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個展報告:03年5月

■夢の筆 2004-9-6(月)

いつか手に入れたいと思っているものの一つに万年筆があります。今も一応持ってはいるのですが、もっと自分の手にしっくりきて、デザインも愛着がわくような一本がほしいなあとずっと思っています。

子どもの頃から筆記用具が好きだったのは、やはり何かを書く(描く)ことが好きというのもあったからでしょうか。最近はメールが多くはなっていますが、手紙を書くのも相変わらず好きなので、そういう時に気に入った万年筆があったらとよく思います。

以前、雑誌に紹介されていた手作り万年筆のお店があり、それは植物や昆虫が螺鈿によって描かれていて非常に心惹かれるものでした。この間、そのお店の近くに行くことがあったのでちょっと寄ってみると、とても気さくなご主人がいらして、もし作る場合は長さや太さ、外側の絵柄など一つ一つ相談にのってくれるとのことでした。

勿論、今の自分にはお願いするだけの資金もありませんでしたので、お話を伺うだけでしたが、将来の一つの夢として持っておくのもいいかなあと思いました。

ご主人のお話を聞きながら、愛される道具を作る仕事というのも魅力的だなあと思った一日でした。




やっぱり読みづらい・・かな・・・。

■誕生日。 2004-9-17(金)

またひとつ年を重ねることになりました。昨年は制作の様子を更新するという企画を行い、多くの方に感想を頂くことが出来ました。

今年は静かにすごしています。さっき美味しいモンブランを一つ買ってきて、レンタルビデオ(「攻殻機動隊 2nd GIG」他)を借り、そして「のだめカンタービレ」の10巻を購入。

もう満足です。(安い)

■この木なんの木 2004-9-30(木)

美大に通っていた頃、「木」という課題が出たことがありました。様々な種類や形があるこういったモチーフは、個人によって描くものがかなり分かれます。実際、その批評会に集まった絵も色々でした。

その中で一際目をひいたのがM先輩の描いた絵。抜けるような青空の下に広々とした丘がひろがり、画面の左のほうにどっしりとした木が一本。こんもりとした緑色の葉が茂り、滑らかな太い幹が地面から生えています。

教授A「ほう・・なかなかいい絵だねえ」

教授B「この木も存在感があっていいよ」

教授陣の講評も上々で、観ていた私たちも同じ感想を持っていました。

教授A「でもあれだねえ」

教授B「ん?」

教授A「Mにしては随分まともな絵を描いてきたな」

教授B「そういえばそうだな。心境の変化か?」

M先輩「いえ、別に」

そう、M先輩は卓越した描写力の持ち主として、その年の美大受験生の間ではスゴイ奴がいると噂になっていたほどの人で、入試の作品(※)などは多くの美大受験生の羨望の的になったりしておりました。

(※)入試作品は後日、本人が予備校で再現制作し、その予備校のパンフレットに掲載されたりするのです。

その描写力を武器に、異常なまでの描き込みの作品や、一風変わったモチーフなど、次はどんな作品を仕上げてくるのかと私たちも批評会の度に楽しみにしていました。

確かにそれを考えると、今回のは非常にオーソドックスな風景画と言えます。勿論それが悪い訳ではなく、このような絵でもキッチリと仕上げてくるのはさすがです。

教授A「ところで、これは何の木だね?」

教授B「こんな立派な木はそうそうないぞ」

M先輩の答えを聞いて、その場にいた一同は同じ事を思ったでしょう。


M先輩「ブロッコリーです」



一同「(ぇ・・えええ?!!・・・ほんとだ・・)」

やはりM先輩はすごい人でした。

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