本 杓子・厚

本杓子の基本型となります。これまでも、微妙に違う様々なモノを作ってきましたが、現在でのスタンダードとなります。 「厚型」・サイズは「大黒杓子」(7寸)のサイズとなります。材種の展開は6種となっています。 限定品ですが「槐」材を使った「細杓子(槐)」があります。
「本杓子」は倉本の「本」をとって名付けました。「宮島杓子」「特上杓子」など様々な呼び名で呼ばれています。

特徴

薄い先端部分から終端に向かい厚みを増す、より立体的にする事により使いやすい道具となりました。ただ、削り落とす部分も多くなり手間がかかります。 独特の曲線は、非常に単純だけど日常使うにも美しく使い易い道具となりました。撥型で7寸は「大黒杓子」の大きさ最も伝統的な「宮島杓子」です。

仕上げ

「本杓子・厚型」の最も特徴的な工程で粗番手から仕上げ番手まで6種の番手とペーパーの素地をハード・ソフトと替えて時間をかけて磨き上げます。 先端部分の厚みも機械ではなく人の手によって厚みを決めていきます。特に手触りの良さにはこだわり特別なものがあります。仕上げにおいて 磨き番手を上げれば上げるほど下仕事の丁寧さが問われ熟練した感覚が必要となります。

大きさは6.5寸(19.5cm)・7寸(21cm)の2種類
形は中央の丸が標準で右の「斜・ナナメ」になったものは、独自の形です。「斜」は、山桜・楓の2種です。
持ち手の部分が細いものと「すくい」の部分の曲率の違うものがあります。標準のものから微妙に変える事によって 使う人・使い方に特性があります。