くるすま10月号



 まいど、えーすけです。

 いや〜、寒くなりましたねぇ・・・。昼はまだポカポカしつつも朝晩が冷えるときが・・・。バイクに乗るのは装備さえ整っていれば、ちょうどいいので今がバイク日和です。

 季節が変わって大変なのが、ジェベルのFCRセッティング・・・。低回転域を担うスロージェットと高回転域を担うメインジェットは、ほぼ変えなくてもいける。しかし、中回転域を担うジェットニードル段数が、夏は「上から1段目」だったのに、もうこの時期は「上から4段目」にしないと走らない!!! あまりにもシビアすぎませんか!!! う〜む、ベースのセッティングが出来てないんだろうなぁ・・・。

 

 まぁそんな感じですが、10/9は天気が良かったので、ずっと前から挑戦したかった『酷道308号線、暗峠(くらがりとうげ)』!!! ・・・を、ジェベルで攻めてきました・・・。・・・まぁ、攻められたのは私なんですけどね。


↑急な坂に止めたので今にも落ちていきそう・・・

 いやー、つらかった・・・。噂には聞いていたが、ものすごい坂だった・・・。ジェベルでは太刀打ちできなかったな・・・。いや、登るのは登ったんですが、1速6,000回転以上じゃなきゃ登らなくて。そこからジェベルはパワーが出てくるからすぐ吹け上がるのに、2速に上げたら5,000回転以下になってパワーダウン・・・。また、1速に下げて再加速、その繰り返し。ちゃんと中回転域をセッティング出さないとね・・・。

 

 

○さらばVTR250

 

 


↑ウチのVTR250と友人リラ君・・・

 

 ・・・2011年9/10の土曜日・・・ウチのVTR250に友人リラ君がまたがってピースしている。そしてそのまま彼はVTRを走らせて去っていった・・・。

 

 そう・・・

 

 

 ウチのVTR250はドナドナされてしまったのだ・・・。

 

 

 ・・・まぁ、ドナドナのイメージは軽トラに載せられて行くイメージだけどね・・・。

−−−−−−−−−

 1999年から2011年の11年もの長きに渡り、セカンドバイク兼ツーリングマシンであった、ホンダ:VTR250を友人リラ君に譲ったのである・・・。

 友人リラ君は数々の魔改造バイク遍歴を持ち、私をバイクの道に引きずり込んだ張本人であるが、まぁよくあるパターンだが経済力がついて四輪のほうへシフトしてしまった。もう結婚もして子供も3人いるので、バイクには興味があっても、本人を含め誰しももう乗ることは無いだろうとおもっていたのだが・・・。

 それでも、以前から冗談で

リラ君「VTR欲しい。いくらで譲ってくれる???」

と、言っていたのだが、私は「15万!!!」と言って話は終わっていた。そういうことが年に1回ぐらい行われていた。

 ところが、VTRも年数がいってきたので、いつしか「10万」になり・・・今年の春先には「5万」と言ってしまった・・・。

リラ君「5万??? 5万なら買うで!!!???」

 

えっっっ!!! 買うの???

 

 リラ君は今回はどうも本気らしかった・・・。

 実は私としても手放してもいいかな? と思う状況があった・・・。近年、毎週バイクに乗るということがなくなり、また、ジェベルが不動状態に陥ることが少なくなったため、当然ながらジェベルのテスト走行を兼ねた買い物や散歩が優先となる。もちろんツーリングはVTRで行っているが、普段使いの面では、2台を乗り分けることが難しくなり、VTRは8ヶ月とか10ヶ月休眠することが毎年起こるようになってきていた。

 積極的に手放すつもりは無いが、リラ君が活用してくれるのであれば、それはそれでいいことだ・・・。え??? でも、君、車持ちで所帯持ちでバイク乗るつもりなん???

リラ君「ヨメから車改造禁止令が出てるから、代わりにバイクいじりたいねん」

 

 なるほど。

 

−−−−−−−−−

 7月中旬、リラ君が現車を見に来る。その前の月にフロントフォークのオイル漏れが発覚したので、それは修理した上で、現状の状態で引き渡すことで合意。リヤサスはオイル滲みがあるので多分要交換だが、リヤサスはダンパー無くてもとりあえず乗れるので、現状渡しの範疇に含めた。付属品として、サービスマニュアル・パーツリスト、さらに、まだ取り付けてなかったフロント用のステンメッシュブレーキホースまでプレゼントすることにした。どうせ私が持っていても仕方の無いものだからだ。

リラ君「ところでさ、君は毎年ツーリング行ってんねんやろ? VTR無しでどーするつもりなん???」

 ・・・んん・・・まぁ、そこだけが解決できない問題なのだが・・・。しかしそれを言い出せば、今回の話は前に進まない。今回、買い手が現れたタイミングを活用しつつ、私の状況を変えてみることもアリだと思って臨む事が必要だ。・・・つまり・・・問題を棚上げにする。

 なにわともあれ、それでいくことにし、いつバイクの名義変更の処理をするかだが・・・私としては9月9日に自賠責保険・任意保険が切れるので、それまでにしたい、と言うと・・・

リラ君「んん〜、実はねぇ・・・これから1カ月出張で8月28日まで帰ってこれないのよ」

 

 マジで!? そっから処理して間に合うの???

 

 ・・・まぁ仕方がないので、それで準備を進めることにする・・・。

 まずはフロントフォークのオイル漏れの修理。代金が・・・27,000円!? うわっ!!! バイク代金の半分が吹っ飛んだ!!! なんてこった〜。

 しかも、名義変更してからじゃないと、バイクの任意保険の等級を引き継ぐ「中断証明書」が発行できないことが判明。うわっ、話がややこしくなってきたなぁ・・・。とにかく、リラ君が帰ってくるまでどうしようもない・・・。その1ヶ月、ドキドキしながら日々を過ごすことになる・・・。

−−−−−−−−−

 8月29日・・・リラ君が帰ってきて次の日の月曜日、彼は1週間夏休みということを聞いて、私も有休を取り、ファミレスで緊急ミーティング。

私「フロントフォークの修理代金が27,000円したことはもういい。俺がかぶる。それより急いで名義変更を処理して『中断証明書』を発行しないと、俺がさらに損をすることになる!!!」

 という守銭奴全開にまくしたてて名義変更を急がせる。友人は以前に名義変更を経験したことがあって、それほど時間のかかるものではないと思っているのだが、それは何年も前のことで、今は制度が変わっているかもしれない。手続きには何が必要なのかネットで調べたが、いまいち明確ではない。困った。

リラ君「んん〜、こういうときはバイク屋に行って話聞いたほうが早いんちゃう???」

 それもそうだ。すぐさまVTRを買ったバイク屋へ移動。話を聞く。すると、私の認印と車両のナンバーと書類と自賠責書類を陸運局に持っていって「譲渡証明書」をもらってきたら、「中断証明書」が発行処理できるとのこと。おお、なんだ、簡単じゃねぇか・・・。

 名義変更処理をリラ君に任して、「中断証明書」が発行処理をして、なんとか終了・・・。はぁ〜、間に合ったな〜。

−−−−−−−−−

 9/24の土曜日・・・私とリラ君と他2人で大阪・福島で飲んでいた・・・。そのとき、リラ君がスマホを取り出し、

リラ君「そうそう、VTR、こんだけいじったで」

 と、言って、画像を見せてくれた。以下はそのときの画像である。


↑VTR250が・・・


↑VTR250が・・・


↑VTR250が・・・

カウル:オークションの安物ビキニカウル
ハンドル:ポッシュ スーパーバイクバー
ブレーキライン(FR):スウェッジライン アルミ(黒)
キャリパー(F):ニッシン4POTキャリパー(ホーネット250の純正品)
リアサス:オーリンズ
テールランプ:汎用LEDテール
インナーフェンダー:セイコークラフト

 ・・・これだけをたった2週間で施したのか・・・。

 

 

 さすがです。

 

 

(終わり)

 

 

○2011年7/1〜4沖縄旅行(後編)

 

 


↑どう見ても入り口なのに『出口』と書かれた建物

 7/3、15:00ごろ・・・。友人と私は沖縄南部の「おきなわワールド」にいた・・・。

 かなりデカい洞窟があるということで立ち寄ったのだが・・・。約2km鍾乳洞の中を歩き、外に出た。必然的に・・・これから地上をまた2km歩き戻ることになるわけだが・・・。

 ピキーン!!! ・・・と、私の脳裏にひらめきに似た思考が走った。そう・・・いうなれば推理ものの謎が解けた瞬間のような。もしかすると・・・。

 

 最初は・・・『「セグウェイ」試乗1,000円』、何でこんなとこにセグウェイが!? 唐突過ぎないか!!!

 熱帯フルーツ園やら、琉球ガラス工房やら、城下町とかいうテーマパーク的なところの土産物屋攻撃をかいくぐって出口に向かうと、またもやそこは『「ウージ」で染めました』というウージ染の土産物屋だった!!!

 さらに『ハブ注入v』されたハブ酒醸造所に連れ込まれ、今度は酒攻め!!!

 その先には・・・沖縄最大級のみやげ物売り場が待ち構えていた・・・。

 やはり、ここも『出口』と書いてあるのは『入り口』なんだ・・・。

 ・・・一体、いつまで続くんだ・・・。

 目くるめく土産物屋地獄! 出口にたどり着いても、それはまた新たな土産物屋の入り口に過ぎなかった!!! パート2!!!

 

 

 つまり、海皇ポセイドン編ってわけか・・・。

 

 

 うーん・・・つまりこれは『みやげ物も数打ちゃ当たる』・・・いわゆる「飽和攻撃」の一種なんだな・・・? 産業が薄い沖縄にとって、観光で食っていくために必要な『戦略・戦術』というわけだな・・・。

−−−−−−−−−

(前回までのあらすじ)

昨年11月、友人と私は沖縄旅行に行くはずだったのだが、台風のせいで行けなかった・・・(正確には「行かなかった」)。そのリベンジとして2011年7/1〜4に沖縄旅行を決行!!! 何とか無事にたどり着きレンタカーで本島を爆走する。

 旅は順調のように思えたが、しかし、2日目に予定していた『カヤックマングローブツーリング』は予約が定員に達していて申し込めなかった!!! 急遽3日目にズラせて申し込み、そのため2日目の予定がぽっかり空いてしまった!!!

 そこで・・・活躍したのが『全35メニューがどれでもご利用OK』っていうクーポンで、つまり『35箇所をタダで利用できる』のだ!!! 2日目の予定をこのクーポン処理に費やす!!! しかし・・・このクーポン・・・一癖ある・・・。

 なんにせよ、2日目の旅の行程も無事終了。宿に届いたカヤックツーリングの資料によると「朝8:30に『ネイチャーみらい館』駐車場に集合」とのこと。さぁ、カヤックツーリングはどんなものなんだろうか!? そもそも、我々はそんな朝早くにちゃんと集合時間にたどり着けるのか!? 問題はそこだ!!!

 

 7/3・・・旅の3日目、後半戦開始・・・。

 6:50、起床。んん〜、旅疲れが溜まって来たかな・・・。少しツラい・・・。

 さて今日はグズグズしていられない・・・。なにせ今から、今回の旅のメインイベント、『マングローブカヤックツーリング』に向かわなくてはならないのである。


↑ホテルの朝

 バルコニーから外を見ると、おお〜、今日は天気がいいなぁ!!! これならカヤックで雨に降られる事も無いだろう。とはいえ、昨日も朝はそんなに天気悪くなかったのに雨降ったからな・・・。チャキチャキっと身仕度を済ませ朝食バイキングへ。


↑朝食バイキング

 7:00、朝食バイキング。ちなみに野菜を採ってないように見えるが、2、3回おかわりしているのでサラダもちゃんと食べているぞ。大変美味しゅうございました。

 部屋に戻り荷物をまとめる。そう言えばこれから向かうカヤックツーリング・・・パンフレットに『お尻が絶対濡れるので着替えが必要』とあったので、水着を持って来ているのだが、集合場所の施設が開館前とのことなので、向こうで着替える場所があるかどうか怪しい。これはいっそのこと・・・。

 私は履いていたジーンズとパンツをおもむろに脱いで、水着を履いた。うわっ、昨日海水浴したから生乾きだな・・・まぁしかたないか・・・。というのも、私の持ってきた水着は短パンタイプなので、見た目に水着だとはわかりにくい。このまま現地に向かうことにする。昨日も水着のままホテルに帰ったしね。

 8:05、思ったより出発に手間取って、予定よりちょっと遅くなってしまった。ホテルをチェックアウト。車に飛び乗り金武町(きんちょう)へGO!!!

 走れ〜走れ〜。県道73号線を通り、国道329号に入る。こういうときは運転が得意な友人は頼もしい。『自称安全運転』がモットーの彼のハンドルさばきは時間が押しているときほどキレが冴える。金武交差点を曲がり田舎道を走る。目的の「ネイチャーみらい館」は、今噂の辺野古に近い場所なのだ。そもそも、その「ネイチャーみらい館」自体も基地関連の予算で運営されているらしい・・・。まぁだからどうだっていうわけでもないし、時間も無いので周辺を散策することもないのだが・・・。

 8:25、ネイチャーみらい館到着・・・。んん〜、なんとか間に合ったな。あれぇ? この施設は9:00開館のはずなのだが結構車が止まっているぞ??? どうやらキャンプ場やコテージがあり、気軽にアウトドアが楽しめる施設のようである。あ、なるほど、そういうことね・・・。

 友人が車の中で着替えている合間に、既に海パン装備な私は車を降りて建屋の方へ向かってみた。すると、いかにも『海人(うみんちゅ)』なお兄さんがいたので、カヤックの人かな? と思ったがそのまま通り過ぎる。あれ? 違うのか・・・と思ったら、おもむろにこっちを向いて「今日カヤック申し込まれてますか?」って聞いてきた・・・。んん〜、お互いに牽制し合ってたんだな・・・。

 建屋のベンチに座って待機。数組のカヤック申し込み組と思われる人たちが集まっている。パンフレットにはトイレは「施設が開館したら使える」みたいなこと書いてあったので、トイレは今使えないのだろうと思っていたら、ちゃんと使えるトイレがあった。ただ、1人用のものなので「利用できる」と明文化するのが躊躇われたのであろう・・・。まぁ難しいところだが、トイレに苦しむことは誰にでもあるから(特に私)、安心できる情報は欲しいところなのだが・・・。

 しばらくしてから説明開始。カヤックは2人で1艘に乗り込むとのこと。我々の他に4〜5組のお客さんが参加している模様。インストラクターのお兄さん2人がお客さんを半分に分けそれぞれを一人で担当するようだ。我々の組には、我々の他に、小学生低学年ぐらいの女の子とその父親のペア、一人の中年のお姉さん。このお姉さんはインストラクターのお兄さんとペアを組むようだ。


↑カヤック乗り込み

 川岸へ移動。そこにはプラスチックでできたカヤックが何艘か用意されてある。ストレッチ、救命胴衣装着、オールの漕ぎ方練習。

 そしていよいよカヤックに乗り込むことになったが、お尻は必ず濡れますと書かれていたが、なるほど、船底に穴が空いていて半分浸水しているような感じになっているのだ。それじゃ沈むじゃん! と思われるかもしれないが、カヤックは中空のプラスチックのボディのため、人間の座るところに浸水しようがしまいが、中には浸水しないので浮力は変わらないのである。2人乗りなので我々二人がどちらにポジショニングするかを決めるが、私が防水カメラを持ってきているので、必然的に私が前を行くことになる。


↑カヤック視点はこんな感じ

 乗り込むときが一苦労。かる〜い物体に体重を預けるのは、力が逃げて仕方がない。何とか捕まえて体を乗っける。

 9:00、いざ出航。うーん、初めてこういう漕ぐものに乗ってみたが、意外と操作性は高い。私が前ということもあるが、方向転換が思うように出来る。・・・まぁ、川の流れがきつくないのでそう思うだけかもしれないが・・・ユーコン川に船を浮かべたらまた違うのだろうが・・・。

 橋をカヤックでくぐりマングローブスポットへ向かう。


↑私と友人。おにーさんに撮ってもらった

 インストラクターのおにーさんにカメラを渡して撮って貰ったが・・・艇の間でのカメラの受け渡しは落とす危険性が・・・まぁ、私のカメラは防水なので落としても拾えばいいのだが、この川は深くなくてもカヤックで水上での乗り降りは可能なのか・・・??? なんかもー、私が取りに行こうとしてカヤック自体が友人ごと転覆するイメージしか沸いてこない・・・。いや・・・その場合はインストラクターのおにーさんが拾ってくれるか・・・。


↑マングローブの森に大接近

 今回のカヤックツーリングの目的である、マングローブの森にカヤックで接近する。おにーさんがいろいろ説明してくれる。ちなみに、「マングローブ」とは、海水と川の水が入り混じる汽水域で育つ植物の総称とのこと。ためしに水を舐めてみたらややしょっぱい。さすがは汽水域。


↑わかりにくいが足に群がる小エビ

 小エビがいるとのことで、おにーさんに勧められてサンダルを脱いで右足を川に突っ込んでみた。おおおっ!!! 来るねぇ〜。お祭りの屋台やら、なんちゃらセラピーとかで、小魚が足を突っつくのは知ってたが、エビに足をまさぐられるとは・・・!!! 気持ち良くないこそばさに耐えるのがツラい〜!!!

 このあと、場所を転々としてマングローブの生態を観察する。カヤックで水面をスイスイ〜と滑る感覚がたまらない。マングローブの森の小径を、干潮の浅瀬ギリギリを進むイベントがあったが、残念なことに我々のカヤックは座礁してしまう。んん〜、我々の体重が重いというわけだな・・・これぞまさにビーチランディング・・・強襲揚陸艦の気分だ。仕方がないので私がカヤックから降りて友人を乗せたままカヤックを引っ張った・・・。

 幻想的な冒険はこれにて終了。元の岸へ戻る。

 10:35、陸に上がる。


↑私と友人。おにーさんに撮ってもらった2

 んん〜、朝方なのだが少し焼けた感じが・・・。これは後で痛くなるかな。

 カヤックツーリングもこれにて解散。またさっきのベンチのある建屋に戻ったら、謎の生物を発見・・・。


↑ネイチャーみらい館に放し飼いの羊・・・顔怖ぇ

 んん〜、コイツは羊だな・・・。気性は非常に穏やかで近づいても気にしてない様子。しかし、施設の植え込みの葉っぱをバクバク食べている。その目と様子がなんとも・・・悪魔の顔に喩えられるのもなんとなくわかる気がする・・・。


↑ネイチャーみらい館駐車場。天気いいなぁ

 駐車場に戻る。ウホッ、昨日と打って変わって今日はすこぶる天気いいなぁ〜。友人は灼熱の車の中で着替えていたのだが、それを尻目に私は外で着替える。友人が「おいおい、何してんねん!!!」と非難するが、ここは沖縄だ、バッチコ〜イ!!!(←???)

 11:05、さて、出発。今度は私がハンドルを握る。イヤッホ〜イ!!! 今回始めての運転だ。来た道を戻り、金武ICから沖縄道に乗る。

 11:20、伊芸SAでお茶を買い、水分補給。休憩終わり。

 程なく、沖縄北ICで降りて一般道を走る。喜屋武(きゃん)交差点を曲がり、たどり着いたのは・・・!!!


↑上江洲(うえず)交差点にて

 11:50、上江洲(うえず)交差点到着。記念撮影。・・・なんでこんなとこに来たのかって・・・??? いや、自分探しにね・・・。ここでまた友人にハンドルを返す。結局私が沖縄で運転したのはこの45分だけだった・・・。いや、伊芸SAで休憩してたから実質30分ぐらいか・・・。Uターンしてまた沖縄北ICから沖縄道に乗る。

 さて・・・そろそろ昼飯時だな・・・。では、ひめゆりの塔に行くか・・・。というのも、ひめゆりの塔のすぐ近くにある「ひめゆり会館」というところで、またもやクーポンで「タコライス」が食べられるのだ。現在地のうるま市は本島の中部に位置し、ひめゆりの塔は本島南端にあるので、そこまでぶっ飛ばさなきゃならない。少し時間がかかるなぁ。

 再び高速を走る走る。


↑沖縄道を突きぬけ南風原南道路も最後まで行く

 南風原南ICを左に曲がり、照屋交差点、新垣交差点を経由して米須の交差点を右に曲がる。

 12:40、交差点を曲がるとどうやらこの辺りが目標ポイントらしく、土産物屋や食堂が密集している。ひめゆりの塔はどこだどこだ??? しかし、あたりには「無料駐車場」を掲げた土産物屋や食堂がいっぱいある・・・。なんか、この雰囲気はヤバい・・・。何かこいつら企んでやがるな! ひめゆりの塔の施設には駐車場が無いんだ!!! だから、どこかには入らなければならない!!! その選択を誤るとドエライことになるのでは・・・。

 ああっっっ!!! 右手に目標発見!!! どうやらここがひめゆりの塔みたいだ!!!

 目標からあまり離れたところに車を止めるわけにもイカン。エイヤでひめゆりの塔の西隣の駐車場に突っ込んだ。すると活きのいい警備員のおにーさんがアプローチしてくる。ええっ!!! 無料だろ!!! なんでそんなに突っ込んでくるの!!! やっぱりなんか企んでやがるな!!!

 話を聞くと、渡された駐車券を持って建物の中に行ってハンコもらってきてね! とのこと。ははん、建物に入らせて土産物攻撃をするつもりか・・・。いや、もっとスゴイ罠が待っているかもしれない。

 車を止め、てくてくと建物に歩いていくと・・・。


↑ひめゆり会館

 

んん? ひめゆり会館?

 

 

 目的地じゃん!!!

 

 

 知らないうちにターゲットに突っ込むとは・・・やるな、俺ら。

 中の食堂でクーポンを見せてタコライスを注文する・・・。


↑クーポンでタコライス

 タコライスに、微妙に沖縄そばが入ったスープ付き。しかしこのタコライス・・・チーズが入ってないように思えるのだが・・・タコライスといえばサルサソールだけでなく、チーズも必要でしょう・・・。いえいえ、タコライス、大変美味しゅうございました。

 そして、出るときに駐車券にハンコを押してもらう。まぁ、ハンコを押してくれるんじゃなくて、ハンコを押した券に交換してくれたのだが。なるほど。


↑ひめゆりの塔

 13:00、ついに、ひめゆりの塔・・・お参りをして、隣にある「ひめゆり平和祈念資料館」に入る。300円。

 

 ・・・・・・んん・・・・・・。まぁ、ここには沖縄戦の資料展示があるのだが、戦争の悲惨さということは私も重々承知していたのだが、その認識を上回る事実を提示されることになった・・・。ひめゆり学徒隊の証言もさることながら、米軍の本島上陸後2ヶ月の時間を置いて総攻撃をかける周到さが生々しく伝わる。粉砕される旧日本軍。組織力を無くした集団がこれほどもろいものなのか・・・。

 

 14;15、出発。

 さて、これからどこへ行くかだが・・・友人はテンション下がっちゃったみたいで、「沖縄平和祈念公園ってのもあるけど行く?」と聞いたら「行きたくない」とのこと。元々今日行くつもりだった・・・「海軍司令部壕に行く?」って聞いたら、「それも行きたくない」とのこと。「じゃあ、どうする???」と聞くと、「『おきなわワールド』に行く」とのこと。ってちょっと戻るんですけど・・・。いや・・・時間的にタコライスを食べるべく、ここに直行しただけで、ちょっとぐらいの遠回りは問題ないけどね・・・。まぁ、確かに今の我々には口直しが必要なのかもしれない・・・。


↑クーポンでおきなわワールド

 14:30、おきなわワールド到着。そもそもなぜここに来たのかって・・・それは当然!!! クーポンで入れるからだよ!!! ・・・まぁ、去年の計画でもここに立ち寄る予定だったので、念願を果たしたというわけだ・・・。


↑洞窟入り口

 中に入ると・・・いきなり鍾乳洞に入る・・・。確かにここは鍾乳洞がウリで、全長2kmほどある地底探検が楽しめる。トンネルずいている我々がここを選ぶのも無理は無い・・・。


↑入り口付近。すげー広さ

 洞窟に下りると・・・コイツはすげー!!! コレまで見てきたものをはるかに上回る規模の鍾乳洞だ!!! コレ・・・地下基地として使えるんじゃないの??? 旧日本軍はこれを活用しなかったのはなぜだろう・・・いや、単に当時は発見されてなかったってだけなのか・・・???

 ここから鍾乳洞の通路を延々歩くことになる・・・。この規模は圧巻だ・・・。


↑洞窟通路

 しかし・・・この通路を作るために・・・鍾乳洞にコンクリ打ってるし、つららを切り倒してるし・・・なんか、『やってもうた』感がバリバリな感じが残念だ・・・。保存しようという意識が全く感じられない・・・。まぁ・・・そういう意識が薄い時代に開発されたのかもしれないが・・・。いろいろ残念だ・・・。

 15:15、地上に出る。んん〜、結構長かったな・・・。さて・・・。

−−−−−−−−−

 ・・・ということで、冒頭のような事態に陥ったのだよ・・・。

 とはいえ、さすがに大きな土産物売り場を越えたら、もう出口だろう・・・と思ったら、「ハブ博物公園」という建物が!!! 最後にハブそのもので攻めてくるつもりなのか!!! それはちょっと興味あるぞ!!!

 と、思って行ってみたら・・・入場料に600円かかる・・・。・・・フツーにカネ取るのかよ・・・なんで最後の最後で・・・。スルーして車に戻った。

 15:40、出発。進路を北に取る。那覇空港から程近い、豊見城(とみぐすく)市に入った。


↑「TOMITON」というショッピングモール

 16:15、「TOMITON」とかいうショッピングセンターに到着。おおう、車でいっぱいだぁ〜。しかも、「わ」ナンバーではない。地元の車だ。なぜこんなとこに来たのかって??? ふっふっふ・・・恒例のクーポンなんだよ・・・。

 「ブルーシール」という沖縄では勢力を伸ばしているアイスクリームのチェーン店で、「ブルーシールサンデー」をクーポンで食べられるのである。店に入ると、アイスクリームだけでなくパスタが置いてあることに気づく。んん〜、なんか私は小腹空いたのでパスタを食べたくなってしまった・・・。しかし・・・パスタが980円・・・? 高くね・・・? まぁいいか・・・。

 クーポンでサンデーを注文するが、アイスにも変更が可能ということで、2人ともアイスにする。そして私は追加でパスタを・・・カルボナーラでも食べるか。注文すると、なんか、引換券が渡された。? ナニこの券・・・。店員に話を聞くと、この引換券で、帰りにアイスが貰えるという・・・。

 

 

 もしかして??? 俺、やっちまった???

 

 


↑クーポンでブルーシールのアイス

 アイス、大変おいしゅうございました。


↑自腹でブルーシールのカルボナーラ

 アイスクリームを食べてからカルボナーラ到着・・・。しまった・・・アイス食って小腹が満たされたのにこの量は・・・。友人に「ちょっと食べる???」って聞いたら、そっけなく「いらない」とのこと・・・。がんばって食べました・・・大変美味しゅうございました。そして帰りにまたアイスをもらう・・・。俺、どんだけアイス好きなんだよ!!!

 せっかくなのでTOMITONに入ってみる。中は家族連れでかなりにぎわっている。はー、やっぱりここは地元民のための施設なんだね〜。我々は観光客商売のとこばかり行っているのでこの感覚はうれしいなぁ。

 何の気なしに、2階に上がってみると・・・。


↑マブヤーオフィシャルショップ

 

 

 まっ、マブヤ〜!!!

 

 

 なんとマブヤーオフィシャルショップがある!!! これはすげー!!! ・・・といっても、実は私は「琉神マブヤー」を見たことが無いのだ・・・。気が向いたらDVD買おう。

 17:15、出発。

 さて、もういい時間だ・・・宿に向おう。今宵のお宿は那覇市内にある「かりゆしアーバンリゾートナハ」である。そして、レンタカーは今日返却することになっている。宿から3km離れた「DFSギャラリア」というところに返さなければならない。まずはチェックインして荷物を降ろしてから車を返すことにする。

 北上。メイン道路である空港道路をナビが示しているが、どうやら渋滞している模様。ナビに逆らってローカル道を爆走。那覇市内に入る。宿に入る前にガソリンを満タンにしようとして道を外れたのが悪く、宿への道を見失ってしまう。回り道をしてやっと宿の前の道に到着・・・。

 18:10、泊ふ頭入口交差点を曲がり、ホテルが目の前に・・・目の前に・・・んあああっ???


↑とまりん

 

 

 「とまりん」!? 何コレ!?

 

 

 場所はここのはずだが・・・デカい建物でホテルっぽいのに、「とまりん」とは何事ぞ!!! ・・・ホテルだけに「とまりん(泊まりん)」とかいうつもりか!!!

 と、よくわからないので通り過ぎようとすると、急に友人が車を減速、このとまりんの駐車場入り口に侵入して止まった。

 

私「どどど、どうしたん!!!???」

友人「いや、なんか、チラッと看板が見えた」

 

 ええええ??? ナビゲーターの私が発見できなかったんだぞ??? とりあえず、私が降りて確認しに行くか・・・。

 すると、誰かが近寄ってくる。駐車場の警備員ではない。・・・例えるなら・・・そう、ホテルマンらしき人が・・・。話を聞いてみると、ここが目的の「かりゆしアーバンリゾートナハ」に間違いがないとのこと。ここであってたのか・・・。ホテルの駐車場はこの「とまりん」の立体駐車場に放り込まなくてはならない。しかし、車は一旦置くだけで、チェックインしたら車を出すのだが? というと、とりあえず車を入れて、チェックイン時にフロントに説明して駐車券をもらってくれとのこと。なるほど。

 ということで立体駐車場に車を止めて、1階に下りるとホテルのロビーがちゃんとある・・・。もっとわかりやすくしてよ!!!


↑かりゆしアーバンリゾートナハのフロント

 チェックインして、駐車券をもらって、お部屋に荷物を入れる。はぁ〜、つかれた〜。少しボーっとしてから、車を返却に行く。18:50、発車。

 ここから3kmほど離れた「DFSギャラリア沖縄」へ向かう。走り出してすぐ、友人が口を開いた。

 

友人「レンタカー引き渡されたときの資料、引っ張り出して」

私「ほぇ? どうかしたん?」

友人「『DFSギャラリア』にレンタカー返す場合はなんかややこしいらしいねん。ここには何やら、『レンタカー返却口』というものがあって、道順が指定されとんねん。しっかり見といてくれ」

 

 

 なんだ? 『レンタカー返却口』って!!!

 

 

 『返却口』って、ボウリングの貸し靴の返却口か!!!

 程なくDFSギャラリアが見えてきた。我々は西側からアプローチしたのだが、これは運よく道なりに返却口に入れるルートだった。その入り口に到着。グイっと入る・・・。


↑DFSギャラリアのレンタカー返却口

 うわー・・・。ホントに『レンタカー返却口』がポッカリとあいてる・・・私がボウリングの貸し靴の返却口を想像したのも、あながち間違ってないように思える・・・。コイツはすげーなぁ・・・。


↑レンタカー返却現場

 19:10、DFSギャラリア、レンタカー返却口到着。うわーっ!!! 広いなぁ!!! 大量にレンタカーが押しかけても大丈夫そうだなぁ・・・。

 係員に指示されて停車。簡単な車のチェックを済ませて、返却作業終了・・・。って、アレ??? この人たち、我々がこの車を借りたニッポンレンタカーの人じゃない・・・。たぶん、このDFSギャラリアが返却業務を委託か何かで受け入れているんだ・・・。またまたコイツはすげぇ。

 確かに・・・レンタカーの返却を空港の営業所や、街中の営業所に帰すスタイルだと、空港道路や街の道路が混んでしまう。これを解消する為に、街中でありつつも空港へ繋がるモノレールの駅近くに大規模返却場を設けることは理にかなっている・・・。すごいな・・・誰が音頭を取ったかは知らないが、業界団体が手を組んでこのシステムを作り上げたのだろう・・・。

 せっかくなので「DFSギャラリア沖縄」を見学することにする。すると・・・目の前にはブルガリやらヴィトンやらのブランド品のお店がズラリと並ぶ・・・おおおお、完全に俺ら場違いな奴らになってるぞ・・・。なにやらここは、特別に『免税店』として出店が許されている場所らしい。う〜わ〜、どこまで観光客からカネを巻き上げるつもりなんだ沖縄は・・・。だからレンタカーの返却をやっているのか・・・。まぁ、いい目の保養にはなった。

 さて・・・宿に帰るか・・・。外に出ると、もう日は完全に落ち、あたりは暗くなっていた。宿までの道のり、3km・・・。実は沖縄モノレールの「おもろまち駅」がすぐ隣にあり、モノレールを2駅乗れば少しは宿に近づけるのだが・・・。しかし、我々は明日は「モノレール1日乗車券」でモノレールを乗り倒す予定なので、その楽しみは明日にとっておきたかった・・・。

 てくてくと歩き出す。ちなみに歩きながら晩飯を食べるところを探さなくてはならない・・・どこかよさげな店があればそこに入ろうと言うわけだ。しかし・・・時間が時間なせいか、お店が見つからない・・・。そもそも、歩く道を間違えたか・・・。

 2kmほど歩いて、モノレール「美栄橋駅」を過ぎると、小さな商店住宅が並ぶ、いわゆる「町」っぽいところに出てきたが・・・ほとんど閉まっていて人気も無い・・・。まぁ、時間も遅いし、今日は日曜日だからこんなもんなんかもしれんが・・・それにしてもこの通りの名前が「なかよし通り」って・・・我々は仲良くしてはもらえなさそうだ・・・。

 そろそろ目の前に国道58号線が見えてきた・・・。このままだとまた宿にたどり着いてしまう・・・。まぁ、国道沿いのほうが店はありそうなのだが、いかにも観光客商売の店には入りたくない。それを回避すべく無理くり右に曲がって店を探すことにする。すると、何やら飲み屋さんっぽいお店が目の前に現れた・・・。


↑竜むら

 20:10、ホテル近くにある「竜むら」に入ることにする。

 さてさて、やっと夕食。とはいえ私はあのパスタがまだ残っている・・・ちょっと控えめで・・・。オリオンビールを瓶で頼みつつ、沖縄料理を中心に注文。


↑竜むらのゴーヤチャンプルー

 このゴーヤチャンプルーやらラフテー(三枚肉の煮付け)やらを頂く。んん〜、おいちー。あと、突き出しに出た鰹のタタキを、友人が気に入ってさらに注文した。へぇ〜、沖縄で鰹が捕れるんだねぇ〜。グルクンのような熱帯魚しか捕れないと思っていた・・・。

 最後に酒のつまみに酒盗(しゅとう)・・・って、あれ? 沖縄では酒盗のことを「ワタガラス」というのでは??? ・・・その酒盗・ワタガラスとは「鰹の内臓の塩辛」で、風味も強くて塩辛くて酒のつまみには絶品の代物である。まぁ疑問はありつつも食べてみるとウマイ!!! 最高だねぇ〜。

 21:40、「竜むら」を出てコンビニでオリオンビールを買い出してから、ホテルに戻る。

 部屋でシャワーを浴びてからオリオンビールをまた飲む。いやー、うまいねぇ〜。はぁ〜、明日は予定も無く朝ゆっくりできるな〜。チェックアウトが12時なのでゴロゴロしていても問題は無いのだが、朝食バイキングが9時までなので8時には起きて食べにいかなくてはならない。目覚ましを8:00にセットして就寝。

 

 7/4・・・旅の4日目、今日が最終日だ・・・。


↑ホテルの窓から

 8:00、起床。ふわぁぁぁ〜、よく寝た〜。今日も天気よさそうだなぁ!!! 着替えて、朝食バイキングを食べに行く。


↑朝食バイキング

 ここのバイキングの規模がスゴイ。料理もわんさかあるが、専属のシェフが何人か立っていて、オーダーしてからオムレツを作ってくれたりしてくれる。お客さんもいっぱいでなのだが・・・しかし・・・日本語を話しているお客さんが少ない・・・。顔は東洋人なので一見違和感が無いのだが・・・。なにわともあれ、大変美味しゅうございました。

 少し部屋でゆっくりしてからチェックアウト。ホテルマンに、モノレールの駅にコインロッカーはあるのかと聞いてみると、あるとのこと。そうでないと困る。

 9:30、宿出発

 さて、今日は旅の最終日。17:00に飛行機が飛ぶので16:00には空港に着いてなければならない。昨日までとは異なり、今日は沖縄モノレールを駆使した移動となる。本日の予定メニューは「首里城」「国際通り」「牧志公設市場」に加え、昨日行きそびれた「海軍司令部壕」である。これだけあれば時間ギリギリになるはずだ・・・。

 昨日通った「なかよし通り」を歩いているとモノレールのレールが見えてきた。美栄橋駅到着・・・のはずなのだが、あれ? どこにも駅が無いぞ!!! ・・・と思ってレールまで歩いていくと、ビルにスッポリ隠れていた。それほど大きなビルじゃないのだが・・・まぁ、なにせモノレールは全編成2輌編成で、ホームもそれぐらいの長さしかないからね・・・。


↑モノレール美栄橋駅

 9:45、美江橋駅到着。改札から中を見ると、確かに駅の中にコインロッカーがあるな・・・。今のところ、空港側へ1駅先に行った県庁前駅なら必ず通りそうなので、そこまで荷物を置きに行くことにする。・・・まぁ、それは後から考えると微妙な判断だったのだが・・・。


↑モノレール一日乗車券

 ここで1日乗車券を購入。600円。裏面を見てみると・・・。


↑モノレール一日乗車券の裏面

 えっ!? 24時間制だったの!? えー!!! しまったー!!! それを知ってりゃ、昨日おもろまち駅から歩かなくてよかったんじゃん!!! リサーチ不足だった・・・。


↑モノレールの車両(ただし画像は県庁前駅で撮影)

 程なく車両が到着。ほぉ〜、最新式だけあってかっこいい車両だねぇ〜。

 9:55、県庁前駅到着。荷物をコインロッカーに入れて今度は逆方向の車両に乗る。


↑首里駅

 10:19、首里駅到着。首里駅のホームは線路の入れ替えが出来るように相対式ホームになっている。モノレールの付け替えがどうなっているのか知らなかったので、ホームの端で付け替えの動きを見てみたら、気持ち悪いつながり方をする・・・。うう〜ん、いいものが見れたな・・・。

 駅を降りて何も考えずに首里城に向かう・・・。すると石垣が見えてきた。中に入ろうとすると看板が立っているのを発見。「ここは出口で入り口はもっと先」との旨がしたためられている・・・。そうだった・・・首里城って、首里駅から行こうとすると裏に行ってしまうんだよ・・・。忘れてた・・・こうなってしまったからには仕方がない・・・。ここはやはり裏から表に向かって突き進むことにする・・・。


↑首里城を裏側からアタック

 首里城公園をどんどん登る。すると、首里城中心の出口ポイントに到達。さすがには出口からは入れないようで、表に回ってから入場。さらに登ってみると、首里城正殿前に到達。しかし・・・ここに入るには800円払わないといけないとのこと。んん〜、カネ取るのか・・・。・・・まぁ、優良な観光資源なんだからカネ取って当然なんだが・・・。正直、カネ取るなら入る気が無くなったのだが、ここまで来たので「せっかくだから」理論で入ることにした。せっかくだから俺はこの朱に塗られた門を選ぶぜ!!!

 門をくぐるとそこには首里城正殿が目の前にあり、祭事を行うと思われる屋外スペースがあった。それを取り囲むように建物が並んでいる。その建物に入り展示物を見学していくパターン。んん・・・展示でカネを出す価値感を高めようというのはわからいでもないが・・・。なーんか、価値の出し方に腑に落ちないところがある・・・。


↑首里城正殿

 その正殿の荘厳さ、とか、雰囲気というものを純粋に楽しみたいのだが・・・なんだかそういう思いを邪魔してるようにしか思えない。・・・まぁ、とはいえ、首里城は陸軍の司令部が置かれるわ、米軍からも砲撃されるわ、戦後は埋められて大学が作られるわ、で散々な目にあったきたそうな。当然建物はほとんど復元されたものである。2000年に世界遺産登録されたが、それは主に「グスク跡」であって、復元された建物は含まれていない。逆に建物は世界遺産でないからやりたい放題できる・・・。そこに二律背反的な歪みがあるように思えて仕方がない。んん〜、いろいろ残念だなぁ。


↑守礼門

 帰りに、本来なら入り口である守礼門をくぐって首里城エリアから出る・・・。

 さて、ここからどうモノレールに戻ろうか・・・私は街を歩いてみたかったので首里城からまっすぐ那覇方面に下りていく友人に提案。「下りだから歩けるって!!!」と、具体的な距離を提示しなかったのだが・・・2.3kmほどある・・・。

 てくてくと歩く・・・。この「寒川通り」・・・首里城につながる参道というか、門前町かと思いきや、めっちゃ住宅街を歩く・・・。ちょっとイメージと違ったな・・・。ところで、その住宅のひとつにこんなのを見つけた・・・。


↑石敢當のパワーアップ版

 これは2日目に見た「石敢當」に「山」「泰」がプラスされている??? なにこれ、石敢當のパワーアップ版か???

 そのあとは、「首里坂下通り」をさらに下る。「沖縄都ホテル」前にバス停がある・・・へぇー、バスだねぇ〜、と、そのままスルーしてしまったのだが・・・。

 しまったー!!! 沖縄で路線バスに乗るチャンスをみすみす見逃したのか!!!

 もうほとんど下りてきてしまった・・・もう、松川の交差点じゃないか。ここは1日目に通ったところだ。ここから「大道大通り」になり、さらに歩く。

 12:25、安里(あさと)駅到着。ふぅ〜、しまった・・・かなり疲れた・・・。もう汗だくである。足が若干悪い友人はさらにダメージを受けている感じだった。モノレールに乗る。

 12:40、再び県庁前駅到着。


↑国際通り

 「国際通り」に入る。沖縄の戦後復興はこの国際通りから始まったといわれるほどの場所なのだが・・・。んー、これは完全に観光客目当ての店ばかりじゃないか・・・。ガッカリだ・・・。昼食にはいい時間なのだが、我々にはなんかここで飯を食う気にはなれなかった。横にそれてみよう、ということで松尾交差点手前の道を左に曲がる。

 隣の筋に入る角に喫茶店があった。チラリとメニューを見ると・・・おおっ!!! 「アイスぜんざい」があるじゃないか!!! どうやら全国的に存在しているらしいが、沖縄ではモーストポピュラーな冷スイーツらしい・・・。うむ、昼飯前にちょっとスイーツを入れておくか・・・。

 13:00、喫茶店に入る。店の名前なんだっけ〜、忘れた〜。


↑アイスぜんざい

 アイスぜんざい430円・・・注文。多分・・・かき氷にあんこを入れたパターンか・・・。シャクシャクシャク、と食べていると、おおう! 白玉が入っている!!! これが「ぜんざい」たるゆえんか!!! 大変おいしゅうございました・・・。

 食べながら、このあとどうするかを話をしていた・・・。とりあえずの予定としては、あとは牧志公設市場と海軍司令部壕がまだ残っていたが・・・。友人が「海軍司令部壕は駅から3km歩くんやろ??? 俺もう足パンパンやから、拒否権を発動する!!!」とのたまったので、少し考えるが結局のところ牧志公設市場に行って昼食も取ることを考えると、今からの時間では難しい。海軍司令部壕は諦めることにした。

 13:45、店を出て国際通りに戻り、牧志公設市場へ向かう。すると東側に突然巨大アーケード街が現れた。


↑巨大アーケード

 うわっ、デカいアーケードだな〜。これが牧志公設市場か??? と思ったが、「牧志公設市場こっち」と書かれた看板があったので、ここではない様だ。ここを進むことにする。少し歩くと、牧志公設市場にたどり着いた。アーケードに面して建物があり、それそのものが牧志公設市場だった・・・。はぁー、こういうものだったのね・・・私のイメージではアーケード街が市場を形成しているのかと思っていたが、建物があるんだねぇ。

 中に入ると、せまーい通路にせまーい間隔でお店がいっぱいひしめき合っている。活気があっていい感じなのだが・・・。・・・んん、いかん・・・私は全然ピンとこない・・・。それでも、ここで買った魚を2階の食堂で調理して食べさせてくれるので、昼食をここで食べようと物色してみたが・・・ダメだ、それでもピンとこない・・・。

 それは友人も同じようで、昼食にはいい時間なのだが、ここはスルーすることにする。

 市場を出て三度国際通りに戻る・・・。さて・・・昼飯をどうするか・・・確かに腹は減ってないのだが、飛行機に乗る前に食べておかないと、さすがに腹が減る・・・。何かは食わなきゃならんぞ??? すると友人は「もう一度A&Wを食べたい」と言い出した。エ、A&W??? 1日目に行ったファストフードチェーン店!!! 確かにうまかったけど!!!

 はたしてA&Wがこの付近にあるのだろうか・・・まぁこの近くでなくてもモノレール沿線沿いにあれば行ける・・・。ネットで調べてみるとおもろまち駅と古島駅との中間地点にA&Wがあった。

 14:15、牧志駅に到着。モノレールに乗り、古島駅へ。

 14:25、古島駅着。おもろまち駅との中間地点にA&Wがある。徒歩でてくてく歩く。


↑A&W那覇新都心おもろ店

 A&W那覇新都心おもろ店到着。うわー、ガソリンスタンドの敷地内に店舗があるのか〜。さっすが新都心(←???)。

 中に入り、研修生のおばちゃ・・・もとい、おねーさんに注文。記憶があやふやだが、確かビッガーダブルバーガーセットを頼み・・・ドリンクは・・・前回遺恨を残したルートビア!!!


↑A&Wのビッガーダブルバーガーセットだったかな? 飲み物はもちろんルートビア

 いただきま〜す。まずはルートビアをゴクリ。ううっ・・・。想像を裏切らない味に満足する。そして今回はさらに「ルートビアおかわり自由」にも挑戦だ!!! と、思ってバーガー食べてたらおばちゃ・・・もとい、おねーさんがガラスサーバーに焦げ茶色の不気味な液体を入れてこっちに歩いてきた・・・。もしかしてルートビア!? ミスドみたく継ぎに来てくれるのか!!! それはビックリ。大変美味しゅうございました。

 さて・・・もう15時を回ったな・・・。17:00那覇空港発の飛行機に乗るが、少なくとも1時間前には空港に着いておきたい。もう、あとは空港に直行するしかなくなった・・・。店を出て、おもろまち駅まで歩く。

 15:22、おもろまち駅発。

 15:30、県庁前着。コインロッカーの荷物を出して、15:40の車両に乗る。ううーむ、これだったら別にいちいち県庁前駅に荷物預けなくても、最初に乗った美栄橋駅でも良かったんじゃ・・・。まぁ、それは言わない約束でしょ・・・。

 15:55、空港駅到着。うう〜ん、予定通りだ!!!

 16:00、チェックインカウンターに行くも、荷物を預けるのカウンターが長蛇の列・・・。なんだこのありえないはみ出し方は・・・。カウンターからゆっくりとしたカーブを描いているので、かろうじて往来の致命的な邪魔にはなってないが、コレがまっすぐ並んでたらロビーを真っ二つに割っていたぞ・・・。友人に言わせれば、これも夕方の人気便の宿命とのこと。これだから飛行機は・・・。

 16:50、検査を通過。って、出発ギリギリじゃん!!!

 17:00、出発予定だったが、やはりこの混雑のためか、17:10那覇発となった。

 離陸する。んん〜、飛行機は離陸のこの加速がたまらないね。程なく左旋回するのだが、ちょうど我々は左側の窓際の席だったので、今飛び立ったばかりの那覇空港が見えた。すると数珠繋ぎ、とは言いすぎだが、超短い間隔で飛行機が次々と飛び立っているのが見えた。うわー、ホントにラッシュなんだな・・・。


↑さらば沖縄

 しばらくしてから「電子機器使っていいよ」というアナウンスが流れたので、とりあえず眼下に広がる沖縄本島をカメラに収める。くしくも1日目の宿だった本部町あたりだった。んん〜、あれだけ車で走ったあの地をこんな遠景で、まるでミニチュアのように、はっきり収められるとは・・・。さらば沖縄。

 飛行機は18:50に関空着予定だったが、19:20に到着した。大阪は雨で無事に着陸できるか少し不安だったが、さすがに若干の雨では運行に問題が無い模様。とはいえ、雨にぬれた滑走路に接地した瞬間のタイヤのグリップ感の無さが、私も伝わってきて気が気じゃなかったのだが・・・。それでもちゃんと着陸できるテクノロジー万歳。

 19:25には飛行機から降りれたが、やはり荷物引取りに時間がかかる。やっとのこさ、荷物を受け取り空港の外へ。ここから電車に乗るのだが、南海電車の特急ラピートがもうすぐ出発なのでそれに飛び乗ることにした。しかも、友人が「せっかくだから、スーパーシート乗ろうぜ」というのでそれにする。

 20:05、ラピートβ出発。スーパーシートは我々以外誰も乗っていない。200円プラスしただけでこの快適性・優越感は結構いいかも。1時間だけなのでコストパフォーマンスに優れるかどうかは悩むが・・・。

 20:43、南海なんば駅到着。ここでラピートを降り、地下鉄に乗り換える。20:55、地下鉄に乗る。

 21:30、我々の家近くの「鳥の居」という居酒屋で遅い夕食、22:30、解散した。程なく帰宅。いや〜、長い4日間だったな・・・。

−−−−−−−−−

 今回の旅のまとめー。

 2日目以外はなかなかの天気でいい旅だった。梅雨も明けてて日差しがキツイ!!! 暑い!!! でも体感的にはカラッとしていて、我々の住んでいる大阪よりすごしやすかった。10年ぶりぐらいに海で泳いだが・・・沖縄の海は気持ちいい!! 沖縄に移住する人が年間2万5千人いるらしいが、その気持ちはわかるなぁ。

 ・・・まぁ・・・しかし沖縄には産業が無いので移住しても食べていけるかが問題になりそうだな・・・。いろいろと施設を回ったり町並みを見てみたが、かなり観光業だよりになっていると感じる。記事にもたくさん書いたが、観光客の囲い込みの強烈さはハンパではない。

 あと、それと、基地。それにはいろいろと問題はあるが、基地があることによって雇用や産業があることは否めない(国の補助金関係なく)。その「観光業」「基地」の2点は沖縄を支え続けることになるのだろうが、それだけではこれからの発展は厳しいだろう・・・。

 工業は難しいところがあるから、ソフト的な発展があれば・・・んんー、そういう意味では「琉神マブヤー」はいい線いってるのかも知れないな・・・。

 

 

(終わり)

 

 


 

 

くるすま9月号



 まいど、えーすけです。

 予定通り8/15〜17に飛騨高山に行ってきました。去年に引き続き、私は東京から参戦し大阪から来た友人と現地で合流するという、集合の仕方。しかも私は東京〜高山〜大阪を1枚の乗車券にする為、東京から上越新幹線で越後湯沢に行き、ほくほく線特急「はくたか」で富山、普通電車を2本乗り継いで高山に行く手段・・・これをすることにより大阪に帰るのを「特急ひだ」に乗って高山〜岐阜〜大阪で行くことが出来、1枚の乗車券で達成することが出来る。

 ・・・なんでそんなことをしたのかって??? 実はこれでキップ代が3,000円ぐらい安くなるのだよ・・・。その代わり2時間早起きしなければならなかったが・・・。

 これに関しては意外と面白かったので、今後余裕があれば、この高山までの行程を記事にするかも。

 

 ・・・ところでウチのVTR250が次回大変な事になる予定です。乞うご期待。

 

 

○2011年7/1〜4沖縄旅行(前編)

 

 


↑ナゴパイナップルパークの無人電動カート

 7/2、15:00ごろ・・・。友人と私は沖縄の「ナゴパイナップルパーク」にいた・・・。

 パイナップル畑を見学出来るということで立ち寄ったのだが・・・。戻ることを許さない電動無人カートで連れていかれた先には、数々の試練が待ちかまえていた・・・。

 

 最初は・・・カートに乗る前に無理やり撮らされた写真を売り込まれ・・・。(←ウザいと思った程度)

 パイナップルワイン見学ということで立ち寄ってみると、ワイン山積みの売り場でワインを売り込まれ・・・。(←商売根性旺盛でよろしい、程度)

 出口に向かうと、そこはまたパイナップル関連商品の売り場の入り口で、お菓子やら何やらを売り込まれ・・・。(←出口じゃないの? 程度)

 それをかわし出口にたどり着くと、今度は『生パイナップル、ご自宅にお届けします!!!』を売り込まれ・・・。(←だんだん不安になってきた・・・)

 その後も『出口』と書いてあるのは『入り口』に過ぎず、水やらグッズやら、ありとあらゆるものを売り込まれる・・・。

 ・・・一体、いつまで続くんだ・・・。

 目くるめく土産物屋地獄! 出口にたどり着いても、それはまた新たな土産物屋の入り口に過ぎなかった!!!

 

 

 何なのこれ!? 聖闘士星矢の十二宮編リスペクトか!!!

 

 

 まぁ・・・無視して買わなければいいだけの話なのだが・・・。

−−−−−−−−−

 遡ること、6/19日曜日の午後・・・私と友人は近所のファミレスでミーティングを行っていた・・・。

 2週間後に控えた7/1〜4沖縄旅行についてである。昨年10月に沖縄に行けなかった(行かなかった、とも言える)リベンジとして、沖縄の梅雨明け予定日の1週間は「梅雨が明けてない」リスクがあるためパック旅行の安いプランがあるとのことで、5月には申し込んでいた。・・・まぁ・・・全部友人任せなのだが・・・。

 当然のことながら、事前に旅行の打ち合わせが必要だったのだが、すでに去年十分行い基本ラインは押さえてあるということで、直近までミーティングしてなかったのだ。

 申し込んだパック旅行の内容を確認する。往復の飛行機・3泊分のホテル基本料金+グレードアップ料金込み、2泊3日のレンタカー(最終日はレンタカー無し)代金こみこみ1人65,000円。それに・・・いろんな体験イベントや豪華ディナーなんかと引き換えられる『バケーションパス』というチケットが2枚ついてきた。去年のプランでは55,000円でホテルでの夕食もついてきた上にいろんなイベント込みだったので、今回は割高になってしまったが仕方あるまい。あのときのプランが安すぎたのだ・・・。

 ホテルは、去年のプランと基本ラインは合わせた形で既に友人が事前に予約済み。1日目は美ら海水族館近くの『チサンリゾート沖縄美ら海』、2日目は沖縄中部恩納村(おんなそん)にある『恩納(おんな)マリンビューパレス』、3日目は那覇市内にある『沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ』。去年のプランと2日目だけ異なり、前プランでは『沖縄残波(ざんぱ)岬ロイヤルホテル』だった。


↑沖縄地図。素材「白地図、世界地図、日本地図が無料」より。(多謝!)

 次に、議題が「『バケーションパス』の使い道」についてに移り、友人が「『バケーションパス』は4,000円ぐらいに相当するからしょーもないイベントに使うのはもったいないから、エエの選ばなアカンで」と言って、資料を提示してきた。いろんな体験イベントや豪華ディナーなんかがリストアップされている。去年計画していた、残波岬の「『青の洞窟』シュノーケリング」もあったが、今回は残波には泊まらないのでこれはパスすることに。すると友人は「実はカヤックがしてみたい」ということで、今回は「マングローブカヤックツーリング」にすることにする。

 さて、もう1枚を何に使うかだが・・・友人「もう1枚は君が決めてエエよ」ということで、私は渡された資料を舐め回していた。

 しかし・・・資料を読んでいくと何かおかしかった。いろんな体験イベントや豪華ディナーの後ろに、「美ら海水族館入館」がありつつもやたら単価の安い「ソフトクリーム提供」などが羅列された『全35メニューがどれでもご利用OK』というカテゴリがある・・・。そして私が発言する。

 

私「この資料の最後にある『全35メニューがどれでもご利用OK』っていうのは『バケーションパス1枚』で『35箇所をタダで利用できる』って意味じゃないの?」

 

 友人は目を丸くして、私から資料を奪い読み返した。

 

友人「・・・もしかしてそういう意味か! だとしたらこれ、ごっつうお得やんけ!!!」

 

 美ら海水族館、今帰仁城跡やおきなわワールドなどの施設をタダで入れて、スイーツや食事も利用できる、お得なチケットだった! 美ら海水族館で1,800円することを考えたら、これはすぐに元が取れる! ルート選択を間違わなければ、昼食はほぼこれで済ませることもできる。頑張れば・・・今回夕飯が自前なので何とか夕食にも使えるか・・・。いや〜、でも夕飯は宿に着いてからにしたいけどね・・・。

 去年より高いプランになってしまったと思っていた我々は、今さらながら気づいたお得なチケットに色めきたつ・・・。これはテンション上がってきたなぁ!!!

 

 

 んんっ???

 

 

 待てよ、この感覚・・・最近も感じたような気がする・・・。

 

 なんだっけ・・・まぁいいか。

 とりあえずの打ち合わせ終了。現地でのスケジュールを当日までに私が立てることになる。気がかりなのはお互いの仕事の状況で、私は出発前日が担当商品の量産試作、友人は仕事が溜まっている。7/1金曜日と7/4月曜日に有休をもらえないとこの計画は頓挫する。しかし、心を鬼にして沖縄行きを死守することを確認しあった。あとは・・・無事に飛行機が飛ぶことを祈るだけだ・・・。いや・・・前回も飛行機は飛んだんだけどね・・・。

−−−−−−−−−

 旅行1日目の7/1、10:05・・・


↑乗ってきた飛行機

 ・・・我々はついに沖縄の地に無事降り立った・・・。実は9:55に空港にランディングしたのだが、着陸してから飛行機が延々走る走る。しまいにはターミナルビルまで通り過ぎる始末。おいおい、何処まで行くんだよ! と思ってたら空港の端の端、荷物とか降ろすところ(エプロン?)に停止した。

 機体にタラップ車が接続して乗客を地面に降ろした。そこそこいい天気だねぇ〜。こりゃ幸先いいや。バスに乗り込み、ターミナルビルへ向かう・・・。

 

 ・・・出発前日、私はその日が量産試作しないことになり、肩透かしを喰らった。休んでいいんですか? と上司に聞いてみたら「いいんじゃない?」ということで無事休みをもらうことができた。

 友人は状況が悪化していて、残業時間内でも仕事が終わらず、家に持ち帰り。3:00に「今から寝るから起こしてくれ〜」とのメールを私に送っていた。私が朝起きてそのメールを見たときは一抹の不安を抱えたが、無事に合流、関西空港まで電車で行き、8:00関空を飛び立った・・・。

 

 話を戻して・・・ターミナルビルで預けた荷物を回転寿司から出てくるのを待つ。荷物を引き取り、すぐ近くにあったANAのカウンターで書類、『バケーションパス』1枚と、例の『全35メニューがどれでもご利用OK』のクーポンを貰う。『バケーションパス』はカヤックツーリングに使いたいのだが、と言うと、予約申し込みは自分でやれとのこと。ふ〜ん。

 空港から出ると、バス乗り場がずらりと並んだところに出てきた。いろんなレンタカー屋のバス乗り場がたくさんあり、レンタカー利用者は空港内をほとんど歩かず連れて行かれる仕組みになっている。んん〜、なんてシステマティック。

 今回、我々はニッポンレンタカーを利用することになっていたので、その送迎用バス乗り場に向かう。バスを待っていると・・・。


↑レンタカー送迎用のバス

 レンタカーのバスがやってきた・・・が、なんじゃ!? マイクロバスかと思ってたら、フルサイズのバスですか!!! なるほど、利用客が多すぎるからこのサイズじゃないと効率が悪いんだな・・・。さっすがは沖縄。

 バスに乗り込み、出発。するとバスは空港道路を爆走、走る走る。おいおい、どこまで走るつもりなんだ!!! もう那覇市街が見えてきたじゃん!!! ・・・沖縄の乗り物は多めに走る文化なのか!?

 まぁ・・・考えてみたら、空港前でレンタカーを引き渡したら、空港道路にわんさかレンタカーがあふれ返ることになるので、少し離れたところに営業所を設けることで空港道路の交通量を抑えられる。確かにこの方法がいいかもしれない。


↑レンタカー屋

 もう少しで沖縄市街に渡る橋の手前で、右に曲がる。10:50、ニッポンレンタカー那覇空港前バンヤン営業所到着。あんだけ走って空港前って・・・。左手に見えている木みたいなものは作り物で、ガジュマルの木の上にあるレストランをイメージしたカフェレストラン「ハーバーダイナー」である。有名なとこらしいが、我々はスルー。

 レンタカーの手続きを済ませ、ホンダ:フィットをゲット。車種はフィットだろうとは思っていたが、ボディカラーが想定外の・・・って爽やかなブルー!!! さすがは沖縄、観光客用って訳か。

 11:20、フィットに乗り込み出発。国道58号線を北上する。


↑「お食事処みかど」

 11:40、国道58号沿い、県庁前駅にほど近い「お食事処みかど」到着。時間も時間なので昼飯にしようというわけだ。すげー、こんなお店でも(って失礼だが)24時間営業なんだ・・・。なぜここに来たのかって? ふっふっふ・・・例のクーポンが使えるからだよ・・・。


↑クーポンで沖縄ちゃんぽん

 沖縄ちゃんぽん。んー、確かに「ちゃんぽん」(まぜこぜ)だねぇ・・・でも、有名な沖縄料理の「ちゃんぷるー」も言葉の意味は「ちゃんぽん」と同義なんだが・・・ややこしくね? まぁ・・・大変美味しゅうございました。


↑県庁付近のコインパーキング。昼間が安い!!!

 ちなみに車を止めたコインパーキングが安い。昼間はありえないぐらい安い。しかもレンタカー屋でもらった駐車券100円分で支払ったのでタダだった!!!

 そこから首里付近へ通り、11:30、とある小高い丘にたどり着いた・・・。


↑自分探し

 うう〜ん・・・すばらしい眺め・・・。・・・なんでそんなところに居るのかって??? いや、自分探しにね・・・。

 はてさて、あんまり友人をほっといて自分だけ浸っているのも悪い。その場を後にする。国道330号線を北上する。途中、米軍普天間基地沿いの道で見かけた地名・・・。


↑愛知。ワープポイント

 ほぅ・・・愛知か・・・ワープしたな・・・。ぷぷぷ(←意味不明)


↑普天満宮(ふてんまぐう)

 13:30、琉球八社の内の一つ、普天満宮(ふてんまぐう)到着。 ここの地名は最近よくニュースで聞く「普天間(ふてんま)」なのだが、ここは「間」を「満」と書く。・・・ということは「普」「天満宮(てんまんぐう)」なのか・・・。普通の天満宮・・・じゃ、普通じゃない天満宮ってなんなんだろう・・・。

 まぁ、それはさておき、なぜここに来たかというと、実はここには鍾乳洞が・・・。最近我々は神社とトンネルにハマっている・・・。なもんで、両方を満たせるここは外せなかった。

 社務所で奥社参拝を申し込んで先に進む。いくつかの扉を抜けると奥社が現れた。


↑鍾乳洞の奥社

 とりあえず参拝して・・・さぁさぁ探検探検。しかし、左はすぐに進入禁止で、右は少し歩けるが、これもまたすぐに別の外に出る出口にぶち当たる。えっ、こんだけ? もう少し楽しめるかと思ってたのに・・・残念・・・(バチ当たりな!!!)。

 14:00、出発。さらに国道330号線を北上する。県道24号線で国道58号線にシフト。どんどん北上する。

 14:30、米空軍嘉手納基地前のロータリー跡到着。跡って言っても寂れているわけではなく、再開発でロータリーじゃなくなっただけなんだけど。どうなっているのか見たかったのだが、車を止める所が見つからなかったのでどうしようか考えていると、看板に道の駅があると書いてあるのでそっちへ行ってみることにする。


↑道の駅かでな

 14:30、道の駅かでな到着。嘉手納基地の外周道路沿いにある。フツーの道の駅かと思っていたのだが・・・なにやら屋上に展望台があるとのこと。登ってみると・・・屋上は結構広いし売店もある。ふと、外の光景を見てみると・・・はっ!!! そうか!!! それは思いもよらなかった・・・。嘉手納基地の中が見渡せるんだ!!! そりゃ展望台もあるわな・・・。そして・・・カメラをぶら下げた人が20人ほどいた。おおう、やはり皆米軍機を狙っているんだな・・・。


↑ツワモノどもがいっぱい・・・

 いや、狙ってない??? 皆ベンチに座り込んでダベっているかボーッとしている・・・。

 えっ、君たち何してんの???

 よーく観察してみると・・・何人かが無線機を持っている・・・。もしかして仲間からの連絡待ちってこと??? うう〜む、これは異様な光景だ・・・。

 はっ!!! そういえば悠長にこんなことしている場合ではない!!! カヤックツーリングの予約を取らないといけなかったんだ!!!

 15:30、車に戻り電話をかけることにする。友人が金武(きん)町のカヤックツーリングの事務所に連絡する・・・。問題は集合時間だな・・・この時期は干潮のタイミングが早朝なので、集合時間が7:00とかありうる・・・そうなるとホテルの朝食は絶望的だ・・・。

 友人が「明日の7/2にお願いしたいんですけど」というと、向こうの返答は芳しいものではなかったらしく、

 

友人「えっ!!! 明日は予約でいっぱいなんですか!!!」

 

 

 なにーーーー!!!???

 

 

友人「あさって3日なら空いていると。はい、はい、ちょっと考えてまた連絡します」

 

 友人は電話を切って、私の顔を見た。

 

友人「ということですわぁ」

私「ということらしいなぁ」

 

 おおお、これはまいったぞ!!! 私が立てた計画では2日目にカヤックツーリングして3日目は中南部を忙しく走り回る計画だったのだが、3日目にカヤックを持ってくると、それが総崩れとなる!!! カヤックをあきらめ他のものに切り替えるか!!! いや、それを今から考えるのは時間的に難しいものがある・・・。そして・・・3日目に絶対回っておきたいポイントはそれほど多いものではない。昼までに終了するはずなので十分巻き返しを図れるか!!!

 とはいえ3日目だと良い点もある。1日目の宿からよりも、2日目の宿からのほうが近いのだ・・・。それに今の時期、干潮は日をずらしたほうが遅くなるのだ。集合は8:00になりホテルでの朝食も食べれる可能性が出てきた。それなら・・・!!!

 ということで・・・3日目に変更することで決定。友人が電話をかけ、3日目に予約をする。はぁ〜、またあとで計画の練り直しをしなくちゃな〜。まぁ、それは今日の宿で考えるか・・・。

 15:45、出発。

 高速道路に乗る。私は、高速に乗るほどの距離ではないと反対したのだが、友人いわく「時は金なりだよ」と。まぁそれもそうか。沖縄北ICから高速に乗った。

 16:10、許田(きょだ)ICを降りる。高速代600円。


↑許田付近の海

 高速はここまでしか伸びていない。再び国道58号線を走る。海岸線を走って、次の目的地がもうすぐ・・・。


↑A&W名護店

 16;20、許田ICから程近いところにあるA&W名護店に車を止める。「A&W」って何??? って話だが、これは沖縄で展開されているファストフードチェーンでアメリカ本国でも全国展開されている大手である。ただ・・・アメリカでも知名度は低いらしいが・・・。なんだろ、日本で言えば『ドムドム』みたいなものなのだろうか。

 何でここに来たのかって・・・??? そりゃ、ここもクーポンが使えるのだよ・・・。『ビッガーチーズバーガーコンボ』を食べられるのである。店内に入って注文するが・・・選べるドリンクの一番先頭にある『ルートビア』とはなんだ・・・? ビア? ビール? んなわけないよな・・・ビールとコーラが同じ扱いはおかしい。よくわからないのでコーラにする。バーガー待ちでトレイを受け取り、席についてからすぐさま『ルートビア』をネットで調べたら、ルートビアとはここの名物みたいなもので、いわゆるドクターペッパー系の飲み物のようだった。しまった・・・。これにすれば良かった・・・。


↑クーポンでA&Wビッガーチーズバーガー

 程なくしてチーズバーガーが到着。早速食べてみるとバーガーはソースが入ってないのか薄味。それだけ肉に自信があるということだろう。噛めば噛むほど・・・うまい・・・。さすがはオールアメリカンフード。

 17:00、出発。

 国道58号線を北上するが、宮里で国道449号線に乗り換え、北西方向へ進路をとる。しばらく海岸線を走り、目的地である「美ら海水族館」に到着するもそのまま通り過ぎた・・・。というのも、またクーポンがあってね・・・。

 17:35、「カフェharu」到着。


↑カフェharuからの眺め

 きれいなお庭からは、ここが小高い丘になっているので海が望める。これはすばらしい。夕日の時間帯には日没の幻想的な風景が広がるのだろうが・・・残念ながら我々はそこまで滞在している時間は無い。


↑クーポンでソーキカレー

 カフェharuのソーキカレー。んー、ソーキが入っているカレーだ・・・。こんな雰囲気たっぷりのカフェでカレーというのも微妙なのだが・・・。いえいえ、大変美味しゅうございました。

 18:00、出発。

 18:15、美ら海水族館に戻り、駐車場へ車を入れる。


↑クーポンで美ら海水族館

 18:20、美ら海水族館の受付。ここもクーポンで入れるのだが・・・クーポンを引き渡すと受付のおねーちゃんが信じられないセリフを吐いた。

 

おねーちゃん「16時からは割引料金となってますので、差額の540円を返金いたします」

 

 

 ・・・はぁーーー!!!???

 

 

マジで!? こういったクーポンものは割引は無視されるのがフツーだろ??? 差額返すってあり得ねーだろ!!!

 

 い、いや・・・いいことなんだが・・・マジで540円返ってきた・・・スゲー。なんだろ・・・以前に大阪のオバチャンに文句付けられたから、そういう方針を取っているのだろうか・・・。

 館内を見ていく。あの有名な「美ら海水族館」なもんで期待感は上がっている。それでも期待感に負けない展示を設けているのはなかなかスゴイ。なかなか見ごたえがある。


↑にょろにょろ

 うわっ!!! キター!!! にょろにょろだぁ〜!!! ・・・えーっと・・・コイツ名前なんだっけ・・・。忘れた・・・。まぁいいか、にょろにょろで。


↑にょろにょろ集団

 ぎゃあああ!!! にょろにょろの集団だぁ〜!!!

 ・・・なんで私はにょろにょろでハァハァしてるんだろ・・・。


↑ファインディングニモ・・・

 ファインディングニモで有名な「カクレクマノミ」・・・なんかやたらいるように見えるのは、撮っているカメラの「手ブレ補正」がショボくて、時間差で2枚の画像を組み合しやがるのだ・・・。なので・・・勝手にクマノミ増量になっているのである・・・。あしからず・・・。


↑美ら海水族館の大水槽

 キター!!! 大水槽だ!!! ・・・あれ? テレビ番組でよく見る大水槽なのだが・・・んー、なんか想像よりも小さいような・・・。それはテレビで見たときは、テレビカメラの広角レンズに騙されているのか・・・。ここは期待感に負けてしまったな。まぁそれでも価値のある水族館だ。


↑水槽を上から望む

 最後あたりでエレベーターが出現。エレベーターで上がった先は、なんと水槽の上。めっちゃ湿気が高い!!! 水槽の上を歩けるのだが・・・こんなとこ歩いて下のお客さんから見えたりしないのか・・・??? と思ったが、恐らく水の屈折率の関係で、水面上の景色は下から見えないのだろう。舞台裏みたいで面白い。

 20:00、美ら海水族館を出る。もうこの時間になると、さすがにあたりは真っ暗。


↑チサンリゾート沖縄美ら海

 美ら海水族館から出て1分もかからないところにある、今日のお宿「チサンリゾート沖縄美ら海」に到着。チェックインを済ます。部屋に入って、ひとごこち。いやー、疲れたな〜、やっぱり旅の初日は特に疲れる。

 シャワーを浴びようかとも思ったが、先に夜食の買出しに行くことにする。前述のように、夕方にバーガーとカレーを食べているのだが、やはり酒盛りをしないと一日が終わらない。ここに来る途中にあったスーパーmaxvalueに買い出しに行くことにする。

 20:40、再び車に乗りスーパーを目指す。本部大橋を渡った時に街に何やらスーパーっぽい光が見えた!! ので向かってみたら・・・。


↑サンエースーパー

 なんと『サンエースーパー』という地元のスーパーじゃないか! これはいい機会なのでここで買う事にする。チャーシューに枝豆に、「中華いかシークワーサー」だったかよくわからないものを購入。さらにオリオンビールを大量に買い込む。


↑夜食

 21:35、ホテルに戻る。買い込んだ食材をつまみながら酒盛り開始。テレビを見つつ適当な話をしながら、問題の「明日の予定」をどうするか話し合う。カヤックツーリングを3日目にずらしたので、明日の予定が全くの空白になってしまったのだ・・・。沖縄北中部で何か探さないとな・・・。

 そこで出てくるのがクーポンである。こういうときは便利だ。北中部でも何箇所かあるのでそれらを『処理』していくことにする・・・。グダグダだが・・・仕方あるまい。

 それと、ホテルから歩いていけるところにある「エメラルドビーチ」とかいう海水浴場に入るのがタダらしい。我々は別に泳ぐつもりは無かったのだが、カヤックのために海水パンツを持ってきているのだ。8:30からオープンしているということで朝一に入ることにする。

 その後、シャワーを浴び、友人は先に寝たが、私はビールを飲みながら旅のメモを書いていた。00:30、就寝。

−−−−−−−−−

 旅の二日目、7/2・・・

 07:15、起きる。


↑ホテルの朝

 天気は悪くないが、なんか雲が多いなぁ。曇っているわけじゃないんだけど、雲が多いんだよ。まぁ南の島はこんなもんなのかもしれん。もそもそと起き出し、寝巻きのまま朝食を食べに行こうとすると、フロントで止められ、着替えてくれといわれた。ちぇー。


↑朝食バイキング

 朝食バイキング。・・・なんか沖縄感が無い朝食で少し残念だ・・・。しかしながら、初めて『パッションフルーツ』なるものを食べた。南国の果実で種がいっぱいあるのだが、種は噛んではいけないらしい・・・そのまま飲み込むそうな・・・。しかし・・・いざ口に入れると種を噛みたくて噛みたくて仕方がなくなる。ついに欲望に負けて噛んでしまうと・・・『ジャリジャリジャリ』・・・なるほど・・・確かに噛んではいけないものの様だ・・・。

 ・・・はっ!!! そういえば我々は、「沖縄でしか食べられないもの」は食べてはいるが、まだ「沖縄らしい食い物」を食べてないな・・・。

 それでも朝食はガッツリ食べました。

 8:20、エメラルドビーチに向かい出発。てくてくと歩く。相変わらず雲が多いが、青空が広がっている。今日は天気は大丈夫だろう。少し歩くと「←エメラルドビーチ」と書かれた看板があったので道から離れ海岸のほうに下りていく。するとその途上に・・・。


↑沖縄エキスポランド・・・?

 ナニこれ・・・お、沖縄エキスポランド・・・??? ・・・ってなんだ? しかも門以外何も無くなってるぞ・・・。後で調べてみると、1975年の「沖縄海洋博覧会」の会場跡に作られたテーマパークのようだが2000年閉園。再開発されているようだ。ツワモノどもの夢の跡・・・。


↑エメラルドビーチ

 08:30、エメラルドビーチ入場。ロッカーで水着に着替えビーチに出る。

 おおう、これはキレイなビーチだねぇ〜。10年ぶりぐらいに海で泳いだなぁ〜。沖縄の海はめっちゃキレイ!!! これは泳ぐ価値がある!!! ・・・なんで我々は男二人でこんなとこにいるんだろうか・・・。そんなことを思いながら、ふと、水平線に目をやると・・・。

 んんっ? ・・・なんか西の空がやけに暗くなってきたな。ビーチの沖にある伊江島の背後に、どす黒い巨大な壁が存在していた。他の空にも雲があるのだが白い雲である。んん〜、これはもしかしたらあとで一雨来るかも・・・。

 一泳ぎした後に、ビーチを散策。遊泳できる浜の隣にももうひとつ浜があるのだが、そこはウミガメが産卵する場所になっているそうな。で、遊泳できる浜で砂を掘っているおにーさんがいたので見に行くと、なにやら「昨日ウミガメが産卵する場所を通りすぎて遊泳できる浜に産卵してしまったから、回収して安全な場所に埋めなおす作業をしている」とのこと。はー、大変ですねぇ〜。ご苦労様です・・・。

 ・・・で、ビーチの先端まで歩いて行くと、西の空がよく見えた。・・・ってあれ? 伊江島が無くなっている・・・。無くなっているというのは・・・あのどす黒い巨大な雲に飲み込まれていたのだ・・・。

 すると、園内放送が始まった・・・。おおう・・・これはあの雲についてだな・・・。

 

アナウンス「南西の方向から雨雲が接近しており、大雨警報が発令されております。ビーチをご利用の皆様は・・・」

 

 ・・・と言ってアナウンスが途切れる。おい!!! 大事なところをタメるんじゃない!!! 遊泳禁止か強制退去か!!! どっちなんだ!!!

 

アナウンス「・・・ご注意下さい。」

 

 

 注意すればいいんか〜い!

 

 

 まぁ・・・海が荒れてる訳じゃないしな。しかし・・・ヤツが来るのがいつになるかだが・・・当然我々は傘を持っていない。もし着替えて帰っている途中に雨に降られたらサイテーだ。どうしよう・・・これは・・・水着のままホテルに帰るか・・・Tシャツ着てるし、沖縄だからいいだろう。

 そして帰り道・・・案の定降られる。我々の判断は正しかった。

 9:50、ホテルに戻る。


↑ホテルの部屋から。かすむ伊江島

 あ、伊江島、かすかに見えてるな。さっきは完璧に雲に隠れて見えなかったのに。若干雲が晴れてきたか・・・? このホテルのチェックアウトは11時なのでギリギリまで天候が回復するのを待った。・・・というより1時間ほどゆっくりしたかっただけだが・・・。


↑ホテルの部屋から。復活の伊江島

 10:45、雨は止んでいた。っていうか、さっきの雨がなかったような天気になってやがる。天気が変わるのが早いのぉ。ホテルをチェックアウト。車に乗り込む。


↑クーポンで「琉宮城蝶々園」

 10:55、美ら海水族館から程近い『琉宮城蝶々園』に到着。・・・別に蝶に興味は無いのだが・・・ここもクーポンで入れるのだ・・・。しかもスイーツ付きなので来なきゃ損損。


↑蝶の集団

 

 

 ギャー! 怖いよ〜!!!

 

 

 いや・・・でも、思ったよりも面白かったけどね・・・。

 建屋に戻り、2階の食堂でスイーツを注文する。


↑クーポンでスイーツ

 紫いものケーキとパッションフルーツのヨーグルト何とかだったと思う・・・。ちなみに二人分ね。大変おいしゅうございました・・・。


↑今帰仁城へ

 12:10、今帰仁城(グスク)跡到着。ここもクーポンで入れるのだ。

 駐車場に車を止める。辺りを見回すと、やっぱり「わ」ナンバーが多いなぁ〜。一応説明しておくと、「わ」ナンバーとはレンタカーに割り振られるナンバーのことである。つまり、ここに来るお客さんはレンタカー利用者、イコール「観光客」だといいたいのである。・・・まぁ、車が無いとたどり着けないとこだからね。

 ・・・ところで・・・、


↑謎のクルマ

 それにしてもこのクルマはなんだ・・・? さっきからよくすれ違うクルマなのだが・・・見たことあるような感じで知らないクルマだ。顔はトヨタと日産とホンダを足して3で割ったような・・・なんていうか、日本車の平均顔って感じがするが・・・。でもハッチバックで3ナンバーなんだよな・・・。意を決してクルマの後ろを見てみた。そこにあったエンブレムは・・・!!!

 

 

 hyundai

 

 

 ヒュンダイか! どうりで見た事無いと思った!

 

 ・・・んん〜、恐らくレンタカー屋が安く大量導入したんだろうな・・・。それは確かにいろいろと戦略的ではある・・・。

 それはさておき、クーポンを引き換え、今帰仁城跡の中に入る。


↑クーポンで入場

 それほど規模の大きいものではないが・・・なんか雰囲気があって意外と心地いい。


↑石垣

 一番上まで行って見渡すと、石垣がいい感じを醸し出している。なんとなく万里の長城的な風格もあり、さすが中国とも国交があっただけのことはある。2方向が崖になっていて城としての機能もちゃんと果たしている。思いがけず、いい場所に出会えた・・・。

 併設されてある「今帰仁村歴史文化センター」にも行った。駆け足だったのでなんとも言えないが、中国や日本に翻弄される歴史がなんとなーく感じ取れた。

 13:05、出発。さて、そろそろ昼食だが・・・残念ながらクーポンで昼食が摂れるところが無い・・・。チサンリゾート沖縄美ら海でもらった「周辺お店情報」のチラシを思い出し、見てみる。さて・・・何を食うかだが・・・やはりここは「沖縄らしい食べ物」を食べたい。となるとやはり『沖縄そば』しか・・・。チラシを頼りに、本部大橋近くの沖縄そばの店「かじまやー」に行くことにした。


↑かじまやー

 13:15、かじまやー到着。うう〜ん、ローカル感がたまらないねぇ〜。


↑かじまやーの「三枚肉そば」に「じゅーしー」

 今はソーキそばの気分じゃないから、「三枚肉そば」に・・・えーっと、「じゅーしー」ってなんだったっけ・・・。女将さんに確認してみたら炊き込みご飯のこと。それも頼むことにした。三枚肉そばは期待通りのうまさ!!! でもなんかじゅーしーが・・・炊き方の問題かもしれないが、ご飯がもそもそしている。ちょっと残念だ・・・。い、いえ、大変おいしゅうございました。

 食べていると、また雨が降って来た。まぁ、車なので問題は無いけどね・・・。

 14:00、出発。次の目的地は決まってなかったが、とりあえず南下する。

 

友人「でさでさ、次『ナゴパイナップルパーク』行かへん? クーポンあるしさ」

私「あー、『ナゴパイナップルパーク』ねぇ・・・去年のプランにもあったけど、俺的にはビミョーなんだけどなぁ〜」

友人「カートで移動するって書いたぁったから、たぶん雨でも大丈夫やで!!! ・・・ソフトクリームもついてくるし!!!」

私「・・・んん〜・・・」

 

 そう、なぜか、タダで『ナゴパイナップルパーク』に入れるのに、さらにソフトクリームまでついてくるのだ。まぁ・・・「琉宮城蝶々園」もなぜかスイーツがついてきたので、それと同じといえば同じなのだが・・・。しかし、なぜだか私は乗り気ではなかった。

 

友人「じゃあ、他に何か代替案でもあるのかい???」

私「・・・無いっス・・・」

 

 ・・・ということで、『ナゴパイナップルパーク』に向かうことになった。


↑ナゴパイナップルパーク

 14:25、ナゴパイナップルパーク到着。

 駐車場は結構繁盛しているなと思ったら・・・やっぱり、「わ」ナンバーだらけだ・・・。

 クーポンで中に入るが、撮りたくもないのに「着ぐるみのパイナップルお化け」と写真を撮らされる。しかも、その先で無人電動カートがフン詰まりを起こしていて待たされる。チッ、感じ悪ぃなぁ〜、と思いつつ待っていると、BGM的に流れてくる歌に気づいた。

 

 『ぱっぱぱぱ、ぱっぱぱー、ぱいなっぷーるぅ〜
ぱっぱぱぱ、ぱっぱぱー、ぱいなっぷーるぅ〜
ぱっぱぱぱ、ぱっぱぱー、ぱいなっぷーるぅ〜
ぱっぱぱぱ、ぱっぱぱー、ぱいなっぷーるぅ〜
ぱいな、ぷ、る、ぱあく』

 

 ゆる〜い、テーマソングを延々聴かされる・・・。

 

 私&友人「ぱっぱぱぱ・・・」

 

 

 いかん!!! 精神汚染が始まった!!!

 

 

 ・・・その後、無人カート(実はこのカート、ヤマハ製)に乗り込みパイナップル畑を練り歩く。しかし、想像していた普通のパイナップルでは無く、ミニパイナップルだったか、小ぶりのものばかり。普通のものもあったのかもしれないが、カートの動きに気を取られ、あまり畑を見てないし、SONYのウォークマンから聞こえてくる説明をほとんど聞いてなかった・・・。カートに乗っていたのは正味6、7分だっただろうか、あっという間に降車場到着、カートから引き摺り下ろされた。

 やれやれだぜ・・・、と思いながら出口に向かった・・・。と、思ったら!!!

 ・・・冒頭に書いたような、嵐のような土産物屋波状攻撃だった・・・。


↑クーポンでパインソフトクリーム

 ・・・まぁ、さすがにいつかは終わりが来る・・・。外に出て、売店でパインソフトクリームだけはちゃんと頂きました。特に、大変おいしゅうございました・・・。しかし・・・疲れた・・・精神汚染を受けた上に、不安を掻き立てられるような状況に追い込まれたから・・・。

 15:10、出発。


↑オリオンハッピーパーク

 15:20、オリオンビール名護工場到着。いや・・・事前調査で、名護にオリオンビールの工場見学ができるところがあるとわかっていたが、車で移動しているので来るつもりは無かったのだが・・・。なんか・・・精神的ダメージを食らったので、口直しに立ち寄りたくなったのだ。しかし・・・今日は土曜日・・・予約無しに行って見学できるかどうかわからなかった。

 駐車場に車を止め、施設の入り口に向かう。「オリオンハッピーパーク」と銘打ってある・・・さて、我々はハッピーになれるか・・・!!!

 受付のおねーちゃんに、「今日はもう予約がいっぱい」と言われる。んん〜、我々はハッピーにはなれなかった・・・。でも、なんか口直しにはなったかな・・・。

 15:40、許田から高速に乗る。


↑観音寺

 15:55、金武町の観音寺到着・・・。えっ、ここなのか? ここでいいのか!!!??? ・・・またもや我々はクーポンでスイーツを食べるためにここに来たのだが・・・。『鍾乳洞の古酒蔵見学&田いものチーズケーキ』というクーポンを使いに来たのだが・・・。

 クーポンの冊子にある地図では、ここを示していた。とりあえず観音寺にお参りをして、詰め所に入るとクーポンを引き換えてくれた。なにやら鍾乳洞の古酒蔵見学はお寺の敷地内にあるという・・・。それが終わったら、敷地を出て、斜め向かいの喫茶店に入れと。・・・んん〜、だんだん慣れてきたとはいえ、この感覚にはなんか違和感がある・・・。


↑クーポンで鍾乳洞の古酒蔵見学入り口

 お寺の敷地内に入り口がある・・・。急な階段を下りていく。


↑鍾乳洞

 洞窟の中はものすごい湿度。普通、洞窟は涼しいものなのだが・・・なんだか生暖かい・・・。18℃一定と書かれているが、そんなことは無いんじゃない??? 湿度がそう感じさせるだけなのだろうか・・・。

 ここには超大量の泡盛が寝かされている・・・。どうやら申し込むと5年とか10年、泡盛をメッセージ付きで『タイムカプセル』的に寝かせるサービスを受けられるらしい・・・。たとえば、「親が子供の成人式に合わせ泡盛を寝かせている」感じのメッセージがボトルにかけられている、とか(ただ、メッセージのラミネートにパンチで穴を開けているので湿気が侵入し、文面がにじんでいるのが残念感を誘うが・・・)。

 しかし・・・これ・・・盗まれたりしないの? それが非常に不安だ・・・。


↑カフェレストラン 長楽

 16:30、鍾乳洞を出て、フツーの喫茶店っぽい「カフェレストラン 長楽」に入店。


↑クーポンで田芋のチーズケーキ

 コーヒーと田芋のチーズケーキ。ケーキ、でかっ!!! 芋だよな・・・もしかして重いのでは・・・。

 完食。うう、やっぱり重かった・・・いえ、食べ応えがありました・・・。大変おいしゅうございました。

 ・・・我々がケーキを食していると、隣の席に丸刈りの、若い白人男性が一人お茶をしていたのだが・・・恐らく米兵だろう。ここの近くにも米軍基地がある。たぶん非番なのだろう。彼は何を思ってこんなとこにこんなとこに来ていたんだろうか・・・。

 17:00、出発。

 17:15、通りすがりの石川で、先日に引き続きまたもやサンエースーパーに入る。友人が「パンツを買いたい」と言ったのでね。2階に上がり衣料品のコーナーに行くと・・・。


↑かりゆしフェア

 かりゆし〜!!! 思わずかりゆしウェアを購入してしまった。友人も何か買おうとしていたが、気に入ったものがなかったようであきらめてスーパーを後にする。


↑恩納マリンビューパレス

 18:05、今日のお宿「恩納マリンビューパレス」到着。うわー、こらまた、ひときわ高いホテルだなぁ。

 地下駐車場に車を入れたのだが・・・。


↑天井ギリギリ・・・

 うーわ、こらまた天井ギリギリだなー。荷物取るためにテールゲート開けたら、さらにギリギリ。傷つけなくて良かった〜。

 ・・・しかし・・・我々は車を地面のラインどおりに「斜め」に駐車したのだが、元々は「縦」にラインが引いてあった形跡がある・・・なんだこれは???

 フロントでチェックインして、13階の最上階の角部屋へ向かう。んん?? 作りがなんかマンションっぽいぞ??? 部屋に入ってみるとキッチンは付いてるし50インチぐらいの液晶テレビが置いてあるし、バルコニーがめちゃめちゃ広い!!! これは・・・もしかしたらホテルじゃないな???

 答えはキッチンにあった・・・。キッチンの収納に「オーナー専用につき開閉はご遠慮下さい」と封印がしてあったのだ。あー・・・恐らくここは元々リゾートマンションで、部屋にオーナーがいるんだ・・・。さっきの地下駐車場で、駐車ラインを引き直していることからみて、元々はリゾートマンションだったが不景気でホテルに転向したと思われる。オーナーによっては所有したまま貸出をしているのだろう・・・。ううーん、感慨深い・・・。


↑部屋からの眺め。こいつはスゲェ・・・

 18:40、夕食探し&散策に出る。ホテルを出てすぐに、かりゆしウェア専門店があったので友人が物色。ここのかりゆしウェアはカラフルなものが多くてすごい。しかし、逆にセンスが問われるのでハードル高いよな・・・。と思ったら、友人はこういうのを求めていたようで入念にチェックしていた・・・。でもいいのが見つからなかったようでここでも買わなかった。

 そのあとも街歩き。恩納村はリゾート地なのだが、意外と住宅街である。ところで・・・


↑「石敢當」そこかしこに存在する

 建物や壁の一部に「石敢當」と書かれた表札のようなものが埋め込まれた家がいっぱいあるのだが・・・これは何??? 「いしかん とみ」さんという人が地主で、ここら辺一帯はその人の借家とか・・・。それにしても自己顕示欲強すぎだろ・・・。まぁ、それは無いか・・・。

 後で調べてみると、「石敢當」とは沖縄県では「いしがんどう」「いしがんとう」と呼ばれ、鹿児島県では「せっかんとう」と呼ばれる、一種の魔除けらしい。なるほどね・・・知らんかった。


↑ムーンビーチ侵入

 19:10、ムーンビーチ侵入。ムーンビーチって何なんだろうと思って入ってみたが、ここはホテルなのか・・・。中に入ってみると、すげー、ディナーショーかライブをやっているのか、生演奏っぽい音が聞こえる・・・。ここは間違いなく高級リゾートホテルだな・・・。


↑ムーンビーチからの夕焼け

 朝一の「エメラルドビーチ」より狭いが、なかなかいいビーチがある。ホテル所有のものとしては十分だろう・・・。しかし・・・やはりブルジョアジーが利用するだけあって、パラソルを借りるだけで2,600円もするようだ・・・。

 その後ムーンビーチを出てあたりを歩くが、結局、ビビッとくる夕食処を見つけられなかった。日も落ちあたりは真っ暗になる。どうしようか・・・しかし、我々の頭の中にはあるイメージがあった・・・。

 

友人「・・・なぁ、もうホテルのディナーバイキングでいいんじゃない??? さっきホテルのフロントでもらった割引チケットで1,600円ぐらいで食べれるし」

私「・・・んん〜、実は俺もそう考えてる・・・」

 

 ・・・そう、ホテルにチェックインしたときに、ホテルのディナーバイキング割引券をもらったのだ・・・。下手に外で食べるより安く済むなぁとは思っていたのだ・・・。


↑夕食バイキング・・・なんか風情が無いなぁ・・・

 20:00、結局、ホテルのディナーバイキングに行く。しかし・・・何というか・・・バイキングでは風情が無いので若干残念な結果に終わる。それに・・・貧乏性なので食いすぎて・・・は、腹一杯だ・・・。かなり残念な結果。い、いえ、大変おいしゅうございました・・・。

 21:30、部屋に戻りビールを飲みながら、明日の予定確認をする。明日の大イベントはカヤックツーリングだ・・・。その事務所からホテルに資料がFAXされていて、それによると8:30にネイチャーみらい館というところに集合するとのこと。おおー、当初は8:00集合ということだったので時間的に余裕ができて助かった。距離を確認し8:00にホテルを出発すれば間に合うことを確認。ホテルの朝食が7:00からなのでその時間に食べに行き、30分で食べ、残り30分で十分用意ができる。いい感じだ・・・。

 0:30、なんだかんだやっていたらこんな時間になってしまった。就寝。

 

(後編に続く)

 

 


 

 

くるすま7月号



 まいど、えーすけです。

 あああ・・・なんかずっと隔月更新になってるな・・・。いろいろと忙しくてね〜。

 

 ところで・・・最近旅づいているようで・・・5月は有馬温泉、6月は後述する伊勢志摩旅行、7月に沖縄へ行ってきました。沖縄に関してはまた記事にする予定ですが・・・また8月にも飛騨高山に行く予定があって・・・もう大変です・・・。

 

 

○2011年6/11〜12伊勢ツーリング?

 

 5月下旬・・・。

 私が所属するツーリングチーム「谷町山岳警備隊」の隊長KAWA君からまたまたメールが届いた。延び延びになっていたツーリングを6/11〜12に決行するとのこと。んん〜、梅雨の時期なんだが・・・まぁ、目的地は伊勢ということで、われわれの住む大阪からそれほど遠く無いので雨で速度が落ちても何とかなるだろうと。

 私は公私共々忙しい時期だったが、なんとなく「走りた〜い」欲があったので参加することにしていた。まぁ・・・問題は天気だな・・・恐らく行き帰りに使うであろう「名阪国道」は旧規格の自動車専用道で、勾配やカーブがキツイ。私は雪の名阪国道で転倒したトラウマがある。雨というコンディションで走ることは避けたい。とはいえ、天候だけはどうにもならないので、雨が降らないのを祈った。

−−−−−−−−−−

 ・・・前日、日没とともに雨が降り始めた。明日の予報も「雨」。それでもKAWA君から中止の連絡は来なかったので私は準備を進めていた。既に三重県津に程近い温泉宿を予約していたので(KAWA君は以前行ったことがありオススメの宿らしい)、たとえ明日雨が止まなくても宿には行かねばならぬ。覚悟を決めていた。

 ・・・夜、KAWA君から電話。

KAWA君「明日雨やねぇ」

私「そだね。でも帰宅してからVTRのエンジンかけたしタイヤもエア足したしチェーンオイルも足したから、とりあえずバイクは問題ないよ。でも雨だからゆっくり行こうや」

KAWA君「んん〜・・・、ところでさー、今回の宿って電車でも行けるトコやんかー」

私「んんっ!? んー・・・そだねー」

KAWA君「バイクで行くのは諦めて、電車で行くって手もあるんやけど」

私「んんっ!? んー・・・まぁ・・・確かにそのほうが安全で楽だけどねー」

KAWA君「・・・・・・」

私「・・・・・・」

KAWA君「・・・・・・どうしよ?」

私「・・・・・・電車でいいんじゃない?

 

 

 日和ったな、俺ら!!!

 

 

 ・・・ということで、ただの懇親旅行になってしまった・・・。いや、まぁいいんだけどさ・・・。

−−−−−−−−−−

 1日目、08:35、家を出る。天気は予報どおり、どんよりとした空で小雨が降っていた。蒸し暑いな・・・寒くなってもいけないので夏ジャケットを着てみたが失敗だったかな・・・。。

 装備は軽装、仕事かばんに着替えとタオルだけ。とはいえ、この仕事かばん・・・いろいろなアイテムが詰まっているため軽くは無い・・・。でもいざというときに便利なんだよ・・・。

 前日までの話で参加するのは、KAWA君、そのKAWA君の奥さんのAOちゃん、CBR250RRを駆るMさん、そして私の4人。観光する場所を急遽各自探すことになったが、伊勢はおいせさん(伊勢神宮)ぐらいしか見当たらない。あと、近鉄電車で向かうことになるが、何かお得なキップがあるかを調べてみたが、前日までに購入しなければならないものが多く、当日購入だと限られてくる。結局集合してからのミーティングが必須となる・・・グダグダだなぁ〜。

 集合は9:00に近鉄電車:鶴橋駅。私の自宅から地下鉄で20分、ギリギリだが間に合う。すると地下鉄に乗っているときにKAWA君からメールが入った。

 

『Mさん遅れるんでゆっくりめで』

 

 ・・・もう電車に乗ってるのに、どうしろと・・・。

 09:00、鶴橋着。やる事無いので鶴橋のアーケードをブ〜ラブラ。

 09:40、KAWA君とAOちゃん登場。観光場所・切符をどうするか会議が始まる。するとAOちゃんが『まわりゃんせ』というキップが値段が9,500円と高いが、往復乗車券・特急券もついているし、いろんな施設を割引ではなく入場する事が出来る、と提案してくれた。おおう、『まわりゃんせ』か・・・大阪のテレビCMでよくやっているヤツだな・・・私は何なのかわかってないのだが・・・。

 往復乗車券・特急券で6,000円は超えるし、なにやら『ちょんまげワールド』なる施設に入るだけで元が取れる計算になるらしい・・・って、何? その『ちょんまげワールド』って・・・。

 

AOちゃん「『にゃんまげ』がいるんですよ」

 

 

 

 にゃ・・・『にゃんまげ』!!!

 

 

 関西ににゃんまげが居たのか!? それは初耳だぞ!!! 

 ・・・まぁ、よくわからないが、とりあえず他に案が無いのでもうそれでいいかということになった。

 10:00、Mさん到着。『まわりゃんせ』を購入・・・冊子をよく見ると、大阪からの往復乗車券・特急券はもちろん、伊勢エリアのバスが乗り放題、28箇所の施設をタダで利用できて、しかも松阪〜賢島駅間が乗り放題でさらに特急券が4枚もついている!!! その4枚も使い切ったら補充ができると書いてある!!! なんだこの最強のキップは!!!

 こ、これは期待感が上がってきたな・・・。さっきまでグダグダだったのに・・・。

 10:26、特急発車。


↑近鉄:宇治山田駅

 11:56、宇治山田駅到着。なかなか風情のある駅舎だねぇ〜。雨も上がって幸先いいなぁ。 早速『ちょんまげワールド』へ行こうとバス停に行くと・・・なんと13時までバスが無い!!! まいったな・・・。

 ところで・・・昼飯にはいい時間なのだが・・・飯でも食ってバスを待つかとKAWA君に言うと、。

 

KAWA君「前回来たときは昼飯食べ過ぎて失敗したから今回は食べない!」

 

 

 おいおい。

 

 

 駅前の饅頭屋でちょっとだけ腹に入れて、伊勢神宮の内宮までバスで行けば別路線に乗れるかも、と12:30、内宮行きのバスに乗る。

 13:00内宮着。『CANバス』と呼ばれる『ちょんまげワールド』方面行きのバスを見に行くと、さっきバスが出たばかりだった。あちゃー。・・・結局・・・伊勢神宮にお参りに行く事になる・・・。


↑おいせさん

 参ってきました。


↑五十鈴川も氾濫気味

 戻ってきて、内宮前のおかげ横丁に行く・・・。ここには伊勢名物『赤福』という最強スイーツの本店がある・・・。昼飯はNGだが、スイーツはOKなのだ。しかし、本店に行ってみると、人がいっぱい。


↑赤福氷500円

 ・・・で、横丁の中の赤福氷を食べる。・・・そう・・・かき氷の中に赤福が入っているのだ・・・。

 13:55、うかうかしてたらこんな時間になってしまった。CANバスが14:00に発車するのだった!!! 横丁を出てダッシュ!!! 14:00、何とか鳥羽方面行きのCANバスに乗りこめた。


↑ちょんまげワールド

 14:30、ちょんまげワールド到着・・・。んんー・・・なんか・・・いや、元々そうだったのだが、現物を見ても想像を裏切らない微妙さ。


↑ほとんど人気(ひとけ)が無い・・・

 ・・・人が・・・いない・・・。えっ、今日土曜日だぞ!!!

 中の設備はというと・・・人手のかからない、お化け屋敷系のものと、からくり屋敷的なものがほとんど。たまにスタッフらしき時代劇の衣装をまとった人がいるが・・・ほとんど人が・・・人がいない・・・。


↑にゃんまげ・・・

 にゃんまげがどこにも居ないと思ったら・・・。いや、シアターで上映されているのににゃんまげが出てくるらしいが・・・我々はあまり時間をかけたくなかったので行かなかった・・・。


↑伊勢に何故か「安土城」

 最後のとどめは専用バスで『安土城』へ。・・・なぜ伊勢に安土城なんだ・・・。このちょんまげワールドは正式には「伊勢・安土桃山文化村」と言うようだが・・・うーむ、つまり・・・テーマパークとして軸がブレてるんだな・・・。


↑景色はスゴイいい

 天守閣はものすごい眺望。少し小高い丘に作ってあるのでかなり見渡せる。私は高いところには興味は無いのだが、これはいいものだ。

 さて・・・ざくっと園内を見たが、バスの時間も来たし、他にも回るのでダッシュで出る。あわれ、「ちょんまげワールド」。

 「ちょんまげワールド」・・・いつまで存続できるだろうか・・・何かムーブメントでも起きない限り、最後の日は近いと思う・・・。

 15:55、ちょんまげワールド前CANバス発車。鳥羽方面に向かう。

 16:05、二見シーパラダイス到着。ここは水族館である。なんとなく立ち寄ってしまった。

 私は以前も来た事があるのだが・・・展示を見てみると、全く覚えが無い・・・。改装したのだろうか・・・? いや、単に忘れているだけだな・・・。


↑二見シーパラダイスのイルカ。人様とキャッチボールなんかしやがる

 それにしても驚いたのはイルカだ・・・。プールに3匹のイルカがいるのだが、外から人がボールを投げると口でキャッチして投げ返してくる。しかもスナップを効かせて放物線を画いてやがる・・・。

 面白いのは、人がボールをきつめに投げてもうまくキャッチするのだが、投げ返すときにきつめに投げてくれる人に優先的に投げ返すのだ・・・。こいつら・・・なんて挑戦的なんだ・・・。

 極めつけは、キャッチボールに飽きたらボール咥えて反対側へ行って、壁当てで一人キャッチボールをし始めるのである・・・。こ、こいつら・・・頭よすぎてかわいくねぇ〜!!!

 17:00、二見シーパラダイスを出る。ああ、もうこんな時間か・・・もう宿に向かわないといけない。で、CANバスに乗ろうとしたら・・・数分前に発車したばかりだった。次は・・・1時間後!!! しまった!!! 確認してなかった〜!!!

 結局・・・タクシーで鳥羽駅まで行き、近鉄電車に乗ることとなった。駅でキップを発券して貰うのだが、実はややこしいことがある。『まわりゃんせ』は松阪〜賢島間は乗り放題なのだが、今回のお宿は松阪の向こうの「久居(ひさい)」なのだ。駅員に説明して松阪→久居のキップを購入。290円。

 17:36、特急発車。18:02、松阪駅で降車。18:25、名古屋行き急行乗車。ここでお宿に電話して車で迎えに来てくれるようお願いする。

 18:38、久居駅到着。18:45、送迎車到着。閑静な住宅街を抜け、小さい丘陵地帯に入りこんだところで宿にたどり着いた。


↑今日のお宿「涼風荘」

 18:55、磨洞温泉「涼風荘」到着。全景の画像が無いので申し訳ないが、大きな建物がドーンとあるわけではなく、斜面に何棟かの客室を増設して少しずつ拡張している地道な温泉旅館である。風情がある、というわけではないが、親しみが持てる。

 お部屋は新棟の和室で非常にきれい。早速温泉に入りたいところだが、到着時間が遅くなってしまったので、まずは飯。


↑夕食はなんと洞窟の中!!!(人工的に掘ってるのだが・・・)

 夕食はなんと玄関を出て少し離れたところにある・・・洞窟内で食べるのだ・・・。中に入ると湿気がヒドイ!!! 入り口にドデカい空調設備みたいなものがあったが、空気を送り込む以前に換気をしないとボトボトになってしまうのだろう・・・。奥のほうで水の音が聞こえるのでかなりの水が沸いているのだろう。


↑海鮮とお肉やきやき。うまい!

 メニューはハマグリやら海老やらの海鮮とお肉(松阪牛だったかは覚えてない)をコンロで焼き焼き。んん〜、うま〜い!!! 最高だねぇ・・・ここまで苦労して来た甲斐があった(←?)。

 食事の後、待望の温泉。ぬるぬる感がたまらない!!! いい湯でした。そのあと温泉の休憩室でごろごろしていたら23時回っていた・・・。皆は部屋に戻ったが、私はビールをしばらく飲んでから部屋に戻った。

 00:30ごろ、就寝。

−−−−−−−−−

 旅の2日目・・・。


↑近鉄:賢島駅。こっちはショボいが反対側はでっかいロータリーがある

 10:00、我々は近鉄:賢島(かしこじま)駅にいた。いや〜、朝からバタバタしたが、何とか間に合ったな・・・。というのも、『朝風呂に入る』『賢島のエスパーニャクルーズに乗る』『松阪の焼肉を食べる』『17時ぐらいまでに大阪に帰る』という予定をこなそうとすると、朝7時起きで朝食もゆっくりできない行程になってしまったのだ・・・。

 はてさて、『まわりゃんせ』で利用できる『エスパーニャクルーズ』という遊覧船に乗るために近鉄の端っこまで来たのだが・・・賢島には何があるのだろう? なんか、真珠が有名らしいがよくわからない。近鉄のテーマパーク『パルケエスパーニャ』があるのかと思っていたが、ここではなく手前の鵜方(うがた)駅からバスで行くらしい。そうだったのか。

 駅前にはちょびっと商店と真珠のお店が並んでいるだけ、あまり活気は無い感じ。・・・だが、人がどんどん集まってくる・・・。おおっ、結構人来るなぁ、と思っていたら皆、わき目を振らずクルーズのほうへ向かっていく・・・。これはもしかして・・・皆、『まわりゃんせ』使いでは??? いや、我々もそうなのだが、ここに来る人々は『エスパーニャクルーズ』をこなすためだけにやってきたんだろう・・・。人は来るのに、地域に全くお金を落とさない・・・これでいいのだろうか・・・。


↑エスパーニャクルーズの船

 10:30、クルーズ出発。


↑英虞(あご)湾を周遊。いい感じ

 前日に引き続き、あいにくの曇り空だが海の上はなかなかの爽快感。英虞(あご)湾を周遊する。

 ・・・30分すると、なんかどっかに見学のために立ち寄るという案内が入った。んんっ? どういうことだ・・・と思っているうちに桟橋に接岸、降りなくてもいいということらしいがやることも無いので降りてみた。目の前には小屋がある・・・入ってみた。


↑連行された真珠工場

 真珠の核を植えつける過程を見学する、ということで連れ込まれた真珠工場。お約束どおり真珠の販売がなされていた。滞在時間は15分、限られた時間の中で買うか買わないかの判断を迫られ、エイヤで買ってしまう効果を期待してのことだろうが・・・いかんせん『まわりゃんせ』使いの人にとっては、「どれだけの施設を回れるかで頭がいっぱい」になっていると思われるので、あまり効果は無いのでは・・・。

 再び出航し、港に戻ってきた。現在11:22、特急の発車が11:30なので乗客は一目散に駅へと戻っていく・・・。うーむ。いや、まぁ、我々もその一味なのだが・・・。

 11:30、特急発車。また松阪へとんぼ返り。んん〜、我々は一体何をやっているんだろうか・・・。

 12:28、松阪駅着。ここから徒歩で20分歩いたとこに目的のお店があった。


↑焼肉「一升びん」宮町店

 12:50、焼肉「一升びん」宮町店到着。わざわざこの店に来たのには理由がある・・・それは!!!


↑回転焼肉!!!

回転焼肉だっっっ!!!

 肉がお皿に乗せられ回っている。これは一風変わっていて面白い。しかし、ただ面白いだけではなく、レーン内は冷媒管が張り巡らされ、押しボタン式の自動ドアで冷気を逃さないように施してある。この力の入れようはスゴイ!!!

 ・・・しかしだな・・・元祖である「回転寿司」は心理的にお皿をつい取ってしまうという効果があったはずだが、肉は・・・だって、「900円」とか「700円」とかのお皿が来ても、金額的に悩んで手が出ないような気がするのだが・・・。まぁ、いろいろな部位の端っこを集めた「切り落とし」が250円で回ってくると、他に比べると安いからついつい手が出てしまうけどね・・・。


↑うまそうな肉だねぇ!!!

 とはいえ、さすがは松阪!!! お肉うまい!!! たらふく食べて、しかもバイクじゃないから昼からビールもたらふく飲んで、幸せだなぁ〜。


↑ご馳走様でした。

 ・・・この光景、焼肉屋じゃねぇよな・・・。ご馳走様でした。


↑松坂駅

 てくてくと徒歩で松阪駅に戻る。またタイミングが悪く特急が行ってしまったのでしばらく駅周辺を散策していたのだが・・・すると雨が降ってきた・・・。おおう、帰り際に!!! いや、今回は現地に着いたら雨がやんでいたのでバイクで来てもよかったんじゃないかとも思っていたのだが・・・。しかし、また帰りに降るとなると、行きも帰りも「名阪国道」を雨の中走ることになるので、今回は電車の旅にしてよかったんだ・・・。

 15:03、帰りの特急発車。このあと無事に大阪にたどり着けましたとさ。

−−−−−−−−−

 今回の旅のまとめ。

 いやー、今回は『まわりゃんせ』というキップが良くも悪くもその効力を発揮した、といえるだろうか・・・。我々が大阪人だということもあるのだろうが、いろいろな施設がタダで利用できるとなると、別に行きたいわけでもないのに『元を取ろう』とか『いや、勝ち越しで』とか考えてしまい、そこに行ってしまう。まぁそれが業者の狙いで、「集客ができれば地域にお金が落ちるだろう」というわけだが、旅行客の心理としては「あまりに簡単に手に入るものには執着が沸かない」ものである。

 旅行というものはゆっくりと目的の場所に居るからこそお金が落ちるわけで、足を運ばせるだけでお金が落ちるわけではない、と思う。確かに客足があるだけで交通機関の必要性が上がり、本数も増え利便性が高まる効果はあるが、それだけでは地域活性につながらないように思われる。まぁ、日本人は足早な旅行が好きなので目的が無くてもたくさん回りたい欲求があるのなら、お客のニーズに応えているのかもしれない。ただ、私個人の考えとしては観光というものは、その実力で勝負してほしいと思っている。

 そんなことを考えているのは私だけかもしれないが・・・でも、そんな私でも現地に行ったからこそ発見できたこともある。それは賢島から西にある「浜島温泉」が車じゃないと行けない温泉地だと思っていたのだが、賢島港から定期連絡船があるので車でなくとも近鉄電車→船で行けることを知った。もちろんそれは調べればわかることなのだが、「車でないと行けない」と思いこんでいたので調べようともしなかった。知ってしまったからこそ、今後電車の旅をするときに、今までは候補にすら挙がってなかった浜島温泉に行くこともありえるかもしれない。

 そういった意味で、「ただ現地に行く」ということも無意味なことではないと思えるのだが・・・。・・・まぁ、次回書く予定ではあるのだが、7月に行った沖縄旅行がこの問題はまた別の問題を提示するんだよ・・・。それはまた次号で。

 

 

○少し、震災について

 

 遅ればせながら、東日本大震災に被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 ・・・まぁ・・・ホント今さらだが、少し震災について書く。

 もちろん地震・津波による被害が甚大で痛ましいことなのだが、今回はそれではなく福島の原発のことだ。連日のニュースで遅々として進まない原発事故の対応。歯がゆく思う人も多いのではないだろうか。私もその一人である。いや・・・自分で言うのもなんだが、人一倍口惜しい気持ちでいる。

 事故の対応については当事者の方たちもがんばっているとは思うのだが・・・、事故を想定してなかった、考えようとしなかった結果がこれとは情けなくて仕方が無い。関係者でもなければ被災者でもない私があれこれ言うのは思いあがりなのかもしれないが、ただ、ある一面だけについて述べたいことがある。

 それは『原発作業用ロボット』についてである。

 私は大学時代にロボットアームについて研究をしていたのだが(学士の卒論用なので中身はしれているが)、数々の本でロボットの展望として「月面作業ロボットや原発作業用ロボットとしての活用」とはっきり書かれていた。いわゆる『極限空間』にロボットは有効性がある。生身の人間が現地に行かなくても遠隔操作でロボットを操れば、生命に危険はない。既にそう提唱されていたのだ。

 それは何も最近のことではない。もう十年以上も前の話である。その間に人型二足歩行ロボットも現れたし、ホビーユースでもロボットが出現するなど、ロボットは確実に発展している。医療のほうでも最新の腹腔鏡手術なんて、あれは完全にマスター=スレイブコントロールの技術を活かしたロボットハンドだ。

 

 

なのに、なぜ原発作業用ロボットは実用化されてないんだ!

 

 

 

 ・・・と、私は言いたい・・・。

 いや、調べてみたら実際に実用化、というか、導入の段階にまでは来ていたそうだ。しかし、どこの電力会社も一切採用はしなかった。・・・まぁ、だいたい話はわかる・・・。電力会社としては『とにかく原発は安全』と言い続けているので、『もしも』の話はタブーなのだ・・・。つまり、『原発作業用ロボット』なんてものを採用しようものなら、「やっぱり原発はキケンなんだ!!!」と原発反対派から上げ足を取られる事になる。『もしも』を考えない、『もしも、なんて起こらないんだ!』と思考停止することで議論そのものを無いものにしてしまったのだろう。

 

「大丈夫、万が一その『もしも』が起こったら、『想定外』と言って頭を下げればいいんだ」

 

 そう考えていたのだろう。

 ・・・ただ、実際に原発作業用ロボットが配備されていたとしても、それが今回の事故に役に立ったかどうかはわからない。1体や2体のロボットがあったところで、今回の事故の規模ではあまりに甚大すぎて対処できなかったかもしれない。電源が失われていた状態では十分な活動が出来ないことも考えられる。でも、初期の段階で、何かを食い止められたこともあるかもしれない。考えられうる最大限のことが原発作業用ロボット開発に向けられていたのであれば、もっと・・・そう思わずにはいられない。

 明確な使命を持ったロボット技術が、ある種の人たちの思惑によって未来を断たれ、そしてそのロボットが活躍したであろう現実が起こってしまった。そのことが悔しくてたまらない。

−−−−−−−−−

 ・・・ついでに・・・震災がらみの話で・・・、

 4月上旬、自社のグループ親会社からきた「震災ボランティア30人急募!!! 2週間!!!」との通達を見て、私は一人もだえていた。行きたい・・・。いろいろとリスクはあるが(ホントにいろいろと個人的なリスクがあるのだが)是非行きたい・・・。仕事をしながらいろいろと脳内シミュレーションし、いくつかの覚悟を決め、夜、支店長に電話。

私「震災ボランティアに参加したいんですけど!!!」

支店長「あなた、そんなにヒマなんですか???」

私「ヒマじゃないですよ!!!」

支店長「じゃあ仕事してください」

 ・・・30分粘ってみたが・・・ダメだった・・・。結局のところ、東京地区では計画停電や物流の問題で勤務できない人間がいっぱいいるようで、そういう人達を当て込むつもりがあったそうな・・・。何て言うんだろう・・・出来レース? アテはあったのだが全社的なアピールとして全社員に通達を流したというわけだ。そこに、被害の無かった大阪に居る私が名乗り上げても、「勘違いバカ」扱いなわけだ・・・。

 くぅぅぅ〜、世知辛い世の中じゃのう・・・。じゃあ個人的に行けって??? いやー、それはいろいろと問題もあるんでね・・・。やっぱり組織立っていかないと現地の混乱に繋がるしさ・・・。

 

 


 

 

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