口内炎

口内炎は、口腔粘膜にびらん、潰瘍、発赤、小水疱などの症状が現れる状態を言います。
痛みやしみることにより食事が妨げられストレスを感じるだけでなく、長期慢性化すると栄養素の欠乏を招く可能性もあります。また、治療しても再発することもあります。

 

口内炎の原因から次のような分類ができます

  • 細菌性口内炎
  • 真菌性口内炎
  • ウイルス性口内炎
  • 薬物性口内炎
  • アレルギー性口内炎
  • 放射線性口内炎

 

また、症状の状態から次のような分類ができます

  • カタル性口内炎
  • アフタ性口内炎
  • 紅斑性口内炎
  • 水疱性口内炎
  • びらん性口内炎
  • 潰瘍性口内炎
  • 偽膜性口内炎
  • 壊死性口内炎

 

口内炎は、口腔粘膜への刺激が原因となりますが、その因子としては入れ歯、酸性の食べ物や飲み物、魚の骨、食品添加物、唐辛子などがあります。全身的な背景としては胃腸疾患、発熱、生理、ビタミン欠乏、栄養失調、ベーチェットなどがあります。

 

よく見られる口内炎は、カタル性口内炎とアフター性口内炎です。
カタル性口内炎
むし歯、歯槽膿漏など口腔内が不潔になることで、入れ歯などの刺激による場合と身体的疾患による場合とがあり、口腔粘膜が赤く腫れ、唾液が多く出たり口腔内が熱く感じたり、口臭がしたり、食べ物や飲み物がしみたりします。

 

アフタ性口内炎
口腔粘膜に1か月~数か月続いいて斑点のような水疱ができ、それが破れて潰瘍(アフタ)ができます。栄養不良、妊娠、生理不順などが背景にあります。できる場所は、唇の内側、歯ぐき、舌などで痛みがあり、塩気や酸っぱい物がしみます。舌にできた場合は、舌炎とも言います。

 

口角炎
唇の合わさるつけ根の部分に切れたり出血したり潰瘍ができます。かさぶたが出来、次第に治ります。原因は、レンサ球菌や黄色ブドウ球菌などによる感染です。

漢方から見た口内炎

口内炎という局所的な症状から、口内炎自体にとらわれがちになりますが、原因や背景をしっかりと把握し、原因療法として本治を目指して行きます。その人その人の証を捉えることは勿論ですが、急性、慢性をも踏まえた治療方針を立てます。

 

急性の場合は、原因としては、飲食過多、不規則な食生活、偏食によるものが多く、胃腸の状態を把握することも重要なポイントです。漢方独自の病態把握としての舌診は重要なポイントで、舌診により熱の部位、気虚、水毒、血毒、血虚などを知ることができます。

 

漢方では、口内炎を口糜、鵝口、搶食風、口瘡、雪口、白珠子などと呼ばれていました。

口内炎に用いる漢方薬

急性の場合は、裏熱の状態を把握し、心・胃・肝の熱に対し清熱作用を持つ生薬である黄連、黄芩が配合された漢方薬をその症状、証に合わせて用います。
慢性期の場合は、気虚、血虚、虚熱の状態が考えられ、その多くは、脾虚で胃腸機能が低下していることから、脾虚を補う人参や黄耆などの補気剤や、気血両虚を補う補剤を用い、虚熱には陰虚を補う漢方薬を用います。

 

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口内炎の養生

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