早い・安い・うまい (吉牛ネタ その18)


夜10時を過ぎた時間に吉野家へと入った。
俺にとっては初めて入る店舗である。

まず、「いらっしゃいませ」の声が発せられないのがやや気になったが席に着いた。
そして次に俺が気になったのが、食べ終わった食器が片づけられないまま、あちこちの席にそのまま放置されているのが目に付いたこと。
どうやら忙しくて間に合っていないような雰囲気である。

厨房では計3人のスタッフが忙しそうに動いている。・・・しかしよく見るとそのスタッフ達は全員、見た目の憶測ではあるが、年の頃は60歳をゆうに過ぎているであろうかと思われる女性達、平たく言えば おばちゃん、いや 「おばあちゃん」 達であった。忙しそうというよりは何だか無駄な動きが多くて、周りがあんまり見えていないようで、仕事の優先順位がうまく付けられていないような雰囲気であった。
高齢化の波はここまで来ているのかと感じた。夜遅い時間なのである。

この2008年3月20日より、めでたく牛丼の提供が24時間なされる事となったばかりであるので、きっと忙しいんであろうかとは思ったが、なんだかなぁ、という感じである。

吉野家のモットーって、「早い・安い・うまい」じゃなかったのか!?
早いがいちばん最初に来てたはずなのに・・・。
注文を取りに来るまで時間にして3分。
これじゃあ、その辺のファミレスや喫茶店の方が早いよ。

味は、めちゃめちゃ旨かったよ。
やっぱり吉野家の牛丼は旨い。
実は浮気心を出して、ここ最近は近所に出来た すき家 に行く事も多かった。
・・・しかし牛丼の味は、断然、吉野家の方が旨い。
トッピングの目新しさ、マヨネーズ系の味付けへの意欲に対しての すき家 への企業努力は認めないでもないが、牛丼としての完成度、満足度は 吉野家の方がかなり 勝っていると未だに感じるのである。 牛丼とは、具と暖かい御飯と、つゆとのバランスなのである。
吉野家の牛丼の素晴らしい点は、そのすべてのバランスが絶妙な所で、融合し、「丼」としての完成度を高めている所である。さらに突き詰めて言うならば、「つゆ」が美味しいのである。つゆだくで注文する人が多いのはその顕著な例だと推測してみるのではあるが、つゆだくにしてしまうと、せっかくのほかほか御飯とのバランスが崩れてしまうので、俺は好みではない。

そして、味以上に吉野家に対して俺は求めたい事がある。
「早い・安い・うまい」そして「元気」である。

おばあちゃんのスタッフだから「いらっしゃいませ」を言わなくても良いなんていう吉野家は要らない感じがするのである。


2008.3.24.


【過去の吉牛ネタ】

17.吉牛ネタ(その17)
16.輸入再開
15.鶏炭火焼丼
14.1年ぶり、1日だけ。
13.牛焼肉丼
12.牛丼の吉野家
11.はじめての豚丼
10.自宅で吉牛
9.最後の牛丼
8.魅惑の牛丼
7.つゆだく
6.がんばれ吉野家
5.吉牛ネタ(その5)
4.吉牛ネタ(その4)
3.単位
2.吉牛ネタ(その2)
1.はじめての吉野家




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