耳鳴り・難聴の原因

耳鳴りは、外界で音がしないのにキーンという音やジージーとセミの鳴くような音、波の音や風の音などのような音が聞こえたり、耳がふさがった様に感じたりします。耳鳴りは、時には、めまいを伴うこともあります。

 

 中耳炎や外耳炎など耳の病気やメニエルに付随して現れる耳鳴り・難聴もありますが、耳鳴り、難聴(聴力低下)の多くは、耳鳴り・難聴 漢方芍薬堂 上郡町老化、過労やストレス、加齢による脳動脈の硬化、更年期障害が原因で発生します。
 また、キーンのいう金属音の様な耳鳴りと、じーじー、みーんみーんといったセミの鳴くような耳鳴りとは、それぞれ原因が違う場合があります。

 

耳管開放症
耳管開放症は、中耳と鼻腔をつないでいて圧の調節をしているのが耳管で、なんらかの原因で耳管が開きっぱなしになり「耳がふさがった感じ」「自分の声が大きく聞こえる」など不快な感じを覚えます。

 

 ストレスに起因するものが多いと言われ、女性に多いのも特徴です。ストレス以外では、風邪をひいた後、上気道炎や副鼻腔炎になり耳管開放症が出る場合や妊娠中にも起こりやすくなる場合があります。
耳閉感を伴う場合がありますが、耳閉感は、どちらかといえば耳管狭窄症の方に多く出る傾向にあります。

 

耳管開放症は、交感神経が亢進してる状態で起こりやすくなります。背景となる症状としては、不眠、冷え症(冷え性)、疲労倦怠感、その他ストレスによる症状があります。

 

 耳閉感の不快感からイライラ感を伴い、フラフラしためまいや低い音が聞き取りにくい場合もあります。漢方薬では柴胡剤や気剤を配合した漢方薬を用います。

漢方から見た難聴のとらえ方

難聴

 難聴は、現代医学では、病気に付随した場合の他は対処するすべはありませんが、漢方では聴力が衰え聞こえなくなったり、耳鳴りがしたりするのは腎の気の衰えと捉えて腎を補い、腎の働きを高める処方が用意されています。

 

 特に加齢から来る、漢方でいういわゆる腎虚には、腎を補う若返り漢方薬で体調を整えることが第一です。
高齢者になると難聴を伴う耳鳴りもあり、高血圧低血圧貧血などもその背景にあります。

 

 女性では更年期障害、自律神経失調症ら起こる耳鳴り・難聴、耳のふさがり感、耳のつまり感(耳閉感)などがあり、漢方の駆瘀血作用のある処方が有効なこともあります。また、男女更年期障害を含めストレスが背景にある場合も多く、ストレスにより「腎気」が衰え、耳鳴りを含め多くの症状が生まれます。 
 耳鳴り・難聴の改善にはストレスに有効な漢方薬(気剤)をうまく使うことも有効です。

 

耳鳴りは、重篤な病気ではありませんがQOLを下げ耳鳴りが更なるストレスとなります。
「耳鳴り」「聴力低下(難聴)」の効能を持った漢方薬をうまく使うのもいいですね。是非ご相談ください。

耳鳴りと漢方薬

耳鳴りは、めまい(眩暈)と同時に発生するものは水毒が原因とみて、それに対処する漢方薬を使います。
高齢者の耳鳴りは、加齢現象、漢方でいう腎虚と捉えそれに対応する漢方処方を使います。

 

 漢方の古典である黄帝内経霊枢には「腎気は耳に通ず、腎和すれば則ち耳はよく五音を聞く」とあり、また万病回春(明代)には「耳は腎の竅なり、腎虚すれば則ち耳聾して鳴るなり、滋腎通耳丸・・・云々」とあります。
正に耳を通じるの意を持つ「滋腎通耳湯」という漢方薬があります。加齢にかかわらず腎虚(※)に起因する耳鳴りには「滋腎通耳湯」がお勧めです。また最近では、ストレスが原因の突発性難聴から耳鳴りや耳閉感を訴える方もいらっしゃり、ストレスに対応できる漢方薬を使いストレスに対応できる自信のついた日々を送ることで知らず知らず耳鳴りが気にならなくなります。漢方薬はこういったとき大変お役に立ちます。

 

(※)腎虚は加齢、ストレスその他の要因により起こる腎の機能低下を言います。加齢と共に自然と進行しますが、若い方でもストレス、生活習慣、体質によっても起こりうることで、気力の低下、性欲の減退など早朝勃起がないなどでその状態を認識することももできます。
漢方薬の腎気を立て直す力とは、単に精力を向上させることだけでなく、やる気、活力、免疫を向上させアンチエイジングを目的に考案された叡智の塊といえます。

ストレスと養生

先のも言いましたように耳鳴り・難聴の原因としてストレスがあります。特に突発性難聴は、ストレスが大きく関与しています。
自律神経を安定させるセロトニンに必要なアミノ酸の補給として昔の民間療法では蜂の子を食べるということもされていたようですが、あくまでもアミノ酸の補給と言うことで、日常的にバランスよく蛋白質を摂ることが食養生の基本です。

 

 自律神経の安定には、先ずリラックスする養生法がお勧めです。養生としては、耳鳴りのツボ「聴宮」を人差し指で軽くグーと押さえます。これを3~5回繰り返しましょう。耳鳴りだけではなく疲れ目にもよいツボです。
耳鳴りには、血流改善も役立ちますので、首筋の上下のマッサージやリフレクソロジー(足つぼ)の反射区などの刺激も役立ちます。

耳鳴りの食養生

漢方では耳鳴り原因は、水分代謝を司る腎にあると考えますので食養生も腎を補う食べ物を食べます。

 

耳鳴り・難聴改善においても食養生は、大変重要です。私たちの心身は、食べ物から出来ています。間違った食べ方、食べてはいけないものを改善し、食養生・薬膳の理にかなった正しい食べ方、正しい食材を理解し季節に適応した食養生を実践しましょう。 
身近な食材を使った薬膳から、漢方食材を使った薬膳まで、漢方理論に基づいた薬膳を漢方の専門家ならではの薬膳をご自宅で実践できる方法でご提案いたします。薬膳は、漢方薬同様その人その人に合った薬膳を具体的にご提案いたします。

 

耳鳴り、難聴の漢方薬・養生法(薬膳)のご相談は上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

 

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