・「∀x∈男性を全員あつめた集合 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」は、 変項xのみを含む一項述語 「∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」 xは全女性を愛する について、 変項xも全称量化子で束縛して普遍量化した 命題「∀x∈男性を全員あつめた集合 (∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y ) )」 の略記。 ・「∀x∈男性を全員あつめた集合 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」は、 「どの男性、女性を選んでも、 男性を変項xへ、 女性を変項yへ 代入すると、 x-y間に関係・条件" x loves y "が成り立つ。」 と主張する命題を意味する。 |
※一般化:「∀x∈S ∀y∈T ( x loves y )」/「∀x∈S ∀y∈T P(x,y)」/「∀x ∀y P(x,y)」 |
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・「∀x∈男性を全員あつめた集合 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」の読み下し例。 「男性の誰もが、女性の誰もを愛している」(本橋『新しい論理序説』p.64を参考に自作。) ・「∀x∈男性を全員あつめた集合 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」 男性の誰もが、女性の誰もを愛している は、 「∀x ( x∈『男性を全員あつめた集合』⇒ ∀y ( y∈『女性を全員あつめた集合』 ⇒ x loves y ) )」 の省略表現。 ※なぜ?→説明 ・「∀x∈男性を全員あつめた集合 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」は、 「 ∀x ( 「xは男性」 ⇒ ∀y ( 「yは女性」 ⇒ "x loves y" ) ) 」 に言い換えてよい。 ※なぜ? 『男性を全員あつめた集合』={ x | xは男性 } 『女性を全員あつめた集合』={ y | yは女性 } であるから、 「∀x∈男性を全員あつめた集合 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」は、 「 ∀x ( 「xは男性」 ⇒ ∀y ( 「yは女性」 ⇒ "x loves y" ) ) 」 に言い換えてよい。(∵) |
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・「∃x∈男性を全員あつめた集合 ∃y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」は、 変項xのみを含む一項述語「∃y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」について、 変項xも存在量化子で束縛して存在量化した命題 「∃x∈男性を全員あつめた集合 (∃y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y ) ) 」 の略記。 ・「∃x∈男性を全員あつめた集合 ∃y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」は、 男性、女性をそれぞれうまく選ぶと、 男性を変項xへ、 女性を変項yへ代入することによって、 "x loves y"というx-y間の関係・条件を成り立たせることができる と主張する命題。 ・「∃x∈男性を全員あつめた集合 ∃y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」の読み下し例。 「男性の誰かが、女性の誰かを愛している」(本橋『新しい論理序説』p.64を参考に) |
※一般化:「∃x∈S ∃y∈T ( x loves y )」/「∃x∈S ∃y∈T P(x,y)」/「∃x ∃y P(x,y)」 |
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・「∃x∈男性を全員あつめた集合 ∃y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」 は、 「 ∃x ( x∈男性を全員あつめた集合 かつ ∃y ( y∈女性を全員あつめた集合 かつ x loves y ) ) 」 の省略表現。 ※なぜ?→説明 ・「∃x∈男性を全員あつめた集合 ∃y∈女性を全員あつめた集合 ( x loves y )」 は、 「 ∃x ( 「xは男性」 かつ ∃y ( 「yは女性」 かつ "x loves y" ) ) 」 に言い換えてよい。 ※なぜ? 『男性を全員あつめた集合』={ x | xは男性 } 『女性を全員あつめた集合』={ y | yは女性 } であるから、 集合S,Tが内包的に定義された場合の意味にしたがって。 |
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【具体例1】・「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 変項xのみを含む一項述語「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」について、 変項xを全称量化子で束縛して普遍量化した命題 「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 (∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y ) ) 」 の略記。 ・「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 「どの男性を選んで変項xへ代入しても、 その男性にたいして、 女性をうまく選んで変項yへ代入してあげることによって、 "x loves y"というx-y間の関係を成り立たせることができる」 と主張する命題になる。 ・「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 の読み下し例。 「すべての男性xについて、xが好きな女性yが存在する。」(本橋『新しい論理序説』p.81) 「すべての男性について、その男性が好きな女性が存在する。」(本橋『新しい論理序説』p.81) 「どの男性にも、好きな女性がいるものだ。」(本橋『新しい論理序説』p.81) 「男性の誰もが、女性の誰かを愛している」(本橋『新しい論理序説』p.64) 「男性の誰にでも、好きな女性が、いる」(本橋『新しい論理序説』p.75) |
※一般化:「∀x∈S ∃y∈T ( x loves y )」/「∀x∈S ∃y∈T P(x,y)」/「∀x ∃y P(x,y)」
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・「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 男性の誰もが、女性の誰かを愛している は、 「∀x ( x∈『男性を全員あつめた集合』⇒ ∃y ( y∈『女性を全員あつめた集合』 かつ x loves y ) )」 誰もが、男性ならば、「彼が愛し、かつ、女性である」誰かが、存在する。 の省略表現。 ※なぜ?→説明 ・「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∀x ( 「xは男性」⇒ ∃y ( 「yは女性」 かつ "x loves y" ) ) 」と言い換えてよい。 ※なぜ? 『男性を全員あつめた集合』={ x | xは男性 } 『女性を全員あつめた集合』={ y | yは女性 } であるから、 「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∀x ( 「xは男性」⇒ ∃y ( 「yは女性」 かつ "x loves y" ) ) 」 と言い換えてよい。(∵) |
【具体例2】 |
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・「∀x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』 ∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 変項xのみを含む一項述語「∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y )」について、 変項xを全称量化子で束縛して普遍量化した命題 「∀x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』 (∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y ) ) 」 の略記。 ・「∀x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』 ∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 「このクラスのどの男子を選んで変項xへ代入しても、 その男子にたいして、 このクラスの女子をうまく選んで変項yへ代入してあげることによって、 "x loves y"というx-y間の関係を成り立たせることができる」 と主張する命題になる。 ・「∀x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』 ∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 の読み下し例。 このクラスのなかのどの男子にも、(その男子が)好きな女子がこのクラスのなかにいる。(本橋『新しい論理序説』p.81;p.83) 「このクラスの男子の誰もが、このクラスの女子の誰かを愛している」(本橋『新しい論理序説』p.64) 「このクラスの男子の誰にも、好きな人が、このクラスの女子のなかにいる」(本橋『新しい論理序説』p.75) ・「∀x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』 ∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∀x ( x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』⇒ ∃y ( y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 かつ x loves y ) ) 」の省略表現。 ※なぜ?→説明 ・「∀x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』 ∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∀x ( 「xはこのクラスの男子」⇒ ∃y ( 「yはこのクラスの女子」 かつ x loves y ) ) 」と言い換えてよい。 ※なぜ? 『このクラスの男子を全員あつめた集合』={ x | xはこのクラスの男子 } 『このクラスの女子を全員あつめた集合』={ y | yはこのクラスの女子 } であるから、 「∀x∈『このクラスの男子を全員あつめた集合』 ∃y∈『このクラスの女子を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∀x ( 「xはこのクラスの男子」⇒ ∃y ( 「yはこのクラスの女子」 かつ x loves y ) ) 」 と言い換えてよい。(∵) |
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・「 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y ) 」 は、 変項yのみを含む一項述語「∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y )」について、 変項yを全称量化子で束縛して普遍量化した命題 「∀y∈女性を全員あつめた集合 (∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y ) ) 」 の略記。 ・「 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y ) 」は、 「どの女性を選んで変項yへ代入しても、 その女性にたいして、 男性をうまく選んで変項xへ代入してあげることによって、 x-y間の関係・条件P(x,y)を成り立たせることができる」 と主張する命題。 |
※一般化:「∀y∈T ∃x∈S ( x loves y )」/「∀x∈S ∃y∈T P(x,y)」/「∀x ∃y P(x,y)」
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・ 「 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y ) 」の読み下し例。 「任意の女性yに対して、ある男性xが存在し、 x loves yが成り立つ。」 「すべての女性yについて、yのことを好きな男性xが存在する。」(本橋『新しい論理序説』p.81を参考に自作) 「すべての女性について、その女性のことを好きな男性が存在する。」(本橋『新しい論理序説』p.81を参考に自作) 「女性の誰もが、男性の誰かに愛されている」(本橋『新しい論理序説』p.64を参考に自作。) ・「 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y ) 」 女性の誰もが、男性の誰かに愛されている は、 「 ∀y ( y∈女性をあつめた集合⇒ ∃x ( x∈男性を全員あつめた集合 かつ "x loves y" ) ) 」の省略表現。 の省略表現。 ※なぜ?→説明 ・「 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y ) 」 は、 「 ∀y ( 「yは女性」⇒ ∃x ( 「xは男性」 かつ "x loves y" ) ) 」と言い換えてよい。 ※なぜ? 『男性を全員あつめた集合』={ x | xは男性 } 『女性を全員あつめた集合』={ y | yは女性 } であるから、 「 ∀y∈女性を全員あつめた集合 ∃x∈男性を全員あつめた集合 ( x loves y ) 」 は、 「 ∀y ( 「yは女性」⇒ ∃x ( 「xは男性」 かつ "x loves y" ) ) 」 と言い換えてよい。(∵) |
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・「∃x∈『男性を全員あつめた集合』 ∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 変項xのみを含む一項述語 「∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 xは、全女性を愛している。 について、 変項xを存在量化子で束縛して存在量化した命題 「∃x∈『男性を全員あつめた集合』 (∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y ) )」 ある男性が存在して、全女性を彼は愛している。 の略記。 ・「∃x∈『男性を全員あつめた集合』 ∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 「男性をうまく選んで変項xへ代入してあげることによって、 いかなる女性を変項yへ代入しようとも、 "x loves y"というx-y間の関係を成り立たせることができる」 と主張する命題。 ・「∃x∈『男性を全員あつめた集合』 ∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」の読み下し例。 「全女性を愛する男性が、少なくとも一人は存在する。」(自作) 「ある男性が存在して、全女性を彼は愛している。」(自作) 「誰かが誰をも愛している」(本橋『新しい論理序説』p.64を参考に自作。) 「誰をも好きになる人がいる」(本橋『新しい論理序説』p.76を参考に自作。) |
※一般化:「∃x∈S ∀y∈T ( x loves y )」/「∃x∈S ∀y∈T P(x,y)」/「∃x ∀y P(x,y)」
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・「∃x∈『男性を全員あつめた集合』 ∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 ある男性が存在して、全女性を彼は愛している。 は、 「 ∃ x ( x∈『男性を全員あつめた集合』 かつ ∀y ( y∈『女性を全員あつめた集合』⇒ "x loves y" ) ) 」 ある者が存在して、彼は男性であり、かつ、彼は、万人に関して、それが女性ならば愛する の省略表現。 ※なぜ?→説明 ・「∃x∈『男性を全員あつめた集合』 ∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∃ x ( 「xは男性」 かつ ∀y ( 「yは女性」 ⇒"x loves y" ) ) 」 に言い換えてよい。 ※なぜ? 『男性を全員あつめた集合』={ x | xは男性 } 『女性を全員あつめた集合』={ y | yは女性 } であるから、 「∃x∈『男性を全員あつめた集合』 ∀y∈『女性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∃ x ( 「xは男性」 かつ ∀y ( 「yは女性」 ⇒"x loves y" ) ) 」 に言い換えてよい。(∵) |
→"x loves y"の二重量化 →二項述語二重量化一覧 →総目次 |
・「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 変項yのみを含む一項述語 「∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 yは、全男性に愛されている。 について、 変項yを存在量化子で束縛して存在量化した命題 「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 (∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y ) )」 ある女性が存在して、全男性は彼女を愛している。 全男性から愛される女性が、少なくとも一人は存在する。 の略記。 ・「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 は、 「女性をうまく選んで変項yへ代入してあげることによって、 いかなる男性を変項xへ代入しようとも、 "x loves y"というx-y間の関係を成り立たせることができる」 と主張する命題。 ・「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 の読み下し例。 「ある女性が存在して、全男性は彼女を愛している。」(自作) 「全男性から愛される女性が、少なくとも一人は存在する。」(自作) 「すべての男性に好かれる女性がいる」(本橋『新しい論理序説』p.82) 「男性の誰もに好かれる女性がいる」 |
※一般化:「∃y∈T ∀x∈S ( x loves y )」/「∃x∈S ∀y∈T P(x,y)」/「∃x ∀y P(x,y)」
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・「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」 男性の誰もに好かれる女性がいる は、 「 ∃ y ( y∈『女性を全員あつめた集合』 かつ ∀x ( x∈『男性を全員あつめた集合』⇒ "x loves y" ) ) 」 の省略表現。 ※なぜ?→説明 ・「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∃ y ( 「yは女性」 かつ ∀x ( 「xは男性」 ⇒"x loves y" ) ) 」 に言い換えてよい。 ※なぜ? 『男性を全員あつめた集合』={ x | xは男性 } 『女性を全員あつめた集合』={ y | yは女性 } であるから、 「∃y∈『女性を全員あつめた集合』 ∀x∈『男性を全員あつめた集合』 ( x loves y )」は、 「 ∃ y ( 「xは女性」 かつ ∀x ( 「xは男性」 ⇒"x loves y" ) ) 」 に言い換えてよい。(∵) |
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