けるんかなぁ・・・。いいや、そんなはずはない、こんな設計で安定して転がせるはずが無い・・・。私は設計者なのでこういったデザインだけで性能の悪い商品を許せない。悶々としながら、もう前に進むしかないので気力だけで歩みを進めた。

 なんとか向こう側へ到達。もう汗だく、疲労困憊。向こう側にも警備員のおっちゃんが居たのだが、ものすごく怪訝な顔をしていた。しかし私には、飛竜を押して歩いたことによる鬱屈した負の感情が支配していたので心の余裕なんてありゃしない。一瞥だけして通り過ぎた。渡りきった後、飛竜を変形させる。

 やっとのこさ、飛竜にまたがって巡航再開。真夏の日差しとレインボーブリッジ踏破のせいで体温上昇・汗だくになっていたが、巡航し始めると汗も引き、気分も良くなってきた。お台場あたりをぐるりとサイクリングする。んん〜、こいつは楽しい。

 さて・・・帰りはもうレインボーブリッジは通りたくないので陸続きの道で帰ることにした。ここでmioP350の出番だ!!! ナビを見ながら東京湾沿いの道を確認しながら走っていく。こういう埋立地の開けたところ、かつ広い道を走ってるとGPSも安定して捕捉してくれる。晴海・勝どきまで来たのだが・・・なんかやたらと人が多い。なんだ、この人の山は・・・。あっ!!! 東京湾花火大会だ!!! そーかそーか、そういうことか・・・。じゃ、この辺に居れば花火も良く見えると言うことか・・・。しかし私は人ごみが嫌いなのでそそくさと立ち去るのであった・・・。

 その後は、築地・浜松町を通って田町のホテルへと向かう。意外と自転車で走ればかなり近い。私は大阪人だが、東京という街は比較的よく遊びに来るのでだいたいの場所はわかる。しかしさすがに、ほぼ電車による移動になるので各地点での正確な位置関係は把握してなかった。それが、いかな自転車とは呼べない乗り物である飛竜と言えども、さすがに徒歩で歩くよりは速いので今まで点と点で繋がっていなかった地域が線で結ばれ、位置関係、距離感覚が生まれてくる。これはいい経験になった。

 ホテルに帰りチェックインするときに、駐車場に自転車を置かせてほしいと言ったが、なんかややこしい感じであった。結果的にはOKだったのだが、自転車ぐらい気前良くとめさせてくれよ〜。んー、自転車旅っつーのもいろいろとややこしいなぁ・・・。

 さて・・・明日は江ノ島だ・・・。天気がいいことを願って眠りについた・・・。

(後編に続く)

 

 



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