△ 演劇用語解説[あ]

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あいうえおのうた【あいうえおの歌】 稽古
 発声練習などに使う愉快な歌。北原白秋作らしい。
 劇団によっては、これにスクワットなどを組合せておこなうこともある。そうなると結構ハード。
あいがけ【相掛け】 装置
 装置を補強するために、2つ以上の板にまたがって裏から補強板を打ちつけること。
あかり【灯り】 照明
 →しょうめい
あかりきっかけ【灯りきっかけ】 舞台
 照明の変化をきっかけに、役者が動いたりすること。
 とは言え音や動きと違い、分かりづらいのであまり多用されない。明暗転のときくらいか。
あかりづくり【灯り作り】 照明
 シーンごとの照明を決定する作業。だいたいは照明プランナーが作ってくるが、最終的な決定は演出が行う。場合によってはこの作業は省略される。
あどりぶ【アドリブ】 演技
 台本にない、即興の演技や台詞
 予期しない事故が起きた時に場を繋いだり、あるいは役者のテンションが高い時に咄嗟に出てしまうもの。
 それに応える役者も動じずにフォローできれば一人前。
 うまくいけば観客はアドリブだとは全然気がつかない。
ありもの【在り物】 小道具
 劇場などその辺にあるものをそのまま小道具として使ってしまうこと。
 気がつくと、そのまま劇団の所有物になってしまっていたりする。
 逆に劇団の持ち物が劇場に忘れられて、別の劇団に使われたりする。天下の回り物。
あんぐら【アングラ】 一般
 アンダーグラウンドの略。一昔前に流行った芝居のジャンルの一つ。何か知らんがおどろおどろしい雰囲気の芝居のことを指すようだ。私にはよくわかりません。
 アングラ劇場と言っても、地下ある劇場が必ずしもそうというわけではなく、そういうジャンルの芝居を中心にやっている劇場のことを指す。
あんけーと【アンケート】 制作
 芝居の感想などをお客様に書いてもらうための用紙。たいていパンフの先頭に折り込まれている。住所や名前まで書いてあげると、大抵の場合は次回以降の公演の案内をDMで寄越してくれる。
 知合いなどは暖かい言葉をかけてくれることもあるけど、えてして特定の関係者への伝言になってしまう場合も多々ある。
 関係者などからは辛辣な意見が返ってくることもあるけど、それは劇団に対する愛の鞭だと思って、次回からは改善して行こう。とは言え、いつまでたっても学習しない劇団があることも事実。
 面白くない芝居の場合は、批判を書くことすら面倒臭い。
あんてん【暗転】 舞台
 芝居中、場面の転換などのために、照明をすべて落として舞台を真っ暗にすること。
 当然お客様に見えないようにそうしているわけであるが、役者も全く見えなくて、思わぬハプニングが起こることもしばしば。ここにも様々なドラマがあるわけです。
あんぴん【安ピン】 装置
 安全ピンのこと。幕の接続などの用途に使われる。
あんぺあすう【アンペア数】 照明
 電流の使用量。
 これの限界値を超えて電気を使用すると、ブレーカーが落ちる。くわばらくわばら。
あんまく【暗幕】 舞台
 遮光性のある厚手の幕。たいていは黒幕。袖を作ったり物を隠したりという用途に使う。

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