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個展報告:03年5月

■いつか会う日 2005-3-4(金)

インフルエンザで久しぶりに38度以上の熱が出まして。熱が出始めの数日はフワフワした感覚が気持ち良く、見る夢もおかしなものが多いので「たまには熱が出るのもいいかもなー」なんて気楽に過ごしていたのですが、それからがたいへんでした。

日に日に落ちていく体力により熟睡するのが難しくなり、横になってもうなされる日々。食欲もなく足元もふらふらし、症状が治まってもしばらくは全く使い物にならない有様であり、ダメージの大きさは流石インフルエンザでした。皆さんもお気を付け下さい。

さて、今日は関東も日中かなり雪が降り積もり、窓から見える景色もすっかり真っ白になりました。暖かくなって雪が降らなくなったら車で出掛けてみたいなあと思ってる所のひとつに、秋野不矩美術館があります。

秋野不矩さんはわたしの好きな画家の一人で、この美術館は静岡県の天竜市という所にあるのですが、なかなかそちらのほうに行く機会がなく未だ訪ねることが出来ないでいます。

彼女の絵を知ったのは美大に入学してすぐの頃、確か研究室にあった画集か何かで「廻廊」という作品を観たのが最初だったと思います。一目で彼女の作品が好きになり、当時彼女が所属していた創画会という絵画団体も同時に知り、毎年発表される新作はとても楽しみでした。(わたしが何年か創画会に出品していたのは、彼女をはじめとした好きな作家が何人も所属していたのも理由の一つです)

彼女の過去の作品が出品される他の展覧会にも何度か足を運び、どの年代のものもそれぞれに魅力的で、同じ日本に生きる女性としてこのような作品を創り続けている方がいることを心強く感じていました。直接お会いする機会はなくとも、作品を通じて出会える喜び、そして同時代に生きていることで新作と巡り会えるというのはまた更なるものでした。

四年前、秋野不矩さんは93歳でこの世を去りました。テレビのニュースでこの訃報を聞いたとき、わたしの中で何かがゆらりと大きく揺れたような気がしました。

「秋野不矩の新作はもう決して生まれることはない…?」。この事実は信じがたく、人が亡くなるというのをこんな形で実感したのは初めてのことでした。

心のどこかで、一度直接わたしの絵を観て頂きたいと思っていた夢は叶わなかったけれど、もしかしたら同じ創画会に出品していた時期に目にして下さっていたかもしれない、と思う事が今も制作する上での小さな支えとなっています。

秋野不矩美術館は藤森照信氏の設計で、靴を脱いで裸足で見学できる建物となっているようです。秋野不矩さんの絵の空気をたっぷりと体感できる素敵な美術館であるような気が今からしています。一緒に観に行く人が見つかったら、のんびり車を走らせて会いに行ってみます。

■ヒツジな友 2005-3-14(月)

Brown Betty」というブランド名で活躍中の雑貨作家のRikaちゃんとは中学、高校と同じ学校でして、高校時代は同じ部活に入っていた仲です。

これがなぜかバイオリンをやる部活だったのですよ。わたしは大学は美術方面に進みたいと思っていたので、部活ぐらいは全くちがう事をやろうと思い、初心者歓迎と謳っていたオーケストラ部(実際は弦楽部)に入部してみたのです。

初心者ばかりのメンバーで学校のボロボロの楽器を手に、放課後の教室でギーコギーコと弾く日々はなかなかお気楽で楽しいものでした。たまに練習のために楽器を家に持ち帰る時もあったのですが、バイオリンケースを持ってRikaちゃん達数人と歩いていたときのエピソードをひとつ。

後ろから来た男子学生数人が、どうやらバイオリンが珍しいらしくなにやら話しています。

「あれってバイオリン?」

「へー。バイオリンやる部活あるんだ」

「なあ、バイオリン弾く人ってなんて言うんだっけ?」

「あー…バイオ…なんとかって言うよな」

「バイオ…」

「バイオラー?」

ちがうだろ!!なんだその宇宙怪獣みたいなのは!と心の中で叫んだことを思い出した。

あ、全然関係ない話になってしまった。Rikaちゃんの個展のレポートを書くんだった。

えーと、この間の木曜日に久しぶりにRikaちゃんと会って、彼女の個展を観に行ってきました。久しぶりとはいえ、会えばすぐに色んな話が尽きる事がないのが昔からの友人というもの。渋谷からプラプラと歩きつつ、お店を覗いたりお昼を食べたり他のギャラリーを覗いたりまたお店に入ったりといつまでたっても会場に辿り着かない。またそれが楽しい。

で、なんとか会場に着くとまずは一階の熱風書房レジ横で早速作品たちがお出迎え。「Brown Betty」の人気商品、指人形とストラップです。

この商品を初めて目にしたのは、実は昨年、第一回のAAAのギャラリー探しをしていた時、ふと入ったギャラリーのショップで見つけ、「これは…Rikaちゃんの作品じゃないか!なに?普通に商品として世に出てるの?!わーわー!すごいRikaちゃん!!」と一人興奮し、そのすぐあとにたまたま立ち読みにした雑誌にも同じものが載っていて、そこでまたワーッとなりまして。

本人から聞くより先にショップと雑誌で見たことが本当に驚きで、なんだか無性に嬉しく興奮したのを覚えています。

そんなことを思い出しながら、二階にあるギャラリーにのぼってみて驚きました。今回はティーコゼーを中心に出すとは聞いていたけれど、その表面はRikaちゃんの世界が一つ一つ丁寧に描かれ、そのまま飾っておきたいくらいのものばかりです。

作り手の集中力が伝わってくる作品は、観ているこちら側に心地よい衝撃と同じ作り手としての敬意とが同時に湧き上がります。こうやって良い刺激を与えてくれる友人に恵まれたことを感謝。これからもお互いがんばろう!

そして帰りもプラプラとお茶を飲んだり文房具屋に寄ったりパン屋に寄ったりしながら帰ったのでした。

今回の個展でのお気に入り作品。


ハリネズミのティーコゼー。
かわいすぎです。

Brown Betty Exhibition Sheep Gardens 
詳細はコチラ 

東京メトロ外苑前駅4番出口より徒歩1分 
熱風書房
 壁ギャラリーにて 3月18日(金)まで開催中!

■年度末のお悩み。 2005-3-31(木)

もう三月も終わりですね。一年の四分の一が過ぎたなんて信じられない感じなのですが、わたくし少々気になっていることがありまして。

昨年度、デスクトップ用の壁紙を収録したCDを制作し、その中にカレンダー付きのものも入れておりました。それからはや一年…。引っ越しやらなにやらで新年度のCD制作は出来なかったのですが、CDではなくサイト上でダウンロードできるものを毎月一枚ずつ作っていけば出来るかな…などと考えていたのにもう明日から4月!ギャー!

今回のカキトメ#74の絵で制作中ですが、どうにも今日中にアップできそうにありません。あああ…。

楽しみにしていて下さっていた稀有な方がもしいらっしゃいましたら、あと数日お待ち頂ければと…!

ここ数日ちょっと慌ただしくしていたのは、妹(子持ち※1)の引っ越しの手伝い及び、姪甥の子守りにかり出されていたのです。(※1:二人いる妹を区別するこのサイトでの呼び名。上の妹は「妹(酒)」下は「妹(子持ち)」となっております)

わたしの引っ越しの際も妹に手伝ってもらったので、手伝いや子守りに関しては何も文句はないのですが一つだけ。

おむつがとれてトイレトレーニングを始めた姪っ子(3歳)のことなのですが、わたしがトイレにておくつろぎ中に

「あやちゃん、うんちでたー?」

と大声で言いつつ突然ドアを全開にするのは本当に勘弁してほしい。わたしはトレーニングできてますから確認いりません。

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