くるすま10月号



 まいど、えーすけです。

 ありゃりゃ・・・月初に更新できなかった・・・。仕事のほうは比較的に楽で定時で帰る毎日を送っていたのだが・・・歯が悪くなって1ヶ月治療しているのだが治ってない・・・。体のコンディションも悪くなって出筆に専念できなかったのだ。ああ、早く治ってぇ〜。

 

 

○VTR250電源大作戦

 

ウチのVTRにナビが付いた!!!


↑ナビ装着

 ・・・まぁ、ナビ本体のホルダーと5V電源変換器をつけただけなのだが・・・。しかし、このPND(ポータブルナビゲーションデバイス=簡単に言えば「持ち運び可能な個人用ナビ」)、マイタックmioP350は4年前に購入したものである・・・。つまり・・・装備するのに4年もかかったのだ・・・。

 ナビ本体のホルダーは同梱されているので、それを取り付けるために、VTRのトップブリッジにあるバーハンドルホルダーにホームセンターで買ってきた塩ビパイプを挟んだ。ウチのVTRはセパハンにしているのでそれが出来る(というより、そうしか出来ない・・・)。これは簡単。

 問題なのが5V電源だった・・・。mioP350はmini-USB端子で充電するので5V電源が必要なのだ。一般的に、バイクで5V電源を取る改造としては、

・バッテリーにシガーライターソケット(以下、シガーソケット)を配線。

・そこに車載用シガーライタータイプの5V変換器を突っ込む

(ソケット・変換器のどちらか、または両方にヒューズ入りを使用すること)

 というものがある。これならば、それほど苦労せず5V電源を獲得することが出来る。・・・しかし・・・VTRは・・・それが難しいのだ・・・。

 なぜなら初期型のVTR250には小物入れが無いのだ・・・。新型VTRにはあるのだが・・・。バッテリーや電装系が入っている部分に入ればいいのだが、前述のようなシガーソケットと5V変換器が入るようなところは全く無い。強いて言えば、車体後部の工具入れに入らないことは無いがシーリングが不十分なので、後輪が路面の水溜りをはねると水が侵入しまくる。こんなところに電装部品を入れるわけにはいかない・・・。

 そういう理由で頓挫していたのだが・・・今年の春先のある日のこと、家電量販店に立ち寄ったときにこんなものを見つけた。


↑小さい変換器

 これはかなりコンパクトだっっっ!!!

 ついに見つけた・・・これならばVTRにも入るかも!!! ちなみにこれは携帯電話用の変換器だが、5Vなのでコネクタをmini-USBに付け替えれば、私の持つmioP350に電源を供給できる。価格もそれほど高くないので即購入。

 で、VTRに入るか・・・試しにシートを外し電装系ボックスに入れてみると・・・入る!!! これならいけるぞ!!!


↑中身

 早速バラしてみる。おおう、これは結構コンパクトに作ってあるな・・・。まぁ基板の部分に手を入れるわけではない。入力の+と−に配線を取り付ければいいのだ・・・。

 ちなみにほぼ同じ改造している人がいるので作業内容は割愛する。詳しくは「バイク 5V電源」でググって下さいな(当時は検索しても出なかったのに・・・ON-OFFスイッチまで同じものを使ってるとは・・・)。


↑改造

 配線完了。ケースを再利用するためにはこの変な形ならざるを得ない。

 あと、この変換器は携帯電話用なので、大阪日本橋で買ってきたmini-USBコネクターにすげ替える。ただしこのコネクター部に繋がるケーブルはカールコードなので、引っ張るとすげ替えた部分が引っ張られるのでケーブル自身を交換したほうがいいな・・・。


↑ON-OFFスイッチ

 それと、変換器に電源を供給する間にON-OFFスイッチもつけておきたいので、同じく大阪日本橋で入手した防水スイッチを取り付けることにする。


↑スイッチを本体に取り付け

 VTR本体のどこに取り付けるかだが・・・やはり電装系ボックスに取り付けることにする。このボックスはPP(ポリプロピレン)で出来ているので比較的に加工はしやすい。ヘタすると削りすぎてしまう・・・綺麗に寸法どおりに穴を開けないとパチンと入らないのだ・・・(このスイッチは決まった穴に嵌めれば固定される設計になっている)。


↑変換器をスキマに入れる

 ボックスの中に視点を移して・・・このスイッチはバッテリーの+配線に接続する。出来る限り+側は長く通電させないほうがいいからね。そして変換器を接続し変換器本体をスキマに入れる・・・うう〜む、すばらしい。


↑完成

 カールコードを引っ張ってトップブリッジまで持ってくる。うむ、届くぞ。すばらしい。

 実際に走ってみると・・・その日初めて使うとコールドスタートになり現在地を特定するのに5分ほどかかるのを忘れていた・・・。いや、まぁ、電源を供給したことによって電池を気にせず使えるので、つけっ放しにしておけばいいのだが。

 ルート案内せず、そのままフリーランニングさせてみたのだが・・・、このP350、ルート案内していないときは電子コンパスが内蔵されてないので進行方向は通った奇跡で判断するため、静止しているときはGPSの捕捉誤差であっちこっち向きだし、地図がグルグル回りだすという問題がある・・・。

 ところが、今回は向きもほとんど暴れない。比較的位置が安定したバイクのハンドルに固定されているからだろうか・・・今までは徒歩か自転車での使用だったので結構本体がふらついていた可能性もある。今さら有効性を見出したとは・・・全くもってもったいない話だ。

 分かっていたことだが、日中は画面が見にくい。真昼間で本体の角度が悪ければ全く見えないこともある。うーむ、やはりひさしが必要だな・・・。これも自作するか・・・。防水にもしたいし、また悩みのタネは尽きないな・・・。

 

 

 

○2010年夏、浜松旅行(後編)

 8月17日15:00・・・。私は航空自衛隊浜松基地の外周道路南側を歩いていた。


↑航空自衛隊浜松基地の外周道路を歩く

 つい先ほどまで基地見学をしていたのだが・・・基地を出るとき、案内をしてくれた自衛官の人が、

 「基地内のコンビニで何か飲み物を買いますか? 熱中症で倒れられても困りますんで」

・・・と言ってくれたのに、私は丁重に断った。2日前は3.2kmを歩いたのだ・・・今回は2kmと短く問題ないと思っていた。・・・なめてかかっていた。

 しかし、何だこの快晴は!!! 2日前は曇っていたのでまだ条件が良かったのだ・・・。焼け死にそうだ・・・。

 あっ、無性にのどが渇いてきた・・・。ヤバい・・・熱中症の症状が出てきたか・・・?

 

 うう・・・コンビニが無くてもいいけど自販機すら無いのか・・・この外周道路・・・。

 ・・・こ、こんなところで倒れるわけには・・・。

−−−−−−−−−

(前編のあらすじ)

 8月14日から私と友人は浜松にいた。1日目はレンタカーを日中だけ借り、うなぎパイファクトリー・鷲沢風穴・浜名湖1周を達成し浜松駅前で泊まる。2日目は車は無く電車・バスの旅。遠州鉄道・天竜浜名湖鉄道を乗り継ぎ、気賀へ行き、バスで航空自衛隊浜松基地広報館「エアパーク」、バス路線をまたぐために3.2km歩き、さらにバスで舘山寺温泉へ。炎天下にやられるし、うなぎの当りもないし、大丈夫か??? この旅???

−−−−−−−−−

 旅の3日目、冒頭の前日の8月16日・・・・・・

 7:30、起床。起きたてで今日もまた宿の温泉に入る。狭いので誰か居たら入れないとこだったが、今回も運良く誰も居なかった。ザブーン、んんー、気持ちいい。


↑朝食

 8:00、朝食。朝は宴会場で食べる。まぁごく普通の宿の朝食である。その後、チェックアウトまでグダグダ過ごす。

 ちなみに今日の予定は同行の友人が昼過ぎに浜松を出るので、少々舘山寺温泉エリアを散策してからバスで浜松に戻り、土産を買ってうなぎを食べる、というものであった。・・・私は今日も浜松に残る・・・。じゃ、私の予定は・・・? いやぁ、それが全く決まっていない。明日に予定はあるのだが・・・それ以外は何も。なにせ、今日の宿さえ決まっていないのだ・・・。まぁ、ここまできたらもう何もかも成り行きまかせでいいや、と割り切っていたのでかまわない。なるようになるさ。


↑朝のビーチ

 9:40、宿を出る。目の前の浜名湖のビーチでは・・・既に夏を満喫している人達が・・・我々はそこは無視して通り過ぎる。


↑田舎道

 海岸線?を歩き、韓山寺エリアを散策する・・・んん〜、田舎だ・・・開発がなされていないなぁ・・・。やはり街をあげて観光地にする努力は見られないなぁ・・・。

 ・・・しかし、そこから東へ行き「パルパル」という遊園地エリアに踏み込んでみると・・・


↑パルパル前

うわっ、めっちゃ整備されてる・・・。舘山寺エリアのメインは、温泉街ではなくここにあるようだ・・・。


↑浜名湖ベイストリート

 その先にある浜名湖ベイストリート。開発はされているが・・・通りは人がワイワイする感じは微塵も感じられない。ううーむ、やはり観光地としては発展の仕方が何か違う気がする・・・。何だろう・・・パルパルには朝から駐車場には車がそれなりに入っているので集客力はあるのだろうが・・・地域力を感じないな・・・。まぁいいか・・・。10:30、浜名湖ベイストリートバス停から、少々遅れていた浜松駅行きのバスに乗る。長い間、バスに揺られる。

 しかし・・・やっぱり遠鉄バスが乗り心地が悪い。しかも今回は運転が荒い!!! 狭い道をクネクネとかいくぐり、キビキビとしたアクセルワークで機敏に駆け抜けるのだが、やっぱりサスが硬いので乗っていてツライ・・・。

 11:20、浜松の繁華街近くの「田町バス停」で降りる。バス料金540円。んんー、結構かかるな・・・。


↑10円饅頭「小饅寿(こまんじゅう)本舗」

 11:30、10円饅頭の「小饅寿(こまんじゅう)本舗」。店先では脱力系のオリジナルソングが流れる・・・。ここは1日目の夕食を物色しているときに見つけたところである。友人はこの饅頭をお土産に購入した。

 ここのお饅頭は2日間しか持たないという。ということで私は明日帰るので今日はお土産としては買えないな・・・と思ってたら、店頭のワゴンに割引の文字が。昨日の作りすぎたらしく残り物が1割引で売られていた。とはいえ、10個入りで102円が91円なので11円しか割引されてないのだが・・・。んんー、今日のおやつにしよう。ということで結局購入。

 ・・・しかし・・・我々はここを浜松の地のお店だと思っていたのだが・・・。あとで調べてみたらチェーン展開で全国にあるという・・・そうか、それは残念だ・・・。


↑あつみ

 11:40、駅前近くに戻り、うなぎのお店「あつみ」着。ここは有名店で私は4年前に来たことがある。そのときは浜松を観光せず、ここでうなぎだけ食べただけなので場所を覚えていなかった。今回はネットで調べてたどり着いたが、店構えや周りを見ても全然記憶が無い・・・というか、違う印象で覚えていた。たかだか4年前のことで記憶違いがあったとは・・・まぁそれだけ印象が薄く全く気にしてなかったということだろうか。

 中に入ってみると見覚えのある店内。さすがにこれは記憶違いは無かったようだ。おかみさんにどのくらい待ちか聞いてみると『1時間待ち』とのこと。やっぱりな・・・さすがは有名店、月曜日でもお客はいっぱいのようだ。友人のOKも出たので12:45に再度来店する形で予約する。

 駅前でコーヒー屋に入り、やたらコーヒーが薄いカフェラテを飲みながら・・・ついに私の今日の宿をネット予約する。


↑うなぎ

 12:40、あつみに戻る。うな重を注文。うまうま。

 それから浜松駅に戻り、少々みやげ物を物色して時間をつぶし、14:00、友人を見送った。

 さぁ〜て・・・

これからどうしよう・・・。

 まだ浜松城へ行ってないのだが・・・なんだろ・・・あまり食指が動かない・・・。んー、とりあえず駅周辺を探索するか・・・。

 ・・・ところで、私のここからの今日の行動は

ホントにどうでもいい内容である・・・。読み飛ばしてもらって結構。まぁ意味も無くウロウロしてるんだなと思っていただければ幸いである。


↑浜松のランドマーク、アクトタワー

 とりあえず、駅前のランドマークである、アクトタワーを物色する。へー、コンサートホールが入っているだー、すげー。あとはショッピングモール・・・すぐに見飽きてしまう・・・。うーむ、これは外界に出なくてはならないか・・・? 外は暑いのだが・・・。

 アクトタワーから地上へ舞い降り、北へ歩く。あっつい・・・。すると国道152号線をくぐるトンネルが・・・。


↑トンネル

 うう〜む、この前後の遊歩道の雰囲気からしてこれは運河の跡ではないか・・・? 何やら暗渠(あんきょ=河川を地下に封じ込めること)の匂いが・・・。しかし、後日調べてみたがその気配は無い・・・遠州鉄道の旧線かとも思ったが、別の場所だった。ホントに単なる遊歩道か・・・?

 結局そのトンネルは通らず、進路を西に取り何となく歩いていたが、思いのほか汗だくになったので一旦宿へチェックインすることにした。駅南側へ移動。

 15:00、今日のお宿「サゴーイン」にチェックイン。何やら「サゴー」はこの辺で幅を利かせているホテルのようなので気になっていたのだ。その一番安い「サゴーイン」・・・うう〜む、外人さんたちがいっぱいいる・・・。宿の雰囲気も一昔前の感じがする。これは東京上野のホテルの雰囲気に似ているな・・・。

 部屋に入る。うっ、狭い。ますます上野な感じだ。まぁ快適に過ごせる設備は整っているので問題は無い。シャワーで汗を流し、着替える。さて・・・この時間では浜松城に行くのは危険だな・・・。おそらく17時で閉門してしまはずだ。


↑ホテルからの眺め。運河が見える

 どうしようかなー、とカーテンを開け窓の外を見てみる。おお、9階だけあっていい眺めだ。眼下に運河が見える。


↑少し左。運河の先が駐輪場になっている

 んん? その運河の左側は駐車場らしきものに変化しているぞ? ・・・これは暗渠の匂いがするな・・・。

 15:50、ホテルを出る。運河を確かめに・・・。

 そんなもの確かめてどうするのかって? いやぁ、私は街歩きが趣味なので、しょうもないことでも何か目的があれば歩きやすくなるのよ。

 ホテルを出てすぐ運河の橋にぶつかる。右側は普通の運河、左側は・・・これはやはり駐車場か? 運河の上に作られている。微妙に暗渠ではないな・・・。そのまま左へ進み運河沿いを歩くと駅南側道路にぶつかった。


↑微妙に暗渠(あんきょ)化されていない

 「市営新川南駐車場」とある。ここもまだ微妙に暗渠じゃないな・・・。信号を渡り先に進むと八幡橋という表示が見えた。


↑駅前。「八幡橋」とある

 ここって橋だったのか・・・一見、ただの交差点なのだが・・・。この道、ホテルへ向かう時に通ってきたのだが、全く気づかなかったな・・・。

 ここはもう新幹線の高架下。この先をいくと・・・なんと遠州鉄道の新浜松駅にたどり着いた。ええっ! もしかして遠鉄は暗渠の上を走っているのか!!! そいつは収穫だなぁ。あとで調べたらその推理は正しかった。

 ・・・とは言え・・・やっと見つけた目的を早々に達成してしまった・・・どうしよう・・・。とりあえず・・・運河の反対側の終点まで行ってみるか。


↑運河沿いを南に下る

 ・・・一体どれだけかかるかわからないのだが・・・もしかしたら太平洋まで行き着いてしまうかもしれないが・・・確か、海岸は何か観光ポイントがあったはずだから帰りはバスで帰れるはずだ(実際に「中田島砂丘」というのがある)。なんとかなるだろう、と運河沿いを延々と南へ下る・・・。

 てくてくてくてく・・・んー、住宅街だな・・・。駅の北側の発展から取り残されているかのような感じ・・・いや、別に田舎だといっているわけではないぞ。筋金入りの住宅街だといっているだけだ。

 まぁ、東海道本線など歴史ある路線の沿線は、線路を挟んで全く違う発展をするということはよく見られる現象なのだ。なぜなら、昔の線路は高架化されておらず踏み切りを渡らなければ反対側に行けず不便である。おのずと発展は片側に偏ってしまうのだ。後の世に高架化されても一度固定した発展の流れはそう簡単には変わらない。

 ここでもそうなのであろう・・・。ただ、鉄道以前に東海道という主要街道が駅の北側にあったことも要因はある。既に駅の北側が発展していたわけだ。なもんで必ずしも正しいわけではない。あしからず。


↑馬込川と合流

 そうこうしているうちに、川幅の広い川と合流してしまった。馬込川である・・・。あ、・・・運河の終点にたどり着いてしまった・・・。また私は目的を失ってしまった・・・。

 この馬込川も下るか・・・? いや、この川は絶対太平洋に流れ込んでいるはずだ・・・結果がわかっている探検ほどつまらないものはない・・・。


↑今度は西に住宅街を抜ける

 私は西に進路を取った。んん〜、これは・・・アレを確かめに行くか・・・。


↑国道257号線と合流

 住宅街をズンズン進み、ついに国道257号線にたどり着いた。東海道新幹線の高架が見える・・・。もうすぐだな・・・。

 国道を横切って北西に進み、新幹線の高架をくぐると・・・あった・・・。


↑JR西浜松駅

 JR西浜松駅。れっきとした浜松駅の隣駅だ・・・「JR貨物」のね・・・。

 とはいえ、別に中に入れるわけでもないし、外から見てもコンテナが積んであるだけで、特に見る物は無い・・・。ちなみにここが私の目指す目的地ではない。

 ここも通り過ぎ、東海道本線(在来線)の線路をトンネルで潜り抜け左に曲がり線路沿いを歩く。すぐ横は留置線らしく、JR東海の373系特急車輌が3両編成で置いてある・・・3両編成でも特急なんだよ・・・。よく見かける車輌であるが、実はこれ、以前は夜行快速「ムーンライトながら」に使用されていた車輌らしい・・・ということは何度もお世話になっていたんだな・・・。いや、行き帰り含めて5、6回は乗ったことがあってね・・・つらかったが、いい思い出である。


↑伊場遺跡

 17:05、伊場遺跡公園に到着。おっと・・・伊場遺跡にたどり着いたか・・・隣にある資料館は無料なのだが・・・今の時刻が問題で・・・まさに今閉まったはずだ・・・。

 いや・・・実はこの浜松探索前にどこに観光に行こうかとグーグルマップで航空写真を眺めていたときに「伊場遺跡」と出てきたので気になって調べていたのだ。

 結構、この伊場遺跡には悲しい歴史があり、浜松駅高架化工事において電車区を移設する場所が必要になったとき、突然伊場遺跡が史跡解除されここに電車区を作られてしまった。まぁ、カネや権力のにおいがプンプンする話である。個人的は興味があったが、観光ポイントとしてはビミョーだったので外しておいたのだが・・・。

 とりあえず公園だけは見ておくか・・・中に入っていくと・・・。


↑踏切

 あったあった・・・グーグルマップで見たときになんだこれ? と思ったのだが、公園に入るのに踏切を渡らなければならないのだ・・・。


↑住居

 公園の中には発掘跡や復元した住居が何棟かある。んんー、これといって面白いものではない・・・。・・・どうも夜も開放しているみたいなので治安が気になるが・・・。


↑公園西端から。アクトタワーがはるか向こうに・・・

 伊場遺跡の奥にたどり着いてしまった・・・。東に目を向けるとアクトタワーがあんな遠くに見える。いかんいかん・・・歩きすぎたか・・・。

 といっても、実はまだ ここも目的地ではない・・・。

 いや、もうすぐなのだが・・・。また公園入り口に戻り北上する。すると・・・見えてきた・・・!!!


↑超長い踏切

 ここが目的地である・・・。まぁ目的地といってもまだ第一歩なのだが・・・。ここはただの踏切ではない・・・左にある工場へと繋がっているのだ・・・。


↑JR浜松工場

 ここは「JR浜松工場」である。工場だけあって車輌を作っているところで、在来線だけではなく新幹線の車輌も作っている。つまりこのレールは工場への引込み線なのである。

 レールにはいきのいい赤錆が浮いている!!! まだ比較的に新しい・・・最近も使われた証拠だ。そりゃ踏切が生きてるんだから電車も通るだろうって? いやいや・・・この画像右側、東にレールは延びているのだが、グーグルマップ上では線路が消えているのだ・・・。行き止まりだとしたらこの踏切が生きているはずが無い。線路が地下化されてなければつじつまが合わないわけだよ・・・。


↑線路が合流。この先は・・・

 工場を出たレールは収束して東に向かっている。この先がどうなっているのか確かめに進路を東に取る。


↑2本になって・・・

 駐車場先で2本にまとまり、住宅街を抜け・・・。


↑1本になって・・・あれ?

 マンション付近で1本になって・・・あれ? なんかこの先に車止めがあるように見えるのは気のせいか???


↑行き止まり???

 気のせいじゃなかった・・・。

 完全に行き止まりだ・・・地下化されていない・・・。でも今も使われている形跡があるのに、行き止まりって・・・これはいったいどういうことだ・・・???

 可能性としては・・・昔はここから東海道本線に繋がっていたが、あるタイミングで廃止された。しかし、工場にも何本もホームがあるのでそれを入れ替えるためだけにこれが現存しているということは考えられる・・・。(実際、後で調べるとその推理は正しかった)

 ある意味、すごく落胆したのだが、しかしこういった「いびつさ」を目の当たりに出来たのはいい経験になったと思う。鉄道はこういうところが面白い。(←そう思うのはお前だけだ!!!)


↑その先には怪しい小道が・・・ちなみに右手に炭火焼「さわやか」がある

 その先に目を向けると、遊歩道らしきものが見える・・・。たぶんあれが廃止前は引込み線だったんだろう・・・。じゃあ、とりあえずそれをたどるか・・・。

 ちなみに遊歩道入り口の右手には炭焼きレストラン「さわやか」がある。ここ、浜松では結構幅を利かせているレストランのようで車で回っているときも何店舗か見かけた。なんでそれを覚えているかって・・・だってさわやかな「さわやか」のロゴなのに炭火焼って・・・気になるでしょう・・・。また、ここでも見かけてしまった・・・。


↑小道を行く。どうやら「堀留ポッポ道」というらしい

 遊歩道に進入。どうやらここは「堀留ポッポ道」というらしい。ポッポ道・・・明らかに以前は線路だったことを表しているな・・・。しばらく歩くと、「ケ91」というかなり小さな蒸気機関車が置いてあったりする。しかしながら・・・あまり面白いという感じはしないな・・・。

 しばらく歩いていると、前からチャラい若い二人組みが歩いてきた。周りには誰一人いない・・・何となくイヤ〜な予感がする・・・。無視して歩いていると、一人が私の前に立ちふさがった!!! キッと視線を上げて半ばにらみつける私。すると・・・

若者「すいませーん、『さわやか』ってどこですか?」

 拍子抜けのセリフに肩透かしを食らう・・・。

私「ああ・・・。この道のもう少し先・・・いや、この道ずぅっと行ったらありますわ

若者「・・・関西人ですか?」

 

私「そうですよ」

 

若者「・・・どうもー」

 二人組みの若者は立ち去っていった・・・。

俺が関西人だったらなんなんだ!!!

 まぁ・・・私の語尾やイントネーションでそう言いたくなったんだろうが・・・。


↑東海道本線にたどり着く

 まぁ、そんなこんなでついにここまでやってきたか・・・東海道本線にたどり着く。たぶん昔はここから引込み線は分岐していたのだろうなぁ・・・。線路沿いに歩き浜松駅に戻ってきた。時刻は18:20・・・結構歩いたな・・・晩飯でも食っていくか・・・。

 またもや「肴町」で飲み屋を物色。あらかた1日目で探した感はあるのでビルの中の店舗を重点的に探す・・・。

 18:40、「夢夢」という居酒屋に入る。生中460円だったからいいかなと・・・。中に入ってみると、さすがに月曜なのでお客さんは少ない。こじゃれた店内に少し残念感が・・・いや、別に「こじゃてた店舗=うまくない」と言っているわけではないが、その傾向が強い。


↑飲み屋で夕食

 一人なので数は多く注文できないので、念入りにメニューを検討する・・・刺身の盛り合わせ、シーザーサラダ、マグロとアボカドのなんとかを頼む。その3皿が出てきたが・・・うむ、結構うまい。外れではなかったな。しかし、しまった・・・。結構ボリュームあるぞ・・・。また腹いっぱいにゃ〜。

 20:20、店を出る。途中のコンビニでビールを買い込んでからホテルに戻る。ホテルの部屋で・・・ビールを飲みながら少饅寿で買った饅頭を食べていた・・・。いやー、腹いっぱいなのだが・・・この饅頭は今日食べないとダメかなー? と思ったんでね・・・。賞味期限は明日までなのでまだ大丈夫なのだが・・・なんとなく、ね。

 24:30、就寝。しかし・・・25:30、気持ち悪くなって目が覚める。どうやら饅頭を詰め込んだのがよくなくて、胃の中をぐるぐるしている感じ。うとうとはしてもしばらくして起き上がることを繰り返す・・・。しまった・・・やっぱり食わなきゃ良かった・・・。

−−−−−−−−−

 旅の4日目、最終日、8月17日・・・

 9:00、起床。早く起きてもやることが無いのでこんな時間までゴロゴロしてしまった・・・まぁ前日の眠りがよくなかった事もある。9:50、宿を出発。

 ちなみに今日の予定は・・・冒頭でも軽く述べた航空自衛隊浜松基地見学である・・・。この浜松探索の真の目的である。2日目に行った広報館のことではない。本当に浜松基地の中に入って見学が出来るのだ・・・。基地見学は1ヶ月前に申し込めばOKでしかもタダである。川崎F-4やF-15イーグルを間近で見られるようなので一度行ってみたかったのだ・・・。

 本当は昨日帰った友人と行きたかったのだが、まぁ盆時期ということもあり、今日以降しか見学を受け付けていないということで、今日に休みが取れなかった友人はあえなく断念ということになったのだ。

 見学の時間は13:00・・・まだ時間はあるがヘタに予定を入れるわけにも行かないのでグダグダ過ごすしかなかった・・・。とりあえず朝飯を食うか・・・。


↑フレッシュネスバーガー

 10:20、浜松駅構内のフレッシュネスバーガーでチーズバーガーを食う。フレッシュネスバーガーは久しぶりだなぁ・・・大阪の行きつけの店は無くなったからね・・・。飲み物をカフェラテのダブルにしたのだが・・・昨日のコーヒー屋と同じくコーヒー成分が少ない・・・。浜松のカフェラテはコーヒー少な目文化なのだろうか・・・。

 駅の切符売り場に行き、先に帰りの新大阪までの特急券を購入。遠鉄百貨店や駅地下の食品街をぶらぶら。いい時間になったのでバス乗り場へ向かう。


↑浜松駅前バス乗り場

 浜松駅前のロータリーは一味違う。乗り場は完全な島状になっており、地下からアプローチするようになっている。すげー。

 12:06、バスに乗る。30分ほどバスに揺られる。同じく遠鉄バスなのだが、今回は乗り心地に不満を感じなかった・・・。


↑浜松基地バス停

 12:35、浜松基地正門に到着。


↑浜松基地正門

 ここが正門か〜!!! 普段は入れない場所だけに緊張するねぇ〜。少し時間は早いが、時間をつぶすトコが無いのでもう中に入ることにする。守衛・・・というのが正しいのかよくわからないが、門に立っている自衛官に声をかけ基地見学に来たことを伝える。すると中の受付に行くように指示された。


↑受付

 受付。見学名簿に名前を書く。パッと見た感じ、期間に対して見学した人数はさほど多くない。1ヶ月に十数名ぐらいだろうか。まぁ、平日にしかやってないし時期的なところにも影響するだろうし1組あたりの人数にも左右されることでもあるので、少ないのかそうでないのか、それはなんとも言えない。

 ちなみに受付の軒先には・・・画像にも見えるが・・・鳥の巣が・・・。糞も落ちていてどうかとは思うのだが・・・でも撤去しないんだ・・・浜松基地のおおらかな心意気が垣間見れた一面である。

 しばらくすると一台の車がやってきた。? もしかしてもう来てくれたのかな? まだ約束の時間には早いのだが・・・。


↑自衛隊カーで案内

 しかし、この車、日産プリメーラだな・・・。自衛隊もフツーの車も使っているだー。

 車から降りてきた自衛官に声をかけられ、私が見学希望の人間だと伝える。その人が今日の案内役ということでその車に案内してくれるという。車で移動しながらいろいろと説明してくれた。

 まずは基地北地区へ移動。そこには川崎T-4の格納庫、管制塔があり、滑走路前には数機のT-4が駐機している。とあるところで車を止め、建物の中へ入る。ここは何やら「旧管制塔」の建物らしく今や無人となっている。そこの3階部分に当る屋上に出て自衛官さんがいろいろと説明してくれた。


↑駐機中の川崎T-4

 T-4が眼下に見えるが・・・人っ子一人いない・・・。どうやら昼休みに入っているようだ。ちぇー。

自衛官さん「このT-4は練習機で武装はついておりません。機種の先端に棒がついていますが、あそこから光線やビームが出るんじゃないの? と仰る方もおられますが、あれが武器ではなく速度を測る〜」

私「ああ、『ピトー管』ですね」

自衛官さん「ああ、うう〜、そうです、ピトー管です・・・」

 あっ、いかんいかん、ツッコんじゃいけなかったな・・・説明されている人間は聞き手に回らないとな・・・。一通り説明していただいてから、

自衛官さん「何か質問があったらいつでも聞いてくださいね」

 といわれた。ええーっと・・・今は特に疑問点は無いのだが・・・まぁ何も質問がないのも失礼なので・・・それじゃあ・・・。

私「えーっと、T-4ってアフターバーナー付いてるんでしたっけ?」

自衛官さん「えー、この浜松基地は通常は東から西に向かって着陸するようになっており〜」

 

あれっ? 話、そらされた。

 

 尋ねてはいけない内容だったのだろうか・・・そんなことは無いと思うのだが・・・。まぁ何か大人の事情があるのかもしれない・・・。

 再度、基地南側に戻りとある格納庫へ。


↑F-15イーグル

 おおおお!!! F-15イーグルだー!!! 子供のころの憧れである。

 ・・・近くで見ると・・・皿ネジで外装をとめてあったり意外とそれほど高度なものづくりではないようだ・・・。


↑イーグルのスパロー固定金具

 ビックリしたのは空対空ミサイルのスパローを固定する金具だ・・・。なんと出っ放し。収納したりしないんだー。


↑資料館

 その後は基地内の資料館へ。ここは建設当時の建物ということらしくかなり年季が入っている。浜松基地の歴史や昔の地図など基地にまつわる展示がある、しかし、物品展示は基本的には浜松基地に関するものが多いが・・・関係ないものや海軍のものまである(戦時中は陸軍所属。当時は空軍というものはない)。神風特攻の訓示をカセットテープで流してくれたが・・・まぁ歴史的にも当時の戦闘機事情に関することだし、専守防衛たる自衛隊の戦争を繰り返さないための教育的な意味もないこたないが・・・あまり浜松基地に関することでも無いような気がする・・・。


↑マネキン

 驚いたのはこのショーケースに入ったマネキン達。

自衛官さん「日本軍の軍服を着せるには似つかわしくない顔立ちをしたマネキンですが、この資料館もあまり予算は無いので、浜松の老舗百貨店が倒産したときに譲り受けたものになっています」

 さいですかー。それは大変ですな・・・。奇妙な感じだったので「これ、撮ってもいいですか?」と尋ねたら、

自衛官さん「撮るんですか? やめたほうがいいですよ(w) 我々もここは出るって有名ですから(^w^)」

 ・・・それは冗談としては面白くないですよー。まぁ、実際ホントのことかもしれないが・・・。特に私は霊的なものには反応しない体質(?)なので無視だ無視。ということでパチリ。

 その後は航空機のミニチュア模型展示の部屋へ。飛行機の黎明期のものから大戦時のものまでがズラリと百点近く陳列してある。飛行機の歴史をしかし40年余りでものすごい進歩したんだな・・・。すげー。この模型はなにやらとある人から寄贈されたものらしく、職人に作らせた一品もので相当コストがかかっているとのこと。月日を経てかなり痛んできているのだが残念ながら予算が無いということで修繕費も出ないそうだ・・・。

 意外と面白くて食い入るように見ていたのだが、14:30ごろに、自衛官さんが気を利かせて「見学はここで終わりです。正門前のバスが46分に出ますけど?」と聞いてくれたが、私は「このあとは広報館に行くので気にしないで」と言ったが・・・今から考えればあれは「終了宣言」だったように思える・・・。まぁこのあと少しだけ見て、じゃあこれで、ということで車で正門まで送ってくれた。その車内で、

自衛官『広報館に行くのでしたら車で送って行きたいところなんですけど、この車、外に出るのに許可を取らなければならないもので』

 

 じゃあ、中を走ればいいんじゃないの? 

 と言いたくなったが、いろいろと大人の事情があると思うので、それは言わなかった・・・。

 14:50、浜松基地を出る。

−−−−−−−−−

 ・・・浜松基地見学についてだが・・・。

 まぁ・・・基地見学の内容としては・・・こんなものだろうか・・・。私も自衛隊の基地の中に入って、しかも案内つきで見学というのは初めてのことだから(海自の観艦式には行ったことがあるけどね・・・)、収穫としてはまずまずといったところ。別に私も突っ込んだ質問もしていないし(したとしても答えてくれるかどうかは分からないが)、向こうもそれほど伝えたいメッセージがあるわけでもないようだ。航空自衛隊はこんな感じで仕事してますよ〜、ということだけを見せている。確かにあまり変なことを左の人から抗議されてもこまるしね・・・。

 しかし・・・国民の税金がどう使われているか、ちゃんと活用してますよ、的な話はあっても良かったんじゃないか・・・。

 まぁ、別に私はいちいち細かいことは言わないが、税金を使う側が「税金の財源が『国民』だということを軽視している」ということには腹が立つ人間なのでそういう配慮があればよかったと思う次第である・・・。自衛官さんがしきりに「予算が〜」ということを言っていたが、結局予算が「つく」か「つかない」かでしか問題になってなく、一体その「予算」の財源が何なのか・・・。

 いや、まぁ、サラリーマンである私だって一般の会社の人だって予算はどこから出ているのか気にしてはいないので人のことは言えないのだが、でもそれは営利団体なわけで・・・。自分を棚に上げているような感じもあるが、でも公務員さんにはそういうところを気にしてほしいのですよ・・・。

 ・・・まぁ、今回の見学はいい経験になた。他にも自衛隊の基地が開放されているときもあるようなので、チャンスがあればいろいろ見学しようかな・・・。

−−−−−−−−−

 ・・・話を戻して・・・。

 浜松基地を出て左に向かい、基地外周道路を歩き始める・・・で、冒頭のような事態に陥ったわけだよ・・・。

 ヤバいなー、と思いつつしばらく歩くと、広報館の建物が見えてきたころにやっと飲み物の自販機を発見!! スポーツドリンクを買い、一気に飲み干した。ああ〜、生き返るぅぅぅ〜。

 15:15、広報館に到着。ところでなぜまた広報館に来たかというと、機体展示を全部見切れてなかったのでコンプリートするためである・・・。しかし・・・ここは閉館するのは16時なので足早に見ないとな・・・。

 ところが、中に入ろうとすると受付のおねーちゃんに

受付のおねーちゃん「15:30からの全天球シアターをご観覧されますか?」

 と言われてしまった。うっ・・・そうか・・・今日は平日だから来場者が少ないんだ・・・2日前に来たときにはいっぱいだったのだが・・・。これは観ておくべきか・・・? いや、どうせたいしたことは無いシロモノのはずだが・・・しかしこれを逃す手は無いな・・・。

私「はい、観ます」

 と言ってしまった・・・。あああ、機体展示を見る時間が〜(泣

 まぁ、上映が始まるまでに少し時間があるからちょっとでも見ておこう・・・と、思っていたら・・・


↑飛行前のT-4

ああっ!!! もしかして目の前で離陸するの!!!

 おおおおっ!!! ラッキー!!! やはり平日は一味違うねぇ〜。ハァハァしてると3、4機、目の前で離陸していく・・・これはある意味サービスの一貫か・・・いや、もしかして基地正門から離れたこんな辺鄙なところに広報館を作ったのは、これを見せる意味もあったのか!? 

 とかやってるうちにもう15:30か・・・。全天球シアターに向かうか・・・。

 で、全天球シアターは・・・あれはアカンわぁ〜。ただ単に空を飛んでる映像を球体に映し出しているだけで、専用カメラで撮ったわけではないので、映像がゆがむゆがむ。うーむ、観て損した。

 その後、ダッシュで機体展示に行くが・・・程なく閉館・・・。う〜む・・・俺は一体何しに広報館に来たんだろう・・・。まぁT-4の離陸を見れたのは収穫だったけどね・・・。

 15:55、広報館を出る。今回は飲み物を仕入れて。

 あとは浜松駅に帰って17:38の新幹線に乗るだけだ・・・。また、「泉町中バス停」まで歩くことにする。すると、また「ラーメン藍麻翔」に出くわしたが・・・(前編参照)。やっぱり気になるし朝昼兼用でバーガー食っただけだから、ここでラーメン食っても良かったのだが、新幹線に乗り遅れるわけにも行かない。まだ時間があるといえばあるのだが、時間が読めないバスを使うのでので浜松駅に戻っておきたかった・・・。ということで、またもや、あえなくあえなかった・・・。

 16:50、浜松駅着。駅地下で食料を買出しをする。

 駅に戻り、在来線の改札、新幹線改札をくぐり、少し時間があるので待合所に行ったら、結構人がいっぱい。もしかしたら基地に行く前に特急券を買ってなかったら、この時間の指定席取れなかったかもね・・・。

 17:38、新幹線発車。


↑新幹線で夕食

 新幹線で軽く夕食。遠鉄百貨店の地下で買った寿司と、同じく浜松駅地下のmay-oneの成城石井で買ったベルジアンビール、ヒューガルデン。んん〜、ヒューガルデンを飲めるとはなかなかリッチな気分だねぇ〜。

 19:07、新大阪着。

 ここで在来線に乗り換えるのだが、東海道本線がダイヤ乱れで立ち往生。20分ほどロスしたが、20:00ごろ、帰宅。いや〜、疲れた〜。東京での滞在も含めると5泊6日の旅だった。

 

−−−−−−−−−

 今回の旅は・・・まぁ真の目的は航空自衛隊浜松基地見学だったのだが、友人が合流したこともあり4日間も滞在したので、結構浜松という街を堪能することが出来た。

 浜松について感じたことは・・・れっきとした都会なので観光地ではないということだろうか。とは言え、観光案内所に行ってないので、観光案内マップとか観光への取り組みがどうなっているのかは調べてないのでわからないが、観光客受け入れ態勢は整っていないと感じる。

 それは都会なんだから別に問題ではないのだが・・・ただ、都会として中途半端な位置にいるのは否めない。近代から工業で発展してきた浜松だが、このご時世、衰退していく傾向にあるし、やはり人口減少も加速しているらしい。今のうちにうなぎや浜名湖という観光資源もあるので、もっと観光にも注力するべきだと考える。

 じゃあ具体的にどうすればいいか・・・というのは難しい問題ではあるが、島根県の松江を例に出すと、バス路線が非常に整備されていて松江城を基本とした観光ポイントをグルグル回れるようになっていて、さらに100円で乗れるという便利なシステムになっている。あれは非常にわかりやすかったし便利だった。

 浜松にも浜松城があるし、浜松駅との間に繁華街もあるしもう少し観光ポイントを整備すれば、松江と似たようなシステムは構築できそうだと考える。まぁ、松江城にしても付近の武家屋敷は強力な観光力を持っているので、浜松城がそれに匹敵するかはよくわからないが・・・。

 「そんな事言ったって今どき観光はマイカーなんだから駅前開発したって無駄じゃん」という話もあるが、近年は車を持たない人も増えているしご高齢の旅人が増えている。そういう人達は電車・新幹線で移動するので、駅近くで観光を整備しているのが集客の第一歩である。

 通りすがりでも訪れることによって、郊外まで足を伸ばせばこんなところがある、と気づかせれば次は目的地として訪れようと思ってもらえるようになる。駅前に強力な観光があれば駅が単なる中継ポイントではなく観光ポイントになり、旅をするにおいて間が開かないとか帰りに立ち寄るのが楽しみになるなど効果が出ると思う。

 ・・・まぁ私は専門家ではないからどうのこうの言うのは失礼かもしれないが、そう感じたのは事実だ。浜松もいろいろと素材はあるのだから、観光に力を入れることに切に願う。

 

 


 

 

くるすま9月号



 まいど、えーすけです。

 ・・・すいません、3ヶ月更新できませんでした・・・。やっぱり仕事が忙しくてね・・・。でも、私が設計した商品が8月末に発売したのでこれからは楽になる!!! ・・・まぁ次の設計が待ってるけどね〜。

 ここんとこ、あまりバイクには乗れてません・・・だって暑すぎて・・・。それでもジェベルで第二京阪下の新国道1号線で散歩に出たりしてますが・・・この前、走っている最中にエンスト・・・。バッテリーが死んでしまったようで・・・。そこから押しがけしてなんとか帰りましたけど、信号待ちのたびにエンスト。押しがけしまくって左のふくらはぎ痛めました・・・。

 バッテリーを買わなければいけないが・・・今、バッテリー高いしなぁ・・・用品店のセールまでジェベルは封印・・・。南無〜。

 

 ちなみに今回から幅を800ピクセルに固定してみました・・・。試験的に。問題なければ以前のページも改造していくつもりです・・・。

 

 

○2010年夏、浜松旅行(前編)

 8月15日16:00・・・。友人と私は、あせっていた・・・。静岡県浜松市西区西山町付近「西山病院」の裏手で立ち往生。木々と崖に阻まれて、おそらくこの先にあるであろう、県道にたどり着くことが出来なかった・・・。


↑西山病院裏

 今年はラニーニャ現象の影響で猛暑真っ只中、我々はたった45分しか歩いてないがこの炎天下にやられていた。それを覚悟の上で、バス路線をまたにかける、3.2kmを歩く強行軍を敢行したわけだが、目的地を目前にして回り道を行くのは精神的ダメージがデカい・・・。

 ・・・先ほど携帯電話の地図サービスを見たときには、確かに道は無かったのだが、徒歩なら何か道があるだろうと踏んでいたのだ・・・。・・・まぁ、回り道すればたどり着くんだけどさ・・・。

 その行き止まりになにやら神社があった。・・・んー、とりあえずお参りしておくか・・・。賽銭投げて二礼二拍手一礼。振り返ってあることに気づく・・・。

 ・・・鳥居が・・・我々が来た道ではないところに立っている・・・。

−−−−−−−−−

 8月14日・・・

 11:33、私の乗った『東海道新幹線ひかり467号』が浜松駅に到着した。

 この電車はここが終点ではないので、あわただしく降りる。降りる人も割りと居るが、乗ってくる人もそれなりに多い。ごみごみした中、車両から出た瞬間、むわっとした熱風に一瞬気絶しそうになった。・・・暑い・・・。猛暑日が続く中、やはりこの日も快晴。殺人的な暑さであった。

 ちなみにこの電車は東京発である。大阪在住の私だが、お盆に東京に行く用事があり、その帰りに浜松探索する計画を立てた。すると友人も浜松探索に同行する流れになり、この浜松で落ち合うことになっていた。(友人は青春18切符で大阪から来るツワモノである・・・)

 ・・・話を戻して。熱気にやられつつもホーム階下に向かう。友人は数分遅れで到着するのであまり時間は無かったのだが・・・すると目の前に車が展示してあった。わが地元、大阪の新大阪駅にも新幹線改札内に車を展示してあるのは見たことあるが・・・。

 何このクルマ・・・。


↑初代ジムニー

えっ!? これジムニー!? これが初代ジムニーなのか!!! 初代の初代って初めて見たかもしれない・・・。さすがスズキお膝元の浜松、展示してあるものが違うねぇ・・・。

 ハァハァしながら写真を撮っていると友人から電話がかかってきた。

友人「もぉ浜松着いたで。どこにおるん?」

 まさかこんなところで油を売っているとは思うまい。

私「新幹線降りたとこ。すぐ行くすぐ行く」

 ・・・とか言いながらもう少し写真を撮ろうと思ってたら、

友人「え? 俺、新幹線改札前におるでぇ。なにやっとんの!?

 さよけ。・・・もう時間稼ぎは出来なさそうなので、後ろ髪引かれながらジムニーを後にする。

 友人と合流。とりあえずは飯にするかということで、浜松北西の繁華街にある、うなぎの店を目指しながら今後のミーティングを行う。大まかな日程や観光ポイントは私が決め、宿とレンタカーの手配は友人に任せていたのだが、詳細をつめてなかった。当然ある程度は決まっているが、そのときの状況で対応しようと。

 12:00、そうこうしているうちにうなぎのお店「曳馬野(ひくまの)」着。

 ここは・・・1,360円でうなぎのランチが食えるのだ・・・。やはりうなぎを食おうとしたら2,500円は覚悟しなければならないので、まず手始めにここで慣らしておこうと考えたのだ。土日祝もやってるとHPに書いてあったから大丈夫だろう・・・。店に入る。しかし、メニューにランチが無い・・・。

私「あの〜、ランチは無いんですか?」

店員「ええ、今日はありません」

 えっ!!! 今日ランチ無いの!?

 何で無いの!? お盆だからか!!! ランチがあるからここを選んだみたいなもんなんだが・・・。あう〜、うな重2,310円か〜!!! やっぱ高けぇなぁ〜!!!。友人もいきなりの2,310円に抵抗があったのだが、結局『櫃まぶし』を頼みやがった。えっ!!! それ2,630円するんですが・・・。毒を食らわば皿までの心意気か・・・(失礼!)。


↑うなぎ

 うまい。・・・しかし、うなぎの小骨がのどに刺さって取れなくなった・・・。微妙にチクチクして痛い・・・。これが夕食前まで続くことになる・・・。

 12:45、駅前のレンタカー屋に到着。

 しかし今回車を借りるのは今日20時までの日中だけ。なぜなら一晩借りるとレンタカーは高くつくからだ。今日のお宿は浜松駅前なので、浜松で借りて浜松に返せるから安くつく。明日以降は電車・バスの旅にすることにしていた。


↑マツダ:デミオ

 出てきた車はマツダ:デミオ。おおっ、最新型じゃないか!!! んん〜、カッコいい〜!! これ乗ってみたかったんだよね〜。しかも色がモカブラックとはなかなかナイスな車を用意してくれるじゃないか。日中借りても5,250円!!! すばらしい!!!

 ということで車に乗り込み走り出す・・・当てもなく・・・。さて、どこに行こうか・・・。まぁある程度決めてはいるのだが、とりあえず今回の旅の目的の一つである、「うなぎパイファクトリー」に行くことにする。


↑うなぎパイファクトリー

 13:15、うなぎパイファクトリー到着。ここはあの有名なうなぎパイの工場で、タダで工場見学出来る。バス路線も無いので車で来るしかない場所である。駐車場に着くと・・・結構車が停まっている・・・大人気だな。さすがはうなぎパイ。

 中に入ると、やはり結構な人が・・・。そして右手に売り場が・・・。まぁこういう工場見学系は見学自体はタダだが、帰りに買っていってもらうやり方になっている。ここもやはりそうか・・・いや、別に買うのがイヤなんじゃないけどね。で、工場見学は左手から。

 入ってすぐ窓からライン上のオーブンでうなぎパイが焼かれているのが見れる。おおっ、かなりオートメーション化されているねぇ。2階に上がってみると、ガラス越しに1階にある個別包装・検品・梱包・倉庫入れのラインが一望できる。焼き上げライン6本を、2つを1つにまとめ梱包行程に送り込んでる。規則正しくうなぎパイが流れていく様を見ていくのは気持ちいい。いや〜、面白い!!!


↑なのー?

 ・・・その答えは出さない。(←(c)石川智晶)

 そのあとは、シアターとか展示とかあるが、我々はスルー。見学コースの終わりにやはり売り場に到着。ついつい買い込んでしまったが・・・。

友人「よく考えたらうなぎパイは帰りに浜松駅で買えばよかったんじゃないの? これから荷物になるで」

 

そだね。

 

 14:10、出発。


↑見学記念ミニうなぎパイ

 ちなみに工場見学したらこんなのをくれる。そしてうなぎパイストラップ。んんー、面白いのだが、使いづれぇ・・・。

 車は国道257号、362号を駆け抜け、都田(みやこだ)から県道299号で北上。目的地は・・・鷲沢風穴(わしざわふうけつ)。最近我々はトンネルにハマっているので何かトンネルっぽいものを探しているうちに見つけたところなのだが・・・面白そうだったのでピックアップしていたのだ。・・・それともう一つ・・・見れるかどうかわからなかったが・・・。


↑トンネル

 おおっ! 見れた!!! 開通前の新東名(第二東名高速道路)のトンネルがっ・・・!!! グーグルマップの衛星写真でその存在は知っていたが、やはり実物を見るとスケールが違う・・・。うう〜ん、入りたいなぁ〜(コラコラ)。

 さて、ここから看板を頼りに前に進むのだが・・・。


↑砂利道だ・・・

 な、なんだ!? この砂利道は!!! こんな先にあるのか・・・? 一体我々はどんなところに向かおうとしているのだろうか・・・。

 15:00、そんなこんなで鷲沢風穴到着。


↑鷲沢風穴入り口

 風穴とはいわゆる洞窟のことで、中に見学が出来るようになっている。入場料400円。入り口横には湧水が飲めるが・・・私はいまいち水のうまさが分からない人間なのでなんとも言えない。結構汲みに来ている人がいた。


↑ヘルメット

 ヘルメットをかぶる。こういうところにはつきものだなぁ・・・、と思ったが、後になってみると、この年季の入った表面の傷はダテではなかったと思う。気をつけていても結構頭を打つのだ。しかし・・・頭を守ってくれるのはいいが、当たり判定も増えるので純粋に頭を守っているとは言いがたい・・・。


↑風穴内

 中は・・・すげー、これが自然が作ったトンネルかぁー。神秘的だねぇ〜。足がドロドロになったけどね・・・。

 ・・・そういえば、風穴近くに『科学資料館』と書かれた怪しい看板があったのだが・・・。しまった・・・行きそびれた・・・。

 15:30、出発。今度は私がハンドルを握る。これから浜名湖1周を目指して西に進路をとる。都田へ戻り362号線を走る。途中、天竜浜名湖鉄道:気賀駅前を通り過ぎたとき『気賀関所』なる看板を見つけた。もしかしたら見学できる施設かもしれない・・・確かめたかったが今回はスルーした。実は気賀には後で来るかもしれなかったので、あとで調べてみることにする。

 気賀を越えると浜名湖が見えてきた。国道362号を離れ、浜名湖西岸を走るルートへ。温泉に入りたいなぁということで、今走っている先、奥浜名湖・・・正確には猪鼻湖西岸にある「三ケ日(みっかび)温泉」をカーナビで見つけたので向かうことに。

 しばらくして三ケ日温泉付近に到着したはずなのだが・・・。湖岸に大きなホテルが1棟・・・だけ? その先は何にも無い。・・・ってーことは・・・あのホテルが温泉か・・・Uターンしてホテルに戻りもう一度よく見てみたら『日帰り入浴1,000円』と書かれていた。ううっ、1,000円か・・・それはちょっと高いなぁ・・・。あんまり気分も乗らなかったのでスルーすることにした。


↑正太寺鼻・浜名湖西岸から

 なんとなく正太寺鼻(しょうだいじばな)へ行き、正太寺にお参りに。ここで友人に運転をバトンタッチ。さらに南下を続ける。温泉、温泉〜どこかに温泉は無いか〜?


↑国道1号線合流

 17:20、結局国道1号線に合流・・・。

 温泉はもう無いかなと思っていたら、何やら1号線沿いに弁天島温泉なるものを発見。こんなとこに温泉が!!! 日帰り温泉はあるかなー?

 すると「日帰り温泉」ののぼりが立ってるホテルが! これが最後のチャンスだ! ホテルに侵入。表に立っていたホテルマンに訪ねてみると日帰り入浴は800円? うむ、ギリギリ合格ラインだな。よーし、なんとか温泉にありつけそうだな・・・。表に車を停め、中に入ると・・・おお、結構なホテルだなぁ。広さや設備なんかは充実した風呂がありそうだな・・・。

 ・・・しかし、フロントに向かうとお客らしき人と、なんか嫌〜なオーラが出てる支配人らしきおやじが話していた。

おやじ「800万円!!! いやいや!! 8千円!! ウソ!! 800円!! アハハハ!!」

 

なんだコイツ!?

 

 トボトボと引き下がっていくお客らしき人。・・・えーっと・・・このおやじに話しかけたくは無いが、この状況ではこのおやじに尋ねるしかない・・・。

おやじ「お風呂? ちょっと待ってね!!!」

 と、おやじはスタスタとどこかへ行ってしまった。しばらくして・・・というか消えてほぼすぐ帰ってきて、張り切って言った。

おやじ「今、25人、入ってる!!」

 

だからなによ?

 

おやじ「1時間半待ち!! 7時に来てね!! その間は車を裏に回わしてくださいね!!」

 ・・・大体話は分かる。当然ホテルとしては宿泊者優先なのが当たり前なので、微妙な時間に来た我々がタイミングが悪いのだ。・・・だからと言って自分らの都合しか言わないし、それが仕方なくても説明が無いし!!!

私「はいはい、わかりました〜↓」

 と、出て行こうとしている私に追いついてきて

おやじ「どこにクルマ止めてるの??? そこ!? 裏に回して!!! 裏の駐車場は有料で400円ね!!」

 

うっせー!! 近づくなじじい!!

 

 声には出さなかったが・・・当然、我々は車を駐車場に入れるはずも無く、進路を浜松方面に向かわせるのであった・・・。

 弁天島温泉なんか二度と来るか、バーカ。

 18:20、レンタカーを店に返す。20時までは借りれるで少しもったいない気もするのだが、もう宿に向かうことにする。


↑ホテルアセント浜松

 18:35、今日の宿、「ホテルアセント浜松」到着。

 温泉に入れなくて悶々としていた我々だが、シャワーを浴びてリフレッシュ。ちなみにこの宿は朝食つきだが夕食は無い。また服を着て夕飯に繰り出す。

 ホテルのフロントに降りて、ふとホテルの人に尋ねてみた。

私「すみませ〜ん、浜松の繁華街ってどこですか?」

ホテルマン「ええっと・・・浜松はそんな繁華街って言うほどの場所は無いんですけど・・・

 

無いこたないだろ!!!

 

 浜松は結構都会だぞ!!! 昔は「浜松県」の県庁所在地だったんだぞ!!! 現地人が自信無いってどういうことなんだよ!!! ・・・まぁ、『繁華街』という響きに過度な期待をするなという老婆心なのかもしれないが・・・。

私「・・・えー、たしか駅の北西に行ったところにお店が集まっているところがありますよね・・・?」

ホテルマン「ええ・・・多少はあります」

 ・・・相変わらず評価低いなー。

 19:15 夜の街に繰り出す。昼にうなぎを食いに行った場所が繁華街っぽかったので行ってみる。どうやら「肴町」という地名らしい。いやはや、夜はにぎやかだねぇ・・・ちゃんと繁華街だよ? グルグル見回ってうまそうな店を探す。浜松はうなぎだけでなく、餃子で売り出そうとしているみたいなのでその2点で探してみるが・・・ビビっとくるお店が見つからない・・・。


↑百里

 19:45、結局うなぎと餃子では見つからなかったので、「酒と肴と手打ち蕎麦」百里に入ることにする。

 店内に入ってみるとこぎれいでいい感じ。んんー、お客もほぼいっぱい入っていて結構繁盛してる。


↑えびのかき揚げ。ウマー

 このえびのかき揚げがうまい!!! 刺身もうまいし、この店は当たりだなぁ。シメにそばを食って満足満足。ちょっと高かったけどね・・・。

 ところで・・・店を出てすぐ隣にこんな看板が・・・。


↑かちどきビリヤード

 「かちどきビリヤード」・・・って、どういうこと・・・? かちどき・・・かちどき・・・単に店の屋号なのかもしれないが、かちどきか・・・。

 ほろ酔い気分で宿に帰る途中、行きとは違う道を選び駅の南側を歩いていると、これまた面白いものを見つけた・・・。


↑サザンクロスとサッポロ街

 「サザンクロス」という名の商店街と「サッポロ街」という飲み屋街・・・。「サザンクロス」とはまたすごいネーミングだなぁ。駅の南側だからか? アーケードがあって割とこぎれいな商店街だが、超短い。


↑サッポロ街・・・さびれが激しいなぁ・・・

 サッポロ街はというと・・・ほぼゴーストタウンに近い。開いてると確認できた店は3軒ぐらい。まぁこっちはサザンクロスよりもっと短いのだが・・・。お盆の時期だから閉まっていただけなのかもしれないけど・・・。

 22:00ぐらい、宿に戻る。

 23:00ぐらい・・・私はテレビを見ながらモバイルPCで明日の予定を立てていた・・・。明日の予定は浜松のローカル線、遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道(以下、天浜線)を乗ること、航空自衛隊浜松基地・広報館「エアパーク」、明日のお宿がある舘山寺(かんざんじ)温泉・・・。だが、我々は車を返してしまった。明日は電車・バスで移動しなくてはならない。元々、舘山寺温泉へはバスで行くことにしていたのだが、広報館がバスでは行きづらく、また、バス路線は浜松から放射状に伸びているので、広報館方面から舘山寺温泉への間をつなぐ路線は無いのだ・・・。(ちなみに「広報」館なのに公共交通機関は遠鉄バスが1日1本だけという・・・)

 私一人なら広報館から舘山寺温泉行きのバス停まで歩くのだが、3.2kmもある・・・。どうせ明日も暑いだろうし、友人は若干足が悪い。これにつき合わせるのは悪いなぁと思い、何か他に手段が無いか調べてみたが・・・やはり見つからない。私は友人に、もう一度車を借りるか? と切り出したが・・・。

友人「我々は不自由な旅をするのが今回の目的だろう?」

 ・・・とのたまった。すげー!!! そこまでわかってくれたんだ!!! でも・・・いや・・・アンタ、足大丈夫か・・・? まぁそう言ってくれたのでその方向で計画することにする。あとは電車でどこに行くかだが・・・天浜線の「気賀」に行くことにする。ここには友人から教えてもらったうなぎ屋があるし、今日車で気賀を通ったとき気賀関所が気になったから。気賀駅前から広報館付近を通るバスがあるのでこれでルートが繋がった。

 24:30、就寝。・・・はてさて、明日はいったいどうなることやら・・・。ちょっと心配だな・・・。

−−−−−−−−

 8月15日・・・

 7:00過ぎ、起床。いつもの旅より早めの起床だが、電車の旅は結構時間かかるし、バスの旅になるともっと時間が読めないので、余裕が欲しかったのだ。さて、飯を食いに行くか。


↑朝食バイキング

 7:30 朝食。朝飯がうまいとネットに書いてあったのでこの宿に決めたのだが・・・。まぁ宿泊コストの割にはがんばってる気がするが、他のレベルよりちょっとだけ良くなった程度だ。朝食バイキングというともっといいのがあるからさ・・・。いや、費用対効果の意味では合格だけどね。

 9:00、遠州鉄道、新浜松駅に到着。あまり時間の余裕も無いのに腹の具合が・・・。これを乗り過ごすとエライことになる・・・。いや、遠州鉄道は12分に1本の間隔で走っているので問題ないのだが、乗り換える天浜線が1時間に1本しかないのだ・・・。乗り遅れるわけにはいかないのであせったよ・・・。


↑遠州鉄道2000形車輌

 ホーム階まで登ってしばらくすると赤い2両編成が入ってきた。なにやら遠鉄の車輌は赤で統一されているそうな。

 9:12、新浜松駅発車。この駅は始発駅でしばらく単線の高架を走る。でもほとんどの駅で線が二つに分かれる対面式ホームになってる。高架するぐらいなら複線にしたらよかったのに・・・まぁ、それは何か大人の事情があるのかもしれない。遠州曳馬駅で地面に降りたが、その頭上では高架がすでに完成していた。近いうちに高架化されるのであろう・・・。

 浜北駅以降ぐらいからやっと田舎の風景が見えてきた。結構都会を走っているんだなぁ。それは都会に路線を作ったのか、はたまた路線があったから人が集まってきたのか・・・「にわとりとたまご」的なところがある。


↑西鹿島駅改札

 9:44、終点、西鹿島駅到着。イケね、駅舎を撮るのを忘れていたな・・・まぁ乗り換え5分なのであまりゆっくり出来なかったのだ。さてこれから、遠鉄の改札を出て、天浜線の駅に行かなければならないが・・・さてどこにあるのだろうか。

 と、遠鉄の切符売り場の横に、天浜線の切符売り場があった。おお、これは助かる!!! と思ってとりあえず気賀までの切符を買ったら、友人が「天浜線、あっちって書いてあるで」と指をさした。その方向は・・・なんと我々が今出てきた改札の方向であった。

 改札をよく見たら「天竜浜名湖線のりばB番線」という看板が・・・。え? 同じ改札??? まぁつまり、天浜線は無人駅みたいなもので、改札があろうが無かろうが関係ないのだ・・・。


↑天竜浜名湖鉄道

 3番ホームへ行き、しばらくすると1両編成の車輌がやってきた。んん〜、ディーゼルだねぇ〜。

 9:49、西鹿島発車。分かってたことだが、遠州鉄道に比べて天浜線は田舎を走るなぁ。だから三セクになって、しかも1時間に1本しか走ってないんだろう。とはいえ通りすがった車両が2両編成で子供教室の貸し切り列車になっていた。いろいろとがんばっているんだろうなぁ。


↑奇跡の一枚

 走ってる最中、ガラス越しに風景を撮ったら、標識?が飛び込んできたのだ・・・。すげータイミング。なんか倒れているように見えるがそうではない。携帯のカメラで撮っているのでカメラ性能が悪く、動きが激しいと上から下にかけて時間差が生まれるためゆがむのだ・・・。


↑金指駅にて

 途中の金指(かなさし)駅。金指・・・金、指・・・

ゴールドフィンガー・・・

プププ・・・(意味不明)。


↑気賀駅

 10:21 気賀駅着。何気に無人駅だなぁ。駅舎には元駅員室だったと思われるところに、ラーメン屋「中華屋 貴長」が入っている。これは面白い。

 まぁそんなことはさておき、気賀関所に向かう。駅近くだ。10:30気賀関所到着。


↑気賀関所前

 展示を見回って資料館に入って資料を見ていたのだが・・・気賀関所が東海道三大関所の一つって・・・ええっ!? ここは東海道なのか??? 「姫街道」という道があったし資料にもそのように書いてあるのだが、それがどう東海道と関係があるのかは読み取れなかった・・・。

 あとで調べてみると、この気賀関所は東海道の『脇街道』である姫街道の関所ということだった。脇街道・・・ということは迂回路的な役割の街道なのかな? と思ったが・・・。調べると「脇街道」とは、五街道以外の主要な街道のことらしい・・・。

 

じゃあ姫街道は東海道じゃないぢゃん・・・。

 

 まぁ東海道は海沿いを行くため数多く下流の川幅の広い川を渡らなければならないが、近代まで橋は整備されてなかったため川の中を進まなくてはならず、女性は上流の街道、中仙道を好んだと聞いたことがあるから、東海道の迂回路として気賀回りがあったから姫街道も東海道の一部として考えられていたのかもね・・・。


↑気賀関所を一望。せまい

 隣に何やら「奥浜名湖田園空間博物館総合案内所」なるものがあったので入ってみる。「田園空間博物館」ってなんだろう・・・と思ったが、その地域で「博物館」としたカタチなのだそうだ・・・。んんー、それには私は賛同できんな・・・。まぁその案内所は、いろいろな資料や付近の地図があるが・・・建物の半分は特産物や野菜が売ってあった。んん・・・この構造は道の駅だな・・・。とは言えそれほど駐車場は広くないので道の駅は無理か・・・。


↑三ケ日みかんジュース

 地の一品、三ケ日みかんジュース。140円。んん〜! すっぺー! でもうまい!

 気賀駅に戻り、うなぎ『清水屋』に向かう。線路沿い東にてくてくとしばらく歩いていると・・・友人が「向こうになんか人だかりがおるぞ?」と言った。線路沿いの道のちょうど突き当たりのところに人だかりが・・・。えー、ちょうど目的地と思われる場所だ・・・。

 

んん? ちょっと待てよ?

 

 我々はなんか途方もない間違いを犯したのでないか・・・?

 うなぎの有名店は開店時間前に行っても人がいっぱいで、1順目に入れるかどうか怪しい・・・。店内で予約しておいて時間が来るまで他で時間をつぶしてまた時間になったら戻る、ということをしなければならないのだ。

 清水屋がそんな有名店であるかどうかは調べてなかった・・・我々は考えが甘かったか・・・。


↑うなぎ「清水屋」

 11:35、清水屋到着。んん〜、長蛇の列・・・とはいかないが、待合場所があるがそこから人があふれている状態になっている・・・。それに、待っている人はこれだけとは限らない・・・。ヤバい・・・これは・・・食えないか・・・? とにかく中に入って聞いてみることにした。

 私「・・・すみませ〜ん・・・」

 店のお兄さん「はい! 何名様でしょうか!?」

 私「いや、あの、その前に、・・・一体どれぐらい待つんですか?」

 店のお兄さん「えー、1時間待ちになります!!」

 私「あー↓、じゃあ、結構です。

 こんな僻地にまで来て食わない奴がいるとは思わなかっただろうなぁ・・・しかし、我々には予定というものがあるのだよ・・・。

 ・・・うーん・・・「とりあえず」の観光ポイントである気賀関所は、まずうなぎを店まで行って状況を確認して予約してから、時間つぶしのために行くのが正解だった・・・。まぁ・・・もう過ぎた話だからどうでもいいけどさ・・・。

−−−−−−−−−

 ・・・ちなみに店の横でジェベル200を見かけた・・・。後ろに山のような荷物を積み、ツーリングでこの店に訪れているようだ。しかし他にバイクが無いのでソロツーリングか。こんな焦げるような炎天下の中、ソロは危険じゃないか・・・?

 プライバシーの問題もあるので画像は無いが、このジェベル・・・かっこいいなぁ・・・でもそれほどイジってあるわけではない・・・。ZETAのハンドガード、黒一色のタンク、シートも張り替えてあるっぽいが・・・それだけだが全体的に締まって見える。んん〜、ジェベルってカッコよかったんだな〜、初めて知ったよ・・・(おいおい)。

 ・・・しかし・・・レクチファイアの場所に、なんか変な箱が付いてるぞ??? なんだこれ、社外CDIか??? んー、ジェベルもまだまだ奥が深いということだな・・・。

 心の中で、このジェベルのライダーに「グッドラック!!!」と親指立てて、その場を離れた・・・。

−−−−−−−−−

 ・・・とは言え、我々は昼飯にありつけなかったわけで・・・とりあえず気賀駅まで戻り、前述の気賀駅舎に入っているラーメン屋「中華屋 貴長」に入ることにする。他にお店が見当たらなかったということもあるが、もしかしたら浜松餃子にありつけるかも知れないから。まぁ、浜松餃子なのかどうか分からないけどね・・・。


↑チャーハンと餃子

 ラーメンがうまそうだったのだが・・・。うなぎ食えなかったので急激に食欲が減退。まぁ朝飯をいっぱい食べたので腹は減って無くて当然。チャーハンと餃子を頼む。チャーハンが600円とは高いな・・・と思ったのだが、結構うまい! 硬くもなく柔らかくもなく、油もほんのり適量。さらっと食べれた。餃子は・・・んー、別に特筆するところは無い・・・。いや、フツーにうまかったけどね・・・。

 うかうかしてたら目の前の気賀駅バス停にバスが止まっていた。イカン!!! あのバスに乗らなくては!!! 急いで残りを平らげて店を飛び出し(ちゃんと金は払ったよ)、12:06発のバスに飛び乗る。


↑遠州バスで移動

 このバス、なんか乗り心地が悪い。なんだろう・・・サスが硬いのかな・・・。


↑泉町中バス停で降りる

 12:40、泉町中バス停着。おおっ、関東圏ラーメンチェーンの「幸楽苑」があるじゃないか! ・・・まぁ、大阪にも何店かあるんだけどね・・・。

 さて、ここからはちょっとだけ覚悟を決めて歩かなくてはならない・・・。我々がこれから向かうのは前述の航空自衛隊浜松基地・広報館「エアパーク」。

 西に向かい細い道を歩く。やっぱり暑いなー。一度ショッピングモールで休憩しつつ、歩く歩く。すると妙に気になる店が見えてきた・・・。


↑らーめん藍麻翔

あいましょう・・・。んー。

 気になるが・・・さっき昼飯食ったばかりだからなぁ・・・。あえなくあえなかった・・・。


↑向こうに広報館が見える

 13:05、広報館が見えてきた。少し休憩したので歩いたのは正味20分か。まぁそんなにも遠くはなかったか。外周道路にたどり着いて門が見えたのでここから入れるかと思ったら、おもっきり門が閉まっている・・・。看板を見ると150m左に入り口があるとな・・・。んー、クルマじゃない人には優しくないなぁ・・・。


↑広報館「エアパーク」

 広報館に到着。ちなみにこの広報館はタダなのだ・・・。最近事業仕分けで有料化されることになったらしいが。お盆最後の日曜日なせいかお客の入りはまずまず。全天球シアターの予約は完売状態(いや、タダなのだが)であった。


↑F-2の試作機

 航空自衛隊が誇る、最新鋭国産攻撃機・・・もとい、支援戦闘機のF-2。展示だからモックアップかと思ったら、試作機を転用したものだそうだ。


↑ジェットエンジン

 ムハー!!! ジェットエンジンだー!!! アフターバーナーがついている!!! 何に搭載されていたエンジンかは忘れてしまったが・・・。その横でビデオが流れていたのだが、アフターバーナーの燃料噴射だけの映像があって・・・ビビった・・・。だって・・・どばー!!! って出てたから・・・。あんなん、FCRの加速ポンプの比じゃない!!! ・・・そりゃ、アフターバーナー吹かしたら10分ぐらいで燃料使い果たすよ・・・。


↑機体展示

 ここには歴代の自衛隊機が展示してある。私の好きなF-104スターファイターも置いてあるのでウハウハ。やっぱり実物を見るのはいいねぇ。F-1のコックピットにも座れるようだったが、人がいっぱいだったので諦めた。・・・まぁ座ったところでF-1のような古い機体でアナクロな計器に囲まれてもあんまりうれしくないしな・・・。

 ・・・総括としては・・・機体の展示も多いし家族連れでも結構楽しめるんじゃないかな。博物館として機能していると思う。とは言え、飛行機の部品並べられても困る部分はあるし、もう少し航空自衛隊の仕事をわかりやすくする展示がほしい。マニアな人だけわかる内容ではお金を取るようになった時後ろ指さされるからね・・・。

 ・・・ああ、いかん、もう2時間も経ってしまった。私はまだ機体展示を全部見れてなかったが、もうそろそろ行かなくては。何せこれからこの炎天下の中、3.2kmも歩かなくてはならない・・・。


↑炎天下の中、歩く

 15:15、広報館を出る。とりあえず南に歩く。やっぱり暑い・・・。幸運なことは空が少し曇っていることだ。

 いつもの私なら、道があっていようがいまいが思うがままに歩いて、わからなくなったら携帯の地図サービスを使うのだが、ロスは命にかかわる。最初から携帯の地図サービスを使い、現在地と目的地までの道を調べながら歩く。多少パケットがかかるが仕方が無い。慎重に道を選びながら進む。


↑西山病院エリアに侵入

 ついに西山病院にたどり着いた・・・。さて、ここを抜ければ舘山寺温泉行きのバス停がある・・・はずなのだが・・・。

−−−−−−−−−

 ということで、冒頭の状態に繋がるのだが・・・。

 さて、我々が来た道じゃないところに鳥居が立っていると言う事は・・・つまり別の参道があると言うことである・・・。


↑突破口

 鳥居をくぐると、石段が下に延びており、県道が見えていた・・・。やったぜ、とーちゃん、明日はホームランだ!!!(←意味不明)


↑西山団地バス停

 16:05、やっとのこさ、遠鉄バス・西山団地バス停にたどり着いた・・・。

 ここまでくればあとはバスが目的地に連れて行ってくれる・・・。なんとか山を越えたな・・・。しばらく待っているとバスが到着。乗り込む。


↑バスに揺られる

 遠鉄バスはやっぱりなんか乗り心地悪い・・・。それでも友人は疲れのせいか寝てたが。

 16:35、舘山寺温泉バス停に到着。さぁ〜て、舘山寺温泉の温泉街は・・・。


↑舘山寺温泉入り口

 これまた微妙だな〜。

 寂れているというほどでもないが、普通の民家も並んでいて「温泉街」を形成できていない。地域で団結して温泉街を作っていこうという雰囲気が無い・・・少し残念だ・・・。


↑旅館ふじや

 16:45、本日のお宿「旅館ふじや」に到着。見た目、民宿って感じ。このお宿は浜名湖に面していて、目の前にビーチが広がっている。我々の部屋は入り口すぐ横の部屋だったのだが・・・部屋からビーチに直接行けるようになっていた。思わぬリゾート気分!!! ちょっとビックリ。・・・でも水着を持ってきてないから入らないけどね・・・。

 さてさて、ここは源泉かけ流しの温泉があるのだ・・・。汗も流したいのでとりあえず温泉に入ってみる。HPには「塩化物泉」と書いてあったが・・・やはりしょっぱいのかな・・・?


↑ふじやの温泉。狭い・・・

 

狭い。

 

 湯船は2人入ったらもう入れないな・・・。これは他のお客さんと時間をシェアしないとエラいことになる・・・まぁ我々が入ったときは他のお客さんはいなかったのでラッキーだったが、後から来たお客さんは様子を見て出直している人もいた。

 温泉に入ってみると・・・やっぱりしょっぱい・・・。でも独特の香りがあって面白いね。

 温泉から出てすぐまた服を着る。汗だくだが飯まで時間がある。舘山寺温泉エリアを散策しにいこう。


↑浜名湖の夕日

 目の前はまさに砂浜!!! 潮風が海〜! って感じだ〜! 

 ・・・えーっと・・・浜名湖は汽水湖じゃなかったっけ・・・。浜辺に出てちょっと湖の水をなめてみたが・・・かなりしょっぱい・・・。

 後で調べてみたら、確かに汽水湖だったが・・・。潮の関係があるかもしれないが・・・。


↑舘山寺に向かい歩く

 てくてくと温泉街を歩く。舘山寺エリアは北側に向かって半島になっており、その突端の舘山寺がある。その舘山寺に向かって歩いていくと・・・だんだん豪勢なホテル・旅館が出てきた。なるほど・・・このあたりが高級旅館エリアか・・・しかし、面白みを感じないな・・・。土産屋とか付随する商店とかが無く、華やかさが全く無い・・・。

 そんなこんなで舘山寺に到着。さて、舘山寺に登るか・・・。登る・・・そう、山なのだ・・・。えっちらおっちら登る。頂上付近になにやら「富士見岩」というがあったので登ってみる。


↑浜名湖を一望? でもいい眺め

 おおー、これはすごい眺めだ。浜名湖が一望とまではいかないが、見下ろせる。富士見岩というので富士山が見えるらしいのだが・・・富士山のある東側は目の前に木があって全く見えないよ・・・。

 18:30 宿に戻る。


↑夕食

 18:40、夕食。夕食は部屋食である。ちなみにこのお宿は通常8,400円(週末除く)なのだが、ちょっと上乗せして「うなぎまるごとプラン」にしていた。なもんで、うなぎ尽くしが出てくるのかと思っていたが・・・。しかし目の前に広がる料理はうなぎには関係ない。後で出てくるのか!? 旅館系はやたら量があるのでヘタすると腹いっぱいで身動きが取れなくなってしまう。少し残せばいいのだが、私は貧乏臭い人間なので全部食べてしまうのだ・・・。

 まぁ、とりあえず、いただきま〜す。もぐもぐ・・・うまい。とはいえ、うなぎのためにちょっと控えめに食べないとな・・・。この後、茶碗蒸しやら天ぷらなどが出てくるが、全然うなぎが出てこない・・・。ちょうど少し心配になってきたころに宿の人がやってきた。

宿の人「うなぎ出してもよろしいでしょうか〜」

 おお、やっと出てくるのか! と、期待して待っていたのだが・・・出てきたのは・・・。


↑うなぎ1本

 うなぎの蒲焼1本が。・・・それだけ。

 そうか・・・「うなぎまるごとプラン」とはうなぎ1本が出てくるということだったのか!!! 勘違いしていたな・・・残念だ・・・。とは言え、うなぎウマー!!! 

 ・・・結局出された飯を全部食べてしまった・・・。また腹いっぱいにゃ〜!!! 身動き取れなくなってふとんに転がり込む。そのまま寝てしまった。またこのパターン。

 21:00ごろ、おもむろに起き出す。1時間ぐらい横になっていたら胃が楽になっていた。モバイルPCでネットをしながら買い込んだビールを処理する。すると浜辺で花火をやる若い集団が現れた。おまいら・・・このビーチでは花火は禁止なんだぞ・・・まぁやるのはかまわんが音が鳴るヤツは避けなさい・・・。

 ネットしながら明日の予定を立てていたのだが、どうせ友人は明日の昼の電車で帰るので、あまり時間は無かった。日帰り温泉があるかだが・・・日帰り温泉専用の施設は無いようで、他の旅館の日帰り入浴が出来るかだが、出来るところもあるようだがいまいちどこも料金がはっきりしない。料金がはっきりしたのはひとつだけ、ホテルウェルシーズン「華咲の湯」1,365円・・・。いや〜、それは高すぎるよ・・・。

 散歩して、バス乗って、浜松駅前でうなぎ食って・・・それで結構いい時間になるから、もうそれでいいや。・・・ところで友人を送ってからの私の予定が全く立っていないのだが・・・。しかも明日の私の宿が決まっていない・・・。まぁいいじゃないか・・・ここまで来たらギリギリまでねばるよ・・・。

 25:00、NHKの百物語の番組を聴きながら、就寝。

(後編へ続く)

 

 


 

 

くるすま6月号



 まいど、えーすけです。

 ・・・あいたー、5月更新を逃した・・・。仕事が忙しくて・・・。スンマセン・・・。

 近況ですが・・・3月に青山高原へ緊急日帰りツーリングに行ってきたばっかりですが・・・4月に奈良・曽爾(そに)高原へ1泊ツーリングに行ってきました。寒い!!! 4月のもう終わりなのになんだこの寒さは!!! 日中はまだマシだったのだが・・・。

 晩飯にバーベキューして20時に4km離れた温泉に入るということで走り出したのだが・・・(私は酒飲んでたのでスカイウェイブの後ろに)。すると酔いも一瞬で醒める寒さ。確かにバーベキューしてるときから寒かったけど!!! 寒〜!!! 幹線に出たら温度表示があって『5℃』を自慢げに表示していた。そりゃ寒いはずだよ・・・。

 と思ったら・・・なんだ、このGWの暑さは・・・。バイクで走ったら焦げるぞ。ということでGWはバイクも乗らず、飲んで過ごしたけどね・・・。

 

 

○大阪モーターサイクルショー2010

 3月22日の祝日・・・、大阪モーターサイクルショー2010に行ってきた・・・。

 3月は仕事もそこそこ忙しかったし、九州旅行や緊急日帰りツーリングとかで、モーターサイクルショーのことをすっかり忘れていた・・・。ある日の夜、何の気なしにACEWELLのデジタルメーターのWEBサイトに行ったときに大阪モーターサイクルショーのことが書かれていて、やっとそこで思い出した・・・。

えっ! 今日って何日? 3月21日やん!!! 明日最終日やがな!!!

 ・・・まぁ、最終日でも行けりゃいいんだけどね・・・。

−−−−−−−−−

 翌日の3月22日の12時ぐらい、VTR250で会場の大阪南港インテックス大阪へ向かう。毎年行っているイベントではあるが、久々にバイクで行ったのだが・・・

 走り出してから気がついた・・・。

 

しまった! 200円割引券を印刷するのを忘れた!!!

 

 あああ〜ん、大阪モーターサイクルショーのHPのページをプリントアウトするだけで、入場料が200円引きになるのに〜。2年前も忘れたが、これは結構へこむね〜。ほとんど労力無く200円出費が減るのに・・・。まぁ、走り出したらもう停まらない、というか、家に戻ってる時間ももったいないのでもう諦める・・・。

 30分ほど走って会場到着。さてさて、バイク駐輪場はどこだぁ〜? 警備員に誘導されて少し離れた空き地へ。どうもここが臨時の駐輪場のようだ。


↑駐輪場

 うわ〜、わかってたことだけどジャリジャリの地面だなぁ〜。タイヤが傷むぅぅぅ〜。

 また警備員に誘導され駐輪場に入場。するとおばちゃんが接近してきた。ななな、何ですか、あなたは!!! ・・・えー、もしかして・・・前を見ると 「駐輪料金300円」の文字が・・・。

 

 

 えっ!? 金取るの???

 

 

 いや、まぁ・・・イベント事にはつき物なので当然といえば当然なのかもしれないが・・・しかし、こんな砂利の空き地の駐輪場でも300円も取るのはどうかと思うんだけどな・・・!!! 昔から金取ってたっけ・・・? イカン、覚えてないなぁ・・・。う〜ん、近年はイベントでバイク駐輪代がかかった記憶が無い。確か以前バイクで行った東京モーターショーはタダだったし・・・。

 んん〜、200円引き券も忘れるし駐輪料金300円取られるし、トータル500円をイベント前から損した気分だ・・・いや、割引券を忘れたのは私のミスだし、駐輪料金は正当な費用なのだが、その予定が無かったからさ・・・。まぁ、言っても始まらないか。

 で・・・VTRを置いて会場へ向かおうと出口らしきところへ行ってみたのだが・・・


↑行者通路

 ええーっと・・・これは俺は通ってはいけないのだろうか・・・? だって私は行者(ぎょうじゃ)ではないからさ・・・。

 いや・・・ちょっとモヤモヤしてたからケチをつけたくなっただけだよ・・・。

−−−−−−−−−

 13時ごろ、会場に入る。


↑トライアンフ

 入ってみると目の前はトライアンフ。んん〜、悪いがトライアンフにはあんまり興味無いんだよな〜。とは言えやっぱり恒例のカタログはゲットしておかないとな。ということでカタログを貰おうと受付のおねーちゃんにアプローチするが、やはり「引き換えにアンケートを書きやがれ、この野郎」という旨のセリフを言われる(当然実際には言われていない)。国内メーカーは無条件でくれるが、海外メーカーのものはだいたいこういうスタイルである。まぁ、こういうイベントを活用してユーザーのニーズを調査することは大いに歓迎だ。で、書こうとするが・・・。

 ・・・詳細は覚えてないのだが、こんなアンケートだった・・・。

 

『トライアンフで注目している車種はなんですか?』

 ・・・えっ? 記入式??? 選択式じゃないの??? いきなりそんなこと言われてもスピードトリプルしか出てこねぇよ!!! トライアンフは有名だけどそんなに身近じゃないから、これは一般のライダーたちも困ったんじゃないか・・・? まぁ・・・展示をくまなく見回れということなんだろうけど・・・。

『以下の穴埋め問題の回答を並べ替えて言葉を作ってください』

 

 ・・・なんで?

 

 回答していくと・・・どうも『ト』、『ラ』、『イ』、『ア』、『ン』、『フ』になる模様・・・。んん〜、確かにただ単にアンケートに答えるだけでは面白くないとは思うが、それは違う、何か間違っているぞ〜!!!

 ・・・まぁ、真面目に答えてカタログを貰った・・・。引き換えるときにおねぇちゃんに「答えあってるか???」と聞けば良かったかな・・・。

 ・・・さて、トライアンフを後にしていつものように会場を左回りに回っていくと・・・なんともイカす車体に出くわした。


↑ビモータ

 なんと!!! ビモータだ!!! おおう・・・やっぱりかっこいいねぇ〜。やはりハブステアの「テージ2D」を観たかったが、普通の形式のバイクでもデザインラインがカッコいい。いちいちカッコいい。


↑BMW

 おおっと、会場の角がBMWだ。あれぇ? 今までは国内4メーカーが四つ角に配置されているのが常だったと思ったのだが・・・? まぁいいか・・・。

 私は、BMWのものづくりの精神やそれを具現化する技術力は好きなんだが・・・何か目指すところが私の感性とは違うんだよな・・・。たぶん、私は買うことはないだろう・・・。

 いろいろと展示があったが、私はコイツに注目した。


↑BMW:S1000RR

 おおっ! こいつはBMWらしからぬレーシーなスタイルだねぇ〜。無骨というか荒削りというか、しかしながら流麗に纏め上げられたシルエット、少し控えめながらもずっしり感じる存在感、さらに、細かいところの造形がすばらしい。これはいいねぇ〜。

・・・しかし・・・

 


↑顔

 

 なんだこの顔!? ふざけているのか!?

 

 んん〜、やっぱりBMWはなんか違うんだよなぁ〜。

 ・・・ちなみにカタログ貰いに行ったら、よくあるビニールの手提げバッグではなく、ひも付きの大き目のバッグをもらった。おおう、これはこれから貰うであろう、大量のカタログを一つにまとめることが出来る。お客さんのことをよく考えているねぇ〜。こういうサービスはいいねぇ。さすがBMW、やることがイカすねぇ〜。

 でも、好感度上がってもBMWを買うことはないけどね・・・。

−−−−−−−−−

 閑話休題。

 

XENA(ゼナ)のブースはいつもうるさい・・・。

 

 XENAは盗難防止グッズのメーカー。バイク乗りにはおなじみの、ホイールに通すチェーンやディスクロックなどがある。特徴として製品にはブザーというか、サイレンというか、電子音が鳴る装置が設けられていて、異常があると大音響で盗難を阻止しようとするわけだ。

 ・・・そりゃあ、実際の製品レベルを体感してもらわないと意味が無いし、集客的には効果的な興味付けになるということはあるのだが・・・。近くにいるとずーっと耳に入ってきてイライラする。当然そういう音に仕上げているわけだから(だって耳障りが良かったら意味が無い)当たり前なのだが、なんとかならん? 確かに壁か何かで隔てたりしても実際の音量とは異なる、ということもわかるんだけどさ・・・。

−−−−−−−−−


↑カワサキ

 さてお次は、と・・・おっと、カワサキだ。


↑カワサキ:Dトラッカー125

 カワサキ:KLX125 & Dトラッカー125。今回これが目当てみたいなものだ。

 まず初めに感じたのは、思ったよりも車格が小さかったことだ。ホイール径が各タイプ、ワンランク小さいことは前情報で知っていたが・・・。オフ車標準、前21・後18に対して、KLX125は前19・後16インチ、モタード標準、前後17インチに対して、Dトラッカー125は前後14インチになっている。これにあわせて車体もコンパクトになっているとは思わなかった・・・。いや、パワーを考えればホイールだけでなく車体も小さいほうが当然重量的に有利だ。

 それにしても小っせえなぁ・・・オフロードタイプのKLX125は、同サイズのホイール径のヤマハ:トリッカーの車格より小さいだろう。ホンダ:CRM80と同格ぐらいに思える。CRM80のホイール径は前17・後14インチなんだけどね・・・。

 Dトラッカー125も小さいが、さすがにホンダ:XR50/100モタードやカワサキ:KSRよりかは大きい。んんー、普通のモタード車ではお手軽感に乏しいし、XRモタードやKSRではちょっと小さすぎる感じなので、これぐらいが「お手軽感」を醸し出してちょうどいいかもしれない。

 さてさて、細かい部分を見ていこうか・・・。

 


↑Dトラッカー125前輪

 まずは気になる足回り。装備タイヤは中型クラス用ハイグリップタイヤであるダンロップ:TT900GP・・・あれ? TT900GPに14インチなんてサイズのラインナップってあったっけ? 後で同会場でダンロップにもらったカタログを見ても・・・載ってないなぁ。んん〜、専用タイヤか・・・まぁ言わば新しいカテゴリーの車輌だからそうなるのかもしれないが。

 国内タイヤメーカーのカタログを見ても前100/80-14、後120/80-14なんてサイズは見当たらない。ちなみに世界的にそんなタイヤがあるのか・・・? ざっとしか調べてないが、どうも海外のスクーターにそのサイズがある模様。んー、まぁハイグリップタイヤであるTT900GPならユーザーから不満が出にくいとは思うが・・・タイヤ選択の楽しみが無いって言うのもねぇ・・・。

 次、ブレーキに関してだが・・・前後ともにディスクブレーキを装備してやがる・・・。パワー、車格的にはドラムブレーキでも問題ないだろうが、やはり最近の流れというか、細かいところでケチをつけられたくないということでディスクになっているんだろうなぁ・・・。

 サスペンションはKLX125は正立だが、Dトラ125はいっちょ前に倒立を採用。リヤサスも当然リンク式。Dトラ125が細めとは言え倒立サスを装備しているのはさすがだねぇ・・・ケチをつけられたくないという思いが伝わってくる。まぁ同じカワサキのKSRが倒立だから、こいつも倒立にせざるを得なかった部分もあるだろうが・・・。

 目を車体に移すと・・・んん〜、フレーム構成がカッコいいねぇ〜。細い目だがツインチューブフレームがイカすねぇ〜。若干、メインフレームから伸びるサブフレームがかなり丸見えで、チープさが垣間見れるが良しとしよう・・・。流行のタンク両サイドを覆うシュラウドに、別体式のテールフェンダーも装備しているし、デザイン的には及第点を与えられるかな。

 最新機種だけあって今風のFI(フューエルインジェクション)装備。まぁ今となっては小排気量車でも当たり前の装備だし、フレームで見えない部分なので特にどうってことはない・・・。まぁ『最新感』があってセールスポイントにはなるけどね。

 さて・・・またがってみるか・・・。とは言え、またがれる車輌はやはり人気で皆またがりたがる・・・かと言って綺麗に整列して順番待ちをしているわけではない・・・。皆、今またがっている人間が降りる瞬間を狙って、でも今またがっている人にプレッシャーをかけないようにその素振りを見せないようにしつつも、「次は俺だ!!!」というオーラを周りの敵にそれとなく発する・・・。そうそれは、まさに椅子取りゲームのように。私はあまり、その勝負には強いほうではないが、ポジション取りと今またがっている人が降りるタイミングが勝敗を分ける・・・。俺はそれにかける!!!

 ・・・というのが、モーターサイクルショーではよくある光景なのだが、いかんせん125は相手されてないのか、すんなりまたがることが出来た。んー、やっぱり興味無い人が多いのかなぁ・・・。よいしょ。

 またがってみた感じは・・・んー、まぁ元々オフ車は軽量・操縦性がウリなのだが、ジェベルに乗っている私でさえボリューム感が乏しいと感じた。それは車格のせいなのだろうか? まぁ、コイツに求められているのは『お手軽感』だと思うので、コンセプトに合った出来ということになるか。しかし・・・なんかミラーが大きく感じるのは車格に対してミラーサイズが通常だからか・・・? んー、ミラーは法律がかかわってくるからねぇ・・・。

 ・・・まぁそんなこんなで、KLX125 & Dトラッカー125の総括だが・・・。

 近年、125ccスクーターが『通勤快速』として重宝されているので、車格的にあまり仰々しくないコイツなら通勤快速購買層の方たちの購入対象になりうるのでは・・・。たぶん、カワサキもそう思ってリリースしているのだろうが、はたしてブレイクスルーになるか・・・?

 個人的には125cc、いわゆる「二種原付」の拡充方向は賛成である。というのも、私は『普通自動車免許』(いわゆるクルマの免許)で原付が乗れる、とか、教習無しで原付の免許が取れる今の制度には反対だからだ。無用な二段階右折や時速30km制限や車線を占有できない制限は、原付ユーザーにも二輪ユーザーにも四輪ユーザーにも悪影響を及ぼしていると思っている。(原付は実質60km/hは余裕で出せるので我が物顔で一般道を走る原付ユーザーとか(当然二段階右折もしない)、1車線しかない高速道路でバイクに追い抜きをかける勘違いバカ車乗りとか・・・etc。まぁ本人らのモラルに寄与するところが大きいのだが)

 出来れば制度を変えてほしいが、二輪メーカー・販売店とっても原付は数が出る商材だし、一般ユーザーにとっては気軽に手に入れられる二輪なので、二輪業界を維持するためにも、そのあいまいさが必要なのかもしれない。

 そこで、二段階右折や時速30km制限や車線を占有できない制限の無い「二種原付」の選択肢を広げることによって、二輪免許保持者でもそれまで甘んじて原付に乗ってた人や、原付の制限に辟易としつつも乗らざるを得なかった人にシフトアップしてもらえれば、そしてそのことが世間で認知してもらうようになれれば、少しでも状況が打開できるのではないか・・・そう思う次第である・・・。

 なので、このKLX125 & Dトラッカー125が、業界に一石を投じる一品となってほしいものだが・・・でも、なーんか、最近のカワサキの方針が諸手を上げて賛同できる感じじゃないので微妙なのだが・・・。

−−−−−−−−−


↑ホンダ

 さてさて、なにわともあれ、先を急ごう。次はホンダ。


↑ホンダ:PCX

 ホンダは目に付いたのはPCX。こいつは東京モーターショーで見てきたので別に目新しいものではない・・・。こいつは125ccスクーターで前述の『通勤快速』にあたる車種だ。んん〜、興味は無いが125ccが充実することはよろこばしい。さすがはホンダ、正統路線で攻めているな。

 とはいえ、ホンダは・・・これぐらいかなぁ・・・確かにVFRとかカブとかあったが・・・んんー、いかんせん私の食指には触れぬポイントでねぇ・・・。

−−−−−−−−−

 閑話休題。

 会場を何気なく歩いていると・・・二輪用品店の「RSタイチ」のブースがあった。ここの本店は実は最近よく出入りしている。当然カード会員だ、えっへん(←威張るな)。

 へー、ブース出してるんだ〜何か物販とかあるかな〜? と思ったら・・・なんか・・・なんにも無い感じが・・・もしかすると今日はショーの最終日、しかも既に15時ぐらいの終了までのカウントダウン状態だから、すっからかんなのか・・・?

 ・・・しかし・・・ブースに張られた張り紙をよく見てみると・・・

 

『カード会員の方に500ポイントプレゼント』

 

 

ええっ!!! マジで!!!

 

 

 なんて太っ腹なんだ!!! 会場前に500円損した気分だったので、それをチャラにしてくれたってことだな。一気に機嫌よくなった。現金な奴だ。

−−−−−−−−−


↑スズキ

 話を戻して次、スズキ。


↑スズキ:グラディウス400

 グラディウス400。といってもモアイとは関係ない。400ccなのだが、前に発売されたGSR400と同じく53ps制限破り。といっても制限は廃止されたので問題は無い・・・。

 このグラディウスは、私がVTR250を購入するときに対抗馬だった「SV400」のV型2気筒エンジンを継承している。私はこのエンジンにベタぼれなのだが・・・、んんー、いかんせんSVの車体デザインがどうにもこうにも好きになれなくて購入を見送ったのだよ・・・。それが今回新車のグラディウスに搭載されたのだが・・・う〜ん、やっぱりこのデザインも私はツライ・・・。

 ・・・なんか・・・ヨーロピアンテイストを取り入れようとした面影があるのだが・・・これは何物でもないキワモノである・・・。まぁ私もデザインは詳しくないので何がどう、とは言えないのだが、すごく「勘違い臭」が漂うのだが・・・。なんだろう・・・前回のGSRで、伝説のキワモノと語り継がれる「カワサキ:ザンザス」の風味が漂っていたのが微妙だなと思ってた頃が懐かしく思える・・・。

 ・・・まぁデザインのことを言うのは不毛なのでこのぐらいにしといて・・・。なんにせよ、最近のスズキは「ハイパワー400」路線を進んでいくつもりなのだろう・・・。「ハイパワー400」という新カテゴリーを創出し、中型二輪免許保持者に対して『大型免許無しで、もう1ランク上のパワーを!!!』という訴求をかけるのだろうが・・・確かに大型免許を持ってない人には選択肢が増えたことはいいことかもしれない。

 しかし・・・いくらパワーをウリにしても「たかが400」なわけで、『パワー至上主義者』は当然大型免許を持ってるはずだから、なーんかターゲットがぶれているような気もするのだが・・・。


↑ヤマハ

 ヤマハ。最近まではヤマハがアツい感じだったが・・・今はなんかそんな感じでもなく。ここんとこネタになるようなことをしてこないなぁ。


↑ヤマハ:セロー

 んんー、迷彩セローか・・・。それもネタにならないなぁ・・・。

−−−−−−−−−


↑ハーレー

 ええっ!!! ハーレーが角に居座っている・・・!!!

 先にも述べたが、いつもなら国内四メーカーが会場の四つ角に配置されるのが通例だったはずだ・・・。んん〜、時代の流れなのかなぁ〜。


↑ハーレーのなにか

 ・・・ハーレーには興味が無いのでほぼスルーなのだが、上の画像のものはエンジンやエキパイが黒塗りでシブく、しかもなかなか現代的な造形で好感が持てる。が、やっぱりほぼスルー。

 ・・・ところで、恒例の同時開催のハーレーのイベントが会場ほど近くのATCで行われていたが・・・。今回は電車で行かなかったので会場前の猛烈ビラ配り攻撃には遭っていない。・・・別にそれが原因ではないが、ハーレーのイベントは完全に頭から抜けていた。

 ・・・ということで、今回は行っていない・・・。(いや、今回も、かな?)

−−−−−−−−−

 さて・・・だいたい大手を回ったかな・・・まぁ、別に全部を紹介するつもりも無いので、あとは気になったものを書いていきたい。で、最近私が注目している『三輪』、特に『前2輪の三輪』だが・・・まぁ、あるにはあった。


↑ホンダ:ゴールドウィング前2輪トライク

 

なんじゃこりゃ!!!

 

 んん〜、ゴールドウィングか・・・確かにバンクしない前2輪にするならこれほどベストな車体は無いかも・・・。だって・・・ゴールドウィングは『二輪のカタチをしたクルマ』だからね・・・。

 他にも三輪はあったが・・・先進的なものではなく・・・。で、ある意味『未来系』な三輪を見つけた。

 


↑これは・・・ちょっと・・・

 んん〜、フルカウルサイドカーだねぇ・・・。以前からあるカタチといえばそうなのだが、まぁ未だに未来感のあるスタイルには間違いない・・・。いや、私が求めている三輪はそうじゃないんだよ・・・。

−−−−−−−−−


↑???

 ・・・ところで、あからさまに異質なオーラを放っているブースに遭遇した。

 イケイケなねーちゃんがビラを配りまくっている・・・いや、そういう状況はVIP系なところではよくあることなのだが、・・・なんだろ・・・それとも違う感じがする・・・。ここは一体何なんだ!?

 よくよく見てみると、「丸直」(まるなお)というカスタムシートの業者のようだ。シートの業者か・・・別に普通のシート張替えもやっているみたいだが、ビッグスクーターやアメリカン用にカスタムカスタムしたシートも作れる模様。それがVIP系に繋がるところもあるのだろう・・・だからねーちゃん部隊が出てくるのか。まー、確かにこういうショーにはインパクトも必要だが・・・、どうも私はこの雰囲気は基本的に気に入らないな・・・。

 

−−−−−−−−−

 まぁ、そんなこんなで、今回は以上で。

 んー、いつものことながら今回も私が紹介した内容はアレですが・・・んん〜、なんだか・・・今回は例年よりも楽しかった気がする・・・。何がどう、というわけではなく、とりわけ注目することは無かったが、触れてまたがれる車体が多かったことや、展示全体の目線がお客寄りになっているような感じがする・・・。

 それはある意味、『こんだけ用意したから勝手に見ていってよ』と半ばやる気の無い展示になっているということかもしれないが・・・。企画もののインパクトやメッセージは伝わらないが、そういうものは正直、それを誰が求めているのかが私にはよくわからないことが多い。『これはいけるでぇ〜!』とわきたつ会議室で全くニーズを捉えてない企画が立ち上がっているんだろうなぁ・・・。い、いや、私は企画ものを評価していないからそう思うだけなのだが・・・。

 しかしだね・・・やる気の無い展示かもしれないが、触れるバイクが多いことに起因すると思うのだが、なんだかお客さんがいつもよりワイワイしてて活気があった気がする。当然モーターサイクルショーにはバイク好きが集まるわけで(ツレに無理やり連れて来られた人もいるだろうが)、実際にバイクに触りながらあーだーこーだ言うのが楽しいはずだ。最近は家族連れが目立つので、お父さんはバイクにハァハァして、子供は一種のテーマパークとしてバイクに触れてもらう(残念ながらお母さんには我慢してもらう・・・)。このカタチは結構いけると思う。

 まぁ・・・私がそう思っているだけで、それが正解なのかどうかはわからないのだが・・・でも、今はそれでいいと思う。

 

 ところで・・・最近私が注目している『前2輪の三輪バイク』だが・・・今回はめぼしいものが無い・・・。東京モーターショーでいっぱいあったのになぁ・・・。んー、やっぱり「モーターショー」に出品するということは、やっぱりコンセプトモデル色が強いということではないのか。近未来の乗り物として注目はされているが、結局画期的な三輪システムが開発できないでいるのである。やはりまだ二輪と四輪の中間に位置できるものは開発できていないのか・・・。

 

 


 

 

月刊くるすま10年2〜4月号

月刊くるすま09年6、8、10月号

月刊くるすま09年2、3、5月号

月刊くるすま08年8、10、12月号

月刊くるすま07年12月、08年1月、4月号

月刊くるすま07年5月号臨時版、9月、10月号

月刊くるすま07年1月、2月、4月号

月刊くるすま06年6月、7月、10月号

月刊くるすま06年3〜5月号

月刊くるすま05年8月、10月、06年2月号

月刊くるすま05年4〜6月号

月刊くるすま04年5月、6月、12月号

月刊くるすま03年8月、04年2月、3月号

月刊くるすま02年11月〜03年5月号

月刊くるすま02年8〜10月号

月刊くるすま02年4〜6月号

月刊くるすま02年1〜3月号

月刊くるすま01年10〜12月号

月刊くるすま01年7〜9月号

月刊くるすま01年4〜6月号

01年1〜3月のトピックス

00年のトピックス





Return to index