風の記憶

俺の大好きな吉野家の話である。
今回は、焼鶏丼の話である。

テレビショッピング等の通販番組でもしばしば取り扱われる人気アイテムである、吉野家の牛丼であるが、今回注目したいのは、牛丼以外の具材である。
現在において、吉野家店舗においては食べる事の出来なくなったアイテムが、通販では存在するという事に気が付いた。
やきとり丼である。

知っている人には、くどくなるがおさらいである。
2003年12月にアメリカ牛の狂牛病の事件があり、日本は政府レベルとしてアメリカ牛の輸入を停止した。
それに伴い、安心・安全でしかも美味しいアメリカ牛にこだわってきた吉野家は原料調達において窮地に立たされる事となり、事実上 2004年2月～2006年10月まで「吉野家の牛丼」を販売する事が出来なかった。

その期間、吉野家は牛丼に替わるメニューを試行錯誤していくつか店頭販売を試みた。
カレー丼、いくら丼、豚キムチ丼、焼鶏丼、マーボー丼などである。

休止中の期間においても、2005年2月11日には、冷凍在庫の備蓄原料を使用した牛丼を提供した事など、懐かしくもありがたい出来事もあった。

さて、2011年の現在においては、ありがたい事に普通に美味しい牛丼を店舗にて食する事が出来る訳ではあるが、その臨時期間の限定メニューを懐かしむ声も少なくないと俺も含めて感じている人は多いと思う。

現在の店舗においては実食する事は出来ないが、通販では手に入れる事が出来るアイテムがあるという。
どういう理由だか分からないが、店舗では手に入れる事が出来ないのだ。
通販でしか手に入らない。

焼鶏丼である。
2004年頃に限定期間しか販売されなかった焼鶏丼が、この2011年において食べる事が出来るというのである。良く調べてみると、原材料はその当時の物とは変更されており、新しく作られている模様である。

俺は残念ながら、2004年の焼鶏丼は食べていないが、2005年の鶏炭火焼丼を食べたという記録が残っている。
鶏炭火焼丼 (2005.9.8.)
正直言って、その当時はそんなに美味しく感じなかったのであるが、今となってはまた食べてみたい味の一つであると感じている。

興味のある貴方は、ぜひ、
「焼鶏丼の具」というキーワードで検索サイトで調べてみて欲しい。

2011.4.16.

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