△ 演劇用語解説[き]

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きえもの【消え物】 小道具
 小道具のうち、舞台上で消えるもの。多くは食べ物や飲み物など。
 食べたくもないし飲みたくもない消え物を処理しなくてはならない役者は悲劇。そのシーンを何度も返されると、目もあてられない。
ぎきょく【戯曲】 一般
 舞台用の台本、もしくはそのような形式を取った文学作品。劇文学。
きっかけ【きっかけ】 音効・照明
 音効照明を変化させる合図やタイミングのこと。
 台詞だったり演技だったりする。→きっかけぜりふ
きっかけげいこ【きっかけ稽古】 舞台
 テクリハとほぼ同義だが、役者の方での小道具や転換の練習なども含むニュアンスがある。
きっかけぜりふ【きっかけ台詞】 演技
 音効照明の転換のきっかけとなる台詞
 これを忘れられるとオペはパニック。
きゃくいれ【客入れ】 制作
 お客様を客席に入れること。またはその時間。またはその際に客席に流すBGM
 制作が最も忙しい時間。役者が最も暇な時間(リラックスできるとは限らないが)。
きゃくえん【客演】 舞台
 他の劇団役者が出演すること。またはその人。
 客演と言えど、チケットノルマというものはあります。とは言え、劇団員よりは低めに設定されている場合が多い。
 アンケートなどで客演の人だけ褒められるというのも、悲しいものがある。
きゃくせき【客席】 劇場
 お客様が芝居を見るために座る座席のこと。椅子席桟敷席などがある。
 お客さんが快適に観ることができるよう、配置や席数を調整するのも制作の腕の見せ所。
きゃくだし【客出し】 制作
 お客様を客替え席から退出させること。またはその時間。またはその際に客席に流すBGM
 場合によっては役者がお客様を送ることもある。そしてそこかしこに話の輪が出来、ロビーは満配、ご近所は迷惑する。
きゃくでん【客電】 照明
 客入れ客出し中に客席を照らす灯り
 これを消し忘れたまま芝居を始めてしまった時の恐さと言ったら…。
きゃくほん【脚本】 一般
 →だいほん
きゃくほんか【脚本家】 役割
 →さっか
きゃすてぃんぐ【キャスティング】 稽古
 芝居に出演する役者の配役を決定すること。たいていは演出家が決定する。
 希望する役に当たったり外れたり、悲喜交々。
きゃっとうぉーく【キャットウォーク】 劇場
 大劇場の天井に張り巡らされた細い回廊。照明装置をぶら下げるためにスタッフさんが通る。
 高所恐怖症の人は立ち入りご遠慮ください。
きゃぱ【キャパ】 客席
 客席のこと。もしくは客席の最大収用人数。capacity=容量、から。
 小劇場などでは、仕込みの一番最後、初日直前になって慌てて整備されることが多い。
きゅー【キュー】 舞台
 きっかけ、合図の意味。
 音効照明が操作を行うタイミングとか、開演の合図とか、そういった用途で使う。
きゅーしーと【キューシート】 音効・照明
 音や照明などを操作するきっかけをまとめた一覧。
 どんなに綿密に作ってあっても、小屋に入れば必ず訂正や追加が入る。
ぎんがむ【銀ガム】 装置
 銀色(というかまあ灰色)のガムテープ。布ガムの一種。
 金属などに貼るとやや保護色っぽい。

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