はじめての豚丼 (吉牛ネタ その11)


2004年2月11日に吉野家営業店舗においての「牛丼」の提供が終了して以来、まるっと2ヶ月以上ぶりに俺は吉野家に足を運んだ。
今まで敬遠してきた「牛丼ではないメニュー」を吉野家で食うには、俺の中では少々勇気の要る行為だったようで、ここまでの時間が必要となってしまった。

吉野家においては、牛丼メニュー終了直後は「カレー丼」をメインメニューとして打ち出していたようだが、現在においては「豚丼」がメインメニューとして打ち出しされ、そして認知されているような雰囲気である。
俺は、豚丼の大盛りを注文したのだがその時店員に対して、「豚丼の大盛り」と、わざわざ言ってしまった。周りの客は「大盛り」とか「大盛りのつゆだく」と手慣れた感じで注文している様に後から気が付き、生まれて初めて俺が吉野家で「牛丼の並」と注文したことを思い出した。
吉野家においては、「牛丼の」とか「豚丼の」などと銘柄を指定して注文することはなんだかカッコ悪い感じなのである。注文を受けた店員も厨房にいるスタッフに対しては「並」、「大盛り」など銘柄を省略して伝えていることからもその雰囲気が伝わってくる。
肝心の、豚丼の味を含めた満足度は、残念ながら俺の中では評価に値しない物であった。「牛丼が提供出来ないからその代わりの豚丼です」というものにしか俺には感じられなかったからである。「吉野家が作った豚丼です」というものを期待していた俺には少々、いや全然もの足りなかったのである。
少々辛口な意見をわざわざここで書くのは、俺が吉野家を愛してやまないからなのであって、無い物ねだりを愚痴ることとは違うと俺は自分なりに解釈している。現に、隣で一緒に食っていた相棒が注文したカレー丼を横から一口だけ食べさせてもらったのだが、これは旨かった。カレー専門店とは違う「吉野家のカレー丼」を見事に成功させていると感じた。

わがままで口うるさい客の要望に応えることはたいへんな事だとは思いますが、吉野家でなくては食べられない品質を実現、そして継続して提供されることを俺は望んでいます。

2004.4.24.


【過去の吉牛ネタ】

10.自宅で吉牛
9.最後の牛丼
8.魅惑の牛丼
7.つゆだく
6.がんばれ吉野家
5.吉牛ネタ(その5)
4.吉牛ネタ(その4)
3.単位
2.吉牛ネタ(その2)
1.はじめての吉野家




HOME 伝言板