グランド・ブダペスト・ホテル  |
[MYSTERY & COMEDY]
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2015 アカデミー賞[作曲賞][美術賞][メイクアップ&ヘアスタイリング賞][衣装デザイン賞]
2015 ゴールデングローブ賞[作品賞(ミュージカル・コメディ部門)] |
2013:イギリス・ドイツ作品/2014.06日本公開(FOXサーチライト映画) |
監督:ウェス・アンダーソン |
出演:レイフ・ファインズ/トニー・レヴォロリ/ シアーシャ・ローナン/
F・マーレイ・エイブラハム/ジュード・ロウ/ジェイソン・シュワルツマン/トム・ウィルキンソン |
ティルダ・スウィントン/エイドリアン・ブロディ/ウィレム・デフォー/
マチュー・アマルリック/ジェフ・ゴールドブラム/レア・セドゥ |
ハーヴェイ・カイテル/ビル・マーレイ/エドワード・ノートン/オーウェン・ウィルソン/
ルーカス・ヘッジズ/ボブ・バラバン/マルタン・スカリ/他 |
予告篇観ちゃったら、何が何てでも観たくなっちゃいました!
東欧の山岳地帯の有名ホテルを起因に発生した…なかなか興味深げな謎解きの物語
仕事のためなら、どんなご高齢の方とでもベッドまで共にする…伝説のコンシェルジェ
全く身に覚えのない殺人事件で犯人として追われることに…さあ、どうする?
暗く淀んだ東欧の山岳地にピンクのド派手ホテルの対比
FOXサーチライト映画が配給する勝負作!観に行かねば!?
それでなくても6月は観たい映画が多いのですが…とりあえず急ぎ観に行っちゃいます!
レイフ・ファインズも久しぶりだな、わあ!何て豪華出演陣なんだ…楽しんできます!
ただ、近場の映画館の第1回が早過ぎるので、別の映画館の1時間時間差攻撃で行きます! |
【STORY】
[PROLOGUE]:ヨーロッパ大陸東端、旧ズブロカフ共和国、かつての帝国の中心地オールド・ルッソ墓地
1人の女性が「グランド・ブダペスト・ホテル」の本を脇に…国民的作家の胸像の前に立つ、飾られる鍵
[1985年]:「これは私が聞いた話だ、思いも寄らぬ出会いだった」…国民的作家は語り始める
スランプに陥った作家、アルプスの麓、温泉ネベルスバートにあるグランド・ブダペスト・ホテルへ
かつては栄華を誇ったホテルだが…今はマバラナ客、たとえ長期滞在でも会話も無し…
「1968年」:作家がまだ若かりし頃、体調を崩しては利用していたグランド・ブダペスト・ホテル
閑散期、寂れ&廃墟化寸前、偶然居合わせたズブロフカいちの富豪ゼロ・ムスタファ、年に3度の逗留
必ずエレベータホールの最上階のシングルに宿泊
[PART1:ムッシュ・グスタフ]:1932年、ゼロがホテルのロビーボーイとして働き始めた頃
(部下が勝手に雇った…試用期間!?まあ良いか)
キャリアも身寄りもないゼロの師であり父であるムッシュ・グスタヴ・H、究極のおもてなしが信条
多くの客は彼が目当て、夜のお相手も完璧、彼が選ぶのは金持ちで年配・金髪、不安を抱え…愛を要している人
[PART2:マダム・C・V・D・u・T]:上級客マダムD、何者かに殺害の報、グスタヴとゼロ、ルッツ城へ!高級ワイン持参
(国籍証明のないゼロ、グスタヴの顔に免じて…通行許可証を発行するヘンケルス大尉)
マダムDの息子ら親族が集まる中、代理人コヴァックスが「絵画「少年と林檎」をグスタヴに贈る」と発表
目ぼしい資産はそれだけ、騒然の親族、彼が叔母を毒殺したという親族
一早く行動を開始するグスタヴ、執事のセルジュ・Xの協力、絵画を奪取、絵画を隠す…
[PART3:第19犯罪者拘留所]:軍警察ヘンケルス大佐に逮捕されるグスタヴ、目撃者のセルジュ・Xは行方不明だと…
刑務所暮らしのグスタヴ、刑務所でもサービス精神旺盛、食事当番、囚人仲間ルートヴィッヒと脱出を申し出る
毎朝グスタヴの手紙を聞きながら朝食するスタッフ、アガサ(菓子職人)と結婚を決めるゼロ
脱獄道具の持ち込みはアガサの役…彼女に絵画の隠し場所を伝える
ケーキに忍び込まされたスコップ、やすり…
そのころ…コヴァックスが殺される
脱獄したグスタヴは、コンシェルジュ仲間「クロスト・キーズ協会」に出勤依頼の電話を掛ける
[PART3:第19犯罪者拘留所]:アイヴァンらコンシェルジェ協会の決起、アイヴァンの計らい
グスタヴとゼロは逃亡中のセルジェ・Xが待つゲイブルマイスター山へ
セルジュの…「殺害された場合のみ発効する、2通目の遺書の作成に立ち会った」の言葉の途中…
ドミトリーの雇った私立探偵ジョプリングに殺害される、スキーで逃げるジョプリングを追うグスタヴとゼロ
PART5:「2通目の遺言書の2通目」:グスタヴとゼロ、命からがらホテルに帰還
ホテルはファシスト達の兵舎と化していた
陰から見守る2人の前を…「少年と林檎」を抱えたアガサが走り抜ける
グスタヴとゼロも菓子店メンドルの制服、配達員を装い追走!鉢合わせた彼らは銃撃戦
窓から外へ落ちたアガサとゼロ、彼等を迎えたのはメンドルの箱をたくさん積んだバン!
絵画の裏に隠されていた2通目の遺言状の封がついに開かれる!
◇
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最初は如何かな?何て思ったりしましたが…いやいや豪華出演陣が味を出してくれる
謎は謎を呼ぶ!(チョット言い過ぎ?)確実に評価は割れるんだろうな!まあいいか…私は楽しかった!
東欧の山岳の田舎町にそびえ立つグランド・ブダペスト・ホテル!
例え高齢でも…夜のお供までする徹底した優秀かつ伝説的なコンシェルジェ、彼に見染められたロビーボーイ
徹底的に仕込まれて一流の道を歩いて行くんだけど…
コンシェルジェのお得意様が殺人事件で殺される!しかも…家族が納得いかない遺言状が出現
時は第一次世界大戦前の穏やかならず時期、軍までが関わった来る
果たしてコンシェルジェ&ロビーボーイは無事に遺言状通りのブツを手にして…?
分かり易そうで、クスクス笑い、そういう展開!?なんて思ってるうちに、当初想定のストーリーからズレてる
ああ〜、最初からずれてたんだ!というか嵌められていたんだ…
諸手を上げて大賛辞と言うわけではないが…時間に余裕のある方は観られては如何?
どこかのネットで言ってたけど…全部ストーリー書いてもネタバレにならないんではないか?と言う意見に賛成!
クスクス笑いながら、楽しい時間が送れますぞ…
さらりとエロネタやったり、手に汗握らない脱獄劇、上司の手癖の悪さから彼女を守る部下
セコイなりにスピード感あふれるウインタースポーツ、口ひげにケーキ…まだまだ笑えた、劇場は静かだったけど
監督がウエス・アンダーソンだし!
俳優は…レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、マチュー・アマルリック、エイドリアン・ブロディ、ウィリアム・デフォー
ジェフ・ゴールドブラム、ハーヴェイ・カイテル、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、エドワード・ノートン
シアーシャ・ローナン、ティルダ・スウィントン、トム・ウィルキンソン…
凄いビッグネームがそろってる!それはそれで楽しい!
だが…
たぶん何かの評論紙か宣伝番組を見て、やって来たであろう初老の御夫婦は笑うでもなく
最初は、記事に書かれていたベタ褒め記事による会話をされていたが
観終わったら全く無口だった…可哀想に、踊らされたのね!
ネットを調べていて知ったというか、違和感を感じていたことの理由が判明しました!
なんでこのシーンは、巨大画面をフルに使ってないの?などと…
昔は、スクリーンサイズは現在のような横長ではなく、正方形に近いも のだったが、それを意識してるの?
1932年のグランド・ブダペスト・ホテル、当時のスクリーンサイズ「昔の正方形」に近いものらしい!
ということで@1930年代、A1960年代、B現代の3つの時代毎に3つのスクリーンサイズ
ああ表現上の技として使い分けてたのね!
私は違和感に感じていただけだけど、これから観る方は確認してみてくださいな! |
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公開初日の第1回(10:20)、130席の映画館で50人程度の入り(TOHOシネマズ日本橋 SCREEN1) |