ネット上を散策していると、月に10冊以上も読んでいる人がいて感心しますが、僕の読むのはせいぜい3〜4冊程度です。自分の興味の湧いたものを、ジャンルを問わず雑読しています。

タイトルをクリックすると、評価コメントが表示されます。なお、評価および点数についてはあくまでも個人の主観によるものですので、参考程度に留めておいて下さい。
◆評価基準
  … 読む価値ゼロ
  … 読むに耐えない内容が多くある
  … 読めるるが、いくつか難点がある
  … 可もなく不可もなし
  … 少なくとも何らかの得るものがあった
  … なかなか面白い。読書の楽しみがある
  … かなり面白い。これだから読書はやめられない
  … 素晴らしい一作。感動した!
  … 完璧! 出会えたことが奇跡の作品
  
2025年 1月 「サイモントン療法(新装版)/川畑伸子」 (同文舘出版・単行本)
僕の人生で大きな存在であるサイモントン療法の、日本での第一人者・川畑伸子氏の著書。15年前に出版された前著に近年の修正をくわえ、新装版として発刊された。この前著はどこかで借りて読んだが、今回、あらためて本書を購入して熟読した。もともとはがん治療のプログラムとして開発された本療法だが、僕はメンタルの不調や不眠症のための治療として活用した。それらが完治したのはひとえにこの療法のおかげであり、他にも様々に有効な用途があると思う。すべての人にお勧めしたい一冊。
2017年の刊行時に話題となり、気になっていた一冊。ナイジェリア出身の主人公がマンハッタンを歩き、そこで見聞きしたものに思いを寄せる。そこにはナイジェリア人であることや黒人であることが大きな影を落としている。同じ境遇の著者が、自身の経験を元にした、半自伝的小説といえるだろう。ときおり小説や映画の紹介がはさまれる部分は、ブックガイドや映画ガイドとしても有用だ。あまりに淡々としすぎているせいでやや読みづらいものの、その中でときおり叫びのように放たれる怒りを潜めた言葉に打たれる。