ニキビと漢方薬【漢方芍薬堂】上郡町

　ニキビ（尋常性挫創）は青春のシンボルとして、思春期を象徴するものでありますが、女性にしても男性にしても自覚も見た目も良くなく、気になるところです。

 

　ニキビは、皮脂の分泌の多い人にできやすく、毛穴が開き美味で、その中に点状の黒い皮脂が溜まっています。これを面皰（コメド）と言います。
これが炎症に発展すると赤いポツポツとした赤い丘疹になり、中心に膿を持った膿疱となります。

 

　また、毛包の出口の角質が厚くなり、出口が狭くなって皮脂が毛包の中に閉じ込められ、表面からはホコリなどの汚れや化粧などで塞がれた状態となりますと、そこに皮ふ常在菌のアクネ菌などが毛包にたまった皮脂を自らが持っている脂肪分解酵素リパーゼによって脂肪を分解し、その結果、遊離脂肪酸ができ、その刺激によって毛包の周囲に炎症が起こります。
更に化膿がひどくなる膿疱、膿腫となり、それが治った後は色素沈着となり瘢痕として残る状態となります。ひどい場合は、瘢痕（あばた）となります。

 

　ニキビは思春期だけでなく、中年になってもそのまま続く場合もありますし、女性の場合、中年いなってニキビができる場合もあります。
女性の場合、あごから首にかけてニキビに似た発疹ができることがありますが、これは、面皰ではなく化粧にによる発疹の場合があります。

 

　ニキビは、病気というよりは生理的な反応で年齢と共に治るのですが、化膿するとその痕が残りますので女性は特に美容的な観点からも早めに治療したいと思うものです。

ニキビの原因は、男性ホルモン、女性ホルモンのアンバランスによるものと考えられています。
性ホルモンバランスの異常により皮脂腺の発育肥大が起こり、皮脂の分泌が増えます。

 

　また、生理周期、生活習慣や食事の影響は大きく、食事は、過食、動物性脂肪、砂糖はもっとも良くありません。
不規則な生活、睡眠不足、便秘なども誘因となります。

漢方では、ニキビのことを面粉刺、肉刺、面疱、面皰や単に皰と呼んでいました。
ニキビは、皮膚に現れる症状ですが、漢方では、ニキビの局所的な状態だけでなく、その人の全体を把握し、
漢方のものさしてある陰陽虚実寒熱などで証を決定し漢方処方へと導きます。

 

　先端が赤く盛り上がって膿を持っているようであれば陽証と捉え、あまり盛り上がらず、少し紫がかった膿を持っていないようなものを虚証と見ます。

 

　ニキビの人は、お血体質の人が多く、女性でありば生理の異常、男性であれば、肉食をよくして痔があるような人です。更年期に突然ニキビが出てくる人も、生理の時に頬やあご周辺に出るニキビも瘀血です。広い意味での瘀血症状と見ることができますので、虚証の人においては、血虚の証として補血することでニキビの改善を図ります。
このお血を改善すること自体がニキビ改善に役立ち漢方薬の独擅場と言える所以でもあります。

 

　漢方でのニキビ治療に欠かせない生薬としてヨクイニンがあります。ヨクイニンは、それぞれの証に合った漢方薬にプラスして用いますし、日常のお茶は、ハトムギ茶にし、更に外皮をむいたハトムギ（ヨクイニン）をごはんと一緒に炊いてハト麦ごはんにしたり、お粥にいれて、ハトムギ粥にして食べると、薬膳としての食養生になり更に効果が上がります。

 

漢方薬を選定するときのポイントとしては、赤みが多いのか、化膿しやすいのか、生理の状態は、手足の冷えは、便秘の状態は、のぼせやすいかなどを参考に考えていきます。

・ぬるめのお湯での洗顔
　刺激にならない様ぬるめのお湯を使い、出来れば無添加の洗顔せっけんを使いましょう。漢方芍薬堂では、無添加せっけんをお勧めしています。

 

・メイク落としをしっかりする
　特に、中年以降の女性は、長年用いた化粧品よる原因のニキビになりやすいので、メイク落としには注意が必要です。

 

・自分に合った基礎化粧品を

 

・食事は、脂肪分、砂糖を控える
　漢方では、食毒、血毒もニキビの原因と見ますので、白砂糖、肉類お控える食事にし、糖質、脂質を抑えるようにしましょう。

 

・便秘にならないよう心がける
　腸の裏返しがお肌です。濃縮乳酸菌や発酵食品、食物繊維で腸内環境を調え快腸生活に心がけましょう。

 

・規則正しい生活と十分な睡眠を
　睡眠不足は、ニキビには大敵です。先ずはストレス解消し質の良い睡眠に心がけましょう。

 

ニキビの漢方薬・養生法（薬膳）・スキンケアのご相談は赤穂郡上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどおぞ。
#赤穂市　#姫路市　#たつの市　#相生市　#備前市　#佐用町

漢方芍薬堂は、兵庫県神戸市・明石市のお客様はもとより上郡町、西播磨、赤穂市、相生市、たつの市、備前市、佐用町、姫路市、和気町からのお客様を心よりお待ちしています。