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◆日記 2003-6-4(水)

無事帰宅しましたので、とりあえずご報告まで。

個展にご来場いただいた方々、BBSに書き込んでいただいた方々、本当にありがとうございました。

そしてメールもこれからゆっくり拝見させていただきます。お返事はもう少々お待ち下さい。

過ぎてみればあっという間の一週間でしたが、今までにやったどの展覧会よりも、濃密で実りの多いものでした。この「カキトメ帖」の存在も小さいものではなかったと思います。

これから個展の様子や作品写真をアップしていきながら、もう一度自分のなかでいろんなことを捉え直していきたいです。

応援して下さった皆さんに、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

「カキトメ帖」管理者 ayaこと 川田綾子

■色数欲求 2003-6-15(日)

昔から物欲がそんなに旺盛なほうじゃないのですが、中学生の頃、どうしても手に入れたいと思い、意を決して買ったものがあります。

72色の色鉛筆セット。店に置いてあるそれは立派な二段組の木箱に入っていて、迂闊に手を出せない雰囲気がありました。本当はそんな木箱なんて邪魔なだけでいらなかったけれど、いつか買おうという気持ちを高めるには充分な姿形をしており、買った時はかなりの満足感があったように記憶しています。

72色というその色数は、当時の自分にとってはこの上ない魅力でした。ずらりと並んだ色鉛筆の微妙な色の変化を見ていると、どんな色でもあるのではないかと錯覚してしまうほど、その数は無限に思えました。そんなに色数があったところで、全てを満遍なく使うなんて出来ないのですが、「多くの色を所有している」という事自体が嬉しかったのだと思います。使うという目的よりも、それらが目の前にあるということで満たされていたところもあります。

今、作品制作に使っている画材は岩絵の具というもので、その売場はわたしの欲求を非常に満足させてくれる場所の一つです。72色どころではなく、何百という色数の絵の具が薬瓶に入ってずらりと並ぶ様子は、いつ見てもワクワクします。色が一定の法則(この場合は容器に入った絵の具)に従って大量にある状態にどうも弱いようです。その状態を眺めているのが好きだし、お金を払えばそれらを手に入れることも出来るという現実感もまた別の楽しみがあります。実はこういう単純な欲求が絵を続けている原動力となっているのかも、と考えたりしています。

◆ミニ企画 2003-6-20(金)〜26(木)

「girls更新」というミニ企画をしておりました。

その模様はコチラ。

■溶け込んでいるもの 2003-6-29(日)

この情景を絵にしたい、と頭に思い浮かんだ時、そのイメージがどこに起因しているのか自分ではハッキリと自覚していないことがほとんどです。絵が出来上がり随分時間が経って、改めて絵を観た時に、「あ、これはあの時に見た風景に近いかも」とわかったりします。

普段目にしている風景でも、自分の持つアンテナにひっかかるものを知らず知らずのうちに体内にストックしているのかもしれません。それらの要素が体内に溶け込んだ頃、あるイメージとして自然に湧いてきている感じがする時があります。

断言は出来ませんが、二十歳前後までに自分のアンテナにどれだけ多くのものをひっかけられるかが、その後の制作を支えていく上で大きく関わってくるように思います。その頃までに取り込んだものは、自分のなかでの基盤として大きく作用している、今、三十を目前にした自分は改めて思う事がとても多いです。

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