ゴルディーマーグ

 GGG機動部隊所属のマルチロボ。形式番号、及びAIボックスコードはGMX−GH101。ゴルディオンハンマーの余波によるガオガイガーの破損を防ぐため開発された。急を要するあまり、AIの人格は火麻参謀のそれをコピーしたものが使用されている。そのためか性格は非常に大雑把で、自尊心が強く独断専行じみた行動をしばしばとる。本人としてはAIのモデルにコンプレックスがあるらしく、頭脳明晰なスタリオンをモデルにしているマイクサウンダース13世が、少し羨ましいらしい。ゴルディオンハンマーを常にベストコンディションに置いておく、即ちいつでも使用可能な状態にしておくことを自らの責務と認識しているが、時折それを忘れて突っ走ってしまうことも(それゆえに獅子王凱に次いで、スペック以上の能力を発揮し得る面もあるのだが)。EI−20戦におけるメタルロッカールームの電気ケーブル断裂事故により予定外の起動を果たし、そのまま対EI−20戦に参加する。その後ガオガイガー最強の切り札として着実に戦果を重ねたが、対EI−01を境にAIを休眠させた。対ZX−04戦にて他の勇者ロボたちと共に復活を果たす。
 ヘル・アンド・ヘヴンによるサイボーグ・ガイの機能的負担を解消すべく開発されたグラヴィティショックウェーブジェネレイティングツール=ゴルディオンハンマーであったがこれによって発生する重力波活段ウェーブは消去目標のみに収束されず、これを装備するガオガイガーにまでもその影響を及ぼすことは、開発途上のシュミレーションにおいてもその可能性が検討されており、これを遮断すべくゴルディオンハンマーに付随するツールの開発が求められていた。にもかかわらずグランドノヴァに対してゴルディオンハンマーが単体で使用され、ガオガイガーの右半身を消失せしめたのは、他のいかなる手段を持ってしても超高温を発し続けるグランドノヴァとその中心部で正に完成の時を迎えていたゾンダーメタルプラントを消滅させることは不可能と判断されたからであったが、思いがけない早期での使用と、サイボーグ・ガイの機能的負担の深刻化によりゴルディオンハンマーの重力波活段ウェーブを遮断する付属ツールの開発はGGGの最優先課題となった。だが、状況は予断を許すことなく付属ツールの完成を前にEI−19が出現、天海護特別隊員を含む数人の民間人を人質に取るという事態が発生しており、これに対しGGGはダイヤモンドフォーメーションを展開、EI−19の殲滅に成功したものの、もはや状況は限界に近づきつつあった。
 そのさなか、遂に完成したのがGGG初のマルチロボ、ゴルディーマーグである。ハイパーツールとAIロボットが一体化したプライヤーズを更に一歩推し進め、超AIを搭載した「勇気あるツールロボット」であった。
 その性質上GGG機動部隊の中でも類希な装甲とパワーを誇り(が、実際にはその強固な装甲によって単機としては最大の重量があるために、その保持に出力の多くを割かねばならず、単純なパワーという点では超竜神に一歩譲る)、またその装甲はゴルディオンハンマーが放出する重力波活断ウェーブの固有振動に同調して緩衝する性質を持っている。単体の戦闘能力も高く、ロボット形態では格闘戦を得意とする他、いかなる状況下でもガオガイガーへのゴルディオンハンマーの受け渡しが可能なよう、高い走破性能を有する高速移動及び砲撃戦闘形態である戦車形態に変形することが可能である。
 ゴルディオンハンマーを使用する際はゴルディオンハンマーとマーグハンドと呼ばれる巨大な右腕に分離変形(その際AIはハンマー側へ移動する)、ガオガイガーの右腕にハンマー・コネクトして重力波の余波からガオガイガーを守る。ギャレオンが地球を去った後にはガオファイガーの最強の「右腕」として、バイオネットとの戦いを繰り広げた。
 マモル少年のレプリジンによるQパーツ強奪事件に際し、京都におけるガオファイガーの対スターガオガイガー戦に投入される。ゴルディーマーグ自身は「敵」がマモル少年である事から自らの使用に消極的だったと記録されている。ここから彼が単なる猪突猛進型ではなく、最強のツールである自身の能力を使うべきか、否かの判断をし、ゴルディオンハンマー使用の決定の一端を担っていることが分かる。この時は獅子王凱の主張により長官レベルで使用が強行された。パスキューマシンの力を借りたスターガオガイガーの「真のヘル・アンド・ヘヴン」と真正面から激突。純粋なエネルギィの放出であるヘル・アンド・ヘヴン・ウィータの前に、ハンマーのヘッド部を破壊され大破してしまったが・・・。
 ちなみに「マーグ」とは熊の意である。
 弱点は貧弱なボキャブラリ。声優は江川央生さん。

   分類 Gravity Shock Wave Generating Tool
   型式 マルチロボ
   全高 25.5m
   重量 625.0t
   搭載AI型式 GMX−GH101(GBR5)
   GSライドクラス 機密
   製造コンセプト G−Teck Origin Resisting and Damage control Idea
   出力 750000kw(1000000馬力)
   機能 エネルギー吸収・接続デバイス
   最大走行速度 125km/h
   物理防御システム ウルトラG装甲